JP2936969B2 - ポリエステル系樹脂容器の蓋材 - Google Patents

ポリエステル系樹脂容器の蓋材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射器等の医療器具の
密封包装に適したポリエステル系樹脂容器の蓋材に係
り、特に、ヒートシールにより密封された蓋材の開封を
容易にしかつ開封部に開封の痕跡を残すようにしたポリ
エステル系樹脂容器の蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル系樹脂容器の蓋材と
しては、主に食品の密封包装用として、衛生面、ヒート
シール性、イージーピール性(開封容易性)等に優れた
種々の蓋材が提案されている(特公平3−50704号
公報、特公平3−362547号公報、特開平3−29
770号公報等参照)。
【0003】ところで、上記ポリエステル系樹脂容器の
蓋材は、例えば、注射器等の医療器具の密封包装用とし
ても利用可能であるが、特に医療器具の包装において
は、不正開封を防止し、安全性を保証する観点から、開
封した際に開封部に開封の痕跡が残ることが要請され
る。そこで、本発明者等は、開封した際に開封部に開封
の痕跡が残るようにしたポリエステル系樹脂容器の蓋材
を先に提案している(図3ないし図4参照)。
【0004】この蓋材1は、図3に示すように基材2に
接着剤層3を介してポリエチレン系樹脂からなるフィル
ム層4を積層し、このフィルム層4の表面に所定の表面
処理を施し、ヒートシール層6を積層した多層構造にな
っている。この蓋材1は、図4に示すようにポリエステ
ル系樹脂製の容器8のフランジ8aにヒートシールによ
り密封接着され、この蓋材1を開封する場合には、蓋材
1を容器8のフランジ8aから引き剥がせばよい。この
場合、蓋材1のフィルム層4とヒートシール層6との間
に剥離(層間剥離)を生じさせ、そのヒートシール層6
が開封時の痕跡として容器8のフランジ8a面の開封部
9に一様に残るようにすることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たポリエステル系樹脂容器の蓋材1においては、ヒート
シール層6の樹脂材料として、上記ポリエチレン系樹脂
からなるフィルム層4及びポリエステル系樹脂容器8の
双方への接着性を考慮する必要があることから、ヒート
シール層6の樹脂材料の選択範囲が狭く、具体的にはエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系樹脂ベースに
限定されてしまう。
【0006】そのため、ヒートシール強度(HS強度)
の調整が難しく、ヒートシール強度が高いと、蓋材1の
開封が困難になり、ヒートシール強度が弱いと、開封時
にヒートシール層6が凝集破壊を生じ易くなって、容器
フランジ8a面の開封部9に一様な痕跡を残すことが困
難になる問題があった。
【0007】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、開封が容易にで
きると共に開封部に一様な痕跡を残すことができるポリ
エステル系樹脂容器の蓋材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、ヒ−トシ−ルにより接着されてポリエステル
系樹脂容器の開放部を密封するポリエステル系樹脂容器
の蓋材を前提とし、基材にポリエチレン系樹脂からなる
フィルム層、ウレタン系樹脂ラッカ−からなる下地層、
及び、ポリエステル系樹脂ラッカ−からなるヒートシー
ル層を順に積層してなると共に上記下地層が無機質粉末
を含んでいることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に係る発明は、ヒ−トシ−
ルにより接着されてポリエステル系樹脂容器の開放部を
密封するポリエステル系樹脂容器の蓋材を前提とし、基
材にポリエチレン系樹脂からなるフィルム層、ウレタン
系樹脂ラッカ−からなる下地層、及び、ポリエステル系
樹脂とウレタン系樹脂のラッカ−からなるヒートシール
層を順に積層してなると共に上記下地層が無機質粉末を
含んでいることを特徴とするものである。
【0010】更に、請求項3〜に係る発明は請求項1
又は2記載の発明に係るポリエステル系樹脂容器の蓋材
を前提とし、請求項3に係る発明は、上記フィルム層の
表面がコロナ放電処理により濡れ指数34dyne/c
m以上に表面処理されていることを特徴とし、請求項4
に係る発明は、上記ヒートシール層が顔料を含んでいる
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明に係るポリエステル系樹脂
容器の蓋材によれば、ウレタン系樹脂ラッカーからなる
下地層が基材に積層したポリエチレン系樹脂からなるフ
ィルム層に対し高い接着強度で保持される一方、ポリエ
ステル系樹脂ラッカーからなるヒートシール層が同じポ
リエステル系樹脂からなる容器に対し高い接着強度でヒ
ートシールされるようになるため、開封時には上記下地
層とヒートシール層との間の層間剥離により蓋材を容易
に開封することが可能となり、しかも、開封部にはヒー
トシール層の一様な痕跡を残すことが可能となる。
に、上記下地層が無機質粉末を含んでいるため、下地層
とヒートシール層との間の層間剥離が容易になり、蓋材
を更に容易に開封することが可能になると共に、上記無
機質粉末の添加量によってヒートシール強度を任意に調
整することが可能となる。
【0012】また、請求項2記載の発明に係るポリエス
テル系樹脂容器の蓋材によれば、ヒ−トシ−ル層として
ポリエステル系樹脂とウレタン系樹脂のラッカ−を使用
しているので、ポリエステル系樹脂ラッカ−を使用して
いる請求項1記載の発明に係るポリエステル系樹脂容器
の蓋材と同様、開封時に上記下地層とヒートシール層と
の間の層間剥離により蓋材を容易に開封することが可能
となり、かつ、開封部にはヒートシール層の一様な痕跡
を残すことが可能になると共に、請求項1記載の発明に
係るポリエステル系樹脂容器の蓋材よりもホットタック
性に優れている。更に、上記下地層が無機質粉末を含ん
でいるため、下地層とヒートシール層との間の層間剥離
が容易になり、蓋材を更に容易に開封することが可能に
なると共に、上記無機質粉末の添加量によってヒートシ
ール強度を任意に調整することが可能となる。
【0013】他方、請求項3記載の発明に係るポリエス
テル系樹脂容器の蓋材によれば、フィルム層の表面がコ
ロナ放電処理により濡れ指数34dyne/cm以上に
表面処理されているため、上記フィルム層に対する下地
層の接着強度を更に向上させることが可能となる。
【0014】
【0015】また、請求項記載の発明に係るポリエス
テル系樹脂容器の蓋材によれば、上記ヒートシール層
が、顔料を含んでいるため、開封時の痕跡を更に明確に
させることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基いて
詳述する。
【0017】図1ないし図2において、1はポリエステ
ル系樹脂容器8の蓋材で、この蓋材1は、基材2に、接
着剤層3、ポリエチレン系樹脂からなるフィルム層4、
ウレタン系樹脂ラッカ−からなる下地層5、及び、ポリ
エステル系樹脂ラッカ−からなるヒートシール層6を順
に積層してその主要部が構成されている。
【0018】上記基材2としては、例えば、紙、延伸ポ
リプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、その他のフィルム状のものが適用できる。
また、基材の厚さとしては、例えば、10〜30μm程
度が開封適正の点から好ましい。
【0019】次に、上記接着剤層3は、基材2に上記フ
ィルム層4を積層接着するためのもので、基材2とフィ
ルム層4は接着剤層3を介したドライラミネーティング
若しくは押出しラミネーティングによって積層されてい
る。積層がドライラミネ−ティングによる場合のこの接
着剤層3としては、ポリエステル系接着剤、ウレタン系
接着剤、その他周知のドライラミネ−ト用接着剤が使用
でき、その塗布量は、0.5〜5g/m2 であることが
好ましい。また、積層が押出しラミネ−ティングによる
場合の接着剤層3としては、ポリエチレン(PE)、ポ
リプロポレン(PP)等が適用でき、その厚さとして
は、例えば10〜30μmであることが好ましい。
【0020】また、上記フィルム層4は、上記下地層5
を基材2に積層する場合の媒体となるもので、このフィ
ルム層4としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、
低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチ
レン(LLDPE)が適用できる。特に、上記容器8及
び蓋材1が医療器具の密封包装用として用いられる場合
には、密封後にγ線による殺菌処理がなされるため、上
記フィルム層4としては、γ線による異臭の問題のない
極性基の少ない線状低密度ポリエチレン(LLDPE)
が好適である。また、基材2、接着剤層3、及びフィル
ム層4の合計の厚さは、90〜150μmとすること
が、開封機能上、好ましい。
【0021】このフィルム層4の表面には、上記下地層
5の接着強度を高めるために、コロナ放電処理により濡
れ指数34dyne/cm以上に表面処理されているこ
とが望ましい。ここで、濡れ指数34dyne/cm以
上としたのは、濡れ指数34dyne/cm未満である
と、フィルム層4の表面がそれ程緻密にならず、接着強
度の向上が期待できないからである。
【0022】また、上記下地層5は、上記ヒートシール
層6との間で層間剥離を生じさせるためのもので、その
層間剥離を容易にするためにこの下地層5には無機質粉
末、例えばシリカの微粉末7が添加されていることが
要である。この下地層5としては、例えば、シリカの微
粉末7を3重量%含んだウレタン系樹脂ラッカー(商品
名;Q105T白、東洋インキ製造株式会社製)、シリ
カの微粉末7を5重量%含んだウレタン系樹脂ラッカー
(商品名;Q105TS白、東洋インキ製造株式会社
製)が適用できる。
【0023】次に、上記ヒートシール層6は、蓋材1を
容器8にヒートシールするためのもので、このヒートシ
ール層6としては、ポリエステル系樹脂ラッカ−(商品
名;Q106THSワニス、東洋インキ製造株式会社
製)等が適用できる。また、蓋材1の開封時に、開封部
9に開封の痕跡を明確に残すために、このヒートシール
層9には、チタンホワイト(TiO2 )等の顔料が添加
されていることが好ましい。
【0024】一方、上記容器8の開口周縁部には、上述
のように構成された蓋材1をヒートシールするためのフ
ランジ8aが形成されている。この容器8は、ポリエス
テル系樹脂からなるフィルムによって一体形成されてい
るが、ポリエステル系樹脂からなるシート或いはブリス
ターによって一体形成されていてもよい。また、この容
器8の材料であるポリエステル系樹脂としては、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、非晶質性ポリエチレ
ンテレフタレート(APET)、結晶質性ポリエチレン
テレフタレート(CPET)が適用できる。
【0025】また、上述のように構成された蓋材1の製
造方法としては、先ず、基材2に接着剤層3を介してフ
ィルム層4を積層した後、このフィルム層4の表面にコ
ロナ放電により濡れ指数が34dyne/cm以上にな
るように表面処理を施す。
【0026】次いで、上記フィルム層4の表面に、酢酸
エチル系溶剤で溶かした下地層5用の樹脂塗料とヒート
シール層6用の樹脂塗料とをグラビアコートにより順次
コーディングして下地層5とヒートシール層6を積層す
ればよく、これにより蓋材1が容易に得られる。
【0027】そして、上記蓋材1は、容器8内に例えば
注射器等の医療器具を入れた後、容器8の上部にこれを
覆うように載置され、容器8のフランジ8aにヒートシ
ールにより密封接着される。
【0028】上述のように構成された蓋材1において
は、基材2にポリエチレン系樹脂からなるフィルム層
4、ウレタン系樹脂ラッカ−からなる下地層5及びポリ
エステル系樹脂ラッカ−からなるヒートシール層6を順
に積層してなるため、上記下地層5が基材1に積層した
フィルム層4に対して高い接着強度で保持される一方、
ヒートシール層6が容器8に対して高い接着強度でヒー
トシールされるようになる。このため、開封時には、上
記下地層5とヒートシール層6との間の層間剥離により
蓋材1を容易に開封することができ、しかも、開封部9
にヒートシール層6の一様な痕跡を残すことができる。
【0029】特に、上記フィルム層4の表面がコロナ放
電処理により濡れ指数34dyne/cm以上に表面処
理されているため、上記フィルム層4に対する下地層5
の接着強度を面内均一で高くでき、蓋材1の開封時に下
地層5とフィルム層4との間に層間剥離を生じる虞れが
ほとんどない。また、上記下地層5に無機質粉末添加
されているため、下地層5とヒートシール層6との間の
層間剥離が容易になり、蓋材1の開封が更に容易にな
る。また、上記無機質粉末の添加量によってヒートシー
ル強度を任意に容易に調整することが可能である。更
に、上記ヒートシール層6に顔料を添加することにより
開封時の痕跡を明確に残すことができる。
【0030】なお、上記実施例では基材2に接着剤層3
を介してフィルム層4が積層されているが、このフィル
ム層4は押出しラミネーティングにより基材2に直接積
層されていもよい。この場合、上記接着剤層3を省略す
ることができる。また、上記実施例では容器8及び蓋材
1を医療機具の密封包装用として使用する場合について
説明されているが、本発明の蓋材は食品の密封包装用と
しても勿論使用することが可能である。
【0031】また、上記実施例ではヒ−トシ−ル層とし
てポリエステル系樹脂ラッカ−が使用されているが、ヒ
−トシ−ル層としてはポリエステル系樹脂とウレタン系
樹脂のラッカ−を使用してもよく、これによりホットタ
ック性に優れたポリエステル系樹脂容器の蓋材を得るこ
とが可能となる。
【0032】[実施例1]以下の層構成からなる蓋材1
を作成した。
【0033】 基材;ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム 12μm 接着剤層;ポリエチレン(PE) 20μm フィルム層;線状低密度ポリエチレン(LLDPE) 90μm 下地層;シリカの微粉末を3重量%含んだウレタン系樹脂ラッカ−(商品名; Q105T白、東洋インキ製造株式会社製) 35μm ヒートシール層;ポリエステル系樹脂ラッカー(商品名;Q106THSワニ ス、東洋インキ製造株式会社製) 35μm [実施例2]実施例1の下地層を、シリカの微粉末を5
重量%含んだウレタン系樹脂(商品名;Q105TS
白、東洋インキ製造株式会社製)に変えた。それ以外
は、実施例1と同様とした。
【0034】[実施例3]実施例1のヒ−トシ−ル層の
ポリエステル系樹脂ラッカ−に代えて、ポリエステル系
樹脂とウレタン系樹脂のラッカ−(商品名;N−LPス
−パ−63白、東洋インキ製造株式会社製)を用いた。
それ以外は、実施例1と同様とした。
【0035】以上の3種の蓋材を用いて非晶質性のポリ
エチレンテレフタレート(APET)容器8のフランジ
8aに、140℃、1Kg/cm2 、4秒の条件で、ヒ
ートシールにより密封接着し、ヒートシール強度試験を
行った。このヒートシール強度試験は、蓋材1の一端を
容器8のフランジ8a面から直角上方向、すなわち90
度の方向へ引き剥がす90度剥離と、180度の方向へ
引き剥がす180度剥離とについて、幅15mm,引っ
張り速度300mm/分の条件で行われた。
【0036】その結果、実施例1のヒートシール強度
は、180度剥離で1030g、90度剥離で380g
であった。また、実施例2のヒートシール強度は、18
0度剥離で660g、90度剥離で160gであり、実
施例1よりも開封し易いという結果が得られた。更に、
実施例3のヒートシール強度は、180度剥離で600
g、90度剥離で400gであった。また、それぞれの
容器8のフランジ8a面における開封部9の痕跡を目視
により評価した結果、フランジ8a面にはヒートシール
層6が一様に綺麗に残り、良好であった。なお、ヒート
シール温度の条件を130℃と150℃に変えて上記と
同様のサンプルを作成してヒートシール強度試験を行っ
たところ、ほぼ同じ結果が得られた。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0038】1)請求項1に係る発明によれば、ポリエ
ステル系樹脂容器の蓋材が、基材にポリエチレン系樹脂
からなるフィルム層、ウレタン系樹脂ラッカ−からなる
下地層、及び、ポリエステル系樹脂ラッカ−からなるヒ
ートシール層を順に積層してなるため、上記下地層が基
材に積層したフィルム層に対して高い接着強度で保持さ
れる一方、ヒートシール層が容器に対して高い接着強度
でヒートシールされるようになり、開封時には上記下地
層とヒートシール層との間の層間剥離により蓋材を容易
に開封することができると共に、開封部にヒートシール
層の一様な痕跡を残すことができる。更に、上記下地層
が無機質粉末を含んでいるため、下地層とヒートシール
層との間の層間剥離が容易になり、蓋材を更に容易に開
封することが可能になると共に、上記無機質粉末の添加
量によってヒートシール強度を任意に調整することが可
能となる。
【0039】2)請求項2に係る発明によれば、ヒ−ト
シ−ル層としてポリエステル系樹脂とウレタン系樹脂の
ラッカ−を使用しているので、ポリエステル系樹脂ラッ
カ−を使用している請求項1記載の発明に係るポリエス
テル系樹脂容器の蓋材と同様、開封時に上記下地層とヒ
ートシール層との間の層間剥離により蓋材を容易に開封
することが可能となり、かつ、開封部にはヒートシール
層の一様な痕跡を残すことが可能になると共に、請求項
1記載の発明に係るポリエステル系樹脂容器の蓋材より
もホットタック性に優れたポリエステル系樹脂容器の蓋
材が得られる。更に、上記下地層が無機質粉末を含んで
いるため、下地層とヒートシール層との間の層間剥離が
容易になり、蓋材を更に容易に開封することが可能にな
ると共に、上記無機質粉末の添加量によってヒートシー
ル強度を任意に調整することが可能となる。
【0040】3)請求項3に係る発明によれば、上記フ
ィルム層の表面がコロナ放電処理により濡れ指数34d
yne/cm以上に表面処理されているため、上記フィ
ルム層に対する下地層の接着強度が更に向上する。
【0041】
【0042】)請求項に係る発明によれば、上記ヒ
ートシール層が顔料を含んでいるため、開封時の痕跡が
更に明確になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるポリエステル系樹脂容
器の蓋材の断面図である。
【図2】容器にヒ−トシ−ルされた蓋材の一部を開封し
た状態の断面図である。
【図3】従来の一例であるポリエステル系樹脂容器の蓋
材の断面図である。
【図4】容器にヒ−トシ−ルされた蓋材の一部を開封し
た状態の断面図である。
【符号の説明】
1 蓋材 2 基材 4 フィルム層 5 下地層 6 ヒートシール層 7 シリカの微粉末(無機質粉末) 8 容器 9 開封部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 77/20 B32B 27/08 B32B 27/32 B65D 65/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒ−トシ−ルにより接着されてポリエステ
    ル系樹脂容器の開放部を密封するポリエステル系樹脂容
    器の蓋材において、 基材にポリエチレン系樹脂からなるフィルム層、ウレタ
    ン系樹脂ラッカ−からなる下地層、及び、ポリエステル
    系樹脂ラッカ−からなるヒートシール層を順に積層して
    なると共に上記下地層が無機質粉末を含んでいることを
    特徴とするポリエステル系樹脂容器の蓋材。
  2. 【請求項2】ヒ−トシ−ルにより接着されてポリエステ
    ル系樹脂容器の開放部を密封するポリエステル系樹脂容
    器の蓋材において、 基材にポリエチレン系樹脂からなるフィルム層、ウレタ
    ン系樹脂ラッカ−からなる下地層、及び、ポリエステル
    系樹脂とウレタン系樹脂のラッカ−からなるヒートシー
    ル層を順に積層してなると共に上記下地層が無機質粉末
    を含んでいることを特徴とするポリエステル系樹脂容器
    の蓋材。
  3. 【請求項3】上記フィルム層の表面がコロナ放電処理に
    より濡れ指数34dyne/cm以上に表面処理されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のポリエステ
    ル系樹脂容器の蓋材。
  4. 【請求項4】上記ヒートシール層が顔料を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のポリエステル系樹
    脂容器の蓋材。
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