JP2003246017A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

Info

Publication number
JP2003246017A
JP2003246017A JP2002049406A JP2002049406A JP2003246017A JP 2003246017 A JP2003246017 A JP 2003246017A JP 2002049406 A JP2002049406 A JP 2002049406A JP 2002049406 A JP2002049406 A JP 2002049406A JP 2003246017 A JP2003246017 A JP 2003246017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
decorative sheet
metal powder
resin
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002049406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3956718B2 (ja
Inventor
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
Naoteru Maekawa
直輝 前川
Kazuteru Kato
一照 加藤
Toshiya Ishii
敏也 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2002049406A priority Critical patent/JP3956718B2/ja
Publication of JP2003246017A publication Critical patent/JP2003246017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3956718B2 publication Critical patent/JP3956718B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】金属調の輝度感の付与や、高度の隠蔽性の付与
等のために、金属粉顔料が分散された印刷又は塗工層2
を設けた化粧シートがあるが、該印刷又は塗工層2の内
部凝集力が低く、層間密着強度が劣るという問題があ
る。一方、金属粉顔料に代えて真珠光沢顔料を使用した
ものは、輝度感や隠蔽性が不足する。そこで、輝度感や
隠蔽性を低下させることなく、層間密着強度を向上させ
た化粧シートを提供することを課題とする。 【解決手段】金属粉顔料と真珠光沢顔料との混合物を分
散した印刷又は塗工層2を設ける。バインダー樹脂との
接着性の劣る金属粉顔料を減じ、それによる輝度感や隠
蔽性の低下を、バインダー樹脂との接着性に優れる真珠
光沢顔料により補って、輝度感や隠蔽性と層間密着強度
との両立を可能にする。延伸による層間密着強度の低下
も少ないので、折り曲げ加工や立体成形加工の用途にも
適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物に
おける壁材や天井材、床材等の内装材や造作材、キッチ
ン扉等の収納扉、建具、家具、什器、家電製品や住設機
器の外装材、車両等の輸送機器内装材等の表面化粧に使
用するための化粧シートに関するものであり、特に、金
属調の意匠の付与又は高度の隠蔽性の付与等を目的とし
て、光輝性顔料を含有する印刷又は塗工層が少なくとも
設けられてなる化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の如く、通常の着色顔料を用いた印
刷層によっては実現不可能な、金属製品であるかの様な
金属調(メタリック調)の意匠感や、極めて高度の隠蔽
性などが要求される用途の化粧シートとしては従来、紙
又は合成樹脂フィルム等からなる基材シートの片面又は
両面に、光反射性微粒子からなる光輝性顔料を含有する
印刷又は塗工層を設けてなる化粧シートが、広く用いら
れている。上記光輝性顔料としては、例えばアルミニウ
ム粉、ブロンズ粉等、光反射性や光遮蔽性に優れた金属
粉顔料が用いられるのが一般的である(特開平5−64
870号、特開平5−111991号等)。
【0003】ところで、係る化粧シートは、建築内装材
や家具材等の表面化粧材として、数年乃至数十年単位の
長期間に亘って使用され、その間、物品や人体等が載っ
たり接触したりするほか、セロハン粘着テープ等が貼着
され剥離されるなどして、表面に応力が掛かることも屡
々であるから、係る応力によって容易に化粧シートが剥
離して破損することがないように、化粧シートには十分
な層間密着強度が要求される。この様な層間密着強度の
要求が特に厳しい用途には、内部強度の弱い紙の使用を
避け、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリオレフィン系樹
脂、ポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂フィルムを主
体として構成される、熱可塑性樹脂製の化粧シートが用
いられるのが一般的である。
【0004】ところが、化粧シートの主構成材料である
基材シート等として、内部強度の高い熱可塑性樹脂フィ
ルムを使用しても、前記した様な金属調の意匠や高度の
隠蔽性の付与などを目的として、金属粉顔料を大量に含
有する印刷又は塗工層を設けると、金属粉顔料とバイン
ダー樹脂との密着性が乏しいために、該印刷又は塗工層
の内部凝集力が弱く、この層が弱点となって、化粧シー
ト全体としては十分な層間密着強度を得ることができな
いという問題がある。
【0005】そこで、化粧シート全体の層間密着強度を
あまり低下させることなく、金属調の意匠や優れた隠蔽
性の付与が可能な方法として、上記した金属粉顔料に代
えて、金属粉顔料に近似した光反射性を有しつつ、金属
粉顔料よりもバインダー樹脂との親和性に優れた、酸化
チタン被覆雲母等の真珠光沢顔料を用いたものもある
(特開平6−262735号、特開2000−6208
1号等)。
【0006】しかしながら、上記真珠光沢顔料は、透明
薄膜の光干渉効果を利用して光反射効果を得るものであ
って、金属粉顔料と比較すれば、光反射率、光遮蔽性
(光透過率が低いこと)ともに劣るものである。従っ
て、この真珠光沢顔料を使用した化粧シートによって
は、金属粉顔料を使用した化粧シートに匹敵する高輝度
の金属光沢や隠蔽性を有する化粧シートを得ることがで
きないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記の様な問題点を解決するためになされたも
のであり、その目的とするところは、金属調(メタリッ
ク調)の光輝性意匠感及び/又は高度の隠蔽性を備え
た、金属粉顔料を含有する印刷又は塗工層を具備する化
粧シートであって、該印刷又は塗工層が化粧シートの構
成層として十分な内部凝集力を有し、層間密着強度に優
れた化粧シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
からなる基材シートの少なくとも片面に、光輝性顔料を
含有する印刷又は塗工層が設けられてなる化粧シートに
おいて、前記光輝性顔料が、金属粉顔料と真珠光沢顔料
との混合物であることを特徴とする化粧シートである。
【0009】また特に、前記光輝性顔料が、金属粉顔料
60〜90重量%と、真珠光沢顔料40〜10重量%と
の混合物であることを特徴とする化粧シートである。
【0010】また特に、前記光輝性顔料を含有する印刷
又は塗工層が、固形分として、バインダー樹脂100重
量部当たり、光輝性顔料を2〜30重量部含有すること
を特徴とする化粧シートである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の化粧シートの具体的構成
としては各種の態様が考えられるが、代表的なものを挙
げれば、例えば以下の様な構成のものがある。
【0012】(1)図1に示す様に、熱可塑性樹脂から
なる基材シート1の表面上に、光輝性顔料を含有する印
刷又は塗工層(以下、光輝性顔料含有層という)2が設
けられた構成。光輝性顔料含有層2の上にさらに、通常
の印刷インキ等による絵柄層3や、表面保護層4等が設
けられていても良い。
【0013】(2)図2に示す様に、熱可塑性樹脂から
なる透明な基材シート1の裏面に、光輝性顔料含有層2
が設けられた構成。基材シート1と光輝性顔料含有層2
との間に、通常の印刷インキ等による絵柄層3が設けら
れていたり、基材シート1の表面に、表面保護層4が設
けられていたりしても良い。
【0014】(3)図3に示す様に、裏面側の透明又は
不透明な基材シート11と、表面側の透明な基材シート
12との間に、光輝性顔料含有層2が設けられた構成。
光輝性顔料含有層2と透明な基材シート12との間に、
通常の印刷インキ等による絵柄層3が設けられていた
り、2層の基材シート11、12の間に、透明な接着剤
層5が設けられていたり、透明な基材シート12の表面
に、表面保護層4が設けられていたりしても良い。
【0015】なお、光輝性顔料含有層2は、図1〜3に
示す様にベタ状に設けるほか、図4に示す様に、所望の
絵柄状等に部分的に設けても良い。この場合、通常の印
刷インキ等による絵柄層3(31)は、光輝性顔料含有
層2の表面側に設けるほか、図5に示す様に、光輝性顔
料含有層2の裏面側に、少なくとも光輝性顔料含有層2
と重複しない部分を有する絵柄層32及び/又はベタ層
33として設けても良い。また、図6に示す様に、ベタ
状又は部分的な光輝性顔料含有層21と、その表面側の
部分的な光輝性顔料含有層22とを併設しても良く、こ
の様に光輝性顔料含有層21を複数層設けることで、輝
度感に強弱をつけたり、それらの相互間で含有させる光
輝性顔料の種類や粒径を異ならせる等して、光輝感の変
化による複雑な興趣感や立体感等を表現したりすること
もできる。
【0016】また、光輝性顔料含有層21、22、23
を複数層設ける場合には、図7〜8に示す様に、光輝性
顔料含有層21、22、23の相互間に、透明な材質か
らなる層(例えば、透明な基材シート12、13や、透
明な接着剤層5、51、52、透明な印刷インキ等によ
る透明ベタ層等)を介在させることにより、立体感をよ
り強調することもできる。さらにまた、ベタ状の光輝性
顔料含有層21とその片面又は両面に隣接する基材シー
ト11とは、図9に示す様に、光輝性顔料を練り込んだ
熱可塑性樹脂シート等からなる光輝性顔料含有基材シー
ト14によって代替することもできる。以上のことは、
上記(1)〜(3)を含め、あらゆる構成の化粧シート
に共通である。
【0017】本発明の化粧シートにおいて、熱可塑性樹
脂からなる基材シート1(11、12、13、14)や
絵柄層3(31、32、33)、表面保護層4、接着剤
層5等の構成材料には一切制限はなく、従来の化粧シー
トにおけるそれらと同様のものを任意に使用することが
できる。
【0018】基材シート1としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテ
ン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフ
ィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はその鹸
化物、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体又はその
エステル化物若しくは金属中和物等のオレフィン系共重
合体樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリ
レート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル等のポ
リエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアク
リル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチロール系樹脂、A
BS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂等の熱可
塑性樹脂、或いはそれらの複数種の混合物、共重合体、
複合体、積層体等からなるフィルム乃至シートを使用す
ることができる。また、必要に応じて例えば紫外線吸収
剤や光安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤等の各種添
加剤が添加されていても良い。
【0019】絵柄層3は、染料又は顔料等の着色剤を適
当なバインダー樹脂と共に適当な溶剤中に溶解又は分散
してなる印刷インキ又は塗料等を使用して、印刷法又は
塗工法等により形成することができる。着色剤として
は、例えば酸化チタン、酸化鉄、コバルトブルー、カー
ボンブラック等の無機顔料や、縮合アゾ、不溶性アゾ、
アントラキノン、フタロシアニン、キナクリドン、イソ
インドリノン、イミダゾロン等の有機顔料等、バインダ
ー樹脂としては、例えば硝化綿、ウレタン系樹脂、アク
リル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等を、
それぞれ単独又は複数種の混合系で使用することがで
き、水性型、溶剤型、無溶剤型の別や、1液型と2液型
の別、溶剤乾燥型、熱硬化型、電離放射線硬化型の別な
ども特に問わない。印刷法としては例えばグラビア印刷
法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印
刷法、インクジェット印刷法、転写印刷法等、塗工法と
しては例えばグラビアコート法、ロールコート法、ナイ
フコート法、ダイコート法、スプレーコート法等を単独
又は複数種を組み合わせて行うことができる。
【0020】表面保護層4は、化粧シートの表面に表面
硬度や耐磨耗性、耐擦傷性、耐溶剤性、耐汚染性等の優
れた表面物性を付与するために設けられるもので、一般
的には、例えば2液硬化型ウレタン系樹脂やアミノアル
キド系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アクリル系樹
脂等の熱硬化性樹脂や、(メタ)アクリレート系樹脂、
不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等の電離放
射線硬化性樹脂等の硬化性樹脂が使用される場合が多
い。また必要に応じて、例えば紫外線吸収剤、光安定
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤、防黴剤、滑剤、
艶調整剤、減摩剤等の添加剤が適宜添加される。形成方
法としては、絵柄層3の場合と同様の各種印刷法や塗工
法が用いられる。
【0021】接着剤層5は、相互に接着すべき基材シー
ト1(11、12、13、14)や絵柄層3等の材質や
加工方法(接着方法)等に応じて、例えば溶剤賦活型接
着剤、感熱型接着剤、感圧型接着剤、反応硬化型接着剤
等から適宜選択が可能である。熱可塑性樹脂からなる基
材シート1の接着用としては、2液硬化型ウレタン系又
は2液硬化型ポリエステル系等のドライラミネート接着
剤や、湿気硬化型ウレタン系等の反応型若しくはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系、アクリル系、ポリアミド
系、ポリエステル系、ポリウレタン系等の非反応型のホ
ットメルト接着剤などが代表的なものである。勿論、例
えば熱融着法又は押出ラミネート法等により接着剤層5
を介在させずに接着可能である場合には、接着剤層5は
必ずしも設けなくても良い。
【0022】本発明の化粧シートは、上記の様に光輝性
顔料含有層2(21、22、23)を少なくとも具備す
る化粧シートにおいて、該光輝性顔料含有層2に含有さ
れる光輝性顔料が、金属粉顔料と真珠光沢顔料との混合
物であることを特徴とするものである。
【0023】本発明の化粧シートは上記の様に、光輝性
顔料含有層2に含有させる光輝性顔料として、金属粉顔
料と真珠光沢顔料との混合物を採用したことにより、光
反射性や光遮蔽性には優れる一方、大量に含有させると
光輝性顔料含有層2の内部凝集力を著しく低下させる欠
点を持つ、バインダー樹脂との親和性の低い金属粉顔料
の含有量を抑制し、それによって不足となる輝度感や隠
蔽性の一部を、金属粉顔料よりは光反射性や光遮蔽性に
劣るが、バインダー樹脂との親和性には優れる真珠光沢
顔料によって補うことにより、金属調の輝度感及び/又
は高度の隠蔽性と、光輝性顔料含有層2の内部凝集力、
延いては化粧シート全体としての層間密着強度との双方
に優れた特性を有する化粧シートの実現に成功したもの
である。
【0024】本発明において、金属粉顔料としては、例
えば金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、ブロンズ粉、
亜鉛粉、ステンレス粉、ニッケル粉等が使用可能である
が、輝度感(光反射率)又は光遮蔽性、印刷インキ又は
塗料中への分散性、経済性(価格)等の面で、アルミニ
ウム粉が最も好適である。粒子形状としては、鱗片状の
ものが使用されるのが一般的であり、その製法として
は、粒状又は粉状の金属材料を粉砕する方法のほか、金
属材料を合成樹脂フィルム等の表面に真空製膜法により
製膜した薄膜を剥離後粉砕する方法によるものもある。
なお、上記金属粉顔料には、例えばシランカップリング
剤処理や表面酸化処理等、バインダー樹脂との接着力を
向上させるための表面処理を施しておくこともできる。
例えば、アルミニウム粉末の場合には、ベーマイト処理
などが特に有効である。
【0025】上記ベーマイト処理とは、アルミニウムを
高温水又は加圧水蒸気等で処理することにより、アルミ
ニウムの表面にベーマイト(AlOOH)を含む透明で
緻密な水和酸化皮膜を生成させる表面処理方法であり、
表面の粗面化による投錨効果と、水酸基の生成による水
素結合効果とにより、合成樹脂等との接着性が向上する
ことが知られている。処理条件としては、高純度の水
(例えば電気伝導度10μS/cm以下の蒸留水等)中
に、アミン系の反応促進剤(例えばトリエタノールアミ
ン等)を添加した処理水を沸騰状態(95℃以上)とし
て、この中に被処理物であるアルミニウムを数十秒程度
浸漬する方法によるのが一般的である(高分子論文集、
Vol.58,No.7,pp.353−362(Ju
l.,2001)。
【0026】上記ベーマイト処理により、鱗片状アルミ
ニウム粉末の表面にベーマイトの結晶による微細な凹凸
組織が形成されており、バインダー樹脂との間での投錨
効果が生じると共に、ベーマイトに由来する水酸基が表
面に導入されており、バインダー樹脂の有する官能基と
の間で水素結合を生成することによって、バインダー樹
脂との接着性が格段に向上する。従って、ベーマイト処
理が施された鱗片状アルミニウム粉末が分散された印刷
又は塗工層(光輝性顔料含有層2)は、無処理の場合と
比較して、その内部凝集力が格段に向上し、その結果、
この層を含む化粧シートは、層間密着強度に優れたもの
となる。
【0027】上記ベーマイト処理は、鱗片状アルミニウ
ム粉末の片面のみに施されていても良いが、両面に施さ
れていればさらに有効である。鱗片状アルミニウム粉末
として、粉状乃至粒状のアルミニウムを原料とした粉砕
物を使用する場合には、ベーマイト処理が片面のみであ
ると、無処理面のバインダー樹脂との接着性が不足する
ので、ベーマイト処理は両面に施すことが望ましい。こ
れに対し、真空製膜法により形成された薄膜の粉砕物を
使用する場合には、ベーマイト処理は片面(製膜面)の
みであっても比較的に良好な結果が得られる場合が多
い。
【0028】これは、合成樹脂フィルムの表面に真空製
膜法により形成されたアルミニウム薄膜を剥離する際
に、薄膜の剥離面には被製膜基材である合成樹脂フィル
ムの分子又は官能基等の一部が取り込まれ、これがバイ
ンダー樹脂との接着に寄与しているものと考えられる。
なお、合成樹脂フィルムからの薄膜の剥離を容易とする
ために、合成樹脂フィルムとして例えばポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルム等の様に表面の接着性に乏し
い材質を使用すると共に、その製膜面に他の合成樹脂か
らなる剥離層を設ける場合も多く、この場合には、剥離
層とアルミニウム薄膜とは、真空中を飛来した高エネル
ギーのアルミニウム原子(又はイオン)と剥離層との衝
突エネルギーの作用によって強固に接着しており、剥離
層の合成樹脂は通常のバインダー樹脂とよく接着するの
で、アルミニウム薄膜の製膜面(被製膜基材とは反対側
の面)のみにベーマイト処理を施せば、両面共にバイン
ダー樹脂との十分な接着性が確保できるものと考えられ
る。
【0029】上記ベーマイト処理は、鱗片状アルミニウ
ム粉末を粉状乃至粒状の原料アルミニウムの粉砕により
製造する場合には、当然に粉砕後に行う必要があり、従
って必然的に両面処理となる。これに対し、真空製膜法
により形成されたアルミニウム薄膜の粉砕により製造す
る場合には、ベーマイト処理は粉砕後であっても良いが
粉砕前であっても良く、後者の場合には被製膜基材から
の剥離後であっても剥離前であっても良い。剥離前であ
れば、アルミニウム薄膜は被製膜基材の表面に付着した
状態なので、取扱性が良く、処理の自動化や連続化が容
易で、効率的且つ安定的に処理を実施できる利点があ
る。この場合には必然的に片面処理(製膜面のみ)とな
るが、前述した理由により特に問題はない。
【0030】もう一方の光輝性顔料である真珠光沢顔料
としては、例えば太刀魚等の魚鱗粉、塩基性炭酸鉛、砒
酸水素鉛、酸化塩化ビスマス、酸化チタン被覆雲母、酸
化鉄被覆雲母等が使用可能であるが、供給の安定性、無
害性、輝度感(光反射率)等の面で、酸化チタン被覆雲
母が最も好適である。酸化チタン被覆雲母には、酸化チ
タン被膜の膜厚により、白色光沢のものと干渉色光沢の
ものがあり、本発明の目的にはいずれも使用可能であ
る。但し、主として高度の隠蔽性の付与を目的として、
光輝性顔料含有層2を隠蔽層として設ける場合には、広
範囲の波長の光に対して高い光反射率を示す白色光沢の
ものを使用することが望ましい。
【0031】光輝性顔料含有層2には、上記した金属粉
顔料及び真珠光沢顔料の他、必要に応じて、所望の色彩
に着色するための着色剤が添加されていても良い。この
着色剤としては、例えば絵柄層3に使用したものと同様
の、染料又は顔料等の公知の着色剤を使用することがで
きる。
【0032】光輝性顔料含有層2に含有させる光輝性顔
料としての、金属粉顔料と真珠光沢顔料との比率に関し
ては、相対的に、前者が多すぎると、光輝性顔料含有層
2の内部凝集力が低下して化粧シートの層間密着強度の
低下の原因となり、逆に後者が多すぎると、輝度感や隠
蔽性が不足するので、金属粉顔料60〜90重量%に対
し、真珠光沢顔料40〜10重量%の比率とすることが
望ましい。
【0033】光輝性顔料含有層2のバインダー樹脂とし
ては、例えば前述した絵柄層3のバインダー樹脂と同様
のものが使用可能であり、印刷又は塗工の対象となる基
材シート1との密着性等を考慮して適宜選定すればよ
い。光輝性顔料とバインダー樹脂との比率に関しては、
光輝性顔料の含有量が多すぎると、光輝性顔料含有層2
の内部凝集力が低下して化粧シートの層間密着強度の低
下の原因となり、逆に少なすぎると、輝度感や隠蔽性が
不足するので、バインダー樹脂100重量部当たり、光
輝性顔料2〜30重量部の比率とすることが望ましい。
【0034】本発明の化粧シートは、既に述べたとお
り、金属調(メタリック調)の輝度感ある意匠及び/又
は高度の隠蔽性と共に、優れた層間密着強度が要求され
る用途に適している。その中でも、例えばVカット加工
又はラッピング加工等の折り曲げ加工や、真空成形加工
又は射出成形同時積層加工等の立体成形加工等の様に、
局所的又は全体的に光輝性顔料含有層2が面内方向への
延伸を受ける用途にあっては、従来の光輝性顔料として
金属粉顔料のみを用いたものは、初期状態において層間
密着強度が低いのみならず、光輝性顔料含有層2の延伸
変形に伴い、光輝性顔料含有層2が容易に凝集破壊を発
生するため、加工後の製品の層間密着強度が加工前より
もさらに大幅に低下するという問題があったのに対し、
本発明の化粧シートは、金属粉顔料よりもバインダー樹
脂との親和性の高い真珠光沢顔料を併用したことによっ
て、光輝性顔料含有層2の内部凝集力が向上しているの
で、光輝性顔料含有層2が延伸変形を受けても、光輝性
顔料含有層2は凝集破壊を発生しにくく、内部凝集力の
低下が少ないので、折り曲げ加工や立体成形加工に供し
ても、層間密着強度の良好な加工製品を容易に得ること
ができる利点がある。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例及び比較例
を示し、本発明をより詳細に説明する。
【0036】<金属粉顔料の調製>厚み16μmの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを被製膜
基材として、その片面に厚み1μmのアクリル樹脂系剥
離層を介して、真空蒸着法によりアルミニウムを厚み3
0nmに製膜した。しかる後、アルミニウム薄膜を剥離
層と共に被製膜基材から剥離し、湿式ボールミル法によ
り粒径5〜15μmの鱗片状に粉砕して、鱗片状アルミ
ニウム粉末からなる金属粉顔料(無処理)を調製した。
一方、上記工程において、アルミニウム薄膜の剥離前に
蒸着フィルムを、蒸留水に反応促進剤としてトリエタノ
ールアミンを0.3重量%添加した沸騰状態(95℃以
上)の処理水に20秒間浸漬して、ベーマイト処理を施
し、以下上記と同一の要領にて、表面がベーマイト処理
された鱗片状アルミニウム粉末からなる金属粉顔料を調
製した。
【0037】<実施例1>バインダー樹脂としての塩化
酢酸ビニル樹脂及びアクリル樹脂の混合樹脂を溶剤(メ
チルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸イソブチル及びメ
チルイソブチルケトンの混合溶剤)に溶解してなるメジ
ウム(大日本インキ化学工業社製、商品名VD EXP
11210メジューム、固形分32重量%)100重量
部に、上記金属粉顔料(無処理)75重量%及び酸化チ
タン被覆雲母粉末(日本光研社製、商品名ME100)
25重量%の混合物からなる光輝性顔料5重量部を分散
し、溶剤を添加して粘度調整して、固形分8重量%の光
輝性印刷インキを作製した。この印刷インキを使用し
て、厚み80μmの着色非晶質ポリエステル樹脂フィル
ム(リケンテクノス社製、商品名リベスター)の表面
に、グラビア印刷法により乾燥後の塗布量1g/m2
ベタ状に印刷した。しかる後該印刷面に、2液硬化型ウ
レタン系ドライラミネート接着剤(東洋モートン社製、
商品名AD−806/AD−RT8=100/10、乾
燥後の塗布量2g/m2)を介して、厚み80μmの透
明非晶質ポリエステル樹脂フィルム(リケンテクノス社
製、商品名リベスター)をドライラミネートし、さらに
その表面に2液硬化型ウレタン系樹脂(大日本インキ化
学工業社製、商品名UCクリアー)によるトップコート
(乾燥後の塗布量6g/m2)を施して、本発明の化粧
シートを作製した。
【0038】<比較例1>上記実施例1において、上記
光輝性顔料として、酸化チタン被覆雲母粉末を混合せず
に上記金属粉顔料(無処理)のみを使用し、その他は上
記実施例1と同一条件にて化粧シートを作製した。
【0039】<比較例2>上記実施例1において、上記
光輝性顔料として、金属粉顔料を混合せずに上記酸化チ
タン被覆雲母粉末のみを使用し、その他は上記実施例1
と同一条件にて化粧シートを作製した。
【0040】<実施例2>上記実施例1において、上記
金属粉顔料(無処理)に代えて、ベーマイト処理された
ものを使用し、その他は上記実施例1と同一条件にて本
発明の化粧シートを作製した。
【0041】<性能評価>上記実施例1〜2及び比較例
1〜2の各化粧シートについて、輝度感を目視評価する
と共に、初期状態と、100%伸長後との2条件で、1
80度剥離強度を測定したところ、結果は以下の通りで
あった。
【0042】 評価結果一覧(剥離強度の単位:[N/m]) 輝度感 初期剥離強度 伸長後剥離強度 実施例1 ○ 1180 390 比較例1 ○ 650 180 比較例2 × 900 240 実施例2 ○ 1270 510
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の化粧
シートは、熱可塑性樹脂からなる基材シートの少なくと
も片面に、光輝性顔料を含有する印刷又は塗工層(光輝
性顔料含有層)が設けられてなる化粧シートにおいて、
前記光輝性顔料として、金属粉顔料と真珠光沢顔料との
混合物を使用したことにより、光輝性顔料含有層の光輝
性や隠蔽性を著しく低下させることなく、光輝性顔料含
有層の内部凝集力を向上し、層間密着強度の優れた化粧
シートが得られるという顕著な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図2】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図3】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図4】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図5】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図6】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図7】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図8】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【図9】本発明の化粧シートの実施の形態を示す模式断
面図。
【符号の説明】
1、11、12、13‥‥基材シート 14‥‥光輝性顔料含有基材シート 2、21、22、23‥‥光輝性顔料含有層 3、31、32‥‥絵柄層 33‥‥ベタ層 4‥‥表面保護層 5、51、52‥‥接着剤層
フロントページの続き (72)発明者 石井 敏也 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA21B AB01B AB10B AC05 AJ06B AK01A AK01B AK15B AK15J AK22 AK23B AK25B AK41B AK51B AK51G AL01B AS00B BA02 CA13B CB02 CC00B EH46B GB08 GB33 GB81 HB31B JA12 JB16A JN21B JN24B YY00B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂からなる基材シートの少なく
    とも片面に、光輝性顔料を含有する印刷又は塗工層が設
    けられてなる化粧シートにおいて、前記光輝性顔料が、
    金属粉顔料と真珠光沢顔料との混合物であることを特徴
    とする化粧シート。
  2. 【請求項2】前記光輝性顔料が、金属粉顔料60〜90
    重量%と、真珠光沢顔料40〜10重量%との混合物で
    あることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】前記光輝性顔料を含有する印刷又は塗工層
    が、固形分として、バインダー樹脂100重量部当た
    り、光輝性顔料を2〜30重量部含有することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の化粧シート。
JP2002049406A 2002-02-26 2002-02-26 化粧シート Expired - Fee Related JP3956718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002049406A JP3956718B2 (ja) 2002-02-26 2002-02-26 化粧シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002049406A JP3956718B2 (ja) 2002-02-26 2002-02-26 化粧シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003246017A true JP2003246017A (ja) 2003-09-02
JP3956718B2 JP3956718B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=28661934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002049406A Expired - Fee Related JP3956718B2 (ja) 2002-02-26 2002-02-26 化粧シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3956718B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005025861A1 (ja) * 2003-09-12 2005-03-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 光輝性を有する化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板
JP2011131186A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜形成方法
WO2016125907A1 (ja) * 2015-02-06 2016-08-11 大日本印刷株式会社 化粧シート及び該化粧シートを備える化粧部材
JP2017007200A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
JP2018043428A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
JPWO2021220946A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005025861A1 (ja) * 2003-09-12 2005-03-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 光輝性を有する化粧紙及び熱硬化性樹脂化粧板
JP2011131186A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜形成方法
WO2016125907A1 (ja) * 2015-02-06 2016-08-11 大日本印刷株式会社 化粧シート及び該化粧シートを備える化粧部材
CN107206744A (zh) * 2015-02-06 2017-09-26 大日本印刷株式会社 装饰片和具备该装饰片的装饰部件
JPWO2016125907A1 (ja) * 2015-02-06 2017-10-19 大日本印刷株式会社 化粧シート及び該化粧シートを備える化粧部材
JP2017007200A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
JP2018043428A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
JPWO2021220946A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04
WO2021220946A1 (ja) * 2020-04-27 2021-11-04 大日本印刷株式会社 化粧材、化粧材の製造方法、化粧材を用いた積層体
JP7081726B2 (ja) 2020-04-27 2022-06-07 大日本印刷株式会社 化粧材、化粧材の製造方法、化粧材を用いた積層体
US20230183511A1 (en) * 2020-04-27 2023-06-15 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Decorative material, manufacturing method of decorative material, laminated body using decorative material

Also Published As

Publication number Publication date
JP3956718B2 (ja) 2007-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5151107B2 (ja) 化粧シート
JP2013193298A (ja) 転写箔および装飾成形品
JP4696492B2 (ja) 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体
JP5533937B2 (ja) 化粧シート
JP7151182B2 (ja) 金属調加飾用部材及びそれを用いた金属調加飾成形体
JP3956718B2 (ja) 化粧シート
JP3997802B2 (ja) 化粧シート及び化粧材
JP2003246194A (ja) 転写シート
JP4273701B2 (ja) 化粧材
JP3952805B2 (ja) 化粧材
JPS6137499A (ja) 紫外線遮蔽性転写材
JP2015214031A (ja) 転写フィルムおよび装飾成形品
JP2000094596A (ja) 化粧シート
JP2004249526A (ja) 化粧シート
JP2586989Y2 (ja) 転写箔
JP2000343649A (ja) 化粧シート
JP2002187238A (ja) 光輝性積層シート
JP2003154795A (ja) 転写シート
JPWO2019230954A1 (ja) 金属調加飾用部材及びそれを用いた金属調加飾成形体
JP2008254374A (ja) 装飾用粘着シート
JP2015214029A (ja) 転写フィルムおよび装飾成形品
JP7119594B2 (ja) 金属調加飾用部材及びそれを用いた金属調加飾成形体
JP6467784B2 (ja) 転写フィルムおよび加飾成形品
JP2003154798A (ja) 転写シート
JP2000280403A (ja) 高光輝性印刷petフィルムラミネート鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3956718

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140518

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees