JP2016039041A - 蓄電素子及びその製造方法 - Google Patents

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Noritoshi Maeda
憲利 前田
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Abstract

【課題】高い量産効率を維持しつつ電極体と集電体との接合不良が抑制された蓄電素子及びその製造方法の提供。
【解決手段】電極とセパレータとが積層されて形成される電極体140を備えた蓄電素子であって、電極は、活物質層が形成された形成部141A,142Aと、形成部に隣接し活物質層が形成されていない非形成部141B,142Bとを有し、電極体は、複数の形成部とセパレータとが積層された電極本体部S1と、電極体の両端に配置され、複数の非形成部が積層された正極積層部P1及び負極積層部N1とで構成され、正極積層部P1及び負極積層部N1は、それぞれ、隣り合う非形成部の端部が重ねられて集束された集束部Q1及びR1を1以上有し、複数の非形成部の幅は一定であり、形成部と形成部に隣接する非形成部との境界の並び方向は、電極及びセパレータの積層方向から傾斜している。
【選択図】図3

Description

本発明は、電極体と、電極端子と、電極体および電極端子に接続された集電体とを備える蓄電素子に関する。
世界的な環境問題への取り組みとして、ガソリン自動車から電気自動車への転換が重要になってきている。このため、非水電解質二次電池などの蓄電素子を電気自動車の電源として使用することが検討されている。
このような蓄電素子は、例えば、正極及び負極と、正極と負極との間に配置されたセパレータとが積層された電極体を有する。電極体の正極及び負極のそれぞれの端部には、活物質が塗布されていない金属箔部分が積層された電極積層部が形成され、当該電極積層部には、集電体と呼ばれる金属製の部材が接続される。また、集電体には、正極端子または負極端子である電極端子が接続され、当該電極端子を介して、モータ等の負荷に電極体からの電力が供給される。
高出力が要求される上記構造の蓄電素子において、電極積層部と集電体とを接合する手法として、低抵抗化を実現し易く経時変化が生じ難いという特徴のある溶接が用いられる場合がある。上記溶接の具体例として、例えば、電極積層部と集電体とを重ねて加圧した状態で超音波による振動を与えて電極積層部と集電体とを接合する超音波溶接が挙げられる。また、電極積層部と集電体との接触部に電流を流して溶融させる抵抗溶接などが挙げられる。
特許文献1には、電極積層部である複数の集電タブを挟持板で挟み込み、挟み込まれた複数の集電タブと挟持板と集電体とが超音波により接合された電池の構造について開示されている。
特開2011−49065号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電池構造では、活物質が塗布されていない集電タブと、活物質が塗布された電極本体とでは厚さが異なる。さらには、電極本体の間にはセパレータが介在するので、複数の電極が積層された状態では、集電タブ同士の間には隙間が発生する。よって、接合時に複数の集電タブが挟持板内に寄せ集められると、当該複数の集電タブの先端が揃わない。複数の集電タブの先端が揃っていない状態で挟持板と集電体とを溶接電極で挟み込んで溶接した場合、溶接電極間に挟まれた集電タブの積層状態が不安定となり接合不良を発生してしまう。また、上記接合不良を抑制すべく、電極体を構成する電極シートの形状を、電極シートごとに最適化すると量産効率が低下してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い量産効率を維持しつつ電極体と集電体との接合不良が抑制された蓄電素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、電極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備えた蓄電素子であって、前記電極は、活物質層が形成された形成部と、前記形成部に隣接し前記活物質層が形成されていない非形成部とを有し、前記電極体は、複数の前記形成部と前記セパレータとが積層された電極本体部と、前記電極体の一端に配置され、複数の前記非形成部が積層された積層部とで構成され、前記積層部は、隣り合う前記非形成部の端部が重ねられて集束された集束部を1以上有し、前記複数の非形成部の幅は一定であり、前記形成部と当該形成部に隣接する前記非形成部との境界の並び方向は、前記電極及び前記セパレータの積層方向から傾斜している。
上記構成によれば、非形成部の形状を複雑化せず非形成部の幅が一定の状態で、集束部において非形成部の先端を揃えることができる。よって、高い量産効率を維持しつつ集束部と集電体との接合不良を防止できる。
また、前記集束部に前記端部が含まれる複数の前記非形成部のそれぞれの先端は、前記端部の積層方向に並んでいることにしてもよい。
これによれば、集束部において端部の積層方向にわたり均一な溶接がなされるので、集束部と集電体との接合不良を防止できる。
また、前記形成部と当該形成部に隣接する前記非形成部とのなす角度が小さいほど前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されていることにしてもよい。
これによれば、積層部において形成部と非形成部とのなす角度が最大の電極を基準として非形成部の端部を揃えて集束させることが可能となる。
また、前記電極及び前記セパレータの積層方向における前記電極体の中心部から外周部へ近づくほど、前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されていることにしてもよい。
これによれば、積層方向における電極体中心部にある電極を基準として非形成部を集束することにより、非形成部の端部を揃えることが可能となる。
また、前記電極及び前記セパレータの積層方向における前記電極体の外周部から中心部へ近づくほど、前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されていることにしてもよい。
これによれば、積層方向における電極体外周部にある電極を基準として非形成部を集束することにより、非形成部の端部を揃えることが可能となる。
また、前記電極及び前記セパレータの積層方向における前記電極体の中心部と外周部との間に配置された所定の前記形成部から、前記積層方向へ遠ざかるほど、前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されていることにしてもよい。
これによれば、積層方向における電極体中心部と外周部との間の中間部に配置された電極を基準として非形成部を集束することにより、非形成部の端部を揃えることが可能となる。
また、さらに、電極端子と、前記電極端子及び前記電極体を電気的に接続する集電体とを備え、前記集電体は、前記集束部と接合された接合部を備えることにしてもよい。
これによれば、高い量産効率を維持しつつ集束部と集電体との接合不良を防止できる。
また、前記電極は、正極と負極とで構成され、前記正極は、正極活物質層が形成された正極形成部と、前記正極形成部に隣接し前記正極活物質層が形成されていない正極非形成部とを有し、前記負極は、負極活物質層が形成された負極形成部と、前記負極形成部に隣接し前記負極が形成されていない負極非形成部とを有し、前記正極形成部は、両端部が前記負極形成部の両端部よりも内側に配置されるように形成されることにしてもよい。
これによれば、例えば、正極と負極との間でのリチウムイオンの伝導が効率よく行われる。よって、充放電効率が向上する。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子の製造方法は、正極活物質層が形成された正極形成部及び当該正極形成部に隣接し前記正極活物質層が形成されていない正極非形成部を含む正極シートと、負極活物質層が形成された負極形成部及び当該負極形成部に隣接し前記負極活物質層が形成されていない負極非形成部を含む負極シートとを有する電極体を備えた蓄電素子の製造方法であって、前記正極非形成部と前記負極非形成部とが両側に配置され、かつ、前記正極シート及び前記負極シートの長手方向が交差するように重ねて配置する工程と、前記正極シート及び前記負極シートを前記長手方向に巻回する工程とを含む。
また、本発明の一態様に係る蓄電素子の製造方法は、正極活物質層が形成された正極形成部及び当該正極形成部に隣接し前記正極活物質層が形成されていない正極非形成部を含む正極シートと、負極活物質層が形成された負極形成部及び当該負極形成部に隣接し前記負極活物質層が形成されていない負極非形成部を含む負極シートとを有する電極体を備えた蓄電素子の製造方法であって、前記正極非形成部と前記負極非形成部とが両側に配置されるように、前記正極シートと前記負極シートとを重ねて配置する工程と、前記正極形成部及び前記正極非形成部の巻回方向の張力を異ならせながら、かつ、前記負極形成部及び前記負極非形成部の巻回方向の張力を異ならせながら、前記正極シート及び前記負極シートを巻回する工程とを含む。
これらの製造方法によれば、電極体の巻回軸方向の端部における非形成部の端部の並び方向は傾斜する。これにより、非形成部の端部を集電体と接合する次工程において、非形成部が巻回軸方向に突出していない電極を基準として非形成部の端部を集束させることにより、集束された非形成部の端部を揃えることが可能となる。よって、高い量産効率を維持しつつ電極体と集電体との接合不良を防止できる。
本発明に係る蓄電素子によれば、非形成部の形状を複雑化せず、集束部において非形成部の先端を揃えることができる。よって、高い量産効率を維持しつつ集束部と集電体との接合不良を防止できる。
本発明の実施の形態1に係る蓄電素子の外観及び内部構造の概要を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る蓄電素子の容器の本体を分離して蓄電素子が備える各構成要素を示す斜視図である。 実施の形態1に係る電極体のU−U’断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電極積層部と集電体との接合前後における電極体のU−U’一部断面図である。 本発明の実施の形態1に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態2に係る電極体のU−U’断面図である。 本発明の実施の形態2に係る電極積層部と集電体との接合前後における電極体のU−U’一部断面図である。 本発明の実施の形態2に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。 実施の形態3に係る電極体のU−U’断面図である。 本発明の実施の形態3に係る電極積層部と集電体との接合前後における電極体のU−U’一部断面図である。 本発明の実施の形態3に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態における蓄電素子について説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、生産工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[蓄電素子の基本構成]
まず、蓄電素子として電池を例に挙げ、図1〜図3を用いて、実施の形態1に係る蓄電素子10の全般的な説明を行う。
図1は、本発明の実施の形態1に係る蓄電素子の外観及び内部構造の概要を示す斜視図である。なお、同図は、容器内部を透視した図となっている。また、図2は、実施の形態1に係る蓄電素子の容器の本体を分離して蓄電素子が備える各構成要素を示す斜視図である。また、図3は、実施の形態1に係る電極体のU−U’断面図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。非水電解質二次電池としては、例えば、正極活物質がコバルト酸リチウムなどのリチウム遷移金属酸化物であり、負極活物質が炭素材料であるリチウムイオン二次電池を挙げることができる。蓄電素子10は、例えば、高レートサイクルの充放電を行うハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicle、HEV)に使用される二次電池である。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、電池容器と、正極端子300と、負極端子200とを備える。電池容器は、金属からなる矩形筒状で底を備える筐体本体111と、筐体本体111の開口を閉塞する金属製の蓋体110とで構成されている。また、電池容器は、電極体140等を内部に収容後、蓋体110と筐体本体111とが溶接等されることにより、内部を密封する構造を有する。
正極端子300は、電極体140の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子200は、電極体140の負極に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子300及び負極端子200は、電極体140に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出するための金属製の電極端子である。また、電極体140に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。
また、正極端子300及び負極端子200は、電極体140の上方に配置された蓋体110に取り付けられている。具体的には、図2に示すように、正極端子300は、突出部310が蓋体110の貫通孔110bと正極集電体130の貫通孔131aとに挿入されて、かしめられることにより、正極集電体130とともに蓋体110に固定される。また同様に、負極端子200は、突出部210が蓋体110の貫通孔110aと負極集電体120の貫通孔121aとに挿入されて、かしめられることにより、負極集電体120とともに蓋体110に固定される。なお、パッキン等も配置されているが、同図では省略して図示している。
電池容器の内方には、電極体140が収容されており、さらに、正極集電体130と、負極集電体120とが配置されている。なお、電池容器の内部には電解液などの液体が封入される場合があるが、当該液体の図示は省略する。
電極体140は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。具体的には、電極体140は、図2及び図3に示すように、負極142と正極141との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものを全体が長円形状となるように巻回されて形成されている。なお、図2では、電極体140の形状としては長円形状を示したが、円形状または楕円形状でもよい。電極体140の詳細な積層構造について図3を用いて説明する。図3は、図1に示した電極体140のU−U’断面をZ軸(マイナス)方向からみた図である。
図3に示すように、電極体140は、中心部から外周部に向かってセパレータ143、正極141、セパレータ143、及び負極142が、この順で繰り返し積層されて形成されている。
正極141は、アルミニウム箔やアルミニウム合金箔などの金属箔からなる長尺帯状の正極基材層上に正極活物質層が形成された正極形成部141Aと、正極形成部141Aに隣接し正極基材層上に正極活物質層が形成されていない正極非形成部141Bとを有する長尺のシート状の電極部材である。
負極142は、銅箔や銅合金箔などの金属箔からなる長尺帯状の負極基材層上に負極活物質層が形成された負極形成部142Aと、負極形成部142Aに隣接し負極基材層上に負極活物質層が形成されていない層である負極非形成部142Bとを有する長尺のシート状の電極部材である。
セパレータ143は、正極141と負極142との間に配置される長尺のシート状の絶縁部材であり、正極141及び負極142とともに長尺方向(Y軸方向)に巻回され複数層積層されることで、電極体140が形成される。
電極体140は、図2、図3に示すように、電極本体部S1と、正極積層部P1と、負極積層部N1とで構成されている。電極本体部S1は、複数の正極形成部141Aと複数の負極形成部142Aと複数のセパレータ143とが積層された領域である。正極積層部P1は、電極体140の一端に配置され複数の正極非形成部141Bが積層された領域である。負極積層部N1は、電極体140の他端に配置され複数の負極非形成部142Bが積層された領域である。
上記構成を有する電極体140を、図2を用いて説明すると、正極141と負極142とは、セパレータ143を介して、巻回軸(本実施の形態ではX軸方向に平行な仮想軸)の方向に互いにずらして巻回されている。言い換えれば、正極141及び負極142は、それぞれがずらされた方向の端縁部に、活物質層が形成されていない部分である正極積層部P1及び負極積層部N1を有している。つまり、正極141の露出した金属箔の層である正極非形成部141Bによって正極積層部P1が形成され、負極142の露出した金属箔の層である負極非形成部142Bによって負極積層部N1が形成されている。
正極積層部P1は、図3に示すように、積層方向で隣り合う正極非形成部141Bの端部が重ねられて集束された正極集束部Q1を1以上有する。また、負極積層部N1は、図3に示すように、積層方向で隣り合う負極非形成部142Bの端部が重ねられて集束された負極集束部R1を1以上有する。正極集束部Q1は正極集電体130と接続され、負極集束部R1は負極集電体120と接続される。
なお、正極非形成部141B及び負極非形成部142Bを構成する金属箔(正極基材層、負極基材層)の厚みは、それぞれ、例えば5μm〜20μmのうちのいずれかの値である。また、これら金属箔は、正極141、負極142が巻回されることにより、例えば30枚など40枚以下の枚数が重ねられることで、正極積層部P1及び負極積層部N1を形成している。
正極集電体130は、電極体140と電池容器の内壁との間に配置され、正極端子300と電極体140の正極積層部P1とを電気的に接続する導電性と剛性とを備えた部材である。具体的には、正極集電体130は、正極積層部P1における正極集束部Q1と接合部170(図1に図示)で接合されている。なお、正極集電体130は、例えば、電極体140の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。本実施の形態では、正極集電体130と正極積層部P1とは、抵抗溶接により接合されている。
負極集電体120は、電極体140と電池容器の内壁との間に配置され、負極端子200と電極体140の負極積層部N1とを電気的に接続する導電性と剛性とを備えた部材である。具体的には、負極集電体120は、負極積層部N1における負極集束部R1と接合部160(図1に図示)で接合されている。なお、負極集電体120は、例えば、電極体140の負極基材層と同様、銅または銅合金で形成されている。本実施の形態では、負極集電体120と負極積層部N1とは、抵抗溶接により接合されている。
電極体140は、正極集束部Q1の裏面に接合された、正極集束部Q1を保護する金属板状のカバー135を有している。また、同様に電極体140は、負極集束部R1の裏面に接合された、負極積層部R1を保護する金属板状のカバー125を有している。
なお、図3〜図8の電極体の断面構造を表す図では、電極体の積層構造を容易に理解するため、正極、負極及びセパレータの各シートがそれぞれ離間されて描かれているが、実際には各シートの間には電解液が充填されており、隣接するシート同士は接触している。
また、正極141が有する活物質層に含まれる正極活物質としては、例えば、LiMPO、LiMSiO、LiMBO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のスピネル化合物、LiMO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。
また、負極142が有する活物質層に含まれる負極活物質としては、例えば、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−シリコン、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、およびウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12等)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。
セパレータ143は、樹脂多孔膜全般が使用できる。セパレータ143としては、ポリオレフィン微多孔膜、不織布、紙等であってもよく、好ましくはポリオレフィン微多孔膜であり、例えば、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)である。
[電極体の積層態様]
図4は、本発明の実施の形態1に係る電極積層部と集電体との接合前後における電極体のU−U’一部断面図である。なお、図4では、Y方向における電極体140の半分の断面図を表している。また、図4の上段には、電極積層部と集電体との接合前における電極体140の断面図が示され、図4の下段には、電極積層部と集電体との接合後における電極体140の断面図が示されている。
図4の上段に示すように、本実施の形態では、正極141を構成する正極非形成部141Bの幅(X軸方向の長さ)は一定である。また、負極142を構成する負極非形成部142Bの幅(X軸方向の長さ)も一定である。ここで、正極形成部141Aと、当該正極形成部141Aと隣接する正極非形成部141Bとの境界の並び方向d1は、正極141、負極142及びセパレータ143の積層方向(図4のY軸方向)から傾斜している。また、負極形成部142Aと、当該負極形成部142Aと隣接する負極非形成部142Bとの境界の並び方向d2は、上記積層方向(図4のY軸方向)から傾斜している。
具体的には、上記積層方向における電極体140の外周部から中心部へ近づくほど、正極形成部141Aが端部方向(X軸マイナス方向)へ突出配置されている。また、外周部から中心部へ近づくほど、負極形成部142Aが端部方向(X軸プラス方向)へ突出配置されている。
電極体140の上記積層態様によれば、電極体140の外周部に配置された正極非形成部141Bを基準として各正極非形成部141Bを正極集束部Q1で集束することにより、図4の下段に示すように、正極非形成部141Bの先端を揃えることが可能となる。つまり、正極非形成部141Bのそれぞれの先端の並び方向は、積層方向(図4のY軸方向)となる。また、電極体140の外周部に配置された負極非形成部142Bを基準として各負極非形成部142Bを負極集束部R1で集束することにより、図4の下段に示すように、負極非形成部142Bの先端を揃えることが可能となる。つまり、負極非形成部142Bのそれぞれの先端の並び方向は、積層方向(図4のY軸方向)となる。
複数の正極非形成部141Bの先端が揃った正極集束部Q1を正極集電体130及びカバー135で挟み込み、さらにこれらを溶接電極で挟んで溶接することにより、電極体140と正極集電体130との接合不良を抑制することが可能となる。また、複数の負極非形成部142Bの先端が揃った負極集束部R1を負極集電体120及びカバー125で挟み込み、さらにこれらを溶接電極で挟んで溶接することにより、電極体140と負極集電体120との接合不良を抑制することが可能となる。
電極体140と正極集電体130及び負極集電体120とを接合する方法としては、抵抗溶接が採用されている。具体的には、集束部と集電体とカバーとが積層されている方向に電流を供給することにより、集束部と集電体とカバーとが接合される。これにより、正極141と正極集電体130とが機械的かつ電気的に接続された状態となり、負極142と負極集電体120とが機械的かつ電気的に接続された状態となる。ここで、集束部を構成する非形成部の先端が揃っていることにより、溶接電極間において集束部と集電体とが安定的に密着した状態で抵抗溶接できる。よって、抵抗溶接に伴い発生するスパッタ飛びを劇的に抑制することが可能となる。スパッタ飛びは、電極体140の内部短絡不良につながるため、極限まで抑制されることが望ましい。
また、電極体140と正極集電体130及び負極集電体120とを接合する方法として、例えば、超音波溶接などの抵抗溶接以外での溶接、または機械的かしめなどの機械的な接合を採用してもよい。なお、超音波溶接による接合においては、具体的には、集束部と集電体とカバーとが積層されている方向に超音波を供給することにより、集束部と集電体とカバーとが接合される。これにより、正極141と正極集電体130とが機械的かつ電気的に接続された状態となり、負極142と負極集電体120とが機械的かつ電気的に接続された状態となる。ここで、集束部を構成する非形成部の先端が揃っていることにより、溶接治具間において集束部と集電体とが安定的に密着した状態で超音波溶接できる。よって、超音波溶接の接合条件を緩和できる(加圧及び振幅を低減できる)ので、粉塵(コンタミ)が発生する量を低減できる。
さらに、本実施の形態では、非形成部の先端を揃えるために電極シートの形状をシートごとに変えず、電極シートを構成する非形成部の幅を一定としている。よって、電極シートの高い量産効率を確保でき、蓄電素子10の量産性を向上させることが可能となる。
また、正極形成部141Aの両端部は、上記積層方向において、負極形成部142Aの両端部よりも内側に配置されるように形成されている。言い換えると、正極形成部141Aは、上記積層方向において、常に負極形成部142Aと重なっている。これにより、例えば、正極141と負極142との間でのリチウムイオンの伝導が効率よく行われる。よって、充放電効率が向上する。
なお、本実施の形態において、正極形成部141Aと、当該正極形成部141A及び正極集束部Q1を接続する正極非形成部141Bとのなす角度が小さいほど、正極形成部141Aが端部方向(X軸マイナス方向)へ突出配置されていてもよい。また、負極形成部142Aと、当該負極形成部142A及び負極集束部R1を接続する負極非形成部142Bとのなす角度が小さいほど、負極形成部142Aが端部方向(X軸プラス方向)へ突出配置されていてもよい。この構成によれば、形成部と非形成部とのなす角度が最大となる最外周の電極を基準として非形成部の端部を揃えて集束させることが可能となる。
[製造方法]
次に、本実施の形態に係る蓄電素子10の製造方法について説明する。
図5及び図6は、本発明の実施の形態1に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。図6は、電極体140を展開した図であり、図5には、本実施の形態に係る蓄電素子10の製造工程のうち、電極体140を製造する工程が示されている。なお、理解を容易にするために図5及び図6ではセパレータの図示は省略している。
まず、図5に示すように、正極141、負極142、及びセパレータ143の各部材の供給部材である、正極シート141S、負極シート142S、及びセパレータシートを準備する。各部材はそれぞれ、正極141、負極142、及びセパレータ143を含む長尺の部材であり、巻き取られてロール状の形態となっている。これらを所定の長さに切断することによって、正極141、負極142、及びセパレータ143となる。
次に、各ロールから部材を送り出し、図6の上段に示すように、正極非形成部141Bが左側端部に配置され、負極非形成部142Bが右側端部に配置され、かつ、正極シート及び負極シートの長手方向が交差するように、巻き芯401の周りに巻回していく。より具体的には、正極シート141Sの長手方向は、巻回方向に対して所定の傾きになるように傾斜角をもたせて巻回する。また、負極シート142Sの長手方向は、巻回方向に対して、傾き量は正極シートの傾きと同じだが傾斜の向きが反対になるように傾斜角をもたせて巻回する。言い換えると、正極シート141Sの長手方向と負極シート142Sの長手方向を交差させ、これらの2つの長手方向がなす角を2分する方向が巻回方向となるように巻回する。傾斜角を持たせる具体的な方法を図5に示す。正極ロール及び負極ロールの設置位置を、巻回方向(Y1方向)に直交する方向(X1方向)において、巻き芯401のX方向の位置に対して、それぞれ、X1の正方向にx1、及びX1の負方向にx2だけシフトさせて設置する。なお、x1=x2である。巻き芯401に対して、このように正極ロール及び負極ロールを配置して巻回することにより傾斜角を持たせることができる。このとき、正極形成部141Aを、負極形成部142Aの内側となるよう配置する。言い換えると、正極形成部141Aが常に負極形成部142Aと重なるよう配置する。
なお、図6には図示していないが、負極シートの下側、及び、正極シートと負極シートとの間には、正極141と負極142とが接触しないよう、セパレータが配置されて巻回されている。
上記製造方法により、図4に示す電極体140の断面視において、電極体140の巻回軸方向(X方向)の端部における正極非形成部141B及び負極非形成部142Bの端部の並び方向は、正極141、負極142及びセパレータ143の積層方向に対して傾斜する。具体的には非形成部の端部は、巻回の中心部にいくほど巻回軸方向に突出する。これにより、非形成部の先端が巻回軸方向に突出していない最外周部の電極に対して非形成部の端部を集束させることにより、集束された非形成部の端部を揃えることが可能となる。よって、非形成部の端部を集電体と接合する次工程において集束部と集電体との接合不良を防止でき、高い量産効率を確保することが可能となる。
[変形例に係る製造方法]
次に、本実施の形態の変形例に係る蓄電素子10の製造方法について説明する。
図7は、本発明の実施の形態1の変形例に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。図7には、本実施の形態に係る蓄電素子10の製造工程のうち、電極体140を製造する工程が示されている。
まず、図7に示すように、正極141、負極142、及びセパレータ143の各部材の供給部材である、正極シート141S、負極シート142S、及びセパレータシートを準備する。各部材はそれぞれ、正極141、負極142、及びセパレータ143を含む長尺の部材であり、巻き取られてロール状の形態となっている。これらを所定の長さに切断することによって、正極141、負極142、及びセパレータ143となる。
本変形例では、正極ロール及び負極ロールの設置位置を、巻回方向(Y1方向)に直交する方向(X1方向)において、巻き芯401のX方向の位置に対してシフトさせる必要がない。
なお、図7には図示していないが、負極シートの下側、及び、正極シートと負極シートとの間には、正極形成部141Aと負極形成部142Aとが接触しないよう、セパレータが配置されている。
この状態で、正極シート141S、負極シート142S及びセパレータを、正極形成部141A及び正極非形成部141Bの巻回方向の張力を異ならせながら、かつ、負極形成部142A及び負極非形成部142Bの巻回方向の張力を異ならせながら、長手方向に巻回する。より具体的には、例えば、巻回期間において、正極形成部141A側の巻回方向張力を正極非形成部141B側の巻回方向張力よりも大きくし、負極非形成部142B側の巻回方向張力を負極形成部142A側の巻回方向張力よりも小さくする。
上記製造方法により、電極体140の巻回軸方向の端部における正極非形成部141B及び負極非形成部142Bの端部の並び方向は、正極141、負極142及びセパレータ143の積層方向に対して傾斜する。これにより、非形成部の先端が巻回軸方向に突出していない電極を基準として非形成部の端部を集束させることにより、集束された非形成部の端部を揃えることが可能となる。よって、非形成部の端部を集電体と接合する次工程において集束部と集電体との接合不良を防止でき、高い量産効率を確保することが可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る蓄電素子は、集電体と接合される集束部を、電極体の中心部を基準にして配置する構成となっている。以下、実施の形態1に係る蓄電素子10と同じ基本構成は説明を省略し、電極体の積層態様として異なる部分を中心に説明をする。
[蓄電素子の基本構成]
図8は、実施の形態2に係る電極体のU−U’断面図である。同図に示すように、電極体240は、セパレータ243、正極241、セパレータ243、及び負極242が、この順で積層されて形成されている。
正極241は、アルミニウム箔やアルミニウム合金箔などの金属箔からなる長尺帯状の正極基材層上に正極活物質層が形成された正極形成部241Aと、正極形成部241Aに隣接し正極活物質層が形成されていない正極非形成部241Bとを有する長尺のシート状の電極部材である。
負極242は、銅箔や銅合金箔などの金属箔からなる長尺帯状の負極基材層上に負極活物質層が形成された負極形成部242Aと、負極形成部242Aに隣接し負極活物質層が形成されていない負極非形成部242Bとを有する長尺のシート状の電極部材である。
セパレータ243は、正極241と負極242との間に配置される長尺のシート状の絶縁部材であり、正極241及び負極242とともに長尺方向(Y軸方向)に巻回され複数層積層されることで、電極体240が形成される。
電極体240は、図8に示すように、電極本体部S2と、正極積層部P2と、負極積層部N2とで構成されている。電極本体部S2は、複数の正極形成部241Aと複数の負極形成部242Aと複数のセパレータ243とが積層された領域である。正極積層部P2は、電極体240の一端に配置され複数の正極非形成部241Bが積層された領域である。負極積層部N2は、電極体240の他端に配置され複数の負極非形成部242Bが積層された領域である。
正極積層部P2は、図8に示すように、積層方向で隣り合う正極非形成部241Bの端部が重ねられて集束された正極集束部Q2を1以上有する。また、負極積層部N2は、図8に示すように、積層方向で隣り合う負極非形成部242Bの端部が重ねられて集束された負極集束部R2を1以上有する。正極集束部Q2は正極集電体230と接続され、負極集束部R2は負極集電体220と接続される。
電極体240は、正極集束部Q2の裏面に接合された、正極集束部Q2を保護する金属板状のカバー235を有している。また、同様に電極体240は、負極集束部R2の裏面に接合された、負極積層部R2を保護する金属板状のカバー225を有している。
[電極体の積層態様]
図9は、本発明の実施の形態2に係る電極積層部と集電体との接合前後における電極体のU−U’ 一部断面図である。なお、図9では、Y方向における電極体の半分の断面図を表している。また、図9の上段には、電極積層部と集電体との接合前における電極体240の断面図が示され、図9の下段には、電極積層部と集電体との接合後における電極体240の断面図が示されている。
図9の上段に示すように、本実施の形態では、正極241を構成する正極非形成部241Bの幅(X軸方向の長さ)は一定である。また、負極242を構成する負極非形成部242Bの幅(X軸方向の長さ)も一定である。ここで、正極形成部241Aと、当該正極形成部241Aと隣接する正極非形成部241Bとの境界の並び方向d2は、正極241、負極242及びセパレータ243の積層方向(図9のY軸方向)から傾斜している。また、負極形成部242Aと、当該負極形成部242Aと隣接する負極非形成部242Bとの境界の並び方向d1は、上記積層方向(図9のY軸方向)から傾斜している。
具体的には、上記積層方向における電極体240の中心部から外周部へ近づくほど、正極形成部241Aが端部方向(X軸マイナス方向)へ突出配置されている。また、上記積層方向における電極体240の中心部から外周部へ近づくほど、負極形成部242Aが端部方向(X軸プラス方向)へ突出配置されている。
電極体240の上記積層態様によれば、電極体240の中心部に配置された正極非形成部241Bを基準として各正極非形成部241Bを正極集束部Q2で集束することにより、図9の下段に示すように、正極非形成部241Bの先端を揃えることが可能となる。つまり、正極非形成部241Bの先端の並び方向は、積層方向(図9のY軸方向)となる。また、電極体240の中心部に配置された負極非形成部242Bを基準として各負極非形成部242Bを負極集束部R2で集束することにより、図9の下段に示すように、負極非形成部242Bの先端を揃えることが可能となる。つまり、負極非形成部242Bの先端の並び方向は、積層方向(図9のY軸方向)となる。
複数の正極非形成部241Bの先端が揃った正極集束部Q2を正極集電体230及びカバー235で挟み込み、さらにこれらを溶接電極で挟んで溶接することにより、電極体240と正極集電体230との接合不良を抑制することが可能となる。また、複数の負極非形成部242Bの先端が揃った負極集束部R2を負極集電体220及びカバー225で挟み込み、さらにこれらを溶接電極で挟んで溶接することにより、電極体240と負極集電体220との接合不良を抑制することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、非形成部の先端を揃えるために電極シートの形状をシートごとに変えず、電極シートを構成する非形成部の幅を一定としている。よって、電極シートの高い量産効率を確保でき、蓄電素子の量産性を向上させることが可能となる。
また、正極形成部241Aの両端部は、上記積層方向において、負極形成部242Aの両端部よりも内側に配置されるように形成されている。言い換えると、正極形成部241Aは、上記積層方向において、常に負極形成部242Aと重なっている。これにより、例えば、正極241と負極242との間でのリチウムイオンの伝導が効率よく行われる。よって、充放電効率が向上する。
なお、本実施の形態において、正極形成部241Aと、当該正極形成部241A及び正極集束部Q2を接続する正極非形成部241Bとのなす角度が小さいほど、正極形成部241Aが端部方向(X軸マイナス方向)へ突出配置されていてもよい。また、負極形成部242Aと、当該負極形成部242A及び負極集束部R2を接続する負極非形成部242Bとのなす角度が小さいほど、負極形成部242Aが端部方向(X軸プラス方向)へ突出配置されていてもよい。この構成によれば、形成部と非形成部とのなす角度が最大となる中心部の電極を基準として非形成部の端部を揃えて集束させることが可能となる。
[製造方法]
本実施の形態に係る蓄電素子の製造方法について、実施の形態1に係る蓄電素子の製造方法と異なる点を中心に説明する。
図10及び図11は、本発明の実施の形態2に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。図11は、電極体240を展開した図であり、図10には、本実施の形態に係る蓄電素子の製造工程のうち、電極体240を製造する工程が示されている。なお、理解を容易にするために図10及び図11ではセパレータの図示は省略している。
図11の上段に示すように、正極非形成部241Bが左側端部に配置され、負極非形成部242Bが右側端部に配置され、かつ、正極シート及び負極シートの長手方向が交差するように、巻き芯401の周りに巻回していく。より具体的には、正極シート241Sの長手方向は、巻回方向に対して所定の傾きになるように傾斜角をもたせて巻回する。また、負極シート242Sの長手方向は、巻回方向に対して、傾き量は正極シートの傾きと同じだが傾斜の向きが反対になるように傾斜角をもたせて巻回する。言い換えると、正極シート241Sの長手方向と負極シート242Sの長手方向を交差させ、これらの2つの長手方向がなす角を2分する方向が巻回方向となるように巻回する。傾斜角を持たせる具体的な方法を図10に示す。正極ロール及び負極ロールの設置位置を、巻回方向(Y1方向)に直交する方向(X1方向)において、巻き芯401のX方向の位置に対して、それぞれ、X1の負方向にx1、及びX1の正方向にx2だけシフトさせて設置する。なお、x1=x2である。巻き芯401に対して、このように正極ロール及び負極ロールを配置して巻回することにより傾斜角を持たせることができる。このとき、正極形成部241Aを、負極形成部242Aの内側となるよう配置する。言い換えると、正極形成部241Aが常に負極形成部242Aと重なるよう配置する。
なお、図11には図示していないが、負極シートの下側、及び、正極シートと負極シートとの間には、正極241と負極242とが接触しないよう、セパレータが配置されて巻回されている。
上記製造方法により、図9に示す電極体240の断面視において、電極体240の巻回軸方向(X方向)の端部における正極非形成部241B及び負極非形成部242Bの端部の並び方向は、正極241、負極242及びセパレータ243の積層方向に対して傾斜する。具体的には非形成部の端部は、巻回の外周部にいくほど巻回軸方向に突出する。これにより、非形成部の先端が巻回軸方向に突出していない中心部の電極に対して非形成部の端部を集束させることにより、集束された非形成部の端部を揃えることが可能となる。よって、非形成部の端部を集電体と接合する次工程において集束部と集電体との接合不良を防止でき、高い量産効率を確保することが可能となる。
[変形例に係る製造方法]
次に、本実施の形態の変形例に係る蓄電素子の製造方法について説明する。
実施の形態1の変形例に係る製造方法と同様に、本変形例においても、図7に示すように、正極ロール及び負極ロールの設置位置を、巻回方向(Y1方向)に直交する方向(X1方向)において、巻き芯401のX方向の位置に対してシフトさせる必要がない。
この状態で、正極シート241S、負極シート242S及びセパレータを、正極形成部241A及び正極非形成部241Bの巻回方向の張力を異ならせながら、かつ、負極形成部242A及び負極非形成部242Bの巻回方向の張力を異ならせながら、長手方向に巻回する。より具体的には、例えば、巻回期間において、正極形成部241A側の巻回方向張力を正極非形成部141B側の巻回方向張力よりも小さくし、負極非形成部242B側の巻回方向張力を負極形成部242A側の巻回方向張力よりも大きくする。
上記製造方法により、電極体240の巻回軸方向の端部における正極非形成部241B及び負極非形成部242Bの端部の並び方向は、正極241、負極242及びセパレータ243の積層方向に対して傾斜する。これにより、非形成部の先端が巻回軸方向に突出していない電極を基準として非形成部の端部を集束させることにより、集束された非形成部の端部を揃えることが可能となる。よって、非形成部の端部を集電体と接合する次工程において集束部と集電体との接合不良を防止でき、高い量産効率を確保することが可能となる。
(実施の形態3)
本実施の形態に係る蓄電素子は、集電体と接合される集束部を、電極体の中心部と外周部との間の中間部を基準にして配置する構成となっている。以下、実施の形態1に係る蓄電素子10と同じ基本構成は説明を省略し、電極体の積層態様として異なる部分を中心に説明をする。
[蓄電素子の基本構成]
図12は、実施の形態3に係る電極体のU−U’断面図である。同図に示すように、電極体340は、シート状のセパレータ343、正極341、セパレータ343、及び負極342が、この順で積層されて形成されている。
正極341は、アルミニウム箔やアルミニウム合金箔などの金属箔からなる長尺帯状の正極基材層上に正極活物質層が形成された正極形成部341Aと、正極形成部341Aに隣接し正極活物質層が形成されていない正極非形成部341Bとを有する長尺のシート状の電極部材である。
負極342は、銅箔や銅合金箔などの金属箔からなる長尺帯状の負極基材層上に負極活物質層が形成された負極形成部342Aと、負極形成部342Aに隣接し負極活物質層が形成されていない負極非形成部342Bとを有する長尺のシート状の電極部材である。
セパレータ343は、正極341と負極342との間に配置される長尺のシート状の絶縁部材であり、正極341及び負極342とともに長尺方向(Y軸方向)に巻回され複数層積層されることで、電極体340が形成される。
電極体340は、図12に示すように、電極本体部S3と、正極積層部P3と、負極積層部N3とで構成されている。電極本体部S3は、複数の正極形成部341Aと複数の負極形成部342Aと複数のセパレータ343とが積層された領域である。正極積層部P3は、電極体340の一端に配置され複数の正極非形成部341Bが積層された領域である。負極積層部N3は、電極体340の他端に配置され複数の負極非形成部342Bが積層された領域である。
正極積層部P3は、図12に示すように、積層方向で隣り合う正極非形成部341Bの端部が重ねられて集束された正極集束部Q3を1以上有する。また、負極積層部N3は、図12に示すように、積層方向で隣り合う負極非形成部342Bの端部が重ねられて集束された負極集束部R3を1以上有する。正極集束部Q3は正極集電体330と接続され、負極集束部R3は負極集電体320と接続される。
電極体340は、正極集束部Q3の裏面に接合された、正極集束部Q3を保護する金属板状のカバー335を有している。また、同様に電極体340は、負極集束部R3の裏面に接合された、負極積層部R3を保護する金属板状のカバー325を有している。
[電極体の積層態様]
図13は、本発明の実施の形態3に係る電極積層部と集電体との接合前後における電極体のU−U’一部断面図である。なお、図13では、Y方向における電極体の半分の断面図を表している。また、図13の上段には、電極積層部と集電体との接合前における電極体340の断面図が示され、図13の下段には、電極積層部と集電体との接合後における電極体340の断面図が示されている。
図13の上段に示すように、本実施の形態では、正極341を構成する正極非形成部341Bの幅(X軸方向の長さ)は一定である。また、負極342を構成する負極非形成部342Bの幅(X軸方向の長さ)も一定である。ここで、正極形成部341Aと、当該正極形成部341Aと隣接する正極非形成部341Bとの境界の並び方向d2及びd4は、正極341、負極342及びセパレータ343の積層方向(図13のY軸方向)から傾斜している。また、負極形成部342Aと、当該負極形成部342Aと隣接する負極非形成部342Bとの境界の並び方向d1及びd3は、上記積層方向から傾斜している。
具体的には、上記積層方向における電極体340の中心部と外周部との間の中間部に配置された所定の正極形成部341Aから、上記積層方向へ遠ざかるほど、正極形成部341Aが端部方向(X軸マイナス方向)へ突出配置されている。また、上記積層方向における電極体340の中間部に配置された所定の負極形成部342Aから、上記積層方向へ遠ざかるほど、負極形成部342Aが端部方向(X軸プラス方向)へ突出配置されている。
電極体340の上記積層態様によれば、電極体340の中間部に配置された正極非形成部341Bを基準として各正極非形成部341Bを正極集束部Q3で集束することにより、図13の下段に示すように、正極非形成部341Bの先端を揃えることが可能となる。つまり、正極非形成部341Bの先端の並び方向は、積層方向(図13のY軸方向)となる。また、電極体340の中間部に配置された負極非形成部342Bを基準として各負極非形成部342Bを負極集束部R3で集束することにより、図13の下段に示すように、負極非形成部342Bの先端を揃えることが可能となる。つまり、負極非形成部342Bの先端の並び方向は、積層方向(図13のY軸方向)となる。
複数の正極非形成部341Bの先端が揃った正極集束部Q3を正極集電体330及びカバー335で挟み込み、さらにこれらを溶接電極で挟んで溶接することにより、電極体340と正極集電体330との接合不良を抑制することが可能となる。また、複数の負極非形成部342Bの先端が揃った負極集束部R3を負極集電体320及びカバー325で挟み込み、さらにこれらを溶接電極で挟んで溶接することにより、電極体340と負極集電体320との接合不良を抑制することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、非形成部の先端を揃えるために電極シートの形状をシートごとに変えず、電極シートを構成する非形成部の幅を一定としている。よって、電極シートの高い量産効率を確保でき、蓄電素子の量産性を向上させることが可能となる。
また、正極形成部341Aの両端部は、上記積層方向において、負極形成部342Aの両端部よりも内側に配置されるように形成されている。言い換えると、正極形成部341Aは、上記積層方向において、常に負極形成部342Aと重なっている。これにより、例えば、正極341と負極342との間でのリチウムイオンの伝導が効率よく行われる。よって、充放電効率が向上する。
なお、本実施の形態において、正極形成部341Aと、当該正極形成部341A及び正極集束部Q3を接続する正極非形成部341Bとのなす角度が小さいほど、正極形成部341Aが端部方向(X軸マイナス方向)へ突出配置されていてもよい。また、負極形成部342Aと、当該負極形成部342A及び負極集束部R3を接続する負極非形成部342Bとのなす角度が小さいほど、負極形成部342Aが端部方向(X軸プラス方向)へ突出配置されていてもよい。この構成によれば、形成部と非形成部とのなす角度が最大となる中間部の電極を基準として非形成部の端部を揃えて集束させることが可能となる。
[製造方法]
本実施の形態に係る蓄電素子の製造方法について、実施の形態1に係る蓄電素子の製造方法と異なる点を中心に説明する。
図14は、本発明の実施の形態3に係る蓄電素子の製造方法を説明する図である。なお、理解を容易にするために図14ではセパレータの図示は省略している。
図14の上段に示すように、正極非形成部341BがX1軸の負方向側端部に配置され、負極非形成部342BがX1軸の正方向側端部に配置され、かつ、正極シート341S及び負極シート342Sの長手方向が交差するように、巻き芯401の周りに巻回していく。より具体的には、正極シート341Sの長手方向は、巻回方向に対して所定の傾きになるように傾斜角をもたせて巻回する。また、負極シート342Sの長手方向は、巻回方向に対して、傾き量は正極シートの傾きと同じだが傾斜の向きが反対になるように傾斜角をもたせて巻回する。言い換えると、正極シート341Sの長手方向と負極シート342Sの長手方向を交差させ、これらの2つの長手方向がなす角を2分する方向が巻回方向となるように巻回する。ここで、正極ロール及び負極ロールの設置位置を、巻回初期では、巻回方向(Y1方向)に直交する方向(X1方向)において、巻き芯401のX方向の位置に対して、それぞれ、X1の正方向にx1、及びX1の負方向にx2だけシフトさせて設置する。また、正極ロール及び負極ロールの設置位置を、巻回途中で、巻回方向(Y1方向)に直交する方向(X1方向)において、巻き芯401のX方向の位置に対して、それぞれ、X1の負方向にx1、及びX1の正方向にx2だけシフトさせた位置へと移動させる。なお、x1=x2である。巻き芯401に対して、このように正極ロール及び負極ロールを配置して巻回することにより傾斜角を持たせ、かつ、巻回途中で当該傾斜角を変更することができる。このとき、正極形成部341Aを、負極形成部342Aの内側となるよう配置する。言い換えると、正極形成部341Aが常に負極形成部342Aと重なるよう配置する。
なお、図14には図示していないが、負極シートの下側、及び、正極シートと負極シートとの間には、正極341と負極342とが接触しないよう、セパレータが配置されて巻回されている。
上記製造方法により、図13に示す電極体340の断面視において、電極体340の巻回軸方向(X方向)の端部における正極非形成部341B及び負極非形成部342Bの端部の並び方向は、正極341、負極342及びセパレータ343の積層方向に対して傾斜する。これにより、非形成部の先端が巻回軸方向に突出していない中間部の電極を基準として非形成部の端部を集束させることにより、集束された非形成部の端部を揃えることが可能となる。よって、非形成部の端部を集電体と接合する次工程において集束部と集電体との接合不良を防止でき、高い量産効率を確保することが可能となる。
[変形例に係る製造方法]
次に、本実施の形態の変形例に係る蓄電素子の製造方法について説明する。
実施の形態1の変形例に係る製造方法と同様に、本変形例においても、図7に示すように、正極ロール及び負極ロールの設置位置を、巻回方向(Y1方向)に直交する方向(X1方向)において、巻き芯401のX方向の位置に対してシフトさせる必要がない。
この状態で、正極シート341S、負極シート342S及びセパレータを、正極形成部341A及び正極非形成部341Bの巻回方向の張力を異ならせながら、かつ、負極形成部342A及び負極非形成部342Bの巻回方向の張力を異ならせながら、長手方向に巻回する。より具体的には、例えば、巻回初期において、正極形成部341A側の巻回方向張力を正極非形成部341B側の巻回方向張力よりも大きく、負極非形成部342B側の巻回方向張力を負極形成部342A側の巻回方向張力よりも小さくする。また、巻回途中で、正極形成部341A側の巻回方向張力を正極非形成部341B側の巻回方向張力よりも小さく、負極非形成部342B側の巻回方向張力を負極形成部342A側の巻回方向張力よりも大きくする。
上記製造方法により、電極体340の巻回軸方向の端部における正極非形成部341B及び負極非形成部342Bの端部の並び方向は、正極341、負極342及びセパレータ343の積層方向に対して傾斜する。これにより、非形成部の先端が巻回軸方向に突出していない電極を基準として非形成部の端部を集束させることにより、集束された非形成部の端部を揃えることが可能となる。よって、非形成部の端部を集電体と接合する次工程において集束部と集電体との接合不良を防止でき、高い量産効率を確保することが可能となる。
(その他)
以上、本発明に係る蓄電素子について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態1〜3において、電極体の集束部が集電体とカバーとで挟まれる構造を開示したが、カバーは必須の構成要素ではなく、カバーがない構成であってもよい。
また、図3、図8及び図12の断面視では、正極形成部、負極形成部、正極非形成部、及び負極非形成部は、それぞれ複数示されている。しかし、図2に示すように電極体140が巻回型である場合、正極形成部、負極形成部、正極非形成部、及び負極非形成部は、上記断面視ではそれぞれ複数であっても、実際にはそれぞれ1つである。よって、複数の正極形成部、複数の負極形成部、複数の正極非形成部、複数の負極非形成部、複数の形成部、及び複数の非形成部という表現は、見かけ上複数であっても実際には各1つである構成を含む。
また、実施の形態1、2及び3では、正極ロール及び負極ロールの設置位置について、x1=x2としたが、本発明を実施するのに支障のない範囲でx1とx2とを異ならせてもよい。
また、電極体140、240及び340の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層した形状であってもよい。
また、集電体と電極体の集束部とが接合される接合数は、各集束部につき1点であることに限られない。集電体の長手方向に沿って多点接合の形態をとってもよいし、集電体の短手方向に沿って多点接合の形態をとってもよい。
また、電極体の構造は巻回型ではなくてもよく、平板状の正極と負極とがセパレータを挟んで交互に積層された構造であってもよい。また、電極体は、長尺帯状の正極と負極とがセパレータを挟んで蛇腹状に折り畳まれた構造であってもよい。つまり、電極体の構造として、集電体と接合可能な部分を有する構造であれば、どのような構造が採用されてもよい。
また、実施の形態1〜3に係る蓄電素子は、正極側及び負極側の双方に非形成部の先端が揃った集束部を有している構成としたが、正極側及び負極側のいずれか一方にのみ非形成部の先端が揃った集束部が形成されていてもよい。
本発明は、高い量産効率を維持しつつ集束部と集電体との接合不良が防止された蓄電素子であって、高品質の蓄電素子を提供することができる。従って、本発明に係る蓄電素子は、大電流を長時間必要とする自動車等に搭載される電池として有用である。
10 蓄電素子
110 蓋体
110a、110b、121a、131a 貫通孔
111 筐体本体
120、220、320 負極集電体
125、135、225、235、325、335 カバー
130、230、330 正極集電体
140、240、340 電極体
141、241、341 正極
141A、241A、341A 正極形成部
141B、241B、341B 正極非形成部
141S、241S、341S 正極シート
142、242、342 負極
142A、242A、342A 負極形成部
142B、242B、342B 負極非形成部
142S、242S、342S 負極シート
143、243、343 セパレータ
160、170 接合部
401 巻き芯

Claims (10)

  1. 電極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備えた蓄電素子であって、
    前記電極は、
    活物質層が形成された形成部と、
    前記形成部に隣接し前記活物質層が形成されていない非形成部とを有し、
    前記電極体は、
    複数の前記形成部と前記セパレータとが積層された電極本体部と、
    前記電極体の一端に配置され、複数の前記非形成部が積層された積層部とで構成され、
    前記積層部は、隣り合う前記非形成部の端部が重ねられて集束された集束部を1以上有し、
    前記複数の非形成部の幅は一定であり、
    前記形成部と当該形成部に隣接する前記非形成部との境界の並び方向は、前記電極及び前記セパレータの積層方向から傾斜している
    蓄電素子。
  2. 前記集束部に前記端部が含まれる複数の前記非形成部のそれぞれの先端は、前記端部の積層方向に並んでいる
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記形成部と当該形成部に隣接する前記非形成部とのなす角度が小さいほど前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されている
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極及び前記セパレータの積層方向における前記電極体の中心部から外周部へ近づくほど、前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記電極及び前記セパレータの積層方向における前記電極体の外周部から中心部へ近づくほど、前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記電極及び前記セパレータの積層方向における前記電極体の中心部と外周部との間に配置された所定の前記形成部から、前記積層方向へ遠ざかるほど、前記形成部が前記一端の方向へ突出配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. さらに、
    電極端子と、
    前記電極端子及び前記電極体を電気的に接続する集電体とを備え、
    前記集電体は、
    前記集束部と接合された接合部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  8. 前記電極は、
    正極と負極とで構成され、
    前記正極は、
    正極活物質層が形成された正極形成部と、
    前記正極形成部に隣接し前記正極活物質層が形成されていない正極非形成部とを有し、
    前記負極は、
    負極活物質層が形成された負極形成部と、
    前記負極形成部に隣接し前記負極が形成されていない負極非形成部とを有し、
    前記正極形成部は、両端部が前記負極形成部の両端部よりも内側に配置されるように形成される
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  9. 正極活物質層が形成された正極形成部及び当該正極形成部に隣接し前記正極活物質層が形成されていない正極非形成部を含む正極シートと、負極活物質層が形成された負極形成部及び当該負極形成部に隣接し前記負極活物質層が形成されていない負極非形成部を含む負極シートとを有する電極体を備えた蓄電素子の製造方法であって、
    前記正極非形成部と前記負極非形成部とが両側に配置され、かつ、前記正極シート及び前記負極シートの長手方向が交差するように重ねて配置する工程と、
    前記正極シート及び前記負極シートを前記長手方向に巻回する工程とを含む
    蓄電素子の製造方法。
  10. 正極活物質層が形成された正極形成部及び当該正極形成部に隣接し前記正極活物質層が形成されていない正極非形成部を含む正極シートと、負極活物質層が形成された負極形成部及び当該負極形成部に隣接し前記負極活物質層が形成されていない負極非形成部を含む負極シートとを有する電極体を備えた蓄電素子の製造方法であって、
    前記正極非形成部と前記負極非形成部とが両側に配置されるように、前記正極シートと前記負極シートとを重ねて配置する工程と、
    前記正極形成部及び前記正極非形成部の巻回方向の張力を異ならせながら、かつ、前記負極形成部及び前記負極非形成部の巻回方向の張力を異ならせながら、前記正極シート及び前記負極シートを巻回する工程とを含む
    蓄電素子の製造方法。
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