JP2003272601A - 二次電池 - Google Patents

二次電池

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JP2003272601A JP2002068180A JP2002068180A JP2003272601A JP 2003272601 A JP2003272601 A JP 2003272601A JP 2002068180 A JP2002068180 A JP 2002068180A JP 2002068180 A JP2002068180 A JP 2002068180A JP 2003272601 A JP2003272601 A JP 2003272601A
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一成 大北
Kiyoshi Hori
喜善 堀
Hideo Hagino
秀雄 萩野
Koichi Sato
広一 佐藤
Atsuhiro Funabashi
淳浩 船橋
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Ikuro Yonezu
育郎 米津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池缶1内の巻き取り電極体2の発生電力
を、複数本の集電タブ3を経て電極端子機構90から外部
に取り出すことが出来る二次電池において、組立工程で
の集電タブ3の損傷を防止する。 【解決手段】 本発明に係る二次電池においては、巻き
取り電極体2から複数本の集電タブ3が引き出されてい
る。電極端子機構90は、電池缶1を貫通する電極端子91
を具え、該電極端子91の基端部には、鍔部92が形成され
ると共に、該鍔部92にはねじ軸片96が突設され、該ねじ
軸片96にナット97が螺合している。鍔部92とナット97の
間には、複数本の集電タブ3の先端部31が互いに重ね合
わされた状態で挟持されている。又、互いに重ね合わさ
れた集電タブ3の先端部31とナット97との間には、金属
箔4が介在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池缶の内部に巻
き取り電極体が収容されて、電池缶に取り付けられた電
極端子機構から巻き取り電極体の発生電力を取り出すこ
とが可能な二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的大きな容量の円筒型リチウ
ム二次電池は、図6及び図7に示す様に、筒体(11)の両
端部に蓋体(12)(12)を溶接固定してなる円筒状の電池缶
(1)の内部に、巻き取り電極体(2)を収容して構成され
ている。両蓋体(12)(12)には、正負一対の電極端子機構
(9)(9)が取り付けられており、巻き取り電極体(2)の
両極と両電極端子機構(9)(9)とがそれぞれ、複数本の
集電タブ(3)により互いに連結されて、巻き取り電極体
(2)が発生する電力を一対の電極端子機構(9)(9)から
外部に取り出すことが可能となっている。又、蓋体(12)
にはガス排出弁(13)が取り付けられている。
【0003】巻き取り電極体(2)は、図8に示す様に、
リチウム複合酸化物を含む正極(21)と、非水電解液が含
浸されたセパレータ(22)と、炭素材料を含む負極(23)と
を重ね合わせ、これらを渦巻き状に巻回して構成されて
いる。正極(21)及び負極(23)からは夫々複数本の集電タ
ブ(3)が引き出され、極性が同じ複数本の集電タブ(3)
の先端部(31)が図7の如く1つの電極端子機構(9)に接
続されている。尚、図7においては、便宜上、一部の集
電タブの先端部が電極端子機構(9)に接続されている状
態のみを示し、他の集電タブについては、先端部が電極
端子機構(9)に接続されている状態の図示を省略してい
る。
【0004】電極端子機構(9)は、電池缶(1)の蓋体(1
2)を貫通して取り付けられたボルト部材からなる電極端
子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部には鍔部(92)が
形成されると共に、該鍔部(92)には、巻き取り電極体
(2)へ向けてねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)
にはねじ軸片(96)が螺合している。蓋体(12)の貫通孔に
は絶縁パッキング(93)が装着され、蓋体(12)と電極端子
(91)の間の電気的絶縁性とシール性が保たれている。電
極端子(91)には、筒体(11)の外側からワッシャ(94)が嵌
められると共に、ナット(95)が螺合しており、該ナット
(95)を締め付けて、電極端子(91)の鍔部(92)とワッシャ
(94)によって絶縁パッキング(93)を挟圧することによ
り、シール性を高めている。複数本の集電タブ(3)の先
端部(31)は、互いに重ね合わされた状態で、電極端子(9
1)のねじ軸片(96)に挿通されると共に、鍔部(92)とナッ
ト(97)の間に挟持されている。
【0005】上記円筒型リチウム二次電池の組立工程に
おいては、先ず、電池缶(1)を構成すべき蓋体(12)に電
極端子機構(9)を取り付け、巻き取り電極体(2)から伸
びる複数本の集電タブ(3)の先端部(31)を、電極端子(9
1)のねじ軸片(96)に挿通し、該ねじ軸片(96)にナット(9
7)をねじ込むことによって、タブ先端部(31)を電極端子
機構(9)に連結する。その後、巻き取り電極体(2)を筒
体(11)を収納し、該筒体(11)の両開口部に蓋体(12)を溶
接固定して、二次電池の組立を終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二次電池においては、蓋体(12)に電極端子(91)を固定し
た状態で、該電極端子(91)のねじ軸片(96)にナット(97)
をねじ込むことによって、複数枚の集電タブ(3)の先端
部(31)を鍔部(92)とナット(97)の間に挟持する工程で、
ナット(97)の回転に伴ってタブ先端部(31)も回転(伴回
り)することとなり、特にナット(97)と直接に接触する
集電タブ(3)は、その先端部(31)がナット(97)に強く引
きずられて、大きな張力を受けることになる。この結
果、集電タブ(3)に亀裂が発生し、集電タブ(3)が破断
に至る虞があった。
【0007】この問題に対し、特開平10-289697号公報
で提案されている様に、揮発性の液体を潤滑剤としてナ
ット(97)とタブ先端部(31)との接合面に塗布する方法を
採用することも可能であるが、該方法によっても集電タ
ブの破断を完全に防止することは出来なかった。
【0008】そこで本発明の目的は、組立工程で集電タ
ブが損傷を受ける虞のない二次電池を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る二次電池は、
電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)が収容されると
共に、電池缶(1)には、巻き取り電極体(2)の発生電力
を外部に取り出すための一対の電極端子部が設けられ、
巻き取り電極体(2)を構成する正極(21)及び負極(23)の
内、少なくとも何れか一方の電極から複数本の集電タブ
(3)が引き出され、該集電タブ(3)の先端部が一方の電
極端子部に連結されている。該電極端子部は、電池缶
(1)を貫通して電池缶(1)に固定された電極端子(91)を
具え、該電極端子(91)の基端部には、電池缶(1)内に位
置する鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)にはね
じ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にナット(97)が
螺合している。そして、鍔部(92)とナット(97)の間に、
前記複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が互いに重ね合
わされた状態で挟持されている。
【0010】ここで、第1の発明においては、互いに重
ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)と
の間に、金属箔(4)が介在している。該二次電池におい
ては、電極端子(91)のねじ軸片(96)に複数本の集電タブ
(3)の先端部(31)を挿通し、ねじ軸片(96)に対してナッ
ト(97)をねじ込む工程で、互いに重ね合わされたタブ先
端部(31)とナット(97)との間に、金属箔(4)が介在して
おり、ナット(97)は該金属箔(4)と直接に接触している
ので、ナット(97)の回転トルクは金属箔(4)の表面に直
接に作用する。この結果、金属箔(4)はナット(97)との
間に滑りを発生させながら伴回りすることになるが、該
金属箔(4)と直接に接触する集電タブ(3)は、該金属箔
(4)の回転に僅かに引きずられるに過ぎず、殆ど伴回り
することはない。又、金属箔(4)自体の塑性変形(皺の
発生)によって、ナット(97)が集電タブ(3)に与える回
転トルクが緩和される。従って、該集電タブ(3)に大き
な張力は作用せず、集電タブ(3)の損傷が防止される。
【0011】尚、互いに重ね合わせた集電タブ(3)の先
端部(31)と鍔部(92)との間にも、金属箔(4)を挟み込ん
だ構成も採用可能である。又、金属箔(4)は、集電タブ
(3)と同じ材質から形成することが可能であり、これに
よって、巻き取り電極体(2)から集電タブ(3)を経て電
極端子(91)に至る電流経路の導電性を高く維持すること
が出来る。
【0012】第2の発明においては、互いに重ね合わさ
れた集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間に、
タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパイク(52)を突設し
た金属製のワッシャ(5)が介在している。該二次電池に
おいては、電極端子(91)のねじ軸片(96)に複数本の集電
タブ(3)の先端部(31)を挿通し、ねじ軸片(96)に対して
ナット(97)をねじ込む工程で、互いに重ね合わされたタ
ブ先端部(31)とナット(97)との間でワッシャ(5)が挟圧
され、これによって、該ワッシャ(5)に突設されたスパ
イク(52)がタブ先端部(31)に食い込むことになり、互い
に重ね合わされた集電タブ(3)の先端部(31)とワッシャ
(5)とが互いに相対回転不能に連結される。これに対
し、ワッシャ(5)のスパイクの突設されていない表面は
滑らかであり、該表面とナット(97)との間の摩擦係数は
小さいため、ワッシャ(5)との間に滑りを発生させなが
らナット(97)のみが回転し、ワッシャ(5)が回転するこ
とはない。従って、集電タブ(3)に張力は作用せず、集
電タブ(3)の損傷が防止される。又、ワッシャ(5)のス
パイク(52)が集電タブ(3)の先端部(31)に食い込むこと
によって、ワッシャ(5)とタブ先端部(31)の間の接触抵
抗が低くなり、電池の出力が増大する。
【0013】具体的構成においては更に、互いに重ね合
わされた集電タブ(3)の先端部(31)と電極端子(91)の鍔
部(92)との間に、タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパ
イク(52)を突設した金属製のワッシャ(5)が介在してい
る。従って、互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先端
部(31)が2枚のワッシャ(5)(5)によって挟み込まれ、
これらが一体化されて、電極端子(91)の鍔部(92)とナッ
ト(97)との間に挟持される。ここで、一方のワッシャ
(5)に突設された複数本のスパイク(52)の位置と他方の
ワッシャ(5)に突設された複数本のスパイク(52)の位置
とを、互いに半径方向にずらすことによって、ナット(9
7)のねじ込みに伴うスパイクどうしの衝突を回避するこ
とが出来る。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る二次電池によれば、組立工
程におけるナット(97)のねじ込みに伴って集電タブ(3)
の先端部(31)が大きく回転することはないので、集電タ
ブ(3)が損傷を受ける虞はない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を円筒型リチウム二
次電池に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説
明する。第1実施例 本実施例の円筒型リチウム二次電池は、図1に示す様
に、筒体(11)の両端部に蓋体(12)(12)を溶接固定してな
る円筒状の電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(2)を
収容して構成されている。両蓋体(12)(12)には、正負一
対の電極端子機構(90)(90)が取り付けられており、巻き
取り電極体(2)と電極端子機構(90)とが複数本の集電タ
ブ(3)により互いに連結されて、巻き取り電極体(2)が
発生する電力を一対の電極端子機構(90)(90)から外部に
取り出すことが可能となっている。又、蓋体(12)にはガ
ス排出弁(13)が取り付けられている。尚、図1において
は、便宜上、一部の集電タブ(3)の先端部(31)が電極端
子機構(90)に接続されている状態のみを示し、他の集電
タブについては、先端部が電極端子機構(90)に接続され
ている状態の図示を省略している。
【0016】電極端子機構(90)は、電池缶(1)の蓋体(1
2)を貫通して取り付けられたボルト部材からなる電極端
子(91)を具え、該電極端子(91)の基端部には鍔部(92)が
形成されると共に、該鍔部(92)には、巻き取り電極体
(2)へ向けてねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)
にはねじ軸片(96)が螺合している。蓋体(12)の貫通孔に
は絶縁パッキング(93)が装着され、蓋体(12)と電極端子
(91)の間の電気的絶縁性とシール性が保たれている。電
極端子(91)には、筒体(11)の外側からワッシャ(94)が嵌
められると共に、ナット(95)が螺合しており、該ナット
(95)を締め付けて、電極端子(91)の鍔部(92)とワッシャ
(94)によって絶縁パッキング(93)を挟圧することによ
り、シール性を高めている。複数本の集電タブ(3)の先
端部(31)は、互いに重ね合わされた状態で、電極端子(9
1)のねじ軸片(96)に挿通されると共に、鍔部(92)とナッ
ト(97)の間に挟持されている。
【0017】又、互いに重ね合わされた複数本の集電タ
ブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間には、金属箔
(4)が介在している。尚、正極側の電極端子機構(90)に
おいて、集電タブ(3)、金属箔(4)及びナット(97)はそ
れぞれアルミニウム製である。これに対し、負極側の電
極端子機構(90)において、集電タブ(3)及び金属箔(4)
は銅製、ナット(97)は銅製の母材にニッケルメッキを施
したものである。又、正極側のアルミニウム製の金属箔
(4)は厚さ100μm程度、負極側の銅製の金属箔(4)
は厚さ50〜100μm程度に形成されている。
【0018】次に、上記円筒型リチウム二次電池の製造
方法について説明する。正極の作製 正極活物質としてのコバルト酸リチウム(LiCoO)
と、導電剤としての炭素と、結着剤であるポリフッ化ビ
ニリデンとを90:5:5の重量比で混合し、これにN
−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えることによっ
て、スラリーを調製する。このスラリーを正極集電体と
してのアルミニウム箔の両面にドクターブレード法によ
り塗布し、150℃で2時間の真空乾燥を施して、正極
を得る。
【0019】負極の作製 結着剤であるポリフッ化ビニリデンをNMPに溶解させ
てNMP溶液を調製する。そして、黒鉛粉末をポリフッ
化ビニリデンとの重量比が95:5となる様に混練して
スラリーを調製する。このスラリーを負極集電体として
の銅箔の両面にドクターブレード法により塗布し、15
0℃で2時間の真空乾燥を施して、負極を得る。
【0020】電解液の調製 エチレンカーボネートとジエルチルカーボネートを体積
比1:1で混合した溶媒に、LiPFを1mol/l
の割合で溶解し、電解液を調製する。
【0021】巻き取り電極体(2)の作製 正極を構成しているアルミニウム箔の表面に、アルミニ
ウム製の集電タブを10本、一定間隔で溶接すると共
に、負極を構成している銅箔の表面に、銅製の集電タブ
を10本、一定間隔で溶接する。そして、正極と負極の
間にセパレータを挟んで渦巻き状に巻回し、巻き取り電
極体を構成する。尚、セパレータとしては、イオン透過
性のポリエチレン製の微多孔性膜を採用する。
【0022】組立工程 図2に示す如く、電池缶を構成する蓋体(12)に電極端子
機構(90)を取り付け、電極端子(91)のねじ軸片(96)に、
巻き取り電極体から伸びる10本の集電タブの先端部(3
1)を挿通した後、金属箔(4)を挿通し、該ねじ軸片(96)
にナット(97)をねじ込むことによって、タブ先端部(31)
を電極端子機構(90)に連結する。尚、電池缶はアルミニ
ウム製であって、外径45mm、高さ150mmに形成
する。正極側の金属箔(4)はアルミニウム製であって、
厚さ100μm、負極側の金属箔(4)は銅製であって、
厚さ100μmである。又、ナット(97)の締め付けトル
クは294N・mとする。最後に、図1に示す如く、巻
き取り電極体(2)を筒体(11)を収納し、該筒体(11)の両
開口部に蓋体(12)を溶接固定して、円筒型リチウム二次
電池の組立を終了する。
【0023】上記円筒型リチウム二次電池の組立構成に
おいては、ねじ軸片(96)に対してナット(97)をねじ込む
工程で、互いに重ね合わされたタブ先端部(31)とナット
(97)との間に金属箔(4)が介在して、集電タブ(3)の伴
回りを抑制するため、集電タブ(3)に大きな張力は作用
せず、集電タブ(3)の損傷が防止される。
【0024】上述の製造方法によって第1実施例の円筒
型リチウム二次電池(実施例電池)を作製すると共に、金
属箔(4)を具えていないことを除いて実施例電池と同一
構成の円筒型リチウム二次電池(比較例電池1)と、金属
箔(4)を具えず且つナット(97)とタブ先端部(31)との接
合面に揮発性溶剤であるメタノールを塗布してナット(9
7)の締め付けを行なったことを除いて実施例電池と同一
構成の円筒型リチウム二次電池(比較例電池2)とを作製
し、それぞれナット(97)の締め付け後の集電タブ(3)の
状態を観察した。尚、比較例電池1及び比較例電池2に
おけるナット(97)の締め付けトルクは実施例電池と同じ
である。この結果、実施例電池では、全ての集電タブ
(3)に全く異常が無かったのに対し、比較例電池1にお
いては、集電タブ(3)に多数の亀裂が発見された。更に
比較例電池2においても、集電タブ(3)に幾つかの亀裂
が発見された。このことから、本発明の金属箔(4)を用
いた伴回り防止構造の効果が確認された。
【0025】第2実施例 本実施例の円筒型リチウム二次電池は、図3に示す如
く、複数本の集電タブ(3)の先端部(31)が、互いに重ね
合わされた状態で、電極端子(91)のねじ軸片(96)に挿通
されると共に、鍔部(92)とナット(97)の間に挟持されて
いる構成において、上記第1実施例と同様であるが、互
いに重ね合わされたタブ先端部(31)を挟んで両側には、
ステンレス鋼製のワッシャ(5)(5)が設置され、電極端
子(91)の鍔部(92)とナット(97)の間で挟圧されている。
電極端子機構(90)のその他の構成は、第1実施例と同一
である。尚、図3においては、便宜上、一部の集電タブ
(3)の先端部(31)が電極端子機構(90)に接続されている
状態のみを示し、他の集電タブについては、先端部が電
極端子機構(90)に接続されている状態の図示を省略して
いる。
【0026】ワッシャ(5)は、図5に示す如く平板状本
体(51)の片面に、円錐状を呈する複数本のスパイク(52)
を突設したものであって、図4に示す如く、ナット(97)
側のワッシャ(5)は、スパイク(52)をタブ先端部(31)へ
向けて設置され、鍔部(92)側のワッシャ(5)は、スパイ
ク(52)をタブ先端部(31)へ向けて設置されている。スパ
イク(52)の高さは例えば1.5mmである。従って、電
極端子(91)のねじ軸片(96)に対してナット(97)を締め付
けることによって、ワッシャ(5)のスパイク(52)がタブ
先端部(31)へ食い込み、重ね合わされたタブ先端部(31)
と両ワッシャ(5)(5)とは互いに相対回転不能に一体化
されることになる。
【0027】尚、2枚のワッシャ(5)(5)の内、一方の
ワッシャ(5)は、複数本のスパイク(52)が平板状本体(5
1)の内周寄りに突設され、他方のワッシャ(5)は、複数
本のスパイク(52)が平板状本体(51)の外周寄りに突設さ
れており、これによってスパイクどうしの衝突を回避し
ている。
【0028】次に、上記円筒型リチウム二次電池の製造
方法について説明する。正極及び負極の作製方法、電解
液の調製方法、及び巻き取り電極体の作製方法は、上記
第1実施例と同一である。但し、集電タブ(3)は、正極
(21)及び負極(23)にそれぞれ15本ずつ突設する。
【0029】組立工程においては、図4に示す如く、電
池缶を構成する蓋体(12)に電極端子機構(90)を取り付
け、電極端子(91)のねじ軸片(96)に、スパイク(52)を下
方に向けたワッシャ(5)、巻き取り電極体から伸びる1
5本の集電タブの先端部(31)、及びスパイク(52)を上方
に向けたワッシャ(5)を挿通した後、該ねじ軸片(96)に
ナット(97)をねじ込むことによって、タブ先端部(31)を
電極端子機構(90)に連結する。ここで、互いに重ね合わ
された15本の集電タブ(3)の先端部(31)の厚さは1.
6mmとなる。尚、ナット(97)の締め付けトルクは29
4N・mとする。最後に、図3に示す如く、巻き取り電
極体(2)を筒体(11)を収納し、該筒体(11)の両開口部に
蓋体(12)を溶接固定して、円筒型リチウム二次電池の組
立を終了する。
【0030】上記円筒型リチウム二次電池の組立工程に
おいては、ねじ軸片(96)に対してナット(97)をねじ込む
ことによって、両ワッシャ(5)(5)のスパイク(52)がタ
ブ先端部(31)に食い込んで、互いに重ね合わされたタブ
先端部(31)と両ワッシャ(5)(5)とが互いに相対回転不
能に連結される。これに対し、ワッシャ(5)のスパイク
の突設されていない表面は滑らかであるため、ナット(9
7)のみが回転し、ワッシャ(5)が回転することはない。
従って、集電タブ(3)に張力は作用せず、集電タブ(3)
の損傷が防止される。又、ワッシャ(5)のスパイク(52)
が集電タブ(3)の先端部(31)に食い込むことによって、
ワッシャ(5)とタブ先端部(31)との間の接触抵抗が低く
なる。
【0031】上述の製造方法によって第2実施例の円筒
型リチウム二次電池(実施例電池)を作製すると共に、ス
パイク(52)を具えない2枚の平板状ワッシャを配備した
ことを除いて実施例電池と同一構成の円筒型リチウム二
次電池(比較例)とを作製し、それぞれナット(97)の締め
付け後の集電タブ(3)の状態を観察した。尚、比較例電
池におけるナット(97)の締め付けトルクは実施例電池と
同じである。この結果、実施例電池では、全ての集電タ
ブ(3)に全く異常が無かったのに対し、比較例電池にお
いては、集電タブ(3)に亀裂や切断箇所が発見された。
このことから、本発明のスパイク付きワッシャ(5)を用
いた伴回り防止構造の効果が確認された。
【0032】又、電極端子(91)と集電タブ(3)との間の
電気抵抗(1kHz交流インピーダンス)を測定したとこ
ろ、実施例電池では、正極側の電極端子と集電タブとの
間の電気抵抗が0.43mΩ、負極側の電極端子と集電
タブとの間の電気抵抗が0.52mΩであったのに対
し、比較例電池では、正極側の電極端子と集電タブとの
間の電気抵抗が0.55mΩ、負極側の電極端子と集電
タブとの間の電気抵抗が0.62mΩであった。このこ
とから、本発明のスパイク付きワッシャ(5)による接触
抵抗低減効果が確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施例の二次電池の断面図
である。
【図2】該二次電池の電極端子機構の組立工程を説明す
る一部破断正面図である。
【図3】本発明における第2実施例の二次電池の断面図
である。
【図4】該二次電池の電極端子機構の組立構成を説明す
る一部破断正面図である。
【図5】ワッシャの拡大斜視図である。
【図6】二次電池の外観を示す斜視図である。
【図7】従来の二次電池の断面図である。
【図8】巻き取り電極体の一部展開斜視図である。
【符号の説明】
(1) 電池缶 (11) 筒体 (12) 蓋体 (2) 巻き取り電極体 (21) 正極 (22) セパレータ (23) 負極 (3) 集電タブ (31) タブ先端部 (4) 金属箔 (5) ワッシャ (52) スパイク (90) 電極端子機構 (91) 電極端子 (92) 鍔部 (96) ねじ軸片 (97) ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩野 秀雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 佐藤 広一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 船橋 淳浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H022 AA09 BB03 CC02 CC08 CC12 CC19 CC22 5H029 AJ14 AK03 AL07 AM03 AM05 BJ02 BJ14 DJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)
    が収容されると共に、電池缶(1)には、巻き取り電極体
    (2)の発生電力を外部に取り出すための一対の電極端子
    部が設けられ、巻き取り電極体(2)を構成する正極(21)
    及び負極(23)の内、少なくとも何れか一方の電極から複
    数本の集電タブ(3)が引き出され、該集電タブ(3)の先
    端部が一方の電極端子部に連結され、該電極端子部は、
    電池缶(1)を貫通して電池缶(1)に固定された電極端子
    (91)を具え、該電極端子(91)の基端部には、電池缶(1)
    内に位置する鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)
    にはねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にナット
    (97)が螺合し、鍔部(92)とナット(97)の間に、前記複数
    本の集電タブ(3)の先端部(31)が互いに重ね合わされた
    状態で挟持されている二次電池において、互いに重ね合
    わされた集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間
    に、金属箔(4)が介在していることを特徴とする二次電
    池。
  2. 【請求項2】 更に、互いに重ね合わされた集電タブ
    (3)の先端部(31)と電極端子(91)の鍔部(92)との間に、
    金属箔(4)が介在している請求項1に記載の二次電池。
  3. 【請求項3】 金属箔(4)は、集電タブ(3)と同じ材質
    から形成されている請求項1又は請求項2に記載の二次
    電池。
  4. 【請求項4】 電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)
    が収容されると共に、電池缶(1)には、巻き取り電極体
    (2)の発生電力を外部に取り出すための一対の電極端子
    部が設けられ、巻き取り電極体(2)を構成する正極(21)
    及び負極(23)の内、少なくとも何れか一方の電極から複
    数本の集電タブ(3)が引き出され、該集電タブ(3)の先
    端部が一方の電極端子部に連結され、該電極端子部は、
    電池缶(1)を貫通して電池缶(1)に固定された電極端子
    (91)を具え、該電極端子(91)の基端部には、電池缶(1)
    内に位置する鍔部(92)が形成されると共に、該鍔部(92)
    にはねじ軸片(96)が突設され、該ねじ軸片(96)にナット
    (97)が螺合し、鍔部(92)とナット(97)の間に、前記複数
    本の集電タブ(3)の先端部(31)が互いに重ね合わされた
    状態で挟持されている二次電池において、互いに重ね合
    わされた集電タブ(3)の先端部(31)とナット(97)との間
    には、タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパイク(52)を
    突設した金属製のワッシャ(5)が介在していることを特
    徴とする二次電池。
  5. 【請求項5】 更に、互いに重ね合わされた集電タブ
    (3)の先端部(31)と電極端子(91)の鍔部(92)との間に、
    タブ先端部(31)へ向けて複数本のスパイク(52)を突設し
    た金属製のワッシャ(5)が介在している請求項3に記載
    の二次電池。
  6. 【請求項6】 互いに重ね合わされた集電タブ(3)の先
    端部(31)を挟んで両側に配置された2枚のワッシャ(5)
    (5)の内、一方のワッシャ(5)に突設された複数本のス
    パイク(52)の位置と他方のワッシャ(5)に突設された複
    数本のスパイク(52)の位置とは、互いに半径方向にずれ
    ている請求項5に記載の二次電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013161719A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Gs Yuasa Corp 電池
JP2013239300A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Toyota Industries Corp 蓄電装置
JP2014035828A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toyota Industries Corp 蓄電装置
KR20190136497A (ko) * 2018-05-31 2019-12-10 엘에스엠트론 주식회사 에너지 저장장치

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