JP2006224794A - シート並びにベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法 - Google Patents

シート並びにベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングを容易に組み付けることができ、ストッパリンクの位置調整を短時間に行うことのできるシートを提供する。
【解決手段】ベルトアンカーを回動可能に保持するベルトアンカーブラケットと、シートを昇降させる高さ調整機構と、衝突による高さ調整機構の動作を禁止する衝突ストッパとを有し、高さ調整機構は、下部がフロア側部材に回動可能に取付けられ上部がシートに回動可能に取付けられたリンクと駆動部とを備え、衝突ストッパは、フロア側部材に回動可能に取り付けられ回動中心に突出形成された回動中心貫通孔部が設けられたストッパリンクと螺旋状の巻回部、及び、この巻回部から延出する係止腕部を備え、巻回部を回動中心貫通孔部に外嵌し、係止腕部をストッパリンクに係止することで、ストッパリンクとリンクとの係合が解除される方向にストッパリンクを付勢するスプリングと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、高さ調整機構を備えた車両用シートに関し、特に、車両が衝突したときのシートの前方へのせり出しや後方への沈み込みを防止するための衝突ストッパを備えたシート並びにベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法に関する。
シート及びフロア側部材に対して回動可能に取付けられたリンクを回動させることにより、フロアに対して昇降する高さ調整機構が設けられたシートにおいて、リンクの回動を禁止することにより、車両が衝突したときのシートの前方へのせり出しや後方への沈み込みを防止するための衝突ストッパを備えたものがある。
この衝突ストッパとしては、例えば、フロア側部材に回動可能に取り付けられ、その回動端部側にはフロアと略平行に延びるピンが設けられたストッパリンクと、リンクに形成され、ストッパリンクのピンが係合可能で、ストッパリンクのピンの移動軌跡と交差する方向に延び、ストッパリンクのピンが係合すると、リンクの一方の方向への回動を禁止する凹凸面と、ストッパリンクのピンが凹凸面と係合しない位置でそれ以上のストッパリンクのピンの凹凸面からの離反を禁止するストッパと、ストッパリンクに係止してストッパリンクのピンがストッパに当接する方向にストッパリンクを付勢するスプリングと、から構成するものがある。
一方、フロア側部材には、ベルトアンカーを回動可能に保持するベルトアンカーブラケットも取り付けられている。部品削減の観点からは、ベルトアンカーブラケットとストッパリンクをフロア側部材に共締めすることが好ましい。共締めに用いるボルトは、大径部と、大径部から延びる中径部と、中径部から延び、周面に雄ねじが形成された小径部と、からなるものであり、小径部をフロア側部材の孔を挿通させ、ナットと螺合することにより固定される。このように共締めしたとき、ストッパリンクは中径部に回転可能に嵌合し、大径部にはスプリングの巻回部が巻き回されている。この構成においては、まず、ベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングのそれぞれにボルトを挿通した後に、小径部を螺合固定する。つづいて、スプリングの巻回部から延びる係止部をストッパリンクに係止する。さらに、ストッパリンクのピンを適切な位置に配置する。
特表2003−513850号公報 特公平6−55570号公報
しかしながら、従来のシートにおいては、互いに独立した状態のベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングのそれぞれにボルトを挿通しなければならないため作業に時間を要する。特に、大きなベルトアンカーブラケットの裏側に小さなスプリング及びストッパリンクを配置し、ベルトアンカーブラケットの表側からボルトを挿通してフロア側部材に螺合するため、ベルトアンカーブラケットに隠れる形となるスプリング及びストッパリンクへのボルトの挿通は非常に困難である。さらに、ピンを挿通するときのスプリングは巻回部が大径部に支持されているのみであるため、重力により係止部が下方に向いてしまい、ボルトの螺合固定後にこの係止部を引き出してストッパリンクに係止する作業も困難である。また、衝突ストッパとしての機能を発揮するためには、ストッパリンクのピンを適切な位置に配置する必要があり、ストッパリンクの位置を確認しながらボルトを挿通する作業、または、ストッパリンクの位置調整のためにボルトを締め直す作業には多くの時間を要する。
上記課題を解決するために、本発明のシートは、ベルトアンカーを回動可能に保持するベルトアンカーブラケットと、シートをフロアに対して昇降させる高さ調整機構と、衝突による高さ調整機構の動作を禁止する衝突ストッパと、を有するシートであって、フロア側部材高さ調整機構は、下部がフロア側部材に回動可能に取付けられ、上部がシートに回動可能に取付けられたリンクと、リンクを回動させる駆動部と、を備え、リンクを回動させることにより、シートがフロアに対して昇降し、衝突ストッパは、フロア側部材に回動可能に取り付けられ、回動中心には突出形成された回動中心貫通孔部が設けられたストッパリンクと、螺旋状の巻回部、及び、この巻回部から延出する係止腕部を備え、巻回部を回動中心貫通孔部に外嵌し、係止腕部をストッパリンクに係止することにより、ストッパリンクとリンクとの係合が解除される方向にストッパリンクを付勢するスプリングと、を備えることを特徴としている。
上記ストッパリンクは、その回動端部側に前記フロアと略平行に延びるピンを備え、衝突ストッパは、リンクに形成され、ストッパリンクのピンが係合可能で、ストッパリンクのピンの移動軌跡と交差する方向に延び、ストッパリンクのピンが係合すると、リンクの一方の方向への回動を禁止する凹凸面と、ストッパリンクのピンが凹凸面と係合しない位置でそれ以上のストッパリンクのピンの凹凸面からの離反を禁止するストッパと、を備え、係止腕部をストッパリンクに係止することにより、ストッパリンクのピンがストッパに当接する方向にストッパリンクが付勢されることが好ましい。
上記回動中心貫通孔部は、バーリング加工により突出形成するとよい。
上記ストッパリンクにはバーリング孔部の突出方向とは反対の方向に突出する段部が形成され、スプリングの係止腕部が段部に係止されていることが好ましい。
本発明のベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法は、ベルトアンカーを回動可能に保持するベルトアンカーブラケットと、シートをフロアに対して昇降させる高さ調整機構と、衝突による高さ調整機構の動作を禁止する衝突ストッパと、を有し、ベルトアンカーブラケットは、フロア側部材へ向けて突出するように形成された突出円筒部を備え、高さ調整機構は、下部がフロア側部材に回動可能に取付けられ、上部がシートに回動可能に取付けられたリンクと、リンクを回動させる駆動部と、を備え、リンクを回動させることにより、シートがフロアに対して昇降し、衝突ストッパは、フロア側部材に回動可能に取り付けられ、回動中心にはバーリング加工により突出形成された回動中心貫通孔部が設けられたストッパリンクと、螺旋状の巻回部、及び、この巻回部から延出する係止腕部を備え、巻回部を回動中心貫通孔部に外嵌し、係止腕部をストッパリンクに係止することにより、ストッパリンクとリンクとの係合が解除される方向にストッパリンクを付勢するスプリングと、を備えるシートにおけるベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法であって、巻回部を回動中心貫通孔部に外嵌し、係止腕部をストッパリンクに係止する工程と、回動中心貫通孔部に突出円筒部を挿入する工程と、突出円筒部にボルトを挿入し、ボルト先端部をフロア側部材に螺合する工程と、ベルトアンカーブラケットを回転させることにより、ストッパリンクをリンクとが係合しない所定位置に配置する工程と、を備えることを特徴としている。
本発明によると、ベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングを一体化した状態でボルトを挿通することができるため、これらを容易に組み付けることができる。さらに、ベルトアンカーブラケットを回動させることによりストッパリンクを回動させることができるため、ストッパリンクの位置調整を短時間に行うことができる。また、ストッパリンクをフロア側部材に取り付けるための部品と、ベルトアンカーブラケットをフロア側部材に取り付けるための部品と、を共通化することにより部品点数を削減することができる。またさらに、ストッパリンクをベルトアンカーブラケットで回動可能に保持することができるため、ストッパリンク及びベルトアンカーブラケットを配置するのに必要なスペースを削減することができる。また、ストッパリンクをベルトアンカーブラケットに設けたブッシュに外嵌する構成により、十分な締結強度を確保しつつストッパリンクを回動可能とすることができる。
以下、本発明にかかる実施形態を図面を参照しつつ詳しく説明する。
まず、シートの全体構成を説明する。
図1に示すシートのアウタ側においては、フロアFに車両の長手方向に沿って設けられるロアレール1が設けられ、このロアレール1に移動可能に係合するアッパレール3と、アッパレール3の移動を禁止するロック機構(不図示)と、によりシートトラック5(スライド機構)(フロア側部材)が構成されている。このシートトラック5のアッパレール3には、着座者の臀部を支持するシートクッション7と、着座者の背部を支持するシートバック9と、からなるシート本体11が、リフト機構(高さ調整機構)12を介して設けられている。この構成により、ロック機構を解除してアッパレール3をロアレール1に対して移動させることにより、着座者は、所望の車両の長手方向のシート位置を得ることができ、シート本体11をフロアFに対して昇降させることができる。また、シートトラック5(アッパレール3)には、シートベルトを支持するベルトアンカー80をピン82によって回動可能に保持するベルトアンカーブラケット81が固定されている。
ここで、シートのインナ側については、アウタ側とインナ側との相違点が、リフト機構を駆動する駆動部及びベルトアンカーブラケットの有無のみであり、ほかの部分の構成は同一であるため、重複する説明は省略する。
図2に詳細を示すリフト機構12は、シートトラック5のアッパレール3と、フロントリンク17(図1参照)と、シートクッション7のロアアーム13と、リアリンク23と、からなる四節回動機構(リンク機構)を利用して、ロアアーム13(シート全体11)をフロアFに対して昇降させるものである。なお、図2においては、ベルトアンカー80及びベルトアンカーブラケット81の表示を省略している。
このリンク機構の構成はつぎのとおりである。すなわち、シートクッション7にはロアアーム13が設けられ、シートトラック5のアッパレール3の前部には、ピン15を用いてフロントリンク17の一方の端部が回動可能に取り付けられている。このフロントリンク17の他方の端部は、ピン19を用いてロアアーム13の前部に回動可能に取り付けられている。シートトラック5のアッパレール3の後部には、ピン21を用いてリアリンク23の一方の端部が回動可能に取り付けられている。このリアリンク23の他方の端部は、ピン25を用いてロアアーム13の後部に回動可能に取り付けられている。以上の構成により、フロントリンク17、リアリンク23のうちのいずれかのリンクを回動させることにより、ロアアーム13(シート全体11)がフロアFに対して昇降する。
本実施形態においては、駆動部31を用いてリアリンク23を回動させている。この駆動部31は、ピニオン33、セクタギア39、及び伝達リンク43を備える。ピニオン33は、回転駆動可能な状態でロアアーム13に保持され、このピニオン33と噛合する歯部37を有するセクタギア39は、ピン35を用いて回転可能にロアアーム13に設けられている。このセクタギア39には、ピン41を用いて伝達リンク43の一方の端部が回動可能に取り付けられている。この伝達リンク43の他方の端部はピン45を用いてリアリンク23に回動可能に取り付けられている。以上の構成により、駆動部31のピニオン33を回転させると、セクタギア39がピン35を中心に回転し、セクタギア39の回転は、伝達リンク43を介してリアリンク23に伝達され、リアリンク23はピン21を中心に回動する。このリアリンク23の回動により、ロアアーム13(シート本体11)がフロアFに対して昇降する。
つぎに、衝突ストッパ51について、図2を参照しつつ、説明する。衝突ストッパ51は、図2に示すように、ストッパリンク55、凹凸面61、第2内壁側面(ストッパ)65、スプリング67を備える。ストッパリンク55は、図3に示すように、アッパレール3に対してベルトアンカーブラケット81と共締めされる。具体的に説明すると、ストッパリンク55は、端部にバーリング加工により設けられた回動中心貫通孔部55aを備え、この回動中心貫通孔部55aには、ベルトアンカーブラケット81の端部にバーリング加工により設けた突出円筒部81aが内挿される。この突出円筒部81a内には、周面に雄ねじが形成された先端部53aを備えるボルト53が挿入される。突出円筒部81aの先端面をアッパレール3に当接させた状態で、この先端部53aをアッパレール3に螺合することにより、ストッパリンク55は、突出円筒部81aの外面と回動中心貫通孔部55aの内面を摺動させつつ、アッパレール3(フロアF側)に対して回動中心貫通孔部55aを中心として回動可能に取り付けられる。このような構成としたことにより、ストッパリンク55をアッパレール3に取り付けるためのボルト53と、ベルトアンカーブラケット81をアッパレール3に取り付けるためのボルト53と、を共通化して部品点数を削減することができる。また、ストッパリンク55をベルトアンカーブラケット81の突出円筒部81aで回動可能に保持することができるため、アッパレール3上において、従来ストッパリンク55及びベルトアンカーブラケット81のそれぞれを配置するのに必要であったスペースを、ベルトアンカーブラケット81を配置するためのスペース内に収めることができる。さらに、ベルトアンカーブラケット81は、ストッパリンク55と共締めされてはいるものの、突出円筒部81aの先端面をアッパレール3に当接させた状態で、突出円筒部81aに内挿されたボルト53をアッパレール3に設けたナット3aに螺合することにより固定しているため、従来のようにストッパリンク55と別個に固定されている場合と同程度の締結強度を確保することができる。
また、ストッパリンク55は、その湾曲長板形状の長手方向において回動中心貫通孔部55a側に、ベルトアンカーブラケット81と共にアッパレール3に締結されるときにアッパレール3側に突出する段部55bを備えている。回動中心貫通孔部55aは、この段部55bの下方に形成される凹部に設けられている。一方、ストッパリンク55の回動端部側には、フロアFと略平行に延びるピン57が設けられている。
一方、リアリンク23には、ストッパリンク55のピン57が嵌合する長溝59が形成されている。この長溝59は、ストッパリンク55のピン57の移動軌跡と交差する方向に延び、ストッパリンク55のピン57が係合すると、リアリンク23の一方の方向(本実施形態ではシート本体11が下降する方向)への回動を禁止する凹凸面61が形成された第1内壁側面63と、第1内壁側面63と対向する平坦な第2内壁側面65とを有している。
ストッパリンク55には、スプリング67が係止されている。このスプリングは、螺旋状の巻回部67aと、この巻回部の両端からそれぞれ延出する第1係止腕部67b、第2係止腕部67cと、からなる。このスプリング67は、巻回部67aがストッパリンク55の回動中心貫通孔部55aに外嵌され、第1係止腕部67bはストッパリンク55の一方の側面で折り返されて、ストッパリンク55の段部55bに係止される。さらに、第1係止腕部67bの先端部分はストッパリンク55の他方の側面で折り返される。一方、第2係止腕部67cは、ベルトアンカーブラケット81の側面に設けた係止凹部81bに係止される。このように配置すると、ストッパリンク55は、スプリング67により、ピン57が長溝59の第2内壁側面65に当接する方向(ストッパリンク55と第1内壁側面63(リアリンク23)との係合が解除される方向)に付勢される。さらに、ストッパリンク、ベルトアンカーブラケットのアッパレール3への締結作業の前に、スプリング67をストッパリンク55に係止して一体化しておくことができるため、その後の締結作業が容易となる。
アウタ側のピン25には、筒状の伝達ロッド(不図示)の一方の側が回動可能に取り付けられている。この伝達リンクの他方の側は、インナ側のシートトラックの対応するピンに回動可能に取り付けられている。さらに、伝達ロッドは、アウタ側のシートトラック5のリアリンク23に固着され、インナ側のシートトラックの対応するリアリンクとも固着されている。したがって、アウタ側のリアリンク23の動きは伝達ロッドを介してインナ側のリアリンクに伝達される。
ストッパリンク55、ベルトアンカーブラケット81のシートへの組み付けは以下の順序で行う。まず、ストッパリンク55にスプリング67を係止する。すなわち、巻回部67aをストッパリンク55の回動中心貫通孔部55aに外嵌した後、第1係止腕部67bをストッパリンク55の一方の側面で折り返して段部55bに係止し、第1係止腕部67bの先端部分をストッパリンク55の他方の側面で折り返す。次に、ストッパリンク55の回動中心貫通孔部55aにベルトアンカーブラケット81の突出円筒部81aを挿入し、スプリング67の第2係止腕部67cをベルトアンカーブラケット81の係止凹部81bに掛け止める。つづいて、突出円筒部81aにボルト53を挿入し、先端部53aをアッパレール3に螺合する。このとき、図4(a)に示すように、一体化されたベルトアンカーブラケット81及びストッパリンク55は、ストッパリンク55のピン57がリアリンク23の第2内壁側面65に当接する位置よりも時計方向に回転した位置(所定位置)に配置されるように、傾斜させておく。この状態から、ベルトアンカーブラケット81を反時計方向(図4(a)の矢印で示す方向)に回転させると、スプリング67の付勢力によりストッパリンク55も反時計方向に回転し、ストッパリンク55のピン57を容易かつ確実に第2内壁側面65に当接させることができる(図4(b))。
ここで、衝突ストッパ51の動作について図2を参照しつつ説明する。
ストッパリンク55のピン57は、通常状態では、スプリング67の付勢力(図2における矢印M方向の力)により、リアリンク23の長溝59の第2内壁側面65に当接している。これにより、リアリンク23が回動してもストッパリンク55のピン57は、リアリンク23の長溝59の平坦な第2内壁側面65上を摺接するのみであって、リアリンク23の回動を阻害することはない。
これに対して、車両が衝突した場合(本実施形態では車両が後方に衝突(後突)した場合)は、シート本体11が後方に沈み込もうとする。そのとき、慣性によりリアリンク23には、モーメントM2が発生する。一方、ストッパリンク55にはモーメントM1が発生し、スプリング67の付勢力に抗して、ストッパリンク55は回動する。長溝59は、ストッパリンク55のピン57の移動軌跡と交差する方向に延びているため、ストッパリンク55のピン57が長溝59の第1内壁側面63の凹凸面61に係合し、リアリンク23のシート本体11が後方に沈み込もうとする方向の回動が禁止される。
上述の実施形態では、後突に対応するための衝突ストッパ51を設けたが、本発明は、前突(前方からの衝突)に対応するように衝突ストッパを設けることも可能である。
また、ベルトアンカーブラケット81に突出円筒部81aを設ける代わりに、ベルトアンカーブラケットに設けた貫通孔に段付きボルトを挿通させ、この段付きボルトを回動中心貫通孔部55aに内挿し、フロア側部材に螺合する構成とすることもできる。
さらにまた、上述の実施形態では、ストッパリンク55にピン57を設け、リアリンク23に長溝59を設けて、車両衝突時にピン57が長溝59の第1内壁側面63の凹凸面61に係合することとしていたが、これに代えて、ストッパリンク55及びリアリンク23に車両衝突時に互いに噛合する歯部をそれぞれ設けることもできる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
本発明の実施形態に係るシートのアウタ側の構成を示す側面図である。 図1においてロアアームを取り除いたときのシートのアウタ側のリアリンク付近の構成を拡大して示す側面図である。 本発明の実施形態に係るアッパレールに対するベルトアンカーブラケット及びストッパリンクの締結構造を示す斜視図である。 (a)はストッパリンクのピンをリアリンクの長溝の第2内壁側面に当接させる前の状態を示す側面図、(b)はストッパリンクのピンがリアリンクの長溝の第2内壁側面に当接した状態を示す側面図である。
符号の説明
5 シートトラック(フロア側部材)
23 リアリンク
51 衝突ストッパ
53 ボルト
55 ストッパリンク
55a 回動中心貫通孔部
55b 段部
57 ピン
59 長溝
61 凹凸面
63 第1内壁側面
65 第2内壁側面(ストッパ)
67 スプリング
67a 巻回部
67b 第1係止腕部
67c 第2係止腕部
80 ベルトアンカー
81 ベルトアンカーブラケット
81a 突出円筒部

Claims (5)

  1. ベルトアンカーを回動可能に保持するベルトアンカーブラケットと、シートをフロアに対して昇降させる高さ調整機構と、衝突による前記高さ調整機構の動作を禁止する衝突ストッパと、を有するシートであって、
    前記高さ調整機構は、下部がフロア側部材に回動可能に取付けられ、上部が前記シートに回動可能に取付けられたリンクと、前記リンクを回動させる駆動部と、を備え、
    前記リンクを回動させることにより、前記シートが前記フロアに対して昇降し、
    前記衝突ストッパは、前記フロア側部材に回動可能に取り付けられ、回動中心には突出形成された回動中心貫通孔部が設けられたストッパリンクと、螺旋状の巻回部、及び、この巻回部から延出する係止腕部を備え、前記巻回部を前記回動中心貫通孔部に外嵌し、前記係止腕部を前記ストッパリンクに係止することにより、前記ストッパリンクと前記リンクとの係合が解除される方向に前記ストッパリンクを付勢するスプリングと、
    を備えることを特徴とするシート。
  2. 前記ストッパリンクは、その回動端部側に前記フロアと略平行に延びるピンを備え、前記衝突ストッパは、前記リンクに形成され、前記ストッパリンクのピンが係合可能で、前記ストッパリンクの前記ピンの移動軌跡と交差する方向に延び、前記ストッパリンクの前記ピンが係合すると、前記リンクの一方の方向への回動を禁止する凹凸面と、前記ストッパリンクのピンが前記凹凸面と係合しない位置でそれ以上のストッパリンクのピンの前記凹凸面からの離反を禁止するストッパとを備え、前記係止腕部を前記ストッパリンクに係止することにより、前記ストッパリンクのピンが前記ストッパに当接する方向に前記ストッパリンクが付勢される請求項1記載のシート。
  3. 回動中心貫通孔部は、バーリング加工により突出形成されている請求項1又は請求項2記載のシート。
  4. 前記ストッパリンクには前記回動中心貫通孔部の突出方向とは反対の方向に突出する段部が形成され、前記スプリングの前記係止腕部が前記段部に係止されている請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のシート。
  5. ベルトアンカーを回動可能に保持するベルトアンカーブラケットと、シートをフロアに対して昇降させる高さ調整機構と、衝突による前記高さ調整機構の動作を禁止する衝突ストッパと、を有し、
    前記ベルトアンカーブラケットは、フロア側部材へ向けて突出するように形成された突出円筒部を備え、
    前記高さ調整機構は、下部が前記フロア側部材に回動可能に取付けられ、上部が前記シートに回動可能に取付けられたリンクと、前記リンクを回動させる駆動部と、を備え、前記リンクを回動させることにより、前記シートが前記フロアに対して昇降し、
    前記衝突ストッパは、前記フロア側部材に回動可能に取り付けられ、回動中心には突出形成された回動中心貫通孔部が設けられたストッパリンクと、螺旋状の巻回部、及び、この巻回部から延出する係止腕部を備え、前記巻回部を前記回動中心貫通孔部に外嵌し、前記係止腕部を前記ストッパリンクに係止することにより、前記ストッパリンクと前記リンクとの係合が解除される方向に前記ストッパリンクを付勢するスプリングと、を備えるシートにおけるベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法であって、
    前記巻回部を前記回動中心貫通孔部に外嵌し、前記係止腕部を前記ストッパリンクに係止する工程と、
    前記回動中心貫通孔部に前記突出円筒部を挿入する工程と、
    前記突出円筒部にボルトを挿入し、前記ボルト先端部を前記フロア側部材に螺合する工程と、
    前記ベルトアンカーブラケットを回転させることにより、前記ストッパリンクを前記リンクとが係合しない所定位置に配置する工程と、
    を備えることを特徴とするベルトアンカーブラケット、ストッパリンク、及びスプリングの組付方法。
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