JP2015209544A - ハードコート転写フィルムの製造方法及びハードコート転写フィルム並びにハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルム。 - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明に係るハードコート転写フィルムの製造方法(以下単に「製造方法」とも言う。)につき、第1の実施の形態として説明する。
まず本実施の形態において用いる基材フィルムであるが、これは従来公知のハードコート転写フィルムの基材フィルムとして用いられる高分子樹脂フィルムであれば何であっても良く、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、等の合成樹脂フィルム、セルロースアセテートフィルム、等の人造樹脂フィルム、セロハン紙、グラシン紙、等の洋紙、和紙などのフィルム状の物、あるいはこれらの複合フィルム状物、複合シート状物等が本実施の形態における基材フィルムとして考えられる。
リリース層とは、本実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなるハードコート転写フィルムを実際に用いる時、基材フィルムを後述するハードコート層から剥離するために必要な層であるが、本実施の形態においては、このリリース層に用いる材料としてシリコーンを含有したシリコーン系リリース剤を採用する。このシリコーン系リリース剤とは、具体的に付加反応型、縮重合反応型、紫外線硬化型、電子線硬化型及び無溶剤型のシリコーン樹脂等や、硬化性を備えないシリコーンオイル等である。
仮に硬化性を備えた樹脂を単品で積層した場合を考えると、後述するようにこのリリース層の表面に積層されたハードコート層が体積収縮を起こしても、リリース層が硬化してしまい、その結果これにリリース層が吸収されず、即ちハードコート層表面をシリコーンリッチとすることが困難となってしまう。また仮に硬化性を備えない樹脂を単品で用いると、そもそもその材料で充分に使用に耐えうるリリース層を積層することが困難である。よって、これらを混合した材料を用いることで、硬化性を備えた樹脂を用いることでリリース層として積層しやすくなり、さらに硬化性を備えない樹脂を用いることでこれに含まれるシリコーン成分が体積収縮を起こすハードコート層に吸い取られる現象が生じるもの、と推察される。よってこれらを本実施の形態ではこれらを混合して用いるのであるが、このような混合を実施することで、得られるリリース層に対する積層を容易なものとでき、さらには後述するように、本実施の形態においてこれに積層するハードコート層としてシリコーン系ハードコート剤を用いれば、ハードコート剤それ自体の表面張力を弱めるためより積層しやすくなるのである。
基材フィルム(ここではPETフィルム・厚み100μmとする)/リリース層/ハードコート層
これを所望の箇所に転写するならば、ハードコート層側に何らかの接着層を設けることが考えられるが、ここではキャスティング法によりこのハードコート転写フィルムを用いるものとし、さらに説明を続ける。
以上説明した第1の実施の形態に係るハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなるハードコート転写フィルムの構成は、基材フィルム/リリース層/ハードコート層、というものであり、この構成であれば、かかるハードコート転写フィルムをキャスティング法に用いることで、例えば樹脂ボードのような樹脂製品などの表面に防紋防指紋性を備えたハードコート層が積層された製品を簡単に得ることができるが、キャスティング法以外であって、例えば溶融押出法やインモールド法などのような成型法を実行するに際して用いるハードコート転写フィルムを得たい場合、ハードコート層のさらに表面に中間層と接着層と、を設けると良い。
ィルムの製造方法につき述べる。
本実施例及びその比較参照のための比較例において、ハードコート転写フィルムは基本的に以下の構成とする。
100μmPETフィルム/リリース層/ハードコート層
尚、100μmPETフィルムは広く流通している一般的なものであれば良い。
まず最初にサンプル(実施例・比較例)を製造する。
サンプル製造方法は次の通りである。
PETフィルム表面にリリース層をブレードコート法により積層する。
ついでその表面にハードコート層をダイコート法により積層する。
そして得られたサンプルのハードコート層側表面を厚み1mmのアクリルボード表面に貼着し、ついで基材フィルムを剥離することでハードコート層を転写する。この転写の手法については従来周知の手法で実行されればよく、詳述は省略する。
準備したサンプルの構成は次の通りである。
・ 表中「ヘイズ」はJIS_K_7136の規定に基づき測定
・ 表中「密着性」はJIS_K_5600−5−6に基づき測定
・ 表中「鉛筆硬度」はJIS_K_5600−5−4に準じて測定
・ 表中「耐擦傷性」は スチールウール#0000 を使用し
負荷500g重で50往復にて表層を擦り傷の具合を目視測定した
「A=傷つかない」「B=やや傷が付く」「C=顕著に傷が付く」
・ 表中「水接触角」は接触角計を用い液滴法により水の接触角を測定したものである
・ 表中「濡れ性」はJIS_K_6768に基づく試験結果とした
・ 表中「油性インキはじき性」は市販油性インキマーカーペンを使用し文字が書けるか、そのはじき方がどうかを評価した
「◎=瞬時にはじく」「○=ゆっくりはじく」「×=はじかない」
・ 表中「油性インキ拭き取り性」は上記の通り文字を書いた後紙製タオルで完全にそれを拭き取れる回数を測定
Claims (7)
- 基材フィルムの表面に、少なくとも、
リリース層を積層してなるリリース層積層工程と、
さらにその表面にハードコート層を積層してなるハードコート層積層工程と、
を含んでなる、ハードコート転写フィルムの製造方法であって、
前記リリース層として、シリコーンを含有したシリコーン系リリース剤を用いてなること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1に記載のハードコート転写フィルムの製造方法において、
前記ハードコート層として、シリコーンを含有したシリコーン系ハードコート剤を用いてなること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載のハードコート転写フィルムの製造方法において、
前記ハードコート層積層工程が完了した後、
中間層を設けてなる中間層積層工程と、
さらにその表面に接着層を積層してなる接着層積層工程と、
を実行してなること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
前記シリコーン系リリース剤が、シリコーン系でありなおかつ硬化性を備えた樹脂と、シリコーン系でありなおかつ硬化性を備えない樹脂と、を混合してなるものであり、
かつ前記混合の比率が、硬化性を備えた樹脂の質量を10とした場合、硬化性を備えない樹脂の質量の混合比率が1以上であること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法であって、
前記ハードコート層に用いるハードコート剤の体積収縮率が5%以上であること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルムの製造方法。 - 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のハードコート転写フィルムの製造方法により得られてなること、
を特徴とする、ハードコート転写フィルム。 - 請求項6に記載のハードコート転写フィルムを用いたキャスティング法により得られてなること、
を特徴とする、ハードコート層を備えた高分子樹脂板又は高分子樹脂フィルム。
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