JP2009210024A - 逆入力防止クラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】作動トルクが小さくかつクラッチ動作の安定した逆入力防止クラッチを提供することである。
【解決手段】入力側の外輪2に弾性的に連結された保持器13と一体に回転し、ハウジング7と摺動する摺動ばね14を線材で形成することにより、その摺動抵抗を小さくして、作動トルクが小さくてすむようにした。また、ハウジング7の摺動ばね14との接触部の両側に形成した環状突部7cと蓋部7bとで摺動ばね14の軸方向移動を規制して、摺動ばね14を傾きにくくし、安定したクラッチ動作が得られるようにした。また、外輪2を焼結含油金属で形成し、外輪2からしみ出る油を潤滑材として使用することにより、潤滑材による保持器13と外輪2との間の回転抵抗を小さくし、これに応じて摺動ばね14の摺動トルクを小さく設定して、作動トルクをさらに小さくできるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】入力側の外輪2に弾性的に連結された保持器13と一体に回転し、ハウジング7と摺動する摺動ばね14を線材で形成することにより、その摺動抵抗を小さくして、作動トルクが小さくてすむようにした。また、ハウジング7の摺動ばね14との接触部の両側に形成した環状突部7cと蓋部7bとで摺動ばね14の軸方向移動を規制して、摺動ばね14を傾きにくくし、安定したクラッチ動作が得られるようにした。また、外輪2を焼結含油金属で形成し、外輪2からしみ出る油を潤滑材として使用することにより、潤滑材による保持器13と外輪2との間の回転抵抗を小さくし、これに応じて摺動ばね14の摺動トルクを小さく設定して、作動トルクをさらに小さくできるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力側部材の回転を出力側部材に伝達し、出力側部材の回転は入力側部材に伝達されないようにする逆入力防止クラッチに関する。
入力側部材の回転を出力側部材に伝達し、出力側部材の回転は入力側部材に伝達されないようにする逆入力防止クラッチには、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときに、出力側部材を空転させる方式のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3914778号公報
上記特許文献1に記載された逆入力防止クラッチは、同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、これらの両部材と係合離脱可能なころ(トルク伝達部材)を配し、入力側部材にセンタリングばね(弾性部材)を介して連結された保持器でころを保持し、保持器と係合した状態で固定部材の円筒部と摺動する摺動ばねを組み込んだものである。そして、入力側部材に入力トルクが加えられたときには、入力側部材と摺動ばねの摺動抵抗を受ける保持器との間でセンタリングばねが弾性変形して、入力側部材と保持器の回転位相差が生じることにより、ころが入力側部材および出力側部材と係合して出力側部材に回転が伝達され、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、ころが保持器によって入力側部材および出力側部材から離脱した状態で保持され、出力側部材の回転が入力側部材に伝達されないようになっている。
ところで、上記の逆入力防止クラッチでは、摺動ばねがその円筒状の摺動部で固定部材の円筒部と摺動しており、摺動抵抗が大きくなりやすいため、入力側部材を回転させてその回転を出力側部材に伝達するのに比較的大きな作動トルクが必要になるという問題がある。
この問題に対しては、摺動ばねの固定部材との摺動部を線材で形成することにより、摺動ばねの摺動抵抗を小さくして、入力側から出力側への回転伝達に必要な作動トルクを小さくできると考えられる。
しかし、このように摺動ばねの摺動部を線材で形成すると、摺動ばねが回転につれて固定部材円筒部の軸方向に移動し、固定部材に対して傾きやすくなる。その結果、摺動抵抗がばらついて入力側から出力側への回転伝達がスムーズに行われなくなったり、固定部材の摺動ばねとの接触部に異常摩耗が生じたりすることがある。
また、摺動ばねを摺動させるのに必要な摺動トルクが小さくなると、入力側部材に入力トルクを加えたときに、センタリングばねが十分に弾性変形する前に摺動ばねが摺動してしまい、入力側部材と保持器の回転位相差がほとんど生じなくなって、ころが入力側部材および出力側部材と係合せず、入力側から出力側へ回転伝達できなくなることがある。
ここで、センタリングばねをより弾性変形しやすいものにすれば、摺動ばねが摺動する前にセンタリングばねが弾性変形して入力側部材と保持器の回転位相差が生じ、ころが入力側部材および出力側部材と係合して、入力側から出力側への回転伝達が可能になると考えられる。しかし、通常はクラッチ内部に潤滑材としてグリースが封入されており、このグリースの粘性によって保持器と入力側部材との間に回転抵抗が生じるので、センタリングばねを弾性復元力の小さいものにすると、入力トルクがなくなってもセンタリングばねが弾性復元せず、その結果ころが入力側部材および出力側部材と係合したままになって、逆入力トルクが加えられたときに、出力側から入力側へ回転が伝達されてしまうおそれがある。
本発明の課題は、作動トルクが小さくかつクラッチ動作の安定した逆入力防止クラッチを提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明は、同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、これらの両部材と係合離脱可能なトルク伝達部材を配し、前記入力側部材に弾性部材を介して連結された保持器で前記トルク伝達部材を保持し、前記保持器と係合した状態で固定部材の円筒部と摺動する摺動ばねを組み込んで、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、入力側部材と摺動ばねの摺動抵抗を受ける保持器との間で弾性部材が弾性変形して、入力側部材と保持器の回転位相差が生じることにより、トルク伝達部材が入力側部材および出力側部材と係合して出力側部材に回転が伝達され、前記出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、トルク伝達部材が保持器によって入力側部材および出力側部材から離脱した状態で保持され、出力側部材の回転が入力側部材に伝達されないようにした逆入力防止クラッチにおいて、前記摺動ばねの固定部材との摺動部をC字状に湾曲させた線材で形成し、この摺動ばねの固定部材円筒部に対する軸方向移動を規制する手段を設けた。
すなわち、摺動ばねの摺動部を線材で形成することにより、摺動ばねの摺動抵抗を小さくして、入力側から出力側への回転伝達に必要な作動トルクを小さくするとともに、摺動ばねの軸方向移動を規制する手段を設けることにより、摺動ばねの傾きを防止して、摺動抵抗を安定させ、固定部材の摺動ばねとの接触部に異常な摩耗が生じないようにしたのである。
前記摺動ばねの軸方向移動を規制する手段としては、前記固定部材円筒部の摺動ばねとの接触部の両側に環状突部を設けたものを採用することができる。
ここで、前記固定部材は、全体を耐摩耗性樹脂材料で形成するか、あるいは摺動ばねとの接触部を固定部材本体と別体として耐摩耗性樹脂材料で形成して、摺動ばねとの接触部の摩耗をより少なくすることが望ましい。
また、前記固定部材の摺動ばねとの接触部と少なくとも一つの環状突部とを、固定部材本体と別体として低摩擦摺動材で一体成形するようにすれば、摺動ばねとの接触部の摩耗をより少なくできるとともに、固定部材本体が加工しやすくなり、固定部材を効率よく製作できるようになる。
さらに、本発明は、前記入力側部材と出力側部材のうち、少なくとも一方の部材の全体、もしくはその軸部と分割されてトルク伝達部材と係合する係合部のみを、焼結含油金属で形成するようにした。このようにすれば、焼結含油金属で形成した部材からしみ出る油を従来のグリースに代わる潤滑材として用いることができ、これにより潤滑材による保持器と入力側部材との間の回転抵抗が小さくなるので、センタリングばねの弾性復元力は小さくてよくなる。そして、センタリングばねに弾性復元力の小さいものを用いれば、それに応じて摺動ばねの摺動トルクを小さくして、クラッチの作動トルクを小さくすることができる。ここで、摺動ばねの摺動トルクを小さくする手段としては、必ずしも前述のように摺動ばねの摺動部を線材で形成しなくてもよい。
本発明の逆入力防止クラッチは、上述したように、摺動ばねの摺動部を線材で形成し、この摺動ばねの軸方向移動を規制して傾きを生じにくくしたものであるから、入力側から出力側への回転伝達に必要な作動トルクが小さいうえ、摺動抵抗のばらつきや摺動ばねとの接触部の異常摩耗等が生じるおそれも少なく、安定したクラッチ動作が得られる。
また、入力側部材と出力側部材のうち、少なくとも一方の部材の全体もしくはトルク伝達部材との係合部を焼結含油金属で形成したので、その部材からしみ出る油をグリースに代わる潤滑材として使用して、潤滑材による保持器と入力側部材との間の回転抵抗を従来よりも小さくすることができ、これに応じてセンタリングばねの弾性復元力および摺動ばねの摺動トルクを小さく設定することによっても、クラッチ動作の安定性を損なうことなく作動トルクを小さくすることができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この逆入力防止クラッチは、図1(a)、(b)および図2に示すように、入力軸1と外輪2とからなる入力側部材3と、出力軸4と内輪5が一体成形された出力側部材6と、二段円筒状のハウジング7の一端に押え蓋8を取り付け他端に焼結含油軸受9を嵌め込んだ固定部材10と、外輪2と内輪5との間に配される複数のころ(トルク伝達部材)11と、外輪2にセンタリングばね(弾性部材)12を介して連結された円筒状の保持器13と、保持器13と係合した状態でハウジング7の大径円筒部7aの内周面と摺動する摺動ばね14とで構成されている。
前記固定部材10は、クラッチの各内部部品すなわち外輪2、内輪5、ころ11、センタリングばね12、保持器13および摺動ばね14を覆っており、外部からクラッチ内部への異物の侵入を防ぐとともに、外輪2からしみ出す油を潤滑材としてクラッチ内部に封入している。なお、このように固定部材10で各内部部品を覆う構造としたことにより、クラッチが一体で持ち運べるようになり、機械装置への組込性のよいものとなっている。
固定部材10の一部を構成するハウジング7は、耐摩耗性樹脂材料で形成されており、その大径円筒部7aの他端に形成された蓋部7bから突出する小径円筒部に焼結含油軸受9が嵌め込まれ、この焼結含油軸受9で出力軸4を回転自在に支持している。また、大径円筒部7a内周面の他端側には、摺動ばね14との接触部を挟んで蓋部7bと対向する位置に環状突部7cが設けられ、この環状突部7cと蓋部7bとで摺動ばね14の大径円筒部7aに対する軸方向移動を規制し、摺動ばね14を傾きにくくしている。なお、この実施例では蓋部7bが環状突部7cと同じ役割を果たしているが、蓋部7bと摺動ばね14との間にもう一つの環状突部を設け、二つの環状突部で摺動ばね14の軸方向移動を規制するようにしてもよい。
また、押え蓋8は、外周縁に複数の爪8aが形成されており、この爪8aをハウジング7一端のフランジの外周縁に形成された切欠き7dに嵌め込んで折り曲げることにより、ハウジング7に固定されている。
前記入力側部材3は、その軸部である入力軸1と、ころ11との係合部である外輪2とが別体に形成されている。その外輪2は、焼結含油金属で形成され、一端側の蓋部にセンタリングばね12を嵌め込む窓2aと、入力軸1を嵌め込む筒状の嵌合部2bが設けられている。そして、入力軸1外周面の平面部とこれに対応する外輪嵌合部2b内周面の平面部の位置を合わせて、入力軸1を外輪嵌合部2bに嵌め込むことにより、入力軸1と外輪2とが一体回転可能に連結されている。また、入力軸1先端の小径円筒部が内輪5端面中央の穴に嵌め込まれて、入力側部材3と出力側部材6とが同一軸心のまわりに回転するようになっている。
また、図1(a)に示したように、外輪2の内周面には、互いに逆向きに傾斜するカム面2c、2dが周方向に交互に設けられ、外輪2の内周面と内輪5外周面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間が複数形成されている。そして、外輪2と内輪5の間で保持器13に保持されたころ11が後述するセンタリングばね12の作用によって楔形空間の中央に位置したときには、ころ11と各カム面2c、2dとの間に隙間が生じるようになっている。
前記保持器13は、その円筒部にころ11を収容するポケット13aとセンタリングばね12が挿入される切欠き13bが形成されており、一端のフランジ部には摺動ばね14と係合するための切欠き13cが形成されている。
前記センタリングばね12は、U字状の板ばねで、その湾曲側から外輪2蓋部の窓2aに通されて保持器13円筒部の切欠き13bに挿入され、両端部が外輪2の窓2a縁部に当接する位置で組み込まれる。これにより、外輪2と保持器13がセンタリングばね12を介して連結され、保持器13がころ11を外輪2のカム面2c、2dと接触しない位置に保持するようになっている。
前記摺動ばね14は、1本の線材を素材として、ハウジング7の大径円筒部7a内周面と摺動するC字状の摺動部14aと、摺動部14aの両端から内側に延びるフック部14bを形成したものであり、そのフック部14bを保持器13フランジ部の切欠き13cの周方向両側縁部と当接させて保持器13と周方向に係合している。そして、摺動部14aは弾性的に縮径した状態でハウジング7の大径円筒部7a内周面に接触しており、保持器13が摺動ばね14と一体回転するときに摺動抵抗を受けるようになっている。
ここで、センタリングばね12と摺動ばね14は、摺動ばね14を摺動させるのに必要な摺動トルクが、組込状態(クラッチが作動していない状態)のセンタリングばね12を弾性変形させるのに必要な力よりも大きくなるように設計されている。
従って、入力軸1に入力トルクが加えられたときには、入力軸1と外輪2が一体に回転し、外輪2と摺動ばね14の摺動抵抗を受ける保持器13との間でセンタリングばね12が弾性変形する。その結果、保持器13の回転が遅れ、外輪2と保持器13の回転位相差が生じることにより、ころ11が外輪2と内輪5の間の楔形空間内を周方向に相対移動して、外輪2の隣り合うカム面2c、2dの一方および内輪5外周面と係合し、内輪5および出力軸4に回転が伝達される。
そして、入力トルクが加えられなくなると、センタリングばね12が弾性復元して外輪2を保持器13との回転位相差がなくなる位置(組込時の位置)まで逆回転させることにより、ころ11が外輪2および内輪5から離脱して楔形空間の中央に戻る。
一方、出力軸4に逆入力トルクが加えられたときは、ころ11が保持器13によって外輪2および内輪5から離脱した状態で保持されるので、内輪5および出力軸4が空転し、入力側には回転が伝達されない。
この逆入力防止クラッチは、上記の構成であり、摺動ばね14が線材で形成されているので、その摺動抵抗が小さく、入力側から出力側への回転伝達に必要な作動トルクが小さくてすむ。しかも、ハウジング7全体を耐摩耗性樹脂材料で形成し、ハウジング7の大径円筒部7a内周面の環状突部7cと蓋部7bとで摺動ばね14の大径円筒部7aに対する軸方向移動を規制して、摺動ばね14を傾きにくくしているので、摺動抵抗のばらつきやハウジング7の摺動ばね14との接触部の異常摩耗等が生じるおそれが少なく、安定したクラッチ動作が得られる。
また、外輪2を焼結含油金属で形成し、外輪2からしみ出る油をクラッチ内部の潤滑材として使用しているので、グリースを潤滑材とする従来のものに比べて、潤滑材による保持器13と外輪2との間の回転抵抗が小さく、これに応じてセンタリングばね12の弾性復元力および摺動ばね14の摺動トルクを小さく設定して、クラッチ動作の安定性を損なうことなく作動トルクをさらに小さくすることができる。
図3は、ハウジング7の摺動ばね14との接触部と環状突部7cとを、ハウジング本体15と別体の摺動部材16として耐摩耗性樹脂材料で一体成形した変形例を示す。この変形例では、図1、2の例よりも、ハウジング本体15が加工しやすくなり、ハウジング7を全体として効率よく製作できる。また、図示は省略するが、摺動ばねとの接触部のみ、あるいは摺動ばねとの接触部の両側に環状突部を有する部材を、ハウジング本体と別体として耐摩耗性樹脂材料で形成してもよい。
なお、摺動ばねの軸方向移動を規制する手段は、上述した実施形態のような環状突部を設けたものに限らず、例えば、ハウジングの大径円筒部内周面に環状溝を設け、この環状溝内を摺動ばねが摺動するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、外輪のみを焼結含油金属で形成したが、外輪と入力軸とを焼結含油金属で一体成形したり、出力側部材をころとの係合部である内輪と軸部である出力軸とに分割して、その内輪を焼結含油金属で形成したりすることもできる。
1 入力軸
2 外輪
3 入力側部材
4 出力軸
5 内輪
6 出力側部材
7 ハウジング
7a 大径円筒部
7b 蓋部
7c 環状突部
10 固定部材
11 ころ
12 センタリングばね
13 保持器
14 摺動ばね
14a 摺動部
14b フック部
15 ハウジング本体
16 摺動部材
2 外輪
3 入力側部材
4 出力軸
5 内輪
6 出力側部材
7 ハウジング
7a 大径円筒部
7b 蓋部
7c 環状突部
10 固定部材
11 ころ
12 センタリングばね
13 保持器
14 摺動ばね
14a 摺動部
14b フック部
15 ハウジング本体
16 摺動部材
Claims (6)
- 同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、これらの両部材と係合離脱可能なトルク伝達部材を配し、前記入力側部材に弾性部材を介して連結された保持器で前記トルク伝達部材を保持し、前記保持器と係合した状態で固定部材の円筒部と摺動する摺動ばねを組み込んで、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、入力側部材と摺動ばねの摺動抵抗を受ける保持器との間で弾性部材が弾性変形して、入力側部材と保持器の回転位相差が生じることにより、トルク伝達部材が入力側部材および出力側部材と係合して出力側部材に回転が伝達され、前記出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、トルク伝達部材が保持器によって入力側部材および出力側部材から離脱した状態で保持され、出力側部材の回転が入力側部材に伝達されないようにした逆入力防止クラッチにおいて、前記摺動ばねの固定部材との摺動部をC字状に湾曲させた線材で形成し、この摺動ばねの固定部材円筒部に対する軸方向移動を規制する手段を設けたことを特徴とする逆入力防止クラッチ。
- 前記摺動ばねの軸方向移動を規制する手段が、前記固定部材円筒部の摺動ばねとの接触部の両側に環状突部を設けたものであることを特徴とする請求項1に記載の逆入力防止クラッチ。
- 前記固定部材を耐摩耗性樹脂材料で形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の逆入力防止クラッチ。
- 前記固定部材の摺動ばねとの接触部を、固定部材本体と別体として耐摩耗性樹脂材料で形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の逆入力防止クラッチ。
- 前記固定部材の摺動ばねとの接触部と少なくとも一つの環状突部とを、固定部材本体と別体として耐摩耗性樹脂材料で一体成形したことを特徴とする請求項2に記載の逆入力防止クラッチ。
- 同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、これらの両部材と係合離脱可能なトルク伝達部材を配し、前記入力側部材に弾性部材を介して連結された保持器で前記トルク伝達部材を保持し、前記保持器と係合した状態で固定部材の円筒部と摺動する摺動ばねを組み込んで、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、入力側部材と摺動ばねの摺動抵抗を受ける保持器との間で弾性部材が弾性変形して、入力側部材と保持器の回転位相差が生じることにより、トルク伝達部材が入力側部材および出力側部材と係合して出力側部材に回転が伝達され、前記出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、トルク伝達部材が保持器によって入力側部材および出力側部材から離脱した状態で保持され、出力側部材の回転が入力側部材に伝達されないようにした逆入力防止クラッチにおいて、前記入力側部材と出力側部材のうち、少なくとも一方の部材の全体、もしくはその軸部と分割されてトルク伝達部材と係合する係合部のみを、焼結含油金属で形成したことを特徴とする逆入力防止クラッチ。
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- 2008-03-04 JP JP2008053539A patent/JP2009210024A/ja active Pending
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