JP2010052530A - 車両用シートの折り畳み機構 - Google Patents

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JP2010052530A JP2008218258A JP2008218258A JP2010052530A JP 2010052530 A JP2010052530 A JP 2010052530A JP 2008218258 A JP2008218258 A JP 2008218258A JP 2008218258 A JP2008218258 A JP 2008218258A JP 2010052530 A JP2010052530 A JP 2010052530A
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Abstract

【課題】シンプルな構成によって、シートバックの傾倒量に左右されることなく、ロック解除ケーブルの牽引ストロークを極力一定とすることにある。
【解決手段】シートバック6を前傾させて、係合突部20の押圧によって第一牽引部材30と第二牽引部材40を連動回転させることにより、第二牽引部材40に連結のロック解除ケーブル10を牽引したのち、第一牽引部材30の回転軸に対して同心円状に形成した孔部42の溝部44aに突起部34が侵入して、第一牽引部材30の回転に伴い、溝部44aに沿って突起部34が移動することで第二牽引部材40の回転が規制される構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートの折り畳み機構に関する。
この種の折り畳み機構として、シートクッションに対してシートバックを前傾させることにより、シートスライド機構のロック解除ケーブルを牽引して、車両用シートを車両前後に移動可能とする構成が公知である(特許文献1を参照)。
この車両用シートでは、シートクッションに固定のベースプレートに対して、シートバックに固定のアームプレートが傾倒方向に回転可能に軸支されており、これら各プレートに折り畳み機構が配設されている。すなわちアームプレートには、アームプレートと一体で回転する係合突部が固定されている。またベースプレートには、係合突部の押圧により回転して、ロック解除ケーブルを牽引する牽引部材が軸支されている。
そしてシートバックの前傾に伴い、アームプレートの係合突部がベースプレートの牽引部材に当接して押圧することにより牽引部材が回転する。そしてシートバックの前傾に応じて(傾倒量に応じて)牽引部材が回転することにより、ロック解除ケーブルが牽引されて車両用シートがスライド移動可能となる。
このように公知技術の構成によれば、シートバックを前傾したのち、車両用シートを車両前方にスライド移動させることで、乗員が乗降可能な(ウォークイン可能な)通路を形成することができる。
特開2004−58928号公報
ところで上記公知技術では、シートバックの傾倒量に応じてロック解除ケーブルを牽引するため、シートバックの傾倒量が増加するに従い、同ケーブルの牽引ストロークが長くなる構成である。このときシートバックの傾倒量が常に一定であれば問題はないのであるが、シートバックの傾倒量は車種毎に異なることが多く、同種の車両用シートであっても、前傾姿勢までの傾倒量に若干のばらつきがある。このため公知の折り畳み機構によると、車両用シートの種類によっては、ロック解除ケーブルの牽引ストロークが必要以上に長くなり(同ケーブルに過度の負荷がかかり)、上述の折り畳み動作が成立しないことがあった。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シンプルな構成によって、シートバックの傾倒量に左右されることなく、ロック解除ケーブルの牽引ストロークを極力一定とすることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の折り畳み機構は、シートクッションに対してシートバックを前傾させることにより、シートスライド機構のロック解除ケーブルを牽引して、車両用シートが車両前後に移動可能となる構成である。そして本発明の車両用シートは、シートクッションに固定のベースプレートに対して、シートバックに固定のアームプレートが傾倒方向に回転可能に軸支されて構成されている。
そして本発明の折り畳み機構では、上述のアームプレートに、アームプレートと一体で回転する係合突部を設ける。そしてベースプレートに、係合突部の回転に連動してロック解除ケーブルを牽引する牽引部材を設けるのであるが、この種の機構では、ロック解除ケーブルに過度の負荷がかかる構成は好ましくない。
そこで本発明では、上述の牽引部材を、第一牽引部材と第二牽引部材にて構成することとした。そして第一牽引部材は、その一端側で係合突部に当接して回転するようにベースプレートに軸支されている。また第二牽引部材は、第一牽引部材の他端に設けた突起部を嵌入可能な孔部を有して、第一牽引部材の回転に伴って突起部の押圧により連動回転するようにベースプレートに軸支されている。
そしてシートバックの前傾に伴い、係合突部の押圧によって第一牽引部材と第二牽引部材を連動回転することで、第二牽引部材に連結のロック解除ケーブルを牽引状態とする。そして同ケーブルを牽引状態としたのち、第一牽引部材の回転軸に対して同心円状に形成した孔部の溝部に突起部が侵入して、第一牽引部材の回転に伴い、溝部に沿って突起部が移動することで第二牽引部材の回転が規制される構成とした。
このように本発明では、第一牽引部材と第二牽引部材を連動回転させるシンプルな構成において、第二牽引部材の回転量を規制することにより、ロック解除ケーブルの牽引ストロークをほぼ一定とすることができる。
第2発明の車両用シートの折り畳み機構は、第1発明に記載の折り畳み機構であって、シートバックが、シートクッションに対して前倒しする大倒し姿勢と前傾姿勢の間を直接変位可能な構成である。
そこで本発明では、シートバックの後傾に伴い、係合突部の押圧により第一牽引部材が逆回転すると、第一牽引部材の回転軸に対して同心円状に形成した孔部の他の溝部に突起部が侵入する構成とした。そして第一牽引部材の逆回転に伴い、他の溝部に沿って突起部が移動することで第二牽引部材の回転が規制される構成として、シートバックの後傾時(起こし上げ時)においても上記ケーブルに無理な負荷がかかりにくい構成とした。
本発明の第1発明によれば、シンプルな構成によって、シートバックの傾倒量に左右されることなく、ロック解除ケーブルの牽引ストロークを極力一定とすることができる。また第2発明によれば、ロック解除ケーブルに無理な負荷を極力かけることなく、シートバックを後傾することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜図7を参照して説明する。各図には、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号Bを適宜付す。そして図2の状態を基準として、各部材の向き(上下方向、前後方向)と、各部材の回転方向(時計周り、反時計周り)を定めるものとする。
[車両用シート]
本実施例の車両用シート2は、図1を参照して、シートクッション4と、このシートクッション4に対して起倒可能に連結のシートバック6と、レール部材(アッパーレール8a、ロアレール8b)を備える。シートクッション4下部に固定のアッパーレール8aは、車室床面に固定のロアレール8bに対して摺動可能に取り付けてある。
そしてレール部材には、シートスライド機構(図示省略)が内蔵されており、同機構から延びるロック解除ケーブル10が、シートクッション4下部からシート内部に導入されている。
そして本実施例では、シートクッション4に対してシートバック6を前傾させる(前傾姿勢とする)ことにより、シートスライド機構のロック解除ケーブル10が牽引される。そして車両用シート2が、車室床面のロアレール8bに沿って車両前後にスライド移動可能となる構成である(図1(a)の一点破線状態)。
また車両用シート2は、前傾姿勢のシートバック6を、シートクッション4に前倒しした状態(大倒し姿勢)に直接変位可能な構成である(図1(b)の二点破線状態)。
この車両用シート2は、図2を参照して、シートクッション4側面に固定のベースプレート12(縦長の平板部材)に対して、シートバック6側面に固定のアームプレート14(縦長の平板部材)を傾倒方向に回転可能に軸支して構成されている。
本実施例では、ベースプレート12上端部に設けた挿通孔16に対して、アームプレート14下端部に設けた回転軸(リクライニング軸R)を回転可能に挿通する(図3および図5を参照)。そしてベースプレート12の裏面側(一側)とアームプレート14の表面側を、両プレート間に所定の隙間をあけて対面状に配置する。
そしてリクライニング軸Rには、シートクッション4に対してシートバック6を傾動するためのリクライニング機構(図示省略)が配設されている。このリクライニング軸Rには、シート前方に延びる第一レバー部材19が嵌装されている。そして第一レバー部材19をシート上方に引き上げてリクライニング機構のロックを解除することにより、シートバック6が前傾可能となる。
そして上記各プレートに折り畳み機構(ロック解除ケーブル10を牽引する機構)を設けるのであるが、この種の機構では、ロック解除ケーブル10に過度の負荷がかかる構成は好ましくない。そこで本実施例では、後述するシンプルな折り畳み機構によって、シートバック6の傾倒量に左右されることなく、ロック解除ケーブル10の牽引ストロークを極力一定とすることとした。
[折り畳み機構]
本実施例の折り畳み機構は、図2を参照して、アームプレート14に配設の係合突部20と、ベースプレート12に配設の牽引部材(第一牽引部材30、第二牽引部材40)と、同じくベースプレート12に配設のストッパ部材50を有する。そして本実施例では、後述するようにベースプレート12とアームプレート14の間(各プレートの片側)に折り畳み機構がまとめて配設されている。以下、各構成について詳述する。
(係合突部)
本実施例の係合突部20は、アームプレート14の表面側において、上述のリクライニング軸Rの周面に固定された円弧状の部材である。この係合突部20は、リクライニング軸Rの径方向外方に突出する凸部22(略台形)を有する。
そしてシートバック6の起立時に凸部22がシート前方を向く配置として、リクライニング軸Rに係合突部20を固定する。この係合突部20を、シートバック6の前傾動作によりアームプレート14と一体で図2の反時計周りに回転させる。そうすると係合突部20の凸部22が、シート下方に配置する後述の牽引部材に当接して押圧することとなる(図4を参照)。
(牽引部材)
そして本実施例の牽引部材は二分割化されており、図2及び図3を参照して、シート上方に配置の第一牽引部材30と、シート下方に配置の第二牽引部材40を有する(各部材の詳細は後述する)。
そしてこれら第一牽引部材30と第二牽引部材40を、ベースプレート12裏面側(係合突部を臨むベースプレートの一側)に軸支する。本実施例では、ベースプレート12に縦断面クランク状のブラケット18を取り付ける。そして後述するように、シート上方に延びるブラケット18の第一フランジ部18aに対して第一牽引部材30を軸支する。またシート下方に延びるブラケット18の第二フランジ部18bに対して第二牽引部材40を軸支する。
(第一牽引部材)
本実施例の第一牽引部材30は、正面視略V字状の平板部材である。この第一牽引部材30は、縦断面略クランク状をなしており、その一端側(上端側)が一段高くされている(図3(a)を参照)。そして第一牽引部材30の一端側裏面(係合突部を臨む面)には長尺筒状の突出ピン32が突設しており、他端側裏面には、短尺筒状の突起部34が突設している。
そして図2を参照して、この第一牽引部材30の一端側を係合突部20(凸部22)の回転軌跡内に配置しつつ、第一牽引部材30の中央部分を、ブラケット18(第一フランジ部18a)に固定の第一回転軸36で回転可能に軸支する。そして第一牽引部材30に取り付けたコイルばね38を、ベースプレート12に固定の係止片13に取り付けることで、第一牽引部材30を図2の反時計周りに付勢する。
(第二牽引部材)
また本実施例の第二牽引部材40は、正面視略矩形の平板部材である。この第二牽引部材40の一端側(上端側)には、第一牽引部材30の突起部34を嵌入可能な孔部42が設けてある。この孔部42は、正面視略Y字状をなしており、シート前方の第一溝部44aと、シート後方の第二溝部44b(他の溝部)と、これら両溝部の基端側に形成の嵌入溝部44cを有する(各溝部の詳細は後述する)。
また第二牽引部材40の一端は内折状とされており、この一端側に、ロック解除ケーブル10が掛け止めてある(図3(b)を参照)。
そしてこの第二牽引部材40の嵌入溝部44cに第一牽引部材30の突起部34を嵌入しつつ、第二牽引部材40の他端側を、ブラケット18(第二フランジ部18b)に固定の第二回転軸46で回転可能に軸支する。そして第二回転軸46に渦巻きバネ48を嵌装することで、第二牽引部材40を図2の時計回りに付勢して同図のニュートラル位置に保持する。そして後述するように、第二牽引部材40が反時計回りに回転することで(傾倒位置に変位することで)、第二牽引部材40に掛け止めたロック解除ケーブル10がシート前方に牽引されることとなる(図4を参照)。
(溝部)
そして上述の第一溝部44aと第二溝部44b(他の溝部)はいずれも円弧形状をなしており、正面視略V字形状をなして嵌入溝部44cから二股に分かれている。
この第一溝部44aは、シートバック6が前傾姿勢とされたとき(第二牽引部材40が傾倒位置にあるとき)、第一牽引部材30の第一回転軸36に対して同心円状となる(図4を参照)。この第一溝部44aと嵌入溝部44cの連接部分は若干孔部42内に突出している(第一クランク面45aが形成されている)。そして第一牽引部材30が傾倒位置にあるとき、この第一クランク面45aを突起部34が乗り越えて、嵌入溝部44cから第一溝部44aに突起部34が侵入可能となる構成である。
また第二溝部44bは、第二牽引部材40がニュートラル位置にあるとき、第一牽引部材30の第一回転軸36に対して同心円状となる(図2を参照)。この第二溝部44bと嵌入溝部44cの連接部分は若干孔部42内に突出している(第二クランク面45bが形成されている)。そして第二牽引部材40がニュートラル位置にあるとき、この第二クランク面45bを突起部34が乗り越えて、嵌入溝部44cから第二溝部44bに突起部34が侵入可能となる構成である。
(ストッパ部材)
本実施例のストッパ部材50は正面視略矩形の平板部材である。そしてストッパ部材50の一端側(前端側)には、図2を参照して、第一牽引部材30と当接可能な前面(当接面52)と、この当接面52に連なる上部面54が設けてある。
そしてストッパ部材50を、上述の第一牽引部材30よりもシート後方に配置して、ベースプレート12裏面側(一側)で軸支する(図5を参照)。本実施例では、ベースプレート12の貫通孔15に第三回転軸56(長尺筒状)を嵌装したのち、ベースプレート12裏面側からストッパ部材50を取り付ける。
そしてストッパ部材50の当接面52を突出ピン32の回転軌跡内に配置するとともに、ストッパ部材50の他端側を回転軌跡よりもシート下方に配置して、ストッパ部材50の他端側を第三回転軸56に対して回転可能に軸支する。このようにストッパ部材50を下方傾斜状に配設したのち、第三回転軸56に渦巻きバネ58を嵌装して、ストッパ部材50を図2の時計回りに付勢する。
さらに第三回転軸56に対して、ベースプレート12の表面側から第二レバー部材59を嵌装する。そしてシート前方に延びる第二レバー部材59をシート下方に引き下げることで、ストッパ部材50一端側が、図2の反時計回りに(突出ピン32の回転軌跡から外れる方向に)回転する構成とする。
そして第二レバー部材59を操作してストッパ部材50が反時計回りに回転すると、第一牽引部材30(突出ピン32)がストッパ部材50の上部面54に乗り上がり、当接面52との当接が解除されることとなる(図6を参照)。
[折り畳み動作]
図2及び図4を参照して、第一レバー部材19を操作して、リクライニング機構のロックを解除したのちシートバック6を前傾させる。そうするとアームプレート14の係合突部20がリクライニング軸Rを中心に反時計周りに回転して、係合突部20の凸部22が、シート下方の第一牽引部材30(突出ピン32)に当接して押圧する。この係合突部20の押圧により、第一牽引部材30が第一回転軸36を中心に時計回りに回転する。そして第一牽引部材30他端の突起部34が第二牽引部材40(嵌入溝部44c壁面)を押圧して、第二牽引部材40が第二回転軸46を中心に反時計周りに回転する。
この第一牽引部材30と第二牽引部材40の連動回転により、第二牽引部材40のロック解除ケーブル10が牽引されて、シートスライド機構のロックが解除される。
そして第二牽引部材40が傾倒位置に達すると、第一牽引部材30の突起部34が、孔部42の第一クランク面45aを乗り越えて嵌入溝部44cから第一溝部44aに侵入する。そして第一牽引部材30の回転に伴い、第一溝部44aに沿って突起部34が移動することにより、(第一牽引部材30の回転にかかわらず)第二牽引部材40の回転が規制されて傾倒位置で保持される。
そして第一牽引部材30(突出ピン32)がストッパ部材50の当接面52に当接することにより、係合突部20の回転が規制されてシートバック6が前傾姿勢で保持される。このように本実施例では、シートバック6を前傾姿勢で保持したのち、車両用シート2を車両前方にスライド移動させることで、乗員が乗降可能な(ウォークイン可能な)通路を形成することができる(図1を参照)。
さらに本実施例では、図6を参照して、第二レバー部材59の操作によりストッパ部材50が反時計回りに回転すると、第一牽引部材30(突出ピン32)がストッパ部材50の上部面54に乗り上がり、当接面52との当接が解除される。こうすることで第一牽引部材30の回転を許容して、係合突部20を回転させることにより前傾姿勢のシートバック6を大倒し姿勢に直接変位させることができる。なおこのとき第一牽引部材30が回転しても、第一牽引部材30の突起部34が、第二牽引部材40の第一溝部44aに沿って移動することにより、第二牽引部材40が傾倒位置で保持される。
そして係合突部20が、ストッパ部材50よりもシート後方に移動することにより、シートバック6が大倒し姿勢となる。そして係合突部20との当接が解除された第一牽引部材30と第二牽引部材40は、各々の付勢力によりニュートラルの状態に復帰する。このように本実施例の車両用シート2によれば、前傾姿勢のシートバック6を直接大倒し姿勢とすることで、比較的スムーズに車室空間を広げることができる(図1を参照)。
[引き起こし動作]
そして図7を参照して、第一レバー部材19を操作して、大倒し姿勢のシートバック6を前傾又は起立させる。そうすると時計回りに回転する係合突部20が、ストッパ部材50の上部面54(下方傾斜状)を通り、ストッパ部材50の一端側を回転軌跡外に押し下げつつシート前側に移動する。そして係合突部20が、シート後方から第一牽引部材30に当接して反時計回りに逆回転させるのであるが、このとき第一牽引部材30の突起部34は、第二牽引部材40(ニュートラル位置)の第二溝部44bに侵入して移動する。このため本実施例では、第一牽引部材30の逆回転にかかわらず、第二牽引部材40がニュートラル位置に保持されることとなる。
このため本実施例では、大倒し姿勢のシートバック6を前傾又は起立させる場合においても、第二牽引部材40の回転を規制することにより、ロック解除ケーブル10に無理な負荷がかかることを防止又は低減することができる。
このように本実施例では、第一牽引部材30と第二牽引部材40を連動回転するシンプルな構成において、第二牽引部材40の回転量を規制することにより、ロック解除ケーブル10の牽引ストロークをほぼ一定とする。従って本実施例の折り畳み機構によれば、シートバック6の傾倒量に左右されることなく、ロック解除ケーブル10の牽引ストロークを極力一定として、同ケーブルに無理な負荷がかかることを防止又は低減することができる。
また本実施例では、シートバック6の後傾時(起こし上げ時)においても、第二溝部44bに沿って突起部34が移動することで、第二牽引部材40の回転を規制する構成である。このため本実施例によれば、ロック解除ケーブル10に無理な負荷を極力かけることなく、シートバック6を後傾(起立)させることができる。
さらに本実施例では、折り畳み機構を各プレートの片側にまとめて配設するコンパクトな構成により、シートバック6を前傾姿勢として、車両用シート2をスライド移動可能とすることができる。このため本実施例によれば、折り畳み機構のコンパクト化により、車両用シート2の重量低減が図られる。また折り畳み機構は、部品点数が削減されてシンプル化されていることから、その製造コスト低減を図ることができる。
本実施形態の車両用シートの折り畳み機構は、上述した実施例に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施例では、ベースプレート14裏面側に牽引部材(30,40)及びストッパ部材50を配設した。これら部材は、係合突部の配設位置に応じてベースプレート裏面側又は表面側のいずれか一方(片側)に配設されておればよい。またこれとは異なり、折り畳み機構を各プレート両側に分散して配置してもよい(特許文献1を参照)。
また典型的な車両用シートでは、シート両側を構成する一対のアームプレート(一対のベースプレート)を備える。そこで本実施例の折り畳み機構を、これら一対の各プレートに分散して配設してもよい。
(2)また本実施例では、第二牽引部材40の孔部42に対して第一溝部44aと第二溝部44bを設ける構成(最も合理的な構成)を説明した。本実施例では、第二牽引部材40が、少なくとも第一溝部44aを有しておればよい。例えばシートバック6の引き起こし時において、ロック解除ケーブル10に極度の負担がかからない場合には孔部42から第二溝部44bを省略する構成(よりシンプルな構成)とすることもできる。
(3)また本実施例では、シートバック6が前傾姿勢とされたとき(第二牽引部材40が傾倒位置とされたとき)、第一溝部44aが、第一回転軸36に対して同心円状となる例を説明した。この第一溝部44aは、シートバック6が起立姿勢から前傾姿勢に至るまでの任意の姿勢のときに、第一回転軸36に対して同心円状となる構成であればよい。
(4)また本実施例では、第一牽引部材30の付勢にコイルばね38を用いるとともに、第二牽引部材40やストッパ部材50の付勢に渦巻きバネを用いる構成を説明した。これら各部材の付勢には、コイルばねや渦巻きバネなどのばね部材や、ゴム部材などの伸縮可能な他の付勢部材を適宜選択して用いることができる。
(5)また本実施例では、円弧状の係合突部20、略V字状の第一牽引部材30、矩形状の第二牽引部材40及び矩形状のストッパ部材50を例示したが、これら各部材の形状を限定する趣旨ではない。すなわちこれら各部材は、各々の機能に応じて、他の部材と当接可能又は他の部材を押圧可能であればいかなる形状であってもよい。
また本実施例では、第一牽引部材30に対して筒状の突出ピン32と筒状の突起部34を設けるとともに、係合突部20に対して略台形状の凸部22を設けたが、これら各部の形状を限定する趣旨ではない。すなわちこれら各部は、各々の機能に応じて、他の部材と当接可能又は他の部材を押圧可能であればいかなる形状であってもよい。
(6)また本実施例では、シートクッション4に対してシートバック6を前傾姿勢で保持可能な車両用シート2の例を説明した。本実施例の折り畳み機構は、シートバック6を前傾させることで、ロック解除ケーブル10を牽引する構成の車両用シート2であれば好適に採用することができる。例えばシートバック6が起立姿勢から直接大倒し姿勢に変位する(シートバック6が前傾姿勢で保持されない)車両用シートにも採用することができる。この場合には、ストッパ部材50を省略して折り畳み機構が構成される。またシートバック6が前傾姿勢から起立姿勢の間で変位する(大倒し姿勢に変位しない)車両用シートにも採用することができる。
(7)また本実施例の車両用シートは、車両一列目に配置されていてもよく、二列目以降に配置されていてもよい。また本実施例では専ら一人乗り用の車両用シートを例示したが、二人乗り用等の車両用シートにも本実施例の折り畳み機構を適用することができる。
(a)は、起立姿勢における車両用シートの側面図であり、(b)は、前傾姿勢における車両用シートの側面図である。 起立姿勢における各プレートのシート内方側の側面図である。 (a)は、図2のIIIa−IIIa線縦断面図であり、(b)は、図2のIIIb−IIIb線横断面図である。 前傾姿勢における各プレートのシート内方側の側面図である。 図4のV−V線横断面図である。 (a)〜(c)は、前傾姿勢から大倒し姿勢に移行する過程を示す各プレートのシート内方側の側面図である。 (a)及び(b)は、大倒し姿勢から前傾姿勢に移行する過程を示す各プレートのシート内方側の側面図である。
符号の説明
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8a アッパーレール
8b ロアレール
10 ロック解除ケーブル
12 ベースプレート
13 係止片
14 アームプレート
15 貫通孔
16 挿通孔
18 ブラケット
18a 第一フランジ部
18b 第二フランジ部
19 第一レバー部材
20 係合突部
22 凸部
30 第一牽引部材
32 突出ピン
34 突起部
36 第一回転軸
40 第二牽引部材
42 孔部
44a 第一溝部
44b 第二溝部
44c 嵌入溝部
45a 第一クランク面
45b 第二クランク面
46 第二回転軸
50 ストッパ部材
52 当接面
54 上部面
56 第三回転軸
59 第二レバー部材
R リクライニング軸

Claims (2)

  1. シートクッションに対してシートバックを前傾させることにより、シートスライド機構のロック解除ケーブルを牽引して、車両前後に移動可能となる車両用シートの折り畳み機構において、
    前記シートクッションに固定のベースプレートに対して、前記シートバックに固定のアームプレートを傾倒方向に回転可能に軸支して、
    前記アームプレートに、前記アームプレートと一体で回転する係合突部を設けるとともに、前記ベースプレートに、前記係合突部の回転に連動して前記ロック解除ケーブルを牽引する牽引部材を設けて、
    前記牽引部材を、第一牽引部材と第二牽引部材にて構成して、前記第一牽引部材を、その一端側で前記係合突部に当接して回転するように前記ベースプレートに軸支するとともに、前記第二牽引部材を、前記第一牽引部材の他端に設けた突起部を嵌入可能な孔部を有して、前記第一牽引部材の回転に伴って前記突起部の押圧により連動回転するように前記ベースプレートに軸支して、
    前記シートバックの前傾に伴い、前記係合突部の押圧によって前記第一牽引部材と前記第二牽引部材が連動回転して、前記第二牽引部材に連結の前記ロック解除ケーブルを牽引したのち、前記第一牽引部材の回転軸に対して同心円状に形成した前記孔部の溝部に前記突起部が侵入して、前記第一牽引部材の回転に伴い、前記溝部に沿って前記突起部が移動することで前記第二牽引部材の回転が規制される構成とした車両用シートの折り畳み機構。
  2. 前記シートバックを、シートクッションに対して前倒しする大倒し姿勢と前傾姿勢の間を直接変位可能な構成として、
    前記シートバックの後傾に伴い、前記係合突部の押圧により前記第一牽引部材が逆回転すると、前記第一牽引部材の回転軸に対して同心円状に形成した前記孔部の他の溝部に突起部が侵入して、前記第一牽引部材の逆回転に伴い、前記他の溝部に沿って前記突起部が移動することで前記第二牽引部材の回転が規制される構成とした請求項1に記載の車両用シートの折り畳み機構。
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