JP2000007032A - 熱封緘蓋材およびそれを用いた包装体 - Google Patents
熱封緘蓋材およびそれを用いた包装体Info
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Abstract
熱封緘蓋材及びそれを用いた包装体を提供することであ
る。 【解決手段】 外面保護フィルム層4と基材層2及びラ
ッカータイプの熱可塑性樹脂から成る内面熱接着層3を
積層して熱封緘蓋材1を形成し、前記熱接着層3のホッ
トタック性を200℃で20mm以下としたのである。
そして、この蓋材1を容器本体にリングシール又は押し
込みシールすることによって包装体を形成したのであ
る。
Description
Sという)およびポリプロピレン(以下PPという)等
の合成樹脂製容器の蓋材およびそれを用いた包装体に関
する。詳しくは特定形状のリングシール用熱封緘蓋材お
よび押し込みシール用蓋材で、脱塩素化を図ったもので
ある。
外面樹脂フィルム層、金属箔(例えばアルミ箔)層、内
面熱接着樹脂層を積層したものが、一般的に使用されて
いるが、近年、コストダウンおよび環境保護の観点か
ら、金属箔の厚みは薄くなる傾向にあり、金属箔を全く
使用しないものさえ流通し始めている。また、内容物の
保存性(長期保存性)や遠距離流通等のため容器を完全
密封することが要望され、単純な平板熱シールに替わっ
て、リングシールやシール部分が連続的又は断続的な押
し込みシールが多用され始めている。
ム等を収納するポーションパックに見られるように、図
10のようなリング状突起31を有する熱板30でシー
ルを行ない、容器40のフランジ部41に蓋と共にリン
グ状溝42を形成するシール形態であり、押し込みシー
ルは、例えば小形電子部品のキャリヤー用容器に適用さ
れ、図11のようなエッジタイプの突起32を有する熱
板30でシールを行ない、図11、12のように、電子
部品を収納する複数のポケット43のフランジ部44に
蓋と共に連続した線状の窪み部45を形成するシール形
態である。また、図13及び図14に示すように、不連
続な突起33を有する熱板30でシールを行ない、フラ
ンジ部44に蓋と共に不連続な窪み部46を形成する押
し込みシールもある。
した、あるいは金属箔を使用しない蓋材においては、保
形性、可塑性が乏しいことからリングシールや連続的又
は断続的な押し込みシールが出来ないか、出来たとして
も密封性の点で充分なものが得られなかった。すなわち
押し込み部の凹部の谷間の部分が蓋材(フィルム)の弾
性のために、熱接着が不完全となるか、部分剥離(デラ
ミネーション)が生じていた。また、従来の熱接着樹脂
には塩化ビニール樹脂が多量に含まれており、燃焼時の
環境汚染の点からも満足できるものがなかった。
を用いて充分な密封性が得られる熱封緘蓋材及びそれを
用いた包装体を提供することである。
め、特定の脱塩化ビニール熱可塑性樹脂を使用して熱接
着層を形成し、そのホットタック性が200℃で20m
m以下からなる熱封緘蓋材、ならびにそれを用いた熱接
着強度が150〜1500g/リングである完全密封包
装体および熱接着強度が50g〜80g/0.1mm幅
である包装体を開発したのである。
基づいて説明する。図1に示すように、蓋材1は、基材
層2の内面に熱接着層3、外面に保護フィルム層4を設
けたものである。この基材層2としては、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン等の合成
樹脂フィルムの単体又は複合体が用いられ、その厚みは
6〜50μm程度、好ましくは9〜40μmである。外
面保護フィルム層4も同様にポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等の合成樹脂フィルムの単体又は複
合体が用いられ、その厚みは6〜50μm程度、好まし
くは9〜40μm程度である。6μm未満では、リング
シールの際に破断、亀裂、皺等が発生しやすく、50μ
mを超えると、成形性、柔軟性が低下して好ましくな
く、コストも増加する。この外面保護フィルム層4にオ
ーバコート層を設けてもよい。
護フィルム層4との間にバリアー層5を設けることがで
きる。このバリアー層5には、金属蒸着層、金属酸化物
蒸着層および無機酸化物蒸着層から選ばれる少なくとも
1種以上を用いることができる。金属蒸着層、金属酸化
物蒸着層および無機酸化物蒸着層には、Al、Ag、T
i、Sn、Al2 O3 (アルミナ)、SiO2 (シリ
カ)、SnO、TiO2等を用いることができる。好ま
しい厚みは300〜1200オングストローム程度であ
る。300オングストローム未満では、バリアー層とし
ての性能、例えば耐透湿性、耐酸素透過性の点で劣り、
1200オングストロームを超えても更なる性能の向上
は認められず、コストアップとなるので不利である。
バリアー層5を蒸着させた市販の樹脂フィルムを使用す
ることができる。例えばアルミニウム蒸着12μmポリ
エステルフィルム(尾池工業株式会社製、アルミニウム
蒸着層は600オングストローム)、シリカ蒸着12μ
mポリエステルフィルム(尾池工業株式会社製、シリカ
蒸着層は700オングストローム)、アルミナ蒸着12
μmポリエステルフィルム(東洋メタライジング株式会
社製、アルミナ蒸着層は1000オングストローム)あ
るいはシリカ蒸着12μmポリエステルフィルム(三菱
化学興人パックス株式会社製ハイバリア<テックバリア
>)等を使用することができる。
たはバリアー層5を有する外面保護フィルム層4との積
層方法は特に限定されないが、例えば二液反応型ウレタ
ン系ドライラミネート用接着剤を好ましくは3〜6g/
m2 (乾燥後固形分重量)塗布した後、ドライラミネ
ーションを行なえばよい。
この場合印刷層のインキには、塩素を含まないバインダ
樹脂および顔料を使用することが好ましい。例えばラミ
エクセル4007中黄、ラミエクセルプロセス紅、ラミ
エクセル4007原色藍、ラミエクセル白およびラミエ
クセル黒(いずれも大日本インキ化学工業株式会社製)
等が使用できる。印刷層の厚みには特に規定はないが、
0.1μm〜5μm程度である。
ル系樹脂(日本化工塗料株式会社製)のようなラッカー
タイプの熱可塑樹脂が用いられる。これを基材層2に乾
燥後固形分重量で1〜15g/m2 の範囲内で塗布すれ
ばよく、より好ましくは2〜9g/m2 程度である。1
g/m2 未満の場合には、熱接着強度が不十分で、部分
剥離が生じ易く、完全密封の点で十分でない。一方15
g/m2 を超える場合は、ヒートシールする際の加熱時
間・加熱温度が高くなり生産性が低下し、冷却時間も長
くなるので、ホットタック性の点からも好ましくない。
コート層を設けることができ、例えば二液硬化ウレタン
系樹脂(AD502が100重量部と硬化剤としてSA
T−10が7重量部からなるアンカーコート剤、東洋モ
ートン株式会社製)を乾燥後樹脂固形分で1g/m2 程
度基材層2に塗布すればよい。
例えばポリスチレン、ポリプロピレン樹脂等の容器に上
記構成の蓋材1をリングシールすることにより得られ
る。ヒートシールされたリングの形状は、外径15〜1
50mm、リングの幅0.3〜3mm、リングの深さ
0.1〜2mmが好ましく、接着強度は、150〜15
00g/リング(さらに好ましくは300〜800g/
リング)が好ましい。リングの外径が15mm未満、リ
ングの幅が0.3mm未満、リングの深さ2mmを超え
るいずれの場合でも、蓋材1にしわ等が入りやすく外観
上好ましくない。また蓋材1の強度が弱い場合には、破
断や亀裂の入る恐れもある。リングの外径が150mm
を超える場合、リングの幅が3mmを超える場合、リン
グ深さが0.1mm未満の場合には、リングシールとし
ての効果に乏しく、完全密閉性および内容物の保存性の
点で好ましくない。接着強度が150g/リング未満の
場合には、同じく完全密閉性および内容物の保存性の点
で好ましくなく、1500g/リングを超える場合は、
易開封性の点で好ましくない。
0.1〜2.0mm、押し込み部の幅0.05〜3.0
mmが好ましく、その他シール長さは任意に設定するこ
とができる。深さ0.1mm未満の場合には、押し込み
が不足で、接着強度が不十分になりやすく、2.0mm
を超える場合には蓋材にしわや亀裂が入りやすく好まし
くない。幅については特に規定されないが、幅0.05
mm未満の場合にはやはり蓋材1にしわが入りやすく、
3mmを超える場合には易開封性が劣るので好ましくな
い。包装体にした場合の接着強度は50〜80g/0.
1mm幅の範囲内が好ましく、50g/0.1mm幅未
満の場合には、接着強度が不足で、内容物を十分に保持
できない恐れがある。一方80g/0.1mm幅を超え
る場合には、易開封性の点で好ましくなく、包装体の使
用時に支障が生ずる恐れがある。
いはこの発明の包装体を製造する場合に、熱接着(ヒー
トシール)を行なう際の熱接着条件は、リングシール用
熱板あるいは押し込みシール用熱板を使用する以外は特
に限定されず蓋材の構成や容器の材質、大きさ等により
適宜選択できる。また、リングの形状は通常円形であり
円形容器に常用されるが、これに制限されることはな
く、楕円状、多角形状の容器にも適用でき、図3に示す
ように、容器フランジに取っ手部(カラス口)6を設け
たものでもよく、リングの形状もカラス口6に対応する
部分が図の鎖線で示すように外側方向に突出していても
よい。押し込みシールの場合も、シール部の形状等は図
4(a)に示すような線状、波状、連続三角形状等のい
ずれであってもよく、また図4(b)に示すような断続
的なものであっても差し支えなく、材質、用途等により
適宜選択できる。
ルフィルム(尾池工業株式会社製、シリカ蒸着層は70
0オングストローム)あるいはアルミナ蒸着12μmポ
リエステルフィルム(東洋メタライジング株式会社製、
アルミナ蒸着層は1000オングストローム)の蒸着面
に、グラビア印刷機によって塩素を含まないインキ(大
日本インキ化学工業株式会社製ラミエクセル4007中
黄、同社製ラミエクセルプロセス紅、同社製ラミエクセ
ル4007原色藍)を使用して三色印刷を施し、次にド
ライラミネーターによって、上記印刷面に二液反応型ウ
レンタ系ドライラミネート用接着剤を3〜6g/m
2 (乾燥後固形分重量)を塗布した後、15μmのナイ
ロンフィルムを貼り合わせた。40℃で72時間エージ
ングを行った後、二液硬化ウレタン系樹脂からなるアン
カーコート剤(武田薬品工業株式会社製)を乾燥後樹脂
固形分で1g/m2 程度を上記ナイロンフィルム面に塗
布した後、脱塩化ビニール熱可塑性変性アクリル系樹脂
(日本化工塗料株式会社製、変性アクリル樹脂とブチラ
ール樹脂を7:3で混合したもの)を乾燥後固形分重量
で5.0g/m2 塗布し、40℃、72時間のエージン
グ処理を行い蓋材原反を作製した。
株式会社製)のコロナ処理面に、グラビア印刷機によっ
て塩素を含まないインキ(大日本インキ化学工業株式会
社製、ラミエクセル4007中黄、同社製ラミエクセル
プロセス紅、同社製ラミエクセル4007原色藍)を使
用して三色印刷を施し、次にドライラミネーターによっ
て、上記印刷面に二液反応型ウレタン系ドライラミネー
ト用接着剤を3〜6g/m2 (乾燥後固形分重量)塗布
した後、20μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせ
た。40℃で72時間エージングを行った後、二液硬化
ウレンタ系樹脂からなるアンカーコート剤(武田薬品工
業株式会社製)を乾燥後樹脂固形分で1g/m2 程度を
上記ポリエチレンフィルム面に塗布した後、脱塩化ビニ
ール熱可塑性変性アクリル系樹脂(日本化工塗料株式会
社製、変性アクリル樹脂とブチラール樹脂を7:3で混
合したもの)を乾燥後固形分重量で3.0g/m2 塗布
し、40℃、72時間のエージング処理を行い蓋材(電
子部品包装キャリヤーテープ用カバーテープ)原反を作
製した。
(三菱化学興人パックス株式会社製、ハイバリア<テッ
クバリア>)の蒸着面に、グラビア印刷機によって塩素
を含まないインキ(大日本インキ化学工業株式会社製、
ラミエクセル4007中黄、同社製ラミエクセルプロセ
ス紅、同社製ラミエクセル4007原色藍)を使用して
三色印刷を施し、次にドライラミネーターによって、上
記印刷面に二液反応型ウレタン系ドライラミネート用接
着剤を3〜6g/m2 (乾燥後固形分重量)塗布した
後、15μmのナイロンフィルムを貼り合わせた。40
℃で72時間エージングを行った後、二液硬化ウレタン
系樹脂からなるアンカーコート剤(武田薬品工業株式会
社製)を乾燥後樹脂固形分で1g/m2 程度を上記ナイ
ロンフィルム面に塗布した後、脱塩化ビニール樹脂で、
カルボキシル化ポリプロピレン系熱可塑性変性樹脂(P
PZ−403、T&KTOKA製)をグラビアコーター
を使用して乾燥後固形分重量で3.0g/m2 塗布し、
40℃、72時間のエージング処理を行い蓋材原反を作
製した。
クス株式会社製、ハイバリア<テックバリア>)シリカ
蒸着12μmの蒸着面に、グラビア印刷機によって汎用
タイプのグラビアインキ(大日本インキ化学工業株式会
社製、商品名:ユニビア)を使用して三色印刷を施し、
次にドライラミネーターによって、上記印刷面に二液反
応型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を3〜6g/
m2 (乾燥後固形分重量)塗布した後、15μmのナイ
ロンフィルムを貼り合わせた。40℃で72時間エージ
ングを行った後、ポリエステル系プライマー樹脂(乾燥
後固形分重量1g/m2 )でアンカーコート処理後、そ
の処理面に熱可塑性アクリル系樹脂と塩化ビニール樹脂
−酢酸ビニール樹脂共重合体樹脂を配合した樹脂組成品
(大日本インキ化学工業株式会社製、ディクシールA4
50)をグラビアコーターにより乾燥後固形分重量で5
g/m2 塗布し、40℃、72時間のエージング処理を
行い蓋材原反を作製した。
ィルム(尾池工業株式会社製、シリカ蒸着層は700オ
ングストローム)の蒸着面にグラビア印刷機によって汎
用タイプのグラビアインキ(大日本インキ化学工業株式
会社製、商品名:ユニビア)を使用して三色印刷を施
し、次にドライラミネーターによって、上記印刷面に二
液反応型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を3〜6
g/m2 (乾燥後固形分重量)塗布した後、15μmの
ナイロンフィルムを貼り合わせ40℃で72時間のエー
ジング処理を行った。二液硬化ウレタン系樹脂からなる
アンカーコート剤を乾燥後樹脂固形分で1g/m2 程度
を上記ナイロンフィルム面に塗布した後、さらに変性カ
ルボキシル化ポリプロピレン樹脂(東洋モートン株式会
社製、商品名:モルプライム)をグラビアコーターによ
り塗布し、40℃、72時間のエージング処理を行い蓋
材原反を作製した。
ルミナ蒸着フィルム(東洋メタライジング株式会社製、
商品名:BARRIALOX)の蒸着面に汎用タイプの
グラビアインキ(大日本インキ化学工業株式会社製、商
品名:ユニビア)を使用して5色印刷を施し、次にドラ
イラミネーターによってその印刷面に二液硬化型ウレタ
ン系ドライラミネート用接着剤(武田薬品工業株式会社
製、主剤のタケラックA910A:商品名と硬化剤タケ
ネートA−3:商品名の配合比を100部対10部)を
3〜5g/m2 (乾燥後固形分重量)塗布し、熱接着フ
ィルムとして、厚み30μmの変性ポリスチレンフィル
ム(和田化学株式会社製、商品名:VMX.ZH31F
T)と貼り合わせを行って、蓋材原反を作製した。
反(積層体)のホットタック性、接着強度、リング部で
の部分剥離および燃焼塩素ガス等について下記の方法に
よって評価を行い、その結果を図8及び図9に示した。
合に、所定の温度で所定時間、圧力をかけて行うが、接
着後(シール後)リング熱板がフリー(無加圧状態)に
なった時、熱接着剤のホットタック性(熱間保持性)が
低い場合、熱接着剤が冷固する迄に容器の被熱接着面と
蓋材との間に部分剥離(デラミネーション)が生じ、熱
接着が不完全となる。この現象をテストするためホット
タックテスター(テスター産業株式会社製、TP−70
1)によって、次の条件により上記実施例および比較例
で作製した蓋材原反のホットタック性を測定した。20
0℃でのホットタック性が20mm以下のものを良品
(評価○)とし、20mmを超えるものを不良品(評価
×)とした。 荷重 :45g 熱接着温度:180℃、200℃ 熱接着時間:2秒 熱接着圧力:2kg/cm2 試片寸法 :30mm(幅)×300mm(長) 接着相手材:0.5mm(厚み) 30mm(幅)×300mm(長) 熱接着幅 :20mm ホットタックテスターの概略図を図5に示す。図中、符
号10、11、12、13はガイドロール、符号1は蓋
材、符号20は接着相手材、符号21、22はそれぞれ
ヒートシール用上部バー、下部バーであってシールする
試料1、20を図5のようにセットし、各々の試料の端
に一定の分銅Wを負荷させ、上部バー21と下部バー2
2で試料1と20をシールした直後に両バー21と22
を離間させ、瞬間的にシールが剥がれた距離を測定す
る。
および比較例で製作した蓋材原反から図6に示す形状及
び寸法の蓋材を打ち抜き、コーヒーフレッシュを充填し
たポリスチレン製あるいはポリプロピレン製の容器(図
7)に単動式ヒートシーラーにより次の条件でリングシ
ール(リング熱接着)し、熱接着部分の強度をオートグ
ラフ(島津製作所株式会社製)によって、剥離角度:4
5度(図7参照)、剥離速度200mm/min.で測
定した。実用上問題のない値として150g/リング以
上(好ましくは300〜800g/リング)のものを良
品(評価○)とした。 熱接着条件 熱接着温度:200℃ 熱接着条件 :0.7秒 熱接着圧力 :2kg/cm2 リングの幅 :1mm リングの外径:33mm リングの深さ:0.25mm
。
接着強度の試験で作製したものと同じ熱接着サンプル
(包装体)のリングシール面の断面を顕微鏡で観察し、
蓋材が浮いていないもの(すなわち完全に蓋材と容器が
接着されているもの)を良品(評価○)とし、部分剥離
が観察されたものを不良品(評価×)とした。
で作製し、開封したサンプルのリングシール面を目視に
より毛羽立ちの有無を観察した。毛羽立ち品について
は、美感上好ましくなく、また、内容物が食品の場合、
この毛羽立ちに付着して、衛生上も好ましくない。剥離
した樹脂(毛羽立ちの破片)が食品や電子部品等に混入
する恐れがあり、よって評価は不良(×)とした。
た熱接着サンプル(包装体)のリングシール面を下向き
(すなわち天地逆)にして1カ月間靜置し、内容物の漏
れを観察した。漏れのあったものを不良品(評価×)、
漏れのないものを良品(評価○)とした。
で作製した熱接着サンプル(包装体)から内容物を取り
出した後、次の方法により発生した塩素ガスの定量分析
を行った。実用上問題のない値として、100ppm以
下を良(評価○)、100ppmを超えた場合を不良
(評価×)とした。塩素の定量分析法は、上記蓋材から
150mg切り出し、燃焼ガス吸収装置内(900℃、
Ar−O2 気流中)で処理し、蒸留水に吸収させてイ
オンクロマトグラフ法でC1を定量した。
ール熱接着面の部分剥離〕電子部品キャリヤー用容器と
上記実施例および比較例で作製した蓋材を下記に示す条
件でバンガードテーピングテスト器(バンガード株式会
社製)により速続的な押し込みシールを施した。 熱接着温度 :160℃ 熱接着時間 :0.7秒 押し込み幅 :0.1mm 押し込み深さ:0.5mm 熱接着部分の強度をオートグラフ(島津製作所株式会社
製)によって、剥離角度180度、剥離速度300mm
/min.で測定した。実用上問題のない値として50
g/0.1mm〜80g/0.1mm幅のものを良品
(評価○)とした。
し込みシール面の断面を観察し、蓋材が浮いていないも
の(すなわち完全に蓋材と容器が接着されているもの)
を良品(評価○)とし、部分剥離が観察されたものを不
良品(評価×)とした。
に、ホットタック性が良好であり、合成樹脂製容器と完
全接着することができ、塩素を含まないため燃焼時に塩
素ガスが発生せず、環境に適した包装材であって、食
品、飲料、薬品、菓子類、日用品、医療用品、電子部品
等の包装材として幅広く使用できる。
9)
Claims (6)
- 【請求項1】 外面保護フィルム層、基材層、ラッカー
タイプ熱可塑性樹脂から成る内面熱接着層を積層した積
層体において、前記熱接着層のホットタック性が200
℃で20mm以下であることを特徴とする熱封緘蓋材。 - 【請求項2】 外面樹脂フィルム層、バリアー層、基材
層、ラッカータイプ熱可塑性樹脂から成る内面熱接着層
を積層した積層体において、前記熱接着層のホットタッ
ク性が200℃で20mm以下であることを特徴とする
熱封緘蓋材。 - 【請求項3】 前記バリアー層が、金属蒸着層、金属酸
化物蒸着層および無機酸化物蒸着層から選ばれる少なく
とも1種以上からなる請求項2に記載の熱封緘蓋材。 - 【請求項4】 ラッカータイプ熱可塑性樹脂として脱塩
化ビニールの樹脂を1g/m2 〜15g/m2 (固形分
重量)塗布して内面熱接着層を形成した請求項1〜3の
いずれかに記載の熱封緘蓋材。 - 【請求項5】 リングシールの形状が、リングの外径1
5〜150mm、リングの幅0.3〜3mm、リングの
深さ0.1〜2.0mmで、かつ150〜1500g/
リングの接着強度で請求項1〜4のいずれかに記載の熱
封緘蓋材を容器本体に熱封緘した包装体。 - 【請求項6】 押し込みシールの押し込み深さが0.1
〜2.0mmの範囲内であり、接着強度が50g〜80
g/0.1mm幅で請求項1〜4のいずれかに記載の熱
封緘蓋材を容器本体に熱封緘した包装体。
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---|---|---|---|
JP18100598A JP4172847B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 熱封緘蓋材を用いた包装体 |
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---|---|---|---|
JP18100598A JP4172847B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 熱封緘蓋材を用いた包装体 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=16093082
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JP18100598A Expired - Fee Related JP4172847B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 熱封緘蓋材を用いた包装体 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004115089A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Toyo Aluminium Kk | 耐水性に優れた蓋材 |
JP2015037966A (ja) * | 2013-04-01 | 2015-02-26 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 接着強度に優れた熱封緘蓋材 |
JP2016095170A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | サントリーホールディングス株式会社 | 密封検査方法 |
JP2016094208A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 接着強度に優れた熱封緘蓋材 |
-
1998
- 1998-06-26 JP JP18100598A patent/JP4172847B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2004115089A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Toyo Aluminium Kk | 耐水性に優れた蓋材 |
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JP2016094208A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 接着強度に優れた熱封緘蓋材 |
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