JP2015214055A - ポリビニルアルコール系樹脂成形体の製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリビニルアルコール系樹脂成形体を支障なく高効率にて製造することのできるポリビニルアルコール系樹脂成形体の製法を提供する。
【解決手段】溶融押出機1に揮発成分を含有するポリビニルアルコール系樹脂を投入して溶融押出した後、所定形状の成形体を作製してなるポリビニルアルコール系樹脂成形体の製法であって、上記多段のベントが設けられた溶融押出機1として、投入したポリビニルアルコール系樹脂が溶融し始めた後で、かつ完全溶融状態となる前の領域にベント3が設けられた溶融押出機を用いることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂(以下「PVA」という)成形体の製法に関するものである。
PVAは、融点と熱分解温度が近く、従来から溶融成形が困難な樹脂として知られている。このため、PVAの成形品としては、例えば、粉末状のPVAを水に溶解し、得られたPVA水溶液をドラム上に流延、乾燥することによりフィルム状(シート状)に成形する方法等が採用されてきた。このように、従来から、PVAの成形品としては、工業的には、上記方法によるフィルム状(シート状)に成形されたものしか製造されていなかった。
しかしながら、近年、PVAの水溶性を活かした中子などのフィルム状以外の成形品が求められており、かかる成形品を得るため、射出成形や押出し成形などの溶融成形の必要性が増加している。
溶融成形する際の原料には、投入のし易さや扱いやすさ等からペレットを使用することが多く、PVAのペレットの製造方法が検討されている。例えば、揮発分を除去したPVAを準備し、これをベルト上にストランド形状に押出成形した後、上記ベルト上に押し出されたPVAを空冷あるいは風冷して、ペレタイザー等の切断装置にてペレット化することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−144149号公報
上記特許文献1の製法では、ケン化後のスラリーを乾燥し、揮発成分を1重量%以下とした粉末状のPVAを溶融押出機に投入し溶融混練して高温のストランドを押し出した後、このストランドを空冷あるいは風冷により冷却して切断することにより所望のペレットを製造することが行なわれている。一般的にPVAの揮発成分は、ケン化後すぐの場合はケン化に用いられた溶剤分が揮発成分となり、また、ケン化後のPVAの溶剤分を乾燥し、一定期間保存した場合は、PVAが吸湿して水分が揮発成分となる場合が多い。これらの溶剤分や水分として含有される揮発成分を乾燥せずに溶融すると揮発成分の蒸発が起こり、その蒸気がバックプレッシャーとしてホッパー側から排出され、粉がホッパーから押出機に供給できないだけでなく、その蒸気で粉が湿気を帯び、団子状にホッパーで固まることがあり、粉原料の供給ができない状態が発生する。従って、うまく溶融混練されずに、効率良くストランドを溶融押出することができなかった。このように、水溶性樹脂である揮発成分1重量%超える量を含有するPVAを原料として溶融押出機にて溶融押出する工程において、問題なく溶融混練して押出成形することは困難であることから、この問題を解決することが望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、揮発成分を含有するPVAを溶融して得られる成形体を支障なく高効率にて製造することのできるPVA成形体の製法の提供をその目的とする。
本発明者は、上記のような問題を解決すべく、溶融押出機を用いた作業工程を中心に一連の研究を行なった。結果、投入した粉末状PVAが溶融し始めた後で、かつ完全溶融状態となる前の領域に少なくとも一つのベントが設けられた溶融押出機を用いると、溶融混練時に発生した揮発成分が上記ベントを通して機外に効果的に排出除去されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、上記目的を達成するため、本発明のPVA成形体の製法は、溶融押出機に揮発成分を含有するPVAを投入して溶融押出した後、所定形状の成形体を作製してなるPVA成形体の製法であって、上記溶融押出機として、投入したPVAが溶融し始めた後で、かつ完全溶融状態となる前の領域に少なくとも一つのベントが設けられた溶融押出機を用いるという構成をとる。
本発明の製造方法により、上記の問題を解決し、各種成形体を効率良く製造することが可能となる。
本発明のPVA成形体の製法の一例であるPVA製ペレットの製造工程を模式的に示す工程図である。
つぎに、本発明の実施の形態について詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
本発明のPVA成形体の製法は、溶融押出機に特定量の揮発成分を含有するPVAを投入して溶融押出した後、所定形状の成形体を作製するという製法において、上記溶融押出機として、投入したPVAが溶融し始めた後で、かつ完全溶融状態となる前の領域に少なくとも一つのベントが設けられた特殊な溶融押出機を用いることを特徴とするものである。
まず、本発明のPVA成形体の製法において、原料として使用されるPVAについて説明する。
《PVA》
本発明のPVA成形体の製法に用いられるPVAは、未変性のPVAおよび変性PVAのいずれでもよい。上記変性PVAとしては、例えば、アセトアセチル化PVA、オキシアルキレン基含有PVA、側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVA、カルボン酸変性PVA等があげられる。中でも、融点が低く、溶融成形する際に比較的低温で溶融できるという点から、上記側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVAが特に好ましい。
上記PVAのケン化度は、通常、70〜100モル%、好ましくは80〜99モル%、特に好ましくは90〜96モル%である。上記ケン化度が高過ぎると成形温度が高くなり、かかる温度とPVAの分解温度が近くなり、溶融成形が困難になる傾向があり、低すぎると、柔軟性が高くなりすぎ、成形物の表面がベタベタする傾向がある。
そして、上記PVAの平均重合度(JIS K6726に準拠)は、通常、300〜1200、特には400〜800、さらには450〜600であることが好ましい。平均重合度が大きすぎると、溶融成形時にせん断発熱が発生しやすく、樹脂が熱分解する傾向がみられ、逆に、平均重合度が小さすぎると、出来た成形物の強度が低く、もろい成形物ができる傾向がみられる。
さらに、上記PVAは粉末状であり、その平均粒子径は、通常50〜2000μm、好ましくは100〜1700μm、特に好ましくは150〜1500μmである。
ここで、平均粒子径とは、PVA粒子を、目開き、1700μm、1000μm、850μm、500μm、250μm、150μmの篩を用い、篩振とう機にて粒径が1700μm以上、1000μm以上1700μm未満、850μm以上1000μm未満、500μm以上850μm未満、250μm以上500μm未満、150μm以上250μm未満のものに分別し、各々の重量から求めた粉体粒度分布の累積値が50重量%となる粒子径をいう。
上記のPVA中に含まれる揮発成分とは、PVAの製造過程にて生成する反応生成物、あるいはPVAの製造に使用される原料の残存物に由来するものであり、例えば、水、メチルアルコール、酢酸メチル等があげられる。上記揮発成分の含有量は、原料であるPVA中、通常0.01〜10重量%であり、特には、0.1〜8重量%、さらには1重量%を超え、5重量%以下である。
上記PVAはビニルエステル系モノマーを重合し、更にそれをケン化することにより製造される。上記ビニルエステル系モノマーとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、トリフロロ酢酸ビニル等の脂肪族ビニルエステル、安息香酸ビニル等の芳香族ビニルエステル等があげられ、通常炭素数3〜20、好ましくは炭素数4〜10、特に好ましくは炭素数4〜7の脂肪族ビニルエステルである。経済的な点から、特に好ましくは酢酸ビニルが用いられる。これらは通常単独で用いるが、必要に応じて複数種を同時に用いてもよい。
また、上記変性PVAは、ビニルエステル系モノマーと他の不飽和単量体との重合体をケン化して製造されたり、ポリビニルアルコールを後変性したりして製造される。
上記他の不飽和単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル等のポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポリオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等があげられる。
また、上記後変性の方法としては、PVAをアセト酢酸エステル化、アセタール化、ウレタン化、エーテル化、グラフト化、リン酸エステル化、オキシアルキレン化する方法等があげられる。
そして、先に述べたように、本発明に用いられるPVAとしては、融点が低く、溶融成形する際に比較的低温で溶融できるという点から、側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVAを用いることが好ましい。
<側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVA>
上記側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVAは、具体的には、下記の一般式(1)で表わされる、側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVAであり、式(1)において、R1、R2、及びR3はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは単結合または結合鎖を示し、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。
Figure 2015214055
なお、上記側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVAの上記式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位の含有量は、通常、0.3〜20モル%、好ましくは2〜10モル%、特に好ましくは4〜8モル%であり、残る部分は、通常のPVA系樹脂と同様、ビニルアルコール構造単位と若干量の酢酸ビニル構造単位からなる。1,2−ジオール構造単位の含有量が多すぎると、ケン化工程において、粒子形成が困難で、生産効率が著しく低下する傾向があり、少なすぎると融点が高くなりすぎて、分解温度との差が小さくなり、溶融成形が安定する温度範囲が狭くなる傾向がある。
上記式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位中のR1〜R3、及びR4〜R6は、すべて水素原子であることが好ましいが、樹脂特性を大幅に損なわない程度の量であれば炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が好ましく、必要に応じて、ハロゲン基、水酸基、エステル基、カルボン酸基、スルホン酸基等の置換基を有していてもよい。
また、上記式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位中のXは代表的には単結合であり、熱安定性の点で単結合であるものが最も好ましいが、本発明の効果を阻害しない範囲であれば結合鎖であってもよく、かかる結合鎖としては特に限定されないが、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、フェニレン、ナフチレン等の炭化水素(これらの炭化水素はフッ素、塩素、臭素等のハロゲン等で置換されていても良い)の他、−O−、−(CH2O)m−、−(OCH2m−、−(CH2O)mCH2−、−CO−、−COCO−、−CO(CH2mCO−、−CO(C64)CO−、−S−、−CS−、−SO−、−SO2−、−NR−、−CONR−、−NRCO−、−CSNR−、−NRCS−、−NRNR−、−HPO4−、−Si(OR)2−、−OSi(OR)2−、−OSi(OR)2O−、−Ti(OR)2−、−OTi(OR)2−、−OTi(OR)2O−、−Al(OR)−、−OAl(OR)−、−OAl(OR)O−、等があげられ(Rは各々独立して任意の置換基であり、水素原子、アルキル基が好ましく、またmは自然数である)、その中でも製造時あるいは使用時の安定性の点で炭素数6以下のアルキレン基、特にメチレン基、あるいは−CH2OCH2−が好ましい。
上記側鎖に1,2−ジオール構造単位を有するPVAは、例えば、特開2008−163179の段落[0014]〜[0037]に記載の公知の方法で製造することができる。
《PVA成形体の製法》
本発明のPVA成形体の製法の工程を、一例としてペレットの製造工程について、図1に示す工程図に基づき順を追って説明する。ただし、本発明のPVA成形体の製法では、溶融押出機として、投入した粉末状PVAが溶融し始めた後で、かつ完全溶融状態となる前の領域に少なくとも一つのベントが設けられた溶融押出機を用いることが特徴であり、図1に示す工程に限定されるものではない。
<溶融押出工程>
図1に示す溶融押出機1の投入口2に、粉末状のPVAを投入し、溶融混練して単数あるいは複数の略棒状のストランド5に押出成形する。このとき押出されるストランド5の直径は、溶融押出機1の押出口に取り付けられる金型の孔の大きさとストランドの引き取り速度によって適宜設定されるが、通常、0.5〜4mmであり、好ましくは1〜3mm、特に好ましくは1.5〜2.5mmである。
上記溶融混練の温度条件としては、250℃以下に設定することが好ましく、より好ましくは150〜240℃、特に好ましくは180〜230℃である。溶融混練の温度が高すぎると、PVAが熱分解してしまい所望のストランド5を押出成形することが困難となる。
上記溶融押出機1としては、PVAが溶融し始めた後で、完全溶融する前の段階にベントが設けられていれば外観等特に限定されるものではなく2軸スクリュー式であっても、ホッパー下が2軸スクリューで、その後、先端に向かって1軸スクリュー式になっている通常1.5軸といわれる押出機であってもよいが、通常、2軸スクリュー式の溶融押出機が用いられる。
本発明にて使用される溶融押出機1としては、PVAが溶融し始めた後で、かつ完全溶融する前の段階にベント3が設置されている。そして、上記ベント3としては、PVAから発生した揮発成分を脱気することが可能であればその個数を限定するものではなく少なくとも1つ設けられていればよいが、好ましくは1つである。
また、上記ベント3の設置位置は、PVAが溶融し始めた後から完全に溶融する前の位置に設置すればよいが、好ましくは半分程度溶融した状態から完全溶融直前の位置である。上記ベント3の設置位置が溶融状態の前であれば、未溶融の原料が吹き出す可能性があり、完全に溶融した後の設置位置では発生した揮発分が逆流し、バックプレッシャーとして投入口から吹き出す可能性があり、原料が投入できない恐れがある。
また、かかるベント3の開口部(口)の形状は、通常、円形、楕円形や三角形、四角形、五角形などの多角形があげられ、好ましくは円形か四角形である。かかる口の大きさは、通常1〜150cm2、好ましくは2〜80cm2、特に好ましくは3〜10cm2である。かかる口が大きすぎると未溶融の粉末PVA原料が噴出しやすい傾向があり、小さすぎると未溶融の粉末PVA原料がすぐに詰まる傾向がある。
更に、上記ベント3以外にも一般的なベント(脱気口、真空ベント口)4を設けることもできる。なお、上記一般的なベント4は、1つであっても2つ以上の複数の多段に設けてあってもよい。
上記PVAが溶融し始めた後で、完全溶融する前の状態とは、具体的には、PVA粉末の一部が溶融し始め、その溶融した樹脂内に、未溶融の粉末が練りこまれている白色粘性物の状態であり、実際には目視等により確認することができる。
<ストランドの冷却工程>
図1に示すように、上記溶融押出されたストランド5を、冷却するわけであるが、風冷や空冷等の従来公知の方法を用いることができるが、PVAは水溶性のため水浴やシャワーによる冷却はできない。中でも好ましくは、水冷式の金属製エンドレスベルト6と霧を用いて冷却する方法である。詳しくは、ストランド5を水冷式の金属製エンドレスベルト6面に載置し、金属製エンドレスベルト6の回転駆動によりストランド5を移動させることによりストランド5と接触する側を冷却する。同時に、ストランド5表面に霧を噴霧した後、乾燥ガスを噴射することによりストランド5全体を冷却する。
上記水冷式の金属製エンドレスベルト6としては、例えば、従来公知の水冷式による冷却方法を採用してなるステンレス製ベルトが好ましく用いられる。また、図面では、金属製エンドレスベルト6による冷却工程を1箇所設けているが、これに限定するものではなく、金属製エンドレスベルト6による冷却工程を連続して2箇所以上設けて多段方式としてもよい。
上記水冷式の金属製エンドレスベルト6の表面温度は、2〜80℃であることが好ましく、より好ましくは5〜60℃、特に好ましくは20〜40℃である。表面温度が高すぎると、ストランド5を短時間でかつ効果的に冷却することが困難となる。
一方、上記ストランド5表面に霧を噴霧することによりストランド5全体を冷却する方法としては、例えば、図1に示すように、上記金属製エンドレスベルト6の回転駆動により移動するストランド5の上方に、霧を噴霧する噴霧装置7を設け、ストランド5表面に上部から霧を噴霧してストランド5表面に水分を付着させ、ストランドの持つ熱でそれが蒸発し、蒸発潜熱を効率的に奪うことで冷却する方法があげられる。上記装置7の使用に際し、霧の噴霧量としては、冷却ベルトの速度によっても変わるが、通常、0.5〜10L/hr、好ましくは1〜4L/hr、特に好ましくは2〜3L/hrである。
また、噴霧する霧の平均水滴粒子径は、通常0.1〜30μm、好ましくは0.5〜20μm、特に好ましくは1〜10μmである。かかる粒子径が大きすぎるとストランドが濡れて、PVAが溶けることがある。
上記のような霧は、例えば圧搾空気と水を同時に噴霧する2流体スプレーノズル(例えば、いけうち社製 AKIJet)を用いることで噴霧することができる。
つぎに、上記冷却工程を経由したストランド5に、乾燥ガス8を噴射することにより、ストランド5表面を蒸発潜熱に基づき冷却することが好ましい。上記乾燥ガス8としては、例えば、空気、不活性ガス(例えば、窒素ガス、炭酸ガス等)等があげられるが、好ましくは空気を噴射することによる空冷方式が採用される。上記乾燥ガス8のガス量としては、通常、5〜5m3/min、好ましくは10〜40m3/min、特に好ましくは20〜30m3/minである。また、使用する乾燥ガス8の温度としては、通常、5〜40℃、好ましくは10〜30℃、特に好ましくは15〜25℃である。
上記の霧を噴霧し、乾燥ガスを噴射する冷却工程における、冷却距離は、通常4〜20m、好ましくは6〜15m、特に好ましくは8〜10mであり、短すぎると冷却が不充分になり、ストランドが柔軟すぎてペレタイザーでカッティングできなくなり、ペレタイザーのギヤ等に巻きついて、装置が停止する場合があり、長すぎると生産時の作業性が悪くなる傾向がある。
上記冷却工程および乾燥ガス噴射工程を経由してなるストランド5の温度は、35〜95℃の範囲に設定される。より好ましくは70〜95℃、特に好ましくは80〜90℃である。上記ストランド5の温度が高すぎると、次工程でのストランド5を切断して効率良くペレット化することができない。詳しくは、上記ストランド5の温度が高すぎると、次工程でペレット状に切断した際に、ストランド5が柔らかすぎて均一な切断面を備えたペレットを製造することができない。または、切断できずにペレタイザーの刃に巻きつく場合がある。一方、ストランド5の温度が低すぎると、ストランド5が硬すぎて切断時に微粉末が発生したり、切断面が均一とならない傾向がある。
また、上記冷却工程および乾燥ガス噴射工程を経由してなるストランド5の含水量は、好ましくは0.1重量%未満、より好ましくは0.08重量%以下、特に好ましくは0.05重量%以下である。また含水量の下限は通常0.02重量%である。上記含水量が多すぎると、ストランド5をペレット状に切断する際、柔らかすぎて均一な切断面を備えたペレットを製造することができない。
<ストランド切断(ペレット化)工程>
上記工程により冷却されたストランド5をペレット状に切断するための切断装置9に供給することにより、ストランド5をペレット状に切断成形する(ペレット化工程)。上記切断装置9としては、例えば、ペレタイザー等、回転刃にてストランド5を連続的にペレット状に切断する装置等があげられる。そして、この切断の際に、切断時の摩擦熱に起因したストランド5の温度上昇を抑制し適正な温度に冷却するため、切断部分に冷却ガス10が供給されることが好ましい。上記冷却ガス10としては、前述の乾燥ガスと同様、例えば、空気、不活性ガス(例えば、窒素ガス、炭酸ガス等)等があげられるが、好ましくは空気を噴射することによる空冷方式が採用される。上記冷却ガス10の供給ガス量としては、通常、150〜1200NL/min、好ましくは300〜1000NL/min、特に好ましくは500〜800NL/minである。また、供給する冷却ガス10温度としては、通常、5〜30℃、好ましくは8〜20℃、特に好ましくは10〜15℃である。
<ペレット冷却工程>
上記ストランド切断(ペレット化)工程を経由することにより切断成形されたPVA製ペレット(以下、単に「ペレット」という場合がある。)11は、そのペレット化形状を固定するために、ペレット冷却工程を経由させることが好ましい。上記ペレット冷却工程としては、例えば、図1に示すように、ペレット冷却装置14内にて、切断され成形されたペレット11を金属製網12上に載せ、矢印方向に移動させながら金属製網12自体を振動させる態様が、金属製網12表面に対するペレット11の付着防止および効果的な冷却の点から好ましい。加えて、冷却方法として、冷却ガス13を金属製網12の下方から上記金属製網12を通過させてペレット11に供給するとともに、ペレット冷却装置14の上方から装置外に冷却ガス13を流通させることにより、ペレット冷却装置14内にて冷却ガス13を滞留させないことがペレット11冷却の点から好ましい。上記冷却ガス13としては、前述の乾燥ガスと同様、例えば、空気、不活性ガス(例えば、窒素ガス、炭酸ガス等)等があげられるが、好ましくは空気である。上記冷却ガス13のガス量としては、通常、5〜60m3/min、好ましくは20〜50m3/min、特に好ましくは30〜40m3/minである。また、供給する冷却ガス13温度としては、通常、5〜35℃、好ましくは10〜30℃、特に好ましくは15〜25℃である。
上記ペレット冷却装置14を経由して冷却されたペレット11は、例えば、35℃未満であることが好ましく、より好ましくは10〜30℃、特に好ましくは20〜25℃である。上記冷却されたペレット11の温度が高すぎると、次工程でのペレット11の分級を効率良く行なうことが困難となり、また分級の精度が低下する傾向がみられる。
<分級工程>
上記冷却されたペレット11は、通常、分級工程を経由することにより、所望の形状・大きさに選別される。このようにして最終製品となるPVAからなるペレット11が得られる。
最終的に得られるペレット11は、形状としては、通常、略円柱である。また、ペレット11の大きさは、用途等に応じて適宜設定されるが、通常、直径0.5〜4mm、好ましくは1〜3mm、特に好ましくは1.5〜2.5mmであり、ペレット11の厚みは、通常0.5〜4mm、好ましくは1〜3mm、特に好ましくは1.5〜2.5mmである。
このようにして得られるPVA製のペレット11は、様々な成形材料に用いられるが、実質的にPVA製ペレットとして工業的に生産されてはいなかったことから、従来ではその成形材料用途として用いることができなかった、押出成形、射出成形、フィルム成形(インフレフィルム、Tダイキャストフィルム)、異型成形、溶融コーティング、ブロー成形、溶融紡糸、不織布成形(スパンボンド、メルトブローン)等の各種成形材料用途に用いられる。
本発明のPVA成形体の製法の一例として上述のとおりPVA製ペレットの製造工程について説明したが、本発明はPVA製ペレットに限定されるものではなく、ペレット以外の他の成形体、例えば、PVA製フィルム(シート)の製造工程等においても適用される。すなわち、本発明においては、前記特徴を有する溶融押出機1を用いることにより、溶融混練時に原料であるPVA中に含まれる揮発成分を、上記ベント3から溶融押出機1外に脱気させることが可能となり、支障なく溶融混練が行なわれることとなる。
以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
[実施例1]
図1に示す工程図に基づき、下記のようにしてPVA成形体の一種であるPVA製ペレットを製造した。
<PVAの製造>
還流冷却器、攪拌機を備えた反応容器に、酢酸ビニル76.6部(初期仕込み率は、40%)、メタノール14.2部、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン9.2部(初期仕込み率は40%)を仕込み、アゾビスイソブチロニトリルを(対仕込み酢酸ビニル0.068モル%)投入し、攪拌しながら窒素気流下で温度を上昇させ、酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンを13.5時間等速滴下しながら重合を開始した。酢酸ビニルの重合率が91%となった時点で、m−ジニトロベンゼンを添加して重合を終了し、続いて、メタノール蒸気を吹き込む方法により未反応の酢酸ビニルモノマーを系外に除去し共重合体のメタノール溶液とした。
ついで、上記メタノール溶液をさらにメタノールで希釈し、濃度50%に調整してニーダーに仕込み、溶液温度を35℃に保ちながら、水酸化ナトリウムの2%メタノール溶液を共重合体中の酢酸ビニル構造単位および3,4−ジアセトキシ−1−ブテン構造単位の合計量1モルに対して4.5ミリモルとなる割合で加えてケン化を行なった。ケン化が進行するとともにケン化物が析出し、粒子状となった時点で濾別し、メタノールでよく洗浄して熱風乾燥機中で乾燥し、目的とするPVAを作製した。
得られたPVAのケン化度は、残存酢酸ビニルおよび3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの加水分解に要するアルカリ消費量にて分析したところ、93モル%であった。また、平均重合度は、JIS K 6726に準じて分析を行ったところ、470であった。また、一般式(1)で表される1,2−ジオール構造単位の含有量は、1H−NMR(300MHzプロトンNMR、d6−DMSO溶液、内部標準物質;テトラメチルシラン、50℃)にて測定した積分値より算出したところ、6モル%であった。得られたPVAの粒子径は980μmで、揮発成分は2.9%であった。
<溶融押出工程>
溶融押出機(2軸スクリュー式:東芝機械社製 TEM−58BS)1の投入口2に、上記で得られたPVAを投入し、溶融混練して単数の略棒状のストランド5に以下の条件で押出成形した。
直径(D)58mm、L/D=45
スクリュー回転数:150rpm
設定温度:C1/C2/C3/C4/C5/C6/C7/C8/A/D=90/120/150/180/200/205/210/210/210/210(℃)
スクリューパターン:2箇所練りスクリュー
スクリーンメッシュ:90/120/90mesh
吐出量:200kg/hr
ベント3位置:C4(口径150mm)
ベント4位置:C7(口径150mm)
なお、上記溶融混練の温度条件は、230℃とした。
目視で観察したところC2付近でPVAが溶融を開始し、C5とC6の間で完全溶融した。
<ストランドの冷却工程>
上記溶融押出された約230℃のストランド5を、水冷式のステンレス製ベルト6面に載置し、ステンレス製ベルト6の回転駆動によりストランド5を移動させることによりストランド5の下側を冷却した。同時に、図1に示すように、ステンレス製ベルト6の回転駆動により移動するストランド5上方に、霧を噴霧する噴霧装置7(いけうち社製 AKIJet)を設け、ストランド5表面に上部から霧を噴霧してストランド5表面に水分を付着させストランド5全体を冷却した。なお、上記水冷式のステンレス製ベルト6の冷却水の温度は20℃であった。また、上記噴霧装置7の使用に際して、水噴霧量は3L/hrとした。
つぎに、上記冷却工程を経由したストランド5に、乾燥ガス8として空気を噴射することにより、ストランド5表面を冷却した。上記乾燥ガス8のガス量は30m3/min、乾燥ガス8の温度は20℃に設定した。水分噴霧と乾燥ガス噴射をあわせた冷却工程の冷却距離は10mであった。
上記冷却工程および乾燥ガス噴射工程を経由したストランド5の温度は、93℃であった。また、上記冷却工程および乾燥ガス噴射工程を経由したストランド5の含水量は、0.05%であった。なお、上記ストランド5の温度は、非接触型レーザー温度計を用いて測定した。一方、上記ストランド5の含水量は、カールフィッシャー水分計により測定した。
<ストランド切断(ペレット化)工程>
上記工程により冷却された93℃で含水量が0.05%のストランド5をペレット状に切断するために、ペレタイザー9(タナカ社製 TSL−450型)に供給してストランド5をペレット状に切断した(ペレット化工程)。同時に、上記ペレット状に切断する際に、切断部分に冷却ガス10として空気を噴射し供給した。上記冷却ガス(空気)10の供給ガス量は800NL/minに、供給する冷却ガス10温度は10℃に設定した。
<ペレット冷却工程>
つぎに、上記ストランド切断(ペレット化)工程を経由することにより成形されたペレット11をペレット冷却工程に経由した。上記ペレット冷却工程は、図1に示すように、ペレット冷却装置(タナカ社製 ミストラルASC型)14内にて、切断され成形されたペレット11をステンレス製網12上に載せ、ステンレス製網12自体を振動させながら、ペレット11を矢印方向に順次移動させた。加えて、冷却ガス13をステンレス製網12の下方から上記ステンレス製網12を通過させてペレット11に供給するとともに、この冷却ガス13を滞留させないようペレット冷却装置14の上方から装置外に冷却ガス13を流通させた。上記冷却ガス13は通常の空気であり、上記冷却ガス13のガス量は30m3/minに、供給する冷却ガス13温度は15℃に設定した。
上記ペレット冷却装置14を経由して冷却されたペレット11の温度は23℃であった。上記ペレット11の温度は、上記と同様、非接触型レーザー温度計を用いて測定した。
<分級工程>
つぎに、上記冷却されたペレット11を、振動型ペレット選別機(タナカ社製 PSL−300A)を用いて分級した。最終的に得られたペレット11は略円柱状であり、大きさは直径2.0mm×長さ2.0mmであった。
このように、上記溶融押出機1を用いることにより、溶融混練時に何ら問題なく原料であるPVAが溶融混練されて押出成形され、最終的にペレット11を作製することができた。
[実施例2]
実施例1において、ベント3の位置をC5(完全溶融直前)にした以外は実施例1と同様し、大きさは直径2.0mm×長さ2.0mmの略円柱状のペレットが得られた。しかも、溶融混練時に何ら問題なく、ペレット11を作製することができた。
[比較例1]
実施例1にて使用した溶融押出機1に代えて、ベント3が設けられていない二軸押出機を用いた。ベント4として、C7にベント口とC8の位置に真空ベント口を設けたベント4が2個形成された溶融押出機(2軸スクリュー式:東芝機械社製 TEM−58BS)を使用した。それ以外は実施例1と同様にしてペレットを製造しようと試みた。しかしながら、上記溶融押出機を用いた溶融混練作業において、バックプレッシャーが発生し、その蒸気がホッパー側に噴出し、供給される粉末を湿気させて団子状にし、粉末が押出機に入らないようになった。そのため、ペレット化が不可能であった。
本発明のPVA成形体の製法により得られる各種成形品、例えば、PVA製ペレットは、押出成形、射出成形、フィルム成形(インフレフィルム、Tダイキャストフィルム)、異型成形、溶融コーティング、ブロー成形、溶融紡糸、不織布成形(スパンボンド、メルトブローン)等における成形材料用途等に使用することができる。
1 溶融押出機
3 ベント
5 ストランド
6 金属製エンドレスベルト
7 噴霧装置
9 切断装置
11 PVA製ペレット(ペレット)
12 金属製網
14 ペレット冷却装置

Claims (2)

  1. 溶融押出機に揮発成分を含有するポリビニルアルコール系樹脂を投入して溶融押出した後、所定形状の成形体を作製してなるポリビニルアルコール系樹脂成形体の製法であって、上記溶融押出機として、投入したポリビニルアルコール系樹脂が溶融し始めた後で、かつ完全溶融状態となる前の領域に少なくとも一つのベントが設けられた溶融押出機を用いることを特徴とするポリビニルアルコール系樹脂成形体の製法。
  2. ポリビニルアルコール系樹脂が粉末状である請求項1記載のポリビニルアルコール系樹脂成形体の製法。
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