JP2009051011A - 加飾性ラミネート材、加飾性ラミネート材を備えた可撓性容器及び加飾性ラミネート方法 - Google Patents

加飾性ラミネート材、加飾性ラミネート材を備えた可撓性容器及び加飾性ラミネート方法 Download PDF

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Abstract

【課題】平均粒径が大きな顔料(平均粒径40μm)を用いて十分な加飾性を有する加飾性ラミネート材を提供すること。
【解決手段】外面樹脂フィルム層1、接着剤層4及び内面フィルム層7を有するラミネート材において、接着剤層4がドライラミネート用接着剤を含み、ドライラミネート用接着剤中に平均粒径20μm以上若しくは粒径が40μm以上の加飾性顔料3が接着剤の固形分の重量1に対して3〜90重量%で配合されるようにした。そして、加飾性顔料3をガラスフレークなどとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、外面樹脂フィルム層、接着剤層及び内面層を有するラミネート材において、大きな粒径を有する顔料を備えた加飾性ラミネート材、加飾性ラミネート材を備えた可撓性容器及び加飾性ラミネート方法に関する。
食品、薬品などのフレキシブルパッケージに関する軟包装分野では、包装形態の多様化、高機能化にともない、2種類以上の材料を貼り合わせる複合ラミネート包材の製造法がある。この複合ラミネート包材において、有機溶剤型接着剤を用いるドライラミネーションによる製造が広く用いられている。ドライラミネーションとは、基材表面に各種コーティング方法により接着剤溶液を塗布した後、乾燥装置内で溶剤を蒸発させ、フィルム表面に溶剤を含まない接着剤薄層を形成させた上で、第2基材と熱圧着ラミネートする方法である。コーティング方法は、使用する基材、接着剤塗布量及び精度、加工精度などの観点から最良の方法を選択する必要があるが、グラビアコートが広く用いられている。ドライラミネーション用接着剤としては、例えば、ウレタン系2液硬化型接着剤などが使われる。
また、印刷方法の1つに、凹状のグラビア版全体にインクをつけた後、ドクターと呼ばれる薄い刃でこすって、グラビア版の余分なインクを掻き落とし、窪みに残ったインクを印刷媒体に転移させるグラビア印刷がある。グラビア印刷は、色調の濃淡に比例した凹部の深さにより、微妙な濃淡をコントロールすることが広範囲に渡って可能であり、多色印刷に適し、高速・大量印刷も可能であり、転写紙の印刷のみならず、上述した食品・薬品のフレキシブルパッケージにも利用されている。
グラビア印刷は、シリンダの上に彫り込まれた小さい凹型のセルと呼ばれるくぼみから構成されている。そのセルが浅ければセルに少ないインキが入り、深ければ多くのインキが入ることにより、インキの転移量を細かく調整できるので、カラー再現にすぐれている印刷手法である。
特開平2006−137817号公報
従来では、グラビア印刷における光輝性のある加飾性のある顔料として、例えば、ガラスフレークのような顔料が使用されている。この加飾性顔料をフレキシブルパッケージ(FP)へ適用する場合は、従来では、平均粒径が20μm程度のものが使用されている。その理由は、グラビア用印刷シリンダ(例えば、線数150、深度50μm、セル幅210μm)では、顔料の平均粒径が40μmを超えるインキは、顔料がセルの内部に入らないため、十分な加飾効果を得ることができなかったからである。
しかしながら、現在における顔料は、平均粒径が40μm以上のものが上市されおり、このような、平均粒径が40μmを越えるものをグラビア印刷に使用できた場合、従来にない装飾をフレキシブルパッケージに施すことができる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、平均粒径が大きな顔料を用いて十分な加飾性を有する加飾性ラミネート材、加飾性ラミネート材を備えた可撓性容器及び加飾性ラミネート方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の加飾性ラミネート材は、外面樹脂フィルム層が接着剤層によってラミネートされる少なくとも1以上の接合層を有するラミネート材において、前記接着剤層がドライラミネート用接着剤であって、該ドライラミネート用接着剤中に平均粒径20μm以上若しくは粒径が40μm以上の顔料を含む加飾性顔料が前記ドライラミネート用接着剤の接着剤固形分の重量1に対して3〜90重量%で配合されている。
上記加飾性ラミネート材は、前記加飾性顔料がガラスフレーク、アルミペースト、パール顔料などとすることが好ましい。
上記加飾性ラミネート材は、前記樹脂フィルム層と前記接着剤層との間に印刷層を形成することができる。
上記加飾性ラミネートは、前記接着剤層の内層側に第2の印刷層を形成することができる。
上記目的を達成するために、本発明の上記加飾性ラミネート材は、可撓性包装容器に用いることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の加飾性ラミネート方法は、外面樹脂フィルム層に接着剤層によってラミネートされる少なくとも1以上の接合層を含むラミネート材のラミネート方法において、平均粒径20μm以上若しくは粒径が40μm以上の顔料を含む加飾性顔料が接着剤固形分の重量1に対して3〜90重量%の加飾性顔料を含有するドライラミネート用接着剤を用いて、前記外面樹脂フィルムと前記接合層を積層するようにした。
上記加飾性ラミネート方法は、前記加飾性顔料含有ドライラミネート用接着剤を、グラビアコーターを用いて塗工することが好ましい。
本発明の加飾性ラミネート材及び加飾性ラミネート方法は、外面樹脂フィルム層が接着剤層によってラミネートされる少なくとも1以上の接合層を有するラミネート材において、前記接着剤層がドライラミネート用接着剤であって、該ドライラミネート用接着剤中に平均粒径20μm以上若しくは粒径が40μm以上の顔料を含む加飾性顔料が前記ドライラミネート用接着剤の接着剤固形分の重量1に対して3〜90重量%の割合で配合されているので、従来のグラビア印刷によって作製されたものと比較して2倍程度以上の粒径の大きな加飾性材料を使用することができ、加飾性のあるラミネート材を製造できるようになった。
上記加飾性ラミネート材は、前記外面樹脂フィルム層と接着剤層との間に印刷層が形成されているので、商品名や、用途などの商品情報を表示することができる。
さらに、接着剤層の内層側に例えば黒や茶色などの印刷層が形成されている場合には、パール顔料などが映えるのでいっそう加飾性を増すことができる。
本発明は、上述の加飾性ラミネート材を可撓性包装容器に使用することによって、加飾性のある可撓性包装容器を提供することができる。
上記加飾性ラミネート方法は、前記加飾性顔料含有ドライラミネート用接着剤をグラビアコーターを用いて塗工することによって、より加飾性のある可撓性包装容器を提供することができる。
以下、本発明の加飾性ラミネート材、加飾性ラミネート材を備えた可撓性容器及び加飾性ラミネート方法について、図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明に関わる加飾性ラミネート材を備えた可撓性容器(パウチなど)100の一例を示し、図2はその一面側の断面図である。可撓性容器のラミネート材10は外側に母材としての外面フィルム1が設けられ、その内面に印刷用のインキ8が塗布されている。そして、外面フィルム1の内面に接着剤層4が設けられ、接着剤層4の内部には大粒径加飾性顔料3が分散し、接着剤層4の内面に内面層フィルム7が配設されている。
外面フィルム1は、ナイロンやポリエチレンテレフタレート、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)を使用することができ、インキ8を通常のグラビア印刷によって、外面フィルム1の内面側に印刷する。本発明においては、印刷では、従来のようにインクに粒径の大きな顔料を含ませることがないので、例えば、線数150、深度50μm、セル幅210μmのグラビア版が使用できる。
大粒径加飾性顔料3は、平均粒径20〜80μm程度、厚さ0.5〜1μm程度の光輝性のあるガラスフレーク、アルミペースト、パール顔料などが用いられる。本発明では、この大粒径加飾性顔料3は、ドライラミネート用接着剤4中に分散される。ドライラミネート用接着剤4は2液硬化型接着剤であり、大粒径加飾性顔料3は接着剤固形分の重量1に対して3〜90重量%を混ぜて含有させる。顔料密度をこのような範囲としたのは、顔料密度を3%よりも小さくすると、光輝性が発揮できず、顔料密度を90%よりも大きくすると、接着性が失われるからである。
大粒径加飾性顔料3を混ぜた接着剤4は、接着剤用グラビアコーターで外面フィルム1のインキ8を塗布した側の面に塗布する。接着剤用グラビアコーターは、本実施形態では、線数110線/インチ以下のものを使用する。
なお、使用できるコーターとしては、グラビアコーターを使用することがより好ましい。
内面層フィルム7は、アルミニウム箔、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム又はこれらのアルミニウム蒸着したフィルムなどを使用することが好ましい。なお、内面層フィルム7は、本実施形態で一層としたが、図3に示すように、さらに1以上の中間層5が重ねられる場合が多い。
外面フィルム1と内面層フィルム7とのラミネートは、外面フィルム1に接着剤を塗布して乾燥させ、接着剤4中の溶媒を蒸発させ、ドライな状態にする。そして、接着剤4をコートした外面フィルム1と内面層フィルム7をラミネーターによってラミネートする。
こうして、パウチなどの表面に加飾効果があってキラメキ感のあるラミネート材を得ることができる。加飾性ラミネート材の膜厚については、接着剤4の厚み、外面フィルム1、内面層フィルム7の膜厚を変えることによって、適宜変更できる効果もある。
また、図2に示す接着剤4と内面層フィルム7との間に、例えば黒や茶色などの第2の印刷層を全体に若しくは一部に形成することもでき、このように第2の印刷層を形成することによって、パール顔料などの大粒径加飾性顔料3のきらめき感を際立たせ、その効果を一層増すことができる。
図3に示す、実施例1による接着剤に顔料を含有させたラミネート材(以下、サンプルとする)10と、比較例1としてインキに顔料を含有させたラミネート材(以下、サンプルとする)11について、加飾試験とラミネート強度とシール強度に関する物性試験を行った。
以下のようにして、図3に示す実施例1のサンプル10及び比較例1のサンプル11を作製した。なお、試料の作製は、グラビアコーター式のテストラミネータにて実施した。
[サンプル10,11の層厚]
実施例1のサンプル10及び比較例1のサンプル11の層構成は、各々PETフィルム1が12μm、アルミニウム5が7μm、CPP7が70μmとした[PET(12μm)/アルミニウム5(7μm)/CPP7(70μm)]。
[サンプル10,11の顔料]
サンプル10,11の顔料は、日本板硝子(株)社製のメタシャイン(商品名)を用い、顔料サイズは以下の通りである。
商品記号
MEG020PS→平均粒径20μm(分布:10〜40μm)→厚み0.7μm
MEG040PS→平均粒径35μm(分布:15〜70μm)→厚み0.7μm
MC2080PS→平均粒径85μm(分布:30〜200μm)→厚み1.0μm
なお、厚みとは、メタシャインを粒子状にする前の板厚である。また、平均粒径はマイクロトラック法測定による体積平均粒径である。
[サンプル10,11の顔料の含有量]
サンプル10,11ともに1.25g/mの割合で顔料が含まれるようにした。
すなわち、サンプル11は、インキ樹脂分の重量に対して50%の割合で顔料3を含有させ、サンプル10については、接着剤4の樹脂分の重量に対して31.3%の割合で顔料3を含有させた。
[グラビアシリンダの仕様]
サンプル10の顔料3を含有させた接着剤4は、75線/インチ、幅327μm、深度135μm(格子型彫刻)のものを使用した。
サンプル11の顔料3を含有させたグラビアインキ(樹脂のみのメジウム)2は、150線/インチ、幅210μm、深度50μm(ピラミッド型彫刻)のものを使用した。
[サンプル10のラミネート手順]
手順1: 図3を参照にして、PETフィルム1に顔料3を接着剤の樹脂分に対して、31.3%の割合で含有させた接着剤4を塗工し、塗工面にアルミニウム5によるブライト面をラミネートした。塗布量は4g/mである。接着剤としてはウレタン樹脂系のドライラミネート用2液硬化型接着剤Iを使用した。主剤と硬化剤の配合比は100:10である。
手順2: アルミニウム5のラミネート後、アルミニウム5の面に接着剤6を塗工し、床面にCPP7をラミネートした。接着剤はウレタン樹脂系ではあるが試料1とは異なるドライラミネート用2液硬化型接着剤IIを使用した。主剤と硬化剤の配合比は100:9である。
手順3: 接着剤4,6がキュアした後に、サンプル10を126mm×175mmのパウチサイズにカットしヒートシールを行ってパウチを作製した。ヒートシール条件は、温度が210度で圧力は2kg/cmとした。
[サンプル11のラミネート手順]
手順1: 図3を参照にして、PETフィルム1に顔料3を、インキの樹脂分に対して50%の割合で含有させたインキ2を印刷した。インキ2の塗布量は2.5g/mとした。
手順2: PETフィルム1の印刷面に顔料を含まない以外はサンプル11に用いたのと同じ通常の接着剤4を塗工し、アルミニウム5のブライト面をラミネートした。塗布量は4g/mである。
手順3: アルミニウム5のラミネート後、アルミニウム5の面にサンプル11の作成に用いたラミネート用2液硬化型接着剤IIに加飾性顔料を混ぜた接着剤6を塗工し、床面にCPP7をラミネートした。
手順4: 接着剤4,6がキュアした後に、サンプル11を126mm×175mmのパウチサイズにカットしヒートシールを行ってパウチを作製した。ヒートシール条件は、温度が210℃で圧力は2kg/cm2とした。
まず、実施例1、比較例1として、顔料にMEG020PSを用い作成したラミネート材サンプルについて接着剤またはインキの塗工面1mm中に含まれる粒径20μm以上、30μm以上、40μm以上の顔料の枚数(個数)を顕微鏡写真によって数えてみた。粒径の測定は、写真上で観察された各顔料粒子について最大径をスケールで測定し粒径とした。結果を図4の上段と以下の表1に示す。なお、図4中に示されている縦線模様はアルミニウムの表面模様であり、図中に散点する黒模様が顔料である。また、図中の試験片の1辺は、約350μmである。
Figure 2009051011
表1から分かるように、本実施例1によるサンプル10が測定した全ての大粒径について比較例1によるサンプル11に比べ5倍以上の数の顔料を含有していることが分かった。よって、加飾効果がサンプル10の方が優れていることが分かった。
次ぎに、実施例2、比較例2として、顔料にMEG040PSを用いてラミネート材サンプルを作成した。そしてラミネート材の1mm中に含まれる粒径20μm以上、30μm以上、40μm以上の顔料の枚数(個数)を顕微鏡写真によって数えてみた。結果を図4の中段と以下の表2に示す。
Figure 2009051011
表2から分かるように、本実施例によるサンプル10が比較例によるサンプル11に比べ全ての大粒径について3倍以上(4倍に近い)の数の顔料を含有していることが分かった。よって、加飾効果がサンプル10の方が優れていることが分かった。
次ぎに、実施例3、比較例3として、顔料としてMEG2080PSを用いてラミネート材サンプルを作成した。そしてラミネート材サンプルの1mm中に含まれる粒径20μm以上、30μm以上、40μm以上の顔料の枚数(個数)を顕微鏡写真によって数えてみた。結果を図4の下段と以下の表3に示す。上記の例同様、接着剤に顔料を含ませる本願実施例3が、インクに顔料を含有させる従来法(比較例3)に比べ、大粒径の顔料の数が多いことが判る。
なお、MC2080PSの粒径の分布は30〜200μmの範囲であり、粒径が20〜30μm以下の粒子は含まれていないはずであるが、表3に示すように粒径20μmのものが含まれているのは、搬送時や試験作業中に割れたものであると考えられる。
Figure 2009051011
物性試験については、サンプル10,11のラミネート材から形成したパウチに水をパックし、130℃で30分間のレトルトを実施した。
ラミネート強度については、サンプル10,11ともに密着が良好で剥離不可であった。
シール強度については、サンプル10,11ともに問題のないレベルであった。
次ぎに、加飾性材料の加飾効果が接着剤の樹脂成分に対してどの位の割合で加飾効果が現れるか試験をした。
大粒径加飾性顔料3としてのガラスフレーク顔料は、日本板硝子(株)社製のメタシャインMEG040PS(商品名)を使用した。このガラスフレークのメタシャインは、鱗状ガラス粉末であって、最大粒径が40μm以上で厚みが1μm程度のものを母材とし、表面に金属もしくは金属酸化物をコートした光輝性顔料である。
Figure 2009051011
[試料1]
表4の試料1に示すように、図1に示すラミネート材10の外面フィルム1をPETとし内面層フィルム7をALとし、接着剤層4の接着剤としてドライラミネート用2液硬化型接着剤Iを使用した。主剤と硬化剤の配合比は100:10である。
外面フィルム層1に、大粒径加飾性顔料3を混ぜ込んだ接着剤4を外面フィルム層1に塗布した。接着剤層4の接着剤の塗布量は4.0g/mである。次いで、外面フィルム層と内面フィルム層7をラミネートした。ラミネート面は、外面フィルム層1が印刷面側であり、内面フィルム層7は艶がある側のブライト面である。
[試料2]
つぎに、表4の試料2に示すように、外層材をPETとALを貼り合わせたフィルム(試料1)とし、内層材をPPとし、接着剤として試料1とは異なる種類の接着剤であるドライラミネート用2液硬化型接着剤IIを使用して両者を貼り合わせ、図3の10に示す層構成のPET/AL/PPラミネート材(試料2)を作成した。主剤と硬化剤の配合比は100:9である。
接着剤を外層材(試料1)のAL側に塗布した。接着剤6の塗布量は4.0g/mである。次いで、外層材(試料1)と内面フィルム7をラミネートした。ラミネート面は、外層材(試料1)がAL側の艶のないマット面であり、内面フィルム7には、コロナ放電処理を施した。
上述の試料1及び試料2の接着剤4には、大粒径加飾性顔料3を接着剤の固形分の重量1に対し比較例4として1%、実施例4,5,6,7,8,9,10,11としてそれぞれ3%、10%、33.1%、50%、60%、70%、80%、90%、比較例5として100%の割合で各々混ぜ合わしたものを作成し試験に供した。
試験結果から実施例1の接着剤に対する大粒径加飾性顔料の割合では、加飾効果として十分ではなかったが、インキに含有したものと比較し加飾性効果を得られた。比較例4のように加飾性顔料が1%のものは加飾効果を得られなかったが、実施例4のように加飾性顔料が3%になると加飾性効果が認められ、加飾性顔料が10%を増すとさらにキラメキ感のある十分な加飾効果が得られた。
なお、試料1及び試料2について、同じ割合で大粒径加飾性顔料3を含んだものは、接着剤の種類、フィルムの材質を変えても殆ど変化がなく、大粒径加飾性顔料3の濃度によって、加飾性が変化することが分かった。
次に、実施例のラミネートしたサンプルを100mm×165mmに切断しヒートシールを行ってパウチを作製し、ラミネート強度の測定を試みた。ヒートシール条件は、温度210℃、圧力2kg/cmである。パウチの完成後、パウチの中に水を入れて密封し130℃で20分間レトルトした。
この結果、実施例4〜11および比較例4のラミネート材については、レトルトの前後共に、十分なラミネート強度があり、フィルムが薄手のためかフィルムを剥がすことができず、ラミネート強度を測定することができなかった。しかし、ラミネート強度が大きいことは、十分に立証された。一方、顔料を最も多く入れた比較例11については、レトルト後にデラミが発生した。これらの結果を表5に示す。
Figure 2009051011
上記試験例から、接着剤に加飾性材料を含めることができ、また、接着剤に対する加飾性効果は、接着剤の樹脂分に対して重量比3%以上であれば、加飾性効果が現れることが分かった。また、加飾性材料については接着剤に対する重量比が多くなれば、加飾性効果が増加することが分かった。ただし、加飾性材料を多く加えると、ラミネート強度が弱くなりデラミが発生するので、顔料含有量の上限は接着剤の樹脂分に対して重量比で90%までであることが分かった。
本発明の実施形態のレトルトパウチなどの容器に使用されるラミネート材の斜視図である。 図1のラミネート材の断面図である。 本発明の実施例によるラミネート材(左)と比較例によるラミネート材(右)の断面図である。 本発明の実施例(図面左)と比較例(図面右)によるラミネート材の加飾顔料が含まれている状態を示し、AはMEG020PSを用いた場合の拡大平面図、BはMEG040PSを用いた場合の拡大平面図、CはMC2080PSを用いた場合の拡大平面図である。
符号の説明
1 外面フィルム
3 加飾性顔料
4 接着剤層
7 内面層フィルム
10 ラミネート材
100 可撓性容器

Claims (7)

  1. 外面樹脂フィルム層が接着剤層によってラミネートされる少なくとも1以上の接合層を有するラミネート材において、
    前記接着剤層がドライラミネート用接着剤であって、該ドライラミネート用接着剤中に平均粒径20μm以上若しくは粒径が40μm以上の顔料を含む加飾性顔料が前記ドライラミネート用接着剤の接着剤固形分の重量1に対して3〜90重量%で配合されていることを特徴とする加飾性ラミネート材。
  2. 前記加飾性顔料がガラスフレーク、アルミペースト、パール顔料などである請求項1に記載の加飾性ラミネート材。
  3. 前記樹脂フィルム層と前記接着剤層との間に印刷層が形成されている請求項1又2に記載の加飾性ラミネート材。
  4. 前記接着剤層の内層側に第2の印刷層が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の加飾性ラミネート材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の前記加飾性ラミネート材を備えたことを特徴とする可撓性包装容器。
  6. 外面樹脂フィルム層に接着剤層によってラミネートされる少なくとも1以上の接合層を含むラミネート材のラミネート方法において、
    平均粒径20μm以上若しくは粒径が40μm以上の顔料を含む加飾性顔料が接着剤固形分の重量1に対して3〜90重量%の加飾性顔料を含有するドライラミネート用接着剤を用いて、前記外面樹脂フィルムと前記接合層を積層することを特徴とする加飾性ラミネート方法。
  7. 前記加飾性顔料含有ドライラミネート用接着剤を、グラビアコーターを用いて塗工する請求項6記載の加飾性ラミネート方法。
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