JP2000185367A - 高光輝性petフィルムラミネート鋼板 - Google Patents

高光輝性petフィルムラミネート鋼板

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JP2000185367A
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Koji Mori
浩治 森
Shuichi Sugita
修一 杉田
Kenichi Okubo
謙一 大久保
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高輝度感を有するPETフィルムラミネート鋼
板を提供する。 【解決手段】鋼板表面に着色樹脂層、透明接着剤層、P
ETフィルムの順に積層してなるPETフィルムラミネ
ート鋼板であり、透明接着剤層に鱗片状基体に金属をコ
ーティングした顔料を0.1〜30重量%含有した。鋼
板と透明接着剤層の間に、透明樹脂層の他、複数の樹脂
層を設けたものも適用できる。また、PETフィルムの
透明接着剤層に接する面に印刷インキ層を設けてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い輝度感を有す
る意匠外観の優れた高光輝性PETフィルムラミネート
鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂フィルム(以下、PETフィルムという)は、機
械的特性、平滑性、高透明性、耐薬品性、耐汚染性に優
れることから、PETフィルムを鋼板にラミネートした
ものが、家電機器外板、内装壁材などの用途に使用され
ている。PETフィルムは、可塑化ポリ塩化ビニル樹脂
フィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリオレフィン樹脂
フィルムなどに比べて引張り強度が高く、印刷作業性に
優れる。印刷意匠性を有することから、任意の意匠と高
光沢な表面外観との組合せで高級感がある塗覆装鋼板と
して位置付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PETフィルムの極平
滑面(中心線平均表面粗度Ra<0.01μm)を活か
した高光沢に、パール印刷インキやメタリック印刷イン
キに基づく輝度印刷を組合せた高意匠性が追求されてい
る。この組合せも限界があり、さらに高級感のある意匠
外観が求められるようになってきた。発明者等は鱗片状
基体に金属をコーティングした高光輝性顔料を印刷イン
キに配合することを検討した。一般的な顔料の平均粒径
がサブミクロンからミクロンオーダーであるのに対し、
鱗片状基体は10μm以上である。このため、グラビア
メッシュに残った印刷インキを印刷基材に転写するグラ
ビア印刷に対して印刷適性が得られない。
【0004】現行のグラビア印刷インキに用いられてい
る輝度顔料として、例えばメタリック顔料は金属箔を粉
砕加工したものではなく、金属を蒸着したPETフィル
ムを凍結粉砕したものである。グラビアロールの耐印刷
性を考慮した処方であり、金属箔を粉砕加工した顔料を
印刷インキに配合した場合、メタリック顔料(金属箔)
の高い機械的強度や硬度に基づくグラビアメッシュの摩
耗が顕著となり、印刷再現性、グラビアロールの消耗が
問題となる。また、印刷インキへの高光輝性顔料の配合
に基づく従来の意匠外観と異なる高級意匠外観は発現で
きない。本発明は、このような問題点を解決すべく案出
されたものであり、従来から行われているようにPET
フィルムへ(バック)プリントするのではなく、PET
フィルムの下層に形成する透明層に鱗片状基体に金属を
コーティングした顔料を配合することで高輝度感を有す
る意匠外観に優れたラミネート鋼板を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はその目的を達成
するため、鋼板表面に着色樹脂層、透明接着剤層、PE
Tフィルムの順に積層してなるPETフィルムラミネー
ト鋼板であり、透明接着剤層に鱗片状基体に金属をコー
ティングした顔料を0.1〜30重量%配合した。鋼板
と透明接着剤層の間に、透明樹脂層の他、複数の樹脂層
を設けたものも適用できる。顔料の鱗片状基体が、平均
粒径10〜300μmのガラスフレーク又はパールマイ
カを用いる。また、PETフィルムの透明接着剤層に接
する面に印刷インキ層を設けてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の積層鋼板は、透明接着剤
層、透明樹脂層の少なくとも一方に、鱗片状基体に金属
をコーティングした顔料を0.1〜30重量%配合す
る。顔料の配合量が0.1重量%未満では、顔料の分散
量が少ないので反射強度が小さくなり、十分な光輝感を
発現できない。顔料の配合量が30重量%以上では、顔
料同士が凝集して均一な外観が得られず、反射光も相互
に影響を及ぼして濁った色調を呈する。
【0007】高光輝性を発現する顔料は、鱗片状基体に
金属をコーティングしたものである。鱗片状基体が平均
粒径10〜300μmのガラスフレーク又はパールマイ
カである。鱗片状基体の平均粒径が10μm未満では、
入射光に対する反射強度が小さく、十分な光輝感を発現
できない。鱗片状基体の平均粒径が300μm以上で
は、透明接着剤層や透明樹脂層を成膜する際に、コータ
ーロール間のクリアランスに挟まる。或いは樹脂押し出
しスリット間に挟まる等で、均一膜が得られない。鱗片
状基体の平均粒径は反射光強度や製造難易度から、20
〜200μmの範囲にあることが好ましい。鱗片状基体
の平均厚さは0.1〜20μmの範囲が好ましく、コー
ティング金属の厚さが50〜300Åでスパッタコーテ
ィングしたものを用いることが好ましい。塗料用顔料と
して市販されているパールマイカは厚さ0.1〜1μm
のものが多い。接着剤、塗料、樹脂に対する分散性や隣
接する樹脂層との層間密着性を改善するため、金属をコ
ーティングした顔料に表面処理を施してもよい。例え
ば、クロム酸系、リン酸系、アルミナ系、ジルコニアゾ
ル系等の無機系表面処理剤や各種シランカップリング
剤、チタネートカップリング剤などがある。
【0008】本発明の顔料が高光輝性を発現できるの
は、製造法に由来する。従来の顔料の製法は、金属箔な
どをボールミルやスタンプミルの機械粉砕加工に基づく
ので、表面に加工に伴う微細な凹凸が残る。そのため、
微視的に入射光が乱反射する。一方、本発明の鱗片状基
体に金属をスパッタリング法によりコーティングした顔
料は、プラズマ状態まで励起された合金を構成している
複数の金属原子が、鱗片状基体表面に繰り返して高速で
衝突する。生成した化合物層が被覆層形成の起点として
働く核となり、極めて高い密度で多数の核が形成され
る。少量の金属で鱗片状基体表面を均一に被覆し欠陥の
ない緻密かつ平滑な表面を有する。したがって、入射光
が乱反射せず、全て同一、均一方向に反射するので、高
輝度感が得られる。
【0009】発明者等はPETフィルムへの印刷ではな
く、PETフィルムとの組合せでの高光輝感を発現する
検討を行い、本発明を完成するに至った。即ち、PET
フィルムの下層である透明接着剤層又は透明樹脂層に鱗
片状基体に金属をコーティングした顔料を配合した。P
ETフィルムを高光沢にするには、フィルム表面を極平
滑にする必要がある。前述の鱗片状基体に金属をコーテ
ィングした顔料が、高光沢で、かつ、高輝度感を発現す
るのは表面が極平滑であることによる。なお、高光輝性
顔料の対象面積が一辺数μm〜数十μmであるのに対し
て、PETフィルムの対象面積は一辺数mm以上である
ことから、前者の方が極平滑面でなければならない。
【0010】着色樹脂層や透明樹脂層のマトリックス樹
脂は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、線状高分子ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリオレフィン樹脂等を用い得る。着色樹脂層には、着
色顔料、体質顔料、防錆顔料、その他の添加剤を配合し
てもよい。透明樹脂層には、高光輝性顔料以外に、外観
を損ねない範囲で種々の顔料や添加剤を配合してもよ
い。着色樹脂層、透明樹脂層が、塗料を塗布し乾燥して
塗膜層として形成する場合、塗膜厚さは2〜20μmで
あることが好ましい。塗料の塗布はロールコート法やカ
ーテンコート法などの公知方法でよい。着色樹脂層、透
明樹脂層が樹脂フィルムである場合、例えば塩化ビニル
樹脂、ポリオレフィン樹脂等のフィルム厚さは50〜3
00μmであることが好ましい。
【0011】鋼板は、必要に応じてリン酸塩処理、塗布
型クロメート処理などを施した亜鉛めっき鋼板、亜鉛−
アルミニウム合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板
等の各種めっき鋼板、ステンレス鋼板等がある。本発明
では、鋼板と透明接着剤層の間に、透明樹脂層の他、複
数の樹脂層を設けることができる。例えば、鋼板と着色
樹脂層との間にプライマー層として、エポキシ樹脂やポ
リエステル樹脂等に体質顔料、防錆顔料、添加剤等を配
合した塗料を乾燥膜厚が2〜10μmになるように塗装
してもよい。塗装により複数の樹脂層を設ける場合、塗
料の塗布、乾燥を繰り返し行えばよい。
【0012】着色樹脂層、透明接着剤層、PETフィル
ムを順次積層した複合フィルム、又は着色樹脂層、透明
樹脂層、透明接着剤層、PETフィルムを順次積層した
複合フィルムを鋼板にラミネートする場合、熱融着ある
いは接着剤を介して行う。熱融着による場合はフィルム
を融点以上に加熱する必要がある。接着剤による場合、
ポリエステル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、無水マレイ
ン酸変性ポリオレフィン樹脂系などが用いられる。鋼板
に接着剤層を公知塗装方法で形成し加熱した後、この上
に複合フィルムを積層し直ちに冷却して積層鋼板を製造
する。なお、鋼板と接着剤層との間には前記プライマー
層を設けてもよい。
【0013】透明接着剤層は、1液型又は2液型ポリエ
ステル樹脂系接着剤、ポリウレタン樹脂系接着剤などを
塗布し乾燥して形成される。接着剤の塗布は、塗料の塗
布と同様に公知方法でよい。透明接着剤層には高光輝性
顔料以外にも、高い輝度感を損ねない範囲で必要に応じ
て種々の顔料や添加剤を配合してもよい。透明接着剤層
の塗膜厚さは1〜10μmであることが好ましい。
【0014】PETフィルムは、一般的な透明二軸延伸
ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムだけでなく、
テレフタル酸とイソフタル酸など酸成分との共重合体樹
脂フィルムでもよい。フィルム厚さは取扱い上、10〜
60μmのものが好ましい。膜厚が10μm未満では作
業性が悪く、60μm以上になると積層鋼板の成形加工
時にフィルム内部応力が大きくなり、フィルムが剥離し
易くなる。PETフィルムの接着剤層に接する面にはコ
ロナ放電処理か、アクリル樹脂やポリエステル樹脂など
をフィルム表面にコーティングする易接着処理を施すこ
とが好ましい。
【0015】PETフィルムの接着剤層に接する面に
は、印刷インキ層を設けることもできる。印刷インキに
は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の少なくとも1
種のベース樹脂に、顔料や種々の添加剤を配合したもの
が用いられる。印刷インキ層は、高級意匠感を付与する
ために設けられるので、下層に基づく高輝度感を考慮し
た印刷柄及び印刷面積率でなければならない。
【0016】
【実施例】実施例1;板厚0.5mm、片面当たりの目
付量が45g/m2の溶融亜鉛めっき鋼板に塗布型クロ
メート処理を施し、線状高分子ポリエステル樹脂系アイ
ボリー色塗料を乾燥膜厚が15μmになるように塗布
し、オーブンで最高到達板温が230℃になるように6
0秒間加熱乾燥した後、平均粒径130μm、平均厚さ
4μmのガラスフレークにAgをスパッタコーティング
(厚さ80Å)した顔料を、1重量%配合した2液型ポ
リエステル樹脂系接着剤(硬化剤:イソシアネート)を
乾燥膜厚で9μmになるように塗布し、オーブンで最高
到達板温が210℃になるように60秒間加熱乾燥し、
直ちにこの上に厚さ30μmのPETフィルムをラミネ
ートし水冷した。
【0017】実施例2;2液型ポリエステル樹脂系接着
剤(硬化剤:イソシアネート)に配合した顔料が10重
量%のものを用いた以外は実施例1と同じ条件である。
【0018】実施例3;着色樹脂層である線状高分子ポ
リエステル樹脂系アイボリー色塗膜の上に、平均粒径2
2μm、平均厚さ0.2μmのパールマイカに真鍮をス
パッタコーティング(厚さ120Å)した顔料を、5重
量%配合した線状高分子ポリエステル樹脂系透明塗料を
乾燥膜厚で12μmになるように塗布し、オーブンで最
高到達板温が230℃になるように60秒間加熱乾燥し
た後、2液型ポリエステル樹脂系接着剤(硬化剤:イソ
シアネート、顔料:無添加)を乾燥膜厚で9μmになる
ように塗布し、オーブンで最高到達板温が210℃にな
るように60秒間加熱乾燥し、直ちにこの上に厚さ30
μmのPETフィルムをラミネートし水冷した。
【0019】実施例4;線状高分子ポリエステル樹脂系
透明塗料に配合した顔料が20重量%のものを用いた以
外は実施例3と同じ条件である。
【0020】実施例5;板厚0.45mmのSUS43
0鋼板に塗布型クロメート処理を施し、防錆顔料配合の
フェノキシ樹脂系プライマーを、乾燥膜厚が5μmにな
るように塗布し、オーブンで最高到達板温が215℃に
なるように40秒間加熱乾燥し、次いで、ポリエステル
樹脂系黒色塗料を乾燥膜厚が10μmになるように塗布
し、オーブンで最高到達板温が210℃になるように6
0秒間加熱乾燥した後、平均粒径130μm、平均厚さ
4μmのガラスフレークにNi基合金のハステロイをス
パッタコーティング(厚さ90Å)した顔料を、1重量
%配合した2液型ポリウレタン樹脂系接着剤(硬化剤:
イソシアネート)を乾燥膜厚で8μmになるように塗布
し、オーブンで最高到達板温が210℃になるように6
0秒間加熱乾燥し、直ちにこの上に厚さ25μmのPE
Tフィルムをラミネートし水冷した。
【0021】実施例6;PETフィルムが、接着剤層に
接する面にポリウレタン樹脂系グレー色印刷インキで抽
象柄を印刷したフィルムである以外は実施例5と同じ条
件である。
【0022】実施例7;板厚0.5mm、片面当たりの
目付量が45g/m2の溶融亜鉛めっき鋼板に塗布型ク
ロメート処理を施し、2液型ポリエステル樹脂系接着剤
(硬化剤:イソシアネート)を乾燥膜厚で5μmになる
ように塗布し、オーブンで最高到達板温が180℃にな
るように60秒間加熱乾燥し、直ちに複合フィルムを積
層し水冷した。複合フィルムは、両面にポリウレタン樹
脂系プライマーを乾燥膜厚で2μmコーティングした黒
色ポリオレフィン樹脂系フィルムに、平均粒径45μ
m、平均厚さ4μmのガラスフレークにTiをスパッタ
コーティング(厚さ90Å)した顔料を0.5重量%配
合した2液型ポリエステル樹脂系接着剤(硬化剤:イソ
シアネート)を乾燥膜厚で7μmになるように塗布し、
オーブンで最高到達板温が80℃になるように60秒間
加熱乾燥し、直ちにこの上に厚さ25μmの印刷柄を有
するPETフィルム(グレー色、ポリウレタン樹脂系印
刷インキ、和紙調柄)を積層し水冷した。
【0023】実施例8;複合フィルムが片面にポリウレ
タン樹脂系プライマーを、乾燥膜厚で2μmコーティン
グした黒色ポリオレフィン樹脂系フィルムの未塗装面
に、平均粒径22μm、平均厚さ0.2μmのパールマ
イカにCuをスパッタコーティング(厚さ120Å)し
た顔料を30重量%配合した透明ポリオレフィン樹脂系
フィルムを165℃で熱融着ラミネートし、次いで、透
明無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂系接着剤を乾
燥膜厚で3μmになるように塗布し、最高到達板温が1
65℃になうように60秒間加熱乾燥し、直ちにこの上
に厚さ25μmの印刷柄を有するPETフィルムを積層
し水冷した。他の条件は実施例7と同じである。
【0024】比較例1;板厚0.5mm、片面当たりの
目付量が45g/m2の溶融亜鉛めっき鋼板に塗布型ク
ロメート処理を施し、平均粒径130μm、平均厚さ4
μmのガラスフレークにAgをスパッタコーティング
(厚さ80Å)した顔料を、10重量%配合した線状高
分子ポリエステル樹脂系アイボリー色塗料を乾燥膜厚が
15μmになるように塗布し、オーブンで最高到達板温
が230℃になるように60秒間加熱乾燥した後、2液
型ポリエステル樹脂系接着剤(硬化剤:イソシアネー
ト)を乾燥膜厚で9μmになるように塗布し、オーブン
で最高到達板温が210℃になるように60秒間加熱乾
燥し、直ちにこの上に厚さ30μmのPETフィルムを
ラミネートし水冷した。
【0025】比較例2;2液型ポリエステル樹脂系接着
剤(硬化剤:イソシアネート)に配合した顔料が0.0
5重量%のものを用いた以外は実施例1と同じ条件であ
る。 比較例3;線状高分子ポリエステル樹脂系透明塗料に配
合した顔料が40重量%のものを用いた以外は実施例3
と同じ条件である。 比較例4;線状高分子ポリエステル樹脂系透明塗料に配
合した顔料がAl蒸着PETフィルム(厚さ10μm)
を凍結粉砕した平均粒径3μmのメタリックものを用い
た以外は実施例3と同じ条件である。
【0026】比較例5;複合フィルムが2液型ポリエス
テル樹脂系接着剤(硬化剤:イソシアネート)に配合し
た顔料が0.05重量%のものを用いた以外は実施例7
と同じ条件である。 比較例6;複合フィルムが黒色ポリオレフィン樹脂系フ
ィルムに、平均粒径130μm、平均厚さ4μmのガラ
スフレークにNi基合金のハステロイをスパッタコーテ
ィング(厚さ90Å)した顔料を20重量%配合し、か
つ、2液型ポリエステル樹脂系接着剤(硬化剤:イソシ
アネート)に顔料を含まないものを用いた以外は実施例
7と同じ条件である。
【0027】得られたPETフィルムラミネート鋼板に
ついて、光輝性及び外観を評価した。評価は太陽光下で
の目視観察で行い、キラキラ感があるものを○印、キラ
キラ感があまりないものを△印、キラキラ感がないもの
を×印と判定した。表1に結果を示すが、本発明に従っ
たPETフィルムラミネート鋼板は何れも極めて優れた
輝度感が得られた。これに対し、比較例では輝度感がな
く、高級意匠外観も得られない。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上のとおり本発明の高光輝性PETフ
ィルムラミネート鋼板は、極めて高い輝度感を有するこ
とから、家電機器外板、内装壁材などの高級意匠感を要
求される部材として好適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 謙一 千葉県市川市高谷新町7番地の1日新製鋼 株式会社技術研究所塗装・複合材料研究部 内 (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番地の1日新製鋼 株式会社技術研究所塗装・複合材料研究部 内 Fターム(参考) 4F100 AB01B AB01C AB03A AB18 AB24 AC05B AG00B AK01B AK41 AK41G AK41H AK42 AK42D AR00C BA04 BA10A BA10D CA13B CA13C CB00 CB00C CC00 DE02B DE02C EH461 EH661 EH711 EJ38D EJ691 EJ861 GB08 GB48 HB31 JL10B JL11C JN01C JN01D JN21 YY00B YY00C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板表面に着色樹脂層、透明接着剤層、透
    明二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの
    順に積層してなるPETフィルムラミネート鋼板であ
    り、透明接着剤層に鱗片状基体に金属をコーティングし
    た顔料を0.1〜30重量%含有することを特徴とする
    高光輝性PETフィルムラミネート鋼板。
  2. 【請求項2】鋼板表面に着色樹脂層、透明樹脂層、透明
    接着剤層、透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹
    脂フィルムの順に積層してなるPETフィルムラミネー
    ト鋼板であり、透明樹脂層、透明接着剤層の少なくとも
    一方に鱗片状基体に金属をコーティングした顔料を0.
    1〜30重量%含有することを特徴とする高光輝性PE
    Tフィルムラミネート鋼板。
  3. 【請求項3】鋼板と着色樹脂層との間に複数の樹脂層を
    設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    高光輝性PETフィルムラミネート鋼板。
  4. 【請求項4】顔料の鱗片状基体が、平均粒径10〜30
    0μmのガラスフレーク又はパールマイカであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高光輝性PE
    Tフィルムラミネート鋼板。
  5. 【請求項5】透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
    樹脂フィルムの透明接着剤層に接する面に印刷インキ層
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の高光輝性PETフィルムラミネート鋼板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307700A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Mitsubishi Plastics Inc 高意匠性樹脂シート被覆金属板、およびその製造方法
JP2009051011A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Toyo Seikan Kaisha Ltd 加飾性ラミネート材、加飾性ラミネート材を備えた可撓性容器及び加飾性ラミネート方法
JP2015174246A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 シーアイ化成株式会社 化粧シート

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