JP4289820B2 - 二次電池 - Google Patents

二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP4289820B2
JP4289820B2 JP2002068180A JP2002068180A JP4289820B2 JP 4289820 B2 JP4289820 B2 JP 4289820B2 JP 2002068180 A JP2002068180 A JP 2002068180A JP 2002068180 A JP2002068180 A JP 2002068180A JP 4289820 B2 JP4289820 B2 JP 4289820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current collecting
battery
tip
electrode terminal
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002068180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003272601A (ja
Inventor
一成 大北
喜善 堀
秀雄 萩野
広一 佐藤
淳浩 船橋
俊之 能間
育郎 米津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002068180A priority Critical patent/JP4289820B2/ja
Publication of JP2003272601A publication Critical patent/JP2003272601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4289820B2 publication Critical patent/JP4289820B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池缶の内部に巻き取り電極体が収容されて、電池缶に取り付けられた電極端子機構から巻き取り電極体の発生電力を取り出すことが可能な二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、比較的大きな容量の円筒型リチウム二次電池は、図6及び図7に示す様に、筒体(11)の両端部に蓋体(12)(12)を溶接固定してなる円筒状の電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(2)を収容して構成されている。両蓋体(12)(12)には、正負一対の電極端子機構(9)(9)が取り付けられており、巻き取り電極体(2)の両極と両電極端子機構(9)(9)とがそれぞれ、複数本の集電タブ(3)により互いに連結されて、巻き取り電極体(2)が発生する電力を一対の電極端子機構(9)(9)から外部に取り出すことが可能となっている。又、蓋体(12)にはガス排出弁(13)が取り付けられている。
【0003】
巻き取り電極体(2)は、図8に示す様に、リチウム複合酸化物を含む正極(21)と、非水電解液が含浸されたセパレータ(22)と、炭素材料を含む負極(23)とを重ね合わせ、これらを渦巻き状に巻回して構成されている。正極(21)及び負極(23)からは夫々複数本の集電タブ(3)が引き出され、極性が同じ複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が図7の如く1つの電極端子機構(9)に接続されている。尚、図7においては、便宜上、一部の集電タブの先端部が電極端子機構(9)に接続されている状態のみを示し、他の集電タブについては、先端部が電極端子機構(9)に接続されている状態の図示を省略している。
【0004】
電極端子機構(9)は、電池缶(1)の蓋体(12)を貫通して取り付けられたボルト部材からなる電極端子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部には鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)には、巻き取り電極体(2)へ向けてねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にはねじ軸片(96)が螺合している。
蓋体(12)の貫通孔には絶縁パッキング(93)が装着され、蓋体(12)と電極端子(91)の間の電気的絶縁性とシール性が保たれている。電極端子(91)には、筒体(11)の外側からワッシャ(94)が嵌められると共に、ナット(95)が螺合しており、該ナット(95)を締め付けて、電極端子(91)の鍔部(92)とワッシャ(94)によって絶縁パッキング(93)を挟圧することにより、シール性を高めている。
複数本の集電タブ(3)の先端部(31)は、互いに重ね合わされた状態で、電極端子(91)のねじ軸片(96)に挿通されると共に、鍔部(92)とナット(97)の間に挟持されている。
【0005】
上記円筒型リチウム二次電池の組立工程においては、先ず、電池缶(1)を構成すべき蓋体(12)に電極端子機構(9)を取り付け、巻き取り電極体(2)から伸びる複数本の集電タブ(3)の先端部(31)を、電極端子(91)のねじ軸片(96)に挿通し、該ねじ軸片(96)にナット(97)をねじ込むことによって、タブ先端部(31)を電極端子機構(9)に連結する。その後、巻き取り電極体(2)を筒体(11)を収納し、該筒体(11)の両開口部に蓋体(12)を溶接固定して、二次電池の組立を終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の二次電池においては、蓋体(12)に電極端子(91)を固定した状態で、該電極端子(91)のねじ軸片(96)にナット(97)をねじ込むことによって、複数枚の集電タブ(3)の先端部(31)を鍔部(92)とナット(97)の間に挟持する工程で、ナット(97)の回転に伴ってタブ先端部(31)も回転(伴回り)することとなり、特にナット(97)と直接に接触する集電タブ(3)は、その先端部(31)がナット(97)に強く引きずられて、大きな張力を受けることになる。
この結果、集電タブ(3)に亀裂が発生し、集電タブ(3)が破断に至る虞があった。
【0007】
この問題に対し、特開平10-289697号公報で提案されている様に、揮発性の液体を潤滑剤としてナット(97)とタブ先端部(31)との接合面に塗布する方法を採用することも可能であるが、該方法によっても集電タブの破断を完全に防止することは出来なかった。
【0008】
そこで本発明の目的は、組立工程で集電タブが損傷を受ける虞のない二次電池を提供することである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る二次電池は、電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)が収容されると共に、電池缶(1)には、巻き取り電極体(2)の発生電力を外部に取り出すための一対の電極端子部が設けられ、巻き取り電極体(2)を構成する正極(21)及び負極(23)の内、少なくとも何れか一方の電極から複数本の集電タブ(3)が引き出され、該集電タブ(3)の先端部が一方の電極端子部に連結されている。該電極端子部は、電池缶(1)を貫通して電池缶(1)に固定された電極端子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部には、電池缶(1)内に位置する鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)にはねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にナット(97)が螺合している。そして、鍔部(92)とナット(97)の間に、前記複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が互いに重ね合わされた状態で挟持されている。
【0010】
ここで、第1の発明においては、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間に、金属箔(4)が介在している。
該二次電池においては、電極端子(91)のねじ軸片(96)に複数本の集電タブ(3)の先端部(31)を挿通し、ねじ軸片(96)に対してナット(97)をねじ込む工程で、互いに重ね合わされたタブ先端部(31)とナット(97)との間に、金属箔(4)が介在しており、ナット(97)は該金属箔(4)と直接に接触しているので、ナット(97)の回転トルクは金属箔(4)の表面に直接に作用する。この結果、金属箔(4)はナット(97)との間に滑りを発生させながら伴回りすることになるが、該金属箔(4)と直接に接触する集電タブ(3)は、該金属箔(4)の回転に僅かに引きずられるに過ぎず、殆ど伴回りすることはない。又、金属箔(4)自体の塑性変形(皺の発生)によって、ナット(97)が集電タブ(3)に与える回転トルクが緩和される。従って、該集電タブ(3)に大きな張力は作用せず、集電タブ(3)の損傷が防止される。
【0011】
尚、互いに重ね合わせた集電タブ(3)の先端部(31)と鍔部(92)との間にも、金属箔(4)を挟み込んだ構成も採用可能である。
又、金属箔(4)は、集電タブ(3)と同じ材質から形成することが可能であり、これによって、巻き取り電極体(2)から集電タブ(3)を経て電極端子(91)に至る電流経路の導電性を高く維持することが出来る。
【0012】
第2の発明においては、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間に、タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパイク(52)を突設した金属製のワッシャ(5)が介在している。
該二次電池においては、電極端子(91)のねじ軸片(96)に複数本の集電タブ(3)の先端部(31)を挿通し、ねじ軸片(96)に対してナット(97)をねじ込む工程で、互いに重ね合わされたタブ先端部(31)とナット(97)との間でワッシャ(5)が挟圧され、これによって、該ワッシャ(5)に突設されたスパイク(52)がタブ先端部(31)に食い込むことになり、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)とワッシャ(5)とが互いに相対回転不能に連結される。これに対し、ワッシャ(5)のスパイクの突設されていない表面は滑らかであり、該表面とナット(97)との間の摩擦係数は小さいため、ワッシャ(5)との間に滑りを発生させながらナット(97)のみが回転し、ワッシャ(5)が回転することはない。従って、集電タブ(3)に張力は作用せず、集電タブ(3)の損傷が防止される。
又、ワッシャ(5)のスパイク(52)が集電タブ(3)の先端部(31)に食い込むことによって、ワッシャ(5)とタブ先端部(31)の間の接触抵抗が低くなり、電池の出力が増大する。
【0013】
具体的構成においては更に、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)と電極端子(91)の鍔部(92)との間に、タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパイク(52)を突設した金属製のワッシャ(5)が介在している。
従って、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)が2枚のワッシャ(5)(5)によって挟み込まれ、これらが一体化されて、電極端子(91)の鍔部(92)とナット(97)との間に挟持される。
ここで、一方のワッシャ(5)に突設された複数本のスパイク(52)の位置と他方のワッシャ(5)に突設された複数本のスパイク(52)の位置とを、互いに半径方向にずらすことによって、ナット(97)のねじ込みに伴うスパイクどうしの衝突を回避することが出来る。
【0014】
【発明の効果】
本発明に係る二次電池によれば、組立工程におけるナット(97)のねじ込みに伴って集電タブ(3)の先端部(31)が大きく回転することはないので、集電タブ(3)が損傷を受ける虞はない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を円筒型リチウム二次電池に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
第1実施例
本実施例の円筒型リチウム二次電池は、図1に示す様に、筒体(11)の両端部に蓋体(12)(12)を溶接固定してなる円筒状の電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(2)を収容して構成されている。両蓋体(12)(12)には、正負一対の電極端子機構(90)(90)が取り付けられており、巻き取り電極体(2)と電極端子機構(90)とが複数本の集電タブ(3)により互いに連結されて、巻き取り電極体(2)が発生する電力を一対の電極端子機構(90)(90)から外部に取り出すことが可能となっている。又、蓋体(12)にはガス排出弁(13)が取り付けられている。
尚、図1においては、便宜上、一部の集電タブ(3)の先端部(31)が電極端子機構(90)に接続されている状態のみを示し、他の集電タブについては、先端部が電極端子機構(90)に接続されている状態の図示を省略している。
【0016】
電極端子機構(90)は、電池缶(1)の蓋体(12)を貫通して取り付けられたボルト部材からなる電極端子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部には鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)には、巻き取り電極体(2)へ向けてねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にはねじ軸片(96)が螺合している。
蓋体(12)の貫通孔には絶縁パッキング(93)が装着され、蓋体(12)と電極端子(91)の間の電気的絶縁性とシール性が保たれている。電極端子(91)には、筒体(11)の外側からワッシャ(94)が嵌められると共に、ナット(95)が螺合しており、該ナット(95)を締め付けて、電極端子(91)の鍔部(92)とワッシャ(94)によって絶縁パッキング(93)を挟圧することにより、シール性を高めている。
複数本の集電タブ(3)の先端部(31)は、互いに重ね合わされた状態で、電極端子(91)のねじ軸片(96)に挿通されると共に、鍔部(92)とナット(97)の間に挟持されている。
【0017】
又、互いに重ね合わされた複数本の集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間には、金属箔(4)が介在している。
尚、正極側の電極端子機構(90)において、集電タブ(3)、金属箔(4)及びナット(97)はそれぞれアルミニウム製である。これに対し、負極側の電極端子機構(90)において、集電タブ(3)及び金属箔(4)は銅製、ナット(97)は銅製の母材にニッケルメッキを施したものである。又、正極側のアルミニウム製の金属箔(4)は厚さ100μm程度、負極側の銅製の金属箔(4)は厚さ50〜100μm程度に形成されている。
【0018】
次に、上記円筒型リチウム二次電池の製造方法について説明する。
正極の作製
正極活物質としてのコバルト酸リチウム(LiCoO)と、導電剤としての炭素と、結着剤であるポリフッ化ビニリデンとを90:5:5の重量比で混合し、これにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えることによって、スラリーを調製する。このスラリーを正極集電体としてのアルミニウム箔の両面にドクターブレード法により塗布し、150℃で2時間の真空乾燥を施して、正極を得る。
【0019】
負極の作製
結着剤であるポリフッ化ビニリデンをNMPに溶解させてNMP溶液を調製する。そして、黒鉛粉末をポリフッ化ビニリデンとの重量比が95:5となる様に混練してスラリーを調製する。このスラリーを負極集電体としての銅箔の両面にドクターブレード法により塗布し、150℃で2時間の真空乾燥を施して、負極を得る。
【0020】
電解液の調製
エチレンカーボネートとジエルチルカーボネートを体積比1:1で混合した溶媒に、LiPFを1mol/lの割合で溶解し、電解液を調製する。
【0021】
巻き取り電極体 ( ) の作製
正極を構成しているアルミニウム箔の表面に、アルミニウム製の集電タブを10本、一定間隔で溶接すると共に、負極を構成している銅箔の表面に、銅製の集電タブを10本、一定間隔で溶接する。そして、正極と負極の間にセパレータを挟んで渦巻き状に巻回し、巻き取り電極体を構成する。尚、セパレータとしては、イオン透過性のポリエチレン製の微多孔性膜を採用する。
【0022】
組立工程
図2に示す如く、電池缶を構成する蓋体(12)に電極端子機構(90)を取り付け、電極端子(91)のねじ軸片(96)に、巻き取り電極体から伸びる10本の集電タブの先端部(31)を挿通した後、金属箔(4)を挿通し、該ねじ軸片(96)にナット(97)をねじ込むことによって、タブ先端部(31)を電極端子機構(90)に連結する。
尚、電池缶はアルミニウム製であって、外径45mm、高さ150mmに形成する。正極側の金属箔(4)はアルミニウム製であって、厚さ100μm、負極側の金属箔(4)は銅製であって、厚さ100μmである。又、ナット(97)の締め付けトルクは294N・mとする。
最後に、図1に示す如く、巻き取り電極体(2)を筒体(11)を収納し、該筒体(11)の両開口部に蓋体(12)を溶接固定して、円筒型リチウム二次電池の組立を終了する。
【0023】
上記円筒型リチウム二次電池の組立構成においては、ねじ軸片(96)に対してナット(97)をねじ込む工程で、互いに重ね合わされたタブ先端部(31)とナット(97)との間に金属箔(4)が介在して、集電タブ(3)の伴回りを抑制するため、集電タブ(3)に大きな張力は作用せず、集電タブ(3)の損傷が防止される。
【0024】
上述の製造方法によって第1実施例の円筒型リチウム二次電池(実施例電池)を作製すると共に、金属箔(4)を具えていないことを除いて実施例電池と同一構成の円筒型リチウム二次電池(比較例電池1)と、金属箔(4)を具えず且つナット(97)とタブ先端部(31)との接合面に揮発性溶剤であるメタノールを塗布してナット(97)の締め付けを行なったことを除いて実施例電池と同一構成の円筒型リチウム二次電池(比較例電池2)とを作製し、それぞれナット(97)の締め付け後の集電タブ(3)の状態を観察した。尚、比較例電池1及び比較例電池2におけるナット(97)の締め付けトルクは実施例電池と同じである。
この結果、実施例電池では、全ての集電タブ(3)に全く異常が無かったのに対し、比較例電池1においては、集電タブ(3)に多数の亀裂が発見された。更に比較例電池2においても、集電タブ(3)に幾つかの亀裂が発見された。このことから、本発明の金属箔(4)を用いた伴回り防止構造の効果が確認された。
【0025】
第2実施例
本実施例の円筒型リチウム二次電池は、図3に示す如く、複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が、互いに重ね合わされた状態で、電極端子(91)のねじ軸片(96)に挿通されると共に、鍔部(92)とナット(97)の間に挟持されている構成において、上記第1実施例と同様であるが、互いに重ね合わされたタブ先端部(31)を挟んで両側には、ステンレス鋼製のワッシャ(5)(5)が設置され、電極端子(91)の鍔部(92)とナット(97)の間で挟圧されている。電極端子機構(90)のその他の構成は、第1実施例と同一である。
尚、図3においては、便宜上、一部の集電タブ(3)の先端部(31)が電極端子機構(90)に接続されている状態のみを示し、他の集電タブについては、先端部が電極端子機構(90)に接続されている状態の図示を省略している。
【0026】
ワッシャ(5)は、図5に示す如く平板状本体(51)の片面に、円錐状を呈する複数本のスパイク(52)を突設したものであって、図4に示す如く、ナット(97)側のワッシャ(5)は、スパイク(52)をタブ先端部(31)へ向けて設置され、鍔部(92)側のワッシャ(5)は、スパイク(52)をタブ先端部(31)へ向けて設置されている。スパイク(52)の高さは例えば1.5mmである。
従って、電極端子(91)のねじ軸片(96)に対してナット(97)を締め付けることによって、ワッシャ(5)のスパイク(52)がタブ先端部(31)へ食い込み、重ね合わされたタブ先端部(31)と両ワッシャ(5)(5)とは互いに相対回転不能に一体化されることになる。
【0027】
尚、2枚のワッシャ(5)(5)の内、一方のワッシャ(5)は、複数本のスパイク(52)が平板状本体(51)の内周寄りに突設され、他方のワッシャ(5)は、複数本のスパイク(52)が平板状本体(51)の外周寄りに突設されており、これによってスパイクどうしの衝突を回避している。
【0028】
次に、上記円筒型リチウム二次電池の製造方法について説明する。正極及び負極の作製方法、電解液の調製方法、及び巻き取り電極体の作製方法は、上記第1実施例と同一である。但し、集電タブ(3)は、正極(21)及び負極(23)にそれぞれ15本ずつ突設する。
【0029】
組立工程においては、図4に示す如く、電池缶を構成する蓋体(12)に電極端子機構(90)を取り付け、電極端子(91)のねじ軸片(96)に、スパイク(52)を下方に向けたワッシャ(5)、巻き取り電極体から伸びる15本の集電タブの先端部(31)、及びスパイク(52)を上方に向けたワッシャ(5)を挿通した後、該ねじ軸片(96)にナット(97)をねじ込むことによって、タブ先端部(31)を電極端子機構(90)に連結する。ここで、互いに重ね合わされた15本の集電タブ(3)の先端部(31)の厚さは1.6mmとなる。尚、ナット(97)の締め付けトルクは294N・mとする。
最後に、図3に示す如く、巻き取り電極体(2)を筒体(11)を収納し、該筒体(11)の両開口部に蓋体(12)を溶接固定して、円筒型リチウム二次電池の組立を終了する。
【0030】
上記円筒型リチウム二次電池の組立工程においては、ねじ軸片(96)に対してナット(97)をねじ込むことによって、両ワッシャ(5)(5)のスパイク(52)がタブ先端部(31)に食い込んで、互いに重ね合わされたタブ先端部(31)と両ワッシャ(5)(5)とが互いに相対回転不能に連結される。これに対し、ワッシャ(5)のスパイクの突設されていない表面は滑らかであるため、ナット(97)のみが回転し、ワッシャ(5)が回転することはない。従って、集電タブ(3)に張力は作用せず、集電タブ(3)の損傷が防止される。
又、ワッシャ(5)のスパイク(52)が集電タブ(3)の先端部(31)に食い込むことによって、ワッシャ(5)とタブ先端部(31)との間の接触抵抗が低くなる。
【0031】
上述の製造方法によって第2実施例の円筒型リチウム二次電池(実施例電池)を作製すると共に、スパイク(52)を具えない2枚の平板状ワッシャを配備したことを除いて実施例電池と同一構成の円筒型リチウム二次電池(比較例)とを作製し、それぞれナット(97)の締め付け後の集電タブ(3)の状態を観察した。尚、比較例電池におけるナット(97)の締め付けトルクは実施例電池と同じである。
この結果、実施例電池では、全ての集電タブ(3)に全く異常が無かったのに対し、比較例電池においては、集電タブ(3)に亀裂や切断箇所が発見された。このことから、本発明のスパイク付きワッシャ(5)を用いた伴回り防止構造の効果が確認された。
【0032】
又、電極端子(91)と集電タブ(3)との間の電気抵抗(1kHz交流インピーダンス)を測定したところ、実施例電池では、正極側の電極端子と集電タブとの間の電気抵抗が0.43mΩ、負極側の電極端子と集電タブとの間の電気抵抗が0.52mΩであったのに対し、比較例電池では、正極側の電極端子と集電タブとの間の電気抵抗が0.55mΩ、負極側の電極端子と集電タブとの間の電気抵抗が0.62mΩであった。このことから、本発明のスパイク付きワッシャ(5)による接触抵抗低減効果が確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施例の二次電池の断面図である。
【図2】該二次電池の電極端子機構の組立工程を説明する一部破断正面図である。
【図3】本発明における第2実施例の二次電池の断面図である。
【図4】該二次電池の電極端子機構の組立構成を説明する一部破断正面図である。
【図5】ワッシャの拡大斜視図である。
【図6】二次電池の外観を示す斜視図である。
【図7】従来の二次電池の断面図である。
【図8】巻き取り電極体の一部展開斜視図である。
【符号の説明】
(1) 電池缶
(11) 筒体
(12) 蓋体
(2) 巻き取り電極体
(21) 正極
(22) セパレータ
(23) 負極
(3) 集電タブ
(31) タブ先端部
(4) 金属箔
(5) ワッシャ
(52) スパイク
(90) 電極端子機構
(91) 電極端子
(92) 鍔部
(96) ねじ軸片
(97) ナット

Claims (6)

  1. 電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)が収容されると共に、電池缶(1)には、巻き取り電極体(2)の発生電力を外部に取り出すための一対の電極端子部が設けられ、巻き取り電極体(2)を構成する正極(21)及び負極(23)の内、少なくとも何れか一方の電極から複数本の集電タブ(3)が引き出され、該集電タブ(3)の先端部が一方の電極端子部に連結され、該電極端子部は、電池缶(1)を貫通して電池缶(1)に固定された電極端子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部には、電池缶(1)内に位置する鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)にはねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にナット(97)が螺合し、鍔部(92)とナット(97)の間に、前記複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が互いに重ね合わされた状態で挟持されている二次電池において、互いに重ね合わされた集電タブ
    (3)の先端部(31)とナット(97)との間に、金属箔(4)が介在していることを特徴とする二次電池。
  2. 更に、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)と電極端子(91)の鍔部(92)との間に、金属箔(4)が介在している請求項1に記載の二次電池。
  3. 金属箔(4)は、集電タブ(3)と同じ材質から形成されている請求項1又は請求項2に記載の二次電池。
  4. 電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)が収容されると共に、電池缶(1)には、巻き取り電極体(2)の発生電力を外部に取り出すための一対の電極端子部が設けられ、巻き取り電極体(2)を構成する正極(21)及び負極(23)の内、少なくとも何れか一方の電極から複数本の集電タブ(3)が引き出され、該集電タブ(3)の先端部が一方の電極端子部に連結され、該電極端子部は、電池缶(1)を貫通して電池缶(1)に固定された電極端子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部には、電池缶(1)内に位置する鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)にはねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にナット(97)が螺合し、鍔部(92)とナット(97)の間に、前記複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が互いに重ね合わされた状態で挟持されている二次電池において、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間には、タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパイク(52)を突設した金属製のワッシャ(5)が介在していることを特徴とする二次電池。
  5. 更に、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)と電極端子(91)の鍔部(92)との間に、タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパイク(52)を突設した金属製のワッシャ(5)が介在している請求項に記載の二次電池。
  6. 互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)を挟んで両側に配置された2枚のワッシャ(5)(5)の内、一方のワッシャ(5)に突設された複数本のスパイク(52)の位置と他方のワッシャ(5)に突設された複数本のスパイク(52)の位置とは、互いに半径方向にずれている請求項5に記載の二次電池。
JP2002068180A 2002-03-13 2002-03-13 二次電池 Expired - Fee Related JP4289820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068180A JP4289820B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068180A JP4289820B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003272601A JP2003272601A (ja) 2003-09-26
JP4289820B2 true JP4289820B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=29199337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002068180A Expired - Fee Related JP4289820B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4289820B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013161719A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Gs Yuasa Corp 電池
JP5783133B2 (ja) * 2012-05-14 2015-09-24 株式会社豊田自動織機 蓄電装置
JP6007659B2 (ja) * 2012-08-07 2016-10-12 株式会社豊田自動織機 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法
KR102415843B1 (ko) * 2018-05-31 2022-07-04 엘에스머트리얼즈 주식회사 에너지 저장장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003272601A (ja) 2003-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4835594B2 (ja) 二次電池
JP5165482B2 (ja) 捲回式二次電池
WO2011001617A1 (ja) 捲回型電極群および電池
JP3777496B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4020544B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP3831595B2 (ja) 円筒型二次電池
JP3631132B2 (ja) 円筒型非水電解液二次電池
US6258487B1 (en) Lithium secondary battery including a divided electrode base layer
JP3777487B2 (ja) 円筒型リチウム二次電池
JP3588264B2 (ja) 二次電池
JP4289820B2 (ja) 二次電池
JP3519953B2 (ja) 二次電池
JP3909996B2 (ja) 非水電解液二次電池
WO2018173899A1 (ja) 非水電解質二次電池
JP3842925B2 (ja) 筒型電池
JP3685626B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2008010400A (ja) 二次電池
WO2021020413A1 (ja) 電池
JP7288816B2 (ja) 電気化学セルとその製造方法
JP3806562B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4236193B2 (ja) 筒形電池用電池蓋、および筒形電池とその製造方法
JP3706547B2 (ja) 円筒型電池
JP4280349B2 (ja) 有機電解液二次電池
JP4168263B2 (ja) 非水系二次電池
JP3301713B2 (ja) リチウム二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090331

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees