JP2017154459A - 積層体および包装材料 - Google Patents

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【課題】乾燥時には、適度な滑り性を有し、水などで濡らした場合、優れた耐滑り性を発揮し、さらに、優れた耐熱性および耐レトルト性を有する積層体を提供する。【解決手段】本発明による積層体は、基材層と、マット剤、2液硬化型樹脂、硬化剤および滑剤を含んでなる滑り止め層と、を備えてなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、積層体および包装材料に関する。
レトルト食品や洗剤などを収容する包装材料には、開封の際の手指の滑りを防ぎ、開封をより容易なものとするために、耐滑り性が求められている。例えば、レトルト食品などを湯で加熱した後、開封する場合などのように、包装材料が濡れている場合、手指がより滑るため、包装材料の保持および開封が困難となり、特に耐滑り性が求められる。
この要求を満たすために、特許文献1では、注出口に易開封加工部が形成された包装材料であって、注出口先端に滑り止め加工が施されたタブを備える包装材料が提案されている。
しかしながら、この滑り止め加工はエンボス加工を施すことにより、凹凸状の滑り止め加工を施すものであり、包装袋に印刷する絵柄などとの見当合せが難しいことや見当ズレが発生するおそれがある。
このような問題を解消するために、特許文献2では、マット剤およびバインダーを含んでなる塗布液を用い、滑り止め層を注出口先端に設けた包装材料が提案されている。
特開2003−94532号公報 特開2005−96778号公報
本発明者らは今般、特許文献2において提案されている包装材料の滑り止め層は、乾燥した状態であっても耐滑り性を発揮するため、フィルム作製の際の巻き取りなどをスムーズに行うことができず、生産性を低下させてしまうことを知見した。
また、この包装材料は、水などで濡らした場合の耐滑り性が十分ではなく、改善の余地があることがわかった。
さらに、この包装材料に対し、加熱処理やレトルト処理を施した場合、耐滑り性が低下してしまうことがわかった。本発明はかかる知見によるものである。
したがって、本発明の目的は、乾燥時には、適度な滑り性を有し、水などで濡らした場合、優れた耐滑り性を発揮することができる積層体を提供することである。また、優れた耐熱性および耐レトルト性をさらに有する積層体を提供することである。
本発明による積層体は、基材層と、マット剤、2液硬化型樹脂、硬化剤および滑剤を含んでなる滑り止め層と、を備えてなることを特徴とするものである。
本発明の態様によれば、マット剤は、撥水処理が施された無機粒子であることが好ましい。
本発明の態様によれば、マット剤の平均粒子径が、0.1μm以上、50μm以下であることが好ましい。
本発明の態様によれば、滑り止め層の表面粗さRaが、0.1μm以上、0.65μm以下であることが好ましい。
本発明の態様によれば、滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中のマット剤の含有量が、0.1質量%以上、30質量%以下であることが好ましい。
本発明の態様によれば、滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の2液硬化型樹脂の含有量が、1質量%以上、50質量%以下であることが好ましい。
本発明の態様によれば、滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の滑剤の含有量が、0.1質量%以上、20質量%以下であることが好ましい。
本発明による包装材料は、上記記載の積層体を用いて作製した、包装材料であって、積層体を構成する滑り止め層をその最表面に有することを特徴とする。
本発明によれば、乾燥している状態では適度な滑り性を有し、水などで濡らした場合、優れた耐滑り性を発揮する積層体を提供することができる。また、本発明によれば、優れた耐熱性および耐レトルト性を有する積層体を提供することができる。
本発明による積層体の断面概略図である。 本発明による包装材料の平面図である。 本発明による包装材料の平面図である。
<積層体>
本発明による積層体10は、図1に示すように、基材層11と、マット剤、2液硬化型樹脂、硬化剤および滑剤を含んでなる滑り止め層12と、を備えてなるものである。なお、図1において、滑り止め層は基材層の全体を覆うように設けられているが、これに限定されるものではなく、基材の一部を覆うように滑り止め層が設けられていてもよい。
<基材層>
基材層として、一軸または二軸延伸プラスチックフィルムを用いることができる。このようなプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムやポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムなどのポリエステルフィルム、ナイロン6やナイロン66からなるナイロンフィルム、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などからなるポリアミドフィルムおよびポリプロピレンフィルムなどが挙げられる。また、これら基材層には、シリカ蒸着やアルミナ蒸着などが施されていてもよい。さらに基材層の一方の面または両面は、コロナ処理、火炎処理、プラズマ処理などの表面処理が施されていることが好ましい。また、基材層は、上記したようなフィルムを2以上積層したものであってもよい。
基材層の厚さは、特に限定されるものではないが、1μm以上、100μm以下であることが好ましく、5μm以上、50μm以下であることがより好ましい。
<滑り止め層>
滑り止め層は、マット剤、2液硬化型樹脂、硬化剤および滑剤を含んでなる。
滑り止め層の表面粗さRaは、0.1μm以上、0.65μm以下であることが好ましい。なお、表面粗さRaは、例えば、表面粗さ測定機(東京精密株式会社製、商品名:Surfcom130A)により測定することができる。
撥水処理が施された無機粒子をマット剤として、好適に使用することができる。無機粒子としては、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、アルミナ、酸性白土、クレー、炭酸マグネシウム、カーボンブラック、酸化スズ、チタンホワイト、マイカおよびガラスなどを挙げることができる。これらの中でも、塗工液中での分散が良好であるという理由からシリカが好ましい。
無機粒子の平均粒子径は、0.1μm以上、50μm以下であることが好ましく、0.1μm以上、30μm以下であることがより好ましい。平均粒子径は、レーザー法(MICROTRAC 9320×100 Honeywell社製)により測定することができる。なお、粒子形状は特に限定されず、粒状であっても、無定形であってもよい。
撥水処理は、無機粒子に疎水性基を導入することができる方法であれば、特に限定されないが、無機粒子に十分な撥水性を付与することができ、かつコスト面および安全面に優れていることから、シランカップリング処理、シリコーン処理またはシラザン処理が好適である。
シランカップリング処理には公知のシランカップリング剤が用いられ、シリカなどの無機粒子のシランカップリング処理は乾式法または湿式法によることが好ましい。乾式法は、無機粒子を撹拌機によって高速撹拌させ、そこにシラン化合物の原液を均一に分散させて処理する方法であり、湿式法は、シランの希薄溶液に無機粒子を浸漬させて処理する方法である。一般にシランカップリング剤は、1つの分子中に有機官能基とアルコキシ基の2つの異なる官能基を持つシラン化合物であり、アミノプロピルメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノシラン系カップリング剤、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、グリシジルブチルトリメトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシシラン系カップリング剤、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシランなどのメルカプトシラン系カップリング剤、メチルトリメトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メタクロキシプロピルトリメトキシシラン、イミダゾールシラン、トリアジンシランなどのシラン系カップリング剤などが用いられる。
シリコーン処理には、常温で液状のシリコーン油が用いられる。シリコーン油は、ポリシロキサン構造を持ったものであれば特に限定されないが、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどを好適に使用することができる。
シラザン処理には、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、ヘキサフェニルジシラザン、ジメチルアミノトリメチルシラン、トリシラザン、シクロトリシラザン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルシクロトリシラザンなどのオルガノシラザン化合物が好ましく用いられ、ヘキサメチルジシラザンがより好ましく用いられる。シラザン処理としては、例えば、流動させた無機粒子に対して、ヘキサメチルジシラザンを噴霧させる方法や、アルコール、トルエンなどの有機溶媒中にシリカなどを加え、さらにヘキサメチルジシラザンと水とを加えた後、水と有機溶媒とをエバポレーターで蒸発乾燥させる方法が挙げられる。より詳細には、無機粒子をヘンシェルミキサーに入れ、窒素雰囲気下にて攪拌しながら水およびHMDSを噴霧し、加熱した後に冷却し、ボールミルで解砕することにより、HMDS処理無機粒子を作製することができる。
滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中におけるマット剤の含有量は、0.1質量%以上、30質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上、20質量%以下であることがより好ましい。
2液硬化型樹脂としては、硬化剤と反応してウレタン結合を形成することが可能な樹脂であれば特に限定されず、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル・ウレタン共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂および塩素化ポリプロピレンなどが挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂及びこれらの混合物がより好ましい。
滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の2液硬化型樹脂の含有量は、1質量%以上、50質量%以下であることが好ましく、2質量%以上、40質量%以下であることがより好ましい。
硬化剤としては、2液硬化型樹脂と反応し、硬化させることができるものであれば特に限定されないが、多価イソシアネート化合物が好ましく、例えば、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族系ジイソシアネート化合物、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族系ジイソシアネート化合物、これらの重合体およびこれらの誘導体などが挙げられる。
滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の硬化剤の含有量は、2液硬化型樹脂100質量部に対して、0.1質量部以上、50質量部以下であることが好ましく、1質量部以上、40質量部以下であることがより好ましい。
滑り止め層は、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタンワックスやアマイド系ワックス、石油系ワックスなどのワックス、流動パラフィン、白色ワセリン、ひまし油などのような滑剤を含んでなる。滑り止め層が滑剤を含んでなることにより、乾燥時の積層体に適度な滑り性を付与することができるため、包装材料の作製効率を向上させることができる。
滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の滑剤の含有量は、0.1質量%以上、20質量%以下であることが好ましい。
滑り止め層は、上記した材料を溶剤に加え、調整した滑り止め層用塗工液を基材層上に塗布し、乾燥させることにより形成させることができる。
滑り止め層用塗工液の乾燥後の塗布量は、0.1g/m以上、5g/m以下であることが好ましく、0.3g/m以上、3g/m以下であることがより好ましい。塗布量が上記数値範囲内であれば、残留溶剤が少なく、製膜の際のブロッキングを抑制できる。
滑り止め層用塗工液の塗布方法は、特に限定されず、ロールコート法、グラビアコート法、ナイフコート法、ディップコート法およびスプレーコート法などのコーティング法を用いることができる。
溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコールおよびイソブチルアルコールなどのアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンおよびシクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチルおよび酢酸イソブチルなどのエステル系溶剤、2−ブトキシエタノールおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール系溶剤ならびにトルエン、キシレン、n−ヘキサンおよびメチルシクロヘキサンなどの炭化水素系溶剤などを好適に用いることができる。
<その他の層>
本発明による積層体は、基材層の滑り止め層が設けられる面とは反対の面に、ヒートシール層を備えていてもよい。ヒートシール層は、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、無延伸ポリプロピレンなどを含んでなることができる。これらの中でも、スタンドアップパウチにした際に必要な物性が得られるという理由からポリエチレンが好ましく、また、耐レトルト性が高いという理由からポリプロピレンが好ましい。
本発明による積層体は、接着層を備えていてもよい。例えば、基材と基材の間や、基材とヒートシール層の間に設けることができる。接着層は、いずれか2層をラミネートにより貼合するために形成される層であり、接着剤層または接着樹脂層である。接着剤層は、例えば、ポリエチレン系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤およびシアノアクリレート系接着剤などを含んでなることができる。また、接着樹脂層は、例えば、エチレン・アクリル酸共重合体、酸変性ポリオレフィン樹脂、エチレン・アクリル酸エステル共重合体およびアイオノマー樹脂などを含んでなることができる。
本発明による積層体は、バリア層を備えていてもよい。バリア層としては、アルミニウム箔などの金属箔、アルミニウム酸化物、珪素酸化物などの無機酸化物を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの基材フィルムに蒸着した蒸着フィルム、エチレン・酸価ビニル共重合体ケン化物フィルムおよびポリアクリロニトリルフィルムなどを使用することができる。前記蒸着フィルムを使用する場合、蒸着層の厚みは150〜2,000Åの範囲が適当であり、200〜1,000Åの範囲が更に好ましい。蒸着層の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、およびイオンプレーティング法等の物理気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を挙げることができる。
本発明による積層体は、任意の層間に印刷層を備えていてもよい。印刷層は、1種または2種以上のインキビヒクルを主成分とし、必要に応じて、これに可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、耐電防止剤、充填剤などの添加剤1種または2種以上を添加し、さらに染料、顔料などの着色剤を添加し、溶媒などで十分に混練して調製したインキ組成物を用いて形成することができる。印刷方法としては、従来公知の方法を用いることができ、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷などの方法を用いることができる。
<包装材料>
本発明において、上記積層体を用いて包装材料を作製することができる。一実施形態において、積層体の滑り止め層が共に最外層となるように、2枚の積層体を対向させ、重ね合わせ、この周辺端部をヒートシールすることにより、滑り止め層を最表面に有する包装材料を作製することができる。また、一実施形態において、包装材料は、自立式の包装材料(スタンディングパウチ)であってもよい。なお、包装材料20は、注出口を形成するための切り取り部21周辺にのみ滑り止め層22を有していてもよく(図2および3参照)、また包装材料全体を覆うように滑り止め層を有していてもよい(図示せず)。
ヒートシールの方法は、特に限定されるものではなく、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シールおよび超音波シールなどの公知の方法を用いることができる。
本発明について実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明がこれら実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
両面がコロナ処理されたナイロンフィルム(厚さ:15μm、興人フィルムケミカルズ株式会社製、商品名:ボニールQC)一方の面に、下記組成からなる滑り止め層用塗工液を乾燥後の塗布量が1g/mとなるように、グラビアコート法により、塗布、乾燥し、滑り止め層を形成させた。
<滑り止め層用塗工液組成>
・2液硬化型樹脂 40質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:LAMREKメジウム)
・マット剤 5質量部
(撥水性シリカ、平均粒子径0.2μm、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製、商品名:WACKER HDK H18)
・イソシアネート化合物 5質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:LG硬化剤A)
・ワックス 5質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:添加剤EH)
・酢酸エチル 50質量部
ナイロンフィルムの他方の面にドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、ポリエチレンフィルム(厚さ:100μm、アイセロ株式会社製、商品名:L−104)をラミネートし、積層体を得た。滑り止め層表面の表面粗さRaを表面粗さ測定機(東京精密株式会社製、商品名:Surfcom130A)により測定した結果、表面粗さRaは、0.3μmであった。
(実施例2)
両面がコロナ処理されたPETフィルム(厚さ:12μm、東洋紡株式会社製、商品名:E5200)の一方の面に下記組成からなる滑り止め層用塗工液を乾燥後の塗布量が1g/mとなるように、グラビアコート法により、塗布、乾燥し、滑り止め層を形成させた。
<滑り止め層用塗工液組成>
・2液硬化型樹脂 40質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:LG6700弱マットニスA)
・マット剤 5質量部
(撥水性シリカ、平均粒子径6.2μm、EVONIK社製、商品名:SIPERNAT D10)
・イソシアネート化合物 10質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:LG硬化剤D)
・ワックス 3質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:添加剤H)
・酢酸エチル 52質量部
PETフィルムの他方の面にドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、アルミニウム箔(厚さ:7μm、東洋アルミニウム株式会社製、商品名:1N30)のマット処理が施された面をラミネートした。次いでアルミニウム箔の鏡面と、両面がコロナ処理されたナイロンフィルム(厚さ:15μm、興人フィルムケミカルズ株式会社製、商品名:ボニールQC)の一方の面とをドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、ラミネートした。ナイロンフィルムの他方の面と、片面がコロナ処理された二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ:100μm、東レフィルム加工株式会社製、商品名:ZK99S)のコロナ処理が施された面とを、ドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、ラミネートし、積層体を得た。実施例1同様、滑り止め層の表面粗さRaを測定した結果、表面粗さRaは、0.5μmであった。
(比較例1)
両面がコロナ処理されたナイロンフィルム(厚さ:15μm、興人フィルムケミカルズ株式会社製、商品名:ボニールQC)の一方の面に、下記組成からなる滑り止め層用塗工液を乾燥後の塗布量が1g/mとなるようにグラビアコート法により、塗布、乾燥し、滑り止め層を形成させた。
<滑り止め層用塗工液組成>
・1液硬化型樹脂 40質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:NT−VESTAメジウム)
・マット剤 5質量部
(撥水性シリカ、平均粒子径0.2μm、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製、商品名:WACKER HDK H18)
・ワックス 5質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:添加剤EH)
・酢酸エチル 50質量部
ナイロンフィルムの他方の面にドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、(厚さ:100μm、アイセロ株式会社製、商品名:L−104)をラミネートし、積層体を得た。実施例1同様、滑り止め層の表面粗さRaを測定した結果、表面粗さRaは、0.68μmであった。
(比較例2)
両面がコロナ処理されたPETフィルム(厚さ12μm、東洋紡株式会社製、商品名:E5200)の一方の面に、下記組成からなる滑り止め層用塗工液を乾燥後の塗布量が1g/mとなるように、グラビアコート法により、塗布、乾燥し、滑り止め層を形成させた。
<滑り止め層用塗工液組成>
・1液硬化型樹脂 40質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:SYメジウム)
・マット剤 5質量部
(撥水性シリカ、平均粒子径6.2μm、EVONIK社製、商品名:SIPERNAT D10)
・ワックス 3質量部
(東京インキ株式会社製、商品名:添加剤H)
・酢酸エチル 52質量部
PETフィルムの他方の面に、ドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、アルミニウム箔(厚さ:7μm、東洋アルミニウム株式会社製、商品名:1N30)のマット処理が施された面をラミネートした。次いでアルミニウム箔の鏡面と、両面がコロナ処理されたナイロンフィルム(厚さ:15μm、興人フィルムケミカルズ株式会社製、商品名:ボニールQC)の一方の面とをドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、ラミネートした。ナイロンフィルムの他方の面と、片面がコロナ処理された二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ:100μm、東レフィルム加工株式会社製、商品名:ZK99S)のコロナ処理が施された面とを、ドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、ラミネートし、積層体を得た。実施例1同様、滑り止め層の表面粗さRaを測定した結果、表面粗さRaは、0.7μmであった。
(比較例3)
両面がコロナ処理されたナイロンフィルムの一方の面にドライラミネート接着剤(ロックペイント株式会社製、商品名:RU−40/H4)を介して、ポリエチレンフィルム(厚さ:100μm、アイセロ株式会社製、商品名:L−104)をラミネートし、積層体を得た。
<<滑り性試験>>
実施例1〜2および比較例1〜3で得られた積層体をそれぞれ10mm×10mmの試験片に切断した。各試験片の滑り止め層上に、水を滴下し、次いで、紙を被せ、滑り止め層全体に広げた。次いで、紙上に1kgの重しをのせ、試験片、紙および重しをこの状態で傾けていき、重しが紙面上を滑り落ちはじめる角度を測定した。また、各試験片の滑り止め層上に水を滴下しなかった場合における重しが紙面上を滑り落ちる角度についても測定した。試験結果を表1に表す。
Figure 2017154459
<<密着性試験>>
実施例1〜2および比較例1〜2で得られた積層体の滑り止め層上にPETフィルム(東洋紡株式会社製、商品名:T−4102)を載せた。このPETフィルム面側から、熱プレス(220℃、1kgf/cm、1秒)を行い、PETフィルムへ、滑り止め層中のマット剤が移行しているかを赤外分光光度計(島津製作所株式会社製、商品名:FT−IR)を用いて確認した。試験結果を表2に表す。
Figure 2017154459
<<滑り性試験>>
製袋機を用いて、実施例1〜2および比較例1〜3で得られた積層体から、積層体の滑り止め層が最表面となるようにスタンディングパウチを作製し、400mlの水を充填した。各充填パウチをそれぞれ、水、シャンプー(界面活性剤)および油で濡らし、人差し指と親指にて摘まみ、1分間保持することができるかを確認した。試験結果を表3に表す。
Figure 2017154459
<<開封性試験>>
製袋機を用いて、実施例1〜2および比較例1〜3で得られた積層体から、積層体の滑り止め層が最表面となるように、図2に示すスタンディングパウチを作製し、400mlの水を充填した。各充填パウチを水で濡らし、開封できるまでの時間を測定した。試験結果を表4に表す。
Figure 2017154459
<<耐レトルト性試験>>
製袋機を用いて、実施例2および比較例2で得られた積層体から、積層体の滑り止め層が最表面となるようにスタンディングパウチを作製し、100mlの水を充填した。その後、スタンディングパウチにレトルト処理(135℃、40分)を行った。各充填パウチを水で濡らし、人差し指と親指にて摘まみ、1分間保持することができるかを確認した。試験結果を表5に表す。
Figure 2017154459
10 積層体
11 基材層
12 滑り止め層
20 包装材料
21 切り取り部
22 滑り止め層

Claims (8)

  1. 基材層と、滑り止め層とを備えてなる積層体であって、
    前記滑り止め層が、マット剤、2液硬化型樹脂、硬化剤および滑剤を含んでなることを特徴とする、積層体。
  2. 前記マット剤が、撥水処理が施された無機粒子である、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記マット剤の平均粒子径が、0.1μm以上、50μm以下である、請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記滑り止め層の表面粗さRaが、0.1μm以上、0.65μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層体。
  5. 前記滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の前記マット剤の含有量が、0.1質量%以上、30質量%以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層体。
  6. 前記滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の前記2液硬化型樹脂の含有量が、1質量%以上、50質量%以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層体。
  7. 前記滑り止め層に使用する滑り止め層用塗工液中の前記滑剤の含有量が、0.1質量%以上、20質量%以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層体。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層体を用いて作製した、包装材料であって、
    前記積層体を構成する滑り止め層をその最表面に有することを特徴とする、包装材料。
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