JP2015209083A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2015209083A
JP2015209083A JP2014091096A JP2014091096A JP2015209083A JP 2015209083 A JP2015209083 A JP 2015209083A JP 2014091096 A JP2014091096 A JP 2014091096A JP 2014091096 A JP2014091096 A JP 2014091096A JP 2015209083 A JP2015209083 A JP 2015209083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat back
vehicle seat
stopper
seat
side frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014091096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6213367B2 (ja
Inventor
全秀 木村
Masahide Kimura
全秀 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Shiroki Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Boshoku Corp, Shiroki Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2014091096A priority Critical patent/JP6213367B2/ja
Priority to US14/694,337 priority patent/US9758065B2/en
Priority to DE102015207493.5A priority patent/DE102015207493A1/de
Priority to CN201510201842.8A priority patent/CN105034866B/zh
Publication of JP2015209083A publication Critical patent/JP2015209083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6213367B2 publication Critical patent/JP6213367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/22Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/12Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable slidable and tiltable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/22Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
    • B60N2/235Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms
    • B60N2/2356Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by gear-pawl type mechanisms with internal pawls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2205/00General mechanical or structural details
    • B60N2205/50Interlocking shaft arrangements transmitting movement between hinge mechanisms on both sides of a seat

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】部品構成を変えることなくシートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を変えられるようにする。【解決手段】シートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を規制する規制構造は、シートバック2に設けられたブラケット2F4と、シートクッション3に設けられた追加ストッパ10と、の面当接構造から成る。上記追加ストッパ10は、その位置決め孔11をロアアーム3F2に一体化された位置決めピン13に差し込んで位置決めした状態でロアアーム3F2に結合されている。追加ストッパ10をブラケット2F4に面当接させて仮想的に一体化させた状態としてシートバック2の背凭れ角度を変化させた時に追加ストッパ10がロアアーム3F2に対して動く特定箇所の軌跡に沿ってロアアーム3F2に対して位置決めピン13を複数箇所に設けられる構成としたことで、追加ストッパ10のロアアーム3F2に対する配設位置を複数選択できるようになっている。【選択図】図8

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、フロア上のベースに連結されたシートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を一定範囲内に規制するための規制構造を備えた乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックの背凭れ角度の調整可能な範囲を一定の範囲内に規制する構造が採用されたものが知られている(特許文献1)。具体的には、上記規制構造は、シートバックのサイドフレームに結合されたブラケットが、シートバックの前傾移動或いは後傾移動によって、シートクッションのサイドフレームに結合されたロアアーム上の前側ストッパ或いは後側ストッパと当接することにより、各方向への移動が規制される構成となっている。
特開2013−95400号公報
しかし、上記従来技術では、シートバックの背凭れ角度の調整可能な範囲が、ブラケットの取付位置によって定められる一の調整範囲しか設定することができず、汎用性に乏しい構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、部品構成を変えることなくシートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を変えられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、フロア上のベースに連結されたシートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を一定範囲内に規制するための規制構造を備えた乗物用シートである。上記規制構造は、シートバックに設けられた係止部と、ベースに設けられた被係止部と、を有し、シートバックの背凭れ角度を変える移動により係止部と被係止部とが互いに当接してシートバックの同方向への移動を規制する構造となっている。係止部或いは被係止部のうちの一方は、その設けられる側の部材に対して定位置に配設されるが、他方は、その設けられる側の部材に対する配設位置を複数選択できる構成とされている。上記他方は、同他方を一方に当接させて仮想的に一体化させた状態として、シートバックの背凭れ角度を変化させた時に他方がその設けられる側の部材に対して動く箇所の中から選択されて設けられるようになっている。
この第1の発明によれば、係止部或いは被係止部のうちの他方を上記選択した位置に設けるようにしたことにより、部品構成を変えることなくシートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を適切に変えられるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。他方は、同他方に形成された位置決め孔をその設けられる側の部材に一体化された位置決めピンに差し込んで位置決めした状態で、他方の設けられる側の部材に結合されている。上記他方の配設位置を複数選択できるようにする選択構造は、上記他方を一方に面当接させて仮想的に一体化させた状態としてシートバックの背凭れ角度を変化させた時に他方が他方の設けられる側の部材に対して動く位置決めピン或いは位置決め孔の軌跡に沿って、他方に位置決め孔を選択できる形に形成し、或いは他方の設けられる側の部材に対して位置決めピンを複数箇所に設けられるようにしたことにより、他方の配設位置を複数選択できるようにした構成から成る。
この第2の発明によれば、係止部或いは被係止部のうちの他方は、上記位置決めピン或いは位置決め孔の軌跡に沿って他方に位置決め孔を選択できる形に形成し、或いは他方の設けられる側の部材に対して位置決めピンを複数箇所に設けられるようにして、その差し込み位置を変えるようにすることにより、他方の設けられる側の部材に対する取り付け位置を変えることができる。これにより、上記他方の部品構成を変えることなく、係止部と被係止部とが当接する位置、すなわちシートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を変えることができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。他方が被係止部であり、他方の設けられる側の部材となるベースがシートバックの背凭れ角度の調整機構となるリクライナと直結される厚板部材として構成されている。
この第3の発明によれば、被係止部を厚板部材に結合して高い構造強度を備えた状態に設けることができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。被係止部は、被係止部がベースに配設されていない状態では、係止部がシートバックの背凭れ角度を変える移動によって上記厚板部材に形成された前倒れストッパ或いは後倒れストッパと当接してシートバックの移動を規制する構成とされたものにおいて、シートバックの移動を係止部が前倒れストッパ又は後倒れストッパと当接するより先に当接して規制するためのものとして設けられている。
この第4の発明によれば、標準仕様として、シートバックの背凭れ角度の調整許容範囲が、係止部が厚板部材の前倒れストッパ或いは後倒れストッパと当接する間の範囲とされたものにおいて、後付けで被係止部を追加することにより、標準仕様の構成を利用して、シートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を適切な範囲に狭めるように調整することができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。位置決めピンが、厚板部材を支える治具により厚板部材と一体化された状態として設けられ、かつ、被係止部を厚板部材に溶接した後に取り除かれる構成とされている。
この第5の発明によれば、位置決めピンを残すことなく、被係止部を厚板部材に適切に結合することができる。
第6の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。他方が係止部であり、他方の設けられる側の部材となるシートバックのサイドフレームに結合されており、位置決めピンがサイドフレームに設定された、サイドフレームを成形する際の基準孔内に嵌め込まれて設けられる構成とされて、係止部をサイドフレームに溶接した後に取り除かれる構成とされている。
この第6の発明によれば、シートバックのサイドフレームに設定される基準孔の構成を利用して、位置決めピンをサイドフレームに設定することができる。また、位置決めピンを残すことなく、係止部をシートバックのサイドフレームに適切に結合することができる。
第7の発明は、上述した第6の発明において、次の構成とされているものである。サイドフレームに、シートバックを前回転方向に附勢するためのバネの一端を引掛けるための厚板状のブラケットが結合されている。係止部が、上記サイドフレームとブラケットとに跨って両者に溶接されて設けられている。
この第7の発明によれば、係止部を厚板状のブラケットに結合して高い構造強度を備えた状態に設けることができる。
第8の発明は、上述した第7の発明において、次の構成とされているものである。係止部は、係止部がシートバックに配設されていない状態では、サイドフレームに設けられたブラケットがシートバックの前回転によってベースに設けられた被係止部と当接してシートバックの同方向への回転移動を規制する構成とされたものにおいて、シートバックの前回転方向の移動を上記ブラケットが被係止部と当接するより先に当接して規制するためのものとして設けられている。
この第8の発明によれば、標準仕様として、シートバックの背凭れ角度の調整許容範囲が、シートバックのサイドフレームに設けられたブラケットがベースに設けられた被係止部と当接する位置に規制される構成とされたものにおいて、後付けで係止部を追加することにより、標準仕様の構成を利用して、シートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を適切な範囲に狭めるように調整することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 要部をシート外側から見た分解斜視図である。 要部をシート内側から見た分解斜視図である。 シートバックの側面図である。 追加ストッパが設定される前のシートバックの前倒れの規制位置を表した側面図である。 追加ストッパを設定した時のシートバックの前倒れの規制位置を表した側面図である。 追加ストッパの設定位置を変えた時のシートバックの前倒れの規制位置を表した側面図である。 追加ストッパをL字ブラケットに仮想的に一体化させた状態としてシートバックの背凭れ角度を変化させた状態を表した側面図である。 追加ストッパをロアプレートに結合する様子を表した部分拡大斜視図である。 実施例2の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 要部をシート外側から見た分解斜視図である。 要部をシート内側から見た分解斜視図である。 シートバックの側面図である。 追加ストッパが設定される前の状態を表した側面図である。 追加ストッパを設定した状態を表した側面図である。 追加ストッパの設定位置を変えた状態を表した側面図である。 追加ストッパをL字ブラケットに仮想的に一体化させた状態としてシートバックの背凭れ角度を変化させた状態を表した側面図である。 追加ストッパをロアプレートに結合する様子を表した部分拡大斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図9を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の座席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置(継手装置)として機能するリクライナ4を介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された構成となっている。これにより、シートバック2は、常時は上述した各リクライナ4によってその背凭れ角度が固定された状態に保持されるようになっている。また、シートバック2は、シートクッション3の車両外側の側部に設けられた解除レバー5が引き上げられる操作によって、上述した各リクライナ4による背凭れ角度の固定状態が解かれて、その背凭れ角度を前後方向に調整することができる状態に切り換えられるようになっている。
上述したシートバック2は、その骨格を成すバックフレーム2Fが、左右一対のサイドフレーム2F1と、各サイドフレーム2F1の上端部間に一体的に架橋されたアッパフレーム2F2と、各サイドフレーム2F1の下端部間に一体的に架橋されたロアプレート2F3とによって、全体が正面視略四角枠形状となる形に組まれた構成となっている。
上述した各サイドフレーム2F1は、それぞれ、高さ方向に長尺な形にカットされた1枚の鋼板材により形成されており、互いにシート内側に向かい合わされるように面を向けて配設された状態とされている。各サイドフレーム2F1は、それぞれ、それらの前側の縁部と後側の縁部とがシート内側に折り曲げられた形状とされており、それらのエッジが外部に出にくいように丸められていると共に、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。
アッパフレーム2F2は、1枚の鋼板材が横断面逆U字形状に折り曲げられて形成されており、上述した両サイドフレーム2F1の上端部間に掛け渡されて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態として設けられている。詳しくは、上述したアッパフレーム2F2は、その左右両側の前後側の各縁部面が、それぞれ、上述した各サイドフレーム2F1の前後側のシート内側に折り曲げられた各縁部面にあてがわれて溶接された状態として、それらのエッジが外部に出にくいように各サイドフレーム2F1によって外側から覆われた状態に設けられた状態とされている。
ロアプレート2F3は、1枚の鋼板材が横断面略J字形状に折り曲げられて形成されており、上述した両サイドフレーム2F1の下端部間に掛け渡されて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態として設けられている。詳しくは、上述したロアプレート2F3は、その左右両側の各縁部面が、それぞれ、上述した各サイドフレーム2F1の後側のシート内側に折り曲げられた各縁部面に前側からあてがわれて溶接されており、それらのエッジが外部に出にくいように各サイドフレーム2F1によって外側から覆われた状態として設けられている。
上述したロアプレート2F3は、その横断面のJ字形状が、各サイドフレーム2F1の下端側の丸みを帯びた周縁部形状に沿った形に湾曲した形状となっており、同周縁部形状に沿う形にセットされて組み付けられた状態とされている。これにより、ロアプレート2F3は、後述する各サイドフレーム2F1の下端部間に跨って設けられる各リクライナ4の操作ピン4A同士を連結するロッド4Bを、後方側や下方側から保護した状態に設けられた状態とされている。
上述した各リクライナ4は、上述したシートバック2の左右両側のサイドフレーム2F1の下端部と、シートクッション3の骨格(クッションフレーム3F)を成す左右両側のサイドフレーム3F1の後端部に結合された厚板形状の各ロアアーム3F2と、の間にそれぞれ介在し、これらを互いに同軸回りに相対回転させられる状態に連結した状態となっている。上述したシートバック2の各サイドフレーム2F1は、それぞれ、上述した各ロアアーム3F2の内側に位置して設けられており、これらの各間にリクライナ4がそれぞれ介在して設けられた状態とされている。
上述した各リクライナ4は、常時は附勢によってシートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に保持された状態とされている。各リクライナ4は、上述したシートクッション3の車両外側の側部に設けられた解除レバー5が引き上げられる操作によって、それらのロック状態が一斉に解除されて、シートバック2の背凭れ角度を変えられるアンロック状態に切り換えられるようになっている。
具体的には、上述した各リクライナ4の中心部には、これらのロックの解除操作を行うための操作ピン4Aが軸方向に挿通されて組み付けられている。そして、これら操作ピン4A同士がロッド4Bを介して互いに一体的に結合されていると共に、車両外側の操作ピン4Aの外側の端部には、解除レバー5が取り付けられている。これにより、解除レバー5が引き上げられる操作によって、各操作ピン4Aが一斉に軸回転操作されて、各リクライナ4のロック状態が一斉に解除操作されるようになっている。また、各リクライナ4は、上記解除レバー5の引き上げ操作状態が解除されることにより、附勢によって再びシートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に戻されるようになっている。
上述した各リクライナ4は、それぞれ、図2〜図3に示すように、円板形状のラチェット4Cとガイド4Dとが互いに相対回転可能な状態に組み付けられた構成となっている。各リクライナ4は、それらのラチェット4Cがシートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面に嵌合されて溶接により強固に一体的に結合された状態とされており、それらのガイド4Dが各ロアアーム3F2の内側面に嵌合されて溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。
上述した各リクライナ4は、上述したラチェット4Cとガイド4Dとの間に組み付けられたロック機構4Eがロック作動することにより、互いの相対回転がロックされた状態に切り換えられるようになっている。また、各リクライナ4は、上述したロック機構4Eのロック状態が解除されることにより、上述したラチェット4Cとガイド4Dとを互いに相対回転させられる状態に切り換えられて、シートバック2を各側のロアアーム3F2(シートクッション3)に対して前後方向に回転させられる状態となる。上述した各ロアアーム3F2は、シートバック2の各サイドフレーム2F1よりも厚手の鋼板材により形成されており、シートバック2に背凭れ荷重が掛けられた際に受ける各リクライナ4まわりの曲げモーメントの負荷を強く受け止めることのできる高い構造強度を備えた構成とされている。
上述したロック機構4Eは、上述したラチェット4Cの外周部から突出する図示しない円筒部の内周面に形成された内歯面に対し、ガイド4Dに組み付けられた図示しないロック部材(ポール)の外歯面が径方向の内側から噛合することにより、ラチェット4Cとガイド4Dとの相対回転を止める構成となっている。上述した図示しないロック部材(ポール)の外歯面は、シートバック2の背凭れ角度が変えられることにより、ラチェット4Cの内歯面に対する噛合位置を変えて噛合するようになっており、その噛合ピッチは、約2度となっている。これにより、シートバック2は、上述した各リクライナ4によって、背凭れ角度を2度ピッチで固定することができるようになっている。なお、各リクライナ4の具体的な構成については、特開2011−116303号公報等の文献に開示された構成と基本的な構成が同じものとなっているため、詳細な説明を省略することとする。
ところで、上述したシートバック2の左右両側の各サイドフレーム2F1とこれらに連結された各ロアアーム3F2との間には、それぞれ、シートバック2に対して常時、前倒れ回転する方向への附勢力をかけるリターンスプリング6が掛着されている。これらリターンスプリング6は、それぞれ、渦巻きバネによって構成されており、それらの内周側の端部が、各ロアアーム3F2から外側に切り起こされたバネ掛片3F2aに掛着され、それらの外周側の端部が、シートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面に結合されたブラケット2F4のバネ掛片2F4cに掛着されて取り付けられた状態とされている(図4及び図9参照)。
上述した各リターンスプリング6により発揮される回転附勢力により、シートバック2は、各リクライナ4による背凭れ角度の固定状態が解かれることにより、着座乗員の背部に当たる位置まで起こし上げられて、着座乗員がその背部を前後に傾動させる動きに合わせてその背凭れ角度が前後に自由に調整されるようになっている。このような附勢構造が設けられていることにより、シートバック2の背凭れ角度の調整を簡便に行うことができるようになっている。
上述したシートバック2は、上述した各サイドフレーム2F1に結合されたブラケット2F4が、各ロアアーム3F2の前部に結合された追加ストッパ10の当接面12と当たる位置で、その前倒れ方向の回転移動が規制されるようになっている。また、上記シートバック2は、上述した各サイドフレーム2F1に結合されたブラケット2F4が、各ロアアーム3F2の後上部に角状に突出して形成された後倒れストッパ3F2cと当たる位置で、その後ろ倒れ方向の回転移動が規制されるようになっている。ここで、上述した各ブラケット2F4が本発明の「係止部」に相当し、各追加ストッパ10が本発明の「被係止部」に相当する。また、各ロアアーム3F2が本発明の「ベース」及び「厚板部材」に相当する。
このように、上述したシートバック2は、上述した各サイドフレーム2F1に結合されたブラケット2F4が各追加ストッパ10の当接面12と当たる位置(前倒れ位置)と各ロアアーム3F2に形成された後倒れストッパ3F2cと当たる位置(後倒れ位置)との間で、各ロアアーム3F2(シートクッション3)に対する背凭れ角度を前後方向に調整することができるようになっている。上述した各追加ストッパ10は、上述したシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を、各追加ストッパ10が設定されていない場合よりも狭めたい場合に、別途、後から追加して取り付けられる後付けの取り付け部品として構成されている。
すなわち、上述したシートバック2は、上述した各追加ストッパ10が設定されていない状態では、図5に示すように、上述した各ブラケット2F4が各ロアアーム3F2の前上部に角状に突出して形成された前倒れストッパ3F2bと当たる位置で、その前倒れ方向の回転移動が規制される構成とされている。このように構成されたシート1に対して、上述したシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を上述した各ブラケット2F4が各前倒れストッパ3F2bと当たる位置より手前側の位置までに留めたい場合に、上述した各追加ストッパ10が後付けで追加されて設けられる。
ここで、上述した各ブラケット2F4は、シートバック2の各サイドフレーム2F1よりも厚手の鋼板材が略L字状に折り曲げられて形成されている。具体的には、各ブラケット2F4は、シートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面に面当接して溶接される固定片2F4aと、固定片2F4aの下縁部からシート外側に折れ曲がって延びる係止片2F4bと、係止片2F4bの延びた先から下方側に折れ曲がった後、シート外側に更に折れ曲がって延びるバネ掛片2F4cと、を有する略L字状の形に形成されている。
上述した各ブラケット2F4は、それらの係止片2F4bの前側面と後側面とが、それぞれ、上述した各追加ストッパ10の当接面12や各ロアアーム3F2の後倒れストッパ3F2cと面当接して係止される部位となっている。また、各ブラケット2F4は、それらのバネ掛片2F4cが、上述した各リターンスプリング6の外周側の端部が後側から引掛けられて取り付けられる部位となっている。各バネ掛片2F4cの後側の縁部には、各リターンスプリング6の外周側の端部を引掛けられるようにするための凹部2F4c1が形成されている。
このように、各追加ストッパ10が後付けで追加されて設けられる構成となっていることにより、各追加ストッパ10の設定されない仕様で製造されたシート1を用いて、シートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を簡便に狭めるように調整することができるようになる。これにより、例えば、シート1が福祉車両に搭載される場合において、シート1を車外へ回転させながら移動させる際、シートバック2の背凭れ角度が起立し過ぎていると、その上部に設置されたヘッドレストや着座乗員の頭部が車両の天井面につかえやすくなってしまうが、各追加ストッパ10を設けてシートバック2の背凭れ角度を所定角度以上起こし上げられないように規制することにより、上記の問題が起こらないようにすることができる。
したがって、上記のような福祉車両に搭載されるシート1を製造するにあたっては、そのような車両に搭載されない通常仕様で製造されたシート1(各ブラケット2F4が各ロアアーム3F2の前倒れストッパ3F2bと当たってシートバック2の前倒れ方向の回転移動が規制されるシート1)に対して、上述した各追加ストッパ10を後付けで追加して設けるのみで、上記のような福祉車両への搭載に適したシート1を簡便に製造することができる。
また、上述した各追加ストッパ10は、各ロアアーム3F2に対して、それらの取り付け位置を2つの位置から選択して取り付けることができるようになっている。具体的には、各追加ストッパ10は、上述した各ロアアーム3F2に対して、それぞれ、前倒れストッパ3F2bの形成領域の内側面にあてがわれて、溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。その際、各追加ストッパ10を各ロアアーム3F2の内側面にあてがえる箇所の位置決めは、次のように行われている。
すなわち、図9に示すように、先ず、シートバック2の背凭れ角度を予めリクライナ4によって規制したい角度位置に固定した状態としておく。そして、この状態で、各ロアアーム3F2を図示しない治具にセットして支えた状態としておく。次に、各追加ストッパ10を、上述した各ロアアーム3F2を支える治具(図示省略)に立設された円柱形状の位置決めピン13に差し込むと共に、各追加ストッパ10の当接面12を、上述したシートバック2の各サイドフレーム2F1に結合されたブラケット2F4の係止片2F4bの前側面に面当接させた状態にする。詳しくは、各追加ストッパ10を、これらに貫通形成された位置決め孔11内に上述した円柱形状の位置決めピン13をそれぞれ差し込んで、各位置決めピン13を中心に首振りさせる調整により、それらの当接面12をブラケット2F4の係止片2F4bの前側面に面当接させた状態にする。
その際、各追加ストッパ10は、それらに貫通形成された位置決め孔11が各位置決めピン13の断面径よりも僅かに長い長円形状とされていることにより、これらの製造誤差を吸収して、各当接面12を各ブラケット2F4の係止片2F4bの前側面に面当接させた状態にセットすることができるようになっている。そして、上記セットした状態で、各追加ストッパ10を各ロアアーム3F2の内側面にあてがえた状態にして溶接することにより、各追加ストッパ10が、上述した各ブラケット2F4の係止片2F4bをシートバック2の背凭れ角度を規制したい所望の角度位置で当接させて規制することのできる状態に設けられた状態となる。そしてその後に、各ロアアーム3F2を図示しない治具から外して、各位置決めピン13を各追加ストッパ10の位置決め孔11から引き抜くことにより、各追加ストッパ10が各位置決めピン13を残さない状態で各ロアアーム3F2に一体的に結合された状態となる。
上述した各位置決めピン13は、上述した図示しない治具に対して、次の2箇所の位置に着脱可能に取り付けることができるようになっている。すなわち、図8に示すように、上述した各位置決めピン13は、上述した各追加ストッパ10の当接面12を各ブラケット2F4の係止片2F4bの前側面に面当接させた状態として、仮想的にこれらをシートバック2の各サイドフレーム2F1側に一体化させた状態として、シートバック2の背凭れ角度を規制したい所望の2つの角度位置に変化させた時に、それらの位置決め孔11が位置する2箇所の位置に、それぞれ、治具に対して着脱可能に取り付けられるように設けられた状態とされている。
このように各位置決めピン13の取り付け位置が設定されていることにより、各追加ストッパ10は、各ロアアーム3F2に対して、それらの取り付け位置を2つの位置から選択して取り付けることができるようになっている。これにより、図6〜図7に示すように、上述したシートバック2の背凭れ角度の最大起立位置を、上述した各追加ストッパ10の設定位置を変える調整によって簡単に変更することができる。
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、シート1は、フロア上のベース(ロアアーム3F2)に連結されたシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を一定範囲内に規制するための規制構造を備えた構成となっている。上記規制構造は、シートバック2に設けられた係止部(ブラケット2F4)と、ベース(ロアアーム3F2)に設けられた被係止部(追加ストッパ10)と、を有し、シートバック2の背凭れ角度を変える移動により係止部(ブラケット2F4)と被係止部(追加ストッパ10)とが互いに面当接してシートバック2の同方向への移動を規制する構造となっている。
係止部(ブラケット2F4)は、その設けられる側の部材(シートバック2のサイドフレーム2F1)に対して定位置に配設されるが、被係止部(追加ストッパ10)は、その設けられる側の部材(ロアアーム3F2)に対する配設位置を複数(2つ)選択できる構成とされている。上記被係止部(追加ストッパ10)は、同部に形成された位置決め孔11をその設けられる側の部材(ロアアーム3F2)に治具により一時的に一体化された位置決めピン13に差し込んで位置決めした状態で、その設けられる側の部材(ロアアーム3F2)に結合されている。
上記被係止部(追加ストッパ10)の配設位置を複数選択できるようにする選択構造は、上記被係止部(追加ストッパ10)を係止部(ブラケット2F4)に面当接させて仮想的に一体化させた状態としてシートバック2の背凭れ角度を変化させた時に被係止部(追加ストッパ10)がその設けられる側の部材(ロアアーム3F2)に対して動く特定箇所(位置決め孔11)の軌跡に沿って、被係止部(追加ストッパ10)の設けられる側の部材(ロアアーム3F2を支える治具)に対して位置決めピン13を複数箇所に設けられるようにしたことにより、被係止部(追加ストッパ10)の配設位置を複数選択できるようにした構成から成る。
このように、被係止部(追加ストッパ10)は、上記特定箇所(位置決め孔11)の軌跡に沿ってその設けられる側の部材(ロアアーム3F2)に位置決めピン13を複数箇所に設けられるようにして、その差し込み位置を変えることにより、その設けられる側の部材(ロアアーム3F2)に対する取り付け位置を変えることができる。これにより、上記被係止部(追加ストッパ10)の部品構成を変えることなく、係止部(ブラケット2F4)と被係止部(追加ストッパ10)とが当接する位置、すなわちシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を変えることができる。
また、被係止部(追加ストッパ10)の設けられる側の部材となるベース(ロアアーム3F2)が、シートバック2の背凭れ角度の調整機構となるリクライナ4と直結される構造強度の高い厚板部材として構成されている。このような構成となっていることにより、被係止部(追加ストッパ10)を構造強度の高い厚板部材(ロアアーム3F2)に結合して高い構造強度を備えた状態に設けることができる。
また、被係止部(追加ストッパ10)は、被係止部(追加ストッパ10)が設定されていない状態では、係止部(ブラケット2F4)がシートバック2の背凭れ角度を変える移動によって上記厚板部材(ロアアーム3F2)に形成された前倒れストッパ3F2bや後倒れストッパ3F2cと当接してシートバック2の移動を規制する構成とされたものにおいて、後付けで、シートバック2の前回転方向の移動を、係止部(ブラケット2F4)が前倒れストッパ3F2bと当接するより先に当接して規制するためのものとして設けられている。
このような構成となっていることにより、標準仕様として、シートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲が、係止部(ブラケット2F4)が厚板部材(ロアアーム3F2)の前倒れストッパ3F2bや後倒れストッパ3F2cと当接する間の範囲とされたものにおいて、後付けで被係止部(追加ストッパ10)を追加することにより、標準仕様の構成を利用して、シートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を適切な範囲に狭めるように調整することができる。
また、位置決めピン13が、厚板部材(ロアアーム3F2)を支える治具により厚板部材(ロアアーム3F2)と一体化された状態として設けられ、かつ、被係止部(追加ストッパ10)を厚板部材(ロアアーム3F2)に溶接した後に取り除かれる構成とされている。このような構成となっていることにより、位置決めピン13を残すことなく、被係止部(追加ストッパ10)を厚板部材(ロアアーム3F2)に適切に結合することができる。
また、各追加ストッパ10が、各ロアアーム3F2の内側面に取り付けられていることにより、各追加ストッパ10が各リクライナ4とシート幅方向の設置スペースが重複して設けられる構成となるため、シート1を幅方向に嵩張らせることなく各追加ストッパ10を設けることができる。また、各追加ストッパ10が、各ロアアーム3F2の外側面に取り付けられる構成と比べて、シートバック2の各サイドフレーム2F1に結合された各ブラケット2F4に対して、より各サイドフレーム2F1に近い位置で当接する構成となるため、各ブラケット2F4にかかる曲げの負荷を低く抑えて、シートバック2の前倒れ回転の係止強度をより高めることができる。
続いて、実施例2のシート1の構成について、図10〜図18を用いて説明する。本実施例では、図10〜図13に示すように、シートバック2の前倒れ方向の回転移動を規制するための追加ストッパ20が、シートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面に取り付けられている。具体的には、各追加ストッパ20は、シートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面に結合されたブラケット2F4の前部箇所にそれぞれ取り付けられている。
ここで、上述した各追加ストッパ20は、上述した各ブラケット2F4と同じく、シートバック2の各サイドフレーム2F1よりも厚手の鋼板材が、略L字状に折り曲げられて形成されている。具体的には、各追加ストッパ20は、シートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面に面当接して溶接される固定片21と、固定片21の下縁部からシート外側に折れ曲がって延びる係止片22と、係止片22の後側の縁部から後方側に僅かに湾曲した形となって延びる曲がり片23と、を有する略L字状の形に形成されている。
上記各追加ストッパ20の設定により、上述したシートバック2は、上述した各追加ストッパ20の係止片22の前側面22A(当接面)が各ロアアーム3F2の前上部に角状に突出して形成された前倒れストッパ3F2bと当たる位置で、その前倒れ方向の回転移動が規制されるようになっている。また、上記シートバック2は、上述した各サイドフレーム2F1に結合されたブラケット2F4の係止片2F4bが、各ロアアーム3F2の後上部に角状に突出して形成された後倒れストッパ3F2cと当たる位置で、その後ろ倒れ方向の回転移動が規制されるようになっている。ここで、各追加ストッパ20が本発明の「係止部」に相当し、前倒れストッパ3F2bが本発明の「被係止部」に相当する。また、ロアアーム3F2が本発明の「ベース」に相当する。
このように、上述したシートバック2は、上述した各サイドフレーム2F1に結合された追加ストッパ20やブラケット2F4が、各ロアアーム3F2に形成された前倒れストッパ3F2bや後倒れストッパ3F2cと当たる位置の間で、各ロアアーム3F2(シートクッション3)に対する背凭れ角度を前後方向に調整することができるようになっている。上述した各追加ストッパ20は、上述したシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を、各追加ストッパ20が設定されていない場合よりも狭めたい場合に、別途、後から追加して取り付けられる後付けの取り付け部品として構成されている。
すなわち、上述したシートバック2は、上述した各追加ストッパ20が設定されていない状態では、図14に示すように、上述した各ブラケット2F4が各ロアアーム3F2の前上部に突出して形成された前倒れストッパ3F2bと当たる位置で、その前倒れ方向の回転移動が規制される構成とされている。このように構成されたシート1に対し、上述したシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を上述した各ブラケット2F4が各前倒れストッパ3F2bと当たる位置より手前側の位置までに留めたい場合に、上述した各追加ストッパ20が後付けで追加されて設けられる。
ここで、上述した各ブラケット2F4は、シートバック2の各サイドフレーム2F1よりも厚手の鋼板材が略L字状に折り曲げられて形成されている。具体的には、各ブラケット2F4は、シートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面に面当接して溶接される固定片2F4aと、固定片2F4aの下縁部からシート外側に折れ曲がって延びる係止片2F4bと、係止片2F4bの延びた先から下方側に折れ曲がった後、シート外側に更に折れ曲がって延びるバネ掛片2F4cと、を有する略L字状の形に形成されている。
上述した各ブラケット2F4は、それらの係止片2F4bの前側面と後側面とが、それぞれ、上述した各ロアアーム3F2に形成された前倒れストッパ3F2bや後倒れストッパ3F2cと面当接して係止される部位となっている。また、各ブラケット2F4は、それらのバネ掛片2F4cが、上述した各リターンスプリング6の外周側の端部が後側から引掛けられて取り付けられる部位となっている。各バネ掛片2F4cの後側の縁部には、各リターンスプリング6の外周側の端部を引掛けられるようにするための凹部2F4c1が形成されている。ここで、各リターンスプリング6が本発明の「バネ」に相当する。
このように、各追加ストッパ20が後付けで追加されて設けられる構成となっていることにより、各追加ストッパ20の設定されない仕様で製造されたシート1を用いて、シートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を簡便に狭めるように調整することができるようになる。これにより、例えば、シート1が福祉車両に搭載される場合において、シート1を車外へ回転させながら移動させる際、シートバック2の背凭れ角度が起立し過ぎていると、その上部に設置されたヘッドレストや着座乗員の頭部が車両の天井面につかえやすくなってしまうが、各追加ストッパ20を設けてシートバック2の背凭れ角度を所定角度以上起こし上げられないように規制することにより、上記の問題が起こらないようにすることができる。
したがって、上記のような福祉車両に搭載されるシート1を製造するにあたっては、そのような車両に搭載されない通常仕様で製造されたシート1(各ブラケット2F4が各ロアアーム3F2の前倒れストッパ3F2bと当たってシートバック2の前倒れ方向の回転移動が規制されるシート1)に対して、上述した各追加ストッパ20を後付けで追加して設けるのみで、上記のような福祉車両への搭載に適したシート1を製造することができる。
また、上述した各追加ストッパ20は、シートバック2の各サイドフレーム2F1に対して、それらの取り付け位置を2つの位置から選択して取り付けることができるようになっている。具体的には、各追加ストッパ20は、上述したシートバック2の各サイドフレーム2F1に対して、それぞれ、各ブラケット2F4の前側の領域部の外側面にあてがわれて、溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。その際、各追加ストッパ20を各サイドフレーム2F1の外側面にあてがえる箇所の位置決めは、次のように行われている。
すなわち、図18に示すように、先ず、シートバック2の背凭れ角度を予めリクライナ4によって規制したい角度位置に固定した状態としておく。そして、この状態で、バックフレーム2Fを図示しない治具にセットして支えた状態としておく。次に、各追加ストッパ20を、シートバック2の各サイドフレーム2F1に挿入された円柱形状の位置決めピン24に差し込むと共に、各追加ストッパ20の係止片22の前側面22A(当接面)を、上述した各ロアアーム3F2の前倒れストッパ3F2bに面当接させた状態にする。詳しくは、各追加ストッパ20を、これらに貫通形成された位置決め孔21A内に円柱形状の位置決めピン24を差し込んで、位置決めピン24を中心に首振りさせる調整により、それらの前側面22A(当接面)を各ロアアーム3F2の前倒れストッパ3F2bに面当接させた状態にする。
その際、各追加ストッパ20は、それらに貫通形成された位置決め孔21Aが各位置決めピン24の断面径よりも長い長円形状とされていることにより、これらの成形誤差を吸収して、それらの係止片22の前側面22A(当接面)を各ロアアーム3F2の前倒れストッパ3F2bに面当接させた状態にセットすることができるようになっている。そして、上記セットした状態で、各追加ストッパ20をシートバック2の各サイドフレーム2F1の外側面にあてがえて溶接することにより、各追加ストッパ20がシートバック2の背凭れ角度を規制したい所望の角度位置で規制することのできる状態として設けられた状態となる。そしてその後に、バックフレーム2Fを図示しない治具から外すと共に、各位置決めピン24を各サイドフレーム2F1から外して各追加ストッパ20の位置決め孔21Aから引き抜くことにより、各追加ストッパ20が各位置決めピン24を残さない状態で各サイドフレーム2F1に一体的に結合された状態となる。
ここで、上述した各位置決めピン24は、シートバック2の各サイドフレーム2F1に形成された基準孔2F1aに対してそれぞれ挿脱可能に取り付けられるようになっている。上述した各基準孔2F1aは、各サイドフレーム2F1をプレス成形する際の基準点として予め形成されたものとなっている。すなわち、各サイドフレーム2F1は、上述した各基準孔2F1aを図示しないプレス機の基準点に突設された各突起に嵌め込んで位置合わせした状態にしてプレス成形されることにより、各基準孔2F1aを基準とした形にそれぞれ形成された状態とされている。
そして、上記のように各サイドフレーム2F1に予め形成された各基準孔2F1aの構成を利用して、各位置決めピン24をこれらに差し込んで立設する構成とすることにより、各位置決めピン24を各サイドフレーム2F1に対して互いに左右で同じ位置に精度良く位置決めした状態に取り付けることができるようになっている。そして、上記取り付けられた各位置決めピン24に対して、各追加ストッパ20は、それらの取り付け位置を2つの位置に切り換えて取り付けることができるようになっている。
具体的には、上述した各追加ストッパ20は、それらに貫通形成された位置決め孔21Aが、それぞれ次のような形に形成されている。すなわち、図17に示すように、各位置決め孔21Aは、各追加ストッパ20の係止片22の前側面22A(当接面)を上述した各ロアアーム3F2の前倒れストッパ3F2bに面当接させた状態として、仮想的にこれらを各ロアアーム3F2側に一体化させた状態として、シートバック2の背凭れ角度を規制したい2つの角度位置に変化させた時に、上述した各位置決めピン24が位置する2箇所の位置を通る長孔として、シートバック2の傾動中心(各リクライナ4の中心点)まわりに描かれる円弧形状に湾曲した形に形成された状態とされている。
このように各位置決め孔21Aの形状が設定されていることにより、各追加ストッパ20は、シートバック2の各サイドフレーム2F1に対して、それらの取り付け位置を2つの位置から選択して取り付けることができるようになっている。これにより、図15〜図16に示すように、上述したシートバック2の背凭れ角度の最大起立位置を、上述した各追加ストッパ20の設定位置を変える調整によって簡単に変更することができる。
上述した各追加ストッパ20は、図18に示すように、上述したそれらの位置決め孔21A内に各位置決めピン24を差し込んで、それらの係止片22の前側面22A(当接面)を各ロアアーム3F2の前倒れストッパ3F2bに面当接させた状態とすることにより、それらの曲がり片23が各ブラケット2F4の係止片2F4bの上面上に面当接した状態にセットされるようになっている。そして、各追加ストッパ20は、それらの曲がり片23と上述した各ブラケット2F4の係止片2F4bの上面との面当接部位をこれらの周縁部に沿って溶接することにより、構造強度の高い厚板状の各ブラケット2F4に対して強固に一体的に結合された状態とされている。各追加ストッパ20は、それらの固定片21と各サイドフレーム2F1との面当接部位もこれらの周縁部に沿って溶接することにより、各サイドフレーム2F1に対しても強固に一体的に結合された状態とされている。
ここで、上述した各追加ストッパ20の曲がり片23や各ブラケット2F4の係止片2F4bは、それぞれ、シートバック2の傾動中心(各リクライナ4の中心点)まわりに描かれる円弧形状に湾曲した形に形成されている。これにより、図17に示すように、各追加ストッパ20の各サイドフレーム2F1に対する取り付け位置が上述した2つの取り付け位置の間で切り換えられても、各追加ストッパ20の曲がり片23が各ブラケット2F4の係止片2F4bの上面上に面当接した状態に保たれるようになっている。したがって、各追加ストッパ20は、それらの各サイドフレーム2F1に対する取り付け位置が上述した2つの取り付け位置の間で切り換えられても、各ブラケット2F4に対して常に面当接した状態とされて強固に一体的に結合されるようになっている。
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、シート1は、フロア上のベース(ロアアーム3F2)に連結されたシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を一定範囲内に規制するための規制構造を備えた構成となっている。上記規制構造は、シートバック2に設けられた係止部(追加ストッパ20)と、ベース(ロアアーム3F2)に設けられた被係止部(前倒れストッパ3F2b)と、を有し、シートバック2の背凭れ角度を変える移動により係止部(追加ストッパ20)と被係止部(前倒れストッパ3F2b)とが互いに面当接してシートバック2の同方向への移動を規制する構造となっている。
被係止部(前倒れストッパ3F2b)は、その設けられる側の部材(ロアアーム3F2)に対して定位置に配設されるが、係止部(追加ストッパ20)は、その設けられる側の部材(サイドフレーム2F1)に対する配設位置を複数(2つ)選択できる構成とされている。上記係止部(追加ストッパ20)は、同係止部(追加ストッパ20)に形成された位置決め孔21Aをその設けられる側の部材(サイドフレーム2F1)に一時的に一体化された位置決めピン24に差し込んで位置決めした状態で、その設けられる側の部材(サイドフレーム2F1)に結合されている。
上記係止部(追加ストッパ20)の配設位置を複数選択できるようにする選択構造は、上記係止部(追加ストッパ20)を被係止部(前倒れストッパ3F2b)に面当接させて仮想的に一体化させた状態としてシートバック2の背凭れ角度を変化させた時に係止部(追加ストッパ20)がその設けられる側の部材(サイドフレーム2F1)に対して動く特定箇所(位置決めピン24)の軌跡に沿って、係止部(追加ストッパ20)に位置決め孔21Aを複数形成する(長孔とする)ことにより、係止部(追加ストッパ20)の配設位置を複数選択できるようにした構成から成る。
このように、係止部(追加ストッパ20)は、上記特定箇所(位置決めピン24)の軌跡に沿って係止部(追加ストッパ20)に位置決め孔21Aを複数形成する(長孔とする)ことにより、その設けられる側の部材(サイドフレーム2F1)に対する取り付け位置を変えることができる。これにより、上記係止部(追加ストッパ20)の部品構成を変えることなく、係止部(追加ストッパ20)と被係止部(前倒れストッパ3F2b)とが当接する位置、すなわちシートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を変えることができる。
また、係止部(追加ストッパ20)は、その設けられる側の部材となるシートバック2のサイドフレーム2F1に結合されており、位置決めピン24がサイドフレーム2F1に設定された、サイドフレーム2F1を成形する際の基準孔2F1a内に嵌め込まれて設けられる構成とされて、係止部(追加ストッパ20)をサイドフレーム2F1に溶接した後に取り除かれる構成とされている。このような構成となっていることにより、シートバック2のサイドフレーム2F1に設定される基準孔2F1aの構成を利用して、位置決めピン24をサイドフレーム2F1に設定することができる。また、位置決めピン24を残すことなく、係止部(追加ストッパ20)をシートバック2のサイドフレーム2F1に適切に結合することができる。
また、サイドフレーム2F1に、シートバック2を前回転方向に附勢するためのバネ(リターンスプリング6)の一端を引掛けるための高い構造強度を備えた厚板状のブラケット2F4が結合されている。係止部(追加ストッパ20)が、上記サイドフレーム2F1とブラケット2F4とに跨って両者に溶接されて設けられている。このような構成となっていることにより、係止部(追加ストッパ20)を構造強度の高い厚板状のブラケット2F4に結合して高い構造強度を備えた状態に設けることができる。
また、係止部(追加ストッパ20)は、係止部(追加ストッパ20)が設定されていない状態では、サイドフレーム2F1に設けられたブラケット2F4がシートバック2の前回転によってベース(ロアアーム3F2)に設けられた被係止部(前倒れストッパ3F2b)と当接してシートバック2の同方向への回転移動を規制する構成とされたものにおいて、後付けで、シートバック2の前回転方向の移動を上記ブラケット2F4が被係止部(前倒れストッパ3F2b)と当接するより先に当接して規制するためのものとして設けられている。
このように、標準仕様として、シートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲が、シートバック2のサイドフレーム2F1に設けられたブラケット2F4がベース(ロアアーム3F2)に設けられた被係止部(前倒れストッパ3F2b)と当接する位置に規制される構成とされたものにおいて、後付けで係止部(追加ストッパ20)を追加することにより、標準仕様の構成を利用して、シートバック2の背凭れ角度の調整許容範囲を適切な範囲に狭めるように調整することができる。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、シートバックが連結されるフロア上の「ベース」は、上記実施例で示したようにシートバックがシートクッション付けの構成となる場合にはシートクッションの構成部材となるが、シートクッションを介さずにフロア上に連結される場合には、そのシートバックと連結されるフロア上の部材がベースとなる。
また、本発明の構成は、実施例1で示した構成に、実施例2で示した位置決め孔を長孔とし、位置決めピンを定位置に1箇所のみ設ける構成を適用したものであってもよい。また、本発明の構成は、実施例2で示した構成に、実施例1で示した位置決めピンを複数個所に取り付け可能とし、位置決め孔を位置決めピンを1箇所でのみ受け入れられる形状とする構成を適用したものであってもよい。また、上記実施例2では、位置決め孔の形状を、位置決めピンをどの位置でも受け入れられる長孔形状としたものを例示したが、追加ストッパ(係止部(実施例1では被係止部))の取り付けられる2箇所でのみ位置決めピンを受け入れるような断続的な複数の孔形状からなるものであってもよい。
また、本発明の構成は、シートバックの後倒れ方向の背凭れ角度の調整許容範囲を一定範囲内に規制するために設けられるものであってもよい。
1 シート
2 シートバック
2F バックフレーム
2F1 サイドフレーム
2F1a 基準孔
2F2 アッパフレーム
2F3 ロアプレート
2F4 ブラケット(係止部)
2F4a 固定片
2F4b 係止片
2F4c バネ掛片
2F4c1 凹部
3 シートクッション
3F クッションフレーム
3F1 サイドフレーム
3F2 ロアアーム(ベース、厚板部材)
3F2a バネ掛片
3F2b 前倒れストッパ(被係止部)
3F2c 後倒れストッパ
4 リクライナ
4A 操作ピン
4B ロッド
4C ラチェット
4D ガイド
4E ロック機構
5 解除レバー
6 リターンスプリング(バネ)
10 追加ストッパ(被係止部)
11 位置決め孔
12 当接面
13 位置決めピン
20 追加ストッパ(係止部)
21 固定片
21A 位置決め孔
22 係止片
22A 前側面
23 曲がり片
24 位置決めピン

Claims (8)

  1. フロア上のベースに連結されたシートバックの背凭れ角度の調整許容範囲を一定範囲内に規制するための規制構造を備えた乗物用シートであって、
    前記規制構造は、前記シートバックに設けられた係止部と、前記ベースに設けられた被係止部と、を有し、前記シートバックの背凭れ角度を変える移動により前記係止部と前記被係止部とが互いに当接して前記シートバックの同方向への移動を規制する構造となっており、
    前記係止部或いは前記被係止部のうちの一方は該一方が設けられる側の部材に対して定位置に配設されるが、他方は該他方が設けられる側の部材に対する配設位置を複数選択できる構成とされており、
    前記他方は、該他方を前記一方に当接させて仮想的に一体化させた状態として前記シートバックの背凭れ角度を変化させた時に前記他方が該他方の設けられる側の部材に対して動く箇所の中から選択されて設けられるようになっていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記他方は、該他方に形成された位置決め孔を該他方が設けられる側の部材に一体化された位置決めピンに差し込んで位置決めした状態で該他方が設けられる側の部材に結合されており、
    前記他方の配設位置を複数選択できるようにする選択構造は、前記他方を前記一方に面当接させて仮想的に一体化させた状態として前記シートバックの背凭れ角度を変化させた時に前記他方が該他方の設けられる側の部材に対して動く前記位置決めピン或いは前記位置決め孔の軌跡に沿って、前記他方に前記位置決め孔を選択できる形に形成し、或いは前記他方の設けられる側の部材に対して前記位置決めピンを複数箇所に設けられるようにしたことにより、前記他方の配設位置を複数選択できるようにした構成から成ることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記他方が前記被係止部であり、該他方が設けられる側の部材となる前記ベースが前記シートバックの背凭れ角度の調整機構となるリクライナと直結される厚板部材として構成されていることを特徴とする乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記被係止部は、該被係止部が前記ベースに配設されていない状態では、前記係止部が前記シートバックの背凭れ角度を変える移動によって前記厚板部材に形成された前倒れストッパ或いは後倒れストッパと当接して前記シートバックの移動を規制する構成とされたものにおいて、前記シートバックの移動を前記係止部が前記前倒れストッパ又は前記後倒れストッパと当接するより先に当接して規制するためのものとして設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記位置決めピンが、前記厚板部材を支える治具により前記厚板部材と一体化された状態として設けられ、かつ、前記被係止部を前記厚板部材に溶接した後に取り除かれる構成とされていることを特徴とする乗物用シート。
  6. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記他方が前記係止部であり、該他方が設けられる側の部材となる前記シートバックのサイドフレームに結合されており、前記位置決めピンが前記サイドフレームに設定された、該サイドフレームを成形する際の基準孔内に嵌め込まれて設けられる構成とされて、前記係止部を前記サイドフレームに溶接した後に取り除かれる構成とされていることを特徴とする乗物用シート。
  7. 請求項6に記載の乗物用シートであって、
    前記サイドフレームに前記シートバックを前回転方向に附勢するためのバネの一端を引掛けるための厚板状のブラケットが結合され、前記係止部が前記サイドフレームと前記ブラケットとに跨って両者に溶接されて設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  8. 請求項7に記載の乗物用シートであって、
    前記係止部は、該係止部が前記シートバックに配設されていない状態では、前記サイドフレームに設けられた前記ブラケットが前記シートバックの前回転によって前記ベースに設けられた前記被係止部と当接して前記シートバックの同方向への回転移動を規制する構成とされたものにおいて、前記シートバックの前回転方向の移動を前記ブラケットが前記被係止部と当接するより先に当接して規制するためのものとして設けられていることを特徴とする乗物用シート。
JP2014091096A 2014-04-25 2014-04-25 乗物用シート Active JP6213367B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014091096A JP6213367B2 (ja) 2014-04-25 2014-04-25 乗物用シート
US14/694,337 US9758065B2 (en) 2014-04-25 2015-04-23 Vehicle seat
DE102015207493.5A DE102015207493A1 (de) 2014-04-25 2015-04-23 Fahrzeugsitz
CN201510201842.8A CN105034866B (zh) 2014-04-25 2015-04-24 车辆用座椅

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014091096A JP6213367B2 (ja) 2014-04-25 2014-04-25 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015209083A true JP2015209083A (ja) 2015-11-24
JP6213367B2 JP6213367B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=54262014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014091096A Active JP6213367B2 (ja) 2014-04-25 2014-04-25 乗物用シート

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9758065B2 (ja)
JP (1) JP6213367B2 (ja)
CN (1) CN105034866B (ja)
DE (1) DE102015207493A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020082797A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 トヨタ紡織株式会社 ストッパ装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146547A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
FR2992912B1 (fr) * 2012-07-03 2014-07-11 Renault Sa Dispositif d'inclinaison de dossier de siege
JP5895810B2 (ja) * 2012-10-23 2016-03-30 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
DE102013220659B4 (de) * 2013-10-14 2024-03-07 Keiper Seating Mechanisms Co., Ltd. Fahrzeugsitz, insbesondere Kraftfahrzeugsitz
JP6682300B2 (ja) * 2016-03-04 2020-04-15 シロキ工業株式会社 シートリクライニング装置
WO2018029899A1 (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 テイ・エス テック株式会社 シートフレーム
DE102016115267B4 (de) * 2016-08-17 2023-07-06 Grammer Aktiengesellschaft Vorrichtung zum Einstellen einer Rückenlehnenneigung und Verfahren zur Montage der Vorrichtung
JP7099347B2 (ja) * 2019-02-06 2022-07-12 トヨタ紡織株式会社 シートバック用回転装置
CN113320452B (zh) * 2020-02-28 2023-08-04 博泽科堡汽车零件欧洲两合公司 车辆、车辆座椅及其调角器布置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002102000A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートリクライニング装置
JP2008054748A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Shiroki Corp リクライニング装置のストッパプレート及びその製造方法
JP2014507335A (ja) * 2011-03-11 2014-03-27 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー 車両シート用調節手段

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5718481A (en) * 1995-03-28 1998-02-17 Fisher Dynamics Corporation Seat recliner mechanism
JP4957990B2 (ja) * 2006-09-19 2012-06-20 テイ・エス テック株式会社 自動車用シートのアレンジレバー装置
JP5125617B2 (ja) 2008-03-03 2013-01-23 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
US7775594B2 (en) 2008-08-01 2010-08-17 Bae Industries, Inc. Power seat assembly with motor actuated spring release and rewind of a seatback sector and with the motor removed from an inertial load path such as during an impact event
JP2010052530A (ja) 2008-08-27 2010-03-11 Toyota Boshoku Corp 車両用シートの折り畳み機構
CA2782904C (en) * 2009-12-04 2017-08-15 Fisher & Company, Incorporated Seat mechanism with easy-entry feature
JP5407818B2 (ja) 2009-12-07 2014-02-05 トヨタ紡織株式会社 車両用シートの連結装置
JP5766584B2 (ja) 2011-11-07 2015-08-19 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
JP5987491B2 (ja) * 2012-06-21 2016-09-07 アイシン精機株式会社 車両用シート装置の防振構造
JP5880312B2 (ja) 2012-06-26 2016-03-09 トヨタ紡織株式会社 車両用シート
JP2014184819A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シート調整装置
JP6322521B2 (ja) * 2014-08-28 2018-05-09 日本発條株式会社 リクライニング装置及び車両用シート

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002102000A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートリクライニング装置
JP2008054748A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Shiroki Corp リクライニング装置のストッパプレート及びその製造方法
JP2014507335A (ja) * 2011-03-11 2014-03-27 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー 車両シート用調節手段

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020082797A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 トヨタ紡織株式会社 ストッパ装置
JP7056526B2 (ja) 2018-11-16 2022-04-19 トヨタ紡織株式会社 ストッパ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9758065B2 (en) 2017-09-12
JP6213367B2 (ja) 2017-10-18
CN105034866A (zh) 2015-11-11
DE102015207493A1 (de) 2015-10-29
CN105034866B (zh) 2017-09-19
US20150306985A1 (en) 2015-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6213367B2 (ja) 乗物用シート
JP5276261B2 (ja) シート部と背もたれとアンダーフレームとを備えた自動車シート
JP5688463B2 (ja) 2つの翼状要素を有するヘッドレスト
EP2371619A1 (en) Seat adjusting apparatus for vehicle
US20200101869A1 (en) System comprising a vehicle seat with tilting backrest
JP2009173067A (ja) 車両用格納シート
KR20150005657A (ko) 시트 경사 조정 기구, 차량 시트 및 차량 시트의 장착 방법
JP6212214B2 (ja) 車両シート用のラッチ及び車両シート
US9108549B2 (en) Self-adjustable arm rest assembly
WO2017022493A1 (ja) 乗物用シート
WO2017022492A1 (ja) 乗物用シート
JP2016215995A (ja) 乗物シート用ロック装置
JP5665435B2 (ja) 車両用シート
JP2014217662A (ja) リクライナ
JP6667388B2 (ja) 車両用シート
JP5499739B2 (ja) 車両用シート
JP2016216004A (ja) 乗物用シート
JP6498551B2 (ja) 乗物用シート
JP5003169B2 (ja) 車両用シートのシートバック構造
JP2006224794A (ja) シート並びにベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法
JP6329449B2 (ja) 車両用シート
JP5880330B2 (ja) シートバックフレームの製造方法
JP2013082275A (ja) 車両用シート
JP2015067147A (ja) 乗物用シート
JP2023077850A (ja) リクライニング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160805

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170904

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6213367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250