JP2009156466A5 - - Google Patents

Claims (3)

1. 軸を挿入する軸孔を備えたケーシングに、その軸孔の円周方向に所定の間隔を保った複数の転動部材保持空間を形成するとともに、この転動部材保持空間に転動部材を配置し、上記軸孔の内周面に軸孔の円周方向に幅を有する開口を設け、しかも、この転動部材保持空間は、上記軸の外周面との対向面に、軸との対向間隔が上記転動部材保持空間に組み込んだ転動部材の外径よりも大きな幅広部と、この幅広部から徐々に間隔を狭くし、軸との対向間隔が転動部材の外径よりも小さくなる幅狭部とを備える一方、この転動部材保持空間には、上記転動部材を幅狭部の方向に押圧する押圧面部材を設け、上記軸と上記ケーシングとが一方の方向に相対回転したときに、上記転動部材が軸とともに回転して上記幅広部側に移動し、上記軸と上記ケーシングとの相対回転を許容する一方、上記一方の方向とは反対方向に相対的な回転力が作用したとき、上記転動部材が上記幅狭部側に移動し、軸とケーシングとの相対回転を規制するワンウェイクラッチにおいて、上記軸孔の内周面における転動部材保持空間の開口幅を、上記転動部材の外径よりも大きくする一方、上記押圧面部材には、上記転動部材保持空間の開口内に先端を臨ませ、かつ、転動部材を保持する保持部材を一体的に設け、上記押圧面部材の押圧力によって転動部材が上記幅狭部側へ押し付けられた状態で、上記保持部材の先端から上記幅狭部側における転動部材保持空間の開口縁までの距離を、上記転動部材の外径よりも小さくし、かつ、上記転動部材と上記軸との接点から上記幅狭部側の開口縁までの距離よりも大きく保つとともに、上記軸孔に軸を挿入し、この軸が上記転動部材に接触した状態では、上記転動部材の外周と保持部材とが非接触あるいは微接触となる構成にしたワンウェイクラッチ。
2. 上記転動部材をニードルで構成するとともに、上記転動体保持空間には板バネを設け、この板バネには上記ニードルの軸方向に沿って上記ニードルに接触する押圧面を備え、この押圧面を上記押圧面部材とした請求項１に記載のワンウェイクラッチ。
3. 上記ケーシングを焼結金属で構成するとともに、上記転動部材およびバネ部材を金属製にした請求項１または２に記載のワンウェイクラッチ。