JP2002033096A - 円筒型リチウム二次電池 - Google Patents

円筒型リチウム二次電池

Info

Publication number
JP2002033096A
JP2002033096A JP2000217172A JP2000217172A JP2002033096A JP 2002033096 A JP2002033096 A JP 2002033096A JP 2000217172 A JP2000217172 A JP 2000217172A JP 2000217172 A JP2000217172 A JP 2000217172A JP 2002033096 A JP2002033096 A JP 2002033096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
fastening member
clamping
lithium secondary
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000217172A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Okita
一成 大北
Hideo Hagino
秀雄 萩野
Atsuhiro Funabashi
淳浩 船橋
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Ikuro Yonezu
育郎 米津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000217172A priority Critical patent/JP2002033096A/ja
Publication of JP2002033096A publication Critical patent/JP2002033096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池缶1内の巻き取り電極体2から伸びる複
数本の集電タブ3を容易に電極端子機構4に接続するこ
とが出来、然も高い出力密度が得られる円筒型リチウム
二次電池を提供する。 【解決手段】 本発明に係る円筒型リチウム二次電池に
おいて、電極端子機構4は、蓋体12の貫通孔14に挿通さ
れた締結部材7と、締結部材7のネジ部71に螺合する締
結ナット73と、締結部材7の中央孔75に挿通された挟圧
部材5と、締結部材7の中央孔75に全体が収容されて挟
圧部材5の先端部にねじ込まれた挟圧ネジ部材53と、挟
圧板51と締結部材7のフランジ部72の間に介在する挟圧
受け板6とを具え、挟圧ネジ部材53のねじ込みによっ
て、挟圧受け板6と挟圧板51の間に複数本の集電タブ3
の先端部31が挟持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状の電池缶の
内部に巻き取り電極体が収容されて、電池缶に取り付け
られた電極端子機構から巻き取り電極体の発生電力を取
り出すことが可能な円筒型リチウム二次電池に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型電子機器、電気自動車、ロ
ードレベリング等の電源として、エネルギー密度の高い
リチウム二次電池が注目されている。例えばロードレベ
リングに用いられる比較的大きな容量の円筒型リチウム
二次電池は、図7及び図8に示す様に、筒体(11)の両端
部に蓋体(12)(12)を溶接固定してなる円筒状の電池缶
(1)の内部に、巻き取り電極体(2)を収容して構成され
ている。両蓋体(12)(12)には、正負一対の電極端子機構
(9)(9)が取り付けられており、巻き取り電極体(2)と
両電極端子機構(9)(9)とが、複数本の集電タブ(3)に
より互いに連結されて、巻き取り電極体(2)が発生する
電力を一対の電極端子機構(9)(9)から外部に取り出す
ことが可能となっている。又、蓋体(12)にはガス排出弁
(13)が取り付けられている。
【0003】巻き取り電極体(2)は、図9に示す様に、
リチウム複合酸化物を含む正極(21)と、非水電解液が含
浸されたセパレータ(22)と、炭素材料を含む負極(23)と
を重ね合わせ、これらを渦巻き状に巻回して構成されて
いる。正極(21)及び負極(23)からは夫々複数本の集電タ
ブ(3)が引き出され、極性が同じ複数本の集電タブ(3)
の先端部(31)が1つの電極端子機構(9)に接続されてい
る。尚、図9においては、便宜上、一部の集電タブの先
端部が電極端子機構(9)に接続されている状態のみを示
し、他の集電タブについては、先端部が電極端子機構
(9)に接続されている状態の図示を省略している。電極
端子機構(9)は、電池缶(1)の蓋体(12)を貫通して取り
付けられたネジ部材(91)を具え、該ネジ部材(91)の基端
部には鍔部(92)が形成されている。蓋体(12)の貫通孔に
は絶縁パッキング(93)が装着され、蓋体(12)と締結部材
(91)の間の電気的絶縁性とシール性が保たれている。ネ
ジ部材(91)には、筒体(11)の外側からワッシャ(94)が嵌
められると共に、第1ナット(95)及び第2ナット(96)が
螺合しており、第1ナット(95)を締め付けて、ネジ部材
(91)の鍔部(92)とワッシャ(94)によって絶縁パッキング
(93)を挟圧することにより、シール性を高めている。前
記複数本の集電タブ(3)の先端部(31)は、ネジ部材(91)
の鍔部(92)に、スポット溶接或いは超音波溶接によって
固定されている。
【0004】上記円筒型リチウム二次電池の製造工程に
おいては、電池缶(1)を構成すべき蓋体(12)に電極端子
機構(9)を取り付ける一方、筒体(11)の内部に巻き取り
電極体(2)を装入した状態で、巻き取り電極体(2)から
伸びる複数本の集電タブ(3)の先端部(31)を電極端子機
構(9)の鍔部(92)に溶接し、最後に、蓋体(12)を筒体(1
1)の開口部に被せて、両者を溶接固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、円筒型リチ
ウム二次電池において、大容量化を図る場合、集電タブ
(3)の本数が少ないと、電気抵抗が増大して電池性能が
低下するため、例えば10本以上の多数本の集電タブ
(3)によって、巻き取り電極体(2)と電極端子機構(9)
を接続する必要がある。
【0006】しかしながら、複数本の集電タブ(3)を鍔
部(92)に溶接する作業は困難であり、少なくとも数十分
の作業時間を要する。又、集電タブ(3)は、厚さ0.1
mm程度のアルミニウム製或いはニッケル製の箔体から
形成されているため、溶接箇所が溶融して孔があくこと
があり、この結果、集電タブ(3)の接続強度が著しく低
下する問題があった。孔があくことなく正常な溶接が行
なわれた場合でも、集電タブ(3)と鍔部(92)の溶接部分
の面積は極めて小さいため、大きな接続強度は得られな
い。然も、集電タブ(3)と鍔部(92)の溶接部分で電気抵
抗が著しく増大するため、出力密度が低くなる問題があ
った。
【0007】本発明の目的は、集電タブを容易に、然も
高い強度と信頼性で電極端子機構に接続することが出
来、接続部分における電気抵抗も小さい円筒型リチウム
二次電池を提供することである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る円筒型リチウ
ム二次電池においては、筒体(11)の開口部に蓋体(12)を
固定してなる電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(2)
が収容され、巻き取り電極体(2)は、正極(21)と負極(2
3)の間にセパレータ(22)を介在させてこれらを渦巻き状
に巻き取って構成され、電池缶(1)の蓋体(12)には電極
端子機構(4)が取り付けられ、巻き取り電極体(2)から
引き出された複数本の集電タブ(3)の先端部が電極端子
機構(4)に連結されている。前記電極端子機構(4)は、
蓋体(12)に開設した貫通孔(14)に挿通され、蓋体(12)の
外側に突出した先端部にネジ部(71)を具えると共に、蓋
体(12)の内側に突出した基端部にフランジ部(72)を具
え、軸方向に貫通する中央孔(75)が開設されている締結
部材(7)と、締結部材(7)のネジ部(71)に螺合して、締
結部材(7)を蓋体(12)に固定するための締結ナット(73)
と、蓋体(12)の貫通孔(14)に装着されて、蓋体(12)と締
結部材(7)の間の電気的絶縁性及び液密性を保つ絶縁パ
ッキング(8)(81)と、締結部材(7)の中央孔(75)に挿通
された軸部(50)を具え、蓋体(12)よりも外側へ突出する
軸部(50)の先端部は、締結部材(7)の中央孔(75)内にて
終端し、蓋体(12)よりも内側へ突出する軸部(50)の基端
部には、挟圧板(51)が固定されている挟圧部材(5)と、
締結部材(7)の中央孔(75)に全体が収容され、締結部材
(7)に対して相対回転可能であって中央孔(75)の奥方へ
向かう移動が阻止された頭部(56)と、挟圧部材(5)の軸
部(50)の先端部にねじ込まれたネジ部(54)とを具えた挟
圧ネジ部材(53)と、挟圧部材(5)の軸部(50)に遊嵌され
て、挟圧板(51)と締結部材(7)のフランジ部(72)の間に
介在する挟圧受け板(6)とを具えており、前記挟圧ネジ
部材(53)の頭部(56)に対するねじ込み操作によって、挟
圧受け板(6)と挟圧板(51)の間に前記複数本の集電タブ
(3)の先端部(31)が挟持されている。
【0009】上記本発明の円筒型リチウム二次電池にお
いては、複数本の集電タブ(3)の先端部が挟圧板(51)と
挟圧受け板(6)の間に挟持されて、電極端子機構(4)に
連結されているので、その組立工程において、集電タブ
(3)の先端部を電極端子機構(4)に溶接する作業は不要
であり、単に、複数本の集電タブ(3)の先端部を挟圧板
(51)と挟圧受け板(6)の間に挿入して、挟圧ネジ部材(5
3)をねじ込めば、これら複数本の集電タブ(3)の先端部
は挟圧板(51)と挟圧受け板(6)によって同時に挟圧さ
れ、接続作業が完了する。複数本の集電タブ(3)の先端
部が挟圧板(51)と挟圧受け板(6)の間に挟持された状態
で、各集電タブ(3)の先端部は十分な面積で挟圧板(51)
及び挟圧受け板(6)と接触し、この十分な接触面積によ
って、接続部分における電気抵抗は小さなものとなり、
同時に高い接続強度が得られる。この挟圧による接続構
造には、従来の溶接構造は採用されていないので、集電
タブ(3)に孔があくことはなく、高い信頼性が得られ
る。
【0010】又、上記本発明の円筒型リチウム二次電池
においては、挟圧部材(5)の先端部が締結部材(7)の中
央孔(75)内にて終端し、該先端部に螺合する挟圧ネジ部
材(53)が、締結部材(7)の中央孔(75)内に収容されてい
るので、挟圧ネジ部材(53)の配備によって電極端子機構
(4)全体の突出高さが大きくなることはなく、電池の小
型化を図ることが出来る。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る円筒型リチウム二次電池に
おいては、複数本の集電タブ(3)を電極端子機構(4)に
接続する構造として、挟圧板(51)と挟圧受け板(6)の間
に各集電タブ(3)の先端部を単に挟持する構造を採用し
ているので、従来の溶接作業が不要であり、接続作業は
容易である。又、接続作業によって集電タブ(3)に孔が
あくことはなく、然も十分な接触面積で集電タブ(3)を
挟圧板(51)と挟圧受け板(6)の間に挟持して接続するこ
とが出来るので、高い接続強度と高い信頼性が得られ
る。又、接続部分の電気抵抗は小さく、抵抗発熱の問題
は生じない。更に、電極端子機構(4)の電池缶(1)から
の突出高さが小さく、電池の小型化が可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る円筒
型リチウム二次電池は、図2に示す如く、筒体(11)の両
端部に蓋体(12)(12)を溶接固定してなる円筒状の電池缶
(1)を具え、両蓋体(12)(12)には、正負一対の電極端子
機構(4)(4)が取り付けられている。又、各蓋体(12)に
はガス排出弁(13)が取り付けられている。
【0013】電池缶(1)の内部には、図3に示す巻き取
り電極体(2)が収容されている。巻き取り電極体(2)
は、リチウム複合酸化物を含む正極(21)と、非水電解液
が含浸されたセパレータ(22)と、炭素材料を含む負極(2
3)とを重ね合わせ、これらを渦巻き状に巻回して構成さ
れている。正極(21)及び負極(23)には夫々、複数本の集
電タブ(3)の基端部がスポット溶接等によって接合さ
れ、先端部は巻き取り電極体(2)から突出している。
尚、正極(21)に接合された集電タブ(3)はアルミニウム
箔から形成され、負極(23)に接合された集電タブ(3)は
銅箔から形成されている。
【0014】図2に示す正負一対の電極端子機構(4)
(4)の内、正極端子となる一方の電極端子機構(4)に対
しては、前記正極(21)から引き出された複数本の集電タ
ブ(3)が接続され、負極端子となる他方の電極端子機構
(4)に対しては、前記負極(23)から引き出された複数本
の集電タブ(3)が接続される。これによって、巻き取り
電極体(2)が発生する電力を、正負一対の電極端子機構
(4)(4)から取り出すことが出来るのである。
【0015】図1に示す如く、蓋体(12)には、その中央
部に貫通孔(14)、外周部にネジ孔(15)が開設されてお
り、貫通孔(14)には電極端子機構(4)が取り付けられ、
ネジ孔(15)にはガス排出弁(13)が取り付けられている。
蓋体(12)の貫通孔(14)には、一対の絶縁パッキング(81)
(8)が互いに係合した状態で装着され、該絶縁パッキン
グ(8)の貫通孔に、締結部材(7)が挿通されている。
【0016】締結部材(7)は、蓋体(12)の外側に突出す
べきネジ部(71)を一体に具えると共に、蓋体(12)の内側
に突出すべきフランジ部(72)を一体に具え、ネジ部(71)
からフランジ部(72)まで軸方向に貫通する中央孔(75)が
開設されている。蓋体(12)と絶縁パッキング(8)の対向
面間には大径のOリング(82)が介在し、絶縁パッキング
(8)と締結部材(7)のフランジ部(72)の対向面間には小
径のOリング(83)が介在している。蓋体(12)の外側へ突
出した締結部材(7)のネジ部(71)には、ワッシャ(61)を
介して、第1締結ナット(73)及び第2締結ナット(74)が
螺合している。
【0017】又、締結部材(7)の中央孔(75)には、挟圧
部材(5)が蓋体(12)の内側から挿通されている。挟圧部
材(5)は、締結部材(7)の中央孔(75)内を伸びる軸部(5
0)を具え、該軸部(50)の先端部は、中央孔(75)内で終端
している。一方、軸部(50)の基端部には、円形の挟圧板
(51)が固定されている。挟圧部材(5)の軸部(50)には、
円形の挟圧受け板(6)が遊嵌されている。締結部材(7)
のフランジ部(72)と挟圧受け板(6)の対向面間には、小
径のOリング(84)が介在している。
【0018】締結部材(7)の中央孔(75)には、挟圧部材
(5)を中央孔(75)内にて上方へ牽引するための挟圧ネジ
部材(53)が収容されている。挟圧ネジ部材(53)は、図5
に示す如く六角穴(55)が凹設された頭部(56)と、該頭部
(56)に下向きに突設されたネジ部(54)とを具えている。
一方、締結部材(7)の中央孔(75)の内周面には、リング
状の凸部(76)が形成されている。図6の如く、挟圧ネジ
部材(53)の頭部(56)が締結部材(7)の凸部(76)に受け止
められた状態で、頭部(56)の六角穴(55)に六角レンチを
係合させて、ネジ部(54)を挟圧部材(5)の先端部にねじ
込むと、ねじ推力によって挟圧部材(5)が締結部材(7)
に対して相対的に上方へ牽引され、挟圧部材(5)の挟圧
板(51)と挟圧受け板(6)の間に挟圧力が発生する。
【0019】巻き取り電極体(2)から伸びる複数本の集
電タブ(3)は、図1の如く、その先端部(31)が挟圧部材
(5)の挟圧板(51)と挟圧受け板(6)の間に挟持されて、
電極端子機構(4)に連結されている。尚、図1において
は、便宜上、一部の集電タブ(3)のみが電極端子機構
(4)に連結されている状態を示し、他の集電タブ(3)に
ついては、その先端部の図示を省略しているが、全ての
集電タブ(3)の先端部が挟圧板(51)と挟圧受け板(6)の
間に挟持されて、電極端子機構(4)に連結されている。
ここで、挟圧板(51)及び挟圧受け板(6)は、複数本の集
電タブ(3)の先端部(31)を確実に挟持するために必要な
大きさに形成され、十分な挟圧面積を有している。
【0020】上記電極端子機構(4)に集電タブ(3)の先
端部(31)を連結する工程においては、図4(a)(b)に示
す如く巻き取り電極体(2)から引き出された複数本の集
電タブ(3)の先端部(31)を、挟圧部材(5)の挟圧板(51)
と挟圧受け板(6)の間に挟み込む。そして、図5に示す
如く挟圧部材(5)に締結部材(7)を被せ、図6の如く挟
圧部材(5)の先端部に挟圧ネジ部材(53)をねじ込む。こ
れによって、挟圧部材(5)の挟圧板(51)と挟圧受け板
(6)の間に挟圧力が発生して、各集電タブ(3)の先端部
(31)が挟圧板(51)と挟圧受け板(6)の間に挟持されるこ
とになる。この際、挟圧ネジ部材(53)の回転に伴って、
挟圧部材(5)が回転することはない。
【0021】続いて、図1に示す如く電極端子機構(4)
を組み立てて、締結ナット(73)を締め付けることによ
り、電極端子機構(4)を蓋体(12)に固定する。他方の蓋
体(12)についても同様の方法で電極端子機構(4)を固定
する。その後、レーザ溶接を用いて筒体(11)に両蓋体(1
2)(12)を接合固定する。最後に、蓋体(12)のネジ孔(15)
から電池缶(1)の内部に電解液を注入した後、各蓋体(1
2)にガス排出弁(13)を取り付けて、電池缶(1)を封口す
る。この結果、図1及び図2に示す円筒型リチウム二次
電池が完成する。
【0022】上述の如く、本発明に係る円筒型リチウム
二次電池においては、電極端子機構(4)に集電タブ(3)
を接続する工程において、従来の如き溶接作業は不要で
あり、単に、複数本の集電タブ(3)の先端部(31)を挟圧
板(51)と挟圧受け板(6)の間に挿入して、挟圧ネジ部材
(53)をねじ込めばよいので、作業が簡易であり、然も集
電タブ(3)に孔があくことはなく、高い信頼性が得られ
る。又、各集電タブ(3)の先端部(31)は十分な接触面積
で挟圧板(51)と挟圧受け板(6)の間に挟持されるので、
接触部における電気抵抗は小さく、然も高い接続強度が
得られる。
【0023】更に又、挟圧部材(5)の先端部は締結部材
(7)の中央孔(75)内にて終端し、挟圧ネジ部材(53)は、
該締結部材(7)の先端部にねじ込まれた状態で、締結部
材(7)の中央孔(75)内に全体が収容されるので、締結部
材(7)の蓋体(12)からの突出高さを最小限に抑えること
が出来、これによって円筒型リチウム二次電池の小型化
を図ることが可能である。
【0024】
【実施例】次に、本発明の円筒型リチウム二次電池(図
1乃至図6)と従来の円筒型リチウム二次電池(図7乃至
図9)を試作して性能比較実験を行なった結果について
説明する。正極の作製 正極活物質としてのLiNi0.7Co0.3(リチ
ウム複合酸化物)と導電剤としての炭素を重量比90:
5で混合し、正極合剤を作製した。次に、結着剤である
ポリフッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)に溶解させて、NMP溶液を調製した。そし
て、正極合剤とポリフッ化ビニリデンの重量比が95:
5となる様に正極合剤とNMP溶液を混練して、スラリ
ーを調製した。このスラリーを正極集電体としてのアル
ミニウム箔の両面にドクターブレード法により塗布し、
150℃で2時間の真空乾燥を施して、正極を得た。
【0025】負極の作製 結着剤であるポリフッ化ビニリデンをNMPに溶解させ
てNMP溶液を調製した。次に、天然黒鉛とコークスを
重量比4:1で混合して負極合剤を作製した。そして、
負極合剤とポリフッ化ビニリデンの重量比が95:5と
なる様に負極合剤とNMP溶液を混練して、スラリーを
調製した。このスラリーを負極集電体としての銅箔の両
面にドクターブレード法により塗布し、150℃で2時
間の真空乾燥を施して、負極を得た。
【0026】電解液の調製 エチレンカーボネートとジエルチルカーボネートを体積
比1:1で混合した溶媒に、LiPFを1mol/l
の割合で溶解し、電解液を調製した。
【0027】本発明電池Aの組立 正極を構成しているアルミニウム箔の表面に、アルミニ
ウム製の集電タブを12本、一定間隔で溶接すると共
に、負極を構成している銅箔の表面に、銅製の集電タブ
を12本、一定間隔で溶接する。そして、正極と負極の
間にセパレータを挟んで渦巻き状に巻回し、巻き取り電
極体を構成する。尚、セパレータとしては、イオン透過
性のポリエチレン製の微多孔性膜を用いた。そして、巻
き取り電極体から伸びる正極側及び負極側の集電タブを
夫々、本発明の電極端子機構の挟圧板と挟圧受け板の間
に挟持して接続し、電極端子機構を蓋体に固定した後、
該蓋体を筒体に溶接固定し、更に電解液を注入して、定
格容量19Ahの本発明電池Aを組み立てた。尚、電極
端子機構を構成する各金属部品の材質として、正極側は
アルミニウムを採用し、負極側はニッケルを採用した。
電池缶(1)の筒体(11)は、外径45mm、高さ200m
m、厚さ1mmのものを採用し、蓋体(12)は、直径45
mm、厚さ5mmのものを採用した。これによって、正
負一対の電極端子機構を含む電池全体の長さは220m
mとなった。
【0028】本発明電池Bの組立 電極端子機構を構成する各金属部品の材質として、正極
側はアルミニウムを採用し、負極側は銅を採用したこと
以外は、本発明電池Aと同様にして、本発明電池Bを組
み立てた。
【0029】比較例電池の組立 本発明電池Aと同様に作製した巻き取り電極体を筒体の
内部に装填し、該巻き取り電極体から伸びる正側及び負
側の集電タブを夫々、蓋体に取り付けられた従来の電極
端子機構にスポット溶接によって接続した後、該蓋体を
筒体に溶接固定して、従来の円筒型リチウム二次電池
(比較例電池)を組み立てた。尚、電極端子機構を構成す
る各金属部品の材質として、正極側はアルミニウムを採
用し、負極側はニッケルを採用した。
【0030】出力特性試験 上記の本発明電池A及びBと比較例電池を対象として、
出力特性試験を行なった。試験においては、所定の放電
深度(DOD=80%)にて、それぞれ20A、10A、
6.7A、4A、2.5Aにて30秒放電したときの電池
電圧を測定し、これらの測定値を電圧−電流の関係で直
線近似して、放電終止電圧2.7Vに相当する電流値を
求め、その電流値と電圧2.7Vの積から出力(W)を算
出し、更にその出力値を電池重量で除算することによっ
て、出力密度(W/Kg)を求めた。その結果を表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示す様に、本発明電池A及びBは比
較例電池よりも出力密度が大きくなっている。これは、
比較例電池では、集電タブの先端部を電極端子に溶接し
ているために、接合面積が小さく、これによって接触抵
抗が大きくなるのに対し、本発明電池では、集電タブの
先端部が電極端子機構に挟持されて、大きな接触面積が
得られるため、接触抵抗が小さくなって、出力密度が増
大したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒型リチウム二次電池の要部を
示す断面図である。
【図2】該円筒型リチウム二次電池の外観を示す斜視図
である。
【図3】巻き取り電極体の一部展開斜視図である。
【図4】電極端子機構に集電タブの先端部を挟持する工
程を示す斜視図である。
【図5】挟圧部材に挟圧ネジ部材をねじ込む工程を示す
一部破断正面図である。
【図6】挟圧部材に挟圧ネジ部材をねじ込んだ状態を示
す一部破断正面図である。
【図7】従来の円筒型リチウム二次電池の外観を示す斜
視図である。
【図8】該円筒型リチウム二次電池の分解斜視図であ
る。
【図9】該円筒型リチウム二次電池の要部を示す断面図
である。
【符号の説明】
(1) 電池缶 (11) 筒体 (12) 蓋体 (2) 巻き取り電極体 (3) 集電タブ (4) 電極端子機構 (5) 挟圧部材 (50) 軸部 (51) 挟圧板 (6) 挟圧受け板 (7) 締結部材 (71) ネジ部 (72) フランジ部 (73) 締結ナット (76) 凸部 (53) 挟圧ネジ部材 (54) ネジ部 (56) 頭部 (55) 六角穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船橋 淳浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA09 CC02 DD12 EE04 FF02 GG01 HH02 JJ11 5H022 AA09 CC03 CC14 CC19 5H029 AJ14 AK03 AL07 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ14 DJ02 DJ03 HJ12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体(11)の開口部に蓋体(12)を固定して
    なる電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(2)が収容さ
    れ、巻き取り電極体(2)は、正極(21)と負極(23)の間に
    セパレータ(22)を介在させてこれらを渦巻き状に巻き取
    って構成され、電池缶(1)の蓋体(12)には電極端子機構
    (4)が取り付けられ、巻き取り電極体(2)から引き出さ
    れた複数本の集電タブ(3)の先端部が電極端子機構(4)
    に連結されている円筒型リチウム二次電池において、電
    極端子機構(4)は、 蓋体(12)に開設した貫通孔(14)に挿通され、蓋体(12)の
    外側に突出した先端部にネジ部(71)を具えると共に、蓋
    体(12)の内側に突出した基端部にフランジ部(72)を具
    え、軸方向に貫通する中央孔(75)が開設されている締結
    部材(7)と、 締結部材(7)のネジ部(71)に螺合して、締結部材(7)を
    蓋体(12)に固定するための締結ナット(73)と、 蓋体(12)の貫通孔(14)に装着されて、蓋体(12)と締結部
    材(7)の間の電気的絶縁性及び液密性を保つ絶縁パッキ
    ング(8)(81)と、 締結部材(7)の中央孔(75)に挿通された軸部(50)を具
    え、蓋体(12)よりも外側へ突出する軸部(50)の先端部
    は、締結部材(7)の中央孔(75)内にて終端し、蓋体(12)
    よりも内側へ突出する軸部(50)の基端部には、挟圧板(5
    1)が固定されている挟圧部材(5)と、 締結部材(7)の中央孔(75)に全体が収容され、締結部材
    (7)に対して相対回転可能であって中央孔(75)の奥方へ
    向かう移動が阻止された頭部(56)と、挟圧部材(5)の軸
    部(50)の先端部にねじ込まれたネジ部(54)とを具えた挟
    圧ネジ部材(53)と、 挟圧部材(5)の軸部(50)に遊嵌されて、挟圧板(51)と締
    結部材(7)のフランジ部(72)の間に介在する挟圧受け板
    (6)とを具え、前記挟圧ネジ部材(53)の頭部(56)に対す
    るねじ込み操作によって、挟圧受け板(6)と挟圧板(51)
    の間に前記複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が挟持さ
    れていることを特徴とする円筒型リチウム二次電池。
  2. 【請求項2】 挟圧ネジ部材(53)の頭部(56)には、ねじ
    込み操作に用いる角穴(55)が凹設されている請求項1に
    記載の円筒型リチウム二次電池。
  3. 【請求項3】 締結部材(7)には、中央孔(75)の内周面
    に、挟圧ネジ部材(53)の頭部(56)を受け止めるための凸
    部(76)が形成されている請求項1又は請求項2に記載の
    円筒型リチウム二次電池。
JP2000217172A 2000-07-18 2000-07-18 円筒型リチウム二次電池 Pending JP2002033096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000217172A JP2002033096A (ja) 2000-07-18 2000-07-18 円筒型リチウム二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000217172A JP2002033096A (ja) 2000-07-18 2000-07-18 円筒型リチウム二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002033096A true JP2002033096A (ja) 2002-01-31

Family

ID=18712322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000217172A Pending JP2002033096A (ja) 2000-07-18 2000-07-18 円筒型リチウム二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002033096A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2440363A (en) * 2006-07-26 2008-01-30 Donald Pi Hsiang Wu Conductive structure for an electrode assembly of a Lithium Secondary Battery
JP2010529624A (ja) * 2007-06-07 2010-08-26 エイ 123 システムズ,インク. 高電流容量エネルギー供給装置用のキャップアセンブリ
JP2015213043A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 株式会社豊田自動織機 蓄電装置の製造方法及び蓄電装置
CN107086282A (zh) * 2017-06-09 2017-08-22 广东保达动力技术有限公司 一种新型二次电池

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2440363A (en) * 2006-07-26 2008-01-30 Donald Pi Hsiang Wu Conductive structure for an electrode assembly of a Lithium Secondary Battery
GB2440363B (en) * 2006-07-26 2009-01-07 Donald Pi Hsiang Wu Conductive structure for an electrode assembly of a lithium seondary battery
JP2010529624A (ja) * 2007-06-07 2010-08-26 エイ 123 システムズ,インク. 高電流容量エネルギー供給装置用のキャップアセンブリ
JP2015213043A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 株式会社豊田自動織機 蓄電装置の製造方法及び蓄電装置
CN107086282A (zh) * 2017-06-09 2017-08-22 广东保达动力技术有限公司 一种新型二次电池
CN107086282B (zh) * 2017-06-09 2024-05-07 广东保达动力技术有限公司 一种二次电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000149915A (ja) リチウム二次電池
JP4020544B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP5171441B2 (ja) 密閉型二次電池
JP3777496B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2002170546A (ja) 円筒型非水電解液二次電池
JP2002100342A (ja) 円筒型二次電池
JP3777487B2 (ja) 円筒型リチウム二次電池
JP4266546B2 (ja) 筒型電池
JP3519953B2 (ja) 二次電池
JP2003346774A (ja) 電 池
JP4993860B2 (ja) 非水電解液一次電池
JP2002033096A (ja) 円筒型リチウム二次電池
JP3842925B2 (ja) 筒型電池
JP3723352B2 (ja) 二次電池
JP2000243372A (ja) 二次電池
JP3661984B2 (ja) 筒型二次電池
JP2002175799A (ja) 密閉型電池
JP3927364B2 (ja) 円筒型リチウム二次電池
JP2003086171A (ja) 二次電池
JP3301713B2 (ja) リチウム二次電池
JP3588265B2 (ja) 筒型二次電池
JP3806562B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4280349B2 (ja) 有機電解液二次電池
JP2000090977A (ja) 非水電解液二次電池
JP4289820B2 (ja) 二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070717