JP2010066396A - 液晶表示装置 - Google Patents

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幸生 田中
Toshiyuki Hyugano
敏行 日向野
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Abstract

【課題】広視野角化が可能であるとともに、表示品位の良好な横電界方式の液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 アレイ基板ARと対向基板CTとの間に液晶層LQを保持し、マトリクス状に配置された画素からなる表示エリアを備えた液晶表示パネルLPNを備え、
アレイ基板ARは、
各画素に配置されたボトムゲート型のスイッチング素子Wと、
スイッチング素子を覆う第1絶縁膜24と、
第1絶縁膜の上において表示エリアの全体にわたって配置された第1電極E1と、
第1電極を覆う第2絶縁膜26と、
第2絶縁膜の上において各画素に配置され、スイッチング素子に接続され、第1電極と対向するスリットSLが形成された第2電極E2と、を備え、
第1電極には、スイッチング素子のチャネルCHNと対向する開口部AP1が形成されたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、液晶表示装置に係り、特に、液晶表示装置を構成する一方の基板に一対の電極を備えた構造の液晶表示装置に関する。
近年、平面表示装置が盛んに開発されており、中でも液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、各種分野に適用されている。このような液晶表示装置は、一対の基板間に液晶層を保持した構成であり、画素電極とコモン電極との間の電界によって液晶層を通過する光に対する変調率を制御し、画像を表示するものである。
このような液晶表示装置において、広視野角化の観点から、横電界(フリンジ電界も含む)を利用した構造が特に注目されている。
In−Plane Switching(IPS)モードや、Fringe Field Switching(FFS)モードなどの横電界方式の液晶表示装置は、アレイ基板に形成された画素電極と共通電極とを備え、アレイ基板の主面に対してほぼ平行な横電界で液晶分子をスイッチングするように構成されている。
例えば、特許文献1によれば、横電界方式の液晶表示装置において、走査線に印加される高電圧の信号に基づく直流電界がその近傍の液晶に印加されないようにシールド電極を設け、しかも、このシールド電極を各画素の共通電極間を接続するコモン配線として利用する技術が開示されている。
特開2008−46184号公報
この発明の目的は、広視野角化が可能であるとともに、表示品位の良好な横電界方式の液晶表示装置を提供することにある。
この発明の態様による液晶表示装置は、
第1基板と第2基板との間に液晶層を保持し、マトリクス状に配置された画素からなる表示エリアを備えた液晶表示パネルを備え、
前記第1基板は、
各画素に配置されたボトムゲート型のスイッチング素子と、
前記スイッチング素子を覆う第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上において前記表示エリアの全体にわたって配置された第1電極と、
前記第1電極を覆う第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜の上において各画素に配置され、前記スイッチング素子に接続され、前記第1電極と対向するスリットが形成された第2電極と、を備え、
前記第1電極には、前記スイッチング素子のチャネルと対向する開口部が形成されたことを特徴とする。
この発明によれば、広視野角化が可能であるとともに、表示品位の良好な横電界方式の液晶表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。ここでは、一方の基板に第1電極及び第2電極を備え、これらの間に形成される横電界(基板の主面にほぼ平行な電界)を主に利用して液晶分子をスイッチングする液晶モードとして、FFSモードの液晶表示装置を例に説明する。
図1乃至図3に示すように、液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの液晶表示装置であって、液晶表示パネルLPNを備えている。この液晶表示パネルLPNは、アレイ基板(第1基板)ARと、アレイ基板ARに対向して配置された対向基板(第2基板)CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えて構成されている。このような液晶表示パネルLPNは、画像を表示する表示エリア(アクティブエリア)DSPを備えている。この表示エリアDSPは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている(但し、m及びnは正の整数)。
アレイ基板ARは、ガラス板や石英板などの光透過性を有する絶縁基板20を用いて形成されている。すなわち、このアレイ基板ARは、表示エリアDSPにおいて、絶縁基板20の上に、各画素PXの行方向Hに沿ってそれぞれ延出したn本のゲート線Y(Y1〜Yn)、各画素PXの列方向Vに沿ってそれぞれ延出したm本のソース線X(X1〜Xm)、各画素PXにおいてゲート線Yとソース線Xとの交差部を含む領域に配置されたm×n個のスイッチング素子W、表示エリアDSPの全体にわたって配置された第1電極E1、各画素PXに配置された第2電極E2などを備えている。
ゲート線Yは、ゲート絶縁膜22を介してソース線Xに交差している。このようなゲート線Y及びソース線Xは、例えばモリブデン、アルミニウム、タングステン、チタンなどの導電材料によって形成されている。
スイッチング素子Wは、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)によって構成されている。スイッチング素子Wの半導体層は、例えば、ポリシリコンやアモルファスシリコンなどによって形成可能であり、ここではアモルファスシリコンによって形成されている。
ゲート線Yは、絶縁基板20の上に配置されている。また、スイッチング素子Wのゲート電極WGは、ゲート線Yに電気的に接続されている(あるいは絶縁基板20の上においてゲート線Yと一体的に形成されている)。これらのゲート線Y及びゲート電極WGは、同一材料を用いて同一工程で形成可能である。このようなゲート線Y及びゲート電極WGは、ゲート絶縁膜22によって覆われている。このゲート絶縁膜22は、例えば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成されている。
ソース線Xは、ゲート絶縁膜22の上に配置されている。また、スイッチング素子Wの半導体層SCは、ゲート絶縁膜22の上においてゲート電極WGと対向するように配置されている。
スイッチング素子Wのソース電極WS及びドレイン電極WDは、ゲート絶縁膜22の上に配置されている。ソース電極WSは、ソース線Xに電気的に接続される(あるいはソース線Xと一体的に形成される)とともに、半導体層SCにコンタクトしている。ドレイン電極WDは、第2電極E2に電気的に接続されるとともに、ソース電極WSから離れて半導体層SCにコンタクトしている。半導体層SCにおいて、ソース電極WSにコンタクトした領域とドレイン電極WDにコンタクトした領域との間は、チャネルCHNとして機能する。
これらのソース線X、ソース電極WS及びドレイン電極WDは、同一材料を用いて同一工程で形成可能である。このような半導体層SC、ソース線X、ソース電極WS及びドレイン電極WDは、第1絶縁膜24によって覆われている。この第1絶縁膜24は、パッシベーション膜として機能し、例えば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成されている。
このように、本実施の形態においては、スイッチング素子Wとして、ゲート電極WGが下側(絶縁基板20側)にあり、チャネル(半導体層SCでソース・ドレイン間の電流が流れる部分)が上側(液晶層LQ側)にある構造のボトムゲート型の薄膜トランジスタを適用している。
第1電極E1は、第1絶縁膜24の上において表示エリア全体にわたって配置されている。すなわち、この第1電極E1は、各画素PXに対応して配置されるとともに画素間にも配置された概ねベタ状であり、ゲート線Y及びソース線Xを覆うように配置されている。このような第1電極E1は、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成されている。
図2及び図3に示した実施の形態においては、第1電極E1は、概ねスイッチング素子Wも覆うように配置されているが、第1電極E1の少なくともチャネルCHNに対向する領域には第1開口部APが形成されている。ここに示した例では、第1開口部AP1は、半導体層SCの全体に対向するように形成されている。
また、第1電極E1には、第1開口部APとは別に、第1開口部APから離間した領域に第2開口部AP2が形成されている。この第2開口部AP2は、第2電極E2とスイッチング素子Wとを接続するためのコンタクト部に相当する。このような第1電極E1は、第2絶縁膜26によって覆われている。この第2絶縁膜26は、第1絶縁膜24と同様に、パッシベーション膜として機能し、例えば窒化シリコン(SiN)などの無機系材料によって形成されている。
第2電極E2は、第2絶縁膜26の上において各画素PXに配置されている。すなわち、各第2電極E2は、第2絶縁膜26を介して第1電極E1と対向している。この第2電極E2は、各画素PXにおいて画素形状に対応した島状、例えば、四角形の面状に形成されている。
また、この第2電極E2には、第1電極E1と対向する複数のスリットSLが形成されている。スリットSLは、例えば概ね長方形状あるいは長円形状に形成されている。図2に示した例では、このスリットSLは、その長軸Lが行方向H及び列方向Vと非平行となるように形成されている。このような複数のスリットSLは、列方向Vに並んでいる。
図2及び図3に示した実施の形態においては、第2電極E2は、第1絶縁膜24及び第2絶縁膜26を貫通するコンタクトホールCH及び第1電極E1の第2開口部AP2を介してスイッチング素子Wのドレイン電極EDにコンタクトしている。
このような第2電極E2は、第1電極E1と同様に、例えばITOやIZOなどの光透過性を有する導電材料によって形成されている。第2電極E2は、第1配向膜AL1によって覆われている。この第1配向膜AL1は、例えばポリイミドによって形成されている。
各ゲート線Yは、表示エリア外に引き出され、コントローラCNTによって制御されるゲートドライバYDに接続されている。各ソース線Xは、表示エリア外に引き出され、コントローラCNTによって制御されるソースドライバXDに接続されている。第1電極E1には、コントローラCNTなどから供給されたコモン電圧が印加されている。
ゲートドライバYDは、コントローラCNTによる制御に基づいてn本のゲート線Yに順次走査信号(駆動信号)を供給する。また、ソースドライバXDは、コントローラCNTによる制御に基づいて各行のスイッチング素子Wが走査信号によってオンするタイミングでm本のソース線Xにそれぞれ映像信号(駆動信号)を供給する。各行の第2電極E2は、第1電極E1の電位に対して、対応するスイッチング素子Wを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
一方、対向基板CTは、ガラス板や石英板などの光透過性を有する絶縁基板30を用いて形成されている。特に、カラー表示タイプの液晶表示装置においては、図3に示したように、対向基板CTは、絶縁基板30の内面(すなわち液晶層LQに対向する側)に、各画素PXを区画するブラックマトリクス32、ブラックマトリクス32によって囲まれた各画素PXに配置されたカラーフィルタ層34などを備えている。また、対向基板CTは、さらに、カラーフィルタ層34の表面の凹凸を平坦化するように比較的厚い膜厚で配置されたオーバーコート層などを備えて構成してもよい。
ブラックマトリクス32は、絶縁基板30上において、アレイ基板ARに設けられたゲート線Yやソース線X、さらにはスイッチング素子Wなどの配線部に対向するように配置されている。このブラックマトリクス32は、例えば黒色に着色された着色樹脂によって形成されている。
カラーフィルタ層34は、絶縁基板30上に配置され、互いに異なる複数の色、例えば赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された着色樹脂によって形成されている。赤色着色樹脂、青色着色樹脂、及び緑色着色樹脂は、それぞれ赤色画素、青色画素、及び緑色画素に対応して配置されている。
このようなカラーフィルタ層34は、第2配向膜AL2によって覆われている。この第2配向膜AL2は、たとえばポリイミドによって形成されている。
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、それぞれの第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2が対向するように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTとの間には、図示しないスペーサ(例えば、樹脂材料によって一方の基板と一体的に形成された柱状スペーサ)が配置され、これにより、所定のギャップが形成される。アレイ基板ARと対向基板CTとは、所定のギャップが形成された状態でシール材によって貼り合わせられている。
液晶層LQは、これらのアレイ基板ARの第1配向膜AL1と対向基板CTの第2配向膜AL2との間に形成されたギャップに封入された液晶分子LMを含む誘電率異方性が正の液晶組成物によって構成されている。
第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2は、液晶層LQに含まれる液晶分子LMの配向を規制するようにラビング処理されている。液晶分子LMは、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2による規制力によってホモジニアス配向されている。第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2のラビング方向Sは、スリットSLの長軸Lに対して非平行且つ非直角の方向である。
透過型の液晶表示パネルLPNを備えた液晶表示装置は、さらに、液晶表示パネルLPNに対してアレイ基板AR側に配置された照明ユニットすなわちバックライトユニットBLを備えている。このバックライトユニットBLは、アレイ基板AR側から液晶表示パネルLPNを照明する。このようなバックライトとしては、種々の形態が適用可能であり、また、光源として発光ダイオード(LED)を利用したものや冷陰極管(CCFL)を利用したものなどのいずれでも適用可能であり、詳細な構造については説明を省略する。
また、この液晶表示装置は、液晶表示パネルLPNの一方の外面(すなわちアレイ基板ARの液晶層LQと接する面とは反対の面)に設けられた光学素子OD1を備え、また、液晶表示パネルLPNの他方の外面(すなわち対向基板CTの液晶層LQと接する面とは反対の面)に設けられた光学素子OD2を備えている。
これらの光学素子OD1及びOD2は、それぞれ偏光板を含み、例えば第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成されていない(つまり、第1電極E1と第2電極E2との間に電界が形成されていない)無電界時において、液晶表示パネルLPNの透過率が最低となる(つまり、黒色画面を表示する)ノーマリーブラックモードを実現している。
すなわち、このような液晶表示装置においては、無電界時には、液晶分子LMは、その長軸Dが第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2のラビング方向Sと平行な方位を向くように配向されている。このような状態では、バックライトユニットBLからのバックライト光は、光学素子OD1を透過した後、液晶表示パネルLPNを透過し、光学素子OD2に吸収される(黒色画面表示)。
第1電極E1と第2電極E2との間に電位差が形成された場合(つまり、第2電極E2に第1電極E1とは異なる電位の電圧が印加された電圧印加時)には、第1電極E1と第2電極E2との間に横電界(フリンジ電界)が形成される。この横電界は、スリットSLを介してその長軸Lに対して直交する方位に形成される。
このとき、液晶分子LMの配向状態は、その長軸Dがラビング方向Sから横電界に平行な方向を向くように変化する。このように、液晶分子LMの長軸Dの方位がラビング方向Sから変化すると、液晶層LQを透過する光に対する変調率が変化する。このため、バックライトユニットBLから出射され液晶表示パネルLPNを透過したバックライト光の一部は、第2光学素子OD2を透過する(白色画面表示)。このようにして選択的にバックライト光を液晶表示パネルLPNで選択的に透過し、画像を表示する。
上述した本実施の形態における液晶表示パネルLPNの構造は、第1電極E1を挟んで上側(すなわち対向基板側)が画素PXを構成する液晶駆動部、下側(すなわちバックライト側)がスイッチング素子W、ゲート線Y、ソース線Xなどの駆動制御部あるいは配線部というように、完全に電気的に分離(シールド)されていることが特徴である。
このような構造によれば、ゲート線Yやソース線Xに駆動信号が供給されても、その影響(寄生容量によるカップリング等)が液晶駆動部に及ぶことが無く、カップリングによるクロストーク等を抑制することが可能であり、高品質な画像を得ることができる。
一方で、発明者は、ドレインWDと第2電極E2とのコンタクト部を除いて第1電極E1に開口部を設けていない基本構造では不具合があることを発見し、その解析に基づいて本発明の構成に至った。それについて、以下に述べる。
すなわち、発明者は、実際に基本構造のFFSモードの液晶表示装置を試作し、実際に駆動してみたところ、顕著な焼き付きが観察された。解析の結果、基本構造においては、スイッチング素子が第1電極E1によって覆われているため、ゲート選択時に第1電極の電位によってスイッチング素子の半導体層におけるチャネルでのキャリア発生が妨げられ、スイッチング素子のV−T特性(閾値)が正側にシフトし、スイッチング素子の充電能力が著しく低下するためであることがわかった。
液晶層には、1フレーム毎に正−負の極性の映像信号が書き込まれるが、このうち、特に正極性側において充電能力が低下するため(正極性側はソース線の電位からみたときのゲートON電位がもともと低く、V−T特性の正側シフトが起こったときのON電流の低下のしかたが著しいため)、液晶層に保持される電圧の正負平均(DC成分)としてみたときに負側にシフトすることになり、液晶層に不要なDC成分が印加され、これに起因して、焼き付きが顕著になったと考えられる。
以上の経緯から、本実施の形態では、第1電極E1において、スイッチング素子Wの少なくともチャネルCHNの真上の部分に対向するような第1開口部AP1を形成している。これにより、第1電極E1からチャネルCHNへの余分な電界の発生を抑えることができ、焼き付きを改善することが可能となる。
実際に図3に示したようなレイアウトでFFSモードの液晶表示装置を試作したところ、焼き付きは殆ど観測されなかった。これにより、チャネルCHNの真上の部分の第1電極E1をくり抜くことが焼き付き対策として有効であることが確認された。
さらに我々は、第1電極E1とチャネルCHNとの間にある第1絶縁膜24の膜厚依存性についても調べた。具体的には、基本構造(チャネルの真上にも第1電極が配置されている構造)及び本実施形態の構造(第1電極のチャネル真上に第1開口部が形成された構造)のそれぞれについて、第1絶縁膜24が300〜700nmの範囲の膜厚を有する液晶表示装置を試作し、焼き付きの評価を行った。
その結果を図4に示す。すなわち、基本構造によれば、第1絶縁膜24の膜厚を薄くするに従って焼き付きが顕著になっていくことが明らかになり、特に、第1絶縁膜24の膜厚が500nm以下の場合、固定パターンを1時間連続して表示した後で顕著な焼き付きが発生した。これは、第1絶縁膜24の膜厚が薄いほどチャネルCHNが第1電極E1の電位の影響を受けやすくなるためと考えられる。
一方で、本実施の形態の構造によれば、第1絶縁膜24の膜厚に関係なく、固定パターンを12時間連続して表示した後でも焼き付きは視認されなかった。特に、本実施の形態の構造は、500nm以下の膜厚の第1絶縁膜24を適用する場合に極めて有効であることが確認された。
なお、第1開口部AP1としては、チャネルCHNに対向する必要最小限の部分だけに形成すれば十分である。実際には、製造時のマスク合わせなどによりチャネルCHNと第1電極E1に形成する第1開口部AP1の位置関係がずれることもありうるため、その分をマージンとしてチャネルCHNの外形寸法よりやや大きめのサイズの第1開口部AP1を形成することが望ましい。
一方で、第1開口部AP1の外形寸法が大きすぎると、ゲート線Yと第2電極E2との間に余計な寄生容量が発生し、液晶駆動部と駆動制御部あるいは配線部(スイッチング素子、ソース線、ゲート線等)を電気的に分離するという本来のシールドの効果が失われてしまうため、望ましくない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、大きな開口率を確保できるので高輝度化が可能であり、かつ広視野角化が可能な横電界方式の液晶表示装置であって、焼き付きがなく、表示品位の良好な液晶表示装置を得ることができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
たとえば、上述した実施の形態においては、第1電極E1には、チャネルCHNに対向する第1開口部AP1と、スイッチング素子Wと第2電極E2とを接続するための第2開口部AP2とを別々に形成したが、連結して単一の開口部APとして形成してもよい。
すなわち、図5及び図6に示すように、第1電極E1は、概ね表示エリアDSPの全体にわたって配置されているが、第1電極E1の少なくともチャネルCHNに対向する領域には、第2電極E2とスイッチング素子Wとを接続するためのコンタクト部と一体の開口部APが形成されている。
第2電極E2は、第1絶縁膜24及び第2絶縁膜26を貫通するコンタクトホールCH及び第1電極E1の開口部APを介してスイッチング素子Wのドレイン電極EDにコンタクトしている。
このようなレイアウトを採用しても、上述した実施の形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上述した実施の形態では、チャネルCHNと第1電極との間にある第1絶縁膜は窒化シリコン(SiN)膜であると説明したが、酸化シリコン(SiO)膜や有機絶縁膜などであっても勿論かまわない。
図1は、この発明の一実施の形態に係る横電界を利用した液晶モードの液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置に適用される画素の構成を概略的に示す平面図である。 図3は、図2に示した液晶表示装置の構造を示す概略的に示す断面図である。 図4は、第1絶縁膜の膜厚に対する焼き付きの発生状況を測定した結果を示す図である。 図5は、図1に示した液晶表示装置に適用される画素の他の構成を概略的に示す平面図である。 図6は、図5に示した液晶表示装置の構造を示す概略的に示す断面図である。
符号の説明
LPN…液晶表示パネル
AR…アレイ基板 CT…対向基板 LQ…液晶層
DSP…表示エリア PX…画素
Y…ゲート線 X…ソース線
W…スイッチング素子
E1…第1電極 AP…開口部
E2…第2電極 SL…スリット
AL1…第1配向膜 AL2…第2配向膜

Claims (7)

  1. 第1基板と第2基板との間に液晶層を保持し、マトリクス状に配置された画素からなる表示エリアを備えた液晶表示パネルを備え、
    前記第1基板は、
    各画素に配置されたボトムゲート型のスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を覆う第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上において前記表示エリアの全体にわたって配置された第1電極と、
    前記第1電極を覆う第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜の上において各画素に配置され、前記スイッチング素子に接続され、前記第1電極と対向するスリットが形成された第2電極と、を備え、
    前記第1電極には、前記スイッチング素子のチャネルと対向する開口部が形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第1電極には、前記開口部から離間して、前記スイッチング素子と前記第2電極とを接続するためのコンタクト部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記開口部は、前記スイッチング素子と前記第2電極とを接続するためのコンタクト部と一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記スイッチング素子のチャネルと前記第1電極との間の前記第1絶縁膜の膜厚は、500nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1電極及び前記第2電極は、光透過性を有する導電材料によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1基板は、絶縁基板と前記第1絶縁膜との間に、各画素の行方向に沿って延出したゲート線、及び、各画素の列方向に沿って延出したソース線を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記スイッチング素子は、アモルファスシリコンによって形成された半導体層を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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