JP2015210486A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】搬送されるシートの幅に応じて、加熱部材の端部の温度を低下させるための処理を実行することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置は、画像形成部で現像剤像が形成された用紙を加熱する加熱部材を有する定着部と、加熱部材の用紙の幅方向における端部の温度を検知する温度検知部と、制御部と、を備えている。制御部は、用紙の幅Wを取得する取得処理と、温度検知部の検知結果に基づいて前記端部の温度Tが閾値TA以上であるときに、前記端部の温度を低下させる冷却処理と、取得処理で取得した用紙の幅Wが所定幅WA以上である場合に、閾値TAを第1閾値T1に設定し、取得処理で取得した用紙の幅が所定幅WA未満である場合に、閾値TAを第1閾値T1より低い第2閾値T2に設定する閾値設定処理とを実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、定着部を備えた画像形成装置、当該画像形成装置の制御方法、および、画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムに関する。
従来、画像形成装置において、シート上の現像剤像を熱定着するための定着部を備え、この定着部が、シートを加熱する加熱部材と、加熱部材を加熱するヒータと、加熱部材のシートの通過領域より外側に配置された端部の温度を検知する温度検知部材とを備えるものがある(特許文献1参照)。
上述した定着部においては、加熱部材のシートの通過領域に対応する部分は、シートに熱を奪われるが、加熱部材のシートの通過領域外の部分は、シートに熱を奪われないため、印字を続けると、加熱部材のシートの通過領域外の部分が熱くなっていく。そこで、この画像形成装置では、温度検知部が検知した温度が所定温度以上になると、ヒータをオフにするとともに、シートの供給を中止するように構成されている。これにより、加熱部材のシートの通過領域外の部分が過剰に熱くなるのを抑えることができる。
特開2004−13058号公報
ところで、上述した技術において、搬送されるシートの幅が大きいときは、当該シートが加熱部材の端部から熱を奪うため、搬送されるシートの幅が小さいときよりも、加熱部材の端部において高温になる範囲が小さい。そのため、搬送されるシートの幅が大きいときには、搬送されるシートの幅が小さいときに比べて、加熱部材の端部の部品等への熱の影響が小さい。しかしながら、上述した技術では、シートの幅によらずに加熱部材の端部の温度を低下させるための処理が実行される。そのため、搬送されるシートの幅が大きく、加熱部材が高温になる範囲が小さい場合であっても、加熱部材の端部の温度を低下させるための処理が実行される。
そこで、本発明は、搬送されるシートの幅に応じて、加熱部材の端部の温度を低下させるための処理を実行することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、搬送されるシートに現像剤像を形成する画像形成部と、現像剤像が形成されたシートを加熱する加熱部材を有する定着部と、加熱部材のシートの幅方向における端部の温度を検知する温度検知部と、制御部と、を備えている。
そして、制御部は、シートの幅を取得する取得処理と、温度検知部の検知結果に基づいて前記端部の温度が閾値以上であるときに、前記端部の温度を低下させる冷却処理と、取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上である場合に、閾値を第1閾値に設定し、取得処理で取得したシートの幅が所定幅未満である場合に、閾値を第1閾値より低い第2閾値に設定する閾値設定処理と、を実行する。
シートの幅が所定幅以上であるときには、シートが加熱部材の端部から熱を奪うので、シートの幅が所定幅未満であるときに比べて、加熱部材の端部において高温になる範囲は狭い。そのため、シートの幅が所定幅以上であるときには、加熱部材の端部の熱量は、シートの幅が所定幅未満のときに比べれば小さく、周囲の部品等への熱の影響は小さい。そこで、シートの幅が所定幅以上であるときには、上記した構成のように冷却処理が実行されるための閾値を大きい値に設定することで、加熱部材の端部の熱量が小さいときに、加熱部材の端部の温度を低下させるための冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
前記した画像形成装置において、温度検知部は、最大幅のシートが通過する領域よりも前記幅方向の外側に配置することが望ましい。
これによれば、加熱部材のシートによって熱が奪われない部分の温度を検知し、その温度に応じて冷却処理をすることができるので、加熱部材の端部が高温になるのを確実に抑えることができる。
前記した画像形成装置が、シートの幅方向の位置を規制する規制面を有するサイドガイドを備えている場合には、温度検知部は、規制面より前記幅方向外側に配置されていてもよい。
前記したサイドガイドは、前記幅方向に移動可能に構成されていてもよい。
この場合、前記したサイドガイドは、シートを挟んで前記幅方向で対向するように一対設けられており、一方のサイドガイドが移動するのに連動して、他方のサイドガイドが一方のサイドガイドと前記幅方向に対称に移動するように構成してもよい。
前記した画像形成装置において、制御部は、閾値設定処理において、取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上から所定幅未満に切り替わったとき、所定時間が経過した後に閾値を第2閾値に設定することが望ましい。
これによれば、シートの幅が所定値未満に切り替わった後、早い段階で冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
前記した制御部は、閾値設定処理において、取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上から所定幅未満に切り替わったとき、閾値を第1閾値から第2閾値へ徐々に下げていくように構成してもよい。
また、前記した制御部は、閾値設定処理において、取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上から所定幅未満に切り替わったとき、所定時間、閾値を第1閾値に維持し、その後、閾値を第2閾値に設定するように構成してもよい。
前記した画像形成装置が、加熱部材の、最小幅のシートが通過する領域の内側の温度を検知する第2の温度検知部を備えている場合、制御部は、第2の温度検知部が検知した検知温度に基づいて加熱部材の温度を制御することができる。
前記した画像形成装置において、定着部が、加熱部材を加熱するヒータを有している場合、画像形成装置は、加熱部材の温度が第3閾値以上になったときに、ヒータへの通電を遮断するように構成された第3の温度検知部を備えていてもよい。
この場合、第3の温度検知部は、最大幅のシートが通過する領域の内側、かつ、最小幅のシートが通過する領域の外側に配置することができる。
前記した第3閾値は、第2閾値より大きく、かつ、第1閾値未満であることが望ましい。
これによれば、第3の温度検知部がヒータへの通電を遮断する前に、冷却処理を実行することができる。
本発明の画像形成装置の制御方法は、搬送されるシートに現像剤像を形成する画像形成部と、現像剤像が形成されたシートを加熱する加熱部材を有する定着部と、加熱部材のシートの幅方向における端部の温度を検知する温度検知部と、を備える画像形成装置の制御方法であって、シートの幅を取得する取得処理と、温度検知部が検知した検知温度に基づいて前記端部の温度が閾値以上であるときに、前記端部の温度を低下させる冷却処理と、取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上である場合に、閾値を第1閾値に設定し、取得処理で取得したシートの幅が所定幅未満である場合に、閾値を第1閾値より低い第2閾値に設定する閾値設定処理と、を実行する。
このような制御方法によれば、シートの幅が所定幅以上であるときには、シートの幅が所定幅未満であるときよりも冷却処理が実行されるための閾値が大きい値に設定されるので、加熱部材の端部の熱量が小さいときには、加熱部材の端部の温度を低下させるための冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
本発明のプログラムは、搬送されるシートに現像剤像を形成する画像形成部と、現像剤像が形成されたシートを加熱する加熱部材を有する定着部と、加熱部材のシートの幅方向における端部の温度を検知する温度検知部と、を備える画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムであって、コンピュータに、搬送されるシートの幅を取得する取得処理と、温度検知部が検知した検知温度に基づいて前記端部の温度が閾値以上であるときに、前記端部の温度を低下させる冷却処理を行う指示を出力する冷却指示処理と、取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上である場合に、閾値を第1閾値に設定し、取得処理で取得したシートの幅が所定幅未満である場合に、閾値を第1閾値より低い第2閾値に設定する閾値設定処理と、を実行させる。
このようなプログラムによれば、シートの幅が所定幅以上であるときには、シートの幅が所定幅未満であるときよりも冷却処理が実行されるための閾値が大きい値に設定されるので、加熱部材の端部の熱量が小さいときには、加熱部材の端部の温度を低下させるための冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
本発明によれば、シートの幅が所定幅以上であるときには、シートの幅が所定幅未満であるときよりも冷却処理が実行されるための閾値が大きい値に設定されるので、加熱部材の端部の熱量が小さいときには、加熱部材の端部の温度を低下させるための冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す断面図である。 給紙トレイを示す斜視図(a)と、サイドガイドを示す平面図(b)である。 定着部の断面図である。 ニップ板、サイドサーミスタ、サーモスタット、センターサーミスタおよび通紙センサを示す斜視図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 制御部の動作の第1の変形例を示すフローチャートである。 制御部の動作の第2の変形例を示すフローチャートである。 第2の変形例における閾値の変化を示すグラフである。 定着部の変形例を示す断面図(a)と、この変形例における加熱ローラ、サイドサーミスタ、サーモスタットおよびセンターサーミスタを示す平面図(b)である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの概略構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分である定着部や制御部について詳細に説明する。
また、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、奥側を「左」、手前側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、シートの一例としての用紙Sを供給する給紙部3と、搬送される用紙Sに現像剤像の一例としてのトナー像を形成する画像形成部10と、用紙S上にトナー像を熱定着する定着部100と、制御部8とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、給紙トレイ31と給紙機構33を主に備えている。
給紙トレイ31は、用紙Sを収容する箱状に形成され、本体筐体2に装着されている。この給紙トレイ31は、前方へ引くことで、本体筐体2から引き出され、後方に押し込むことで、本体筐体2に装着されるようになっている。
給紙トレイ31は、図2(a)に示すように、用紙Sが載置される底面31A上に、用紙押圧板32と、一対のサイドガイド34とを有している。
用紙押圧板32は、後端部が給紙トレイ31に揺動可能に支持され、前端部が上方に移動することで、給紙トレイ31に収容された用紙Sを持ち上げるようになっている。
一対のサイドガイド34は、給紙トレイ31内で、用紙Sを挟んで(図2(b)参照)用紙Sの幅方向、すなわち、左右方向で対向するように設けられている。各サイドガイド34は、ガイド部34Aおよびラックギヤ部34Bを有し、左右方向に移動可能に構成されている。
ガイド部34Aは、上下方向に延びる壁であり、左右方向内側を向く規制面34Cが用紙Sの左右方向の端部に当接することで、用紙Sの幅方向の位置を規制するように設けられている。
図2(b)に示すように、ラックギヤ部34Bは、ガイド部34Aの下部から左右方向内側へ向かって延びている。各ラックギヤ部34Bは、互いに向かい合う側にギヤ歯が形成され、このギヤ歯は、2つのラックギヤ部34Bの間の位置において給紙トレイ31に設けられたピニオンギヤ34Dに噛み合っている。これにより、用紙Sの幅に合わせて一方のサイドガイド34を左右方向へ移動させると、それに連動して他方のサイドガイド34が一方のサイドガイド34と左右方向に対称に移動するように構成されている。つまり、一対のサイドガイド34は、載置された用紙Sをガイド部34Aで左右方向から挟み込み、左右方向中央部に寄せるように構成されている。
なお、一対のサイドガイド34は、最も広げた状態、すなわち、左右方向外側に寄せた状態で、レーザプリンタ1で画像形成が可能な最大幅の用紙Sの位置を規制可能となっている。また、一対のサイドガイド34は、最も狭めた状態、すなわち、左右方向内側に寄せた状態で、レーザプリンタ1で画像形成が可能な最小幅の用紙Sの位置を規制可能となっている。つまり、2つの規制面34Cは、一対のサイドガイド34を最も広げた状態で、最大幅の用紙Sが通過する領域である最大幅用紙通過領域Wmaxの左右端と略同じ位置に配置され、一対のサイドガイド34を最も縮めた状態で、最小幅の用紙Sが通過する領域である最小幅用紙通過領域Wminの左右端と略同じ位置に配置されるようになっている。
このように構成された給紙部3では、給紙トレイ31に収容された用紙Sが、用紙押圧板32によって持ち上げられ、給紙機構33によって画像形成部10に向けて供給される。
図1に戻り、画像形成部10は、露光装置4およびプロセスカートリッジ5を備えている。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。この露光装置4は、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)によって、プロセスカートリッジ5が備える感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4と給紙トレイ31の間に配置されている。プロセスカートリッジ5は、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナーを収容するトナー収容部74と、トナー収容部74内のトナーを攪拌するアジテータ75とを主に備えている。
このプロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Sが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着部100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙S上に転写されたトナー像は、定着部100を通過することで用紙S上に熱定着される。その後、用紙Sは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
図3に示すように、定着部100は、加熱部材の一例としての定着ベルト110、ヒータ120、ニップ板130、加圧ローラ140、反射板150およびステイ160を備えている。
定着ベルト110は、トナー像が形成された用紙Sを加熱するための部材である。定着ベルト110は、耐熱性と可撓性を有する無端状のステンレス鋼製のベルトであり、その内部には、ヒータ120、ニップ板130、反射板150およびステイ160が設けられている。
ヒータ120は、例えば、ハロゲンランプであり、輻射熱を発してニップ板130および定着ベルト110を加熱する部材であり、ニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、定着ベルト110の内周面に摺接するように配置された板状の部材であり、ヒータ120からの輻射熱を受け、その熱を定着ベルト110に伝達するように設けられている。このニップ板130は、例えば、後述する鋼板からなるステイ160より熱伝導率が大きい、アルミニウム板などを折り曲げることで形成されている。ニップ板130は、図4に示すように、定着ベルト110に接する左右方向に長い板状部131と、板状部131の前端から上方に向けて延びる前側屈曲部132と、板状部131の後端から上方に向けて延びる後側屈曲部133と、3つの被検知部134A,134B,134Cとを有している。
3つの被検知部134A,134B,134Cは、それぞれ、サイドサーミスタ400A、サーモスタット400Bおよびセンターサーミスタ400Cが配置される部位であり、後側屈曲部133の上端縁133Aの一部から後側に延びるように形成されている。
最も右側に配置される第1被検知部134Aは、ニップ板130の右端部に設けられ、左右方向において、最大幅用紙通過領域Wmaxの外側に位置している。第2被検知部134Bは、第1被検知部134Aの左側に設けられ、左右方向において、最大幅用紙通過領域Wmaxの内側、かつ、最小幅用紙通過領域Wminの外側に位置している。第3被検知部134Cは、ニップ板130の中央部に設けられ、左右方向において、最小幅用紙通過領域Wminの内側に位置している。
サイドサーミスタ400Aは、温度検知部の一例であり、第1被検知部134Aに接触している。つまり、サイドサーミスタ400Aは、左右方向において、最大幅用紙通過領域Wmaxの外側に配置されている。また、サイドサーミスタ400Aは、給紙トレイ31におけるサイドガイド34の規制面34C(図2(b)参照)より左右方向外側に配置されている。
サイドサーミスタ400Aは、第1被検知部134Aの温度に対応する信号を制御部8に出力するように構成されている。つまり、サイドサーミスタ400Aにより、定着ベルト110の、用紙Sの幅方向における端部の一例としての右端部、詳しくは、最大幅用紙通過領域Wmaxの外側に位置する部分の温度を間接的に検知することが可能になっている。
サーモスタット400Bは、第3の温度検知部の一例であり、第2被検知部134Bに接触している。つまり、サーモスタット400Bは、左右方向において、最大幅用紙通過領域Wmaxの内側、かつ、最小幅用紙通過領域Wminの外側に配置されている。
サーモスタット400Bは、左右方向における第2被検知部134Bの位置に対応する定着ベルト110の温度が第3閾値以上となったとき、その温度に対応した第2被検知部134Bの温度を検知して、制御部8を介さずにヒータ120への通電を遮断するように構成されている。
センターサーミスタ400Cは、第2の温度検知部の一例であり、第3被検知部134Cに載っている。つまり、センターサーミスタ400Cは、左右方向において、最小幅用紙通過領域Wminの内側に配置されている。
センターサーミスタ400Cは、第3被検知部134Cの温度に対応する信号を制御部8に出力するように構成されている。つまり、センターサーミスタ400Cにより、定着ベルト110の最小幅用紙通過領域Wminの内側に位置する部分の温度を間接的に検知することが可能になっている。
ニップ板130より用紙Sの搬送方向上流側には、通紙センサ9が設けられている。通紙センサ9は、左右方向において、最小幅用紙通過領域Wminの外側、かつ、最大幅用紙通過領域Wmaxの内側に配置されている。より詳細に、本実施形態では、通紙センサ9は、左右方向において、サーモスタット400Bと同じ位置に配置されている。そして、通紙センサ9は、用紙Sが通紙センサ9に対応する位置にあるときと、ないときとで、異なる信号を制御部8に出力するように構成されている。
図3に戻り、加圧ローラ140は、ニップ板130の板状部131との間で定着ベルト110を挟むことで定着ベルト110との間にニップ部Nを形成する部材であり、ニップ板130の下方に配置されている。そして、ニップ部Nを形成するために、ニップ板130および加圧ローラ140の一方が他方に向けて付勢されている。そして、この加圧ローラ140は、本体筐体2内に設けられた図示しない駆動源から駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、ニップ板130との間で定着ベルト110および用紙Sを挟んだ状態で回転することで、当該定着ベルト110とともに回転して用紙Sを後方に搬送するようになっている。
反射板150は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板からなり、ヒータ120からの輻射熱をニップ板130に向けて反射する部材である。反射板150は、定着ベルト110の内側でヒータ120を囲うように、断面視U字状に湾曲させて形成されている。
ステイ160は、ニップ板130を反射板150を介して支持することで加圧ローラ140からの荷重を受ける部材であり、定着ベルト110の内側でヒータ120や反射板150を囲うように配置されている。このようなステイ160は、鋼板などで形成され、ニップ板130よりも剛性が高くなっている。これにより、ニップ板130が変形することを抑制することができる。
図5に示すように、制御部8は、CPU,ROM,RAMなどを有するコンピュータからなり、予め用意されたプログラムと、サイドサーミスタ400Aの出力に基づいて、定着ベルト110の端部の温度が閾値TAであるときに、当該端部の温度を低下させるための冷却処理を実行するように構成されている。
制御部8は、前記したプログラムを実行することにより実現される、ヒータ制御手段81、温度取得手段82、用紙幅取得手段83、閾値設定手段84および冷却指示手段85を主に備えている。
ヒータ制御手段81は、センターサーミスタ400Cの出力に基づいて、定着ベルト110の中央部の温度が、設定された定着温度TFで一定になるように、ヒータ120を制御するように構成されている。
温度取得手段82は、サイドサーミスタ400Aの出力に基づいて、定着ベルト110の右端部の温度Tを取得するように構成されている。
用紙幅取得手段83は、通紙センサ9の出力に基づいて、搬送される用紙Sの幅Wを取得する取得処理を実行するように構成されている。具体的に、用紙幅取得手段83は、取得処理において、通紙センサ9が用紙Sを検知しているときには、搬送される用紙Sの幅Wが所定幅WA以上であると判定し、通紙センサ9が用紙Sを検知していないときには、搬送される用紙Sの幅Wが所定幅WA未満であると判定する。なお、取得処理は、用紙Sの搬送方向において用紙Sが通紙センサ9に対応する位置を通過する所定のタイミングで実行される。
なお、用紙幅取得手段83は、1枚目の印字のときには、ユーザが入力した用紙Sの情報から用紙Sの幅Wを判定し、2枚目以降の印字のときに、上記した通紙センサ9から用紙Sの幅Wを判定するように構成されていてもよい。
閾値設定手段84は、取得処理で取得した用紙Sの幅Wが所定幅WA以上である場合に、閾値TAを第1閾値T1に設定し、取得処理で取得した用紙Sの幅Wが所定幅WA未満である場合に、閾値TAを第2閾値T2に設定する閾値設定処理を実行するように構成されている。
ここで、第2閾値T2は、第1閾値T1よりも小さい値である。また、前記した第3閾値との関係でいうと、第3閾値は、第2閾値T2より大きく、かつ、第1閾値T1未満となっている。
冷却指示手段85は、温度取得手段82が取得した定着ベルト110の右端部の温度Tが閾値TA以上であるときに、冷却処理を行う指示を出力する冷却指示処理を実行するように構成されている。本実施形態において、冷却指示手段85は、冷却処理を行うときに、定着ベルト110の中央部の温度を冷却処理が行われていない通常時よりも低くし、用紙Sの搬送速度を通常時よりも遅くする指示を出力するようになっている。
具体的に、冷却指示手段85は、定着ベルト110の右端部の温度Tが閾値TA未満であると判定したときには、定着温度TFを第1定着温度TF1に設定し、用紙Sの搬送速度VAを第1速度V1に設定する。一方、冷却指示手段85は、定着ベルト110の右端部の温度Tが閾値TA以上であると判定したときには、定着温度TFを第1定着温度TF1よりも低い第2定着温度TF2に設定し、用紙Sの搬送速度VAを第1速度V1よりも遅い第2速度V2に設定する。そして、冷却指示手段85は、設定した定着温度TFで定着ベルト110の中央部の温度が一定になるようにヒータ制御手段81を設定し、ヒータ120を制御する、また、冷却指示手段85は、設定した搬送速度VAで用紙Sを搬送するように、画像形成部10と加圧ローラ140を制御する。
次に、図6を参照して制御部8の制御動作について説明する。
制御部8は、印字ジョブを受信すると(S10)、搬送される用紙Sの幅Wを取得し(S11)、取得した用紙Sの幅Wが、所定幅WA未満であるか否かを判定する(S12)。
ステップS12において、搬送される用紙Sの幅Wが、所定幅WA以上であると判定すると(S12,No)、制御部8は、閾値TAを第1閾値T1に設定する(S13)。一方、ステップS12において、搬送される用紙Sの幅Wが、所定幅WA未満であると判定すると(S12,Yes)、制御部8は、閾値TAを第2閾値T2に設定する(S14)。
ステップS13またはステップS14において閾値TAを設定した後は、制御部8は、サイドサーミスタ400Aが検知した定着ベルト110の右端部の温度Tが、閾値TA以上か否かを判定する(S15)。
ステップS15において、定着ベルト110の右端部の温度Tが、閾値TA未満であると判定すると(S15,No)、制御部8は、定着温度TFを第1定着温度TF1に設定し、用紙Sの搬送速度VAを第1速度V1に設定する(S16)。一方、ステップS15において、定着ベルト110の右端部の温度Tが、閾値TA以上であると判定すると(S15,Yes)、制御部8は、定着温度TFを第2定着温度TF2に設定し、用紙Sの搬送速度VAを第2速度V2に設定する(S17)。
ステップS16またはステップS17において用紙Sの搬送速度VAを設定した後は、制御部8は、設定した搬送速度VAで用紙Sを搬送させ、印字処理を行う(S18)。1枚印字が終了したら、制御部8は、印字を終了するか否かを判定する(S19)。ステップS19において、印字を終了すると判定したときは(S19,Yes)、制御部8は、制御を終了する。一方、ステップS19において、印字を続けると判定したときは(S19,No)、制御部8は、ステップS11に戻って制御を続行する。
以上のように構成された本実施形態におけるレーザプリンタ1の作用および効果について説明する。
用紙Sが定着部100を通過すると、この用紙Sが定着ベルト110の熱を奪うため、定着ベルト110の用紙Sと接触する部分の温度が低下する。このように定着ベルト110の温度が下がると、制御部8のヒータ制御手段81が、定着ベルト110の中央部の温度が第1定着温度TF1となるようにヒータ120を制御して、定着ベルト110を温める。ところが、定着ベルト110の左右の両端部では、用紙Sが接触せず、熱が奪われないため、用紙Sが接触している部分よりも熱くなってしまう。
このように定着ベルト110の両端部が熱くなると、サイドサーミスタ400Aが検知する定着ベルト110の右端部の温度Tが、閾値TA以上となり、制御部8が冷却処理を実行する。
冷却処理が実行されると、定着ベルト110の中央部が通常時の第1定着温度TF1よりも低い第2定着温度TF2になるようにヒータ120が制御されるため、ヒータ120の出力が抑えられる。このように、ヒータ120の出力が抑えられると、ヒータ120から定着ベルト110の両端部へ加わる熱が少なくなり、定着ベルト110の両端部が過度に熱くなるのを抑えることができる。
なお、冷却処理が実行されているとき、用紙Sは、通常時の第1速度V1よりも遅い第2速度V2で搬送されるため、定着ベルト110の温度が通常時の第1定着温度TF1よりも低い第2定着温度TF2であっても、用紙Sにトナー像を熱定着することができる。
ところで、搬送される用紙Sの幅が大きいときには、より広い範囲で定着ベルト110の熱が用紙Sに奪われるため、搬送される用紙Sの幅が小さいときに比べて、定着ベルト110の両端部において高温になる範囲が狭く、周囲の部品等への熱の影響は小さい。本実施形態では、用紙Sの幅Wが所定幅WA以上であるとき、閾値TAを第1閾値T1に設定し、用紙Sの幅Wが所定幅WA未満であるとき、閾値TAを第1閾値T1よりも小さい第2閾値T2に設定するので、用紙Sの幅Wが所定幅WA以上であるときには、定着ベルト110の端部の温度を低下させるための冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
そして、サイドサーミスタ400Aが最大幅用紙通過領域Wmaxよりも左右方向の外側に配置されているので、定着ベルト110の用紙Sに熱が奪われない部分の温度を検知し、その温度に応じて冷却処理を実行することができる。これにより、定着ベルト110の端部が高温になるのを確実に抑えることができる。
また、第3閾値が第2閾値T2より大きくなるように各閾値が設定されているので、サーモスタット400Bがヒータ120への通電を遮断する前に、冷却処理を実行することができる。
用紙Sの幅Wが所定幅WA以上であるとき、サーモスタット400Bに対応する位置を用紙Sが通過するので、サイドサーミスタ400Aが検知する定着ベルト110の温度Tが第3閾値を超えた場合であっても、サーモスタット300Bの位置に対応する定着ベルト110の温度は、第3閾値を超えていないことがある。本実施形態では、第3閾値が第1閾値T1未満になるように各閾値を設定しているので、サーモスタット400Bがヒータ120への通電を遮断しないときに、冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。なお、以下の説明において、前記実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、閾値設定処理において、取得処理で取得した用紙Sの幅が所定幅未満であると、常に閾値TAを第2閾値T2に設定していたが、制御部8は、閾値設定処理において、取得処理で取得した用紙Sの幅Wが所定幅WA以上から所定幅WA未満に切り替わったとき、所定時間が経過した後に閾値TAを第2閾値T2に設定するように構成されていてもよい。
例えば、図7に示すように、制御部8は、ステップS12において、用紙Sの幅Wが所定幅WA未満であると判定すると(S12,Yes)、用紙Sの幅Wが所定幅WA未満を満たしてから所定時間が経過したか否かを判定する(S21)。
ステップS21において、用紙Sの幅Wが所定幅WA未満を満たしてから所定時間が経過していないと判定すると(S21,No)、制御部8は、閾値TAを第1閾値T1に設定する(S23)。一方、ステップS21において、用紙Sの幅Wが所定幅WA未満を満たしてから所定時間が経過していると判定すると(S21,Yes)、制御部8は、閾値TAを第2閾値T2に設定する(S22)。
ステップS23またはステップS22において閾値TAを設定した後は、制御部8は、ステップS15へ進む。
このように、搬送される用紙Sが、大きいものから小さいものに切り替わったとき、所定時間の間は、閾値TAを第1閾値T1のままにしておくことで、閾値TAが小さい値に切り替わった後、早い段階で冷却処理が実行されるのを抑えることができる。
また、例えば、閾値設定処理において、取得処理で取得した用紙Sの幅Wが所定幅WA以上から所定幅WA未満に切り替わったとき、閾値TAを第1閾値T1から第2閾値T2へ徐々に下げていくように構成してもよい。
具体的には、図8に示すように、制御部8は、ステップS12において、用紙Sの幅Wが所定幅WA未満であると判定すると(S12,Yes)、現在設定されている閾値TAから定数C1を引き(S31)、この値と第2閾値T2を比較して、大きい方を新たな閾値TAとして設定する(S32)。そして、制御部8は、ステップS15へ進む。
このように構成された制御部8によれば、図9に示すように、取得処理で取得した用紙Sの幅Wが所定幅WA以上から所定幅WA未満に切り替わったとき(時間t1)から所定時間が経過するまで(時間t1〜t2)、閾値TAが第1閾値T1から第2閾値T2へ向けて定数C1ずつ徐々に減少していく。そして、取得処理で取得した用紙Sの幅Wが所定幅WA以上から所定幅WA未満に切り替わってから所定時間が経過した後(時間t2以降)は、閾値TAから定数C1を引いた値よりも第2閾値T2の方が大きくなるので、閾値TAが第2閾値T2に設定される。
前記実施形態では、加熱部材として定着ベルト110を備える定着部100を例示したが、定着部の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図10(a)に示すように、定着部200は、加熱部材の一例としての加熱ローラ210を備えていてもよい。
この定着部200では、加熱ローラ210が円筒状に形成され、その内側に加熱ローラ210を加熱するためのヒータ220が設けられている。また、加熱ローラ210には、加圧ローラ230が圧接しており、加熱ローラ210と加圧ローラ230の間を用紙Sが通過することで、用紙Sが加熱されるようになっている。
前記実施形態では、温度検知部の一例であるサイドサーミスタ400Aが、ニップ板130の第1被検知部134Aの温度を検知し、間接的に定着ベルト110の端部の温度を検知するように構成されていたが、温度検知部の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図10(a)に示すように、加熱部材が加熱ローラ210である場合には、サイドサーミスタ250は、加熱ローラ210の端部に直接接触し、その温度を検知するように設けられていてもよい。
具体的に、サイドサーミスタ250は、加熱ローラ210や加圧ローラ230を収容するフレーム240に支持され、加熱ローラ210の表面に接触している。また、サイドサーミスタ250は、図10(b)に示すように、左右方向において最大幅用紙通過領域Wmaxより外側に配置されている。
そして、第3の温度検知部の一例であるサーモスタット260と第2の温度検知部の一例であるセンターサーミスタ270は、図10(a)に示すように、加熱ローラ210と間隔を隔てて対向配置されていてもよい。
図10(a),(b)に示すように、サーモスタット260は、加熱ローラ210の上方でフレーム240に固定され、左右方向において最大幅用紙通過領域Wmaxより内側、かつ、最小幅用紙通過領域Wminより外側の位置に配置されている。このサーモスタット260は、サーモスタット260が検知する温度から推定される加熱ローラ210のサーモスタット260と対向する部分の温度が第3閾値以上となったときに、ヒータ220への通電を切断するように構成されている。
また、センターサーミスタ270は、左右方向において最小幅用紙通過領域Wminの内側で、フレーム240に固定された支持部材241に支持され、加熱ローラ210の対向する部分の温度を検知するようになっている。
前記実施形態では、冷却指示手段85からの出力により定着ベルト110の中央部の温度を低くし、用紙Sの搬送速度VAを遅くすることで、定着ベルト110の端部の温度を低くするような冷却処理が実行されていたが、冷却処理はこれに限定されるものではない。例えば、冷却指示手段からの出力により印字を一定時間止めたり、用紙Sの給紙の間隔を広げたりして、定着ベルト110の端部の温度を低くするような冷却処理が実行されてもよい。また、ファン等の冷却手段を駆動させる構成であってもよい。
前記実施形態では、取得処理において、通紙センサ9の出力から用紙Sの幅Wを判定していたが、取得処理はこれに限定されるものではない。例えば、取得処理においては、一対のサイドガイド34の位置を検知するセンサから、搬送される用紙Sの幅Wを判定してもよい。また、センターサーミスタ400Cとサイドサーミスタ400Aの温度変化から搬送される用紙Sの幅Wを推定してもよい。
また、前記実施形態では、取得処理において、用紙Sの幅Wが、所定幅WA以上であるか、所定幅WA未満であるかを判定していたが、取得処理はこれに限定されず、例えば、用紙Sが3種類以上の幅の範囲のいずれに当てはまるかを判定してもよい。この場合、用紙Sの幅に対応して、閾値TAを3段階以上に設定してもよい。また、閾値TAに対応して冷却処理の方法を変更してもよい。
前記実施形態では、一対のサイドガイド34が用紙Sを左右方向の中央に寄せるように用紙Sの両端部の位置を規制するように構成されていたが、一対のサイドガイド34の構成はこれに限定されず、例えば、用紙Sを左右方向における一方側に寄せるように用紙Sの他方側の端部の位置を規制するように構成されていてもよい。この場合、サイドサーミスタは、左右方向において、加熱部材の他方側の端部の温度を検知するように設けるとよい。
前記実施形態では、シートとして用紙Sを例示したが、シートは用紙Sに限定されず、例えば、OHPシート等であってもよい。
1 レーザプリンタ
8 制御部
10 画像形成部
34 サイドガイド
34C 規制面
100 定着部
110 定着ベルト
120 ヒータ
400A サイドサーミスタ
400B サーモスタット
400C センターサーミスタ
S 用紙
Wmax 最大幅用紙通過領域
Wmin 最小幅用紙通過領域

Claims (14)

  1. 搬送されるシートに現像剤像を形成する画像形成部と、
    現像剤像が形成されたシートを加熱する加熱部材を有する定着部と、
    前記加熱部材のシートの幅方向における端部の温度を検知する温度検知部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    シートの幅を取得する取得処理と、
    前記温度検知部の検知結果に基づいて前記端部の温度が閾値以上であるときに、前記端部の温度を低下させる冷却処理と、
    前記取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上である場合に、前記閾値を第1閾値に設定し、前記取得処理で取得したシートの幅が前記所定幅未満である場合に、前記閾値を前記第1閾値より低い第2閾値に設定する閾値設定処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記温度検知部は、最大幅のシートが通過する領域よりも前記幅方向の外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. シートの幅方向の位置を規制する規制面を有するサイドガイドを備え、
    前記温度検知部は、前記規制面より前記幅方向外側に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記サイドガイドは、前記幅方向に移動可能に構成されたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記サイドガイドは、シートを挟んで前記幅方向で対向するように一対設けられており、一方の前記サイドガイドが移動するのに連動して、他方の前記サイドガイドが一方の前記サイドガイドと前記幅方向に対称に移動することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記閾値設定処理において、前記取得処理で取得したシートの幅が前記所定幅以上から前記所定幅未満に切り替わったとき、所定時間が経過した後に前記閾値を前記第2閾値に設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記閾値設定処理において、前記取得処理で取得したシートの幅が前記所定幅以上から前記所定幅未満に切り替わったとき、前記閾値を前記第1閾値から前記第2閾値へ徐々に下げていくことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記閾値設定処理において、前記取得処理で取得したシートの幅が前記所定幅以上から前記所定幅未満に切り替わったとき、前記所定時間、前記閾値を前記第1閾値に維持し、その後、前記閾値を前記第2閾値に設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記加熱部材の、最小幅のシートが通過する領域の内側の温度を検知する第2の温度検知部を備え、
    前記制御部は、前記第2の温度検知部が検知した検知温度に基づいて前記加熱部材の温度を制御することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記定着部は、前記加熱部材を加熱するヒータを有し、
    前記加熱部材の温度が第3閾値以上になったときに、前記ヒータへの通電を遮断するように構成された第3の温度検知部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第3の温度検知部は、最大幅のシートが通過する領域の内側、かつ、最小幅のシートが通過する領域の外側に配置されたことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第3閾値は、前記第2閾値より大きく、かつ、前記第1閾値未満であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 搬送されるシートに現像剤像を形成する画像形成部と、現像剤像が形成されたシートを加熱する加熱部材を有する定着部と、前記加熱部材のシートの幅方向における端部の温度を検知する温度検知部と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
    シートの幅を取得する取得処理と、
    前記温度検知部が検知した検知温度に基づいて前記端部の温度が閾値以上であるときに、前記端部の温度を低下させる冷却処理と、
    前記取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上である場合に、前記閾値を第1閾値に設定し、前記取得処理で取得したシートの幅が前記所定幅未満である場合に、前記閾値を前記第1閾値より低い第2閾値に設定する閾値設定処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  14. 搬送されるシートに現像剤像を形成する画像形成部と、現像剤像が形成されたシートを加熱する加熱部材を有する定着部と、前記加熱部材のシートの幅方向における端部の温度を検知する温度検知部と、を備える画像形成装置を制御するコンピュータに適用されるプログラムであって、前記コンピュータに、
    搬送されるシートの幅を取得する取得処理と、
    前記温度検知部が検知した検知温度に基づいて前記端部の温度が閾値以上であるときに、前記端部の温度を低下させる冷却処理を行う指示を出力する冷却指示処理と、
    前記取得処理で取得したシートの幅が所定幅以上である場合に、前記閾値を第1閾値に設定し、前記取得処理で取得したシートの幅が前記所定幅未満である場合に、前記閾値を前記第1閾値より低い第2閾値に設定する閾値設定処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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