JP6188233B2 - 化粧シート - Google Patents
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Description
本実施形態の化粧シート1は、図1に示すように、基材層10と、透明層12と、基材層10及び透明層12の間に設けられた接着剤層14とを有する。化粧シート1では、基材層10と透明層12とが接着剤層14を介して貼り合わされている。
基材層10は、化粧シート1を建材等に貼付する際に製品側に配置される層である。基材層10としては、化粧シートにおける基材層に通常用いられるものを使用できる。
なお、PETGとは、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」という。)の一種であり、PETのグリコール成分がエチレングリコールであるのに対し、グリコール成分として、エチレングリコールの他、ジオールが含まれている非結晶性ポリエステルである。
基材層10を形成するシートは、着色されていることが好ましい。
透明層12は、化粧シート1の表面を保護し、傷が付くことを防ぐ役割を果たす。透明層12としては、化粧シートにおける表面の透明層に通常用いられるものを使用できる。
透明層12は、表面硬度が高く、耐薬品性、耐候性等の性能を有していると好ましい。
透明層12の光線透過率は50〜95%が好ましい。透明層12が着色されていないときの透明層12の光線透過率の上限は100%である。
接着剤層14を形成する接着剤としては、化粧シートにおける接着剤層に通常用いられるものを使用できる。接着剤層14を形成する接着剤は、二液硬化型であってもよく、一液硬化型であってもよく、紫外線硬化型であってもよい。
接着剤には、イソシアネート等の硬化剤を含ませてもよい。
接着剤としては、化粧シート1の外観及び密着強度の点から、硬化剤としてイソシアネートを含ませたポリエステル−ポリウレタン系樹脂が好ましい。
銀がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC2025PS」、「メタシャインMC2040PS」、「メタシャインMC2080PS」、「メタシャインMC5090PS」、「メタシャインMC5150PS」、「メタシャインMC5230PS」、「メタシャインMC5480PS」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
金がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMT1030GP」、「メタシャインMT2080GP」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC1030RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1080RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1120RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1030TY/TZ/TP/TA」、「メタシャインMC1080TY/TZ/TP/TA」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
化粧シート1の製造方法は、特に限定されず、例えば、接着剤層14を形成する接着剤に高輝度顔料を配合する以外は、公知の方法を採用できる。
具体的には、例えば、基材層10及び透明層12を形成するシートのいずれか一方に、金属又は金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料を配合した接着剤を塗布し、それら基材層10及び透明層12を形成するシートを貼り合わせ、エージングする方法等が挙げられる。
エージング方法としては、例えば、35℃で3日間養生する方法等が挙げられる。
以上説明した本発明の化粧シートは、接着剤層に高輝度顔料が含有されているため、高い輝度が得られ、意匠性に優れている。また、本発明の化粧シートでは、接着剤層に含有される高輝度顔料が、光を透過するガラス片を基材とする顔料であるため、シート内に該高輝度顔料による影が生じにくい。その結果、本発明の化粧シートでは、高輝度顔料に起因して黒い点が見えたり、透明性が低下したりすることが抑制されるため、意匠性に優れている。
なお、本発明の化粧シートは、前記した化粧シート1には限定されない。
例えば、本発明の化粧シートは、図2に例示した化粧シート2であってもよい。図2における図1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
化粧シート2は、基材層10における透明層12側の表面に印刷層16が設けられている以外は、化粧シート1と同じである。印刷層16を設けることで、意匠性がさらに向上する。
バインダ樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
バインダ樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
着色剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
印刷層16を形成する方法としては、特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
化粧シート3は、透明層12における基材層10側の表面に印刷層16が設けられている以外は、化粧シート1と同じである。印刷層16を設けることで、意匠性がさらに向上する。
これらは1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
[実施例1]
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
主剤の二液硬化型接着剤(YA790−1、日立化成(株)製)100質量部に対して、硬化剤(コロネートHL、日立化成(株)製)10質量部、酢酸エチル90質量部、及び高輝度顔料として酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)0.66質量部(固形分比1質量%)を添加し、撹拌して接着剤組成物を調製した。厚さ100μmの二軸延伸PETシート(A4100、東洋紡(株)製:全光線透過率92.0%)の易接着処理面に、前記接着剤組成物をマイクログラビアコート法にて40g/m2となるようにウェット塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させた。
得られた接着剤付きの二軸延伸PETシートと前記基材シートとをドライラミネート法により貼り合わせ、35℃で3日間養生して化粧シートを得た。
酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)の添加量を3.3質量部(固形分比5質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.98質量部(固形分比3質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を2.64質量部(固形分比4質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
主剤の二液硬化型接着剤(YA790−1、日立化成(株)製)100質量部に対して、硬化剤(コロネートHL、日立化成(株)製)10質量部、酢酸エチル90質量部、及び高輝度顔料として酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)0.66質量部(固形分比1質量%)を添加し、撹拌して接着剤組成物を調製した。厚さ100μmの二軸延伸PETシート(A4100、東洋紡(株)製:全光線透過率92.0%)の易接着処理面に、前記接着剤組成物をマイクログラビアコート法にて40g/m2となるようにウェット塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させた。
得られた接着剤付きの二軸延伸PETシートと、厚さ100μmの二軸延伸PETシート(A4100、東洋紡(株)製)とをドライラミネート法により貼り合わせ、35℃で3日間養生して貼り合わせシートを得た。
酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)の添加量を3.3質量部(固形分比5質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用いた以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.98質量部(固形分比3質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を2.64質量部(固形分比4質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用いた以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
得られた化粧シートを二軸延伸PETシート側(透明層側)から目視により確認し、以下の基準で輝度を評価した。
◎:非常にキラキラと輝いている。
○:キラキラと輝いている。
得られた化粧シートを二軸延伸PETシート側(透明層側)から目視により確認し、以下の基準で意匠性を評価した。
○:黒い点が見えない。
×:黒い点が見える。
××:非常に多くの黒い点が見える。
得られた貼り合わせシートについて、JIS K7136に準拠してヘイズを測定した。また、該貼り合わせシートについてJIS K7361に準拠して全光線透過率を測定した。
なお、表1及び表2における固形分比とは、主剤の二液硬化型接着剤(YA790−1、日立化成(株)製)に対する高輝度顔料の固形分比(質量%)を意味する。
高輝度顔料としてアルミニウム粉を固形分比1質量%で用いた比較例1、3では、充分な透明性が得られ、輝度は高かったものの、シートに黒い点が見え、実施例1〜12に比べて意匠性に劣っていた。また、アルミニウム粉の固形分比が2質量%の比較例2、4では、輝度は非常に高いものの、多くの黒い点が見られたうえ、透明性が低下し、意匠性が著しく低下した。
10 基材層
12 透明層
14 接着剤層
16 印刷層
Claims (1)
- 基材層と、透明層と、前記基材層及び前記透明層の間に設けられた接着剤層と、前記基材層における前記透明層側の表面に設けられた印刷層とを有し、
前記接着剤層が、金属酸化物がコーティングされたガラス片のみからなる高輝度顔料を含有する、化粧シート。
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