JP2017122831A - 液晶表示装置 - Google Patents

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勲 野尻
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Abstract

【課題】透過率の低下を抑えて加重痕の発生を抑制し、表示品位に優れる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶層LQを保持するアレイ基板ARおよび対向基板CTのうち、アレイ基板ARに、画素電極E2と対向電極E1とを有する複数の画素を並べて配置し、対向基板CTに電極Tを設ける。画素電極E2には屈曲部を有するマルチドメインの複数のスリットが形成されており、電極Tは上面視でスリットを分断するように屈曲部と重畳して、対向基板CTに設けられる。
【選択図】図4

Description

液晶表示装置の表示方式としては、TN(Twisted Nematic)モードが広く用いられてきた。ところが、第1電極と第2電極との間に電圧を印加し、パネルにほぼ水平な電界を発生させ、液晶分子を水平方向で駆動する横電界方式は、広視野角や高精細、高輝度化に有利であり、今後特には、スマートフォンやタブレッドなどを代表とした中小型パネルでは主流になりつつあると言える。
横電界方式には、In Plane SwitchingモードとFFS(Fringe Field Switching)モードが知られている。特にFFSモードでは、絶縁膜を介して第1電極と、スリットを有する第2電極を備え、いずれか一方を画素電極とした場合、他方を対向電極としている。電界は上部電極のスリットから上方の液晶に向けて発生し、電界に応じて液晶が駆動する。
また、近年の横電界方式の液晶表示装置には、例えば、一画素内における電極のストライプ方向を2方向にし、一画素内に右回りの配向変化を示す領域と、左回りの配向変化を示す領域を形成するものもある。このような液晶表示装置は、マルチドメイン構造と呼ばれ視覚方向の諧調依存性をさらに向上することができる。このようなマルチドメイン構造の画素は、くの字型の電極を有し、中央に屈曲部を有する。
しかしながら、横電界方式の液晶表示装置では、表示領域へ外部から圧力を加える、例えば、指などで加重した場合に液晶の配向は乱れ、配向異常な表示ムラ(加重痕)が発生する。配向異常となった透過部の液晶分子は、正常な配向に戻ろうとするが、液晶分子は周りの液晶分子の配向に倣う性質がある為、画素の大部分の液晶が配向異常となった場合、正常に戻らないことがあり、表示ムラによる表示品位が低下する問題があった。
このような問題を解決するために、マルチドメイン構造の画素を有する横電界方式の液晶表示装置では、電極の屈曲部を横断(連結)するブリッジ電極を設け、液晶の配向異常を防ぐ技術が知られている。(特許文献1)
パネルを面押しした時の液晶の配向異常(加重痕)は、画素電極と対向電極間の電界がかからない画素外領域から始まり、第2電極からなるスリットに沿って画素内へ伝搬していく。画素屈曲部は右回りの配向変化を示す領域と、左回りの配向変化を示す領域の境界となるため液晶の配向が不安定な状態であるため、一方のドメインから伝搬した配向異常が他方のドメインへ伝搬しやすい。また、画素屈曲部は、液晶配向が不安定であることにより、加重痕の発生源にもなりやすい。画素屈曲部にブリッジ電極を追加することで、加重痕の伝搬、および加重痕の発生を防ぐことが可能となる。こうして、表示ムラの抑制が図ることが可能となる。
特開2009−47817号公報
しかしながら、画素電極屈曲部にブリッジ電極を設けた場合、追加した電極部付近の電界により電極部付近の液晶の配向が乱れ、画素屈曲部の透過率が下がり、コントラストが低下するという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、加重痕が発生せず、透過率が高く、コントラストが高い液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶表示装置は、第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に保持される液晶層とを備える液晶表示装置であって、前記第1の基板は、
走査線と、前記走査線と交差する信号線と、前記走査線と前記信号線とが交差して形成される複数の画素と、前記画素において配置されるスイッチング素子と、第1電極と、前記第1電極と絶縁膜を介して前記第1電極よりも前記液晶層側に設けられて、前記スイッチング素子と接続する第2電極と、を有しており、前記第2電極は屈曲部を有する複数の開口部を有しており、前記屈曲部の少なくとも一部と重畳するように、前記第2の基板上に電極が形成されていることを特徴とする液晶表示装置である。
本発明によれば、透過率の低下を抑えて加重痕の発生を抑制し、表示品位に優れる液晶表示装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態である液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す液晶表示装置の画素PXの部分の構成を示す平面図である。 図2の切断面線A−Aから見た断面図である。 図2の切断面線B−Bから見た断面図である。 従来技術の液晶表示装置の構成を示す平面図である。 従来技術の液晶表示装置の一部を拡大した平面図である。 本発明の第1の実施の形態である液晶表示装置の画素PXの屈曲部を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態である液晶表示装置の画素PXの屈曲部を示す平面図である。
実施の形態1
本実施の形態の液晶表示装置1は、液晶分子LMをスイッチングする液晶モードとして、第1の基板および第2の基板のうち、一方の基板に第1の電極および第2の電極を備え、これらの間に形成される横電界、すなわち基板の厚み方向一方側の表面である主面にほぼ平行な電界を主に利用して液晶分子LMをスイッチングするFFSモードを採用している。以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の一形態である液晶表示装置1の構成を示すブロック図である。図2は、図1示す液晶表示装置1の画素PXの部分の構成を示す平面図である。図3は、図2内において液晶表示装置1のスイッチング素子Wの部分でA−A間の一点鎖線で示した箇所の断面図である。
なお、図は形式的に示したものであり、図示した構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。また、図面の理解を容易にするために、発明の主要部分以外の部分については、記載の省略および構成の一部の簡略化などを適宜行っている。
図1〜図3に示すように、液晶表示装置1は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示装置であり、液晶表示パネルLPNを備える。液晶表示パネルLPNは、第1の基板であるアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向して配置された第2の基板である対向基板CTと、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持される液晶層LQとを備えて構成される。
液晶表示パネルLPNは、画像を表示する領域である表示エリア(以下「アクティブエリア」という場合がある)DSPを有する。表示エリアDSPは、m×n(m,nは正の整数)個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成される。図2、図3では、表示エリアDSP内の1つの画素PXを拡大して示している。
アレイ基板ARは、図3に示すように、ガラス板および石英板などの光透過性を有する絶縁基板20を用いて形成されている。アレイ基板ARは、図1に示す表示エリアDSPにおいて、絶縁基板20の厚み方向一方側の表面上に、各画素PXの行方向Hに沿ってそれぞれ延出するn(nは正の整数)本のゲート線Y、すなわち第1ゲート線Y1〜第nゲート線Ynと、各画素PXの列方向Vに沿ってそれぞれ延出するm(mは正の整数)本のソース線X、すなわち第1ソース線X1〜第mソース線Xmと、各画素PXにおいてゲート線Yとソース線Xとの交差部を含む領域に配置されるm×n個のスイッチング素子Wと、表示エリアDSPの全体にわたって配置される第1電極E1と、各画素PXに配置される第2電極E2を備える。ゲート線は走査線でもあり、ソース線は信号線でもある。以下の説明では、第1の電極E1を「第1電極E1」といい、第2の電極E2を「第2電極E2」という場合がある。
ゲート線Yは、少なくとも、第2電極E2とドレイン電極WDのコンタクト部とが配置される領域に形成されるが、図2に示すように互いの領域が重畳しなくともよい。ゲート線Yは、ゲート絶縁膜22を介して、ソース線Xに交差する。ゲート線Yおよびソース線Xは、たとえば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)などの導電材料によって形成される。
スイッチング素子Wは、本実施の形態では、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;略称:TFT)によって構成されている。スイッチング素子Wの半導体層SCは、たとえば、ポリシリコン、酸化物半導体、またはアモルファスシリコンなどによって形成可能であり、本実施の形態ではアモルファスシリコンによって形成される。
ゲート線Yは、絶縁基板20の厚み方向一方側の表面部に配置される。スイッチング素子Wのゲート電極WGは、ゲート線Yに電気的に接続されるか、または絶縁基板20の厚み方向一方側の表面部においてゲート線Yと一体的に形成される。図2では、ゲート電極WGとゲート線Yを一体的に形成した形態を示している。ゲート線Yおよびゲート電極WGは、同一の材料を用いて、同一の工程で形成することが可能である。
ゲート線Yおよびゲート電極WGは、ゲート絶縁膜22によって覆われる。ゲート絶縁膜22は、たとえば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成される。
ソース線Xは、ゲート絶縁膜22の厚み方向一方側の表面部に配置される。スイッチング素子Wの半導体層SCは、ゲート絶縁膜22の厚み方向一方側の表面部に、ゲート電極WGと対向するように配置される。
スイッチング素子Wのソース電極WSおよびドレイン電極WDは、ゲート絶縁膜22の厚み方向一方側の表面部に配置される。ソース電極WSは、ソース線Xに電気的に接続されるか、またはソース線Xと一体的に形成されるとともに、半導体層SCに接して形成される。ドレイン電極WDは、第2電極E2に電気的に接続されるとともに、ソース電極WSから離れて、半導体層SCに接して形成される。半導体層SCのうち、ソース電極WSに接する領域と、ドレイン電極WDに接する領域との間の領域は、チャネルCHNとして機能する。
ソース線X、ソース電極WSおよびドレイン電極WDは、同一の材料を用いて同一の工程で形成することが可能である。半導体層SC、ソース線X、ソース電極WSおよびドレイン電極WDは、第1絶縁膜24によって覆われる。第1絶縁膜24は、第2絶縁膜25によって覆われる。第1絶縁膜24および第2絶縁膜25は、パッシベーション膜として機能する。
第1絶縁膜24および第2絶縁膜25は、たとえば、窒化シリコン(SiN)もしくは酸化シリコン(SiO)などの無機系材料によって形成される無機絶縁膜、または有機系材料によって形成される有機絶縁膜で構成される。
以上のように、本実施の形態では、スイッチング素子Wとして、ゲート電極WGが図3の紙面に向かって下側、すなわち絶縁基板20側にあり、チャネルCHNが図3の紙面に向かって上側、すなわち液晶層LQ側にある構造のボトムゲート型の薄膜トランジスタを適用している。ここで、「チャネル」とは、半導体層SCのうち、ソース電極WSとドレイン電極WDとの間の電流が流れる部分をいう。
第1電極E1は、第2絶縁膜25の厚み方向一方側の表面部において、表示エリアDSPの全体にわたって配置される。すなわち、第1電極E1は、各画素PXに対応して配置されるとともに、画素PX間にも配置された略ベタ状であり、ゲート線Yおよびソース線Xを覆うように配置される。第1電極E1は、たとえば、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide;略称:ITO)、またはインジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide;略称:IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成される。
本実施の形態の液晶表示装置1では、図2および図3に示すように、第1電極E1は、ゲート線Yを覆うように配置される。第1電極E1は、ゲート線Yの全体を覆うように配置される必要はなく、少なくともゲート線Yの端部からエラー電界のシールドに必要な一定の領域を覆うように配置されればよい。
第1電極E1には、チャネルCHNと重畳する第1開口部AP1とチャネルCHNから離間した領域に第2開口部AP2が形成される。第2開口部AP2は、第2電極E2とスイッチング素子Wとを接続するためのコンタクト部に相当する。
第2開口部AP2においては、第1電極E1と同じレイヤーとして形成されるコンタクト層E1Dを介して、第2電極E2とスイッチング素子Wとを接続する。ここで、コンタクト層E1Dは、第2開口部AP2以外に形成される第1電極E1とは電気的に分離している。したがって、開口部AP1と開口部AP2とは、第1電極E1と同電位となるように制御されていない領域でもある。また、第2開口部AP2を形成した後に第2電極E2とドレイン電極WDとの直接かつ電気的な接続が良好に確保できる場合、コンタクト層E1Dは形成しなくてもよい。その場合、コンタクトホールCHは第1絶縁膜24、第2絶縁膜25、第3絶縁膜26を開口するように形成されてもよい。
第1電極E1は、第3絶縁膜26によって覆われる。第3絶縁膜26は、第1絶縁膜24および第2絶縁膜25と同様に、パッシベーション膜として機能する。第3絶縁膜26は、たとえば、窒化シリコン(SiN)もしくは酸化シリコン(SiO)などの無機系材料によって形成される無機絶縁膜、または有機系材料によって形成される有機絶縁膜で構成される。なお、第1開口部AP1は特に設けなくともよい。
第2電極E2は、第3絶縁膜26の厚み方向一方側の表面部において各画素PXに配置される。すなわち、各第2電極E2は、第3絶縁膜26を介して第1電極E1と対向する。第2電極E2は、厚み方向一方側から見て、各画素PXにおいて画素形状に対応した島状に形成される。本実施の形態では、第2電極E2は、厚み方向一方側から見て、四角形状、具体的には長方形状、または長方形状をくの字に曲げた形状に形成される。
第2電極E2には、第1電極E1と対向する複数のスリットSLが形成される。各スリットSLは第2電極E2の開口部であって、第2電極E2の厚み方向一方側から見て、略長方形状または長円形状をくの字に折り曲げた形で形成される。折り曲げた箇所は屈曲部であり、本発明における屈曲部の領域は図2に示す電極Tの形成領域とほぼ重なる。本実施の形態では、図2に示すように、各スリットSLは、その長手方向が行方向および列方向と非平行となるように、すなわち平行にならないように形成される。複数のスリットSLは、列方向に並んで配置される。
第2電極E2は、図2および図3に示すように、第1絶縁膜24、第2絶縁膜25および第3絶縁膜26を貫通するコンタクトホールCHと、第1電極E1の第2開口部AP2とを介して、スイッチング素子Wのドレイン電極WDに接する。
第2電極E2は、第1電極E1と同様に、たとえばITOまたはIZOなどの光透過性を有する導電材料によって形成される。第2電極E2は、第1配向膜AL1によって覆われる。第1配向膜AL1は、たとえばポリイミドによって形成される。
図1に示すように、各ゲート線Yは、表示エリアDSPの外部に引き出され、コントローラCNTによって制御されるゲートIC31に接続される。各ソース線Xは、表示エリアDSPの外部に引き出され、コントローラCNTによって制御されるソースIC32に接続される。第1電極E1には、共通電極COMを介して、コントローラCNTなどから供給されたコモン電圧(共通電圧)が印加される。第1電極E1と共通電極COMとは直接接続してもよいし、絶縁層に開口したコンタクトホール(図示しない)を介して接続してもよいし、第1電極E1と接続する共通配線(図示しない)を介して接続してもよい。
ゲートIC31は、コントローラCNTによる制御に基づいて、n本のゲート線Yに順次、駆動信号である走査信号を供給する。また、ソースIC32は、コントローラCNTによる制御に基づいて、各行のスイッチング素子Wが走査信号によってオンするタイミングで、m本のソース線Xにそれぞれ、駆動信号である映像信号を供給する。各行の第2電極E2は、第1電極E1の電位に対して、対応するスイッチング素子Wを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
次に、図3により対向基板CTについて説明する。なお、図2中に点線で示した対向電極Tは後述するように対向基板CTに設けられているが、対向電極Tに関する説明は別の図を用いて後で説明する。対向基板CTは、ガラス板または石英板などの光透過性を有する絶縁基板30を用いて形成される。本実施の形態では、液晶表示装置1は、カラー表示タイプの液晶表示装置である。したがって、対向基板CTは、絶縁基板30の厚み方向他方側の表面部、すなわち液晶層LQに対向する側の表面部に、各画素PXを区画するブラックマトリクスBM、およびブラックマトリクスBMによって囲まれた各画素PXに配置されたカラーフィルタ層CFを備えて構成される。
対向基板CTは、さらに、カラーフィルタ層CFの表面の凹凸を平坦化するように、比較的厚い膜厚で配置されたオーバーコート層などを備えて構成されてもよい。
ブラックマトリクスBMは、絶縁基板30の厚み方向他方側の表面部において、アレイ基板ARに設けられるゲート線Yおよびソース線X、ならびにスイッチング素子Wなどを含む配線部に対向するように配置される。ブラックマトリクスBMは、たとえば黒色に着色された着色樹脂によって形成される。
カラーフィルタ層CFは、絶縁基板30の厚み方向他方側、具体的にはブラックマトリクスBMの厚み方向他方側の表面部に配置される。図示は省略するが、カラーフィルタ層CFは、互いに異なる複数の色にそれぞれ着色された複数の着色樹脂層を備えて構成される。
カラーフィルタ層CFは、たとえば、赤色、青色および緑色の3原色にそれぞれ着色された赤色着色樹脂層、青色着色樹脂層および緑色着色樹脂層を備えて構成される。この場合、赤色着色樹脂層、青色着色樹脂層および緑色着色樹脂層は、それぞれ各色用の画素、すなわち赤色用画素、青色用画素および緑色用画素に対応して配置される。
カラーフィルタ層CFは、第2配向膜AL2によって覆われる。第2配向膜AL2は、たとえばポリイミドによって形成される。
アレイ基板ARと対向基板CTとは、配向膜同士、すなわち第1配向膜AL1と第2配向膜AL2とが対向するように配置される。アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、図示しないスペーサが配置される。これによって、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に、予め定めるギャップが形成される。スペーサは、たとえば柱状スペーサであり、樹脂材料によって、アレイ基板ARおよび対向基板CTのうち、一方の基板と一体的に形成される。
アレイ基板ARと対向基板CTとは、以上のようにしてスペーサによって予め定めるギャップが形成された状態で、図示しないシール材によって貼り合わせられる。
液晶層LQは、アレイ基板ARの第1配向膜AL1と対向基板CTの第2配向膜AL2との間に形成されたギャップに封入された、液晶分子LMを含む誘電率異方性が正の液晶組成物によって構成される。
第1配向膜AL1および第2配向膜AL2は、液晶層LQに含まれる液晶分子LMの配向を規制するようにラビング処理されている。液晶分子LMは、第1配向膜AL1および第2配向膜AL2による規制力によって、ホモジニアス配向されている。第1配向膜AL1および第2配向膜AL2のラビング方向Sは、スリットSLの長手方向に対して非平行で、かつ非直角の方向である。
本実施の形態の液晶表示装置1は、透過型の液晶表示パネルLPNを備えた液晶表示装置であり、さらに、液晶表示パネルLPNに対してアレイ基板AR側に配置された照明ユニットであるバックライトユニットBLを備える。バックライトユニットBLは、アレイ基板AR側から液晶表示パネルLPNを照明する。
バックライトユニットBLとしては、種々の形態が適用可能である。たとえば、光源として発光ダイオード(Light Emitting Diode;略称:LED)を利用したバックライトユニット、および、光源として冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp;略称:CCFL)を利用したバックライトユニットなどのいずれでも適用可能である。バックライトユニットBLの詳細な構造については、説明を省略する。
液晶表示装置1は、液晶表示パネルLPNの一方の外面、すなわちアレイ基板ARの液晶層LQと接する面とは反対側の面に設けられた第1光学素子OD1を備える。また液晶表示装置1は、液晶表示パネルLPNの他方の外面、すなわち対向基板CTの液晶層LQと接する面とは反対側の面に設けられた第2光学素子OD2を備える。
第1光学素子OD1および第2光学素子OD2は、それぞれ偏光板を含み、特定の表示モード、本実施の形態ではノーマリーブラックモードを実現する。ノーマリーブラックモードでは、第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成されていない、すなわち第1電極E1と第2電極E2との間に電界が形成されていない無電界時において、液晶表示パネルLPNの透過率が最低となり、黒色画面が表示される。
具体的に述べると、無電界時には、液晶分子LMは、その長軸Dが第1配向膜AL1および第2配向膜AL2のラビング方向Sと平行な方位を向くように配向されている。このような状態では、バックライトユニットBLからのバックライト光は、第1光学素子OD1を透過した後、液晶表示パネルLPNを透過し、第2光学素子OD2に吸収される。これによって、黒色画面が表示される。
第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成された場合、つまり、第2電極E2に第1電極E1とは異なる電位の電圧が印加された電圧印加時には、第1電極E1と第2電極E2との間にフリンジ電界と呼ばれる横電界が形成される。この横電界は、スリットSLを介して、その長手方向に対して直交する方位に形成される。
このとき、液晶分子LMの配向状態は、その長軸Dがラビング方向Sから横電界に平行な方向を向くように変化する。このように、液晶分子LMの長軸Dの方位がラビング方向Sから変化すると、液晶層LQを透過する光に対する変調率が変化する。したがって、バックライトユニットBLから出射され、液晶表示パネルLPNを透過したバックライト光の一部は、第2光学素子OD2を透過する。これによって、白色画面が表示される。このようにしてバックライト光を液晶表示パネルLPNで選択的に透過し、画像を表示する。
前述の液晶表示パネルLPNの構造では、ゲート線Yに第2電極E2とドレイン電極WDとが接触する領域が設けられる。第2電極E2は、第1絶縁膜24、第2絶縁膜25および第3絶縁膜26を貫通するコンタクトホールCHと、第1電極E1の第2開口部AP2とを介して、スイッチング素子Wのドレイン電極WDに接触している。
また第1電極E1を挟んで上側、すなわち対向基板側が画素PXを構成する液晶駆動部であり、第1電極E1を挟んで下側、すなわちバックライト側がゲート線Yおよびソース線Xなどの駆動制御部または配線部となっている。したがって、ソース線Xは、完全に電気的に分離、すなわちシールドされており、ゲート線Yは、その端部を第1電極E1で覆う構造でシールドされている。
さらに、図4も用いて本発明の実施の形態について説明する。図4は、図2の切断面線B−Bから見た断面図である。本実施の形態において、基板CTは対向電極となる電極Tを備える。具体的には、電極Tは、対向基板CTの厚み方向他方側の表面部に、液晶層LQ側に設けられる。
また、図2で示すように、電極Tの形状は矩形であり、画素屈曲部においてスリットSLを分断するように、かつ複数の画素PX間にまたがって延在するように設けられる。ここで、従来技術のブリッジ電極とは異なり、電極Tは対向電極CTに形成されているため、スリット電極を分断するように、という記載は、対向基板CTやアレイ基板AR平面と直交する方向から見た際に、すなわち上面視でそのように見えるということを意味している。すなわち、電極Tは、アレイ基板ARと対向基板CTの上面視で、画素PXの屈曲部においてスリットSLを分断するように設けられる。また、電極Tは屈曲部の少なくとも一部と重畳する。
電極Tには、表示エリア外Aからコモン電圧が印加される。したがって、電極Tは第1電極E1や共通電極COMと電気的に接続されていることになる。
本実施の形態では、ある領域で液晶分子の配向異常が発生した時、他の領域の液晶分子までもがその配向異常に引きずられることにより配向異常となってしまう現象を、対向基板CTに設けられた電極Tによって遮断することができる。
発明者が現象を検討したところ、かかる配向異常の伝搬には主に対向基板CT側の液晶分子LMが大きく寄与していることが判明した。この原因としては、アレイ基板AR側の液晶分子LMに比べて対向基板CT側の液晶分子LMにかかる電極E1、E2間の電界が弱い為であると推察される。ここで、対向基板CT側の液晶分子LMとは、液晶分子LMのうち、アレイ基板ARよりも対向基板CTの方に近い液晶分子を指す。アレイ基板AR側の液晶分子LMはその逆である。
本実施の形態においては電極Tを設けたので、対向基板CT側の液晶分子LMにかかる電界が強くなる。たとえば、指などで加重した際に、画素外領域Aで発生した液晶分子LMの配向異常が画素内に伝搬した時、配向異常が伝搬し易い対向基板CT側の液晶分子LMについて配向異常の伝搬を遮断する。
さらに、電極Tによって、対向基板CT側の液晶分子LMは屈曲部を境に2つのドメインに分断される。そのため、配向異常の伝搬を遮断する効果はより強まる。
こうして、配向異常が生じやすい対向基板CT側の液晶分子LMに対して、電極Tによる電界が作用することにより、スリットSLを有する電極上の液晶層LQの液晶分子LMを正常な配向に戻すことができるので、表示品位の低下を抑制することができる。また、画素PXの屈曲部において電極Tとの電界が形成されることで液晶の配向が安定化し、画素PXの屈曲部での加重痕の発生が抑制される。
電極Tは、複数のスリットSLやスリット電極のうち一部のスリットやスリット電極が屈曲する箇所のみと重畳するように形成されても本発明の効果を奏する。しかし、図2に示すように全てのスリットSLやスリット電極が屈曲する箇所と重畳するように電極Tを形成するとより強い効果を奏する。
電極Tは、たとえば、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide;略称:ITO)、またはインジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide;略称:IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成される
次に、本発明が、従来技術である画素屈曲部にブリッジ電極を配置する場合に比べ、透過率が向上する理由について、従来技術と比較して説明する。
従来技術として、図5に屈曲部にブリッジ電極を有する画素PXの部分の平面図を、図6に当該ブリッジ電極近傍の拡大図を示す。図5において、図2と同様に電極E2はスリットSLを有しているが、当該スリットSLは、画素PXの中央を横切るように形成されているブリッジ電極によって分断されている。また、スリットSLの開口端コーナー部の角度としては、鋭角と鈍角との両方が存在する。
図6において、液晶分子LMは、画素が白表示を行っている場合、即ち、第1電極E1と第2電極E2の間に電界がかかっている場合の向きを示している。正の通電率異方性を持つ液晶分子LMは電界の方向にその長軸が向くため、図6においても液晶分子LMで長く描かれている方向が電界の方向と同じとなる。
より具体的に説明すると、電極E1、E2間の電界のうち最も液晶分子LMに作用する電界は、スリットSLの境界線上近傍で働くフリンジ電界であるため、その電界の方向はスリットSLの境界線と直交する。したがって、液晶分子LMの長軸の方向もスリットSLの境界線と直交することになる。
そのため、ブリッジ電極の近傍におけるスリットSL端部では、放射状に広がる電界により、本来の白表示(透過率が高い)に寄与する角度とは大きく異なる角度にも液晶分子LMが回転することになり、その分透過率も低下する。すなわち、液晶分子LMの回転角が本来の白表示(透過率が高い)の場合の角度と大きく異なることにより、透過率が低下する。
また、特にスリットSLの開口端コーナー部の鋭角端部では、液晶分子が正常の向きと逆方向に回転するリバースツイストドメインの領域が生成され、その周囲に大きなディスクリネーション領域が生成されるため、透過率が大きく低下する。
次に、上記の従来技術と比較して実施の形態について説明する。図7に、本実施の形態にかかる屈曲部近傍の拡大図を示す。
図7に示す液晶分子LMにおいては、図6で示したようなリバースツイストドメインの領域は生成されない。また、液晶分子LMの回転角は、本来の白表示(透過率が高い)の場合の角度とは異なるものの、その角度差は小さいため、図6で示した従来技術における構造に比べて透過率の低下が抑えられる。
なお、電極Tを金属膜で形成した場合、その幅を広くするに伴って透過率が減少するため、適宜調整することが必要である。電極E2上におけるアレイ基板ARと対向基板CT間の液晶層LQの厚みをD1、スリットSLの幅をD2、電極Tの幅をk*D1/D2とした場合、k(μm)は2以上5以下が望ましい。
電極Tにはコモン(共通)電圧が印加されるため、黒表示には影響を与えない。このため、高コントラストの液晶表示装置が実現される。
以上のように本実施の形態によれば、画素PXの透過率の向上が可能であり、高コントラスト、かつ加重痕が抑制された横電界方式の液晶表示装置が実現される。
なお、本実施例では、横電界方式としてFFSモードの液晶表示装置について説明したが、マルチドメイン構造を有するIn-Plane-Switchingモードの液晶表示装置においても適用することが可能である。
実施の形態2
実施の形態2は、実施の形態1で説明した電極Tの形状を変えた形態である。図8に、実施の形態2にかかる屈曲部近傍の拡大図を示す。図8において、電極Tは開口部であるスリットSLと重畳するような突起形状PRを有する。この突起PRは、斜め平行に配置されるスリット電極と電極Tのなす角度を小さくするように形成される。
本実施の形態においては、屈曲部近傍の液晶分子LMは、図6と同様にリバースツイストドメインは生成されない。また、突起部PRにより、液晶分子LMの回転角と、白表示(透過率が高い)の場合の角度との差は実施の形態1に比べてさらに小さくできるため、さらに透過率の低下を抑えることができる。
実施の形態1と同様に、電極Tにはコモン(共通)電圧が印加されるため、黒表示には影響を与えない。このため、高コントラストの液晶表示装置が実現される。
以上のように本実施の形態によれば、さらに画素PXの透過率の向上が可能であり、高コントラスト、かつ加重痕が抑制された横電界方式の液晶表示装置が実現される。
1、2、51 液晶表示装置、20、30、絶縁基板、22 ゲート絶縁膜、
24 第1絶縁膜、25 第2絶縁膜、26 第3絶縁膜、
31 ゲートIC、32 ソースIC、
A 画素外領域、AL1 第1配向膜、AL2 第2配向膜、AR アレイ基板、
AP1 第1開口部、AP2 第2開口部、BE ブリッジ電極、
BL バックライトユニット、BM ブラックマトリクス、CF カラーフィルタ層、
CH コンタクトホール、CHN チャネル、 CNT コントローラ、
COM 共通電極、CT 対向基板、DSP 表示領域、
E1 第1電極、E1D コンタクト層、E2 第2電極、LM 液晶分子、
LPN 液晶表示パネル、LQ 液晶層、
OD1 第1光学素子、OD2 第2光学素子、PR 突起部、PX 画素、
SC 半導体層、SL スリット、T 電極、W スイッチング素子、
WD ドレイン電極、WG ゲート電極、WS ソース電極、
X ソース線、Y ゲート線

Claims (6)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に保持される液晶層とを備える液晶表示装置であって、
    前記第1の基板は、
    走査線と、前記走査線と交差する信号線と、
    前記走査線と前記信号線とが交差して形成される複数の画素と、
    前記画素において配置されるスイッチング素子と、
    第1電極と、
    前記第1電極と絶縁膜を介して前記第1電極よりも前記液晶層側に設けられて、前記スイッチング素子と接続する第2電極と、
    を有しており、
    前記第2電極は屈曲部を有する複数の開口部を有しており、
    前記屈曲部の少なくとも一部と重畳するように、前記第2の基板上に電極が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記電極は透明導電性材料で形成される請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記電極には共通電位が印加される請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記電極が矩形であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第2電極上における液晶層LQの厚みをD1、前記開口部の幅をD2、前記電極の幅をk*D1/D2とした場合に、kは2μm以上5μm以下である請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記電極が突起を有し、前記突起は前記開口部と重畳することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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