JP2015035365A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極端子をケースに締結固定するためのナットが緩むことを抑えることができる蓄電装置を提供すること。
【解決手段】電極端子の極柱部44の雄ねじ44aにはナット55が締結されている。極柱部44は、一端の端面において開口するとともに内面に雌ねじ44bが設けられた取付孔44cを有する。取付孔44cの雌ねじ44bには、極柱部44の一端の端面との間にバスバー60を挟んだ状態でボルト61が締結される。ボルト61を極柱部44の雌ねじ44bに締結することで、同極柱部44の一端が拡径している。
【選択図】図6

Description

本発明は、電極端子へのナットの螺合を通じて同電極端子がケースの壁部に締結固定されている蓄電装置に関するものである。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。
二次電池としては、特許文献1に記載のものが知られている。この二次電池の電極端子の極柱部は、その外面に雄ねじが設けられており、一端に周方向に突出する形状の鍔部を有している。電極端子は、上記鍔部がケース内部に配置された状態であり、且つ極柱部がケースの挿通孔に挿通した状態であり、且つ極柱部の先端がケース外部に突出した状態で同ケースに設けられている。そして、上記二次電池では、ナットと電極端子の鍔部との間にケースを挟んだ状態で、電極端子の極柱部の雄ねじにナットが螺合されることによって、ケースに電極端子が締結固定されている。
特開2000−215880号公報
二次電池は、充放電に際して温度が高くなる上に、充放電量の変化に伴って温度が変動する。上記二次電池では、ナットの螺合を通じて電極端子がケースに締結固定されているため、温度が変動すると、これに起因して電極端子の固定部分において熱応力が生じてしまう。そして、そうした熱応力が繰り返し作用することによって電極端子の固定部分が変形する等、同固定部分に経時的な変化が生じた場合には、ナットとその座面との接触面圧が低下して同ナットが緩むおそれがある。また、特に車両用の二次電池においては、走行時の振動も、ナットの緩みを助長する。これはケース内部からの電解液の漏れを招き易くなる等、二次電池の信頼性を低下させる一因となるために好ましくない。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、電極端子をケースに締結固定するためのナットが緩むことを抑えることができる蓄電装置を提供することにある。
以下、上記課題を達成するための蓄電装置は、挿通孔を有するケースと、外面に雄ねじが形成された極柱部を有し、前記極柱部の一端が前記挿通孔を介して前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、前記極柱部の一端側より前記雄ねじに締結されたナットと、を有する蓄電装置であって、前記極柱部の一端の端面において開口するとともに内面に雌ねじが設けられた取付孔と、前記極柱部と導通する導通部材を同極柱部の一端との間に挟んだ状態で、前記雌ねじに締結されるボルトと、を有し、前記ボルトを、前記極柱部の雌ねじに締結することで、前記極柱部の一端が拡径している。
上記蓄電装置では、ナットを電極端子の極柱部の雄ねじに締結した後に、ボルトを極柱部の取付孔の雌ねじに締結することによって同極柱部の一端(突端)側の部分が拡径するように変形する。そのため、そのように変形した極柱部の突端側の部分によって、ナットが緩んで極柱部の突端側に移動することを抑えることができる。
上記蓄電装置において、極柱部は、少なくとも前記ナットより前記端面寄りの部位にスリットを形成し、前記取付孔の内周面、及び前記ボルトのボルト軸部の少なくとも一方は同ボルトのボルト頭部側に向かい拡径するテーパ形状に形成すると共に、他方は前記テーパ形状に形成される部分と当接する当接部を有するものにすることができる。
上記蓄電装置によれば、極柱部へのボルトの締結に際して、ボルト軸部の当接部によって取付孔の内周面のテーパ形状の部分を外方に向けて押圧したり、ボルト軸部のテーパ形状の部分によって上記取付孔の内面の当接部を外方に向けて押圧したりすることができる。そのため、この押圧によって極柱部の突端側の部分を拡径するように変形させることができる。しかも、極柱部における前記ナットより突端寄りの部位にスリットが形成されているために、極柱部の突端側の部分を拡径するように適正に変形させることができる。
上記蓄電装置において、前記導通部材と前記極柱部の前記端面とが接触していることが好ましい。
上記蓄電装置によれば、極柱部へのボルトの締結に際して同極柱部の突端側の部分が押し拡げられるときに、極柱部の突端が導通部材に押し付けられた状態であるため、極柱部の突端と導通部材との接触面が擦れる。これにより、極柱部の突端と導通部材との接触部分における密着の度合いを高めることができるため、同部分の接触抵抗を小さくすることができ、電極端子の極柱部と導通部材とを好適に導通させることができる。
上記蓄電装置において、前記極柱部は、前記ナットが取り付けられた部分の外径と比較して、前記ナットより前記ボルトのボルト頭部側の部分の外径が大きい。
上記蓄電装置によれば、極柱部における上記ナットよりボルト頭部側の部分によって、極柱部の突端側へのナットの移動を抑えることができる。
上記蓄電装置として、二次電池を採用することができる。
本発明によれば、電極端子をケースに締結固定するためのナットが緩むことを抑えることができる。
実施形態の二次電池を示す分解斜視図。 二次電池の外観を示す斜視図。 電極組立体の構成要素を示す斜視図。 電極端子の極柱部周辺を示す断面図。 ボルトの側面図。 ボルト及びその周辺を示す部分断面図。 変形例のボルトの側面図。 変形例のボルトの側面図。 変形例のボルト及びその周辺を示す断面図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態について説明する。
図1または図2に示すように、二次電池10のケース12には電極組立体20が収容されている。ケース12は、開口部13dを有する直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13dを閉塞する矩形平板状の蓋体14とからなる。ケース本体13と蓋体14は、何れも金属製であり、ケース本体13と蓋体14はレーザー溶接によって接合されている。ケース本体13は、長方形状の底板13aと、底板13aの対向する一対の短側縁から立設された短側壁13bと、底板13aの対向する一対の長側縁から立設された長側壁13cとを備える。蓋体14は、所定の間隔をあけて並設された一対の挿通孔14bを有し、本実施形態では、蓋体14がケース12の壁部を構成している。また、本実施形態の二次電池10は、その外周が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
図3に示すように、電極組立体20は、正極電極21と負極電極22とを備えるとともに、正極電極21と負極電極22の間を絶縁するセパレータ23を介在させて層状をなす積層体とされている。正極電極21は、矩形状の正極用金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)21aと、その正極用金属箔21aの両面に形成された正極活物質層21bとを有する。負極電極22は、矩形状の負極用金属箔(本実施形態では銅箔)22aと、その負極用金属箔22aの両面に形成された負極活物質層22bとを有する。
正極電極21の一辺方向(長辺方向)の一部には、正極用金属箔21aを延出させて形成された正極集電タブ31が設けられている。正極集電タブ31は、電極組立体20を構成する各正極電極21において同位置に同一形状で形成されている。負極電極22の一辺方向(長辺方向)の一部には、負極用金属箔22aを延出させて形成された負極集電タブ32が設けられている。負極集電タブ32は、電極組立体20を構成する各負極電極22において同位置に同一形状で形成されている。
電極組立体20を構成する正極電極21は、それぞれの正極集電タブ31が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。同様に、電極組立体20を構成する負極電極22は、それぞれの負極集電タブ32が、正極集電タブ31と重ならないように積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、複数の正極集電タブ31は、電極組立体20における積層方向の一端から他端までの範囲に集められる。また、複数の負極集電タブ32も同様に、電極組立体20における積層方向の一端から他端までの範囲に集められる。
図1に示すように、電極組立体20は、正極集電タブ31を集めてなる正極タブ群45を備える。この正極タブ群45は、スポット溶接により、正極導電部材33に溶接されている。また、電極組立体20は、負極集電タブ32を集めてなる負極タブ群46を備える。この負極タブ群46は、スポット溶接により、負極導電部材37に溶接されている。なお、正極集電タブ31および負極集電タブ32の接続構造については、例えば、正極タブ群45に含まれる正極集電タブ31を相互に接続した後、最外の正極集電タブ31を正極導電部材33に溶接するなど、他の構造を採用することもできる。負極集電タブ32も同様である。
また、図1または図4に示すように、正極導電部材33及び負極導電部材37は、四角板状をなす端子接続部34を有する。端子接続部34において、電極端子としての正極端子41または負極端子42が溶接される面を第1面34aとし、第1面34aと反対側の面を第2面34bとする。正極導電部材33及び負極導電部材37は、第2面34bから第1面34aに向けて立ち上がる立上げ部35を有するとともに、端子接続部34から離れる方向に向けて立上げ部35から延びるタブ溶接部36を有している。なお、このタブ溶接部36は矩形板状である。
正極導電部材33の端子接続部34には正極端子41が溶接されるとともに、負極導電部材37の端子接続部34には負極端子42が溶接されている。正極端子41及び負極端子42は、それぞれ八角板状をなす鍔部43を有する。この鍔部43の平面形状は、各端子接続部34における第1面34aの平面形状とほぼ同じである。そして、鍔部43において、蓋体14の内面14aに対向する面を座面43aとするとともに、鍔部43の厚み方向に座面43aと反対側の面を組立体側端面43bとする。
鍔部43の中央からは円筒状の極柱部44が立設され、座面43aは極柱部44を取り囲んでいる。極柱部44は、外周面に雄ねじ44aを有するとともに、内周面にねじ溝としての雌ねじ44bを有する。雄ねじ44aと雌ねじ44bは逆ねじになっている。
鍔部43には、合成樹脂製の端子カバー50が装着されている。端子カバー50は、鍔部43の座面43aと蓋体14の内面14aとの間に介設された蓋側絶縁板51を備える。蓋側絶縁板51は、極柱部44が挿入される平面視U字状の挿入部51aを有し、蓋側絶縁板51の内周縁は円弧状である。また、蓋側絶縁板51は、挿入部51aを蓋側絶縁板51の一側方に開口させる切れ込み状の連通部51bを有し、挿入部51aと連通部51bによって蓋側絶縁板51は平面視U字状となっている。蓋側絶縁板51は、その内側縁に、連通部51bを挟んで対向し、かつ連通部51bに向けて突出する突部51cを有する。
蓋側絶縁板51は、その端縁のうち、挿入部51aを挟んだ連通部51bと反対側に位置する端縁にケース側絶縁板52を備え、このケース側絶縁板52は蓋体14から離れる方向に向けて延びている。ケース側絶縁板52は矩形板状であり、蓋側絶縁板51に対し垂直に延びている。ケース側絶縁板52において、蓋体14から離れた側の先端には、組立体側絶縁板53が蓋側絶縁板51と同じ方向に向けて、かつ組立体側端面43bに沿って延設されている。ケース側絶縁板52は矩形板状に形成されている。上記構成の端子カバー50は、電極端子(正極端子41及び負極端子42)に対し、ケース本体13の短側壁13b側から装着されている。
蓋側絶縁板51の挿入部51aには極柱部44が挿入され、蓋側絶縁板51が極柱部44のほぼ全周を取り囲んでいる。また、蓋側絶縁板51は鍔部43の座面43a上に支持されている。鍔部43の座面43a上には、合成ゴム製のOリング56が極柱部44を取り囲む状態で設けられている。Oリング56は、蓋側絶縁板51の挿入部51a内に配置されるとともに、ほぼ全周が蓋側絶縁板51によって取り囲まれている。すなわち、Oリング56は、連通部51bと対向する部位以外は、蓋側絶縁板51の内周縁によって取り囲まれている。組立体側絶縁板53は、鍔部43の組立体側端面43bより電極組立体20側に配置されるとともに、座面43aと反対側の組立体側端面43bに沿って延びている。また、組立体側絶縁板53は、鍔部43と電極組立体20との間に介装されている。
そして、端子カバー50における蓋側絶縁板51により、蓋体14と正極端子41及び負極端子42が電気的に絶縁されている。また、ケース側絶縁板52により、ケース本体13と、正極端子41及び負極端子42とが電気的に絶縁されている。さらに、組立体側絶縁板53により、電極組立体20と正極端子41及び負極端子42とが電気的に絶縁されている。
蓋側絶縁板51の挿入部51aに挿入された極柱部44は、蓋体14の挿通孔14bからケース12の外部に突出(露出)している。そして、正極端子41及び負極端子42の鍔部43は、極柱部44の両端のうちケース本体13内側に位置する端部に設けられている。また、鍔部43は、蓋体14と平行な断面積が、挿通孔14bの開口面積よりも大きく設定されている。このため、鍔部43は、ケース本体13の内側で挿通孔14bから抜け出し不能になっている。蓋体14の挿通孔14bの内周面と、極柱部44の外周面とは、合成樹脂製の絶縁部材19によって絶縁されている。
絶縁部材19は、円環状の筒状部24と、この筒状部24の軸方向の一端から径方向外方へ延設されたフランジ部25とを有する。筒状部24は、挿通孔14bの内周面と極柱部44の外周面との間に介装されている。フランジ部25は、蓋体14の外面14cにおいて挿通孔14bの周囲に設けられている。
極柱部44の雄ねじ44aにはケース12の外方から締結部材としてのナット55が螺合(締結)されて、極柱部44にナット55が取着されている。なお、上記二次電池10では、極柱部44の一端がナット55より外方(図4における上方)に突出している。
蓋体14の外面14cにおける挿通孔14bの周縁とナット55の上記蓋体14側の端面との間には絶縁部材19のフランジ部25が挟圧されており、フランジ部25によってナット55と蓋体14とが絶縁されている。ナット55が極柱部44に螺合されることによって、ナット55と鍔部43との間に、フランジ部25、蓋体14、Oリング56及び蓋側絶縁板51が狭圧されるとともに極柱部44が蓋体14に締結固定されている。この締結状態では、Oリング56は、圧縮状態で蓋体14の内面14a及び鍔部43の座面43aに密接し、挿通孔14bの周囲をシールしている。
二次電池10は、車両用の蓄電装置として用いられる場合、複数の二次電池10を直列に接続し、電池パックとされた状態で用いられる。図1に示すように、二次電池10同士を電気的に接続する導通部材としてのバスバー60は、矩形板状であり、一対の挿通部60aを有する。バスバー60は、極柱部44の突端面(一端の端面)に支持されている。具体的には、極柱部44は前記鍔部43と反対側の突端において開口するとともに内面に雌ねじ44bが設けられた取付孔44cを有している。この取付孔44cの雌ねじ44bにはバスバー60を極柱部44に固定するボルト61が螺合されている。ボルト61は、ボルト軸部61aの外面において上記雌ねじ44bに螺合する雄ねじ61dと、ボルト軸部61aの軸方向一端のボルト頭部61bとを有する。ボルト61のボルト頭部61bによってバスバー60が極柱部44の突端面に押し当てられて、極柱部44とバスバー60が導通している。
以下、上記ボルト61の形状を詳しく説明する。
図5に示すように、ボルト61は、ボルト軸部61aにおけるボルト頭部61b側の部分に、ボルト頭部61b側に向かうに連れて拡径された形状のテーパ部61cを有する。図6に示すように、ボルト61のテーパ部61cは、ボルト軸部61aにおける前記極柱部44の雌ねじ44bの内部に配置される部分であり、且つボルト軸部61aにおけるナット55よりボルト頭部61b側の部分に配置される部分を含んでいる。
図1または図4に示すように、極柱部44の取付孔44cの突端側の部分は、その内面が断面円状であり且つ突端に向かうほど拡径された形状のテーパ部44eを有する。また、極柱部44の突端側の部分には、その突端を始点として同極柱部44の延設方向(図4の上下方向)において延びるスリット44dが形成されている。極柱部44は、ナット55の回転軸心の周囲において90度間隔で延びる4本のスリット44dを有している。これらスリット44dにより、極柱部44は、その突端部分が周方向において4つに分割された構造になっている。
次に、上記ボルト61を用いることによる作用について説明する。
図1に示すように、二次電池10では、先ず、電極端子の鍔部43とナット55との間に蓋体14における挿通孔14bの周縁、絶縁部材19、端子カバー50、及びOリング56を挟んだ状態で、同ナット55が電極端子の極柱部44の雄ねじ44aに螺合(締結)される。このとき、図4に示すように、極柱部44の突端がナット55より外方に突出した状態になる。
その後、図6に示すように、極柱部44の突端とボルト頭部61bとの間にバスバー60を挟んだ状態で、同ボルト61が極柱部44の取付孔44cの雌ねじ44bに螺合(締結)される。二次電池10では、極柱部44にボルト61を締結する際に、ボルト軸部61aのテーパ部61cが極柱部44の突端部分にさしかかると、図6中に黒塗りの矢印で示すようにテーパ部61cの外面によって上記取付孔44cの内面から極柱部44の突端部分を押し開くように、同極柱部44の突端部分(詳しくは、雌ねじ44bやテーパ部44e)が外方に向けて押圧される。こうしたボルト軸部61aのテーパ部61cによる押圧によって、極柱部44の突端側の部分が拡径するように変形する。これにより、極柱部44における上記ナット55が取り付けられた部分の外径(雄ねじ44aの刃先円の直径)と比較して、極柱部44における上記ナット55よりボルト頭部61b側(図5の上方側)の部分の外径が大きくなっている。二次電池10では、極柱部44の突端にスリット44dが形成されているため、同極柱部44の突端部分が変形し易い構造になっている。また二次電池10では、極柱部44のテーパ部44eとボルト軸部61aのテーパ部61cとが共に、テーパ形状に形成された部分になるとともに同部分に当接する当接部になる。
なお、図6はボルト61の締結によって極柱部44の突端部分が拡径した状態を示している。また図6では、極柱部44の変形態様の理解を容易にするために、ナット55の雌ねじのねじ山と極柱部44の雄ねじ44aのねじ山とを省略して示すとともに、ボルト61のテーパ部61cのテーパ角度と極柱部44の突端部分の変形量とを誇張して示している。実際には、ナット55の内径L1(歯底円の直径)と比較して、極柱部44における上記ナット55よりボルト頭部61b側(図6の上方側)の部分の外径L2(雄ねじ44aの刃先円の直径)が、若干大きくなる程度に、極柱部44の突端部分が変形する。
上記実施形態によれば、以下に記載する効果を得ることができる。
(1)ボルト61を極柱部44の取付孔44cの雌ねじ44bに締結することによって同極柱部44の突端側の部分を拡径するように変形させることができる。そして、このようにして変形させた極柱部44の突端側の部分によって、ナット55が緩んで極柱部44の突端側に移動することを抑えることができる。これにより、Oリング56の圧縮状態を良好に維持してシール性能の低下を抑えるなど、ナット55の緩みに起因する二次電池10の信頼性の低下を抑えることができる。
(2)極柱部44における前記ナット55より突端寄りの部位にスリット44dが形成されているために、極柱部44の突端側の部分を拡径するように適正に変形させることができる。
(3)バスバー60と極柱部44の突端面とが接触している。そのため、電極端子の極柱部44へのボルト61の締結に際して同極柱部44の突端が押し拡げられるときに、極柱部44の突端がバスバー60に押し付けられた状態であるため、極柱部44の突端とバスバー60との接触面が擦れる。電極端子やバスバーの材料には、銅系金属やアルミニウム系金属が用いられることが多い。これらの金属にて、表面に形成される酸化膜は、表面における電気抵抗(接触抵抗)を増大させる。特に純アルミや、純アルミに近いアルミ合金が用いられる場合、空気中で、容易に表面に酸化膜が形成される。前記の接触面の摩擦により、極柱部44の表面やバスバー60の表面の酸化膜を削り取りつつ、極柱部44の突端とバスバー60とを接触させることができる。そのため、極柱部44の形成材料(例えば銅合金やアルミニウム合金)そのもの、あるいはバスバー60の形成材料(例えば銅合金)そのものを接触させることが可能になり、それら極柱部44及びバスバー60の接触部分の接触抵抗を小さくすることができる。また、極柱部44の突端とバスバー60との接触面が擦れることにより、極柱部44の表面やバスバー60の表面の凹凸を小さくして平らにすることができる。そのため、極柱部44の突端とバスバー60との密着の度合いを高めることができ、それらの接触部分の接触抵抗を小さくすることができる。これにより、電極端子の極柱部44にバスバー60を好適に導通させることができる。
(4)ボルト61により、バスバー60を電極端子に締結する作業により、電極端子の極柱部44を変形させることができる。専用の部材を用いてナットの緩みを防止する構造は公知であるが、本実施形態では、前述の構成により、ナットのゆるみ止めの為の専用の部品の追加や、新たな工程を追加すること無く、ナットの緩みを防止できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
○ 極柱部44の取付孔44cのテーパ部44eに雌ねじを設けてもよい。
○ ボルト61のテーパ部61cに雄ねじを設けてもよい。
○ ボルト61にテーパ部61cが設けられている場合には、極柱部44の取付孔44cの突端側の部分を、テーパ形状にすることに限らず、同じ直径の断面円状で延びる形状にしてもよい。
○ ボルト軸部61aのボルト頭部61b側の部分の全体をテーパ形状にすることに限らず、図7に示すように、バスバー60に挿通される部分を同じ直径の断面円形で延びる円柱形状の円柱部71aとし、それ以外の部分をボルト頭部61b側に向かうほど拡径されたテーパ形状のテーパ部71cとしてもよい。また図8に示すように、ボルト軸部61aの一部が突出した形状にするとともに、同部分をボルト頭部61b側に向かうほど拡径されたテーパ形状のテーパ部81cにしてもよい。要は、ボルト軸部61aおける前記雌ねじ44bの内部に配置された部分であり、且つボルト軸部61aにおけるナット55よりボルト頭部61b側の部分の少なくとも一部が、ボルト頭部61b側に向かうに連れて拡径されたテーパ形状になっていればよい。
○ 極柱部44の取付孔44cの突端側にテーパ部44eを有する場合、必ずしも、ボルト軸部61aにテーパ形状を必要とするものではない。例えば、図9に示すように、ボルト軸部91aにおけるボルト頭部61b側に他の部分と比較して外径の大きい大径部91cを形成し、この大径部91cが極柱部44のテーパ部44eに当接することで、同極柱部44の突端側の部分を拡径する構造としてもよい。こうした構造の二次電池では、極柱部44のテーパ部44eがテーパ形状に形成された部分になり、ボルト軸部91aの大径部91cが当接部になる。
○ スリット44dを、極柱部44の突端部分のみにおいて延びる形状にすることに限らず、極柱部44の突端から鍔部43まで延びる形状にしてもよい。また、極柱部44に、1本〜3本のスリット44dを設けたり、5本以上のスリット44dを設けたりしてもよい。更に、ボルト61の極柱部44への締結に際して、同極柱部44の突端部分が適正量だけ変形するのであれば、スリット44dを省略してもよい。
○ 極柱部44の他端をケース本体13内部より抜け出し不能とする構造は、鍔部43に限定されるものではなく、例えば、極柱部44の他端が正極導電部材33また負極導電部材37に直接溶接されていてもよい。または、ケース本体13内部側にて、極柱部44に別のナットを螺合し、ナット55と合わせ、ケース本体13を挟持する構造としてもよい。ナット55の締結により、電極端子の極柱部44が固定されるものであれば、ケース本体13内部側に配置される極柱部44の他端側の構造は、特に限定されるものではない。
○ 電極組立体20を構成する正極電極21、及び負極電極22の枚数は適宜変更してもよい。
○ 電極組立体20は、帯状の正極電極21と負極電極22との間に帯状のセパレータ23を介在させて、これらを捲回軸周りに渦捲き状に捲回して構成された捲回型としてもよい。
○ ケース12の形状は、円柱状や、楕円柱状に形成してもよい。
○ 蓄電装置はニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタとして具体化してもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、12…ケース、14…蓋体、14b…挿通孔、19…絶縁部材、41…電極端子としての正極端子、42…電極端子としての負極端子、44…極柱部、44a…雄ねじ、44b…雌ねじ、44c…取付孔、55…締結部材としてのナット、56…Oリング、60…導通部材としてのバスバー、61…ボルト、61a,91a…ボルト軸部、61b…ボルト頭部、61c,71c,81c…テーパ部、91c…当接部としての大径部。

Claims (5)

  1. 挿通孔を有するケースと、
    外面に雄ねじが形成された極柱部を有し、前記極柱部の一端が前記挿通孔を介して前記ケース外に突出した状態で前記ケースに設けられた電極端子と、
    前記極柱部の一端側より前記雄ねじに締結されたナットと、を有する蓄電装置であって、
    前記極柱部の一端の端面において開口するとともに内面に雌ねじが設けられた取付孔と、
    前記極柱部と導通する導通部材を同極柱部の一端との間に挟んだ状態で、前記雌ねじに締結されるボルトと、を有し、
    前記ボルトを、前記極柱部の雌ねじに締結することで、前記極柱部の一端が拡径していることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記極柱部は、少なくとも前記ナットより前記端面寄りの部位に、スリットが形成されており、
    前記取付孔の内周面、及び前記ボルトのボルト軸部の少なくとも一方は同ボルトのボルト頭部側に向かい拡径するテーパ形状に形成されると共に、他方は前記テーパ形状に形成される部分と当接する当接部を有している請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記導通部材と前記極柱部の前記端面とが接触している請求項1または請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記極柱部は、前記ナットが取り付けられた部分の外径と比較して、前記ナットより前記ボルトのボルト頭部側の部分の外径が大きい請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の蓄電装置。
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