JP2008215401A - トルクリミッタ - Google Patents
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Abstract
【課題】トルクリミッタの内筒が外筒から抜けるのを防止する。
【解決手段】内筒2の外周に締め代をもってコイルばね3を装着し、その内筒2を外筒1に挿入して、内筒2の前端を外筒1の内周に形成された凸部7に当接させ、外筒1の内周と内筒2の外周の間を閉塞する環状の蓋部材4を設け、その蓋部材4を外筒1から抜け止めし、コイルばね3の端部17を支持する支持部21を外筒1に設け、コイルばね3と内筒2の間の滑りによって、内筒2と外筒1の間で伝達するトルクを制限するトルクリミッタにおいて、内筒2の後部外周13と蓋部材4の内周14を、後方に径が狭まるテーパ形状とした。
【選択図】図1
【解決手段】内筒2の外周に締め代をもってコイルばね3を装着し、その内筒2を外筒1に挿入して、内筒2の前端を外筒1の内周に形成された凸部7に当接させ、外筒1の内周と内筒2の外周の間を閉塞する環状の蓋部材4を設け、その蓋部材4を外筒1から抜け止めし、コイルばね3の端部17を支持する支持部21を外筒1に設け、コイルばね3と内筒2の間の滑りによって、内筒2と外筒1の間で伝達するトルクを制限するトルクリミッタにおいて、内筒2の後部外周13と蓋部材4の内周14を、後方に径が狭まるテーパ形状とした。
【選択図】図1
Description
この発明は、プリンタ、複写機等の事務機に使用されるばね式のトルクリミッタに関する。
事務機に用いられるばね式のトルクリミッタとして、内筒の外周に締め代をもってコイルばねを装着し、その内筒を外筒に挿入して、内筒の前端を外筒の内周に形成された凸部に当接させ、外筒の内周と内筒の外周の間を閉塞する環状の蓋部材を設け、その蓋部材を外筒から抜け止めし、前記コイルばねの一端を支持する支持部を前記外筒に設け、他端を支持する支持部を前記蓋部材に設けたものが知られている(特許文献1)。
このトルクリミッタは、内筒と外筒の間に作用するトルクが小さいときには、内筒に対するコイルばねの締付力によって、コイルばねが内筒と一体に回転し、そのコイルばねが外筒または蓋部材の支持部を周方向に押圧することにより、外筒が内筒と一体に回転する。
一方、内筒と外筒の間に作用するトルクが大きくなると、コイルばねがねじり変形し、コイルばねに拡径作用が生じる。そのため、内筒に対するコイルばねの締付力が小さくなって、コイルばねと内筒の間に滑りが生じ、その滑りによって、内筒と外筒の間で伝達するトルクが制限される。
特開2006−10060号公報
上記トルクリミッタは、例えば、事務機のローラとそのローラの駆動軸の間で伝達するトルクを制限するために用いられ、この場合、外筒に事務機のローラが装着され、内筒にローラの駆動軸が挿入される。しかし、上記トルクリミッタは、内筒の外周と蓋部材の内周が、径が一定のストレート形状であり、内筒が軸方向の自由度を有するので、内筒にローラの駆動軸を挿入するときに、内筒の前方から駆動軸を挿入すると、外筒に対する内筒の位置が軸方向にずれ、内筒が外筒から抜けるおそれがあった。
また、上記トルクリミッタを事務機に組み込んだときにも、コイルばねと内筒の間に滑りが生じた状態で、内筒に軸方向の力が作用すると、外筒に対する内筒の位置が軸方向にずれ、内筒が外筒から抜けるおそれがあった。
この発明が解決しようとする課題は、トルクリミッタの内筒が外筒から抜けるのを防止することである。
上記課題を解決するため、内筒の外周と蓋部材の内周の対向部分を、後方に径が狭まるテーパ形状とした。このようにすると、内筒に軸方向の力が作用したときに、内筒の外周と蓋部材の内周の接触により内筒が係止されるので、内筒が外筒から抜けるのを防止することができる。
このトルクリミッタは、内筒の外周と蓋部材と内周の対向部分に、ラビリンスシールを設けると好ましい。このようにすると、内筒と蓋部材の対向部分に潤滑剤が入り込んでも、ラビリンスシールによる密封作用により、潤滑剤が対向部分を通って外部に漏れるのを防止することができる。
この発明のトルクリミッタは、内筒の外周と蓋部材の内周の対向部分を後方に径が狭まるテーパ形状にしたので、内筒が外筒から抜けるのを防止することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施形態を説明する。図1に示すように、この発明の実施形態のトルクリミッタは、外筒1と、内筒2と、コイルばね3と、蓋部材4とからなる。
外筒1は、小内径部5と、小内径部5に対して軸方向に隣接し、小内径部5よりも内径が大きい大内径部6とを有する。小内径部5の内周には凸部7が形成されており、外筒1内に挿入された内筒2の前端が凸部7に当接している。また、小内径部5は、内筒2を回転可能に支持している。
内筒2は、焼結金属からなり、潤滑剤が含浸されている。内筒2の外周と大内径部6の内周との間には、コイルばね3を収容する円筒空間8が形成されている。大内径部6には、環状の蓋部材4が圧入され、その蓋部材4によって、大内径部6の内周と内筒2の外周の間が閉塞され、円筒空間8が閉じた状態となっている。
蓋部材4の外周には、図2に示すように、周方向に連続する突条9が形成されており、突条9は、大内径部6の内周に形成された周方向に連続する係合溝10に係合し、その係合により蓋部材4が外筒1から抜け止めされている。
内筒2の後部外周13は、図1に示すように、後方に径が狭まるテーパ形状となっており、蓋部材4の内周14は、内筒2の後部外周13に沿うテーパ形状となっており、内筒2の後部外周13と蓋部材4の内周14が互いに対向している。
また、蓋部材4の内周14には、周方向に連続する突条11が設けられており、突条11に沿う溝12が、内筒2の後部外周13に設けられている。これにより、内筒2の後部外周13と、蓋部材4の内周14の間には、ラビリンスシール15が形成されている。
コイルばね3は、図2に示すように、鋼線を単一径となるように巻いたものであり、内筒2の外周に締め代をもって装着されている。コイルばね3の両端末16,17は、いずれもコイルばね3の巻き方向に対して屈曲していないストレート形状であり、コイルばね3を構成する鋼線の両端面18,19が鋼線の長さ方向に対し直角に形成されている。コイルばね3は、一方の端面19が、小内径部5の内端面20から突出した支持部21で支持され、他方の端面18が、蓋部材4の内端面22から突出した支持部23で支持されている。
以上のように構成されるトルクリミッタは、例えば、次のようにして使用することができる。
図1に示すように、事務機の紙さばきローラ24を外筒1の端部25に取り付けるとともに、ローラ24の駆動軸26を内筒2に挿入する。次に、駆動軸26に立てたピン27を、内筒2に形成された切り欠き28に係合させ、その係合により、内筒2が駆動軸26と一体に回転するようにする。
その状態で、蓋部材4からコイルばね3を見てコイルばね3の巻き方向(図2のa方向)に駆動軸26を回転させると、内筒2と外筒1の間に作用するトルクが小さいときには、内筒2に対するコイルばね3の締付力によって、コイルばね3が内筒2と一体に回転し、コイルばね3の端面19が支持部21を周方向に押圧することにより、外筒1が内筒2と一体に回転する。
一方、内筒2と外筒1の間に作用するトルクが大きくなると、コイルばね3がねじり変形し、コイルばね3に拡径作用が生じる。そのため、内筒2に対するコイルばね3の締付力が小さくなって、コイルばね3と内筒2の間に滑りが生じ、その滑りによって、内筒2と外筒1の間で伝達するトルクが制限される。
蓋部材4から見てコイルばね3の巻き方向と反対方向に駆動軸26を回転させた場合は、コイルばね3の端面18が支持部23を押圧することにより、外筒1が内筒2と一体に回転する。このとき、コイルばね3の巻き方向に駆動軸26を回転させた場合と同様に、内筒2と外筒1の間に作用するトルクが大きくなると、コイルばね3に拡径作用が生じるので、内筒2と外筒1との間で伝達するトルクが制限される。
このトルクリミッタは、内筒2の後部外周13と蓋部材4の内周14が、後方に径が狭まるテーパ形状なので、内筒2が後方に移動すると、内筒2の後部外周13が蓋部材4の内周14に接触し、蓋部材4が内筒2を係止する。このため、内筒2にローラ24の駆動軸26を挿入するときに、内筒2の前方から駆動軸26を挿入しても、内筒2が外筒1から抜けない。また、内筒2と外筒1の間にトルクが作用した状態で、内筒2に軸方向の力が作用した場合にも、内筒2が外筒1から抜けるのを防止することができる。
また、このトルクリミッタは、内筒2の後部外周13と蓋部材4の内周14が、円筒空間8に向かって径が拡がるテーパ形状なので、内筒2から滲み出した潤滑剤が、円筒空間8から内筒2の後部外周13と蓋部材4の内周14との間に入り込んでも、その潤滑剤は、遠心力によって円筒空間8に戻る方向に移動する。このため、このトルクリミッタは、潤滑剤が円筒空間8から外部に漏れにくい。
さらに、このトルクリミッタは、ラビリンスシール15による密封作用により、内筒2の後部外周13と蓋部材4の内周14の間を通って潤滑剤が外部に漏れるのを確実に防止する。
上記実施形態では、コイルばね3は、ストレート形状の両端末18,19を、小内径部5と蓋部材4に形成した凸状の支持部21,23の側面で支持したトルクリミッタにこの発明を適用したが、図3に示すように、コイルばね29の両端末30,31を、いずれも軸方向に屈曲した形状とし、その両端末30,31を、小内径部5と蓋部材4に形成した凹状の支持部32,33の内面で支持するようにしてもよい。
1 外筒
2 内筒
3 コイルばね
4 蓋部材
7 凸部
13 内筒の後部外周
14 蓋部材の内周
15 ラビリンスシール
16,17 コイルばねの端末
21,23 支持部
2 内筒
3 コイルばね
4 蓋部材
7 凸部
13 内筒の後部外周
14 蓋部材の内周
15 ラビリンスシール
16,17 コイルばねの端末
21,23 支持部
Claims (2)
- 内筒(2)の外周に締め代をもってコイルばね(3)を装着し、その内筒(2)を外筒(1)に挿入して、内筒(2)の前端を外筒(1)の内周に形成された凸部(7)に当接させ、外筒(1)の内周と内筒(2)の外周の間を閉塞する環状の蓋部材(4)を設け、その蓋部材(4)を外筒(1)から抜け止めし、前記コイルばね(3)の端部(17)を支持する支持部(21)を前記外筒(1)に設け、前記コイルばね(3)と内筒(2)の間の滑りによって、内筒(2)と外筒(1)の間で伝達するトルクを制限するトルクリミッタにおいて、内筒(2)の外周と蓋部材(4)の内周の対向部分(13,14)を、後方に径が狭まるテーパ形状としたことを特徴とするトルクリミッタ。
- 前記内筒(2)の外周と前記蓋部材(4)の内周の対向部分(13,14)に、ラビリンスシール(15)を設けた請求項1に記載のトルクリミッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007050069A JP2008215401A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | トルクリミッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007050069A JP2008215401A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | トルクリミッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008215401A true JP2008215401A (ja) | 2008-09-18 |
Family
ID=39835688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007050069A Pending JP2008215401A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | トルクリミッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008215401A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5475918B1 (ja) * | 2013-10-24 | 2014-04-16 | 株式会社東京鋲兼 | トルクヒンジ又はトルクリミッタ |
JP2016191414A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | オリジン電気株式会社 | トルクリミッタ及びその製造方法 |
CN109973567A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-07-05 | 上海杰邦塑料五金制品有限公司 | 一种扭矩限制器 |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007050069A patent/JP2008215401A/ja active Pending
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