JP2015227593A - ヒンジ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリスを溜める溝の加工が容易、かつ、グリスの管理が容易なヒンジ機構を提供する。【解決手段】ヒンジ機構1は、回転部材30の回転軸となるシャフト2と、シャフト2の外周に巻き付いて弾性力によって摺動抵抗を得る円筒部4を有するブラケット3とを備える。円筒部4には、シャフト2の回転方向に対して傾斜した溝状のグリス溜り孔5が貫通し、グリス溜り孔5内にグリスが溜貯される。【選択図】図1

Description

この発明は、回転部材と固定部材とを回転自在に連結するヒンジ機構に関するものである。
グリス溜めが設けられたヒンジ機構の従来例として、特許文献1に記載されたヒンジがある。このヒンジは、羽板の一端にカーリング加工により筒状部を一体に形成したブラケットと、筒状部に相対回転可能に圧入されたシャフトとからなる。筒状部の内面またはシャフトの外周面には、両端が端壁で閉塞された形の潤滑油溜め溝を軸方向に対し斜交するように設け、当該潤滑油溜め溝に潤滑油(グリス)を貯溜する。また、ブラケットは高炭素鋼S60C材または特殊鋼SK材からなる。
特開2009−52218号公報
従来のヒンジは以上のように構成されているので、高硬度の高炭素鋼S60C材または特殊鋼SK材に対する閉塞された溝などの塑性加工が非常に難しいという課題があった。
また、グリスはヒンジ組立前にシャフトの外周面に塗布される。そのため、従来のヒンジではブラケットの筒状部にシャフトを圧入するときにグリスの大半がシャフト外に押し出されることになり、潤滑油溜め溝にグリスが入り込まないという課題があった。
さらに、潤滑油溜め溝は閉塞されているため、潤滑油溜め溝にグリスがどの程度入っているか、また、潤滑油溜め溝のグリスがシャフト外周面に塗布されたか確認できないといった課題があった。また、グリス枯れが生じても、ヒンジ組立後にグリスを追加することができないといった課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、グリスを溜める溝の加工が容易、かつ、グリスの管理が容易なヒンジ機構を提供することを目的とする。
この発明に係るヒンジ機構は、回転部材の回転軸となるシャフトと、シャフトの外周に巻き付いて弾性力によって摺動抵抗を得る円筒部を有するブラケットとを備え、円筒部には、シャフトの回転方向に対して傾斜した溝状のグリス溜り孔が貫通しているものである。
この発明によれば、グリス溜り孔が円筒部を貫通しているので、ブラケットが高硬度な材料であっても加工が容易である。また、グリス溜り孔のグリス残量を目視で確認でき、グリスを追加できるので、グリスの管理が容易である。
この発明の実施の形態1に係るヒンジ機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構を上面から見た平面図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構を側面から見た側面図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構を用いた装置の一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構のブラケットの展開図である。 実施の形態1に係るヒンジ機構のグリスの状態遷移図であり、図6(a)〜図6(d)はブラケットに対してシャフトがA方向に回転したとき、図6(e)〜図6(h)はA方向とは逆のA逆方向に回転したときを示す。 この発明の実施の形態2に係るヒンジ機構のブラケットの展開図である。 実施の形態2に係るヒンジ機構のグリスの状態遷移図であり、図8(a)〜図(d)はブラケットに対してシャフトがA方向に回転したとき、図8(e)〜図(h)はA逆方向に回転したときを示す。 実施の形態2に係るヒンジ機構のグリス溜り孔の形状を説明する拡大図である。 実施の形態2に係るヒンジ機構の効果を説明するための参考例として、グリス溜り孔の一例を示した拡大図である。
実施の形態1.
図1〜図3に、実施の形態1に係るヒンジ機構1を示す。図4に、ヒンジ機構1を用いたノートPC(Personal Computer)等の装置を示す。固定部材31に固定されて回転部材30の回転軸となるシャフト2と、回転部材30に固定されてシャフト2を回転自在に保持するブラケット3とを備えている。ブラケット3は板ばねであり、当該板ばねの一部が円筒形状に加工された円筒部4と、ねじ孔8が設けられた平板部7とを有する。シャフト2は、円筒部4の内部に入れられて、ブラケット3に対し軸まわりに回転自在に保持されている。回転部材30とブラケット3の平板部7とをねじ20により締結することで、円筒部4がシャフト2を締め付ける。そのため、回転部材30は固定部材31に対し、シャフト2と円筒部4との摩擦により所定のトルクで保持された状態となり、所定のトルク以上の力が加わると回転部材30が摺動抵抗を生じながら回転する。
ブラケット3の円筒部4には、シャフト2の回転方向(図1に矢印で示すA方向、およびA方向とは逆のA逆方向)に対し斜めのグリス溜り孔5が設けられている。グリス溜り孔5は、ヒンジ機構1が取り付けられる製品の使用角度θに応じて、効率的にグリスを潤滑できるように複数個設けられている。実施の形態1では、グリス溜り孔5が3個設けられている。
ここで、図5にブラケット3の展開図を示す。
A方向において、複数のグリス溜り孔5は互いに間隔をあけて配置されている。また、A方向に見たときに、グリス溜り孔5の始端5cは、他のグリス溜り孔5の終端5dと一部が重なって見える配置になっている。A方向においてグリス溜り孔5が他のグリス溜り孔5と重なって見える部分を矢印Bで示している。
なお、図示は省略するが、A方向に見たときに、グリス溜り孔5の始端5cと他のグリス溜り孔5の終端5dとが同一線上にあるような配置(つまり、矢印Bが極小になるよううな配置)であってもよい。
次に、図6を用いて、ブラケット3に対しシャフト2が相対的にA方向およびA逆方向に回転したときの、グリス溜り孔5内のグリス6の状態遷移について説明する。図6(a)〜図6(d)はA方向に回転したときの状態遷移図、図6(e)〜図6(h)は逆A方向に回転したときの状態遷移図である。
グリス溜り孔5の始端5cの一方の側端5b側にあるグリス6は(図6(a))、シャフト2がA方向に回転すると、シャフト2の回転方向の側端5a側に寄せられる(図6(b))。さらにシャフト2がA方向に回転すると、グリス6はグリス溜り孔5の側端5aに沿って矢印方向に移動し(図6(c))、シャフト2が回転しきったときにはグリス6はグリス溜り孔5の終端5dの側端5a側に留まる(図6(d))。このときの1個のグリス溜り孔5あたりのグリス6の供給範囲Caを、図5に斜線で示す。
グリス6は、シャフト2が回転することでグリス溜り孔5の始端5cから終端5dに移動することになるが、グリス溜り孔5の始端5cと他のグリス溜り孔5の終端5dとが回転方向に見て一部重なって見える配置になっているため、3個のグリス溜り孔5内のグリス6はシャフト2の軸方向に隙間なく供給される。
今度は、シャフト2をA逆方向に回転すると、グリス6はグリス溜り孔5の終端5dの一方の側端5a側(図6(e))からもう一方の側端5b側に移動し(図6(f))、次に側端5bに沿って移動する(図6(g))。シャフト2が回転しきったときには、グリス6はグリス溜り孔5の始端5cの側端5b側に留まる(図6(h))。このときの1個のグリス溜り孔5あたりのグリス6の供給範囲Cbを、図5に斜線で示す。
このように、シャフト2をA方向およびA逆方向に回転させるたびに、グリス6がシャフト2の表面に行き渡るため、耐摩耗性に優れたヒンジ機構1を供給できる。
また、グリス溜り孔5は開放孔となっているので、ブラケット3を高硬度な材料で構成した場合であっても加工が容易で、安価なヒンジ機構1を提供できる。
さらに、グリス溜り孔5は開放孔となっており、グリス6の塗布量およびグリス溜り孔5に残存する量を目視で確認できるため、管理がしやすい。また、ヒンジ機構1の組立後でもグリス6を追加できることからメンテナンス性にも優れる。
ヒンジ機構1は360度回転自在であるが、図4に一例として示したようなノートPC等の装置では、ヒンジ機構1の一部の角度(使用角度θ)のみ使用する。例えば、図3のようにシャフト2とブラケット3の相対的な使用角度θが120度で、シャフト2の軸径φDが10mmの場合、シャフト2はブラケット3に対して、シャフト2の外周接線長さで10mm×π×120/360度しか移動しない。そこで、グリス溜り孔5のA方向の長さL1を、10π×1/3以下に設定する。即ち、L1≦φDπθ/360である。
そのことにより、グリス溜り孔5にあるグリス6は、シャフト2の回転によりグリス溜り孔5内の始端5cから終端5dまで確実に移動することになり、グリス6をグリス溜り孔5内のいずれの位置に塗布してもシャフト2の回転によりグリス6が全体になじむため、塗布位置を気にすることは無く、作業効率が向上する。
以上より、実施の形態1によれば、ヒンジ機構1は、回転部材30の回転軸となるシャフト2と、シャフト2の外周に巻き付いて弾性力によって摺動抵抗を得る円筒部4を有するブラケット3とを備え、円筒部4には、シャフト2の回転方向に対して傾斜した溝状のグリス溜り孔5が貫通している構成にした。そのため、ブラケット3が高硬度な材料であっても加工が容易である。また、グリス溜り孔5のグリス残量を目視で確認でき、後からグリスを追加できるので、グリスの管理が容易である。
また、実施の形態1によれば、グリス溜り孔5は複数個であって、隣り合った2個のグリス溜り孔5は、一方のグリス溜り孔5の始端5cと他方のグリス溜り孔5の終端5dとがシャフト2の回転方向(A方向)に見たときに同一線上にあるかまたは一部重なって見える配置にした。そのため、隙間無く広い範囲に効果的に、シャフト2とブラケット3との間にグリス6が行き渡るようになり、グリス切れが生じにくく、耐久性に優れたヒンジ機構1が得られる。
また、実施の形態1によれば、シャフト2の回転方向(A方向)におけるグリス溜り孔5の長さをL1、シャフト2の直径をφD、およびヒンジ機構1の使用角度をθとした場合に、L1≦φDπθ/360の関係とした。そのため、ヒンジ機構1の使用角度θが少ない製品(例えば、ノートPC)においても、グリス6は確実にグリス溜り孔5内を移動するため、グリス塗布位置を気にせず塗布できるようになり、作業性およびメンテナンス性に優れたヒンジ機構1が得られる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係るヒンジ機構1のブラケット3の展開図である。実施の形態2では、ブラケット3のグリス溜り孔5の形状を変更している以外、図1〜図6のヒンジ機構1と同様の構成であるため、同様の部分については同じの符号を付し説明を省略する。
上記実施の形態1では、グリス溜り孔5のA方向の長さL1を、L1≦φDπθ/360としたが、本実施の形態2では、グリス溜り孔5のA方向の長さL2を、L2≧φDπθ/360にする。また、実施の形態2では、シャフト2の軸方向に見たときに、グリス溜り孔5の始端5cと他のグリス溜り孔5の終端5dとが同一線上にあるような配置になっている。
なお、図示は省略するが、シャフト2の軸方向に見たときに、グリス溜り孔5の始端5cと他のグリス溜り孔5の終端5dとが一部重なって見えるような配置であってもよい。
さらに、グリス溜り孔5の一方の側端5a1,5a2側に凹部5fが、もう一方の側端5b1,5b2側に凹部5eが設けられている。この凹部5fは、側端5a1,5a2のほぼ中央に配置され、φDπθ/360以下の位置(即ち、L1≦φDπθ/360)に設けられている。凹部5eも同様に、側端5b1,5b2のほぼ中央に配置され、φDπθ/360以下の位置(即ち、L1≦φDπθ/360)に設けられている。ただし、凹部5fと凹部5eとは、A方向に見たときに互いに重ならない位置に配置する。
なお、図7の例では、側端5a1,5a2側に凹部5fを1個設けたが、L1≦φDπθ/360を満たす位置であれば複数個設けてもよい。同様に、凹部5eを、側端5b1,5b2側のL1≦φDπθ/360を満たす位置に複数個設けてもよい。
次に、図8を用いて、ブラケット3に対しシャフト2が相対的にA方向およびA逆方向に回転したときの、グリス溜り孔5内のグリス6の状態遷移について説明する。図8(a)〜図8(d)はA方向に回転したときの状態遷移図であり、図8(e)〜図8(h)はA逆方向に回転したときの状態遷移図である。
図8(a)に示すように、グリス溜り孔5の始端5cの側端5b1、および凹部5eにあるグリス6は、シャフト2がA方向に回転すると矢印方向に移動する。その結果、始端5cのグリス6は、シャフト2の回転方向の側端5a1側に寄せられ、凹部5eのグリス6は、側端5a2側に移動する(図8(b))。さらにシャフト2が回転すると、各々のグリス6は、グリス溜り孔5の側端5a1および側端5a2に沿って矢印方向に移動し(図8(c))、シャフト2が回転しきったときには凹部5fおよび終端5dに留まる(図8(d))。
2箇所のグリス6は、シャフト2がブラケット3に対し相対的にA方向に回転することで、グリス溜り孔5の始端5cから凹部5f、および凹部5eから終端5dにそれぞれ移動することになる。
今度は、シャフト2をA逆方向に回転すると、図8(e)〜図8(h)に示すように、グリス溜り孔5の終端5dの側端5a2側のグリス6は、側端5b2側に寄り、側端5b2に沿って凹部5eまで移動する。また、凹部5fのグリス6は、側端5b1側に寄り、側端5b1に沿って始端5cまで移動する。シャフト2が回転しきったときには、グリス6は凹部5eおよび始端5cに留まる(図8(h))。
2箇所のグリス6は、シャフト2が円筒部4に対し相対的にA逆方向に回転することで、グリス溜り孔5の終端5dから凹部5e、および凹部5fから始端5cにそれぞれ移動することになる。
このように、シャフト2をA方向およびA逆方向に回転させるたびに、2箇所のグリス6が始端5cから凹部5f、および凹部5eから終端5dをそれぞれ往復するので、グリス溜り孔5の長さL2が長くなっても確実にグリス6がグリス溜り孔5内に行き渡る。
また、グリス6が多く塗布された場合においても、凹部5eおよび凹部5fからはみ出した余分なグリス6が側端5aおよび側端5bに押し出されるので、多めにグリス6を塗布できるようになり、高寿命のヒンジ機構1が得られる。
図7に示すように、ブラケット3にグリス溜り孔5を2個設け、回転方向に隣り合うグリス溜り孔5の回転方向の間隔L3を、グリス溜り孔5の回転方向の長さ(L1またはL2)以下とした。ヒンジ機構1が閉状態から開状態へと回転すると、一方のグリス溜り孔5は他方のグリス溜り孔5の元の位置まで移動、あるいは元の位置を越えた所まで移動する。そのため、広範囲にグリス6が行き渡るようになり、回転角度の少ないヒンジ機構1(例えば、ノートPC等に用いられるヒンジ機構1)においてもグリス切れが少なく、耐摩耗性に優れたものとなる。
ここで、図9に、実施の形態2に係るヒンジ機構1のグリス溜り孔5の形状を説明する拡大図を示す。図10は、図9の形状が奏する効果を説明するための参考例である。図9および図10は、ヒンジ機構1を図8のEE線に沿って切断した断面図である。グリス溜り孔5の内壁面のうち、シャフト2側の縁部全周を面取りしてC面10を設けてある。そのため、シャフト2とC面10との間には隙間ができ、多くのグリス6が保持できるようになる。
また、シャフト2がA逆方向に回転すると、シャフト2の回転によりグリス6はグリス溜り孔5の側端5bに押し付けられ、C面10に沿って移動した後にシャフト2の方向に押し返されるため、グリス6の塊の中でF方向に対流が生じる。一方、図10に示すようにグリス溜り孔5にC面10が無い場合、グリス6はグリス溜り孔5の内壁面に沿ってG方向に移動し、グリス溜り孔5からはみ出る場合がある。このように、図10のC面10が無い場合に比べ、図9のC面10がある場合は、グリス6がグリス溜り孔5からはみ出るのを避けることができ、また、対流により塗布したグリス6が撹拌されるため、濃度等が均一となり、グリス性能の劣化がしにくい。
なお、C面10の面取りの角度および範囲等は、図9の例に限定されるものではない。
以上より、実施の形態2によれば、グリス溜り孔5は複数個であって、隣り合ったグリス溜り孔5は、一方のグリス溜り孔5の始端5cと他方のグリス溜り孔5の終端5dとがシャフト2の軸方向に見たときに同一線上にあるかまたは一部重なって見える配置にした。そのため、ヒンジ機構1の使用角度θ(図3および図4に示す)が少ない製品(例えば、ノートPC)においても、隙間無く広い範囲に効果的に、シャフト2とブラケット3との間にグリス6が行き渡るようになり、グリス切れが生じにくく、耐久性に優れたヒンジ機構1が得られる。
また、実施の形態2によれば、グリス溜り孔5の始端5cから終端5dまでの間であってシャフト2の正逆の回転方向(A方向およびA逆方向)のそれぞれの側端5a,5bに、グリス6が溜まる凹部5e,5fを設けた。そのため、グリス6が一時的に溜まる場所を始端5cと、終端5dと、凹部5eと、凹部5fとに分散することができるようになり、ヒンジ機構1の回転時にいずれかの場所に溜まったグリス6がはみ出てしまうことを防止でき、充分なグリス量が確保できるようになる。
また、実施の形態2によれば、シャフト2の回転方向(A方向)におけるグリス溜り孔5の長さをL2、シャフト2の回転方向(A方向)におけるグリス溜り孔5の始端5cまたは終端5dから凹部5e,5fまでの長さをL1、シャフト2の直径をφD、およびヒンジ機構1の使用角度をθとした場合に、L2≧φDπθ/360、およびL1≦φDπθ/360の関係とした。そのため、ヒンジ機構1の使用角度θ(図3および図4に示す)が少ない製品(例えば、ノートPC)においても、グリス溜り孔5の全域をグリス6が移動するようになり、グリス溜り孔5が当接しているシャフト2の表面に確実にグリス6が行き渡るようになる。
また、実施の形態2によれば、グリス溜り孔5の内壁面のシャフト2側の縁部全周を面取りしてC面10を設けた。そのため、シャフト2とブラケット3との間に隙間ができ、多くのグリス6を保持できる。また、シャフト2とブラケット3とが相対的に回転移動したときに、グリス6がグリス溜り孔5からはみ出しにくくなる。
なお、上記実施の形態1のグリス溜り孔5にC面10を設けてもよい。
また、上記実施の形態1ではグリス溜り孔5を3個、上記実施の形態2ではグリス溜り孔5を2個設けたが、これに限定されるものではなく、1個以上の任意の個数設ければよい。
また、上記実施の形態1,2では、円筒部4をねじ20で締めこむことで摺動抵抗を得る構成にしたが、あらかじめ円筒部4をカーリング加工で成形し、カーリング加工した円筒部4にシャフト2を圧入することで摺動抵抗を得る構成にしてもよい。
また、上記実施の形態1,2では、シャフト2を固定部材31に、ブラケット3を回転部材30にそれぞれ固定したが、反対にシャフト2を回転部材30に、ブラケット3の固定部材31にそれぞれ固定してもよい。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 ヒンジ機構、2 シャフト、3 ブラケット、4 円筒部、5 グリス溜り孔、5a,5a1,5a2,5b,5b1,5b2 側端、5c 始端、5d 終端、5f,5e 凹部、6 グリス、7 平板部、8 ねじ孔、10 C面、20 ねじ、30 回転部材、31 固定部材。

Claims (7)

  1. 回転部材と固定部材とを回転自在に連結するヒンジ機構において、
    前記回転部材の回転軸となるシャフトと、
    前記シャフトの外周に巻き付いて弾性力によって摺動抵抗を得る円筒部を有するブラケットとを備え、
    前記円筒部には、前記シャフトの回転方向に対して傾斜した溝状のグリス溜り孔が貫通していることを特徴とするヒンジ機構。
  2. 前記グリス溜り孔は複数個であって、隣り合った2個のグリス溜り孔は、一方のグリス溜り孔の溝始端と他方のグリス溜り孔の溝終端とが前記シャフトの回転方向に見たときに同一線上にあるかまたは一部重なって見える配置であることを特徴とする請求項1記載のヒンジ機構。
  3. 前記グリス溜り孔は複数個であって、隣り合った2個のグリス溜り孔は、一方のグリス溜り孔の溝始端と他方のグリス溜り孔の溝終端とが前記シャフトの軸方向に見たときに同一線上にあるかまたは一部重なって見える配置であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヒンジ機構。
  4. 前記シャフトの回転方向における前記グリス溜り孔の長さをL1、前記シャフトの直径をφD、および前記ヒンジ機構の使用角度をθとした場合に、L1≦φDπθ/360の関係であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のヒンジ機構。
  5. 前記グリス溜り孔の溝始端から溝終端までの間であって前記シャフトの正逆の回転方向のそれぞれの側に、グリスが溜まる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のヒンジ機構。
  6. 前記シャフトの回転方向における前記グリス溜り孔の長さをL2、前記シャフトの回転方向における前記グリス溜り孔の溝始端または溝終端から前記凹部までの長さをL1、前記シャフトの直径をφD、および前記ヒンジ機構の使用角度をθとした場合に、L2≧φDπθ/360、およびL1≦φDπθ/360の関係であることを特徴とする請求項5記載のヒンジ機構。
  7. 前記グリス溜り孔の内壁面の前記シャフト側の縁部全周が面取りされていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のヒンジ機構。
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