JP2015211653A - シリアルブロック菓子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グミ生地、油脂、シリアル、を含んでなる原料混合物にゆべし粉を添加することで、ロール成形可能な菓子を得る。
【選択図】なし
Description
また他の成形方法としては、混合した原料をシート状に成形し、カッターで切断する方法も知られている(特許文献4)。
また、あらかじめゼラチンと糖類とでコーティングしたフレークを結着させて成形する方法は、個々のフレークに結着剤をまんべんなくコーティングしなくてはならず、また成型後に冷却した杵でプレスする方法では、特殊で高価な装置を必要とする。
そして、型を用いずにシート状に成形したものを切断する方法は、熱硬化処理によりシリアルマトリックスの粘着性を上げるため、切断前の冷却工程、含水率を平衡化させるために切断後1〜3ヶ月にわたる平衡化時間が必要であるとしている。
さらにシリアルブロック製品には、輸送・陳列している間に製品同士が付着してしまうという問題も知られている。
そこで本発明の目的は、製造時の型や装置への生地の付着、および製造後の製品同士の付着を抑えた、大量生産可能なシリアルブロック製品を提供することである。
(1)グミ生地、油脂、シリアル、ゆべし粉を含んでなり、ゆべし粉の含有量が原料の全重量に対し3重量%以上、8重量%以下であることを特徴とする菓子。
(2)グミ生地でシリアルが結着されていることを特徴とする、前記(1)に記載の
菓子。
(3)混合した原料をシート状に成形した後、切断して得られる、前記(1)または
(2)に記載の菓子。
本発明に用いられるグミ生地は、ゼラチン、糖質を含んでなり、加熱により溶融するものであればよい。必要に応じて果汁等も適宜添加することができる。果汁等の例としてはりんご、ぶどう、いちご、キウイ、もも、みかん等の果汁、にんじん、ほうれん草、セロリ、ピーマン、ケール、キャベツ、クレソン等の野菜汁、またはそれらの混合物などが挙げられる。
グミ生地の含有割合はシリアルの種類、粒度によって異なってくるが、生地全体に対しておおよそ25〜45重量%程度が好ましい。25重量%以下ではシリアルが十分に結着せず風味の面でも物足りない。45重量%を超える量の場合はシリアルブロックにとって大切な食感である噛みごたえに物足りなさが生じてしまう。
シリアルの含有割合はその種類、粒度、所望する最終製品の食感等により適宜調整する。
ゆべし粉の含有量の下限は、原料の全重量に対し3重量%以上、好ましくは4重量%以上、より好ましくは5重量%以上であり、上限は8重量%以下、好ましくは7重量%以下、より好ましくは6重量%以下とするのが、装置への付着防止、製品同士の付着防止効果の上で好ましい。
本願発明の菓子は、例えば次のようにして製造することができる。
このようにして得られた溶融グミ生地にシリアル、油脂、ゆべし粉、必要に応じてカットフルーツや香料を投入し、十分に混合する。
果汁グミりんご(株式会社明治製)9.5kgを90L縦型ミキサーに投入し、設定温度80℃の熱風機を用いて10分程度送風し、ボウル内のグミを溶融させる。そこにりんご香料0.1kg、植物油4.0kg、テーブルオーツ1.5kg、コーンフレーク4.0kg、玄米パフ3.0kg、ダイス状ドライクランベリー0.5kg、6mm角ダイスカット蜜リンゴ1.0kgを投入し混合する。さらにゆべし粉1.4kgを投入し、よく混合する。混合した生地をスリーロール成形機に通し、シート厚10mmになるよう圧延した後、サーキュラーカッターで幅20mmに、ギロチンカッターで長さ20mmになるよう切断する。続けて−5℃のクーリングトンネルを3分間通過させ、その後24時間エージングさせてシリアルグミブロックを得た。得られたシリアルブロックは成形時に装置に付着することなく、製品も互いに結着することのない、グミとシリアルの食感を兼ね備えた新しい食感の、風味に優れたシリアルブロック菓子であった。
果汁グミりんご(株式会社明治製)9.5kgを90L縦型ミキサーに投入し、設定温度80℃の熱風機を用いて10分程度送風し、ボウル内のグミを溶融させる。そこにりんご香料0.1kg、植物油4.0kg、テーブルオーツ1.5kg、コーンフレーク4.2kg、玄米パフ3.2kg、ダイス状ドライクランベリー0.5kg、6mm角ダイスカット蜜リンゴ1.0kgを投入し混合する。さらにゆべし粉1.0kgを投入し、よく混合する。混合した生地をスリーロール成形機に通し、シート厚10mmになるよう圧延した後、サーキュラーカッターで幅20mmに、ギロチンカッターで長さ20mmになるよう切断する。続けて−5℃のクーリングトンネルを3分間通過させ、その後24時間エージングさせてシリアルグミブロックを得た。得られたシリアルブロック菓子は成形時に装置に付着することなく、製品同士も互いに結着することはなかった。
果汁グミりんご(株式会社明治製)9.5kgを90L縦型ミキサーに投入し、設定温度80℃の熱風機を用いて10分程度送風し、ボウル内のグミを溶融させる。そこにりんご香料0.1kg、植物油4.0kg、テーブルオーツ1.35kg、コーンフレーク3.9kg、玄米パフ2.9kg、ダイス状ドライクランベリー0.5kg、6mm角ダイスカット蜜リンゴ1.0kgを投入し混合する。さらにゆべし粉1.75kgを投入し、よく混合する。混合した生地をスリーロール成形機に通し、シート厚10mmになるよう圧延した後、サーキュラーカッターで幅20mmに、ギロチンカッターで長さ20mmになるよう切断する。続けて−5℃のクーリングトンネルを3分間通過させ、その後24時間エージングさせてシリアルグミブロックを得た。得られたシリアルブロック菓子は成形時に装置に付着することなく、製品同士も互いに結着することはなかった。
果汁グミぶどう(株式会社明治製)9.5kgを90L縦型ミキサーに投入し、設定温度80℃の熱風機を用いて10分程度送風し、ボウル内のグミを溶融させる。そこにぶどう香料0.1kg、植物油4.0kg、テーブルオーツ1.5kg、コーンフレーク4.0kg、玄米パフ3.4kg、ダイス状ドライクランベリー0.5kg、砕片状干しブドウ1.25kgを投入し混合する。さらにゆべし粉0.75kgを投入し、よく混合する。混合した生地をスリーロール成形機に通し、シート厚12mmになるよう圧延した後、サーキュラーカッターで幅23mmに、ギロチンカッターで長さ23mmになるよう切断する。続けて−5℃のクーリングトンネルを3分間通過させ、その後24時間エージングさせてシリアルグミブロックを得た。得られたシリアルブロック菓子は成形時に装置に付着することなく問題なく製造可能であったが、喫食時にシリアルブロック菓子を包装から取り出す際に、たまに2つくっついて取れてしまうことがあった。
果汁グミぶどう(株式会社明治製)9.0kgを90L縦型ミキサーに投入し、設定温度80℃の熱風機を用いて10分程度送風し、ボウル内のグミを溶融させる。そこにぶどう香料0.1kg、植物油4.0kg、テーブルオーツ1.25kg、コーンフレーク3.9kg、玄米パフ3.0kg、ダイス状ドライクランベリー0.5kg、砕片状干しブドウ1.25kgを投入し混合する。さらにゆべし粉2.0kgを投入し、よく混合する。混合した生地をスリーロール成形機に通し、シート厚12mmになるよう圧延した後、サーキュラーカッターで幅23mmに、ギロチンカッターで長さ23mmになるよう切断する。続けて−5℃のクーリングトンネルを3分間通過させ、その後24時間エージングさせてシリアルグミブロックを得た。得られたシリアルブロック菓子は成形時に装置に付着することなく、得られた製品も互いに結着することはなかったが、グミ様の弾力ある食感が少し物足りなく感じられた。
果汁グミりんご(株式会社明治製)9.0kgを90L縦型ミキサーに投入し、設定温度80℃の熱風機を用いて10分程度送風し、ボウル内のグミを溶融させる。そこにりんご香料0.1kg、植物油4.0kg、テーブルオーツ1.75kg、コーンフレーク5.0kg、玄米パフ3.15kg、ダイス状ドライクランベリー0.5kg、6mm角ダイスカット蜜リンゴ1.0kgを投入し混合する。さらにゆべし粉0.5kgを投入し、よく混合する。混合した生地をシート成形するためにロール機に通したが、生地が部分的にロール面に付着してしまい、生地シートのところどころに欠落が生じてしまった。
果汁グミりんご(株式会社明治製)9.5kgを90L縦型ミキサーに投入し、設定温度80℃の熱風機を用いて10分程度送風し、ボウル内のグミを溶融させる。そこにりんご香料0.1kg、植物油4.0kg、テーブルオーツ1.25kg、コーンフレーク3.5kg、玄米パフ2.9kg、ダイス状ドライクランベリー0.5kg、6mm角ダイスカット蜜リンゴ1.0kgを投入し混合する。さらにゆべし粉2.25kgを投入し、よく混合する。混合した生地をシート成形するためにロール機に通したが、生地が部分的にボロボロと崩れてしまい、連続した一様なシート状に成形することができなかった。
ゆべし粉を含まないこと以外は実施例1と同様の方法でグミとシリアルの混合生地を調製した。得られた生地をシート成形しようとしたが、生地がロール表面にはりついてしまい、成形不可能であった。
油脂を含まないこと以外は実施例1と同様の方法でグミとシリアルの混合生地を調製した。得られた生地をシート成形しカッターで切断したが、シート表面やカッター表面が糖質でベタベタしてしまい、得られた製品も喫食時に手が汚れてしまうものであった。
Claims (3)
- グミ生地、油脂、シリアル、ゆべし粉を含んでなり、ゆべし粉の含有量が原料の全重量に対し3重量%以上、8重量%以下であることを特徴とする菓子。
- グミ生地でシリアルが結着されていることを特徴とする、請求項1に記載の菓子。
- 混合した原料をシート状に成形した後、切断して得られる、請求項1または2に記載の菓子。
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