JP2015207463A - 蓄電装置の端子カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】取り扱いが容易で電極端子の短絡を好適に抑えることのできる蓄電装置の端子カバーを提供する。【解決手段】二次電池10は、先端がケース12外に突出した状態の正極端子41や、ケース12と正極端子41との間に配置されてケース12及び正極端子41の間を絶縁する絶縁カバー19を備える。端子カバー70は、絶縁カバー19と一体に設けられて正極端子41の周囲全周を囲う形状のベース壁部71と、正極端子41の周囲全周を囲う形状の可動壁部75とを備える。可動壁部75は、正極端子41の先端が内部に没入した状態になる位置から外部に露出した状態になる位置までの範囲で、ベース壁部71に対してケース12から離間する方向及びケース12に近接する方向に移動可能である。端子カバー70は、可動壁部75をケース12から離間する方向に付勢する圧縮コイルばね80を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電装置の端子カバーに関するものである。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池としては、内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースや、挿通孔に挿通した状態であり且つ先端がケースの外方に突出した状態で同ケースに設けられた電極端子、ケースと電極端子との間に配置されて同ケース及び電極端子の間を絶縁する絶縁カバーなどを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
従来、上記二次電池の組み立て過程や組み立て後の保管時、あるいは車両の補修に際して二次電池が取り外されたとき等といった二次電池が固定されていないときに、電極端子にその露出部分を覆う形状の端子カバーを取り付けることが多用されている。こうした端子カバーにより、二次電池の転倒などに起因する電極端子への不要な接触による短絡が回避される。
特開2012−28308号公報
ここで、上記端子カバーは不要に外れるおそれがある。また、バスバーなどの回路部材の電極端子への接続に際して端子カバーを電極端子から取り外したときに、同端子カバーの仮置き場所や保管場所に困るといった問題もある。上記端子カバーは、こうした点において改善の余地がある。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、取り扱いが容易で電極端子の短絡を好適に抑えることのできる蓄電装置の端子カバーを提供することにある。
上記課題を達成するための端子カバーは、内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、前記挿通孔に挿通された状態で前記ケースに設けられて先端が前記ケース外に突出した状態の電極端子と、前記ケースと前記電極端子との間に配置されて前記ケース及び前記電極端子の間を絶縁する絶縁カバーと、を備える蓄電装置に適用される。そして、上記端子カバーは、前記絶縁カバーと一体に設けられて前記電極端子の周囲全周を囲う形状のベース壁部と、前記電極端子の周囲全周を囲う形状をなし、前記電極端子の先端が内部に没入した状態になる位置から外部に露出した状態になる位置までの範囲で、前記ベース壁部に対して前記ケースから離間する方向及び前記ケースに近接する方向に移動可能な可動壁部と、前記可動壁部を前記ケースから離間する方向に付勢する付勢部と、を有する。
上記端子カバーによれば、前述した回路部材(例えばバスバー)が電極端子に接続されていないときには、付勢部の付勢力によって可動壁部が、その可動範囲におけるケースから最も離間した位置、すなわち電極端子の先端が内部に没入した状態の位置になる。そのため、端子カバーによって電極端子の短絡を抑えることができる。一方、電極端子に前記回路部材を接続するときには、付勢部の付勢力に抗して可動壁部をケースに近接する方向に移動させることにより、電極端子の先端が外部に露出する位置まで可動壁部を移動させることができる。そのため、端子カバーが蓄電装置に設けられた状態のままで、同端子カバーに遮られることなく電極端子に上記回路部材を接続することが可能になる。したがって、上記端子カバーが蓄電装置から不要に外れてしまうことがなく、前記回路部材を電極端子に接続した後に端子カバーの仮置き場所や保管場所に困ったりすることもない。しかも上記端子カバーは絶縁カバーに一体に設けられているため、絶縁カバーと共に端子カバーをケースに取り付けることにより、同端子カバーを蓄電装置に容易に取り付けることができる。このように、取り扱いが容易な端子カバーによって電極端子の短絡を好適に抑えることができる。
上記端子カバーにおいて、前記絶縁カバーと前記ベース壁部とが一体形成されているとよい。
上記端子カバーによれば、蓄電装置の部品点数が少なくなって組み立て作業の工数が少なくなるため、コストダウンを図ることができる。
上記端子カバーにおいて、前記ベース壁部及び前記可動壁部は、同一中心で延びる円筒形状をなし、その一方に形成された環状凹部に他方の端部が挿入された状態になっており、前記付勢部は、前記ベース壁部及び前記可動壁部の一方の前記環状凹部への他方の侵入に伴い圧縮される状態で、前記環状凹部の内部に配置された圧縮コイルばねであることが好ましい。
上記端子カバーによれば、電極端子に前記回路部材が接続されていないときには、端子カバーが伸長するように、圧縮コイルばねの付勢力によってベース壁部から離間する方向に可動壁部を移動させることができる。しかも、電極端子に前記回路部材を接続するときには、端子カバーが短縮するように、圧縮コイルばねの付勢力に抗してベース壁部に近接する方向に可動壁部を移動させることができる。
上記端子カバーにおいて、前記可動壁部は、前記電極端子の周囲を囲む筒形状で延びる周壁部と、同周壁部の二つの開口のうちの前記離間する方向側の開口を塞ぐ形状の蓋部と、当該蓋部に形成された貫通孔とを有することが好ましい。
上記端子カバーによれば、電極端子に前記回路部材が接続されていないときには、周壁部に加えて蓋部によっても電極端子が覆われるようになるため、同蓋部の分だけ電極端子の先端側からの同電極端子への不要な接触が生じにくくなり、電極端子の短絡を好適に抑えることができる。しかも、電極端子に前記回路部材を接続するときには、電極端子の先端を、上記蓋部の貫通孔を介して可動壁部の外部に露出させることができる。
前記蓄電装置として、二次電池を採用することができる。
本発明によれば、取り扱いの容易な端子カバーによって電極端子の短絡を好適に抑えることができる。
一実施形態の端子カバーが適用される蓄電装置の分解斜視図。 同蓄電装置の斜視図。 電極組立体の構成要素を示す斜視図。 端子カバー及びその周辺の断面図。 端子カバー及びその周辺の断面図。 他の実施形態の端子カバー及びその周辺の断面図。
以下、蓄電装置の端子カバーの一実施形態について説明する。
図1または図2に示すように、蓄電装置としての二次電池10において、金属製(例えば、アルミニウム)のケース12には電極組立体20が収容されている。ケース12は、開口部13dを有する直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13dを閉塞する矩形平板状の蓋14とからなる。蓋14は、所定の間隔をあけて並設された一対の挿通孔14bを有する。本実施形態の二次電池10は、その外周が角型をなす角型のリチウムイオン電池である。
図3に示すように、電極組立体20は、正極電極21と負極電極22とを備えるとともに、正極電極21と負極電極22の間を絶縁するセパレータ23を介在させて層状をなす積層体とされている。正極電極21の一辺方向(長辺方向)の一部には、正極集電タブ31が設けられている。正極集電タブ31は、電極組立体20を構成する各正極電極21において同位置に同一形状で形成されている。また、負極電極22の一辺方向(長辺方向)の一部には負極集電タブ32が設けられている。負極集電タブ32は、電極組立体20を構成する各負極電極22において同位置に同一形状で形成されている。
図1に示すように、電極組立体20を構成する正極電極21は、それぞれの正極集電タブ31が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。同様に、電極組立体20を構成する負極電極22は、それぞれの負極集電タブ32が、正極集電タブ31と重ならないように積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、複数の正極集電タブ31は、電極組立体20における積層方向の一端から他端までの範囲に集められる。また、複数の負極集電タブ32も同様に、電極組立体20における積層方向の一端から他端までの範囲に集められる。
電極組立体20は、正極集電タブ31を集めてなる正極タブ群45を備える。この正極タブ群45の少なくとも最外の正極集電タブ31が、正極導電部材33に溶接されている。また、電極組立体20は、負極集電タブ32を集めてなる負極タブ群46を備える。この負極タブ群46の少なくとも最外の負極集電タブ32が負極導電部材37に溶接されている。
図1または図4に示すように、正極導電部材33には電極端子としての正極端子41が溶接されるとともに、負極導電部材37には電極端子としての負極端子42が溶接されている。正極端子41及び負極端子42は、それぞれ八角板状をなす鍔部43を有する。なお鍔部43において、蓋14の内面14aに対向する面を座面43aとするとともに、鍔部43の厚み方向に座面43aと反対側の面を電極組立体側端面43bとする。鍔部43の中央からは円筒状の極柱部44が立設され、座面43aは極柱部44を取り囲んでいる。極柱部44は、外周面に雄ねじ44aを有するとともに、内周面に雌ねじ44bを有する。
鍔部43には、合成樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド[PPS])製の絶縁部材50が装着されている。絶縁部材50の一部分は、鍔部43の座面43aと蓋14の内面14aとの間に配置される蓋側絶縁板51である。また、絶縁部材50の一部分は、蓋側絶縁板51の端縁に配置されるケース側絶縁板52であり、このケース側絶縁板52は蓋14から離れる方向に向けて延びている。ケース側絶縁板52は矩形板状であり、蓋側絶縁板51に対し垂直に延びている。ケース側絶縁板52において、蓋14から離れた側の先端には、電極組立体側絶縁板53が蓋側絶縁板51と同じ方向に向けて、かつ電極組立体側端面43bに沿って延設されている。電極組立体側絶縁板53は矩形板状であり、鍔部43と電極組立体20との間に介装されている。鍔部43の座面43a上には、シール部材としてのOリング56が極柱部44を取り囲む状態で設けられている。
そして、絶縁部材50における蓋側絶縁板51により、蓋14と、正極端子41及び負極端子42とが電気的に絶縁されている。また、ケース側絶縁板52により、ケース本体13と、正極端子41及び負極端子42とが電気的に絶縁されている。さらに、電極組立体側絶縁板53により、電極組立体20と、正極端子41及び負極端子42とが電気的に絶縁されている。
極柱部44は、蓋14の挿通孔14bからケース12の外部に突出(露出)している。そして、正極端子41及び負極端子42の鍔部43は、極柱部44の両端部のうちケース本体13内側に位置する端部に設けられている。蓋14の挿通孔14bの内周面と、極柱部44の外周面とは、絶縁カバー19によって絶縁されている。
絶縁カバー19は、円環状の筒状部24と、この筒状部24の軸方向の一端から径方向外方へ延設されたフランジ部25とを有する。筒状部24は、挿通孔14bの内周面と、極柱部44の外周面との間に介装されている。フランジ部25は、蓋14の外面において挿通孔14bの周囲に設けられている。この絶縁カバー19には、正極端子41または負極端子42の周囲を覆う形状の端子カバー70が一体に設けられている。この端子カバー70の具体構成については後に詳述する。
極柱部44の雄ねじ44aにはナット55が螺合されている。そして、蓋14の外面における挿通孔14bの周縁とナット55の蓋14側の端面との間には絶縁カバー19のフランジ部25が挟圧されており、フランジ部25によってナット55と蓋14が絶縁されている。また、ナット55が極柱部44に螺合されることによって、ナット55と鍔部43との間に、フランジ部25、蓋14、Oリング56及び蓋側絶縁板51が挟圧されるとともに極柱部44が蓋14に締結固定されている。この締結状態では、Oリング56は、圧縮状態で蓋14の内面14a及び鍔部43の座面43aに密接し、挿通孔14bの周囲をシールしている。
図1に示すように、二次電池10同士を電気的に接続するバスバー60は、矩形板状であり、一対の挿通部60aを有する。バスバー60は、極柱部44の先端面に支持されている。極柱部44の雌ねじ44bには、ボルト61が螺合されている。よって、極柱部44の雌ねじ44bは、鍔部43とは反対側の端部に設けられており、この雌ねじ44bには、バスバー60を極柱部44に固定するボルト61が螺合されている。このボルト61によってバスバー60が極柱部44の先端面に押し当てられるとともに、極柱部44とバスバー60が導通している。
以下、前記端子カバー70の詳細について説明する。
図2または図4に示すように、端子カバー70は円筒形状のベース壁部71を有する。このベース壁部71は、間隔を置いて円筒形状で延びる外筒部72と内筒部73とからなる二重筒形状であり、外筒部72と内筒部73との間に環状凹部74を有する。内筒部73の突端(図4における上方側の端部)には、外筒部72側に向けて円環状で突出する形状の係合部71aを有する。このベース壁部71は、極柱部44及びナット55の周囲全周を囲うように極柱部44の外面に沿う方向に延びている。ベース壁部71は、合成樹脂(例えば、PPS)製であり、絶縁カバー19のフランジ部25の外縁端から突出する形状で同フランジ部25と一体に形成されている。
また、端子カバー70は、極柱部44の周囲全周を囲うように同極柱部44の外面に沿う形状の可動壁部75を備える。この可動壁部75は、合成樹脂(例えば、PPS)製であり、上記ベース壁部71と同一中心で延びる円筒形状の周壁部76を有する。上記周壁部76は、上記蓋14側の端部(図4における下方側の端部)に、極柱部44側に向けて円環状で突出する形状の係合部75aを有する。端子カバー70では、周壁部76の上記係合部71a側の端部がベース壁部71の環状凹部74内に挿入された状態になっている。そして、周壁部76はベース壁部71の環状凹部74に侵入可能になっている。
ベース壁部71の環状凹部74の内部には付勢部としての圧縮コイルばね80が封入されている。この圧縮コイルばね80は環状凹部74の内部全周にわたって延びる形状である。圧縮コイルばね80は、周壁部76の上記係合部75a側の端部と環状凹部74の底部74aとの間に挟持されており、周壁部76の環状凹部74への侵入に伴い圧縮される状態になっている。この圧縮コイルばね80により、周壁部76が蓋14から離間する方向、すなわち環状凹部74から脱出する方向に付勢されている。
次に、本実施形態の端子カバー70による作用について説明する。
端子カバー70は、周壁部76が環状凹部74から脱出する方向に移動したときに、周壁部76の係合部75aとベース壁部71の係合部71aとが係合して、周壁部76の脱出方向への移動が規制される構造になっている。
図4に示すように、電極端子(正極端子41または負極端子42)にバスバー60が接続されていないときには、ベース壁部71の環状凹部74内の圧縮コイルばね80によって可動壁部75が蓋14から離間する方向に付勢されている。そのため、可動壁部75の位置が、周壁部76の係合部75aとベース壁部71の係合部71aとが係合する位置、すなわち蓋14から最も離間した位置になる。そして、このとき可動壁部75が、電極端子の先端が可動壁部75の内部に没入した状態の位置になる。
一方、図5に示すように、電極端子にバスバー60を接続するときには、同バスバー60によって圧縮コイルばね80の付勢力に抗して可動壁部75の先端(図5における上端)が押圧されることにより、可動壁部75が蓋14に近接する方向に移動するようになる。そして、こうした可動壁部75の移動(図中に黒塗りの矢印で示す)により、電極端子の先端が可動壁部75の外部に露出した状態になる。すなわち、電極端子にバスバー60を接続するときには、電極端子の先端が可動壁部75の外部に露出する位置まで同可動壁部75が移動するようになる。
このように上記端子カバー70の可動壁部75は、電極端子の先端が可動壁部75の内部に没入した状態になる位置から同可動壁部75の外部に露出した状態になる位置までの範囲で、ベース壁部71に対して蓋14から離間する方向及び同蓋14に近接する方向に移動可能になっている。
本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)電極端子にバスバー60が接続されていないときには、電極端子の先端が可動壁部75の内部に没入した状態になるため、端子カバー70によって電極端子の短絡を抑えることができる。また、電極端子にバスバー60を接続するときには、電極端子の先端が可動壁部75の外部に露出した状態になるため、端子カバー70が二次電池10に設けられた状態のままで、同端子カバー70に遮られることなく電極端子にバスバー60を接続することができる。したがって、端子カバー70が二次電池10から不要に外れてしまうことがなく、バスバー60を電極端子に接続した後に端子カバー70の仮置き場所や保管場所に困ったりすることもない。しかも端子カバー70は絶縁カバー19に一体に設けられているため、絶縁カバー19と共に端子カバー70を蓋14に取り付けることにより、同端子カバー70を二次電池10に容易に取り付けることができる。このように、取り扱いが容易な端子カバー70によって電極端子の短絡を好適に抑えることができる。
(2)端子カバー70が絶縁カバー19と一体形成されている分だけ二次電池10の部品点数が少なくなって組み立て作業の工数が少なくなるため、コストダウンを図ることができる。また、加工の困難な薄い平板形状の蓋14に端子カバーが設けられたものと比較して、端子カバー70を容易に二次電池10に取り付けることもできる。
(3)電極端子にバスバー60が接続されていないときには、端子カバー70が伸長するように可動壁部75を移動させることができる。しかも、電極端子にバスバー60を接続するときには、端子カバー70が短縮するように可動壁部75を移動させることができる。
(4)電極端子からバスバー60を取り外したときに、圧縮コイルばね80の付勢力によって、内部に電極端子が没入する位置(図4に示す位置)まで可動壁部75が自動的に移動するようになる。そのため、バスバー60の取り外しに際して、端子カバー70によって電極端子を保護するための作業が必要なく、電極端子を好適に保護することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
○ 図6に示すように、絶縁カバー90と端子カバー100とを別体にしてもよい。この場合、フランジ部25の外周面に雄ねじ91を有する絶縁カバー90を採用するとともにベース壁部71の内面に雌ねじ101を有する端子カバー100を採用し、雄ねじ91を雌ねじ101に螺合することによって絶縁カバー90に端子カバー100を一体化することができる。その他、フランジ部25の外周面とベース壁部71の内周面とを接着や溶着によって一体化することもできる。
○ ベース壁部71の環状凹部74の内部に、同環状凹部74の内部全周にわたって延びる形状の圧縮コイルばね80を一つのみ配設することに限らず、間隔をおいて複数の圧縮コイルばねを配設してもよい。
○ 可動壁部75に、周壁部76の二つの開口のうちの前記蓋14から遠い側の開口の一部を塞ぐ形状の蓋部と、同蓋部に設けられた貫通孔とを配設してもよい。この貫通孔の形状は、ナット55を極柱部44の雄ねじ44aに締結するための工具を可動壁部75の内部に挿入可能な形状(例えば円形状)であればよい。
こうした二次電池によれば、電極端子にバスバー60が接続されていないときには、周壁部76に加えて蓋部によっても電極端子が覆われるようになるため、同蓋部の分だけ電極端子の先端側からの同電極端子への不要な接触が生じにくくなり、電極端子の短絡を好適に抑えることができる。しかも、電極端子にバスバー60を接続するときには、可動壁部75の蓋部をバスバー60によって押圧することにより、蓋部の貫通孔を介して電極端子の先端が可動壁部75の外部に露出する位置まで同可動壁部75を移動させることができる。そのため、可動壁部75に蓋部が設けられているとはいえ、同蓋部に遮られることなく電極端子にバスバー60を接続することができる。
○ ベース壁部71及び可動壁部75として、断面楕円状の楕円筒形状のものや断面多角形状の角筒形状のものなど、円筒形状以外の任意の筒形状のものを採用することができる。
○ 端子カバーを、可動壁部が内部に環状凹部を有する構造であり、且つベース壁部の端部が環状凹部内に挿入されている構造にしてもよい。
○ 電極組立体20は、帯状の正極電極21と負極電極22との間に帯状のセパレータ23を介在させて、これらを捲回軸周りに渦捲き状に捲回して構成された捲回型としてもよい。
○ ケース12の形状は、円柱状や、楕円柱状に形成してもよい。
○ 蓄電装置はニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタとして具体化してもよい。
10…二次電池、12…ケース、14…蓋、14b…挿通孔、19,90…絶縁カバー、20…電極組立体、24…筒状部、25…フランジ部、41…正極端子、42…負極端子、44…極柱部、70,100…端子カバー、71…ベース壁部、72…外筒部、73…内筒部、74…環状凹部、75…可動壁部、76…周壁部、80…圧縮コイルばね。

Claims (5)

  1. 内部と外部とを連通する挿通孔を有するケースと、前記挿通孔に挿通された状態で前記ケースに設けられて先端が前記ケース外に突出した状態の電極端子と、前記ケースと前記電極端子との間に配置されて前記ケース及び前記電極端子の間を絶縁する絶縁カバーと、を備えた蓄電装置に設けられた端子カバーであって、
    当該端子カバーは、
    前記絶縁カバーと一体に設けられて前記電極端子の周囲全周を囲う形状のベース壁部と、
    前記電極端子の周囲全周を囲う形状をなし、前記電極端子の先端が内部に没入した状態になる位置から外部に露出した状態になる位置までの範囲で、前記ベース壁部に対して前記ケースから離間する方向及び前記ケースに近接する方向に移動可能な可動壁部と、
    前記可動壁部を前記ケースから離間する方向に付勢する付勢部と、を有することを特徴とする蓄電装置の端子カバー。
  2. 前記絶縁カバーと前記ベース壁部とが一体形成されている請求項1に記載の蓄電装置の端子カバー。
  3. 前記ベース壁部及び前記可動壁部は、同一中心で延びる円筒形状をなし、その一方に形成された環状凹部に他方の端部が挿入された状態になっており、
    前記付勢部は、前記ベース壁部及び前記可動壁部の一方の前記環状凹部への他方の侵入に伴い圧縮される状態で、前記環状凹部の内部に配置された圧縮コイルばねである請求項1または請求項2に記載の蓄電装置の端子カバー。
  4. 前記可動壁部は、前記電極端子の周囲を囲む筒形状で延びる周壁部と、同周壁部の二つの開口のうちの前記離間する方向側の開口を塞ぐ形状の蓋部と、当該蓋部に形成された貫通孔とを有する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置の端子カバー。
  5. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の蓄電装置の端子カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018108198A1 (de) 2016-12-15 2018-06-21 SWT Stadtwerke Trier Versorgungs-GmbH Polelement mit isolierung sowie verwendung einer schiebeisolierung zur messwerterhebung an einer akkumulatorzelle
CN115798941A (zh) * 2023-02-08 2023-03-14 河南省维新电力储能技术有限责任公司 一种具有防护结构的超级电容器

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DE102016015014A1 (de) * 2016-12-15 2018-06-21 SWT Stadtwerke Trier Versorgungs-GmbH Polelement mit Isolierung und Schiebeisolierung
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