JP2005023994A - トルクリミッタ - Google Patents

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JP2005023994A JP2003189624A JP2003189624A JP2005023994A JP 2005023994 A JP2005023994 A JP 2005023994A JP 2003189624 A JP2003189624 A JP 2003189624A JP 2003189624 A JP2003189624 A JP 2003189624A JP 2005023994 A JP2005023994 A JP 2005023994A
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hook
coil spring
shaft
housing
torque
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Seiichi Takada
声一 高田
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】ハウジングに挿通した軸にコイルばねを巻き付け、そのコイルばねの一端部に設けたフックをハウジングのフック止め部に固定し、ハウジングと軸との相対回転により所要のトルクを発生させるようにしたトルクリミッタにおいて、トルク発生時に前記フックに作用する引き込み力に対する強度を向上させることである。
【解決手段】ハウジング1に挿通した軸3にコイルばね4を巻き付け、そのコイルばね4の一端部に設けたフック8をハウジング1のフック止め部6に固定し、ハウジング1と軸3との相対回転により所要のトルクを発生させるようにしたトルクリミッタにおいて、前記のコイルばね4とその一端部のフック8を所要幅の板ばねにより形成した構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンタ等におけるトルク伝達部において用いられるトルクリミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ等のトルク伝達部分に使用されるトルクリミッタとして、ハウジングの内部においてそのハウジングに軸受を介して支持された軸の周りに所要の弾力でコイルばねを装着し、そのコイルばねの一端部を径方向外向きに屈曲してフックを形成し、そのフックをハウジング内周面に設けたフック止め部に係合させた構成のものが従来から知られている(例えば、特許文献1)。前掲の特許文献1に開示されたトルクリミッタにおいては、弾性線材を螺旋曲状に巻き曲げたコイルばねが使用されている。
【0003】
上記のトルクリミッタは、ハウジング(特許文献1においては「外輪」)を固定し、軸(同「内輪」)をコイルばねの縮径方向に回転させた場合に、コイルばねに大きな緊縛力が発生し軸がロックするが、それ以上に大きいトルクが軸に加えられると、滑りが生じてトルクリミッタとしてのトルクを発生しながら軸が回転する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−254756号公報(図1、図2参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5は、前記従来の技術のトルクリミッタの一部を示している。21はハウジング、22は軸、23はコイルばね、24はコイルばね23の一端部に設けられたフックであり、そのフック24がハウジング21の内周面に設けられたフック止め25に係合された状態を示す。このようなトルクリミッタにおいて、軸22がコイルばね23の巻き方向に回転(矢印X参照)すると該コイルばね23に大きな緊縛力が発生し軸22がロックするが、それ以上に大きいトルクが軸22に加えられると、滑りが生じてトルクリミッタとしてのトルクを発生しながら軸22が回転する。このとき、コイルばね23のフック24には回転方向に引き込み力が作用する(矢印x参照)。この力が一定以上大きくなるとフック24が座屈し破損に至る可能性がある。このためには、フック24を十分な強度でフック止め25に固定する必要があるが、フック24が線材であることから補強手段を適用し難い問題があり、発生トルクに一定の限界があった。
【0006】
そこで、この発明はフックの固定強度が十分大きくとれ、これによって大きなトルクの発生が可能となるトルクリミッタを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、ハウジングの軸受によって支持された軸の外周面に所要の弾力でコイルばねを巻き付け、そのコイルばねの一端部を屈曲して径方向外向きのフックを形成し、該フックを前記ハウジングのフック止め部に係合してなるトルクリミッタにおいて、前記コイルばねを螺旋状に巻き曲げた板ばねにより形成し、その板ばねの一端部を径方向外向きに屈曲して前記のフックを形成した構成を採用した。
【0008】
上記の構成によると、板ばねの幅・厚さを適宜選定することにより十分大きなトルクを発生させることができる。また、フックが板ばねの一端部により形成されるので、その幅と厚さを適当に選定することにより、線材によるものに比べ大きい強度が得られ、トルク発生時の引き込み力に十分耐えることができる。
【0009】
前記ハウジングに軸方向の切込み部を設け、その切込み部の対向した軸方向2面の側面のうち該切込み部の開放端から見た前記コイルばねの巻き方向側の面をフック止め部と定め、前記フックの外側面を該フック止め部に固定した構成をとることができる。この構成によると、前記フックをフック止め部に固定することができるので、フックの強度が増大し一層大きいトルクの発生が可能となる。
【0010】
その他、板ばねと軸との間の摩擦低減のために、前記軸に潤滑剤保持溝を所要数設けた構成、前記コイルばねに潤滑剤保持穴を所要数設けた構成などを採用することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。実施形態のトルクリミッタは、図1、図2に示したように、円筒形のハウジング1、その両端開口に嵌合された軸受2,2、その軸受2、2により回転自在に支持されてハウジング1に挿通された軸3、及びハウジング1の内部において軸3に巻き付けられた右巻きのコイルばね4からなる。
【0012】
ハウジング1の一端部に軸方向の所定幅の切込み部5が設けられる。切込み部5は軸方向に対向した2側面と、内端面とによりコの字形に形成され、その2側面の一方の側面(切込み部5の開放端側から見て右側の側面)をフック止め部6と定め、この部分にねじ穴7を2箇所に設けている。なお、コイルばね4の巻き方向が左巻きの場合は、フック止め部6は左側の側面に定められる。
【0013】
前記のコイルばね4は所要幅の板ばねを約3回右巻きに螺旋状に巻いて形成され、その一端部を半径方向外向きに屈曲してフック8が形成される。フック8には前記のねじ穴7に合致する複数箇所の取付け穴9が設けられる。このコイルばね4は、軸3の直径が10mmである場合に、幅5mm、板厚0.1〜1.0mmである。通常その幅は板厚の10〜30倍に設定される。
【0014】
前記の軸3にコイルばね4を所要の弾性で装着した状態でそのフック8を前記切込み部5に臨ませ、そのフック8と同形状の長方形の座金11を介してボルト12をフック8の取付け穴9に通し、ねじ穴7にねじ込んで該フック8をフック止め部6に固定する。切込み部5の幅は、前記のねじ込み作業が容易にできる範囲に設定される。軸受2、2を軸3に通し、各軸受2、2をハウジング1の両端部に嵌合させ、軸3をハウジング1のセンターにおいて回転自在に支持する。その状態で、コイルばね4は軸3に対し所要の弾性力で巻き付く。またコイルばね4とハウジング1の内周面との間に若干のすき間が存在する。フック8の部分は図1(b)に示したように、前記のすき間分だけ立ち上がり、前記のフック止め部6に固定される。コイルばね4の他端部は自由端となっている。フック8の立ち上がり屈曲部13は、フック止め部6のエッジ部14に合致する(図1(c)参照)。屈曲部13をエッジ部14に合致させることにより、フック8の位置が定まるため、コイルばね4の姿勢が安定する。フック8をフック止め部6に固定するその他の手段として、超音波溶接、接着等がある。
【0015】
軸3とコイルばね4間の潤滑を図るために、図3に示したように、軸3の外周面に軸方向に複数本の潤滑剤保持溝15を設け、その各潤滑剤保持溝15にグリース等の潤滑剤16を塗布するようにしてもよい。その他の潤滑手段として、図4に示したように、コイルばね4に複数の潤滑剤保持穴17を設け、各潤滑剤保持穴17に潤滑剤16を塗布することもできる。
【0016】
実施形態のトルクリミッタは以上のようなものであり、図1(b)において、固定されたハウジング1に対し軸3がコイルばね4の巻き方向(右方向、矢印X参照)に回転すると、コイルばね4には縮径方向の力による緊縛力が発生して軸3がロックするが、それ以上大きいトルクで回転させると軸3とコイルばね4との間で滑りが発生する。そのときのトルクをトルクリミッタのトルクとして利用する。なお、軸3が逆回転すると、コイルばね4には拡径方向の力が作用し低トルクで回転する。
【0017】
また、軸3が固定でハウジング1が回転するようにした使用形態もある。その場合はハウジング1が左回転すると緊縛力が発生してロックするが、それ以上に大きいトルクで回転させると前記の場合と同様に滑りが発生し、トルクリミッタとしてのトルクが発生する。逆に回転すると前記の場合と同様に低トルクとなる。
【0018】
前記のようにして、トルクリミッタとしてのトルクを発生させている間は、そのトルクによってフック8には軸3の回転方向の引き込み力が作用するが、その力は、板ばねの一部で形成されたフック8自体の強度、フック止め部6における座金11を介して2本のボルト12によるねじ止めの強度により支持される。言い換えれば、フック8を固定するこれらの総合強度に見合った大きなトルクをコイルばね4と軸3との間で発生させることができる。
【0019】
【発明の効果】
この発明によれば、以下のごとき効果がある。
(1)コイルばねを板ばねにより形成しているため、その一端部に形成されたフックも板ばねと同じ幅を有し、フック自体の強度が向上する。また、そのフックをねじ止め等による強固な手段で確実にハウジングのフック止め部に固定することができるので、大きなトルクを発生させることができる。また線材のフックに比べ板材のフックは、それをフック止め部に固定する作業も容易にできる。
(2)コイルばねを板ばねにより形成しているため、トルクを発生する面積を十分に広くとることができ、大きいトルクを容易に発生させることができる。
(3)トルク発生時にフックに作用する引き込み力は、フックの外側面が押し当てられるフック止め部のエッジ部で受けられるため、コイルばねの姿勢が安定する結果発生トルクが安定する。
(4)軸やコイルばねに溝や穴による潤滑剤の保持部を設けることにより、摺接による摩耗を防止し、長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態の断面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
(c)(b)図の一部拡大断面図
【図2】同上の分解斜視図
【図3】(a)同上の変形例の軸の斜視図
(b)(a)図の軸を使用した場合の一部断面図
【図4】(a)同上の他の変形例のコイルばねの斜視図
(b)(a)図のコイルばねを使用した場合の一部断面図
【図5】従来のトルクリミッタの一部分を示す斜視図
【符号の説明】
1 ハウジング
2 軸受
3 軸
4 コイルばね
5 切込み部
6 フック止め部
7 ねじ穴
8 フック
9 取付け穴
11 座金
12 ボルト
13 屈曲部
14 エッジ部
15 潤滑剤保持溝
16 潤滑剤
17 潤滑剤保持穴

Claims (4)

  1. ハウジングの軸受によって支持された軸の外周面に所要の弾力でコイルばねを巻き付け、そのコイルばねの一端部を屈曲して径方向外向きのフックを形成し、該フックを前記ハウジングのフック止め部に係合してなるトルクリミッタにおいて、前記コイルばねを螺旋状に巻き曲げた板ばねにより形成し、その板ばねの一端部を径方向外向きに屈曲して前記のフックを形成したことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 前記ハウジングに軸方向の切込み部を設け、その切込み部の対向した軸方向2面の側面のうち該切込み部の開放端から見た前記コイルばねの巻き方向側の面をフック止め部と定め、前記フックの外側面を該フック止め部に固定したことを特徴とする請求項1に記載のトルクリミッタ。
  3. 前記軸に潤滑剤保持溝を所要数設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトルクリミッタ。
  4. 前記コイルばねに潤滑剤保持穴を所要数設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトルクリミッタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033195A (ja) * 2010-11-04 2011-02-17 Tok Bearing Co Ltd コイルスプリング式一方向クラッチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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