JP4188274B2 - トルク伝達機構 - Google Patents

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Description

この発明は、安定なトルクを得ることのできるトルク伝達機構、特に、カールバネ部材を用いたトルク伝達機構の改良に関する。
従来の一般的なトルクヒンジ又はトルクリミッタとしては、ほぼ1ターンのコイルバネを用いたもの、あるいはシャフトの周りに板バネを巻付けたトルクヒンジ又はトルクリミッタなど種々のものが提案されている。ほぼ1ターンのコイルバネを用いたものは、例えば、コイルバネの両端のフックを外輪の係止部に係止させ、コイルバネで内輪又は内輪となるシャフトを締め付けるものであり、比較的回転トルクの小さな双方向性のトルクヒンジ又はトルクリミッタに適している(例えば、特許文献1参照)。また、シャフトの周りに板バネを巻付けたものとしては、板バネの中央部を丸めて巻付け部を形成し、その巻付け部でシャフトを締め付けて回転トルクを発生させる双方向トルクヒンジ又はトルクリミッタもある(例えば、特許文献2参照)。さらに、シャフトの外周面にバネ部材を摩擦接触させてなるものとしては、弾性に富む材料からなる正6角形のバネ部材で内輪となるシャフトを締め付け、回転トルクを発生させる双方向性のトルクヒンジ又はトルクリミッタがある(例えば、特許文献3参照)。
そして、このような構造のものは、いずれも双方向性のトルクヒンジ又はトルクリミッタなどに適した構造であるが、十分に安定な回転トルクを得ることができるとは言いがたい。例えば、ノート型パソコンにおいては、そのディスプレイ部を開く際には軽く開けることができ、閉じる際にはある程度のトルクをもって緩やかに閉じることができるように機能するチルトヒンジが要求されている。このチルトヒンジとしては、一方向クラッチとトルクリミッタとを組み合わせて構成した片側空転構造にしたものがある(例えば、特許文献4参照)。更に、このようなチルトヒンジを小型化するために、トルクリミッタの代わりに二つのC形バネと二本の固定軸とを用い、これら二つのC形バネと二本の固定軸と一方向クッラッチとによって、一方の回転方向には空転し、逆方向には所定のトルクを発生する片側空転チルトヒンジも提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開平09−112568号公報 特開2000−136819公報 特開2001−012514公報 特開平06−17569号公報 特開2003−194044公報
しかし、特許文献5の発明で開示された片側空転チルトヒンジでは、連動C形バネ、従動連動C形バネと、外側固定軸、内側固定軸とを組み合わせる構造であるので、特許文献4の発明で開示された片側空転ヒンジに比べれば小型化できたが、構造が複雑であり、軸方向には長くなってしまうので、容積的にはほとんど小型化できず、構造が複雑なために組み立て工数がかかって、コストが大幅にアップするなどの課題がある。更にまた、開示されているようなC形バネでは安定な回転トルクを得るのは難しいという問題もある。
本発明は従来の問題点を解決し、簡単な構造で、安定な回転トルクが得られ、経済性に優れ、かつ信頼性の高いトルク伝達機構を得ることを主目的とする。
第1の発明は、前記課題を解決するため、ハウジング部材と、両端が重ならずに開いていて、圧入孔を有する一定の幅を持つばね部材からなり、一端は前記ハウジング部材に係止されるフック部となっていると共に、もう一方の端は係止されない自由端となっているカールバネ部材と、前記圧入孔に圧入されて前記カールバネ部材との間に回転トルクを生じる内輪部材と、を備え、前記カールバネ部材は、前記圧入孔の中心点Xから前記カールバネ部材の内周面までの距離が他の前記カールバネ部材の内周面までの距離よりも大きい三つの点を結んで画成される略正三角形の頂点に相当する箇所a、b、cを有し、前記カールバネ部材の前記圧入孔の内面と前記内輪部材とは、前記箇所aと前記箇所bとの中間点A、前記箇所bと前記箇所cとの中間点B、前記箇所cと前記箇所aとの中間点Cで互いに当接し、前記当接する三つの部分うちの一つは前記フック部の近傍にあることを特徴とするトルク伝達機構を提供する。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記内輪部材は一方向クラッチであり、前記トルク伝達機構は、一方の回転方向では空転し、かつ他方の回転方向では前記カールバネ部材と前記一方向クラッチとの間に所定の回転トルクを生じる片側空転トルクヒンジとして働くことを特徴とするトルク伝達機構を提供する。
第3の発明は、前記第1の発明において、前記内輪部材はシャフト部材又は内輪部材とその内輪部材に固定されたシャフト部材であり、前記トルク伝達機構は、前記カールバネ部材と前記内輪部材又は前記シャフト部材との間に所定の回転トルクを生じるトルクヒンジとして働くことを特徴とするトルク伝達機構を提供する。
第4の発明は、前記第1の発明において、前記内輪部材は、シャフト部材、又は内輪部材とその内輪部材に固定されたシャフト部材であり、前記トルク伝達機構は、前記カールバネ部材と前記内輪部材又は前記シャフト部材との間に所定の回転トルクを生じるトルクリミッタとして働くことを特徴とするトルク伝達機構を提供する。
第5の発明は、前記第1の発明ないし前記第4の発明のいずれかにおいて、前記ハウジング部材は、前記カールバネ部材の前記係止端を受け入れる係止溝を一つ以上備え、その係止溝は前記カールバネ部材の厚みに適合する幅を有することを特徴とするトルク伝達機構を提供する。
第6の発明は、前記第1の発明ないし前記第5の発明のいずれかにおいて、前記ハウジング部材は、前記カールバネ部材の外面に加圧力を与える外輪部材を兼ねるか、あるいは前記外輪部材を別途備えることを特徴とするトルク伝達機構を提供する。
第7の発明は、前記第1の発明ないし前記第6のいずれかにおいて、前記ハウジング部材は、前記カールバネ部材と当接する部分に空部が形成されていることを特徴とするトルク伝達機構を提供する。
前記第1の発明によれば、経済性に優れた構造で、安定した回転トルク特性を有するトルク伝達機構を得ることができる。
前記第2の発明によれば、安定な回転トルク特性を有する片側空転トルクヒンジ又は軸受機構を得ることができる。また、真っ直ぐでシンプルな構造のシャフトを用いることが可能であり、その真っ直ぐなシャフトを一方向クラッチに挿入するだけで、信頼性の高い片側空転トルクヒンジ又は軸受機構を得ることができる。
前記第3の発明及び第4の発明によれば、簡単かつ経済性に優れた構造で、安定で比較的大きい回転トルク特性を有するトルクヒンジを得ることができる。また、内輪部材の回転方向によって、カールバネ部材が締まったり、緩んだりするので、内輪部材の回転方向によって大きな回転トルク、又は小さな回転トルクを呈するトルクヒンジ、つまり、正、逆回転時に生じる回転トルクが異なるトルクヒンジを提供することができる。
前記第5の発明によれば、複数のカールバネ部材を組み合わせて用いることができ、少ない種類のカールバネ部材を予め準備しておくことによって、それらの組み合わせや用いる個数などを調整することで所望の回転トルクを得ることができる。カールバネ部材の標準化が可能である。
前記第6の発明によれば、安定で比較的大きい回転トルク特性を有するトルク伝達機構を得ることができる。
前記第7の発明によれば、ハウジング部材の材料の節約と軽量化とを達成でき、また、弾力性を付与することも可能であるので、カールバネ部材とハウジング部材との間で遊びが生じないトルク伝達機構を得ることができる。
先ず、本発明のトルク伝達機構を実施するための最良の形態である実施形態1の片側空転トルクヒンジ100について説明する。
[実施形態1]
図1ないし図5とにより本発明に係るトルク伝達機構の実施形態1である片側空転トルクヒンジ100について説明する。図1は、片側空転トルクヒンジ100を組み立てる前のそれぞれの部材を斜めから見た図である。図2は、片側空転トルクヒンジ100に用いられるカールバネ部材を説明図である。図3は、ハウジング部材を上からみた図であり、図4は、片側空転トルクヒンジ100の断面を示す図である。図5は、ハウジング部材を図示するのを省略し、カールバネ部材に一方向クラッチを圧入した構造を上から見た図である。
この実施形態1の片側空転トルクヒンジ100は、基本的には、ハウジング部材1と、一般的な構造の一方向クラッチ2と、一方向クラッチ2との間に回転トルクを発生するカールバネ部材3と、密閉するためのシールド部材4とからなる。この実施形態1では、カールバネ部材3に特徴があり、カールバネ部材3は弾性に富んだ金属材料からなる1枚の金属板を円形に近い角形状にしたものからなり、その一端にはフック部3Aが形成され、他方の端部3Bはフック部3Aとの間に間隙Sがあって、自由端になっている。
カールバネ部材3は、角形の金属板をある程度正角形に近い形状の筒状にしたものであり、間隙Sによって1箇所で開いている圧入孔Hを形成する。図2に示すように、カールバネ部材3の内周面における正角形(不図示)の頂点に相当する箇所a、b、cは、他の部分よりも幾分径の小さい円弧状になっている。そして、カールバネ部材3の内周面における箇所aと箇所bとのほぼ中間点をA、箇所bと箇所cとのほぼ中間点をB、箇所cと箇所aとのほぼ中間点をCとし、これらA、B、Cを結ぶと、ほぼ正角形T(鎖線で示す)となる。したがって、点A、B、C間はそれぞれほぼ120度間隔となる。
内輪部材となる一方向クラッチ2は、このような形状を有するカールバネ部材3の圧入孔Hに圧入される。その圧入された状態では、一方向クラッチ2の外周面は、正角形の頂点にほぼ相当する当接箇所A、B、Cで所定の加圧力をもってカールバネ部材3の内周面に当接する。一方向クラッチ2とカールバネ部材3とが当接する当接箇所A、B、Cは、圧入孔Hの中心点Xを紙面の表裏方向に延びる中心軸線(不図示)に沿って延びる幅の狭い帯状面であって、このような帯状面で一方向クラッチ2とカールバネ部材3とが加圧し合っている。
ここで大切な点は、当接箇所A、B、Cの1箇所がカールバネ部材3のフック部3Aの近傍にあらねばならないということである。この実施形態では箇所Cがフック部3Aの近傍にある。このように、ほぼ正三角形上にある当接箇所A、B、Cの1箇所がカールバネ部材3のフック部3Aの近傍にあることによって、一方向クラッチ2とカールバネ部材3との間に発生する回転トルクが安定する。つまり、安定した回転トルクを得ることができる。一方向クラッチ2とカールバネ部材3との係止部であるフック部近傍に当接箇所Cが位置することによって、一方向クラッチ2とカールバネ部材3とにかかるトルクが安定するからと考えられる。
ハウジング部材1は、円筒状側壁部1A、底部1B、取付け部1Cからなり、円筒状側壁部1Aにはほぼ90度間隔で、カールバネ部材3のフック部3Aが係止される係止溝1A1、1A2、1A3、1A4が形成されている。これら係止溝1A1、1A2、1A3、1A4は別々の溝幅W1、W2、W3、W4を有し、フック部3Aはカールバネ部材3の板材の厚みに適した溝幅の係止溝に係止される。このようにすることにより、ハウジング部材1の標準化が図れる。しかし、これら係止溝の個数は任意でよく、溝幅も1種類又は2種類であっても良い。底部1Bの中央には、図5に示すシャフト部材5が挿通する中央孔1B1が形成されている。双方の取付け部1Cには、不図示のビスで機器などにこの実施形態の片側空転トルクヒンジ100を取り付けるための取付け孔1C1、1C2が形成されている。
一方向クラッチ2をカールバネ部材3に圧入した状態を図4に示す。一方向クラッチ2はごく一般的なものであって、シャフト部材5を内輪部材とし、そのシャフト部材との間で一方向には回転するが逆方向には回転しない外輪部材2A、外輪部材2Aの内周面に沿って形成された複数の楔形ポケット2B、それら楔形ポケットのそれぞれに納められたローラ2Cなどからなる。一方向クラッチ2の円筒状外周面がカールバネ部材3の内周面に当接しており、ローラ2Cが楔形ポケット2B内で噛み付く方向にシャフト部材5が回転するとき、一方向クラッチ2とカールバネ部材3との間に回転トルクが発生し、ローラ2Cが楔形ポケット2B内で自由に回転する方向にシャフト部材5が回転するとき、シャフト部材5は空転する。
図4に示すような一方向クラッチ2をカールバネ部材3に圧入したものがハウジング部材1に収納され、カールバネ部材3のフック部3Aを係止溝1A4に係止し、シールド部材4で密閉した片側空転トルクヒンジ100を、切断線Y−Y′で切断した断面を示すのが図5である。カールバネ部材3のフック部3Aはハウジング部材1の係止溝1A4にほとんど遊びが無いように係止され、また、図2に示したカールバネ部材3の正角形状の外周面における三つの頂点a′、b′、c′(内周面の箇所a、b、cに対応する)がハウジング部材1の内壁1A5に当接し、遊びが実質的に無いようになっている。図3に示すように、カールバネ部材3の正角形状の外周面における三つの頂点a′、b′、c′が当接するハウジング部材1の肉厚部分には、中心軸線Xに沿って形成されている複数の空部1A6を備えており、装着後はハウジング部材1の内壁1A5がカールバネ部材3の外周面をしっかり押さえつける形になっている。これら空部1A6は樹脂材料の節約、ハウジング部材の軽量化に役立っており、弾力性を付与することも可能である。
つまり、片側空転トルクヒンジ100では、カールバネ部材3の内面と一方向クラッチ2とは3箇所A、B、Cで当接すると共に、カールバネ部材3の外周面とハウジング部材1の弾力性のある内壁1A5とは3箇所a′、b′、c′で当接し、かつ、当接箇所A、B、Cの1箇所がカールバネ部材3のフック部3Aの近傍にあることによって、一方向クラッチ2とカールバネ部材3との間に発生する回転トルクを安定させることができる。なお、シールド部材4は、図5に示すシャフト部材5の直径よりも若干大きな直径の中央孔4Aを有する。
かかる構成の片側空転トルクヒンジ100のハウジング部材1を、図示しない例えば楽器などの本体部に取付け、シャフト部材5に楽器などの蓋部を固定することによって、蓋部を開けるときには、一方向クラッチ2によって空転するからほとんどトルクをかけることなく開けることができ、蓋部を閉じるときには、一方向クラッチ2とカールバネ部材3との間に発生する回転トルクを適切な大きさに設定しておくことによって、蓋部が自重でゆっくりと自然に閉じるようにすることができる。
[実施形態2]
図6によって本発明に係るトルク伝達機構の実施形態2である片側空転トルクヒンジ200について説明する。カールバネ部材3のバネ構造及び作用は前述した通りであるので、説明を省略するが、図2に示した構造のものである。片側空転トルクヒンジ200は、一方向クラッチ2を共通として2個のカールバネ部材3、3′を用い、それぞれのフック部3A、3′Aをハウジング部の同一の係止溝に係止する例である。
2個のカールバネ部材3、3′は、中心軸線X方向の幅が一方向クラッチ2のほぼ1/2程度であり、それぞれのフック部3A、3′Aをハウジング部(図6では示していない)の同一の係止溝に係止している。図6ではシャフト部材を一方向クラッチ2の内輪部材として挿着していないので、前述のような各楔形ポケット2Bにはローラが挿着されていない。この実施形態2では、カールバネ部材3、3′の板厚は同じであり、したがって、フック部3A、3′Aの板厚も同じである。同一の板厚のカールバネ部材を予め用意しておき、所望の回転トルクが得られる個数のカールバネ部材を用い、一方向クラッチ2を挿着すればよい。実施形態2ではカールバネ部材の標準化を行える。
[実施形態3]
図7によって本発明に係るトルク伝達機構の実施形態3である片側空転トルクヒンジ300について説明する。カールバネ部材3のバネ構造及び作用は前述した通りであるので、説明を省略するが、図2に従って説明したものである。片側空転トルクヒンジ300は、一方向クラッチ2を共通として2個のカールバネ部材3、3′を用い、それぞれのフック部3A、3′Aをハウジング部の90度位置のずれた係止溝に係止する例である。
2個のカールバネ部材3、3′は、中心軸線X方向の幅が一方向クラッチ2のほぼ1/2程度であり、それぞれのフック部3A、3′Aをハウジング部(図7では示していない)の90度位置のずれた係止溝に係止している。図7ではシャフト部材を一方向クラッチ2の内輪部材として挿着していないので、各楔形ポケット2Bにはローラが挿着されていない。回転トルクを調整するために、カールバネ部材3、3′の板厚が互いに異なるのに伴って、フック部3A、3′Aの板厚が異なる場合には、図3に示したようなハウジング部材1を使用し、それらの板厚に適した係止溝にフック部3A、3′Aを係止させる。フック部3A、3′Aの板厚が同じ場合には、図3に示したハウジング部材1の90度間隔で隣り合う係止溝1A2と1A3との幅をフック部3A、3′Aそれぞれの板厚に合わせておけばよい。
このように所望の回転トルクを得たい場合には、複数の板厚のカールバネ部材を予め用意しておき、所望の回転トルクが得られる2個のカールバネ部材3、3′の板厚を選択して組み合わせればよい。また、この実施形態3では、フック部3A、3′を90度ずらしているので、2個のカールバネ部材3、3′が一方向クラッチ2に当接する当接箇所A、B、Cはずれて6箇所に増えるので、得られる回転トルクはより一層安定する。
実施形態2、実施形態3においては、中心軸線X方向のカールバネ部材3、3′の長さ、つまり幅を同一のものとしたが、必ずしも同一の幅でなくとも良く、また、3個以上を並置してもよい。
以上の実施形態では、いずれも内輪部材として一方向クラッチ2を用いたが、一方向クラッチ2に代えて通常の円筒状の内輪部材、又は断面円形のシャフト部材を用いてもよい。この場合には、円筒状の内輪部材、又は断面円形のシャフト部材の回転方向によって、カールバネ部材3が締まったり、緩んだりする。カールバネ部材3が締まるときには、カールバネ部材3の内輪部材又はシャフト部材に対する締付け力が大きくなるので、大きな回転トルクが得られる。そして、カールバネ部材3が緩むときには、カールバネ部材3の内輪部材又はシャフト部材に対する締付け力が小さくなるので、小さな回転トルクをていすることになる。したがって、正、逆回転方向によって回転トルクが異なるトルクヒンジ又はトルクリミッタを提供することができる。また、軸受機構としても用いることが可能である。
更にまた、以上の実施形態において、前述構造のカールバネ部材3は図示しない外輪部材に圧入されていてもよい。この場合には、カールバネ部材3のフック部3Aは不図示の外輪部材に設けられる係止溝に係止される。そして、外輪部材は不図示の機器、又はハウジングなどに固定される。この構造では、前述構造のカールバネ部材が外輪部材によって加圧力を受けるので、より大きな回転トルクを得ることができる。
本発明を実施するための実施形態1に係るトルク伝達機構を組み立てる前の各部材を斜めから見た図である。 本発明のトルク伝達機構に用いられるカールバネ部材の一例を説明するための図である。 本発明に係る実施形態のトルク伝達機構に用いられるハウジング部材の一例を説明するための図である。 本発明に係る実施形態1のトルク伝達機構の一部分を示す図である。 本発明に係る実施形態1のトルク伝達機構100の断面を示す図である。 本発明に係る実施形態2のトルク伝達機構200を説明するための図である。 本発明に係る実施形態3のトルク伝達機構300を説明するための図である。
符号の説明
1・・・ハウジング部材
1A1〜1A4・・・ハウジング部材の係止溝
2・・・一方向クラッチ
3・・・カールバネ部材
3A・・・カールバネ部材3のフック部
3B・・・カールバネ部材3の自由端
4・・・シールド部材(蓋)
5・・・シャフト部材

Claims (7)

  1. ハウジング部材と、
    両端が重ならずに開いていて、圧入孔を有する一定の幅を持つばね部材からなり、一端は前記ハウジング部材に係止されるフック部となっていると共に、もう一方の端は係止されない自由端となっているカールバネ部材と、
    前記圧入孔に圧入されて前記カールバネ部材との間に回転トルクを生じる内輪部材と、
    を備え、
    前記カールバネ部材は、前記圧入孔の中心点Xから前記カールバネ部材の内周面までの距離が他の前記カールバネ部材の内周面までの距離よりも大きい三つの点を結んで画成される略正三角形の頂点に相当する箇所a、b、cを有し、
    前記カールバネ部材の前記圧入孔の内面と前記内輪部材とは、前記箇所aと前記箇所bとの中間点A、前記箇所bと前記箇所cとの中間点B、前記箇所cと前記箇所aとの中間点Cで互いに当接し、
    前記当接する三つの部分うちの一つは前記フック部の近傍にあることを特徴とするトルク伝達機構。
  2. 請求項1において、
    前記内輪部材は一方向クラッチであり、前記トルク伝達機構は、一方の回転方向では空転し、かつ他方の回転方向では前記カールバネ部材と前記一方向クラッチとの間に所定の回転トルクを生じる片側空転トルクヒンジとして働くことを特徴とするトルク伝達機構。
  3. 請求項1において、
    前記内輪部材はシャフト部材又は内輪部材と該内輪部材に固定されたシャフト部材であり、前記トルク伝達機構は、前記カールバネ部材と前記内輪部材又は前記シャフト部材との間に所定の回転トルクを生じるトルクヒンジとして働くことを特徴とするトルク伝達機構。
  4. 請求項1において、
    前記内輪部材は、シャフト部材、又は内輪部材と該内輪部材に固定されたシャフト部材であり、前記トルク伝達機構は、前記カールバネ部材と前記内輪部材又は前記シャフト部材との間に所定の回転トルクを生じるトルクリミッタとして働くことを特徴とするトルク伝達機構。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
    前記ハウジング部材は、前記カールバネ部材の前記係止端を受け入れる係止溝を一つ以上備え、該係止溝は前記カールバネ部材の厚みに適合する幅を有することを特徴とするトルク伝達機構。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、
    前記ハウジング部材は、前記カールバネ部材の外面に加圧力を与える外輪部材を兼ねるか、あるいは前記外輪部材を別途備えることを特徴とするトルク伝達機構。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、
    前記ハウジング部材は、前記カールバネ部材と当接する部分に空部が形成されていることを特徴とするトルク伝達機構。

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