JP6748401B2 - 蓄電素子 - Google Patents

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Description

本発明は、充放電が可能な蓄電素子に関する。
従来から、帯状の電極が巻回された巻回型の電極体と、前記電極体を収容するケースと、を備えた二次電池が知られている(特許文献1参照)。前記電極体は、扁平な筒形状を有する。具体的に、前記電極体は、互いに直交する短径及び長径を有し、長径方向において対向する一対の湾曲部と、前記一対の湾曲部の対応する端部同士を接続し且つ短径方向に対向する一対の平坦部と、を有する。
前記二次電池では、充放電によって、前記電極体が膨張、収縮する。また、前記二次電池では、充放電が繰り返されることによって前記電極が劣化し、この劣化に伴って生じる反応副生成物(被膜、ガス等)が該電極の表面上に蓄積されることによっても電極体が膨張する。
前記蓄電装置では、前記電極体の膨張、収縮によって、電極の表面に巻回方向と直交する方向(電極の短手方向)のシワが発生する場合がある。具体的には、前記電極体の前記平坦部では、膨張した電極が中空部に向けて膨出するように湾曲等することによって前記膨張が吸収されるため、該膨張に起因する応力が電極において生じ難く、これにより、前記平坦部の電極にはシワが発生し難い。しかし、前記電極体の前記湾曲部では、電極が密に巻回されているため、膨張した電極が径方向に移動できずに巻回方向へ移動しようとするため、前記電極体における前記平坦部との境界部位に前記膨張に起因する応力が集中し易く、これにより、該境界部位の電極において巻回方向と直交するシワが発生し易い。
このように、電極において前記シワが発生すると、該シワの発生した部位の抵抗が大きくなるため、電極体において、容量の低下、電析等が生じ易くなる。
特開2013−214456号公報
そこで、本発明は、電極体の湾曲部と平坦部との境界部位において、該電極体を構成する電極のシワの発生を抑制可能な蓄電素子を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電素子は、
巻中心に中空部が形成されるように電極が巻回された電極体であって、互いに直交する短径及び長径を備え、長径方向において対向する一対の湾曲部、及び前記一対の湾曲部の対応する端部同士を接続し且つ短径方向に対向する一対の平坦部を有する扁平な電極体と、
前記電極体を収容するケースと、を備え、
前記電極体は、該電極体が放電された状態において、前記平坦部の前記短径方向における厚みをA、前記湾曲部の径方向における厚みをB、前記中空部の前記短径方向における厚みをWとしたときに、
A+(W/2)≦B
を満たす。
このように、充電による電極の膨張を該電極の中空部へ向かう湾曲によって吸収することで該膨張に起因する応力の発生を抑えたときの平坦部の厚み方向の寸法(平坦部の短径(積層)方向の厚み+短径方向における中空部の寸法の1/2)以上の厚み寸法を、湾曲部が有することで、該湾曲部における積層方向(径方向)の電極間の距離が、電極の充電による膨張を吸収可能な大きさとなる。即ち、湾曲部において該湾曲部を構成する電極の径方向への移動が可能になるため、前記膨張に起因する応力が平坦部と湾曲部との境界部位に集中するのが抑えられる。その結果、前記境界部位において該部位を構成する電極におけるシワの発生を抑制することができる。
前記蓄電素子では、
前記電極体は、前記中空部を囲む筒状の巻芯を有し、
前記電極は、前記巻芯の周囲に巻回されてもよい。
かかる構成によれば、巻芯が中空筒状であるため、中実の巻芯の場合と異なり、平坦部を構成する電極の中空部側への湾曲が可能となり、これにより、平坦部を構成する電極が膨張したときの該電極の中空部側への湾曲(膨出)が許容され、その結果、平坦部の電極が膨張するときのシワの発生が抑えられる。しかも、電極が収縮する際に、巻芯によって中空部側から該電極に反力が付与されるため、電極が収縮するときのシワの発生も抑えられる。
この場合、
前記電極体は、該電極体が放電された状態において、
A+(π/4)W≦B
を満たすことが好ましい。
このように、湾曲部の厚みを、巻芯が短径方向に潰れたときに該巻芯が長径方向に延びる大きさである((π/4)−(1/2))Wを加味して設定することによって、巻芯が短径方向に潰れた状態であっても、巻芯を有する電極体における前記シワの発生を抑えることができる。尚、前記の((π/4)−(1/2))Wは、例えば図7に示すように、巻芯が短径方向に潰れたときの湾曲部の長径方向の長さβから、潰れていない状態(湾曲部の形状が円弧状のとき)の長径方向における湾曲部の長さαを引いた値である。
また、前記蓄電素子では、
前記電極体は、該電極体が放電された状態において、
B≦A+W
を満たしてもよい。
このように、電極の充電に起因する膨張を吸収するために該電極が中空部に向けて湾曲したときに平坦部が取り得る最大寸法(平坦部の短径方向の厚み+中空部の短径方向の寸法)以下とすることで、湾曲部において積層方向の電極間の間隔が大きくなり過ぎてエネルギー密度が低下することを防ぐことができる。
また、前記蓄電素子において、
前記電極体では、該電極体が充電された状態において、前記中空部の前記長径方向における少なくとも一部の領域では、該中空部を前記短径方向に挟んで対向する部位同士が当接してもよい。
かかる構成によれば、充電による膨張を吸収するために電極が中空部に向かって湾曲したときに、対向する部位同士が当接することによって該部位に反力が加わるため、電極体が収縮するときにシワが発生し難くなる。
しかも、中空部の短径方向の寸法が大きくなり過ぎると、平坦部において電極が短径(積層)方向に弛み易く、これにより、電極間の間隔が大きくなって電極体のエネルギー密度が低下し易いが、中空部の短径方向の寸法を、電極体が充電された状態のときに前記対向する部位同士が当接する程度の大きさとすることで、平坦部における電極の前記弛みが抑えられ、これにより、前記エネルギー密度の低下を防ぐことができる。
また、前記蓄電素子において、
前記ケースは、内部空間を有し、前記一対の平坦部がそれぞれ該ケースと絶縁状態で当接するように前記電極体を該内部空間に収容し、
前記電極体は、該電極体が放電された状態において、前記ケースの内部空間の前記短径方向における寸法をLとしたときに、
W≦0.2L
を満たしてもよい。
かかる構成によれば、ケースによって電極体を短径方向の外側から押さえ込むと共に、ケースによって電極体の短径方向の寸法を規制して中空部の短径方向の寸法を0.2L以下とすることで、平坦部における電極の弛みが抑えられる。これにより、平坦部における電極間の積層方向の間隔が大きくなることに起因する電極体のエネルギー密度の低下を防ぐことができる。
また、前記蓄電素子において、
前記電極体は、該電極体が放電された状態において、前記一対の湾曲部のうちの一方の湾曲部の径方向における厚みをB、前記一対の湾曲部のうちの他方の湾曲部の径方向における厚みをBとしたときに、
A+(W/2)≦B、且つA+(W/2)≦B
を満たしてもよい。
かかる構成によれば、一対の湾曲部のうちの一方の湾曲部と平坦部との境界部位と、他方の湾曲部と平坦部との境界部位とのそれぞれにおいて、該部位を構成する電極におけるシワの発生を抑えることができる。
以上より、本発明によれば、電極体の湾曲部と平坦部との境界部位において、該電極体を構成する電極のシワの発生を抑制可能な蓄電素子を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 図2は、同実施形態に係る蓄電素子の正面図である。 図3は、図1のIII―III線位置の断面図である。 図4は、図1のIV−IV線位置の断面図である。 図5は、同実施形態に係る蓄電素子の電極体の構成を説明するための図である。 図6は、パラメータの測定方法を説明するための図である。 図7は、巻芯が短径方向に押し潰されたときに長径方向に延びる大きさを説明するための模式図である。 図8は、同実施形態に係る蓄電素子を含む蓄電装置の斜視図である。
以下、本発明に係る蓄電素子の第一実施形態について、図1〜図7を参照しつつ説明する。蓄電素子には、二次電池、キャパシタ等がある。本実施形態では、蓄電素子の一例として、充放電可能な二次電池について説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
本実施形態の蓄電素子は、非水電解質二次電池である。より詳しくは、蓄電素子は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。この種の蓄電素子は、電気エネルギーを供給する。蓄電素子は、単一又は複数で使用される。具体的に、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧が小さいときには、単一で使用される。一方、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧の少なくとも一方が大きいときには、他の蓄電素子と組み合わされて蓄電装置に用いられる。前記蓄電装置では、該蓄電装置に用いられる蓄電素子が電気エネルギーを供給する。
蓄電素子は、図1〜図5に示すように、電極23,24が巻回された電極体2と、電極体2を収容するケース3と、を備える。この蓄電素子1は、ケース3の外側に配置される外部端子4であって電極体2と導通する外部端子4を備える。また、蓄電素子1は、電極体2、ケース3、及び外部端子4の他に、電極体2と外部端子4とを導通させる集電体5等を有する。本実施形態の蓄電素子1は、ケース3が略直方体形状の、いわゆる角形の蓄電素子である。
電極体2は、中空部27を囲む筒状の巻芯21と、正極(正の極性を有する電極)23と負極(負の極性を有する電極)24とが互いに絶縁された状態で積層された積層体22であって、巻芯21の周囲に巻回された積層体22と、を備える。この電極体2においてリチウムイオンが正極23と負極24との間を移動することにより、蓄電素子1が充放電する。
電極体2は、巻中心に中空部27が形成されるように電極23,24が巻回されている。本実施形態の電極体2は、扁平な筒状であり、互いに直交する短径及び長径を有する。具体的に、電極体2は、長径方向に対向する一対の第二湾曲部201と、一対の第二湾曲部201の対応する端部同士を接続し且つ短径方向に対向する一対の第二平坦部202と、を有する。詳しくは、以下の通りである。
巻芯21は、通常、絶縁材料によって形成される。巻芯21は、筒形状である。本実施形態の巻芯21は、偏平な筒形状である。具体的に、巻芯21は、間隔を空けて対向する一対の湾曲部(以下では、第一湾曲部と称する。)211と、互いに対向する一対の平坦部212であって、第一湾曲部211の対応(一対の第一湾曲部211の並び方向に対向)する端部同士を接続する一対の平坦部(以下では、第一平坦部と称する。)212と、を有する(図4参照)。各第一湾曲部211は、外側(互いに離間する方向)に突出(膨出)するように湾曲する。一対の第一平坦部212同士は、平行又は略平行である。本実施形態の巻芯21は、可撓性又は熱可塑性を有するシートを巻回することによって形成される。巻芯21は、電極体2と別体に構成されたものに限定されない。巻芯21は、電極体2の構成要素であるセパレータ25のうち、巻中心に延長された部分を巻回することによって形成されてもよい。
前記シートは、合成樹脂によって形成される。シートは、電解液に対して耐性を有する。シートは、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)によって構成される。シートの厚さは、例えば、50μm〜200μmである。巻芯21を構成するシートの材料は、合成樹脂に限定されず、アルミニウム、銅等の金属でもよい。
積層体22は、正極23及び負極24等が積層される(重ねられる)ことによって構成され、巻芯21の周囲に巻回される。本実施形態の積層体22は、正極23、負極24、及びセパレータ25が積層されることによって構成される。
正極23は、金属箔と、金属箔の上に形成された正極活物質層と、を有する。金属箔は帯状である。本実施形態の金属箔は、例えば、アルミニウム箔である。
前記正極活物質層は、正極活物質と、バインダーと、を有する。
前記正極活物質は、例えば、リチウム金属酸化物である。具体的に、正極活物質は、例えば、LiMe(Meは、1又は2以上の遷移金属を表す)によって表される複合酸化物(LiCo、LiNi、LiMn、LiNiCoMn等)、LiMe(XO(Meは、1又は2以上の遷移金属を表し、Xは例えばP、Si、B、Vを表す)によって表されるポリアニオン化合物(LiFePO、LiMnPO、LiMnSiO、LiCoPOF等)である。本実施形態の正極活物質は、LiNi1/3Co1/3Mn1/3である。
正極活物質に用いられるバインダーは、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エチレンとビニルアルコールとの共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレンブタジエンゴム(SBR)である。本実施形態のバインダーは、ポリフッ化ビニリデンである。
前記正極活物質層は、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、黒鉛等の導電助剤をさらに有してもよい。本実施形態の正極活物質層は、導電助剤としてアセチレンブラックを有する。
負極24は、金属箔と、金属箔の上に形成された負極活物質層と、を有する。金属箔は帯状である。本実施形態の金属箔は、例えば、銅箔である。
前記負極活物質層は、負極活物質と、バインダーと、を有する。
前記負極活物質は、例えば、グラファイト、難黒鉛化炭素、及び易黒鉛化炭素などの炭素材、ケイ素(Si)及び錫(Sn)などのリチウムイオンと合金化反応を生じる材料、又は、チタン酸リチウム、二酸化チタン、二酸化モリブデン、及び五酸化ニオブなどの酸化物材料である。本実施形態の負極活物質は、グラファイトである。
負極活物質層に用いられるバインダーは、正極活物質層に用いられたバインダーと同様のものである。本実施形態のバインダーは、ポリフッ化ビニリデンである。
前記負極活物質層は、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、黒鉛等の導電助剤をさらに有してもよい。本実施形態の負極活物質層は、導電助剤を有していない。
本実施形態の電極体2では、正極23と負極24とがセパレータ25によって絶縁された状態で巻回される。即ち、本実施形態の電極体2では、正極23、負極24、及びセパレータ25の積層体22が巻回される(図5参照)。セパレータ25は、絶縁性を有する部材である。セパレータ25は、正極23と負極24との間に配置される。これにより、電極体2(詳しくは、積層体22)において、正極23と負極24とが互いに絶縁される。また、セパレータ25は、ケース3内において、電解液を保持する。これにより、蓄電素子1の充放電時において、リチウムイオンが、セパレータ25を挟んで交互に積層される正極23と負極24との間を移動する。セパレータ25は、帯状である。このセパレータ25は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、ポリアミドなどの多孔質膜によって構成される。本実施形態のセパレータは、ポリエチレン多孔膜である。
以上のように構成される正極23、負極24、及びセパレータ25が積層された積層体22が巻芯21の周囲に巻回されることによって、電極体2が構成される。これにより、電極体2が巻芯21の外周面に沿った形状に形成される、即ち、電極体2において、一対の湾曲部(以下では、第二湾曲部と称する。)201と一対の平坦部(以下では、第二平坦部と称する。)202とが形成される。
ケース3は、開口を有するケース本体31と、ケース本体31の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板32と、を有する。ケース3は、電極体2及び集電体5等と共に、電解液を内部空間33に収容する。ケース3は、電解液に耐性を有する金属によって形成される。
前記電解液は、非水溶液系電解液である。電解液は、有機溶媒に電解質塩を溶解させることによって得られる。有機溶媒は、例えば、プロピレンカーボネート及びエチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートなどの鎖状カーボネート類である。電解質塩は、LiClO、LiBF、及びLiPF等である。本実施形態の電解液は、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートを、エチレンカーボネート:ジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=3:2:5の割合で調整した混合溶媒に、1mol/LのLiPFを溶解させたものである。
ケース3は、ケース本体31の開口周縁部と、蓋板32の周縁部とを重ね合わせた状態で接合することによって形成される。また、ケース3は、ケース本体31と蓋板32とによって画定される上述の内部空間33を有する。
ケース本体31は、板状の閉塞部311と、閉塞部311の周縁に接続される筒状の胴部312とを備える。
閉塞部311は、開口が上を向くようにケース本体31が配置されたときに、ケース本体31の下端に位置する(即ち、前記開口が上を向いたときのケース本体31の底壁となる)部位である。閉塞部311は、該閉塞部311の法線方向視において、矩形状である。
以下では、図1に示すように、閉塞部311の長辺方向をX軸方向とし、閉塞部311の短辺方向をY軸方向とし、閉塞部311の法線方向をZ軸方向とする。
本実施形態の胴部312は、角筒形状を有する。詳しくは、胴部312は、偏平な角筒形状を有する。胴部312は、閉塞部311の周縁における長辺から延びる一対の長壁部313と、閉塞部311の周縁における短辺から延びる一対の短壁部314とを有する。短壁部314が平行に配置される一対の長壁部313の対応(詳しくは、Y軸方向に対向)する端部同士をそれぞれ接続することによって、角筒状の胴部312が形成される。
以上のように、ケース本体31は、開口方向(Z軸方向)における一方の端部が塞がれた角筒形状(即ち、有底角筒形状)を有する。
蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐ板状の部材である。具体的に、蓋板32が開口を塞ぐように、蓋板32の周縁部がケース本体31の開口周縁部に重ねられる。本実施形態では、開口周縁部と蓋板32とが重ねられた状態で、蓋板32とケース本体31との境界部が溶接される。これにより、ケース3が構成される。この蓋板32は、Z軸方向視において、ケース本体31の開口周縁部に対応した輪郭形状を有する。即ち、蓋板32は、Z軸方向視において、X軸方向に長い矩形状の板材である。
蓋板32には、ケース3の内部と外部とを連通させる一対の貫通孔322が設けられる。貫通孔322は、ケース3の内部に収容された電極体2と、ケース3の外部に配置された外部端子4とを導通させるのに用いられる。貫通孔322は、X軸方向における蓋板32の両端部にそれぞれ設けられる。貫通孔322には、後述する貫通部材7が挿通される。
外部端子4は、他の蓄電素子の外部端子又は外部機器等と電気的に接続される部位である。外部端子4は、導電性を有する部材によって形成される。
蓄電素子1は、ケース3を貫通する貫通部材7を備える。貫通部材7は、ケース3の内部に配置される集電体5と、ケース3の外部に配置される外部端子4とを通電させる。貫通部材7は、導電性の金属によって形成される。貫通部材7は、外部端子4から蓋板32の貫通孔322を通ってケース3内に延びる。
集電体5は、ケース3内に配置され、電極体2と通電可能に直接又は間接に接続される。本実施形態の集電体5は、クリップ部材50を介して電極体2と通電可能に接続される。集電体5は、蓄電素子1の正極と負極とにそれぞれ配置される。
蓄電素子1は、電極体2とケース3とを絶縁する絶縁部材6等を備える。本実施形態の絶縁部材6は、例えば、絶縁カバーである。絶縁カバー6は、ケース3(詳しくはケース本体31)と電極体2との間に配置される。絶縁カバー6は、絶縁性を有するシート状の部材によって構成される。この絶縁カバー6は、例えば、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド等の樹脂によって形成される。本実施形態の絶縁カバー6は、所定の形状に裁断された絶縁性を有するシート状の部材を折り曲げることによって袋状に形成される。
絶縁カバー6は、シート状の部材を単に折り曲げて袋状に形成せずに、シート状の部材を例えば融着又は溶着して袋状に形成してもよい。絶縁カバー6は、初めから袋状に形成されてもよい。絶縁カバー6の代わりに、絶縁層がケース3の内面に設けられて電極体2とケース3とが絶縁されてもよい。
本実施形態の蓄電素子1では、袋状の絶縁カバー6に収容された状態の電極体2(詳しくは、電極体2及び集電体5)がケース3内に収容される。このとき、電極体2は、一対の第二平坦部202がそれぞれケース3(詳しくは、長壁部313)と絶縁状態で当接するように、該ケース3内(該ケース3の内部空間33内)に収容される。
以上のように構成される蓄電素子1の電極体2は、図6に示すように、第二平坦部202のY軸(短径)方向の厚みをA、第二湾曲部201の径方向における厚みをB、中空部27のY軸(短径)方向の厚みをWとしたときに、放電された状態において、以下の式(1)を満たしている。
A+(W/2)≦B ・・・(1)
このように、本実施形態の蓄電素子1では、充電による電極23,24の膨張を該電極23,24の中空部27へ向かう湾曲によって吸収することで該膨張に起因する応力の発生を抑えたときの第二平坦部202の厚み方向の寸法(第二平坦部202のY軸(電極23,24の積層)方向の厚みA+Y軸方向における中空部27の寸法Wの1/2)以上の厚み寸法を、第二湾曲部201が有することで、該第二湾曲部201における積層方向(径方向)の電極23,24間の間隔が、電極23,24の充電による膨張を吸収可能な大きさとなる。即ち、第二湾曲部201において該第二湾曲部201を構成する電極23,24の径方向への移動が可能になるため、前記膨張に起因する応力が第二平坦部202と第二湾曲部201との境界部位に集中するのが抑えられる。その結果、前記境界部位において該部位を構成する電極23,24におけるシワの発生を抑制することができる。尚、本実施形態の蓄電素子1の電極体2は、巻中心に中空部27が形成されているため、W>0を満たしている。
ここで、蓄電素子1(電極体2)が「放電された状態」とは、蓄電素子1を十分に放電させ、この放電により、蓄電素子1が過放電にならない程度に開回路電圧が低くなった状態にあることを意味する。正極活物質にLiMe(Meは、1又は2以上の遷移金属を表す)によって表される複合酸化物を、負極活物質にグラファイト、難黒鉛化炭素、及び易黒鉛化炭素等の炭素材を用いたリチウムイオン二次電池では、十分放電させたときの開回路電圧が通常2Vである。このため、本実施形態において蓄電素子1(電極体2)が「放電された状態」とは、「開回路電圧が2Vの状態」である。但し、蓄電素子1を搭載している機器又は蓄電素子1のカタログ等によって、蓄電素子1を使用する電圧の範囲が定められている場合、蓄電素子1(電極体2)が「放電された状態」とは、蓄電素子1の開回路電圧が当該定められた電圧の範囲のうち最も低い電圧値を示す状態にあることを意味する。
一方、蓄電素子1(電極体2)が「充電された状態」とは、蓄電素子1を搭載している機器において、使用が予定されている開回路電圧の範囲のうち、開回路電圧が最も高い状態にあることを意味する。例えば、機器に搭載されている蓄電素子1に対して継続した充電処理が行われる場合には、機器側のシステムが蓄電素子1の充電を完了したと判断したときを、蓄電素子1が「充電された状態」であるという。また、前記機器に搭載されている蓄電素子1に対して間欠的な充電処理が行われる場合には、機器側のシステムが蓄電素子1の充電処理を不要と判断する電圧に蓄電素子1の開回路電圧が達したときに、蓄電素子1が「充電された状態」であるという。但し、蓄電素子1を搭載している機器又は蓄電素子1のカタログ等によって、蓄電素子1を使用する電圧の範囲が定められている場合、蓄電素子1(電極体2)が「充電された状態」とは、蓄電素子1の開回路電圧が、当該定められた電圧の範囲のうち最も高い電圧値を示す状態にあることを意味する。
尚、本実施形態の電極体2は、巻芯21を有するため、式(1)に、巻芯21がY軸方向に潰れたときに該巻芯21がZ軸方向に延びる大きさである((π/4)−(1/2))Wを加味した、以下の式(2)も満たしている。この式(2)も、電極体2が放電された状態のときに満たされる式である。
A+(π/4)W≦B ・・・(2)
具体的に、式(2)は、次のように求められる。図7に示すように、巻芯21がY軸方向に潰れたとき(巻芯21において対向する第一平坦部212同士が接するように潰れたとき:図7の下図参照)に、巻芯21のZ軸方向への延びは、巻芯21の第一湾曲部211の円弧βの長さである「(π/4)W」から潰れる前の巻芯21の第一湾曲部211の半径αの長さ「W/2」を引いた値
((π/4)−(1/2))W ・・・(3)
である。そこで、巻芯21を有する電極体2では、式(1)の右辺の値「B」から前記延びの値(式(3))を引いた以下の式(4)を満たすことによって、巻芯21がY軸方向に潰れた状態であっても、巻芯21を有する電極体2における前記シワの発生を抑えることができる。即ち、電極体2の第一湾曲部211の径方向の厚みを、巻芯21がY軸方向に潰れたときの該巻芯21のZ軸方向への延びを加味して設定することによって、巻芯21がY軸方向に潰れた状態であっても、巻芯21を有する電極体2における前記シワの発生を抑えることができる。
A+(W/2)≦B−((π/4)−(1/2))W・・・(4)
尚、図7の下図は、Y軸方向に押し潰した巻芯21を模式的に示した図であり、実際には、第一平坦部212間に隙間が生じないように(第一平坦部212同士が当接するように)押し潰している。
また、本実施形態の蓄電素子1の電極体2では、巻芯21が中空筒状であるため、中実の巻芯の場合と異なり、第二平坦部202を構成する電極23,24の中空部27側への湾曲が可能となる。これにより、第二平坦部202を構成する電極23,24が充電等によって膨張したときの該電極23,24の中空部27側への湾曲(膨出)が許容され、その結果、第二平坦部202の電極23,24が膨張するときのシワの発生が抑えられる。しかも、電極23,24が収縮する際に、巻芯21によって中空部27側から該電極23,24に反力が付与されるため、電極23,24が収縮するときのシワの発生も抑えられる。
本実施形態の電極体2は、放電された状態のときに、以下の式(5)も満たす。
B≦A+W ・・・(5)
このように、第二湾曲部201の径方向における厚みを、電極23,24の充電に起因する膨張を吸収するために該電極23,24が中空部に向けて湾曲したときに第二平坦部202が取り得る最大寸法(第二平坦部202の短径方向の厚み+中空部27の短径方向の寸法)以下とすることで、第二湾曲部201において積層方向の電極23,24間の間隔が大きくなり過ぎてエネルギー密度が低下することを防ぐことができる。
また、本実施形態の電極体2では、該電極体2が充電された状態において、中空部27のZ軸方向における少なくとも一部の領域において該中空部27をY軸方向に挟んで対向する部位同士が当接する。本実施形態の電極体2は巻芯21を有しているため、巻芯21における中空部27をY軸方向に挟んで対向する面(第一平坦部212)同士が当接する。一方、巻芯21を有していない電極体2(即ち、積層体22のみによって構成される電極体2)では、該電極体2が充電された状態において、巻回された積層体22における中空部27をY軸方向に挟んで対向する面同士が当接する。
電極体2では、中空部27のZ軸方向の中央領域において、該中空部27をY軸方向に挟んで対向する部位同士が、該電極体2が充電された状態のときに当接するのが好ましく、中空部27のZ軸方向の全領域において、該中空部27をY軸方向に挟んで対向する部位同士が、該電極体2が充電された状態のときに当接することがより好ましい。
また、本実施形態の電極体2は、図6に示すように、第二平坦部202が絶縁カバー6を介してケース3(詳しくは、長壁部313)に接するように、ケース3内に収容されている。そして、ケース3の内部空間33のY軸方向における寸法をLとしたときに、電極体2は、放電された状態のときに、以下の式(6)も満たしている。
W≦0.2L ・・・(6)
これにより、第二平坦部202における電極23,24間の積層方向の間隔が大きくなることに起因する電極体2のエネルギー密度の低下を防ぐことができる。この場合、電極体2は、放電された状態のときに、W≦0.15Lを満たしていることが好ましい。
本実施形態では、上記のパラメータA,B,W,Lは、例えば、以下のようにして求められる。
開回路電圧が2V(即ち、放電された状態)になるように蓄電素子1を放電させる。次に、閉塞部311のX軸方向の両端部にそれぞれドリル等によって穴を空け、該穴からケース3内の電解液を排出する。続いて、前記穴から樹脂をケース3内に流し込み、流し込んだ樹脂が硬化した後、電極体2のX軸方向における中央部をY−Z平面(Y軸とZ軸とを含む平面)方向にケース3と共に切断する。これにより得られた切断面において各部位の寸法を測定し、各パラメータを求める。
ここで、Aは、電極体2のZ軸方向における中央位置の2箇所の第二平坦部202の厚み(Y軸方向の厚み)の平均値である。また、Bは、第二湾曲部201のZ軸方向における頂点位置を通る径方向の厚みである。
本実施形態では、Bは、一対の第二湾曲部201のそれぞれにおいて求める。具体的には、一対の第二湾曲部201のうちの一方(図6の例では上方)の第二湾曲部201の厚みBと、一対の第二湾曲部201のうちの他方(図6の例では下方)の第二湾曲部201の厚みをBと、をそれぞれ求める。本実施形態の電極体2は、一対の第二湾曲部201のいずれの厚みB,Bにおいても、式(2)及び式(5)を満たす。即ち、本実施形態の蓄電素子1の電極体2は、
A+(π/4)W≦B≦A+W、且つ、A+(π/4)W≦B≦A+W
を満たす。このため、本実施形態の蓄電素子1では、一対の第二湾曲部201のうちの一方の第二湾曲部201と第二平坦部202との境界部位と、他方の第二湾曲部201と第二平坦部202との境界部位とのそれぞれにおいて、該部位を構成する電極23,24におけるシワの発生が抑えられる。
また、Wは、中空部27のZ軸方向における中央位置(Aを測定した位置)のY軸方向における厚みである。本実施形態の電極体2は、中空筒状の巻芯21を有している。このため、Wは、巻芯21の内面間(第一平坦部212間)の距離である。また、巻芯21を有していない電極体2では、Wは、巻回された積層体22の内周面におけるY軸方向に対向する部位間の距離である。
また、Lは、ケース3の撓みの影響を受け難い位置、例えば、図6に示すように、閉塞部311近傍における内部空間33のY軸方向の寸法である。本実施形態のケース3では、閉塞部311と長壁部313との接続部位の断面形状が、円弧状になっている。このため、この円弧状の部位と長壁部313の平板状の部位との境界位置におけるケース3の内部空間33の寸法をLとする。また、本実施形態の蓄電素子1のように絶縁カバー6を備える場合には、絶縁カバー6の内寸をLとし、絶縁カバー6を備えない場合には、ケース3の内寸をLとする。
尚、本発明の蓄電素子は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記実施形態の電極体2は、巻芯21を有しているため、式(2)を満たしているが、この構成に限定されない。電極体2は、巻芯21を有しない(積層体22のみによって構成される)場合には、式(1)を満たしていればよい。
上記実施形態の蓄電素子1では、電極体2の第二平坦部202が絶縁カバー6を介して長壁部313に接した状態で、電極体2がケース3内に収容されているが、この構成に限定されない。ケース3の内面(長壁部313の内面)に絶縁層が形成されている場合には、電極体2の第二平坦部202がケース3の内面(絶縁層)に接した状態で、電極体2がケース3内に収容されていてもよい。即ち、一対の第二平坦部202のそれぞれが長壁部313と絶縁状態で接するように、電極体2がケース3の内部空間33内に収容されていればよい。
上記実施形態の電極体2は、一対の第二湾曲部201のそれぞれにおいて、式(2)を満たしている(即ち、A+(π/4)W≦B、且つ、A+(π/4)W≦Bを満たしている)が、この構成に限定されない。電極体2は、いずれか一方の第二湾曲部201のみにおいて、式(2)を満たしてもよい(即ち、A+(π/4)W≦B、又は、A+(π/4)W≦Bを満たしていてもよい)。かかる構成によれば、電極体2における一方の第二湾曲部201と第二平坦部202との境界部位において、充電による膨張に起因する応力が集中するのを抑えることができる。その結果、該境界部位における電極23,24へのシワ(充電に伴う電極23,24の膨張に起因するシワ)の発生を抑えることができる。
また、上記実施形態においては、蓄電素子1が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子1の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態において、蓄電素子1の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
蓄電素子(例えば電池)は、図8に示すような蓄電装置(蓄電素子1が電池の場合は電池モジュール)11に用いられてもよい。蓄電装置11は、少なくとも二つの蓄電素子1と、二つの(異なる)蓄電素子1同士を電気的に接続するバスバ部材12と、を有する。この場合、本発明の技術が少なくとも一つの蓄電素子1に適用されていればよい。
1…蓄電素子、2…電極体、201…第二湾曲部、202…第二平坦部、21…巻芯、211…第一湾曲部、212…第一平坦部、22…積層体、23…正極(電極)、24…負極(電極)、25…セパレータ、27…中空部、3…ケース、31…ケース本体、311…閉塞部、312…胴部、313…長壁部、314…短壁部、32…蓋板、322…貫通孔、33…内部空間、4…外部端子、5…集電体、50…クリップ部材、6…絶縁カバー(絶縁部材)、7…貫通部材、11…蓄電装置、12…バスバ部材

Claims (7)

  1. 巻中心に中空部が形成されるように電極が巻回された電極体であって、互いに直交する短径及び長径を備え、長径方向において対向する一対の湾曲部、及び前記一対の湾曲部の対応する端部同士を接続し且つ短径方向に対向する一対の平坦部を有する扁平な電極体と、
    前記電極体を収容する角筒形状のケースと、を備え、
    前記電極体は、該電極体が放電された状態において、前記一対の平坦部の前記短径方向における平均厚みをA、前記一対の湾曲部のうちのどちらか一方における前記長径方向の厚みをB、前記中空部の前記短径方向における厚みをWとしたときに、
    A+(W/2)≦B
    を満たし、
    充電及び放電によって、前記電極体が膨張、収縮する蓄電素子。
  2. 前記電極体は、前記中空部を囲む筒状の巻芯を有し、
    前記電極は、前記巻芯の周囲に巻回される、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記電極体は、該電極体が放電された状態において、
    A+(π/4)W≦B
    を満たす、請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極体は、該電極体が放電された状態において、
    B≦A+W
    を満たす、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記電極体では、該電極体が充電された状態において、前記中空部の前記長径方向における少なくとも一部の領域では、該中空部を前記短径方向に挟んで対向する部位同士が当接する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記ケースは、内部空間を有し、前記一対の平坦部がそれぞれ該ケースと絶縁状態で当接するように前記電極体を該内部空間に収容し、
    前記電極体は、該電極体が放電された状態において、前記ケースの内部空間の前記短径方向における寸法をLとしたときに、
    W≦0.2L
    を満たす、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 前記電極体は、該電極体が放電された状態において、前記一対の湾曲部のうちのどちらか一方における前記長径方向における厚みをB1、前記一対の湾曲部のうちのどちらか他方における前記長径方向における厚みをB2としたときに、
    A+(W/2)≦B1、且つA+(W/2)≦B2
    を満たす、請求項1又は2に記載の蓄電素子。
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