JP2008138717A - クラッチ用付勢ばね及び一方向クラッチ - Google Patents

クラッチ用付勢ばね及び一方向クラッチ Download PDF

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勉 眞岩
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Abstract

【課題】一方向クラッチの外輪端面の形状が複雑になる要因であるころ抜け止め部の機能を付勢ばねにおいて担持させることにより、外輪の形状を簡素化してその製作が容易であるようにすることである。
【解決手段】付勢ばね6の外周縁に所定の間隔をおいて切り起しによりばね片8が形成されたクラッチ用付勢ばねにおいて、環状部7の内周縁に前記ばね片8に対応した抜け止め片13、13’が切り起しにより形成された構成とし、前記抜け止め片13、13’によりころ5の落下を防止するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、クラッチ用付勢ばねとこれを用いた一方向クラッチに関し、事務機、複写機の給紙機構等において用いられる。
事務機の給紙機構等において用いられるころ式一方向クラッチは、図5(a) に示したように、外輪1の内径面に周方向に所定の間隔をおいてポケット2が設けられ、前記ポケット2の底面に形成されたカム面3と前記外輪1に挿通された軸4との間でクサビ角θが形成され、前記ポケット2に収納されたころ5に対し前記クサビ角θの狭小方向に付勢する付勢ばね6のばね片8を組み込んだものが知られている(特許文献1)。通常、歯車等の外環部材のボス部に組み込んで使用される。
前記の付勢ばね6は、ばね性ある金属板によって形成されたものであり、図 6に示したように、外輪1の端面においてその内径に沿う環状部7と、その環状部7の外周縁において前記ポケット2に対応してばね片8が切り起しにより形成される。切り起されたばね片8は、逆U字状又は逆V字状に折り返される。この付勢ばね6は、各ばね片8をポケット2の端面からころ5とばね受け部9との間に挿入され、ころ5をクサビ角θの狭小方向に付勢する。
前記のころ式一方向クラッチが軸4に挿通される以前の状態において、各ポケット2の内径側開放面からころ5が抜け落ちることを防止するために、各ポケット2の両側の柱部11の対向面にそれぞれ内向き突き出した抜け止め部12、12’が形成され(図5(b)参照)、ポケット2の開口幅を規制するようにしている。
また、前記以外に従来のころ式一方向クラッチにおいて、ロック方向が正逆いずれの方向であっても1種類の外輪で対応できるようにするために、図7(a)(b)に示したように、ポケット2の周方向の中間点Oを含む基準線Yの左右両側にカム面3とばね受け部9を対称形に形成し、ロック方向に応じていずれか一方のばね受け部9にばね片8を挿入した双方向対応型のものが考えられる。この場合は、図7(b)に一点差線で示したように、ポケット2の左右の柱部11にそれぞれ内向きに突き出した抜け止め部12、12’を形成することが考えられる。
特開平9−89011号公報
以上のように、外輪1のポケット2の内径側開放面にころ5の抜け止め部12、12’が設けられたものは、外輪1の形状が複雑となるため、これを製作するための金型が複雑となり、複雑である分だけ金型の製作に時間がかかり、金型製作費用のコスト高の原因となる問題があった。
そこで、この発明は、ころの抜け止め機能を付勢ばねに担持させることにより、外輪の形状を簡素化して金型費用の低減化を図ることを課題とする。
前記の課題を解決するために、クラッチ用付勢ばねの発明においては、図2に示したように、環状部7の外周縁に所定の間隔をおいて切り起しによりばね片8が形成されたクラッチ用付勢ばねにおいて、前記環状部7の内周縁に前記ばね片8に対応したころ抜け止め片13、13’が切り起しにより形成された構成とした。
更に、具体的には、前記環状部7の内周縁が、前記ばね片8に沿ったばね片対向内周縁16と、前記ばね片8の基部14に沿った基部対向内周縁17とからなり、前記ころ抜け止め片13、13’が前記ばね片対向内周縁16に形成された構成とすることができる。
また、前記の課題を解決するための一方向クラッチは、通常のころ式一方向クラッチにおいて、その付勢ばねとして、前記構成のものを用いたものである。
以上のようにこの発明によると、付勢ばね6の一部に設けたころ抜け止め片13、13’によってポケット2内のころ5の内径方向への落下を防止することができるので、外輪1側にころの抜け止め部を設ける必要がない。そのため、外輪1の形状が簡素化され製作金型も安価となる。
以下、この発明の実施例を図1から図4に基づいて説明する。
図1に示したように、実施例1の一方向クラッチは、従来の場合と同様に、外輪1の内径面に周方向に所定の間隔をおいてポケット2が設けられ、前記ポケット2の底面に形成されたカム面3と前記外輪1に挿通された軸4との間でクサビ角θが形成され、前記ポケット2に収納されたころ5に対し前記クサビ角θの狭小方向に付勢する付勢手段としての付勢ばね6を組み込んだものである。前記ポケット2の内周面は図1(b)に示したように大きく開放され、各柱部11のポケット2に面した対向面は平坦な平行面に形成され、ポケット2の形状は、大略四角形の凹形をなす単純な形状である。
前記外輪1の一方の端面には、ポケット2の端面を閉鎖する抜け止めフランジ10が形成される(図3(b)(c)参照)。抜け止めフランジ10は、ころ5が軸方向に抜け出すのを防止する。
前記の付勢ばね6は、ばね性ある金属板によって形成されたものであり、図2(a)に示した形状に打ち抜かれ、同(b)のように切り起してばね片8と各ばね片8に対応して一対の抜け止め片13、13’が形成される。即ち、打ち抜かれた図2(a)の状態で、環状部7の外周縁にポケット2の数(図示の場合5個所)に応じた数の基部14が等角度の位置に設けられ、各基部14から隣接する他の基部14に至る直線外側縁が設けられる。その直線外側縁に形成された切込み15によって一定幅のばね片8が形成される。
各ばね片8はその一端部は一方の基部14に一体化され、他端は他方の基部14を越えて延び、自由端になっている。各ばね片8は、図2(b)に示したように、基部14から直角に屈曲して起され、さらに、中程で逆U字状又は逆V字状に折り返される。
環状部7の内周縁においては、各ばね片8に対向したばね片対向内周縁16、基部14に対向した基部対向内周縁17が形成され、そのばね片対向内周縁16に内向き一対の前記の抜け止め片13、13’が平行に設けられる。各抜け止め片13、13’の間隔は、ころ5の直径より小さく、またその長さはころ5の長さの半分強である(図3(c)参照)。一方の抜け止め片13の方が他方の抜け止め片13’より相対的に幅が広く(周方向に長く)形成されている。
この付勢ばね6を外輪1に組み付けた際に、幅の広い抜け止め片13がばね受け部9側に位置し、狭い方の抜け止め片13’がクサビ角θの狭小方向に位置する。
上述の付勢ばね6は、外輪1の一方の端面(抜け止めフランジ10のない方の端面)から各ばね片8をポケット2のばね受け部9ところ5との間に挿入される(図3(a)(b)参照)。同時に抜け止め片13をばね片8の内方に、また他方の抜け止め片13’をクサビ角θの狭小側の柱部11ところ5との間に挿入する。これによって、ころ5はばね片8によってクサビ角θの狭小方向に付勢され、また、抜け止め片13、13’によってころ5が内径側に落下するのが防止される。
軸4と外輪1がクサビ角θの方向に相対回転したとき(図1(a)の矢印A参照)、ころ5の噛み込みが生じロック状態となるが、この状態においてころ5と抜け止め片13’とが干渉することはなく、また該抜け止め片13’と他方の抜け止め片13との間にはころ5の転動余裕が存在する。
なお、回転方向が前記と逆の場合は、ころ5がクサビ角θの拡大側に移動し、空転状態となる。
実施例1の一方向クラッチは以上のようなものであるから、従来の場合と同様の一方向クラッチの作用を行う。また、軸4が挿通される以前の状態においては、付勢ばね6の一対の抜け止め片13、13’によってころ5の内径方向への落下が防止される。また、外輪1のポケット2の形状が非常に簡単になる(図1(b)参照)。
図4(a)(b)に示した実施例2の一方向クラッチは、図7に示した従来例の場合と同様の双方向対応型であり、外輪1の形状は従来の場合と同様である。この場合の付勢ばね6として、実施例1の場合と同様に、一対の抜け止め片13,13’を有するものが用いられる。ロック方向を変える場合は、ばね片8を反対側のばね受け部9に挿入して、ころ5を反対側のカム面3に向けて付勢する。なお、この場合の付勢ばね6は前記の付勢ばね6を共用することはできないので、付勢方向が逆の付勢ばねを用いる。
(a)実施例1の断面図、(b)同状の外輪の一部拡大端面図 (a)実施例1の付勢ばねの打ち抜き状態の平面図、(b)前記付勢ばねの斜視図 (a)実施例1の一部拡大断面図、(b)(a)図のX1−X1線の断面図、(c)(a)図のX2−X2線の断面図、(d)同上の一部分解斜視図 (a)実施例2の断面図、(b)同上の外輪の一部拡大端面面 (a)従来例1の断面図、(b)従来例1の外輪の一部端面図 従来例1の付勢ばねの斜視図 (a)従来例2の断面図、(b)従来例2の外輪の一部端面図
符号の説明
1 外輪
2 ポケット
3 カム面
4 軸
5 ころ
6 付勢ばね
7 環状部
8 ばね片
9 ばね受け部
10 抜け止めフランジ
11 柱部
12、12’ 抜け止め部
13、13’ 抜け止め片
14 基部
15 切込み
16 ばね片対向内周縁
17 基部対向内周縁

Claims (5)

  1. 環状部(7)の外周縁に所定の間隔をおいて切り起しによりばね片(8)が形成されたクラッチ用付勢ばねにおいて、前記環状部(7)の内周縁に前記ばね片(8)に対応したころ抜け止め片(13)(13’)が切り起しにより形成されたことを特徴とするクラッチ用付勢ばね。
  2. 前記環状部(7)の内周縁が、前記ばね片(8)に沿ったばね片対向内周縁(16)と、前記ばね片(8)の基部(14)に沿った基部対向内周縁(17)とからなり、前記ころ抜け止め片(13)、(13’)が前記ばね片対向内周縁(16)に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のクラッチ用付勢ばね。
  3. 前記ころ抜け止め片(13)、(13’)が、一方向クラッチのころ(5)の直径より小さい間隔をおいて平行に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクラッチ用付勢ばね。
  4. 外輪(1)の内径面に周方向に所定の間隔をおいてポケット(2)が設けられ、前記ポケット(2)の底面に形成されたカム面(3)と前記外輪(1)に挿通された軸(4)との間でクサビ角θが形成され、前記ポケット(2)に収納されたころ(5)に対し前記クサビ角θの狭小方向に付勢する付勢手段を組み込んでなる一方向クラッチにおいて、前記付勢手段として請求項1から3のいずれかに記載のクラッチ用付勢ばね(6)が使用され、該クラッチ用付勢ばね(6)の各ばね片(8)を前記各ポケット(2)のクサビ角θの狭小方向と反対側端部に形成されたばね受け部(9)と前記ころ(5)との間に介在させ、前記ころ抜け止め片(13)、(13’)を当該ポケット(2)の内径側開口部に臨ませたことを特徴とする一方向クラッチ。
  5. 前記カム面(3)とばね受け部(9)が前記ポケット(2)の周方向の中間点Oを含む半径方向の基準線Yの左右両側において対称形に設けられたことを特徴とする請求項4に記載の一方向クラッチ。
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