JP2015222287A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Tatsuya Nakamura
達也 中村
卓司 今村
Takuji Imamura
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【課題】配向異常の液晶分子の影響を抑えて、優れた表示品質を実現することができる液晶表示装置を提供する。【解決手段】アレイ基板ARには、第1電極E1および第2電極E2を有する複数の画素が並べて配置されている。第2電極E2は、画素電極であり、第3絶縁膜26を介して第1電極E1よりも液晶層LQ側に設けられる。第2電極E2には、複数のスリット状の開口が形成されている。対向基板CTには、アレイ基板AR側に突出する突起物Tが設けられる。突起物Tは、隣接する画素電極間に沿って対向するように対向基板CTに設けられる。突起物Tは、第2電極E2のスリット状の開口の長手方向に沿って延びる線と交差するように配置される。突起物Tは、複数の画素において、2カ所以上でアレイ基板ARに接して、または近接して形成される。【選択図】図5

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置の表示方式としては、ツイステッドネマティック(Twisted Nematic;略称:TN)モードが広く用いられてきたが、スマートフォンおよびタブレッドなどを代表とする中小型の液晶パネルを備える液晶表示装置では、横電界方式が主流になりつつある。横電界方式では、アレイ基板に設けられる第1電極と第2電極との間に電圧を印加し、液晶パネルにほぼ水平な電界を発生させ、液晶分子を水平方向で駆動する。横電界方式は、TNモードに比べて、広視野角および高精細であり、また高輝度化に有利である。
横電界方式としては、面内スイッチング(In-Plane Switching;略称:IPS)モードと、フリンジフィールドスイッチング(Fringe Field Switching;略称:FFS)モードとが知られている。FFSモードの液晶表示装置では、第1電極と、スリットを有する第2電極とが、絶縁膜を介して対向して設けられる。第1電極および第2電極のうち、いずれか一方が画素電極として用いられ、他方が対向電極として用いられる。電界は、第2電極のスリットから表示面側の液晶に向けて発生し、電界に応じて液晶が駆動する。
従来技術のFFSモードの液晶表示装置では、表示領域全体に白を表示する全白表示時に、表示領域に外部から圧力を加えた場合、たとえば指などで加重した場合に、液晶の配向が乱れ、配向異常となるという問題がある。配向異常となった透過部の液晶分子は、第1電極と第2電極とで構成されるスリット電極の電界によって、正常な配向に戻ろうとするが、隣接する画素電極間の電界が強いので、画素電極間の配向に引きずられ、正常な配向とならない。したがって、白表示に戻らずに黒表示のままとなり、表示品位が低下する。
この問題を解決するために、ソース線およびゲート線よりも表示面側に高分子構造物を設けることによって、前述の液晶の配向の乱れが隣接する画素に波及することを抑制する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される技術では、液晶層側に突出するように対向基板に高分子構造物を形成している。
特開2011−186410号公報
特許文献1に開示されるように、液晶層側に突出するように対向基板に高分子構造物を形成する。この場合、高分子構造物の面積比が著しく増大するので、温度および圧力による変化の際に高分子構造物がアレイ基板に接すると、液晶パネル自体のフレキシビリティが低減してしまい、低温発泡または衝撃発泡を生じやすくなる。これによって、表示品質を低くしてしまうという問題がある。
本発明の目的は、配向異常の液晶分子の影響を抑えて、優れた表示品質を実現することができる液晶表示装置を提供することである。
本発明の液晶表示装置は、第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に保持される液晶層とを備える液晶表示装置であって、前記第1の基板および前記第2の基板のうち、一方の基板には、一方が画素電極である第1の電極および第2の電極を有する複数の画素が並べて配置されており、前記第2の電極は、前記画素電極であり、絶縁膜を介して前記第1の電極よりも前記液晶層側に設けられ、複数のスリット状の開口が形成されており、前記第1の基板および前記第2の基板のうち、他方の基板には、前記一方の基板側に突出する突起物が設けられ、前記突起物は、隣接する前記画素電極間に沿って対向するように前記他方の基板に設けられ、前記スリット状の開口の長手方向に沿って延びる線と交差するように配置され、前記複数の画素において、2カ所以上で前記一方の基板に接して、または近接して形成されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置によれば、画素の透過率の向上が可能であり、かつ広視野角化が可能な横電界方式の液晶表示装置が実現される。この横電界方式の液晶表示装置において、他方の基板には、一方の基板側に突出する突起物が設けられる。突起物は、隣接する画素電極間に沿って対向するように他方の基板に設けられ、第2の電極に形成されたスリット状の開口の長手方向に沿って延びる線と交差するように配置され、複数の画素において、2カ所以上で一方の基板に接して、または近接して形成される。これによって、面押しによる配向異常の液晶分子の影響を抑えて、優れた表示品質を実現することができる液晶表示装置を得ることができる。
本発明の実施の一形態である液晶表示装置1の構成を示すブロック図である。 図1に示す液晶表示装置1の画素PXの部分の構成を示す平面図である。 図2に示す液晶表示装置1のスイッチXの部分の構成を示す断面図である。 図2の領域Aを拡大して示す図である。 図2の切断面線B−Bから見た断面図である。 本発明の前提技術の液晶表示装置50の構成を示す平面図である。
<前提技術>
図6は、本発明の前提技術の液晶表示装置50の構成を示す平面図である。前提技術の液晶表示装置50は、フリンジフィールドスイッチング(Fringe Field Switching;略称:FFS)モードの液晶表示パネルCNTを備える液晶表示装置(以下「FFSモードの液晶表示装置」という場合がある)である。前提技術の液晶表示装置50は、後述する図1〜図5に示す本発明の実施の一形態である液晶表示装置1と同様の液晶表示パネルLPN、第1光学素子OD1、第2光学素子OD2およびバックライトユニットBLを備えて構成されるが、後述する図5に示す突起物Tは備えていない。
実際に前提技術のFFSモードの液晶表示装置50を試作し、駆動してみたところ、全白表示時に表示領域へ外部から圧力を加える、たとえば、指などで加重した場合に、液晶の配向が乱れ、以下の問題が生じることが判った。
配向異常となった透過部の液晶分子は、後述する図4に示すように、スリットSLによって画素電極である第2電極E2に形成されるスリット電極間、すなわち列方向VにおけるスリットSLの開口部間H1の電界によって、正常な配向に戻ろうとする。しかし、隣接する画素電極E2間H2の電界が強いので、透過部の液晶分子は、画素電極E2間H2の配向に引きずられ、正常な配向とならない。したがって、白表示に戻らずに黒表示のままとなり、表示品位が低下する。ここで、「スリット電極」とは、第2電極E2のうち、スリットSLが形成されている部分をいう。
透過率を向上するためには、画素電極E2自体の透過部を拡大することが効果的である。その影響で、隣接する画素電極E2間H2の間隔が狭くなり、画素電極E2のスリット電極間H1の間隔よりも、隣接する画素電極E2間H2の間隔が狭くなることが多くなっている。これによって、スリット電極間H1の電界よりも、隣接する画素電極E2間H2の電界が強くなっており、前述の配向の乱れによる問題が顕著になっている。この問題を解決するために、本発明では、以下の本実施の形態の構成を採用している。
<実施の形態>
図1は、本発明の実施の一形態である液晶表示装置1の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す液晶表示装置1の画素PXの部分の構成を示す平面図である。図3は、図2に示す液晶表示装置1のスイッチXの部分の構成を示す断面図である。
本実施の形態では、FFSモードの液晶表示パネルCNTを備える液晶表示装置1に本発明を適用した場合を一例として説明する。図は模式的に示したものであり、図示した構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。また、図面の理解を容易にするために、発明の主要部分以外の部分については、記載の省略および構成の一部の簡略化などを適宜行っている。
本実施の形態の液晶表示装置1は、液晶分子をスイッチングする液晶モードとして、第1の基板および第2の基板のうち、一方の基板に第1の電極および第2の電極を備え、これらの間に形成される横電界、すなわち基板の厚み方向一方側の表面である主面にほぼ平行な電界を主に利用して液晶分子をスイッチングするFFSモードを採用している。
図1〜図3に示すように、液晶表示装置1は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示装置であり、液晶表示パネルLPNを備える。液晶表示パネルLPNは、第1の基板であるアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向して配置された第2の基板である対向基板CTと、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持される液晶層LQとを備えて構成される。
液晶表示パネルLPNは、画像を表示する領域である表示エリア(以下「アクティブエリア」という場合がある)DSPを有する。表示エリアDSPは、m×n(m,nは正の整数)個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成される。図1では、表示エリアDSP内の1つの画素PXを拡大して示している。
アレイ基板ARは、図3に示すように、ガラス板および石英板などの光透過性を有する絶縁基板20を用いて形成されている。アレイ基板ARは、図1に示す表示エリアDSPにおいて、絶縁基板20の厚み方向一方側の表面上に、各画素PXの行方向Hに沿ってそれぞれ延出するn(nは正の整数)本のゲート線Y、すなわち第1ゲート線Y1〜第nゲート線Ynと、各画素PXの列方向Vに沿ってそれぞれ延出するm(mは正の整数)本のソース線X、すなわち第1ソース線X1〜第mソース線Xmと、各画素PXにおいてゲート線Yとソース線Xとの交差部を含む領域に配置されるm×n個のスイッチング素子Wと、表示エリアDSPの全体にわたって配置される第1電極E1と、各画素PXに配置される第2電極E2とを備える。以下の説明では、第1の電極E1を「第1電極E1」といい、第2の電極E2を「第2電極E2」という場合がある。
ゲート線Yは、少なくとも、第2電極E2とドレイン電極WDのコンタクト部とが配置される領域に形成される。ゲート線Yは、ゲート絶縁膜22を介して、ソース線Xに交差する。ゲート線Yおよびソース線Xは、たとえば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)などの導電材料によって形成される。
スイッチング素子Wは、本実施の形態では、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;略称:TFT)によって構成されている。スイッチング素子Wの半導体層は、たとえば、ポリシリコンまたはアモルファスシリコンなどによって形成可能であり、本実施の形態ではアモルファスシリコンによって形成される。
ゲート線Yは、絶縁基板20の厚み方向一方側の表面部に配置される。スイッチング素子Wのゲート電極WGは、ゲート線Yに電気的に接続されるか、または絶縁基板20の厚み方向一方側の表面部においてゲート線Yと一体的に形成される。ゲート線Yおよびゲート電極WGは、同一の材料を用いて、同一の工程で形成することが可能である。
ゲート線Yおよびゲート電極WGは、ゲート絶縁膜22によって覆われる。ゲート絶縁膜22は、たとえば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成される。
ソース線Xは、ゲート絶縁膜22の厚み方向一方側の表面部に配置される。スイッチング素子Wの半導体層SCは、ゲート絶縁膜22の厚み方向一方側の表面部に、ゲート電極WGと対向するように配置される。
スイッチング素子Wのソース電極WSおよびドレイン電極WDは、ゲート絶縁膜22の厚み方向一方側の表面部に配置される。ソース電極WSは、ソース線Xに電気的に接続されるか、またはソース線Xと一体的に形成されるとともに、半導体層SCに接して形成される。ドレイン電極WDは、第2電極E2に電気的に接続されるとともに、ソース電極WSから離れて、半導体層SCに接して形成される。半導体層SCのうち、ソース電極WSに接する領域と、ドレイン電極WDに接する領域との間の領域は、チャネルCHNとして機能する。
ソース線X、ソース電極WSおよびドレイン電極WDは、同一の材料を用いて同一の工程で形成することが可能である。半導体層SC、ソース線X、ソース電極WSおよびドレイン電極WDは、第1絶縁膜24によって覆われる。第1絶縁膜24は、第2絶縁膜25によって覆われる。第1絶縁膜24および第2絶縁膜25は、パッシベーション膜として機能する。
第1絶縁膜24および第2絶縁膜25は、たとえば、窒化シリコン(SiN)もしくは酸化シリコン(SiO)などの無機系材料によって形成される無機絶縁膜、または有機系材料によって形成される有機絶縁膜で構成される。
以上のように、本実施の形態では、スイッチング素子Wとして、ゲート電極WGが図3の紙面に向かって下側、すなわち絶縁基板20側にあり、チャネルCHNが図3の紙面に向かって上側、すなわち液晶層LQ側にある構造のボトムゲート型の薄膜トランジスタを適用している。ここで、「チャネル」とは、半導体層SCのうち、ソース電極WSとドレイン電極WDとの間の電流が流れる部分をいう。
第1電極E1は、第2絶縁膜25の厚み方向一方側の表面部において、表示エリアDSPの全体にわたって配置される。すなわち、第1電極E1は、各画素PXに対応して配置されるとともに、画素PX間にも配置された略ベタ状であり、ゲート線Yおよびソース線Xを覆うように配置される。第1電極E1は、たとえば、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide;略称:ITO)、またはインジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide;略称:IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成される。
本実施の形態の液晶表示装置1では、図2および図3に示すように、第1電極E1は、ゲート線Yを覆うように配置される。第1電極E1は、ゲート線Yの全体を覆うように配置される必要はなく、少なくともゲート線Yの端部からエラー電界のシールドに必要な一定の領域を覆うように配置されればよい。
第1電極E1には、チャネルCHNから離間した領域に第2開口部AP2が形成される。第2開口部AP2は、第2電極E2とスイッチング素子Wとを接続するためのコンタクト部に相当する。第1電極E1は、第3絶縁膜26によって覆われる。第3絶縁膜26は、第1絶縁膜24および第2絶縁膜25と同様に、パッシベーション膜として機能する。第3絶縁膜26は、たとえば、窒化シリコン(SiN)もしくは酸化シリコン(SiO)などの無機系材料によって形成される無機絶縁膜、または有機系材料によって形成される有機絶縁膜で構成される。
第2電極E2は、第3絶縁膜26の厚み方向一方側の表面部において各画素PXに配置される。すなわち、各第2電極E2は、第3絶縁膜26を介して第1電極E1と対向する。第2電極E2は、厚み方向一方側から見て、各画素PXにおいて画素形状に対応した島状に形成される。本実施の形態では、第2電極E2は、厚み方向一方側から見て、四角形状、具体的には長方形状に形成される。
第2電極E2には、第1電極E1と対向する複数のスリットSLが形成される。各スリットSLは、第2電極E2の厚み方向一方側から見て、略長方形状または長円形状に形成される。本実施の形態では、図2に示すように、各スリットSLは、その長軸Lが行方向Hおよび列方向Vと非平行となるように、すなわち平行にならないように形成される。複数のスリットSLは、列方向Vに並んで配置される。
第2電極E2は、図2および図3に示すように、第1絶縁膜24、第2絶縁膜25および第3絶縁膜26を貫通するコンタクトホールCHと、第1電極E1の第2開口部AP2とを介して、スイッチング素子Wのドレイン電極WDに接する。
第2電極E2は、第1電極E1と同様に、たとえばITOまたはIZOなどの光透過性を有する導電材料によって形成される。第2電極E2は、第1配向膜AL1によって覆われる。第1配向膜AL1は、たとえばポリイミドによって形成される。
図1に示すように、各ゲート線Yは、表示エリアDSPの外部に引き出され、コントローラCNTによって制御されるゲートドライバYDに接続される。各ソース線Xは、表示エリアDSPの外部に引き出され、コントローラCNTによって制御されるソースドライバXDに接続される。第1電極E1には、共通電極COMを介して、コントローラCNTなどから供給されたコモン電圧が印加される。
ゲートドライバYDは、コントローラCNTによる制御に基づいて、n本のゲート線Yに順次、駆動信号である走査信号を供給する。また、ソースドライバXDは、コントローラCNTによる制御に基づいて、各行のスイッチング素子Wが走査信号によってオンするタイミングで、m本のソース線Xにそれぞれ、駆動信号である映像信号を供給する。各行の第2電極E2は、第1電極E1の電位に対して、対応するスイッチング素子Wを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
対向基板CTは、図3に示すように、ガラス板または石英板などの光透過性を有する絶縁基板30を用いて形成される。本実施の形態では、液晶表示装置1は、カラー表示タイプの液晶表示装置である。したがって、対向基板CTは、絶縁基板30の厚み方向他方側の表面部、すなわち液晶層LQに対向する側の表面部に、各画素PXを区画するブラックマトリクスBM、およびブラックマトリクスBMによって囲まれた各画素PXに配置されたカラーフィルタ層CFを備えて構成される。
対向基板CTは、さらに、カラーフィルタ層CFの表面の凹凸を平坦化するように、比較的厚い膜厚で配置されたオーバーコート層などを備えて構成されてもよい。
ブラックマトリクスBMは、絶縁基板30の厚み方向他方側の表面部において、アレイ基板ARに設けられるゲート線Yおよびソース線X、ならびにスイッチング素子Wなどを含む配線部に対向するように配置される。ブラックマトリクスBMは、たとえば黒色に着色された着色樹脂によって形成される。
カラーフィルタ層CFは、絶縁基板30の厚み方向他方側、具体的にはブラックマトリクスBMの厚み方向他方側の表面部に配置される。図示は省略するが、カラーフィルタ層CFは、互いに異なる複数の色にそれぞれ着色された複数の着色樹脂層を備えて構成される。
カラーフィルタ層CFは、たとえば、赤色、青色および緑色の3原色にそれぞれ着色された赤色着色樹脂層、青色着色樹脂層および緑色着色樹脂層を備えて構成される。この場合、赤色着色樹脂層、青色着色樹脂層および緑色着色樹脂層は、それぞれ各色用の画素、すなわち赤色用画素、青色用画素および緑色用画素に対応して配置される。
カラーフィルタ層CFは、第2配向膜AL2によって覆われる。第2配向膜AL2は、たとえばポリイミドによって形成される。
アレイ基板ARと対向基板CTとは、配向膜同士、すなわち第1配向膜AL1と第2配向膜AL2とが対向するように配置される。アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、図示しないスペーサが配置される。これによって、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に、予め定めるギャップが形成される。スペーサは、たとえば柱状スペーサであり、樹脂材料によって、アレイ基板ARおよび対向基板CTのうち、一方の基板と一体的に形成される。
アレイ基板ARと対向基板CTとは、以上のようにしてスペーサによって予め定めるギャップが形成された状態で、図示しないシール材によって貼り合わせられる。
液晶層LQは、アレイ基板ARの第1配向膜AL1と対向基板CTの第2配向膜AL2との間に形成されたギャップに封入された、液晶分子LMを含む誘電率異方性が正の液晶組成物によって構成される。
第1配向膜AL1および第2配向膜AL2は、液晶層LQに含まれる液晶分子LMの配向を規制するようにラビング処理されている。液晶分子LMは、第1配向膜AL1および第2配向膜AL2による規制力によって、ホモジニアス配向されている。第1配向膜AL1および第2配向膜AL2のラビング方向Sは、スリットSLの長軸Lに対して非平行で、かつ非直角の方向である。
本実施の形態の液晶表示装置1は、透過型の液晶表示パネルLPNを備えた液晶表示装置であり、さらに、液晶表示パネルLPNに対してアレイ基板AR側に配置された照明ユニットであるバックライトユニットBLを備える。バックライトユニットBLは、アレイ基板AR側から液晶表示パネルLPNを照明する。
バックライトユニットBLとしては、種々の形態が適用可能である。たとえば、光源として発光ダイオード(Light Emitting Diode;略称:LED)を利用したバックライトユニット、および、光源として冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp;略称:CCFL)を利用したバックライトユニットなどのいずれでも適用可能である。バックライトユニットBLの詳細な構造については、説明を省略する。
液晶表示装置1は、液晶表示パネルLPNの一方の外面、すなわちアレイ基板ARの液晶層LQと接する面とは反対側の面に設けられた第1光学素子OD1を備える。また液晶表示装置1は、液晶表示パネルLPNの他方の外面、すなわち対向基板CTの液晶層LQと接する面とは反対側の面に設けられた第2光学素子OD2を備える。
第1光学素子OD1および第2光学素子OD2は、それぞれ偏光板を含み、特定の表示モード、本実施の形態ではノーマリーブラックモードを実現する。ノーマリーブラックモードでは、第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成されていない、すなわち第1電極E1と第2電極E2との間に電界が形成されていない無電界時において、液晶表示パネルLPNの透過率が最低となり、黒色画面が表示される。
具体的に述べると、無電界時には、液晶分子LMは、その長軸Dが第1配向膜AL1および第2配向膜AL2のラビング方向Sと平行な方位を向くように配向されている。このような状態では、バックライトユニットBLからのバックライト光は、第1光学素子OD1を透過した後、液晶表示パネルLPNを透過し、第2光学素子OD2に吸収される。これによって、黒色画面が表示される。
第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成された場合、つまり、第2電極E2に第1電極E1とは異なる電位の電圧が印加された電圧印加時には、第1電極E1と第2電極E2との間にフリンジ電界と呼ばれる横電界が形成される。この横電界は、スリットSLを介して、その長軸Lに対して直交する方位に形成される。
このとき、液晶分子LMの配向状態は、その長軸Dがラビング方向Sから横電界に平行な方向を向くように変化する。このように、液晶分子LMの長軸Dの方位がラビング方向Sから変化すると、液晶層LQを透過する光に対する変調率が変化する。したがって、バックライトユニットBLから出射され、液晶表示パネルLPNを透過したバックライト光の一部は、第2光学素子OD2を透過する。これによって、白色画面が表示される。このようにしてバックライト光を液晶表示パネルLPNで選択的に透過し、画像を表示する。
前述の液晶表示パネルLPNの構造では、ゲート線Yに第2電極E2とドレイン電極WDとが接触する領域が設けられる。第2電極E2は、第1絶縁膜24、第2絶縁膜25および第3絶縁膜26を貫通するコンタクトホールCHと、第1電極E1の第2開口部AP2とを介して、スイッチング素子Wのドレイン電極WDに接触している。
また第1電極E1を挟んで上側、すなわち対向基板側が画素PXを構成する液晶駆動部であり、第1電極E1を挟んで下側、すなわちバックライト側がゲート線Yおよびソース線Xなどの駆動制御部または配線部となっている。したがって、ソース線Xは、完全に電気的に分離、すなわちシールドされており、ゲート線Yは、その端部を第1電極E1で覆う構造でシールドされている。
図4は、図2の領域Aを拡大して示す図である。図5は、図2の切断面線B−Bから見た断面図である。
本実施の形態では、対向基板CTは突起物Tを備える。突起物Tは、対向基板CTの厚み方向他方側の表面部に、液晶層LQ側に突出して設けられる。突起物Tは、本実施の形態では、液晶層側LQ側を上とする略U字状に形成される。具体的には、突起物Tは、対向基板CTに接する基端部と、基端部からアレイ基板AR側に延びる遊端部である先端部とを有する。
突起物Tは、隣接する画素電極E2間に沿って対向するように対向基板CTに設けられる。突起物Tは、スリット状の開口である第2電極E2のスリットSLの長手方向に沿って延びる線と交差するように配置される。突起物Tは、複数の画素PXにおいて、2カ所以上でアレイ基板ARに接して、または近接して形成される。
本実施の形態では、このような突起物Tが対向基板CTに設けられるので、隣接する画素電極E2間H2の電界によって、画素電極E2間H2で液晶分子の配向が引きずられる影響を、対向基板CTに設けられた突起物Tで遮断することができる。
具体的に述べると、突起物Tによって、スリット電極上の液晶層LQと、隣接する画素電極E2間H2の液晶層LQとは分断されている。すなわち、スリット電極が形成される画素電極E2上の液晶層LQと、隣接する画素電極E2間H2の液晶層LQとは、突起物Tによって分断されている。
これによって、スリット電極間H1の電界よりも、隣接する画素電極E2間H2の電界が強度な場合に、全白表示時に表示領域へ外部から圧力を加えたとき、たとえば、指などで加重したときに液晶の配向が乱れて黒表示となっても、隣接する画素電極E2間H2の液晶配向の影響がなくなる。
したがって、スリット電極上の液晶層LQを正常な配向に戻すことができるので、表示品位の低下を抑制することができる。
突起物Tの対向基板CTの厚み方向に垂直な幅方向における寸法(以下「幅」という場合がある)H3は、隣接する画素電極E2間H2を覆うように選ばれる。突起物Tは、その内部が、図5に示すように空洞に形成される。
突起物Tは、複数の画素PXにおいて、2ヶ所に分けて設けられてもよい。突起物Tの先端が2ケ所に分裂して空洞を形成していても、独立して2ケ所以上に形成されていても、温度および圧力が変動するときに、アレイ基板ARと突起物Tとが接する面積を減少させて、液晶発泡を抑制することができる。
言い換えれば、温度および圧力が変動するときに、その突起物Tは2ケ所以上でアレイ基板ARに接する。この場合、突起物Tの中を空洞にすると、アレイ基板ARと突起物Tとが接する面積が減少するので、液晶発泡を抑制する効果を奏する。逆に空洞を埋めた場合は、突起物Tの面積が大きくなり、低温発泡を引き起こしやすくなる。
低温発泡を抑制するために、突起物Tの幅H3は、画素PXの短辺方向の1割程度の幅が望ましい。具体的には、突起物Tの幅H3は、隣接する画素電極E2の並び方向における画素の寸法、すなわち画素PXの短辺方向の寸法の5%以上15%以下であることが好ましい。このような突起物Tを配置することによって、隣接する画素電極E2間H2の配向と画素電極E2の透過部の配向とを分断することができる。したがって、液晶の配向の影響を、極力抑えることができる。
突起物Tの幅H3は、突起物Tが画素電極のスリット開口部とは重ならないように配置できる範囲としている。突起物Tが画素電極のスリット開口部と重なった場合、液晶表示パネルCNTの開口率の低下を招いてしまう。前述のように、突起物Tの幅H3を、突起物Tが画素電極のスリット開口部とは重ならないように配置できる範囲とすることによって、開口率の低下を防ぐことができる。
以上のように本実施の形態によれば、画素PXの透過率の向上が可能であり、かつ広視野角化が可能な横電界方式の液晶表示装置1が実現される。この横電界方式の液晶表示装置1において、対向基板CTには、アレイ基板AR側に突出する突起物Tが設けられる。
突起物Tは、隣接する画素電極E2間に沿って対向するように対向基板CTに設けられる。突起物Tは、画素電極である第2電極E2に形成されるスリット状の開口、すなわちスリットSLの長手方向に沿って延びる線と交差するように配置される。突起物Tは、複数の画素PXにおいて、2カ所以上でアレイ基板ARに接して、または近接して形成される。
このように突起物Tを設けることによって、隣接する画素電極E2間H2の配向と、画素電極E2の透過部の配向とを分断することができる。したがって、表示領域DSPに外部から圧力を加えた場合に生じる配向異常の液晶分子の影響を抑えて、優れた表示品質を実現することができる液晶表示装置1を得ることができる。
また突起物Tは、複数の画素PXにおいて、2カ所以上でアレイ基板ARに接して、または近接して形成される。換言すれば、突起物Tは、その内部に、空洞が形成される。これによって、前述のようにアレイ基板ARと突起物Tとが接する面積を減少させて、液晶発泡を抑制することができる。したがって、液晶の発泡を抑制しつつ、液晶の配向の乱れによる表示不良を低減することができる。
また本実施の形態では、突起物Tは、アレイ基板AR側に延びる先端部が、2つ以上、具体的には2つに分かれて形成され、分かれた各部分が、アレイ基板ARに接するか、または近接している。これによって、前述のように液晶の発泡を抑制しつつ、液晶の配向の乱れによる表示不良を低減することができる液晶表示装置1を実現することができる。
また本実施の形態では、突起物Tは、隣接する画素電極の両方と一部分が重畳するように配置される。これによって、前述の液晶の発泡を抑制しつつ、液晶の配向の乱れによる表示不良を低減する効果を、より確実に得ることができる。
また本実施の形態では、突起物Tは、隣接する画素電極E2の並び方向における寸法である幅H3が、隣接する画素電極E2間H2の間隔よりも大きい。これによって、突起物Tの幅H3が、隣接する画素電極E2間H2の間隔以下である場合に比べて、前述の液晶の発泡を抑制しつつ、液晶の配向の乱れによる表示不良を低減する効果を、より効果的に得ることができる。
また本実施の形態では、突起物Tは、画素電極である第2電極E2のスリットSLを除く領域に対応して配置される。すなわち、突起物Tの幅H3は、突起物Tが画素電極E2のスリットSLと重ならない範囲となっている。これによって、突起物Tの設置による開口率の低下を防止することができる。
以上のことから、突起物Tは、画素電極とは重畳するが、画素電極のスリット開口部とは重畳しないような幅で形成することが好ましいことが判る。
また、本実施の形態では、突起部Tは、隣接する画素電極の並び方向における寸法が、ブラックマトリックスBMの並び方向における寸法よりも小さい。これによって、ブラックマトリックスBMによる効果を阻害することなく、前述の液晶の発泡を抑制しつつ、液晶の配向の乱れによる表示不良を低減する効果を得ることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変更または省略することが可能である。
1,50 液晶表示装置、20,30 絶縁基板、22 ゲート絶縁膜、24 第1絶縁膜、25 第2絶縁膜、26 第3絶縁膜、AL1 第1配向膜、AL2 第2配向膜、AR アレイ基板、AP2 第2開口部、BL バックライトユニット、BM ブラックマトリクス、CF カラーフィルタ層、CH コンタクトホール、CHN チャネル、COM 共通電極、CT 対向基板、DSP 表示エリア、E1 第1電極、E2 第2電極、LPN 液晶表示パネル、LQ 液晶層、OD1 第1光学素子、OD2 第2光学素子、PX 画素、SC 半導体層、SL スリット、T 突起物、W スイッチング素子、WD ドレイン電極、WG ゲート電極、WS ソース電極、X ソース線、Y ゲート線。

Claims (8)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に保持される液晶層とを備える液晶表示装置であって、
    前記第1の基板および前記第2の基板のうち、一方の基板には、一方が画素電極である第1の電極および第2の電極を有する複数の画素が並べて配置されており、
    前記第2の電極は、前記画素電極であり、絶縁膜を介して前記第1の電極よりも前記液晶層側に設けられ、複数のスリット状の開口が形成されており、
    前記第1の基板および前記第2の基板のうち、他方の基板には、前記一方の基板側に突出する突起物が設けられ、
    前記突起物は、
    隣接する前記画素電極間に沿って対向するように前記他方の基板に設けられ、
    前記スリット状の開口の長手方向に沿って延びる線と交差するように配置され、
    前記複数の画素において、2カ所以上で前記一方の基板に接して、または近接して形成されることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記突起物は、前記一方の基板側に延びる先端部が、2つ以上に分かれて形成され、分かれた各部分が、前記一方の基板に接するか、または近接していることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記突起物は、隣接する前記画素電極の並び方向における寸法が、前記並び方向における前記画素の寸法の5%以上15%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記突起物は、隣接する前記画素電極の並び方向における寸法が、前記並び方向における隣接する前記画素電極間の間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  5. 前記突起物は、隣接する前記画素電極の両方と一部分が重畳するように配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  6. 前記突起物は、前記スリット状の開口を除く領域に対応して配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  7. 前記画素電極上の液晶層と、隣接する前記画素電極間の液晶層とは、前記突起物によって分断されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  8. 前記他方の基板は、隣接する前記画素電極間に沿って対向するように設けられ、隣接する前記画素電極間から漏れる光を遮断するブラックマトリックスを備え、
    前記突起部は、隣接する前記画素電極の並び方向における寸法が、前記ブラックマトリックスの前記並び方向における寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
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