JP2016095170A - 密封検査方法 - Google Patents

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【課題】検査判断時期の自由度があり、内容物を収納した容器本体と同容器本体の開口部を閉じる蓋体とが、前記開口部のフランジ面に溝状に形成された環状シール部によって封止されている容器のシール性の検査精度をより高くすることができる密封検査方法を提供する。【解決手段】容器の蓋体を、蓋体の上方かつ外側から環状シール部の全周を照明した状態で、蓋体の上方から撮像する撮像ステップS11と、撮像ステップS11で撮像された画像データ中に環状シール部に対応する位置を特定するマッチングステップS12と、マッチングステップS12により特定された環状シール部が、適切にシールされた状態であるか否かを判別する判別ステップS13とを備えている。【選択図】図9

Description

本発明は、内容物を収納した容器本体と同容器本体の開口部を閉じる蓋体とが、前記開口部のフランジ面に溝状に形成された環状シール部によって封止されている容器の、前記環状シール部の密封検査方法に関する。
内容物を収納した容器本体と同容器本体の開口部を閉じる蓋体とが、開口部のフランジ面に形成された環状シール部によって封止されており、容器本体の底面から受けた外力に基づく容器本体の変形による容器本体内の内圧上昇によって環状シール部の一部が分離される容器に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。
この特許文献1に記された容器は、容器を蓋体が下になる姿勢で希釈用ボトルの上方にある設置空間の底部にセットして容器の底面を上から押していくと、容器本体内の内圧上昇によって環状シール部の一部が分離されて蓋体がフランジ面から剥離し、希釈用ボトルの中に内容物が排出される。
したがって、例えば、濃縮された飲料成分の液体を容器の内容物としておけば、希釈用ボトルに水などを注ぐことで適切な濃度の飲料が得られる。
ところで、このような容器は、例えばPP等の樹脂製のシートロールを所定の成型方法により複数個の凹みを連続して成型する成型工程、前記成型工程で成型された凹みに適量の内容物を充填する充填工程、前記充填工程を経た容器に対して例えば樹脂製やアルミ製の蓋体をヒートシール等により圧着するシール工程、前記連続した状態の容器を個別に切り分ける切離工程等を経て製造される。
そして、このように製造された容器の蓋体の環状シール部のシール抜けの有無を確認する密着検査方法として、特許文献2に、蓋体が圧着された容器を高周波加熱装置を用いて口部の温度を上昇させ、その温度上昇分布に基づいてシール不良を判定する方法が提案されている。
特開2012−135518号公報 特開2012−225871号公報
しかし、上述した特許文献2に開示の密封検査方法では、製造ラインに別途高周波加熱装置を設ける必要があり、また、ヒートシール等により蓋部を圧着したあとの容器に対して前記高周波加熱装置によって再度加熱することにより、容器に充填される内容物によっては、その変質を来す虞もあった。さらに、温度によるシール不良を判定する方法においては、検査の効率化を考慮した場合にヒートシール等により蓋部を圧着した直後に判定をする必要があり、検査装置の設置位置に制約が出ていた。また、シール不良の判定を温度により行うため、周辺の温度分布により、不正常な圧着であったとしても正常な圧着と判定される可能性もあった。
そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術が与える課題に鑑み、検査判断時期の自由度があり、内容物を収納した容器本体と同容器本体の開口部を閉じる蓋体とが、前記開口部のフランジ面に溝状に形成された環状シール部によって封止されている容器のシール性の検査精度をより高くすることができる密封検査方法を提供することにある。
本発明による密封検査方法の特徴構成は、内容物を収納した容器本体と同容器本体の開口部を閉じる蓋体とが、前記開口部のフランジ面に溝状に形成された環状シール部によって封止されている容器の、前記環状シール部の密封検査方法であって、前記蓋体を、前記蓋体の上方かつ外側から前記環状シール部の全周を照明した状態で、前記蓋体の上方から撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップで撮像された画像データ中に前記環状シール部に対応する位置を特定するマッチングステップと、前記マッチングステップにより特定された前記環状シール部が、適切にシールされた状態であるか否かを判別する判別ステップとを備えている点にある。
前記環状シール部は、前記環状シール部の形状に対応した形状の環状突起を先端に備えたシールバーによって、前記蓋体を前記フランジ面に押付けることによって形成され、前記押付けによって前記環状突起に対応した溝状の凹部が前記フランジ面に形成される。
したがって、蓋部の大部分は平面であるのに対して、環状シール部は上述のように凹状の溝部となっている。前記蓋体の上方かつ外側から前記環状シール部の全周を照明すると、前記蓋部の平面部で反射する反射光量と、環状シール部の溝状の凹部の、例えば縁部で反射する反射光量に明確な相違が生じる。
そのように照明されている前記蓋体の上方から撮像し、撮像された画像データから、マッチングステップによって環状シール部に対応する位置をマッチングし、判別ステップによって、このマッチングされた位置の反射光に基づいて、シールが正常にされている場合と、そうでない場合を判別することで、密封性の評価を簡単に行うことができる。また、温度による評価ではないので、前記蓋体に密封直後に評価をする必要がなくなり、製造工程における評価設置場所の自由度が増す。
本発明の他の特徴構成は、前記マッチングステップは、前記蓋体と、前記蓋体よりも外周にある周囲環境との反射率の相違から算出される所定の閾値で前記画像データを2値化することで、前記蓋体の外周エッジを検出する点にある。
蓋体と蓋体よりも外周にある周囲環境との反射率が異なることを利用することで、蓋体の外周エッジを明確に検出することができる。蓋体と容器本体の開口部のフランジ面は、蓋体の外周とフランジの外周とが一致するように接着されてある。蓋体の外周エッジは容器のフランジ面の外周エッジでもあるので、蓋体の外周エッジの検出とは、測定対象の容器と周囲環境との境界の検出でもある。
本発明の他の特徴構成は、前記マッチングステップは、前記蓋体の外周エッジに基づいて前記環状シール部に対応する位置を特定する点にある。
容器の蓋部の外周エッジを検出することで、外周エッジに基づいて環状シール部に対応する位置特定の精度を向上させることができる。
さらに、本発明の他の特徴構成は、前記マッチングステップは、前記環状シール部と、前記外周エッジとの間の距離を測定し、距離により前記環状シール部が、適切にシールされた状態であるか否かを判別する点にある。
前記環状シール部と前記外周エッジとの間の距離を測定することで、環状シール部の位置ずれを検出することができ、環状シール部の密封性の評価精度をより高めることが可能となる。
容器の外観を示す斜視図である。 容器の容器本体と蓋体を示す斜視図である。 環状シール部を示す平面図である。 シールバーによる環状シール部のシール工程を示す断面図である。 分離シール部とシールバーの環状突起とを示す断面図である。 容器の製造ラインの説明図である。 密封検査方法を実行するための装置の説明図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 (a)はマッチングステップの説明図、(b)は判別ステップの説明図である。 本発明による密封検査方法のフローチャートである。
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の密封検査方法による検査対象の容器について説明する。
(容器の概略構成)
図1は本発明に係る容器の一例としてのポーション容器を示しており、この図1のポーション容器1は、液体状の内容物Cを収納した有底で樹脂製の容器本体2と、同容器本体2の開口部を密閉状に閉じる樹脂製の蓋体9とを備え、容器本体2の少なくとも一部は外力によって容易に変形されるように構成されている。なお、ポーション容器1に収納しておく内容物Cとしては液体に限らず、粉体と液体の混合物、粉体と気体の混合物などを用いることも可能である。
容器本体2と蓋体9とは、容器本体2の開口部から径方向外側に延出されたフランジ5のフランジ面5Aに溝状に形成された環状シール部6によって封止されているが、容器本体2の底面3などへの押し圧力によって、容器本体2の内容積が縮小するように容器本体2の一部が変形して、容器本体2内の圧力が臨界値に達すると、環状シール部6の一部で蓋体9がフランジ面5Aから剥離(分離の一例)することで開封が行われる。
なお、容器本体2に内容物Cと共に空気が存在する場合でも、ポーション容器1を蓋体9が下方となる反転姿勢とした状態で開封が行われれば、空気ではなく内容物Cが先行して排出される。
環状シール部6の所定箇所には、環状シール部6内の他の箇所よりも容器本体2の内圧上昇によって剥離され易い分離シール部6Sが設けられている。したがって、容器本体2内の内圧上昇によってフランジ面5Aから剥離する蓋体9の位置は必ずこの分離シール部6Sとなるため、使用者は排出される内容物Cが向かう方向を予測し易くなる。
図1及び図2に示すように、容器本体2のフランジ5の一部には、径方向内側に窪んだ被係合凹部5B(被係合凹部5Bは平面視でのフランジ5の外形に窪みとして表出する)が形成されており、この被係合凹部5Bに対応するフランジ面5Aの領域には、底面3に向かって窪んだ平面視で概して矩形の流出溝5D(流出溝5Dは正面視でのフランジ5の外形に窪みとして表出する)が形成されている。この流出溝5Dは、分離シール部6Sが剥離した際に内容物Cが流出する流出路を構成している。分離シール部6Sは平面視においてこれら被係合凹部5B及び流出溝5Dに対応した角度位置に配置されている。
(側壁部の詳細な構成)
図2に示すように、容器本体2の側壁部4は、底面3に向かって次第に縮径化される筒状体によって構成されており、フランジ5の裏面から底面3に向かって延出した基端部4Aと、底面3からフランジ5に向かって延出された先端部4Cと、これら基端部4Aと先端部4Cとを接続する中間部4Bとを備える。
中間部4Bは基端部4A及び先端部4Cよりも壁面の肉厚を薄く成形することで、基端部4A及び先端部4Cよりも外力によって変形し易くなっている。なお、成形後に基端部4A及び先端部4Cのみにリブを形成する、或いは、中間部4Bにのみ折り目を形成するなどの他の手法によって中間部4Bを他の二箇所4A,4Cよりも変形し易くしてもよい。
したがって、前述したように操作片23を介して加圧部材20を下方に押し下げていくと、側壁部4のうちで薄い中間部4Bが主体的に座屈する形態で容器本体2の変形が進められる。
(環状シール部の詳細な構成)
図1及び図3に示すように、容器本体2と蓋体9とを封止している環状シール部6は、全周に亘って、フランジ面5Aの幅の全体が面状に溶着された形態ではなく、フランジ面5Aの幅の一部を占めるライン状に溶着された形態を呈している。
より具体的には、環状シール部6は、図3に示すように、被係合凹部5Bの径方向内側の位置で三角形の第1島状部7Aを含む三角形状に設けられた三角シール部6Tと、フランジ面5Aの被係合凹部5Bを除く部位において径方向外側に突出する環状または直線状に形成された最も長い一般シール部6Gと、一般シール部6Gの両端から被係合凹部5B寄りに第2島状部7Bを含むように設けられた左右一対の非分離シール部6Dと、三角シール部6Tと非分離シール部6Dとを接続する左右一対の連結環状シール部6Cとを有する。
なお、本明細書において島状部とは、蓋体9がフランジ面5Aに対して意図的に部分的に溶着されずに、周囲の溶着された部位の内部に島状に残された部位を指す。
また、環状シール部6は、非分離シール部6Dと連結環状シール部6Cとの境界付近から流出溝5Dを挟んで互いに対向するように延出された左右一対の補助非分離シール部6Eを有する。
1つだけ設けられた三角シール部6Tと2つある非分離シール部6Dとは、内部に第1島状部7Aや第2島状部7Bを含む環状を呈することで、環状シール部6が作る全体的な一次環状部の一部に二次環状部が含まれた形態とされている。ここで、一次環状部とは容器本体2の開口部全体を取り囲むように延びた単一の大きなシール部を指し、二次環状部とは第1島状部7Aや第2島状部7Bを取り囲むように延びた小さなシール部を指す。
この実施形態では、主に三角シール部6Tが、環状シール部6内の他の箇所よりも容器本体2の内圧上昇によって剥離され易い分離シール部6Sを構成している。
三角シール部6Tは、フランジ面5Aにおける被係合凹部5Bの径方向内側に相当する領域に沿って設けられており、全体として環状シール部6の径方向内側に向かって突出した左右対称な二等辺三角形状を呈している。
三角シール部6Tの中で、この二等辺三角形の径方向内側に位置する2辺は、一般シール部6Gとは逆に、平面視において開口部の径方向内側に向かって突出するように湾曲した逆向き環状シール部6Aとされている。
他方、二等辺三角形の径方向外側の底辺に相当する1辺は、逆向き環状シール部6Aの両端を連結するように直線状に延びた補助分離シール部6Bとされている。
その径方向内側に向かって突出するように湾曲しているという形状的な特徴の結果、容器本体2の変形によって内圧が上昇する際には、逆向き環状シール部6Aの径方向内側を向いた先端P1(図3参照)が、環状シール部6の中で容器本体2内の内圧が最も集中する箇所となり、逆向き環状シール部6Aは同内圧によって蓋体9の剥離が開始される剥離開始部の役割を果たす。
ところでポーション容器1は、図6に示すように、例えばPP等の樹脂製のシートロールを所定の成型方法、例えばプレス成型により複数個の凹みを連続して成型する成型装置110、成型装置110で成型された凹みに適量の内容物を充填する充填装置120、充填装置120を経た容器に対して例えば樹脂製やアルミ製の蓋体を圧着するシール装置130、連続して成型された状態のポーション容器1を個別に切り分ける切離装置140等を経て製造される。
シール装置130は、図4に例示するように、環状シール部6の形状に対応した形状の環状突起31を下端に備えた高温のシールバー30を備え、シールバー30で蓋体9を容器本体2のフランジ面5Aに所定時間(例えば1〜数秒間)に亘って押付けることによって、環状シール部6がシールされる。
そのために、ラミネートフィルムからなる蓋体9を構成する複数層の中で、フランジ面5Aに接する最下層には、シールバー30の熱と圧力によって一時的に軟化してフランジ面5Aに熱融着する作用を備えたポリオレフィン系の樹脂を含むヒートシール層(不図示)が設けられている。
シールバー30の押付けによって、シールバー30の下端に設けられた環状突起31に対応した箇所で蓋体9がヒートシール層によってフランジ面5Aに溶着され、同時に、環状突起31に対応した溝状の凹部がフランジ面5Aに形成される。
なお、環状シール部6の溝状の断面形状の中では、溝の縁部(溝の両側の僅かに盛り上がった部位)が最も大きな接合力を示す。したがって、より大きな接合力を得るためには、単に接着面積を増加させたり、シールバー30によって形成される溝の幅寸法を増加させたりするよりも、溝の数を増やすほうが効果的である。
また、環状突起31の断面形状は環状シール部6の接合力を制御する大きな要素であるが、図5に示すように、一般シール部6Gを含めて環状シール部6の大半を形成するために設けられた環状突起31については、径方向内側の部位と径方向外側の部位とが同等の形状を備えた、すなわち左右対称の断面形状とされている。
他方、逆向き環状シール部6Aを形成するために設けられた環状突起31Aについては、径方向外側の部位(図5のQ2)は、他の補助分離シール部6Bを形成するために設けられた環状突起31Bと同等の曲率半径を備えるが、径方向内側の部位(図5のQ1)には、径方向外側の部位(Q2)よりも小さな曲率半径が採用されることで、左右非対称の特殊な断面形状とされている。
したがって、図5の下方に示すように、環状突起31Aによってシールされた逆向き環状シール部6Aの断面は、径方向内側の部位(P1)が、径方向外側の部位(P2)に比べて急な角度で底面3向きに窪む特殊な形状となる。すなわち、シールバー30によって形成された逆向き環状シール部6Aの溝は、径方向内側からの剥離力に対する抵抗力が、径方向外側からの剥離力に対する抵抗力を明確に下回るシール力不均等溝となる。
本発明による密封検査方法は、以上に示したポーション容器1を含め、シールバーによってシールされるポーション容器に対して適用される。具体的には、図6に示すポーション容器1の製造工程において、切離装置140の下流に設置された検査装置150によって実行される。なお検査装置150は、シール装置130と切離装置140の間に設置されていてもよい。
図7(a),(b)に示すように、検査装置150は、ベルトコンベア(図示せず)により連続搬送されるポーション容器1を上方から撮像する撮像装置、例えばCCDやCMOSによるデジタルカメラ152、撮像された画像データを処理するコンピュータ(図示しない)、撮像対象のポーション容器1を照明するための光源、例えばLEDリング照明153,LEDバー照明154を備えている。
LEDリング照明153は、蓋体9の外周エッジより大きい内径をもっており、蓋体9の上方かつ外側からから環状シール部6の全周に亘って照明が可能となっている。
LEDバー照明154は、蓋体9の長さより長い長さをもち、蓋体9を挟むように配置された一対の光源で構成され、蓋体9の上方かつ外側からから環状シール部6の全周に亘って照明が可能となっている。
なお、光源は、LEDリング照明153,LEDバー照明154の二種類を同時に用いる場合に限らず、いずれか一方であってもよく、また蓋体9の上方かつ外側からから環状シール部6の全周に亘って、環状シール部6からの反射光が撮像装置で撮像可能に照明できるものであればその他の構成であってもよい。
前記コンピュータは、汎用のCPUと、ROMと、RAMと、画像メモリと、記憶手段と、デジタルカメラ152やディスプレイと接続される入出力インターフェースと、ネットワークインターフェース等がバスによってそれぞれ接続されて構成されている。デジタルカメラ152で撮像された画像データが前記コンピュータに格納され、コンピュータが所定のプログラムを実行することで、コンピュータが備える各ハードウェア資源が協働してポーション容器1の蓋体9が適切にシールされているか否かを判別して、その結果をディスプレイに表示するように構成されている。
ここで、蓋体9に形成される環状シール部6は、図5に示すように、断面視で左右対称または左右非対称の傾斜面を有する溝状の凹部となっている。
したがって、LEDリング照明153及びLEDバー照明154は、図7(a),(b)に示すように、ポーション容器1の上方であって、その照射した光が蓋体9に対して所定の傾斜角度をもって入射し、該凹部の傾斜面で反射してデジタルカメラ152で撮像可能なように配設される。
この構成により、環状シール部6が適切にシールされていれば、すなわち、蓋体9が容器本体2のフランジ5に適切に密着していれば、環状シール部6の表面は、前記凹部の傾斜面に沿った形状となる。
一方、環状シール部6が適切にシールされていない、すなわち、蓋体9が容器本体2のフランジ5に適切に密着していない、例えば、内容物をかみ込む等により浮きがあった状態であれば、環状シール部6の表面は前記傾斜面に適切に沿った形状とならない。
したがって、デジタルカメラ152で撮像された画像中に、環状シール部6からの反射光が適切に撮像されていれば、環状シール部6が適切にシールされていることがわかり、環状シール部6からの反射光が適切に撮像されていない、例えば反射光が観察できない、または、反射光が観察できるが反射光量が、LEDリング照明153及びLEDバー照明154の照射量に対して弱い等であれば、環状シール部6が適切にシールされていないことがわかる。
すなわち、本発明による密封検査方法は、このような環状シール部6からの反射光によって環状シール部6が適切にシールされているか否かを検査するものであり、図9に示すように、撮像ステップS11と、マッチングステップS12と、判別ステップS13とを備えている。
撮像ステップS11は、検査装置150により検査対象のポーション容器1の蓋体9を、蓋体9の上方全周から照明した状態で撮像するステップである。
撮像ステップS11により、ポーション容器1の蓋体9の画像データが得られる。なお、蓋体9と容器本体2の開口部のフランジ面5Aは、蓋体9の外周とフランジ5の外周とが一致するように接着されてある。
マッチングステップS12は、撮像ステップS11で撮像された画像データ中に環状シール部6に対応する位置を特定するステップである。
マッチングステップS12では、撮像ステップS11で撮像された画像データを、所定の閾値で2値化したあと、予め記憶しているポーション容器1の特徴的な部分、例えば、図8(a)の破線矩形で示すように、流出溝5Dを含む部分とパターンマッチングすることで、蓋体9の画像データ中に環状シール部6に対応する位置を特定する。
判別ステップS13は、マッチングステップS12により特定された環状シール部6が、適切にシールされた状態であるか否かを判別するステップである。
蓋体9の画像データ中に特定された環状シール部6に対応する位置の画素値が、所定の閾値よりも明るければ、上述のように、環状シール部6が適切にシールされていると判別でき、前記画素値が、前記所定の閾値未満の明るさであれば、図8(b)中に破線円で示すように、環状シール部6が適切にシールされていないと判別できる。
なお、所定の閾値とは、LEDリング照明153及びLEDバー照明154の照射量と、適切な状態でシールされた環状シール部6からの反射光量との関係から導かれる値である。
蓋体9と、蓋体9の外周より外側の部分である周囲環境とは、図8(a),(b)に示すように、撮像された画像データを2値化したときに、蓋体9と周囲環境との明暗がはっきりするので、蓋体9の外周エッジを明確に検出することができる。したがって、前記所定の閾値は、蓋体9と、周囲環境との反射率の相違による反射光量の間に存在することとなる。
検査装置150は、少なくともデジタルカメラ152による蓋体9の撮影範囲の前記ベルトコンベアの上面の、蓋体9を平面視したときに蓋体9の外周の少なくとも一部と重なる領域に、蓋体9と反射率が異なる基準物体151を備えていてもよい。
基準物体151は表面の反射率が、蓋体9の表面の反射率とは異なる物体であって、蓋体9がラミネートフィルムである場合は、例えばアルミ板等が例示できる。
蓋体9と、基準物体151の反射率が異なることで、図8(a),(b)に示すように、撮像された画像データを2値化したときに、蓋体9と基準物体151との明暗が際立ってはっきりするので、蓋体9の外周エッジを明確に検出することができる。この場合の、前記所定の閾値は、蓋体9と、前記基準物体との反射率の相違による反射光量の間に存在することとなる。
蓋体9の外周エッジから環状シール部6までの距離は、前記検出された外周エッジと、画像データ中の環状シール部6の距離を画像データから算出することができる。ここで、蓋体9の外周エッジは容器本体2のフランジ面5Aの外周エッジでもあるので、蓋体の外周エッジの検出とは、測定対象の容器と周囲環境との境界の検出でもある。
このとき、算出された外周エッジと環状シール部6との距離がある閾値の範囲内であれば、環状シール部6の成形もシール性も正常であると判断する。
前記閾値の範囲外であれば、環状シール部6の位置がずれており、シール性が悪くなる傾向にあるため、環状シール部6が全周シールされていてもその位置がずれていれば、環状シール部6が不良であると判別し、出荷ラインから排除されて廃棄される。また、外周エッジと環状シール部6との距離を数箇所測定し、その距離のバラツキを評価することで、ポーション容器1の成形のゆがみも判別できる。
また、環状シール部6のうち、例えば、分離シール部6Sの断面形状が左右非対称、特に一部の傾斜面の角度が、環状シール部6のその他の部分の傾斜面の角度と異なるため、該角度が異なる部分からの反射光量は、環状シール部6のその他の部分の傾斜面からの反射光量と異なる。したがって、前記反射光量の差異に基づいて閾値を設定することで、例えば分離シール部6Sを環状シール部6のその他の部分と切り分けて、そのシールが適切にされているか否かの判別も可能である。
なお、前記所定の閾値は、1つの閾値であってもよいし、2つの閾値であってもよい。1つの閾値を採用する場合は、これを基準に環状シール部6のシールが適切か否かを判別し、2つの閾値を採用する場合は、前記反射光量が該2つの閾値の範囲内にある場合のみ環状シール部6が適切にシールされていると判別し、下方の閾値より小さい及び上方の閾値よりも大きい場合は、適切にシールされていないと判別するように構成してもよい。
なお、判別の結果、蓋体9が適切にシールされているものは、図6に示すように、検査合格として出荷される。一方蓋体9が適切にシールされていないものは、検査不合格として出荷ラインから排除されて廃棄される。
以上のように、本発明による密封検査方法によると、容器本体から分離される分離シール部を有する環状シール部のシール性の検査精度をより高くすることができるようになった。
上述した実施形態は、いずれも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。また、たとえば図1に記載されたようなポーション容器のみならず、環状シール部を有する全ての容器に適用可能である。
1 :ポーション容器(容器)
2 :容器本体
3 :底面
4 :側壁部
4A :基端部
4B :中間部
4C :先端部
5 :フランジ
5A :フランジ面
5B :被係合凹部
5D :流出溝
6 :環状シール部
6A :逆向き環状シール部(不均等溝)
6B :補助分離シール部
6C :連結環状シール部
6D :非分離シール部
6E :補助非分離シール部
6G :一般シール部
6S :分離シール部
6T :三角シール部
7A :第1島状部
7B :第2島状部
9 :蓋体
30 :シールバー
31 :環状突起
31A :環状突起
31B :環状突起
C :内容物
P1 :先端
110 :成型装置
120 :充填装置
130 :シール装置
140 :切離装置
150 :検査装置
151 :基準物体
152 :デジタルカメラ(撮像装置)
153 :LEDリング照明(光源)
154 :LEDバー照明(光源)
S11 :撮像ステップ
S12 :マッチングステップ
S13 :判別ステップ

Claims (4)

  1. 内容物を収納した容器本体と同容器本体の開口部を閉じる蓋体とが、前記開口部のフランジ面に溝状に形成された環状シール部によって封止されている容器の、前記環状シール部の密封検査方法であって、
    前記蓋体を、前記蓋体の上方かつ外側から前記環状シール部の全周を照明した状態で、前記蓋体の上方から撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された画像データ中に前記環状シール部に対応する位置を特定するマッチングステップと、
    前記マッチングステップにより特定された前記環状シール部が、適切にシールされた状態であるか否かを判別する判別ステップとを備えていることを特徴とする密封検査方法。
  2. 前記マッチングステップは、前記蓋体と、前記蓋体よりも外周にある周囲環境との反射率の相違から算出される所定の閾値で前記画像データを2値化することで、前記蓋体の外周エッジを検出することを特徴とする請求項1に記載の密封検査方法。
  3. 前記マッチングステップは、前記蓋体の外周エッジに基づいて前記環状シール部に対応する位置を特定することを特徴とする請求項2に記載の密封検査方法。
  4. 前記マッチングステップは、前記環状シール部と、前記外周エッジとの間の距離を測定し、距離により前記環状シール部が、適切にシールされた状態であるか否かを判別することを特徴とする請求項2または3に記載の密封検査方法。
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