JP6188233B2 - 化粧シート - Google Patents

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本発明は、化粧シートに関する。
壁面材や造作材、建築材(建具等)、家具等の表面装飾に用いる化粧シート、弱電関連の表層材等の様々な用途で、金属調や木目調の意匠を付与して意匠性を高める化粧シートが用いられている。化粧シートとしては、例えば、ポリ塩化ビニル製やポリエチレンテレフタレート製のシートからなる基材層上に、該基材層側の面に必要に応じて着色や印刷による模様や絵柄が形成された透明層が、接着剤層を介して設けられたものが知られている。
また、このような化粧シートでは、高輝度顔料を用いてシートの輝度を高め、より優れた意匠性を得ることが行われている。例えば、透明なプラスチックシートの裏面に絵柄印刷を施すとともに微細な凹凸を賦形したものを、高輝度顔料を含有する接着剤により基材上に積層した化粧シートが提案されている(特許文献1)。特許文献1では、該高輝度顔料として、パール顔料、金属粉、蒸着されたプラスチックフィルムの破片等が用いられている。
特開平5−177802号公報
しかし、特許文献1の化粧シートでは、光が反射する角度によっては高輝度顔料の粒子の影が生じ、シートに黒い点があるように見えたり、透明性が低下したりすることで、意匠性が損なわれることがある。
本発明は、輝度が高く、かつ高輝度顔料に起因して黒い点が見えたり、透明性が低下したりすることが抑制され、意匠性に優れた化粧シートを提供することを目的とする。
本発明の化粧シートは、基材層と、透明層と、前記基材層及び前記透明層の間に設けられた接着剤層と、前記基材層における前記透明層側の表面に設けられた印刷層とを有し、前記接着剤層が、金属酸化物がコーティングされたガラス片のみからなる高輝度顔料を含有することを特徴とする。
本発明の化粧シートは、輝度が高く、かつ高輝度顔料に起因して黒い点が見えたり、透明性が低下したりすることが抑制されており、意匠性に優れている。
本発明の化粧シートの一例を示した断面図である。 本発明の化粧シートの他の例を示した断面図である。 本発明の化粧シートの他の例を示した断面図である。
以下、本発明の化粧シートの一例を示して具体的に説明する。
本実施形態の化粧シート1は、図1に示すように、基材層10と、透明層12と、基材層10及び透明層12の間に設けられた接着剤層14とを有する。化粧シート1では、基材層10と透明層12とが接着剤層14を介して貼り合わされている。
[基材層]
基材層10は、化粧シート1を建材等に貼付する際に製品側に配置される層である。基材層10としては、化粧シートにおける基材層に通常用いられるものを使用できる。
基材層10の具体例としては、例えば、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(以下、「PETG」という。)シート、オレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シート、ポリ塩化ビニルシート等が挙げられる。
なお、PETGとは、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」という。)の一種であり、PETのグリコール成分がエチレングリコールであるのに対し、グリコール成分として、エチレングリコールの他、ジオールが含まれている非結晶性ポリエステルである。
基材層10としては、化粧シート1の二次曲面加工が容易になる点から、PETGシートが好ましい。
基材層10を形成するシートは、着色されていることが好ましい。
基材層10の厚さは、20〜700μmが好ましく、50〜500μmがより好ましい。基材層10の厚さが前記下限値以上であれば、機械強度と隠蔽性を充分に高くしやすい。基材層10の厚さが前記上限値以下であれば、充分な可撓性と印刷適性を確保しやすい。
[透明層]
透明層12は、化粧シート1の表面を保護し、傷が付くことを防ぐ役割を果たす。透明層12としては、化粧シートにおける表面の透明層に通常用いられるものを使用できる。
透明層12は、表面硬度が高く、耐薬品性、耐候性等の性能を有していると好ましい。
透明層12の具体例としては、例えば、PETシート、PETGシート、オレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、ポリ塩化ビニルシート等が挙げられる。なかでも、表面硬度、耐薬品性及び透明性に優れる点から、二軸延伸PETシートが好ましい。
透明層12は着色されていてもよい。
透明層12の光線透過率は50〜95%が好ましい。透明層12が着色されていないときの透明層12の光線透過率の上限は100%である。
透明層12の厚さは、12〜200μmが好ましく、20〜100μmがより好ましく、30〜70μmが特に好ましい。透明層12の厚さが前記下限値以上であれば、化粧シートの外観及び表面性能を維持しやすい。透明層12の厚さが前記上限値以下であれば、コスト面で有利である。
[接着剤層]
接着剤層14を形成する接着剤としては、化粧シートにおける接着剤層に通常用いられるものを使用できる。接着剤層14を形成する接着剤は、二液硬化型であってもよく、一液硬化型であってもよく、紫外線硬化型であってもよい。
接着剤の具体例としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル−ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のヒートシール性樹脂が挙げられる。なかでも、ポリエステル−ポリウレタン系樹脂が好ましい。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
接着剤には、イソシアネート等の硬化剤を含ませてもよい。
接着剤としては、化粧シート1の外観及び密着強度の点から、硬化剤としてイソシアネートを含ませたポリエステル−ポリウレタン系樹脂が好ましい。
接着剤層14には、金属又は金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料が含有される。接着剤層14に該高輝度顔料が含有されることで、高い輝度が得られ、意匠性が向上する。また、該高輝度顔料は、光を透過するガラス片を基材とするため、シート内で影を生じにくい。その結果、シートに黒い点が見えたり、透明性が低下したりすることが抑制され、優れた意匠性が得られる。
ガラス片にコーティングされる金属としては、例えば、銀、金等が挙げられる。
銀がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC2025PS」、「メタシャインMC2040PS」、「メタシャインMC2080PS」、「メタシャインMC5090PS」、「メタシャインMC5150PS」、「メタシャインMC5230PS」、「メタシャインMC5480PS」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
金がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMT1030GP」、「メタシャインMT2080GP」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
ガラス片にコーティングされる金属酸化物としては、例えば、酸化チタン、シリカ、酸化鉄等が挙げられる。
金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC1030RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1080RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1120RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1030TY/TZ/TP/TA」、「メタシャインMC1080TY/TZ/TP/TA」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
接着剤層14中の高輝度顔料の含有量は、接着剤の主剤に対する固形分比で、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。高輝度顔料の含有量が前記下限値以上であれば、高い輝度が得られやすく、意匠性が向上する。高輝度顔料の含有量が前記上限値以下であれば、接着性に影響が出にくい。
接着剤層14には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等の添加剤が含有されていてもよい。
接着剤層14の厚さは、1〜50μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。接着剤層14の厚さが前記下限値以上であれば、充分な接着強度が得られやすい。接着剤層14の厚さが前記上限値以下であれば、接着剤層14の形成が容易になる。
[製造方法]
化粧シート1の製造方法は、特に限定されず、例えば、接着剤層14を形成する接着剤に高輝度顔料を配合する以外は、公知の方法を採用できる。
具体的には、例えば、基材層10及び透明層12を形成するシートのいずれか一方に、金属又は金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料を配合した接着剤を塗布し、それら基材層10及び透明層12を形成するシートを貼り合わせ、エージングする方法等が挙げられる。
接着剤の塗布方法としては、例えば、マイクログラビアコート法、リップコート法、コンマコート法、グラビアコート法等が挙げられる。
エージング方法としては、例えば、35℃で3日間養生する方法等が挙げられる。
[作用効果]
以上説明した本発明の化粧シートは、接着剤層に高輝度顔料が含有されているため、高い輝度が得られ、意匠性に優れている。また、本発明の化粧シートでは、接着剤層に含有される高輝度顔料が、光を透過するガラス片を基材とする顔料であるため、シート内に該高輝度顔料による影が生じにくい。その結果、本発明の化粧シートでは、高輝度顔料に起因して黒い点が見えたり、透明性が低下したりすることが抑制されるため、意匠性に優れている。
[他の実施形態]
なお、本発明の化粧シートは、前記した化粧シート1には限定されない。
例えば、本発明の化粧シートは、図2に例示した化粧シート2であってもよい。図2における図1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
化粧シート2は、基材層10における透明層12側の表面に印刷層16が設けられている以外は、化粧シート1と同じである。印刷層16を設けることで、意匠性がさらに向上する。
印刷層16において、印刷によって形成される絵柄、模様としては、例えば、木目、石目、布目、砂目、タイル貼模様、煉瓦積模様、皮絞模様、幾何学模様、文字、記号、メタリック等が挙げられる。これら絵柄及び模様は組み合わせることもできる。
印刷層16に使用されるインクは、バインダ樹脂と着色剤とを含有する。
バインダ樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
バインダ樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
着色剤としては、例えば、チタン白、亜鉛華、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、クロムバーミリオン、カドミウムレッド、群青、コバルトブルー、黄鉛、チタンイエロー等の無機顔料;フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー、イソインドリノンイエロー、ベンジルジンイエロー、キナクリドンレッド、ポリアゾレッド、ベリレンレッド、アニリンブラック等の有機顔料;鱗片状箔粉(アルミニウム、真鍮等)等の真珠光沢(パール)顔料が挙げられる。
着色剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
印刷層16には、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等の添加剤が含有されていてもよい。
印刷層16を形成する方法としては、特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
また、本発明の化粧シートは、図3に例示した化粧シート3であってもよい。図3における図1及び図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
化粧シート3は、透明層12における基材層10側の表面に印刷層16が設けられている以外は、化粧シート1と同じである。印刷層16を設けることで、意匠性がさらに向上する。
また、本発明の化粧シートは、透明層の外側の表面に、鉛筆硬度がHBよりも硬いハードコート層が設けられていてもよい。ハードコート層が設けられることで、化粧シートの表面により傷が付きにくくなる。ハードコート層としては、活性エネルギー線(紫外線又は電子線)の照射によって重合する活性エネルギー線硬化性樹脂によって形成された層が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性樹脂としては、分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレート(ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート等)、分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する単官能(メタ)アクリレート(ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等)等が挙げられる。
これらは1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ハードコート層の厚さは、1〜30μmが好ましく、2〜20μmがより好ましい。ハードコート層の厚さが前記下限値以上であれば、充分に高い耐傷付き性を得やすい。ハードコート層の厚さが前記上限値以下であれば、ハードコート層のクラック発生を防止しやすい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[実施例1]
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
主剤の二液硬化型接着剤(YA790−1、日立化成(株)製)100質量部に対して、硬化剤(コロネートHL、日立化成(株)製)10質量部、酢酸エチル90質量部、及び高輝度顔料として酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)0.66質量部(固形分比1質量%)を添加し、撹拌して接着剤組成物を調製した。厚さ100μmの二軸延伸PETシート(A4100、東洋紡(株)製:全光線透過率92.0%)の易接着処理面に、前記接着剤組成物をマイクログラビアコート法にて40g/mとなるようにウェット塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させた。
得られた接着剤付きの二軸延伸PETシートと前記基材シートとをドライラミネート法により貼り合わせ、35℃で3日間養生して化粧シートを得た。
[実施例2]
酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)の添加量を3.3質量部(固形分比5質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[実施例3]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[実施例4]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[実施例5]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.98質量部(固形分比3質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[実施例6]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を2.64質量部(固形分比4質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[実施例7]
主剤の二液硬化型接着剤(YA790−1、日立化成(株)製)100質量部に対して、硬化剤(コロネートHL、日立化成(株)製)10質量部、酢酸エチル90質量部、及び高輝度顔料として酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)0.66質量部(固形分比1質量%)を添加し、撹拌して接着剤組成物を調製した。厚さ100μmの二軸延伸PETシート(A4100、東洋紡(株)製:全光線透過率92.0%)の易接着処理面に、前記接着剤組成物をマイクログラビアコート法にて40g/mとなるようにウェット塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させた。
得られた接着剤付きの二軸延伸PETシートと、厚さ100μmの二軸延伸PETシート(A4100、東洋紡(株)製)とをドライラミネート法により貼り合わせ、35℃で3日間養生して貼り合わせシートを得た。
[実施例8]
酸化チタンをコーティングしたガラス片(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)の添加量を3.3質量部(固形分比5質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
[実施例9]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用いた以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
[実施例10]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
[実施例11]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を1.98質量部(固形分比3質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
[実施例12]
高輝度顔料として、銀をコーティングしたガラス片(メタシャインMC2040PS、日本板硝子(株)製)を用い、その添加量を2.64質量部(固形分比4質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
[比較例1]
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[比較例2]
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[比較例3]
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用いた以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
[比較例4]
高輝度顔料として、アルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製、呼称厚さ3μm、平均粒径55〜65μm)を用い、その添加量を1.32質量部(固形分比2質量%)に変更した以外は、実施例7と同様にして貼り合わせシートを得た。
[輝度]
得られた化粧シートを二軸延伸PETシート側(透明層側)から目視により確認し、以下の基準で輝度を評価した。
◎:非常にキラキラと輝いている。
○:キラキラと輝いている。
[意匠性]
得られた化粧シートを二軸延伸PETシート側(透明層側)から目視により確認し、以下の基準で意匠性を評価した。
○:黒い点が見えない。
×:黒い点が見える。
××:非常に多くの黒い点が見える。
[透明性(ヘイズ、全光線透過率)]
得られた貼り合わせシートについて、JIS K7136に準拠してヘイズを測定した。また、該貼り合わせシートについてJIS K7361に準拠して全光線透過率を測定した。
実施例1〜6及び比較例1、2の輝度及び意匠性の評価結果を表1に示す。また、実施例7〜12及び比較例3、4の透明性の評価結果を表2に示す。実施例7〜12の貼り合わせシートは、透明性評価のために基材を透明としたものであり、それ以外の構成は実施例1〜6の化粧シートと同様である。
なお、表1及び表2における固形分比とは、主剤の二液硬化型接着剤(YA790−1、日立化成(株)製)に対する高輝度顔料の固形分比(質量%)を意味する。
Figure 0006188233
Figure 0006188233
表1及び表2に示すように、金属又は金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料が接着剤層に含有された実施例1〜12のシートは、輝度が高く、また黒い点も見えず意匠性に優れており、かつ透明性も良好であった。
高輝度顔料としてアルミニウム粉を固形分比1質量%で用いた比較例1、3では、充分な透明性が得られ、輝度は高かったものの、シートに黒い点が見え、実施例1〜12に比べて意匠性に劣っていた。また、アルミニウム粉の固形分比が2質量%の比較例2、4では、輝度は非常に高いものの、多くの黒い点が見られたうえ、透明性が低下し、意匠性が著しく低下した。
本発明の化粧シートは、輝度が高く、かつ高輝度顔料に起因する黒い点が見えることが抑制され、意匠性に優れるため、壁面材や造作材、建築材(建具等)、家具等の表面装飾に用いる化粧シート、弱電関連の表層材等に好適に使用できる。
1〜3 化粧シート
10 基材層
12 透明層
14 接着剤層
16 印刷層

Claims (1)

  1. 基材層と、透明層と、前記基材層及び前記透明層の間に設けられた接着剤層と、前記基材層における前記透明層側の表面に設けられた印刷層とを有し、
    前記接着剤層が、金属酸化物がコーティングされたガラス片のみからなる高輝度顔料を含有する、化粧シート。
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