JP4020544B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池缶の内部に巻き取り電極体が収容され、電池缶に取り付けられた電極端子から巻き取り電極体の発生電力を取り出すことが可能な非水電解液二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯型電子機器、電気自動車等の電源として、エネルギー密度の高いリチウム二次電池が注目されている。例えば、比較的大きな容量の円筒型リチウム二次電池は、図7及び図8に示す様に、筒体(11)の両端部に蓋体(12)(12)を溶接固定してなる円筒状の電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(2)を収容して構成されている。両蓋体(12)(12)には、正負一対の電極端子機構(9)(9)が取り付けられており、巻き取り電極体(2)と両電極端子機構(9)(9)とが、複数本の電極タブ(3)により互いに接続されて、巻き取り電極体(2)が発生する電力を一対の電極端子機構(9)(9)から外部に取り出すことが可能となっている。又、各蓋体(12)には圧力開閉式のガス排出弁(13)が取り付けられている。
【0003】
巻き取り電極体(2)は、図9に示す様に、それぞれ帯状の正極(21)と負極(23)の間に帯状のセパレータ(22)を介在させて、これらを渦巻き状に巻回して構成されている。正極(21)は、アルミニウム箔からなる帯状芯体(25)の両面にリチウム含有複合酸化物からなる正極活物質(24)を塗布して構成され、負極(23)は、銅箔からなる帯状芯体(27)の両面に炭素材料を含む負極活物質(26)を塗布して構成されている。セパレータ(22)には、非水電解液が含浸されている。
又、正極(21)には、正極活物質(24)の塗布されていない非塗工部が形成され、該非塗工部に、複数本の電極タブ(3)の基端部が接合されている。同様に負極(23)には、負極活物質(26)の塗布されていない非塗工部が形成され、該非塗工部に、複数本の電極タブ(3)の基端部が接合されている。
【0004】
そして、図8に示す如く、極性が同じ複数本の電極タブ(3)の先端部(31)が1つの電極端子機構(9)に接続されている。尚、図8においては、便宜上、一部の電極タブの先端部が電極端子機構(9)に接続されている状態のみを示し、他の電極タブについては、先端部が電極端子機構(9)に接続されている状態の図示を省略している。
【0005】
電極端子機構(9)は、電池缶(1)の蓋体(12)を貫通して取り付けられたネジ部材(91)を具え、該ネジ部材(91)の基端部には鍔部(92)が形成されている。蓋体(12)の貫通孔には絶縁パッキング(93)が装着され、蓋体(12)と締結部材(91)の間の電気的絶縁性とシール性が保たれている。ネジ部材(91)には、蓋体(12)の外側からワッシャ(94)が嵌められると共に、第1ナット(95)及び第2ナット(96)が螺合している。そして、第1ナット(95)を締め付けて、ネジ部材(91)の鍔部(92)とワッシャ(94)によって絶縁パッキング(93)を挟圧することにより、シール性を高めている。
前記複数本の電極タブ(3)の先端部(31)は、ネジ部材(91)の鍔部(92)に、スポット溶接或いは超音波溶接によって固定されている。
【0006】
ところで、リチウム二次電池においては、電池容量の増大に伴って、正極及び負極の長さが大きくなるため、電極タブによる集電構造では集電性が低く、内部抵抗にばらつきが発生したり、放電容量が低下するなどの不具合が生じる。又、高率放電特性の低下が著しく、重大な問題となっている。
【0007】
そこで、図10に示す如き集電構造が提案されている。該集電構造において、巻き取り電極体(4)は同様に、芯体(45)の表面に正極活物質(44)を塗布してなる正極(41)と、芯体(47)の表面に負極活物質(46)を塗布してなる負極(43)と、非水電解液が含浸されたセパレータ(42)とから構成されるが、正極(41)及び負極(43)はそれぞれセパレータ(42)上に幅方向へずらして重ね合わされ、渦巻き状に巻き取られている。これによって、巻き取り電極体(4)の巻き軸方向の両端部の内、一方の端部では、セパレータ(42)の端縁よりも外方へ正極(41)の芯体(45)の端縁が突出すると共に、他方の端部では、セパレータ(42)の端縁よりも外方へ負極(43)の芯体(47)の端縁が突出している。
そして、巻き取り電極体(4)の両端部にはそれぞれ円板状の集電盤(32)がレーザ溶接され、該集電盤(32)がリード部材(33)を介して前記電極端子機構(9)に接続される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示す集電構造を有する非水電解液二次電池においては、巻き取り電極体(4)の正極(41)及び負極(43)を構成する芯体(45)(47)の端縁の面積が小さいため、芯体端縁と集電盤(32)の間の接触面積が小さく、これによって接触抵抗が大きくなり、集電効率が低下する問題があった。
【0009】
この問題を解決するべく、円板状の集電盤(32)に代えて、図11に示す如く複数のスリット(35)が凹設された集電部材(34)を巻き取り電極体の端部に設置し、該集電部材(34)のスリット(35)へ電極端縁を嵌入せしめた状態で、集電部材(34)の表面にレーザ溶接を施して、集電部材(34)を電極端縁に接合する集電構造が提案されている(特開平10−261441号)。
ところが、該集電構造では複雑な形状を有する集電部材(34)が必要となって、製造コストが増大するばかりでなく、依然として高率放電特性が十分でない問題があった。
そこで本発明の目的は、リチウム二次電池などの非水電解液二次電池において、従来よりも集電効率を改善して、良好な高率放電特性を得ることである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る非水電解液二次電池においては、電池缶(1)の内部に、正極(51)と負極(53)の間に非水電解液を含むセパレータ(52)を介在させてなる巻き取り電極体(5)が収納され、正極(51)及び負極(53)はそれぞれ、帯状芯体の表面に活物質を塗布して構成され、該巻き取り電極体(5)が発生する電力を、電池缶(1)に取り付けた電極端子機構(9)から外部へ取り出すことが出来る。
ここで、巻き取り電極体(5)の少なくとも何れか一方の端部には、正極(51)或いは負極(53)を構成する帯状芯体の端縁が突出し、該端縁によって形成される電極体端面(58)は、全体が円錐状の凸面若しくは凹面を呈している。該電極体端面(58)は、笠形若しくは逆笠形の集電盤(6)によって覆われ、該集電盤(6)の内面が電極体端面(58)に溶接され、該集電盤(6)が電極端子機構(9)と連結されている。
【0011】
尚、上記電極体端面(58)の円錐状凸面又は凹面は、帯状電極の活物質が塗布されていない非塗工部の形状を台形或いは三角形として、該電極を渦巻き状に巻き取ることによって形成することが出来る。
【0012】
上記本発明の非水電解液二次電池においては、その組立工程にて、巻き取り電極体(5)の端部に集電盤(6)を被せて押し付けることにより、巻き取り電極体(5)の端部に突出する芯体の端縁は、集電盤(6)の傾斜した内面に押圧され、該押圧力の内、巻き取り電極体(5)の巻き軸とは直交する方向の分力を受けて屈曲し、該屈曲部の外周面が集電盤(6)の内面に密着して、電極体端面(58)を形成する。
この結果、巻き取り電極体(5)の端面(58)と集電盤(6)の内面とは大きな面積で接触することになる。
【0013】
この状態で、集電盤(6)の表面にレーザビームを照射して、レーザ溶接を施すことにより、集電盤(6)の内面は、巻き取り電極体(5)の端面(58)に大きな接触面積で接合される。この結果、巻き取り電極体(5)の電極と集電盤(6)との間には、電極の全長に亘って良好な接合状態が得られ、集電盤(6)による集電性が均一になると共に、接合部の電気抵抗は小さな値に抑えられる。これによって集電効率が改善される。
【0014】
尚、巻き取り電極体(5)の端面(58)は、全体を円錐状の凸面若しくは凹面に形成する構成に限らず、例えば円錐台状の凸面に形成する等、電極体端面(58)の一部に、巻き取り電極体(5)の巻き軸に対して傾斜する斜面を形成する構成によっても、その斜面部分において上記同様の作用が得られるので、集電効率は従来よりも改善される。
【0015】
巻き取り電極体(5)の端面(58)は、該端面(58)によって形成される円錐の外径Dと高さHの間に、下記数2の関係式が成り立つように構成することが望ましい。
【数2】
0.05≦H/D≦0.25
これは、比率H/Dが0.05未満では、電極体端面(58)の傾斜が不十分となって、電極芯体の端縁を屈曲させて大きな接触面積を得る効果が充分に得られず、比率H/Dが0.25を越えると、電池缶内のデッドスペースが大きくなって、エネルギー密度が低下するからである。
【0016】
尚、集電盤(6)は、巻き取り電極体(5)に対する電解液の供給が十分に行なわれる様に、1或いは複数の注液孔を開設したものであることが望ましい。
又、集電盤(6)は、レーザ溶接の容易なNi、Al、Cu、SUS、或いはTi等の材質から形成することが望ましい。
又、集電盤(6)による集電構造の容積分の容量ロスを考慮すると、巻き取り電極体(5)の外径と全長の比率(外径/全長)は、0.2〜0.5の範囲にあることが望ましい。
【0017】
【発明の効果】
本発明に係る非水電解液二次電池によれば、巻き取り電極体(5)に対する集電盤(6)の集電効率が改善される。又、電極の反応性がより均一となって、電極活物質の利用率が向上し、優れた高率放電特性が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をリチウムイオン二次電池に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。尚、本発明は、下記実施例に何ら限定されるものでなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
【0019】
全体構成
本発明に係るリチウムイオン二次電池は、図1に示す如く、筒体(11)の両端部に蓋体(12)(12)を溶接固定してなる円筒状の電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(5)を収容して構成されている。両蓋体(12)(12)には、正負一対の電極端子機構(9)(9)が取り付けられている。電極端子機構(9)は、従来と同一の構成を具えている。又、各蓋体(12)には圧力開閉式のガス排出弁(13)が取り付けられている。
【0020】
巻き取り電極体(5)の両端部にはそれぞれ円錐形の端面(58)が形成され、該電極体端面(58)に笠形の集電盤(6)が被せられて、電極体端面(58)にレーザ溶接されている。該集電盤(6)の表面にはリード部材(61)の基端部が接合され、該リード部材(61)の先端部が、電極端子機構(9)の鍔部(92)に、スポット溶接或いは超音波溶接によって接合されている。
【0021】
巻き取り電極体 ( ) の構成
巻き取り電極体(5)は、図3に示す様に、それぞれ帯状の正極(51)と負極(53)の間に帯状のセパレータ(52)を介在させて、これらを渦巻き状に巻回して構成されている。正極(51)は、アルミニウム箔からなる帯状芯体(55)の両面にリチウム含有複合酸化物からなる正極活物質(54)を塗布して構成され、負極(53)は、銅箔からなる帯状芯体(57)の両面に炭素材料を含む負極活物質(56)を塗布して構成されている。セパレータ(22)には、非水電解液が含浸されている。
【0022】
正極(51)には、図4に示す如く正極活物質(54)の塗布されている塗工部と、正極活物質(54)の塗布されていない非塗工部とが形成されており、非塗工部の平面形状は、巻き軸に沿う方向の幅が両端部で異なる台形(A<B)を呈している。又、負極(53)にも、図5に示す如く負極活物質(56)の塗布されている塗工部と、負極活物質(56)の塗布されていない非塗工部とが形成されており、非塗工部の平面形状は、図4に示す正極(51)の非塗工部とは上下対称であって、巻き軸に沿う方向の幅が両端部で異なる台形(A<B)を呈している。
【0023】
図3に示す如く、上記の正極(51)及び負極(53)をそれぞれセパレータ(52)上に幅方向へずらして重ね合わせ、渦巻き状に巻き取ることによって、巻き取り電極体(5)の巻き軸方向の両端部の内、一方の端部では、セパレータ(52)の端縁よりも外方へ正極(51)の芯体(55)の端縁が突出し、該端縁によって山形の端面(58)が形成されると共に、他方の端部では、セパレータ(52)の端縁よりも外方へ負極(53)の芯体(57)の端縁が突出し、該端縁によって山形の端面(58)が形成される。
【0024】
集電構造
図2に示す如く、巻き取り電極体(5)の両端部にはそれぞれ集電盤(6)が設置される。集電盤(6)は、巻き取り電極体(5)の端面(58)に密着可能な笠形に形成されており、巻き取り電極体(5)へ電解液を供給するための複数の注液孔(62)が開設されている。該集電盤(6)の表面にはリード部材(61)の基端部が接合されている。
【0025】
図6(a)に示す如く、例えば巻き取り電極体(5)の正極側の端部に集電盤(6)を被せた状態で、集電盤(6)の内面には、正極(51)の芯体(55)の端縁が当接している。この状態から集電盤(6)を巻き取り電極体(5)に押し付けると、図6(b)に示す様に、芯体(55)の端縁は集電盤(6)の内面に押圧され、該押圧力の内、巻き取り電極体(5)の巻き軸とは直交する方向の第1分力によって、図示の如く集電盤(6)の内面に沿う方向に屈曲し、巻き軸方向の第2分力によって、該屈曲部の外周面(59)が集電盤(6)の内面に密着することになる。
この状態で、集電盤(6)の表面にレーザビームを照射して、レーザ溶接を施す。この結果、正極芯体(55)の屈曲部の外周面(59)によって形成される電極体端面(58)が、大きな接触面積で集電盤(6)の内面に接合されることになる。
【0026】
同様に、巻き取り電極体(5)の負極側の端部に集電盤(6)を被せ、該集電盤(6)を巻き取り電極体(5)側へ押圧した状態で、該集電盤(6)の表面にレーザビームを照射して、レーザ溶接を施す。この結果、負極芯体(57)の端縁が屈曲して形成される電極体端面(58)が、大きな接触面積で集電盤(6)の内面に接合されることになる。
【0027】
【実施例】
以下の如く、本発明のリチウムイオン二次電池を実際に作製して、電池特性の測定を行なった。
【0028】
正極の作製
正極活物質(LiCoO)、導電剤(カーボン粉末)及び結着剤(フッ素樹脂粉末)からなる正極合剤を、正極芯体としてのアルミニウム箔の両面にドクターブレード法により塗布し、150℃で2時間の真空乾燥を施して、正極片(幅50mm、長さ1500mm、非塗工部の幅7mm)を作製した。その後、該正極片の非塗工部を斜め方向に切断して、図4に示す如く非塗工部の長手方向の両端部の内、一方の端部の巻き軸方向の幅Aを2mm、他方の端部の巻き軸方向の幅Bを7mmとし、本発明電池に用いる正極を得た。
【0029】
負極の作製
負極材料(黒鉛粉末)及び結着剤(フッ素樹脂粉末)からなる負極合剤を、負極芯体としての銅箔の両面にドクターブレード法により塗布し、150℃で2時間の真空乾燥を施して、負極片(幅55mm、長さ1600mm、未塗工部の幅7mm)を作製した。その後、該負極片の非塗工部を斜め方向に切断して、図5に示す如く非塗工部の長手方向の両端部の内、一方の端部の巻き軸方向の幅Aを2mm、他方の端部の巻き軸方向の幅Bを7mmとし、本発明電池に用いる負極を得た。
【0030】
電解液の調製
エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合溶媒にLiPF溶質を溶かして、電極液を調製した。
【0031】
電池の組立
正極と負極の活物質がセパレータを介して互いに対向するように、正極、負極及びセパレータを重ね合わせ、これらを渦巻き状に巻き取って、巻き取り電極体を作製した。この際、図3に示す如く、巻き取り電極体(5)の巻き軸方向の両端部の内、一方の端部では、セパレータ(52)の端縁よりも外方へ正極(51)の芯体(55)の端縁が突出し、他方の端部では、セパレータ(52)の端縁よりも外方へ負極(53)の芯体(57)の端縁が突出する様に重ね合わせを行なった。又、巻き取り電極体(5)の両端部にそれぞれ山形凸面の端面(58)が形成される様に、正極(51)及び負極(53)は、非塗工部の幅が大きい一方の端部から他方の端部へ向けて巻き取りを行なった。尚、セパレータ(22)としては、イオン透過性のポロプロピレン製の微多孔膜を用いた。
これによって、外径28mmの巻き取り電極体(5)を得た。
【0032】
その後、巻き取り電極体(5)の正極端縁からなる電極体端面(58)に、アルミニウム製の円錐形の集電盤(6)(外径28mm、高さ5mm、厚さ200μm)を押し付け、レーザ溶接を施した。同様に、巻き取り電極体(5)の負極端縁からなる電極体端面(58)に、ニッケル製の円錐形の集電盤(6)(外径28mm、高さ5mm、厚さ150μm)を押し付け、レーザ溶接を施した。尚、各集電盤(6)には、幅5mm、長さ30mmのリード部材(61)が接合されている。
【0033】
又、電池缶(1)を構成すべきアルミニウム製の筒体(11)と蓋体(12)(12)とを作製し、各蓋体(12)には電極端子機構(9)を取り付けた。
そして、集電盤(6)(6)が接合された巻き取り電極体(5)を筒体(11)の内部に装入した。そして、正極側の集電盤(6)のリード部材(61)を、蓋体(12)に取り付けられている電極端子機構(9)に接続した後、該蓋体(12)を筒体(11)の開口縁にレーザ溶接によって固定した。同様に、負極側の集電盤(6)のリード部材(61)を、蓋体(12)に取り付けられている電極端子機構(9)に接続した後、該蓋体(12)を筒体(11)の開口縁にレーザ溶接によって固定した。
最後に、電池缶(1)の内部に電解液を注入した後、該注液孔にガス排出弁をねじ込んで、本発明電池Aを完成した。
【0034】
電池特性の測定
後述する条件での充放電試験を行ない、下記数3で定義される低率放電に対する高率放電の容量維持率R(%)を算出した。尚、C1は電流値5Aでの放電容量、C2は電流値400mAでの放電容量である。
【0035】
【数3】
R=(C1/C2)×100
【0036】
低率放電の条件は、充電電流400mA、充電終止電圧4.1V、放電電流400mA、放電終止電圧2.7Vに設定した。又、高率放電の条件は、充電電流400mA、充電終止電圧4.1V、放電電流5A、放電終止電圧2.7Vに設定した。
【0037】
実験1
実験1では、上記本発明電池Aと本発明電池C1及びC2との間で、高率放電特性の比較を行なった。その結果を表1に示す。
尚、本発明電池C1は、正極側にのみ図9に示す従来の集電構造を採用したものであって、幅50mm、長さ1500mm、非塗工部の幅5mmの正極を具え、該非塗工部に10枚の5mm幅のアルミニウム製電極タブを溶接したこと以外は、上記本発明電池Aと同様にして、本発明電池C1を作製した。
又、本発明電池C2は、正極側にのみ図11に示す従来の集電構造を採用したものであって、幅50mm、長さ1500mm、非塗工部の幅5mmの正極を具え、長さ5mm、高さ5mm、幅3mmの集電部材(34)に形成した6つのスリット(35)に、正極端縁を差し込んで、レーザ溶接を施したこと以外は、上記本発明電池Aと同様にして、本発明電池C2を作製した。
【0038】
【表1】
Figure 0004020544
【0039】
表1の結果から明らかなように、本発明電池Aは、本発明電池C1及びC2に比べて、放電容量維持率Rが大きく、高率放電特性が良好である。これは、巻き取り電極体の両端面(58)が山形凸面に形成されているために、該端面に集電盤(6)を押し付けてレーザ溶接を施すことによって、電極体端面(58)と集電盤(6)の内面との接合状態が良好となり、この結果、正極(51)及び負極(53)の反応が均一化されて、高率放電容量が増大したためである。
【0040】
実験2
実験2では、下記の本発明電池B0〜B4を作製して、電極体端面(58)の形状について最適範囲を検討した。
非塗工部の幅Bが10mmの正極を用いること以外は、本発明電極Aと同様にして、本発明電池B0を作製した。
非塗工部の幅Bが9mmの正極を用いること以外は、本発明電池Aと同様にして、本発明電池B1を作製した。
非塗工部の幅Bが5mmの正極を用いること以外は、本発明電池Aと同様にして、本発明電池B2を作製した。
非塗工部の幅Bが3.5mmの正極を用いること以外は、本発明電池Aと同様にして、本発明電池B3を作製した。
非塗工部の幅Bが3mmの正極を使用する以外は、電池Aの作製と同様にして電池B4を作製した。
【0041】
この様にして作製した各電池の高率放電特性についての測定結果を表1に示す。
表1から明らかな様に、電極体端面(58)によって形成される円錐形の外径Dに対する高さ(B−A)の比率(B−A)/Dが0.05以上のときに、特に放電容量維持率Rが大きくなっている。但し、比率(B−A)/Dが0.25を越えると、放電容量維持率Rは大きい値を保っているが、電極体端面(58)の山形凸部が急傾斜を有する結果、電池缶内のデッドスペースが大きくなり、エネルギー密度が低下することになる。
従って、電極体端面(58)の形状としては、0.05≦(B−A)/D≦0.25の範囲にあるものを用いることが望ましいと言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリチウムイオン二次電池の要部を示す一部破断正面図である。
【図2】該リチウムイオン二次電池に用いられている巻き取り電極体と集電盤の分解斜視図である。
【図3】巻き取り電極体の一部展開斜視図である。
【図4】正極の展開図である。
【図5】負極の展開図である。
【図6】巻き取り電極体の端面に集電盤をレーザ溶接する工程を示す拡大断面図である。
【図7】リチウムイオン二次電池の外観を示す斜視図である。
【図8】従来のリチウムイオン二次電池の要部を示す一部破断正面図である。
【図9】該リチウムイオン二次電池に用いられている巻き取り電極体の一部展開斜視図である。
【図10】従来の他の非水電解液二次電池に用いられている巻き取り電極体の一部展開斜視図である。
【図11】従来の更に他の非水電解液二次電池に用いられている集電部材の斜視図である。
【符号の説明】
(1) 電池缶
(11) 筒体
(12) 蓋体
(5) 巻き取り電極体
(51) 正極
(52) セパレータ
(53) 負極
(54) 活物質
(55) 芯体
(56) 活物質
(57) 芯体
(58) 電極体端面
(6) 集電盤
(61) リード部材
(62) 注液孔

Claims (5)

  1. 電池缶(1)の内部に、正極(51)と負極(53)の間に非水電解液を含むセパレータ(52)を介在させてなる巻き取り電極体(5)が収納され、正極(51)及び負極(53)はそれぞれ、帯状芯体の表面に活物質を塗布して構成され、該巻き取り電極体(5)が発生する電力を、電池缶(1)に取り付けた電極端子機構(9)から外部へ取り出すことが出来る非水電解液二次電池において、巻き取り電極体(5)の少なくとも何れか一方の端部には、正極(51)或いは負極(53)を構成する帯状芯体の端縁が突出し、該端縁によって形成される電極体端面(58)の少なくとも一部には、巻き取り電極体(5)の巻き軸に対して傾斜する斜面が形成され、該電極体端面(58)は集電盤(6)によって覆われ、該集電盤(6)の内面が電極体端面(58)に溶接され、該集電盤(6)が電極端子機構(9)と連結されていることを特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 集電盤(6)は、巻き取り電極体(5)の端面(58)にレーザ溶接されている請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  3. 巻き取り電極体(5)の端面(58)は、全体が円錐状の凸面若しくは凹面であって、集電盤(6)は、笠形若しくは逆笠形を呈している請求項2に記載の非水電解液二次電池。
  4. 巻き取り電極体(5)の端部に突出する芯体の端縁は、集電盤(6)の内面に押圧されて該内面に沿って屈曲し、該屈曲部の外周面によって電極体端面(58)が形成されている請求項3に記載の非水電解液二次電池。
  5. 巻き取り電極体(5)の端面(58)によって形成される円錐の外径Dと高さHの間には、下記数1の関係式が成り立つ請求項3又は請求項4に記載の非水電解液二次電池。
    Figure 0004020544
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