JP2015213043A - 蓄電装置の製造方法及び蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極端子への締結部材の螺合に際して同電極端子の連れ回りを抑えることができる蓄電装置の製造方法、及び同蓄電装置を提供すること。【解決手段】二次電池10の電極端子(正極端子41または負極端子42)は、鍔部43をケース12内に配置した状態であり、且つ挿通孔15に極柱部44を挿通した状態であり、且つ極柱部44の先端がケース12外に突出した状態で同ケース12に設けられている。ケース12として、蓋体側カバー50が重なる部分に凹部16が形成されたものを用いる。蓋体側カバー50として、ケース12に重なる部分が上記凹部16に重なる部分と同凹部16に重ならない部分とを有する形状のものを用いる。ケース12内における挿通孔15の周縁と電極端子の鍔部43との間に蓋体側カバー50を配置した状態で、ナット55を極柱部44に締結して、ケース12と電極端子とを締結固定する。【選択図】図4

Description

本発明は、電極端子がケースの壁部に締結固定されている蓄電装置の製造方法、及び蓄電装置に関するものである。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、例えば、特許文献1に開示されている。
図16に示すように、特許文献1の二次電池は、円筒状のケース201内に電極組立体202を捲回させた状態で収容している。この電極組立体202は、正極電極203と負極電極204の間にセパレータ205を介在させた層状になっている。そして、正極電極203及び負極電極204からはタブ206がそれぞれ引き出され、同極のタブ206が複数集められて電極端子207に接続されている。なお、図16では、複数のタブ206のうちで、一部のタブ206と電極端子207とが接続した状態を示しており、その他のタブ206と電極端子207とが接続した状態は図示を省略している。
電極端子207は、鍔部208と同鍔部208から突出して形成された極柱部209とを有し、極柱部209はその外周面の全体に雄ねじが形成されている。この電極端子207は、極柱部209がケース201の挿通孔210に挿通した状態であり且つ極柱部209の先端が同ケース201外部に突出した状態でケース201に取り付けられている。
ケース201の挿通孔210には、電気絶縁性を有する材料(例えばポリプロピレン)により形成された絶縁部材211が取着されている。特許文献1に記載の二次電池では、この絶縁部材211が、ケース201と電極端子207との間を電気的に絶縁するための部材として機能するほか、ケース201と電極端子207との間をシールするためのシール部材としても機能する。
そして、電極端子207の極柱部209には、ケース201の外側から、第1ナット213及び第2ナット214が螺合されている。ワッシャ212を介して第1ナット213を締付けることにより、電極端子207の鍔部208とワッシャ212とによって絶縁部材211が挟持されて同絶縁部材211のシール性が高められている。なお、第2ナット214は、例えば第2ナット214を締付けることによって第1ナット213と第2ナット214との間にバスバー等を挟持するといったように、外部回路との接続に利用される。
特開2000−149915号公報
ところで、特許文献1の二次電池では、第1ナット213や第2ナット214を極柱部209の雄ねじに螺合して締付ける際に、その締付けトルクによっては、電極端子207が第1ナット213や第2ナット214とともに回転する現象、いわゆる連れ回りが生じてしまうおそれがある。この場合、電極端子207とタブ206との接続部分の内部応力が大きくなるため、同部分の破断を招くなど、種々の不都合を招くおそれがある。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、電極端子へのナットやボルトの螺合に際して同電極端子の連れ回りを抑えることができる蓄電装置の製造方法、及び蓄電装置を提供することにある。
以下、上記課題を達成するための蓄電装置の製造方法は、内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、前記ケースの外方から前記極柱部に締結される締結部材と、前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える蓄電装置に適用される。この製造方法では、前記ケースとして、前記介設部材が重なる部分に凹部が形成されたものを用い、前記介設部材として、前記ケースに重なる部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有する形状のものを用いる。そして、前記ケース内における前記挿通孔の周縁と前記電極端子の前記鍔部との間に前記介設部材を配置した状態で前記締結部材を前記極柱部に締結して、前記ケースと前記電極端子とを締結固定する固定工程を含む。
上記製造方法によれば、ケースと電極端子とを締結固定する固定工程において、ケースにおける挿通孔の周縁と電極端子の鍔部との間で介設部材が挟持されるため、ケースと介設部材との接触面の面圧が高くなる。そのため、介設部材の上記ケースに重なる部分における同ケースの凹部に重ならない部分(非オーバーラップ部分)を同凹部に重なる部分(オーバーラップ部分)と比較して窪むように変形させることができる。これにより、介設部材における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界に段差を形成することができ、その段差と上記ケースの凹部とを係合させることができる。したがって、この段差と凹部との係合を通じてケースと介設部材との相対回転を抑えることができ、電極端子へのナットやボルトの螺合に際して、それらナットやボルトと共に電極端子がケースに対して相対回転することを抑えることができる。
上記製造方法において、前記凹部は、その開口端と前記介設部材の前記ケースに重なる部分の外縁端が交差する形状に形成されることが好ましい。
上記製造方法によれば、介設部材が非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分とを有する形状であるため、固定工程において、介設部材の前記ケースに重なる部分のうちの上記非オーバーラップ部分を上記オーバーラップ部分と比較して窪むように変形させることができる。
上記製造方法において、前記凹部は、その開口端が前記挿通孔の周囲を囲う形状に形成され、前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔が形成され、前記ケースに重なる部分の外縁端が前記貫通孔の周囲を囲う形状に形成されることが好ましい。
上記製造方法によれば、介設部材における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界を極柱部の周囲で延びる形状で配置することができるため、同境界に形成される段差と上記ケースの凹部との係合を通じて同ケースと介設部材との相対回転を好適に抑えることができる。
前記課題を達成するための蓄電装置の製造方法は、内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、前記ケース外方から前記極柱部に締結される締結部材と、前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える蓄電装置に適用される。この製造方法は、前記介設部材として、前記ケースに重なる部分に凹部が形成されたものを用い、前記ケースとして、先端部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有する凸部が形成されたものを用いる。そして、前記ケース内における前記挿通孔の周縁と前記電極端子の前記鍔部との間に前記介設部材を配置した状態で前記締結部材を前記極柱部に締結して、前記ケースと前記電極端子とを締結固定する固定工程を含む。
上記製造方法によれば、ケースと電極端子とを締結固定する固定工程において、ケースにおける挿通孔の周縁と電極端子の鍔部との間で介設部材が挟持されるため、ケースと介設部材との接触面の面圧が高くなる。そのため、ケースの凸部における上記ケースの凹部に重ならない部分(非オーバーラップ部分)を同凹部に重なる部分(オーバーラップ部分)と比較して窪むように変形させることができる。これにより、ケースの凸部における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界に段差を形成することができ、その段差と介設部材の凹部とを係合させることができる。したがって、この段差と凹部との係合を通じてケースと介設部材との相対回転を抑えることができ、電極端子へのナットやボルトの螺合に際して、それらナットやボルトと共に電極端子がケースに対して相対回転することを抑えることができる。
上記製造方法において、前記凹部は、その開口端と前記凸部の先端部分の外縁端とが交差する形状に形成されることが好ましい。
上記製造方法によれば、ケースの凸部の先端部分が非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分とを有する形状であるため、固定工程において、ケースの凸部における上記介設部材に重なる部分のうちの上記非オーバーラップ部分を、上記オーバーラップ部分と比較して窪むように変形させることができる。
上記製造方法において、前記凸部は、その先端部分の外縁端が前記挿通孔の周囲を囲う形状に形成され、前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔が形成され、前記凹部の開口端が前記貫通孔の周囲を囲う形状に形成されることが好ましい。
上記製造方法によれば、ケースの凸部における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界を極柱部の周囲で延びる形状で配置することができるため、同境界に形成される段差と上記介設部材の凹部との係合を通じて同ケースと介設部材との相対回転を好適に抑えることができる。
前記課題を達成するための蓄電装置は、内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、前記ケースの外方から前記極柱部に締結される締結部材と、前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える。当該蓄電装置は、前記締結部材と前記鍔部との間で、前記ケースと前記鍔部とが前記介設部材を挟持させた状態で締結固定される締結固定構造を有する。前記ケースは、前記介設部材に重なる部分に凹部を有し、前記介設部材は、前記ケースに重なる部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有する。
上記蓄電装置によれば、電極端子の極柱部への締結部材の締結を通じてケースにおける挿通孔の周縁と電極端子の鍔部との間で介設部材を挟持させる過程で、ケースと介設部材との接触面の面圧が高くなる。そのため、介設部材の上記ケースに重なる部分における同ケースの凹部に重ならない部分(非オーバーラップ部分)を同凹部に重なる部分(オーバーラップ部分)と比較して窪むように変形させることができる。したがって、介設部材における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界に段差を形成することができ、その段差とケースの凹部とを係合させることができる。これにより、ケースと介設部材との相対回転を抑えることができるため、電極端子へのナットやボルトの螺合に際して、それらナットやボルトと共に電極端子がケースに対して相対回転することを抑えることができる。
上記蓄電装置において、前記凹部は、その開口端と前記介設部材の前記ケースに重なる部分の外縁端とが交差する形状であることが好ましい。
上記蓄電装置によれば、介設部材が非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分とを有する形状であるため、非オーバーラップ部分を上記オーバーラップ部分と比較して窪むように変形させることができる。
上記蓄電装置において、前記凹部は、その開口端が前記挿通孔の周囲を囲う形状であり、前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔を有し、前記ケースに重なる部分の外縁端が前記貫通孔の周囲を囲う形状であることが好ましい。
上記蓄電装置によれば、介設部材における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界を極柱部の周囲で延びる形状で配置することができるため、同境界に形成される段差と上記ケースの凹部との係合を通じて同ケースと介設部材との相対回転を好適に抑えることができる。
前記課題を達成するための蓄電装置は、内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、前記ケースの外方から前記極柱部に締結される締結部材と、前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える。当該蓄電装置は、前記締結部材と前記鍔部との間で、前記ケースと前記鍔部とが前記介設部材を挟持させた状態で締結固定される締結固定構造を有する。前記介設部材は、前記ケースに重なる部分に凹部を有し、前記ケースは、先端部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有する凸部を備える。
上記蓄電装置によれば、電極端子の極柱部への締結部材の締結を通じてケースにおける挿通孔の周縁と電極端子の鍔部との間で介設部材を挟持させる過程で、ケースと介設部材との接触面の面圧が高くなる。そのため、ケースの凸部における上記介設部材の凹部に重ならない部分(非オーバーラップ部分)を同凹部に重なる部分(オーバーラップ部分)と比較して窪むように変形させることができる。したがって、ケースの凸部における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界に段差を形成することができ、その段差と介設部材の凹部とを係合させることができる。これにより、ケースと介設部材との相対回転を抑えることができるため、電極端子へのナットやボルトの螺合に際して、それらナットやボルトと共に電極端子がケースに対して相対回転することを抑えることができる。
上記蓄電装置において、前記凹部は、その開口端と前記凸部の先端部分の外縁端とが交差する形状であることが好ましい。
上記蓄電装置によれば、ケースの凸部の先端部分が非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分とを有する形状であるため、非オーバーラップ部分を上記オーバーラップ部分と比較して窪むように変形させることができる。
上記蓄電装置において、前記凸部は、その先端部分の外縁端が前記挿通孔の周囲を囲う形状であり、前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔を有し、前記凹部の開口端が前記貫通孔の周囲を囲う形状であることが好ましい。
上記蓄電装置によれば、ケースの凸部における非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界を極柱部の周囲で延びる形状で配置することができるため、同境界に形成される段差と上記介設部材の凹部との係合を通じて同ケースと介設部材との相対回転を好適に抑えることができる。
本発明によれば、電極端子へのナットやボルトの螺合に際して同電極端子の連れ回りを抑えることができる。
第1実施形態の二次電池を示す分解斜視図。 第1実施形態の二次電池の外観を示す斜視図。 第1実施形態の電極組立体の構成要素を示す斜視図。 第1実施形態の電極端子の極柱部周辺を示す断面図。 第1実施形態の蓋体を示す(a)底面図、(b)側面断面図。 第1実施形態の蓋体側カバーを示す(a)底面図、(b)側面断面図。 第1実施形態の電極端子を示す(a)底面図、(b)側面図。 第1実施形態の二次電池における蓋体側カバーの非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界付近の断面構造を示す断面図。 第2実施形態の電極端子の極柱部周辺を示す断面図。 第2実施形態の蓋体を示す(a)底面図、(b)側面断面図。 第2実施形態の蓋体側カバーを示す(a)底面図、(b)側面断面図。 第2実施形態の二次電池における凸部の非オーバーラップ部分とオーバーラップ部分との境界付近の断面構造を示す断面図。 変形例の重なる部分と凹部との関係を示す略図。 変形例の重なる部分と凹部との関係を示す略図。 変形例の重なる部分と凹部との関係を示す略図。 背景技術を示す図。
(第1実施形態)
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第1実施形態について説明する。
図1または図2に示すように、二次電池10において、金属製(例えば、ステンレス鋼やアルミニウム合金)のケース12には電極組立体20が収容されている。ケース12は、開口部13aを有する直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋体14とからなる。蓋体14は、所定の間隔を空けて並設された一対の挿通孔15を有している。なお、本実施形態の二次電池10は、その外周が角型をなす角型のリチウムイオン電池である。
図3に示すように、電極組立体20は、正極電極21と負極電極22とを備えるとともに、正極電極21と負極電極22の間を絶縁するセパレータ23を介在させて層状をなす積層体とされている。正極電極21は、矩形状の正極用金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)21aと、その正極用金属箔21aの両面に形成された正極活物質層21bとを有する。負極電極22は、矩形状の負極用金属箔(本実施形態では銅箔)22aと、その負極用金属箔22aの両面に形成された負極活物質層22bとを有する。
正極電極21の一辺方向(長辺方向)の一部には、正極用金属箔21aの一端から突出した形状の正極集電タブ31が設けられている。正極集電タブ31は、電極組立体20を構成する各正極電極21において同位置に同一形状で形成されている。負極電極22の一辺方向(長辺方向)の一部には、負極用金属箔22aの一端から突出した形状の負極集電タブ32が設けられている。負極集電タブ32は、電極組立体20を構成する各負極電極22において同位置に同一形状で形成されている。
図1に示すように、電極組立体20を構成する正極電極21は、それぞれの正極集電タブ31が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。同様に、電極組立体20を構成する負極電極22は、それぞれの負極集電タブ32が、正極集電タブ31と重ならないように積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、複数の正極集電タブ31は、電極組立体20における積層方向の一端から他端までの範囲に集められる。また、複数の負極集電タブ32も同様に、電極組立体20における積層方向の一端から他端までの範囲に集められる。
電極組立体20は、正極集電タブ31を集めてなる正極タブ群45を備える。この正極タブ群45は、スポット溶接により正極導電部材33に固定され、少なくとも最外の正極集電タブ31が、正極導電部材33に溶接されている。また、電極組立体20は、負極集電タブ32を集めてなる負極タブ群46を備える。この負極タブ群46は、スポット溶接により負極導電部材37に固定され、少なくとも最外の負極集電タブ32が負極導電部材37に溶接されている。
図1または図4に示すように、正極導電部材33及び負極導電部材37は、四角板状をなす端子接続部34を有する。端子接続部34において、後述の電極端子としての正極端子41または負極端子42が固定される面(図4における上方の面)を第1面34aとし、第1面34aと反対側の面(図4における下方の面)を第2面34bとする。正極導電部材33及び負極導電部材37は、第2面34bから第1面34aに向けて立ち上がる立上げ部35を有するとともに、端子接続部34から離れる方向に向けて立上げ部35から延びるタブ溶接部36を有している。なお、このタブ溶接部36は矩形板状である。
正極導電部材33の端子接続部34には正極端子41が固定されており、負極導電部材37の端子接続部34には負極端子42が固定されている。正極端子41及び負極端子42は、それぞれ略円板形状の鍔部43を有する。この鍔部43において、蓋体14の内面14aに対向する面を座面43aとするとともに、鍔部43の厚み方向における上記座面43aと反対側の面を組立体側端面43bとする。鍔部43の中央からは円筒状の極柱部44が立設されており、座面43aは極柱部44を取り囲んでいる。極柱部44は、外周面に雄ねじ44aを有するとともに、内周面に雌ねじ44bを有する。
鍔部43には、合成樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド[PPS]、ポリプロピレン[PP])製の介設部材としての蓋体側カバー50が装着されている。蓋体側カバー50は、中央に貫通孔50aを有する円板形状の蓋側絶縁板51と、この蓋側絶縁板51を囲うように同蓋側絶縁板51の外縁から略円筒状で突出するケース側絶縁板52とを備えている。この蓋体側カバー50は、蓋側絶縁板51の貫通孔50aに極柱部44が挿入された状態であり、且つケース側絶縁板52が前記鍔部43の外周面を覆う状態で、電極端子(正極端子41または負極端子42)に設けられている。これにより蓋側絶縁板51が、鍔部43の座面43aと蓋体14の内面14aとの間に配置(挟持)されて、電極端子と蓋体14との間を電気的に絶縁している。また、ケース側絶縁板52が、鍔部43の外周面とケース本体13との間で同ケース本体と平行に延びる状態で配置されて、電極端子とケース本体13との間を電気的に絶縁している。
また、電極端子の鍔部43には、合成樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド[PPS]、ポリプロピレン[PP])製の組立体側カバー70が装着されている。この組立体側カバー70は、電極端子の電極組立体20側の面を覆う状態で、電極組立体20(図1参照)側から電極端子(詳しくは、端子接続部34)に取り付けられている。この組立体側カバー70により、電極組立体20の上記電極端子側の面と同電極端子との間が電気的に絶縁されている。
二次電池10では、蓋側絶縁板51の貫通孔50aが極柱部44の全周を取り囲んでいる。また、蓋側絶縁板51は鍔部43の座面43a上に支持されている。鍔部43の座面43a上には、Oリング56が極柱部44を取り囲む状態で設けられている。Oリング56は、蓋側絶縁板51の貫通孔50a内に配置されるとともに、全周が同貫通孔50aの内周面によって取り囲まれている。
蓋側絶縁板51の貫通孔50aに挿入された極柱部44は、蓋体14の挿通孔15からケース12の外部に突出(露出)している。そして、電極端子の鍔部43は、極柱部44の両端のうちケース本体13内側に位置する一端に設けられている。また、鍔部43は、蓋体14と平行な断面積が、挿通孔15の開口面積よりも大きく設定されている。このため、鍔部43は、ケース本体13の内側で挿通孔15から抜け出し不能になっている。蓋体14の挿通孔15の内周面と、極柱部44の外周面とは、外部カバー19によって絶縁されている。
外部カバー19は、円環状の筒状部24と、この筒状部24の軸方向の一端から径方向外方へ延設されたフランジ部25とを有する。筒状部24は、挿通孔15の内周面と、極柱部44の外周面との間に介装されている。フランジ部25は、蓋体14の外面14bにおいて挿通孔15の周囲に設けられている。
極柱部44の雄ねじ44aにはケース12の外方から締結部材としてのナット55が螺合されている。
二次電池10では、蓋体14の外面14bにおける挿通孔15の周縁とナット55の蓋体14側の端面との間には外部カバー19のフランジ部25が挟圧されており、このフランジ部25によってナット55と蓋体14との間が電気的に絶縁されている。また、ナット55が極柱部44に螺合されることによって、ナット55と鍔部43との間に、フランジ部25、蓋体14、Oリング56及び蓋側絶縁板51が挟圧されるとともに極柱部44が蓋体14に締結固定されている。こうした締結固定構造により、Oリング56は圧縮状態で蓋体14の内面14a及び鍔部43の座面43aに密接して、挿通孔15の周囲をシールしている。
図1に示すように、二次電池10同士を電気的に接続するバスバー60は、矩形板状であり、一対の挿通部60aを有する。バスバー60は、極柱部44の先端面に支持されている。極柱部44の雌ねじ44bには、ボルト61が螺合されている。このボルト61によってバスバー60が極柱部44の先端面に押し当てられるとともに、極柱部44とバスバー60が導通している。
二次電池10は、電極端子とケース12との相対回転を抑えるための回り止め構造を有している。以下、この回り止め構造について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、蓋体14は内面14aに長穴形状の凹部16を有している。この凹部16は、その開口端が蓋体14の挿通孔15の周囲を囲う形状である。また凹部16の開口端は、二次電池10が組み立てられた状態で、蓋体側カバー50(詳しくは、蓋側絶縁板51)の上記蓋体14に重なる部分の外縁端(図中に一点鎖線で示す)と交差する形状になっている。詳しくは、円形状の蓋側絶縁板51の上記蓋体14に重なる部分の外縁端が長穴形状の凹部16の開口端における2つの直線部分からそれぞれはみ出した状態で、凹部16と蓋側絶縁板51とが重なっている。このように蓋体側カバー50の蓋側絶縁板51は上記蓋体14の凹部16に重なる部分と同凹部16に重ならない部分とを有している。
図6(a)及び図6(b)に示すように、蓋体側カバー50のケース側絶縁板52の内面は、四隅がそれぞれ同一中心軸の円弧形状になるとともに、それら円弧形状の間の部分が直線形状になる断面形状で延びている。また蓋側絶縁板51の蓋体14に重なる面(図6[b]における右側の面)は平面形状である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、電極端子の鍔部43の外周形状は、上記蓋体側カバー50のケース側絶縁板52の内面と係合する形状である。詳しくは、電極端子の鍔部43は、極柱部44の中心軸と直行する方向における断面形状において、その四隅が同一中心軸の円弧形状になるとともに、それら円弧形状の間の部分が直線形状になる形状になっている。
本実施形態では、二次電池10の組み立て(製造)に際して、上述した形状で蓋体14、蓋体側カバー50、及び電極端子が形成される。そして図4に示すように、蓋体14の内面14aにおける挿通孔15の周縁と電極端子の鍔部43の座面43aとの間に蓋体側カバー50の蓋側絶縁板51を配置した状態で、ナット55が電極端子の雄ねじ44aに螺合され、これによりケース12と電極端子とが締結固定される。本実施形態では、このようにしてケース12と電極端子とを締結固定する工程が固定工程になる。
本実施形態の二次電池10は次のような作用を奏する。すなわち、蓋体14における挿通孔15の周縁と電極端子の鍔部43との間で蓋体側カバー50の蓋側絶縁板51が挟圧される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)二次電池10では、蓋体14と蓋体側カバー50の蓋側絶縁板51との接触面の面圧が高くなる。これにより図8に示すように、蓋側絶縁板51の上記蓋体14に重なる部分における同蓋体14の凹部16に重ならない部分(非オーバーラップ部分[図中に矢印Aで示す部分])を、同凹部16に重なる部分(オーバーラップ部分[図中に矢印Bで示す部分])と比較して窪むように変形させることができる。そのため、蓋側絶縁板51における非オーバーラップ部分Aとオーバーラップ部分Bとの境界に段差を形成することができ、その段差と蓋体14の凹部16とを係合させることができる。本実施形態では、上記境界(図5参照)が極柱部44の中心軸を中心とする円弧形状以外の形状(直線形状)で延びているため、上記段差と凹部16との係合を通じて蓋体14と蓋側絶縁板51との相対回転が抑えられるようになる。なお、蓋側絶縁板51のオーバーラップ部分Bは、上記凹部16の内部において曲率の低いなだらかな稜線を有する凸部になる。しかも、二次電池10では、蓋体側カバー50のケース側絶縁板52の内面(図6参照)と電極端子の鍔部43の外面(図7参照)とが係合しているため、電極端子と蓋体側カバー50との相対回転を抑えることもできる。したがって二次電池10によれば、蓋体14と蓋体側カバー50と電極端子との相対回転を抑えることができ、電極端子へのナット55やボルト61の螺合に際して、それらナット55やボルト61と共に電極端子がケース12に対して相対回転することを抑えることができる。
なお二次電池10の組み立て前における蓋体側カバー50の上記蓋体14に重なる部分の形状を、蓋体14の凹部16に係合する凸部を有する形状にすることも考えられる。この場合、二次電池10の組み立て時に蓋体側カバー50の凸部と蓋体14の凹部16とを係合させる必要があるため、その組み立て作業が煩雑になってしまう。本実施形態では、二次電池10の組み立てに際して、そうした凹部と凸部とを係合させる作業が不要になるため、ケース12の蓋体14に電極端子を締結固定するための作業を簡素な手順で行うことができる。
(2)蓋側絶縁板51の上記蓋体14に重なる部分が非オーバーラップ部分Aとオーバーラップ部分Bとを有する形状であるため、非オーバーラップ部分Aを上記オーバーラップ部分Bと比較して窪むように変形させることができる。
(3)蓋側絶縁板51の上記蓋体14に重なる部分における非オーバーラップ部分Aとオーバーラップ部分Bとの境界を極柱部44の周囲で延びる形状で配置することができるため、同境界に形成される段差と上記蓋体14の凹部16との係合を通じてケース12と蓋体側カバー50との相対回転を好適に抑えることができる。
(第2実施形態)
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態の二次電池と第1実施形態の二次電池とは、ケースの蓋体の形状および蓋体側カバーの形状のみが異なる。以下、本実施形態の蓋体と蓋体側カバーの形状について説明する。なお以下では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して示し、その詳細な説明は割愛する。
図9、図10(a)及び図10(b)のいずれかに示すように、二次電池80はケース82の蓋体84の内面84aに円筒形状の凸部87を有している。この凸部87は、その内部が前記電極端子の挿通される挿通孔85になっている。すなわち凸部87は、その先端部分の外縁端が挿通孔15の周囲を囲う形状である。また、凸部87の先端面(図9における下面)は平面形状になっている。
図9、図11(a)及び図11(b)のいずれかに示すように、蓋体側カバー90の蓋側絶縁板91は、中央に貫通孔90aを有する円板形状である。蓋側絶縁板91は、蓋体84に重なる面(図9における上面)に長穴形状の凹部93を有している。この凹部93は、その開口端が、二次電池80が組み立てられた状態で、蓋体84における上記蓋側絶縁板91に重なる部分(凸部87の先端部分)の外縁端(図中に一点鎖線で示す)と交差する形状になっている。詳しくは、長穴形状の凹部93の開口端における2つの直線部分から円形状の凸部87の先端部分の外縁端がそれぞれはみ出した状態で、凹部93と凸部87の先端部分とが重なっている。このように蓋体84は、その凸部87が上記蓋体側カバー90の凹部93に重なる部分と同凹部93に重ならない部分とを有している。
本実施形態では、二次電池80の組み立て(製造)時における固定工程において、蓋体84の内面84aにおける挿通孔85の周縁と電極端子の鍔部43の座面43aとの間に蓋体側カバー90の蓋側絶縁板91を配置した状態で、ナット55が電極端子の雄ねじ44aに螺合され、これによりケース82と電極端子とが締結固定される。この固定工程では、蓋体84における挿通孔85の周縁と電極端子の鍔部43との間で蓋体側カバー90の蓋側絶縁板91が挟圧される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(4)二次電池80では、蓋体84の凸部87と蓋体側カバー90の蓋側絶縁板91との接触面の面圧が高くなる。これにより図12に示すように、蓋体84の凸部の先端部分、すなわち上記蓋側絶縁板91に重なる部分における同蓋側絶縁板91の凹部93に重ならない部分(非オーバーラップ部分[図中に矢印Cで示す部分])を、同凹部93に重なる部分(オーバーラップ部分[図中に矢印Dで示す部分])と比較して窪むように変形させることができる。そのため、蓋体84の凸部87における非オーバーラップ部分Cとオーバーラップ部分Dとの境界に段差を形成することができ、その段差と蓋体側カバー90の凹部93とを係合させることができる。本実施形態では、上記境界(図11参照)が極柱部44の中心軸を中心とする円弧形状以外の形状(直線形状)で延びているため、上記段差と凹部93との係合を通じて、蓋体84と蓋側絶縁板91との相対回転が抑えられるようになる。なお、蓋体84の凸部87のオーバーラップ部分Dは、上記凹部93の内部において曲率の低いなだらかな稜線を有する凸部になる。しかも、二次電池80では、蓋体側カバー90のケース側絶縁板52の内面と電極端子の鍔部43の外面とが係合しているため、電極端子と蓋体側カバー90との相対回転を抑えることもできる。したがって二次電池80によれば、蓋体84と蓋体側カバー90と電極端子との相対回転を抑えることができ、電極端子へのナット55やボルト61の螺合に際して、それらナット55やボルト61と共に電極端子がケース82に対して相対回転することを抑えることができる。
なお二次電池80の組み立て前における蓋体84の凸部の形状を蓋体側カバー90の凹部93に係合する形状にすることも考えられる。この場合、二次電池10の組み立て時に蓋体84の凸部と蓋体側カバー90の凹部93とを係合させる必要があるため、その組み立て作業が煩雑になってしまう。本実施形態では、二次電池80の組み立てに際して、そうした凹部と凸部とを係合させる作業が不要になるため、ケース82の蓋体84に電極端子を締結固定するための作業を簡素な手順で行うことができる。
(5)蓋体84の凸部の先端部分が非オーバーラップ部分Cとオーバーラップ部分Dとを有する形状であるため、非オーバーラップ部分Cを、上記オーバーラップ部分Dと比較して窪むように変形させることができる。
(6)蓋体84の凸部87の先端部分における非オーバーラップ部分Cとオーバーラップ部分Dとの境界を極柱部44の周囲で延びる形状で配置することができるため、同境界に形成される段差と上記蓋側絶縁板91の凹部93との係合を通じてケース82と蓋体側カバー90との相対回転を好適に抑えることができる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
○ 第1実施形態において、蓋体側カバー50に、先端が蓋体14の内面14aに重なる凸部であり、且つ先端部分が同蓋体14の凹部16に重なる部分と同凹部16に重ならない部分とを有する凸部を設けるようにしてもよい。
○ 第1実施形態において、二次電池10が組み立てられた状態で、蓋側絶縁板51の上記蓋体14に重なる部分の外縁端と蓋体14の凹部16の開口端とが交差する形状であれば、蓋体14の凹部16の形状は任意に変更することができる。また、第2実施形態において、二次電池80が組み立てられた状態で、蓋体側カバー90の凹部93の開口端と蓋体14の凸部87の外縁端とが交差するのであれば、凹部93の形状や凸部87の形状は任意に変更することができる。
例えば図13に概念的に示すように、第1実施形態において、蓋側絶縁板51の外形を円形状とし、蓋体14の凹部106を略三角形状としてもよい。また第2実施形態において、蓋体84の凸部87の外形を円形状とし、蓋体側カバー90の凹部116を略三角形状とすることもできる。こうした図13に示す例によれば、蓋側絶縁板51(または凸部87)と蓋体14(または蓋体側カバー90)とが3箇所(図中に斜線で示す部分)で接触するため、二次電池の内部構造を安定した構造にすることができる。
その他、図14に概念的に示すように、第1実施形態において、蓋側絶縁板51の外形を円形状とし、蓋体14の凹部126を楕円形状の中央がくびれた断面形状(断面瓢箪形状)としてもよい。また第2実施形態において、蓋体84の凸部87の外形を円形状とし、蓋体側カバー90の凹部136を断面瓢箪形状とすることもできる。
○ 図15に概念的に示すように、第1実施形態において、蓋側絶縁板51の外形を円形状とし、蓋体14の凹部146を、全体が上記蓋側絶縁板51に重なる部分に含まれる円弧形状としてもよい。また第2実施形態において、蓋体84の凸部87の外形を円形状とし、蓋体側カバー90の凹部156を、全体が蓋体84に重なる部分に含まれる円弧形状とすることもできる。図15に示す例によれば、蓋側絶縁板51(または凸部87)の上記蓋体14(または上記蓋体側カバー90)に重なる部分を、上記凹部146(または凹部156)に重なるオーバーラップ部分と同凹部146(または凹部156)に重ならない非オーバーラップ部分とを有する形状にすることができる。そして、図15に示す例では、蓋側絶縁板51(または凸部87)のオーバーラップ部分と非オーバーラップ部分との境界が極柱部44の中心軸を中心とする円弧形状以外の形状の部分を含んでいる。そのため、二次電池の組み立てに際して上記境界に形成される段差と凹部146(または凹部156)との係合によって、蓋体14,84と蓋体側カバー50,90との相対回転が好適に抑えられるようになる。
○ 電極端子の鍔部43の座面43aと蓋側絶縁板51,91との接触部分に、各実施形態の回り止め構造を採用してもよい。具体的には、(例1)〜(例3)に記載の構成などを採用することができる。
(例1)蓋側絶縁板51,91は前記鍔部43に重なる部分に凹部を有する。鍔部43の座面43aは、蓋側絶縁板51,91の凹部に重なる部分と同凹部に重ならない部分とを有する。
(例2)蓋側絶縁板51,91は前記鍔部43に重なる部分に凹部を有する。鍔部43の座面43aは、先端が上記蓋側絶縁板51,91に重なる形状の凸部を有する。この凸部は、その先端部分が蓋側絶縁板51,91の凹部に重なる部分と同凹部に重ならない部分とを有する。
(例3)鍔部43は座面43aに凹部を有する。蓋側絶縁板51,91は、先端が座面43aに重なる形状の凸部を有する。この凸部は、その先端部分が鍔部43の凹部に重なる部分と同凹部に重ならない部分とを有する。
○ 電極端子の鍔部43の外形は、少なくとも一部が蓋体14,84の挿通孔15,85の内径よりも大きい寸法であれば、任意に変更可能である。
○ 各実施形態の回り止め構造は、電極端子をケース12,82に締結固定するために、極柱部44の外面の雄ねじ44aにナット55を螺合する二次電池10,80に限らず、電極端子の極柱部にかしめ部材をかしめ固定(締結)する二次電池にも適用することができる。
○ 電極組立体20は、帯状の正極電極21と負極電極22との間に帯状のセパレータ23を介在させて、これらを捲回軸周りに渦捲き状に捲回して構成された捲回型としてもよい。
○ ケース12,82の形状は、円柱状や、楕円柱状に形成してもよい。
○ 蓄電装置はニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタとして具体化してもよい。
10,80…蓄電装置としての二次電池、12,82…ケース、14,84…蓋体、15,85…挿通孔、16,93,106,116,126,136,146,156…凹部、20…電極組立体、41…正極端子、42…負極端子、43…鍔部、43a…座面、44…極柱部、44a…雄ねじ、50,90…蓋体側カバー、50a,90a…貫通孔、55…ナット、87…凸部。

Claims (12)

  1. 内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、
    少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、
    前記ケースの外方から前記極柱部に締結される締結部材と、
    前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える蓄電装置の製造方法であって、
    前記ケースとして、前記介設部材が重なる部分に凹部が形成されたものを用い、
    前記介設部材として、前記ケースに重なる部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有する形状のものを用いて、
    前記ケース内における前記挿通孔の周縁と前記電極端子の前記鍔部との間に前記介設部材を配置した状態で前記締結部材を前記極柱部に締結して、前記ケースと前記電極端子とを締結固定する固定工程を含むことを特徴とする蓄電装置の製造方法。
  2. 前記凹部は、その開口端と前記介設部材の前記ケースに重なる部分の外縁端とが交差する形状に形成される請求項1に記載の蓄電装置の製造方法。
  3. 前記凹部は、その開口端が前記挿通孔の周囲を囲う形状に形成され、
    前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔が形成され、前記ケースに重なる部分の外縁端が前記貫通孔の周囲を囲う形状に形成される請求項1または請求項2に記載の蓄電装置の製造方法。
  4. 内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、
    少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、
    前記ケースの外方から前記極柱部に締結される締結部材と、
    前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える蓄電装置の製造方法であって、
    前記介設部材として、前記ケースに重なる部分に凹部が形成されたものを用い、
    前記ケースとして、先端部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有する凸部が形成されたものを用いて、
    前記ケース内における前記挿通孔の周縁と前記電極端子の前記鍔部との間に前記介設部材を配置した状態で前記締結部材を前記極柱部に締結して、前記ケースと前記電極端子とを締結固定する固定工程を含むことを特徴とする蓄電装置の製造方法。
  5. 前記凹部は、その開口端と前記凸部の先端部分の外縁端とが交差する形状に形成される請求項4に記載の蓄電装置の製造方法。
  6. 前記凸部は、その先端部分の外縁端が前記挿通孔の周囲を囲う形状に形成され、
    前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔が形成され、前記凹部の開口端が前記貫通孔の周囲を囲う形状に形成される請求項4または請求項5に記載の蓄電装置の製造方法。
  7. 内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、
    少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、
    前記ケースの外方から前記極柱部に締結される締結部材と、
    前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える蓄電装置であって、
    当該蓄電装置は、前記締結部材と前記鍔部との間で、前記ケースと前記鍔部とが前記介設部材を挟持させた状態で締結固定される締結固定構造を有し、
    前記ケースは、前記介設部材に重なる部分に凹部を有し、
    前記介設部材は、前記ケースに重なる部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有することを特徴とする蓄電装置。
  8. 前記凹部は、その開口端と前記介設部材の前記ケースに重なる部分の外縁端とが交差する形状である請求項7に記載の蓄電装置。
  9. 前記凹部は、その開口端が前記挿通孔の周囲を囲う形状であり、
    前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔を有し、前記ケースに重なる部分の外縁端が前記貫通孔の周囲を囲う形状である請求項7または請求項8に記載の蓄電装置。
  10. 内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、
    少なくとも一部が前記挿通孔の内径よりも大きい寸法である鍔部を備えた極柱部を有し、前記鍔部を前記ケース内に配置した状態であり、且つ前記挿通孔に前記極柱部を挿通した状態であり、且つ前記極柱部の先端が前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、
    前記ケースの外方から前記極柱部に締結される締結部材と、
    前記ケース内において前記挿通孔の周縁と前記鍔部との間に少なくとも一部分が配置される介設部材と、を備える蓄電装置であって、
    当該蓄電装置は、前記締結部材と前記鍔部との間で、前記ケースと前記鍔部とが前記介設部材を挟持させた状態で締結固定される締結固定構造を有し、
    前記介設部材は、前記ケースに重なる部分に凹部を有し、
    前記ケースは、先端部分が前記凹部に重なる部分と、前記凹部に重ならない部分とを有する凸部を備えることを特徴とする蓄電装置。
  11. 前記凹部は、その開口端と前記凸部の先端部分の外縁端とが交差する形状である請求項10に記載の蓄電装置。
  12. 前記凸部は、その先端部分の外縁端が前記挿通孔の周囲を囲う形状であり、
    前記介設部材は、前記極柱部が挿通される貫通孔を有し、前記凹部の開口端が前記貫通孔の周囲を囲う形状である請求項10または請求項11に記載の蓄電装置。
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