JPH11255010A - シート装置 - Google Patents

シート装置

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JPH11255010A
JPH11255010A JP7171598A JP7171598A JPH11255010A JP H11255010 A JPH11255010 A JP H11255010A JP 7171598 A JP7171598 A JP 7171598A JP 7171598 A JP7171598 A JP 7171598A JP H11255010 A JPH11255010 A JP H11255010A
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cushion
seat
state
seat cushion
locking
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Kenichi Aoyanagi
顕一 青柳
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Nissan Shatai Co Ltd
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Nissan Shatai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートバックとシートクッションの両方を荷
台として使用することができ、しかも、その時にシート
クッションがぐらついたりしないシート装置を提供する
こと。 【解決手段】 シートクッション1がその前部を中心に
前後方向に回動可能に車体に取り付けられ、シートバッ
ク2が、その下部を中心に前後方向に回動可能に車体に
取り付けられているシート装置において、シートクッシ
ョン1ならびにシートバック2が着座状態から前倒状態
になるまで回動可能であり、シートクッション1を着座
状態から前倒状態になるまで回動させる付勢力を付与し
ているリターンスプリング5と、シートクッション1を
着座状態と起立状態と前倒状態のそれぞれに固定可能な
クッションロック機構6と、シートクッション1の固定
を解除可能なクッションロック解除機構7と、が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み可能な車
両用のシート装置に関し、特に、シートバックとシート
クッションとの両方を回動させて折り畳む構造の装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートバックに加えてシートクッ
ションも回動させて折り畳むようにしたシート装置とし
ては、例えば、実公昭58−49873号公報に記載さ
れているようなものが知られている。この従来装置は、
シートクッションが、その前部を中心に車体前後方向に
回動可能に車体に取り付けられ、シートバックが、その
下端部を中心に車体前後方向に回動可能に車体に取り付
けられており、前記シートクッションの前部には、前記
シートクッションを起立方向へ付勢すると共に座面が前
を向いた起立状態に維持するスプリングが設けられ、前
記シートバックの下部には、前記シートバックを前倒方
向に付勢すると共に背凭れ面が下を向いた前倒状態に維
持するスプリングが設けられた構成になっている。
【0003】また、同様のシート装置としては、特開昭
62−29441号に記載のものも知られており、この
従来装置は、シートクッションの起立時には、シートク
ッションの裏面に設けたロックを、前倒させたシートバ
ックの裏面に設けたストライカに係合させて、シートク
ッションを固定させるように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来のシート装置にあっては、シートクッションをスプ
リングの付勢力で起立状態に保持させていたため、シー
トバックをシートクッションの起立とともにシートクッ
ション裏面に前倒しないでシートクッションのみ起立状
態あるいは更に回動して前倒状態にして使用しようとす
るときなどシートクッションを起立状態としたときにシ
ートクッションが不安定であり振動や外力によってぐら
つき易いという問題があった。また、シートクッション
は起立状態までしか回動させることができないので、シ
ートクッションよりも後方の位置までしか荷台として使
用できず、利便性に劣るという問題もあった。
【0005】また、後者の従来のシート装置にあって
は、シートクッションを起立状態でロックにより固定さ
せることはできるものの、この固定は、シートバックを
前倒させた時にしかできないもので、使い勝手が悪いと
いう問題があった。また、上記シートクッションの固定
は、シートクッションにロック、シートバックにストラ
イカを設けて行っているため、両者の相対位置にずれが
あると、このロックが正常に行われなくなるものであ
り、シートクッションおよびシートバックの組付時にお
ける位置確認作業に正確性を要して作業に手間がかかる
という問題があり、また、シートクッションとシートバ
ックのそれぞれに部材を設けるようにすると、これら部
材の取り付け用の部材がそれぞれ必要になって部品点数
が増加するという問題があり、加えて、シートバックの
裏面がストライカを設けた分だけ後方に張り出すと、荷
物の積載の邪魔になってしまうという問題もあった。
【0006】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、車室を荷台として使用できる範囲を広くして利便
性を向上させることができ、しかも、シートクッション
にロック機構を設けてシートクッションを着座時の位置
から回動させた時にシートクッションがぐらつくことの
ないようにし、かつ、このロック機構が、使い勝手に優
れ、部品点数の削減を図ることができ、組付時の手間が
増加することが無く、荷物の積載に制限を加えることも
ないようにしたシート装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、シートクッションがその前部を
中心に前後方向に回動可能に車体に取り付けられ、シー
トバックが、その下部を中心に前後方向に回動可能に車
体に取り付けられているシート装置において、前記シー
トクッションは、その座面が上を向く着座状態から座面
が下を向く前倒状態になるまで回動可能に取り付けら
れ、前記シートバックは、その背面が後を向く着座状態
からその背面が上を向く前倒状態になるまで回動可能に
取り付けられ、前記シートクッションを少なくとも前記
着座状態から座面が前を向く起立状態になるまで回動さ
せる付勢力を付与している付勢力付与手段が設けられ、
前記シートクッションを前記着座状態と前記起立状態と
前記前倒状態のそれぞれに固定可能なクッションロック
機構が設けられ、前記シートクッションの固定を解除可
能なクッションロック解除機構が設けられている構成と
した。また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記シートバックと前記シートクッショ
ンとを前倒状態とした時に、前記シートバックの背面と
前記シートクッションの裏面と荷室の床面とが同一高さ
で連続するよう構成した。請求項3記載の発明では、請
求項1または2記載の発明において、前記付勢力付与手
段が、前記シートクッションを着座状態から前倒状態と
するまで付勢力を付与している構成とした。請求項4記
載の発明では、請求項1ないし3記載の発明において、
前記クッションロック機構ならびに前記クッションロッ
ク解除機構は、クッションロック機構のロックを解除し
た直後にはロック可能な状態に復帰するよう構成した。
【0008】請求項5記載の発明では、請求項1ないし
4記載の発明において、前記クッションロック機構が、
車体に固定されたクッションベースと、シートクッショ
ンに固定されてシートクッションの回動中心となる回動
軸によりクッションベースに回動可能に取り付けられた
クッションアームと、このクッションアームの前端縁部
にそれぞれ形成された、着座用係止歯、起立用係止歯お
よび前倒用係止歯と、これら各係止歯と係合可能な係止
歯が形成され、前記シートクッションをそれぞれ着座状
態、起立状態および前倒状態とした時にそれぞれ着座用
係止歯、起立用係止歯および前倒用係止歯と係合可能な
位置に配置され、かつ前記係止状態と係止解除状態とに
変位可能に前記クッションベースに取り付けられた係止
片とを備えている構成とした。請求項6記載の発明で
は、請求項5記載の発明において、前記係止片が、クッ
ションアームの各係止歯と係合する方向に付勢手段によ
り付勢されている構成とした。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、シートバックが着座
状態から前倒状態になるまで回動可能であると共に、シ
ートクッションが着座状態から前倒状態になるまで回動
可能であり、しかも、シートクッションは、クッション
ロック機構によって着座状態と起立状態と前倒状態のそ
れぞれに固定可能であるため、シート装置の部分を荷室
として使用したい場合には、シートバックを着座状態に
すると共にシートクッションを起立状態にしてシートバ
ックとシートクッションとの間の車体フロアを荷台とし
て使用する形態と、シートバックを着座状態にすると
共にシートクッションを前倒状態にしてシートバックと
シートクッションとの間の車体フロアならびにシートク
ッションの裏面を荷台として使用する形態と、シート
バックを前倒状態にすると共にシートクッションを起立
状態にしてシートバックの背面を荷台として使用する形
態と、シートバックとシートクッションを共に前倒状
態にしてシートバックの背面ならびにシートクッション
の裏面を荷台として使用する形態と、が可能になる。
そして、上述のような各形態を形成すべくシー
トクッションを着座状態から他の状態、すなわち、起立
状態あるいは前倒状態に回動させた時に、シートクッシ
ョンはクッションロック機構により固定でき、振動や外
力によってシートクッションがぐらつくことがない。ま
た、シートクッションの着座状態においてクッションロ
ック解除機構により固定を解除すると、シートクッショ
ンは、付勢力付与手段の付勢力により自動的に起立状態
になるまで回動する。
【0010】請求項2記載の発明では、シートバックと
シートクッションを共に前倒させることにより、前記シ
ートバックの背面と前記シートクッションの裏面と荷室
の床面とを同一高さで連続させることができるので、平
らで広い荷台を確保することができる。
【0011】請求項3記載の発明では、シートクッショ
ンを着座状態から起立状態にする時だけでなく、着座状
態から前倒状態に、あるいは起立状態から前倒状態にす
る時にも、付勢力付与手段の付勢力により自動的にシー
トクッションを回動させることができる。
【0012】請求項4記載の発明では、シートクッショ
ンが着座状態あるいは起立状態であるときに、クッショ
ンロック解除機構によりクッションロック機構のロック
を解除すると、その直後には、クッションロック解除機
構によるロック解除操作は解かれてクッションロック機
構はロック可能な状態に復帰されるものであり、シート
クッションを起立状態あるいは前倒状態に回動させた時
点で、即座にロックされる。したがって、請求項1また
は3記載の装置において、シートクッションが付勢力付
与手段の付勢力により回動した際には、起立状態あるい
は前倒状態となった時に自動的にロックする。
【0013】請求項5記載の発明では、シートクッショ
ンを車体に組み付ける際には、車体側のクッションベー
スおよび係止片に対する位置決めを行えば、少なくとも
クッションロック機構の作動に関し、シートバック側と
の位置決めは不要である。なお、シートクッションの車
体に対する位置決めは、クッションロック機構の有無に
関係なく、組付時には必要な作業である。
【0014】また、この発明では、係止片を操作して、
係止片の係止歯と、クッションアームの各係止歯との係
合を外すと、シートクッションが回動可能になり、シー
トクッションを、着座状態と起立状態と前倒状態のいず
れかの状態として、各係止歯を係止片の係止歯と係合さ
せると、シートクッションは、着座状態と起立状態と前
倒状態のいずれかの状態に固定される。
【0015】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、係止片の係止歯とクッションアームの各
係止歯との係合を解除させた後、操作力を取り除くと、
係止歯は付勢手段の付勢力により係合方向に変位する。
したがって、上記係合を解除してシートクッションを回
動させると、着座状態と起立状態と前倒状態とのいずれ
かの状態の中で最初にその状態となった時点で、係止片
の係止歯とクッションアームの各係止歯のいずれかとが
係合し、その状態に自動的にロックされる。この場合、
上記係合解除を着座状態で行った場合には、請求項1な
いし3記載の発明では、シートクッションは付勢力付与
手段の付勢力により自動的に起立位置に向かって回動し
て、起立位置で自動的に固定される。また、請求項3記
載の発明では、着座状態あるいは起立状態で係合の解除
を行った場合、シートクッションが付勢力付与手段の付
勢力で回動して、起立状態あるいは前倒状態で自動的に
固定される。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1のシート装置につい
て詳述する。図1は実施の形態1のシート装置を示す側
面図で、図中1はシートクッション、2はシートバック
である。
【0017】前記シートクッション1は、その側面前部
にクッションアーム3が固定されており、そのクッショ
ンアーム3の前端部に設けられているクッション回動軸
S1を中心に前後方向へ回動可能に車体側のクッション
ベース4に取り付けられている。また、このシートクッ
ション1は、リターンスプリング5(図2参照)によ
り、その座面が上を向く着座状態から座面が下を向く前
倒状態になるまで180度回動可能な付勢力が付与され
ており、クッションロック機構6によって前記着座状態
ならびに前記前倒状態、座面が前を向く起立状態のそれ
ぞれに固定できると共に、クッションロック解除機構7
によって固定を解除できるようになっている。
【0018】また、前記シートバック2は、その側面下
部にバックアーム8が固定されており、そのバックアー
ム8の下端部に設けられているバック回動軸S2を中心
に前後方向へ回動可能に車体側のバックベース9に取り
付けられている。また、このシートバック2は、その背
面が後を向く着座状態からその背面が上を向く前倒状態
になるまで回動可能であり、図示を省略したバックロッ
ク機構により前記着座状態に固定されると共に、前記バ
ックアーム8に取り付けられたバックロック解除レバー
10により着座状態の固定を解除できるようになってい
る。
【0019】なお、図中F1は、荷室の床面で、前記シ
ートクッション1と前記シートバック2を前倒させた
時、前記シートクッション1の裏面と前記シートバック
2の背面と前記荷室床面F1は同一高さで連続するよう
になっている。
【0020】図2は実施の形態1のシート装置のクッシ
ョンロック機構6ならびにクッションロック解除機構7
を示す斜視図、図3は実施の形態1のシート装置のクッ
ションロック機構6ならびにクッションロック解除機構
7を示す側面図である。
【0021】これらの図に示すように、前記クッション
ロック機構6は、係止歯61aを有する係止片61と、
クッションアーム3の前端縁に形成されている着座用被
係止歯62,起立用被係止歯63,前倒用被係止歯64
と、で構成されている。
【0022】前記係止片61は、横長形状に形成され、
前記クッションアーム3の前端部下方に配置され、前記
クッションベース4に一端部が回動可能に取り付けられ
ている。また、前記係止歯61aは、前記クッションア
ーム3と対向する側縁部に3つ形成されており、その係
止歯61aの係止片61先端側隣には前記被係止歯6
2,63,64よりも大きい円弧状の凸部65が設けら
れている。さらに、この係止片61は、図示を省略した
リターンスプリングにより、クッションアーム3側(矢
印ニの方向)に付勢されており、この付勢方向と反対側
の回動(矢印ホ)は、クッションベース4に設けられて
いるエンボス部41と当接する位置までに規制されてい
る。
【0023】前記着座用被係止歯62,起立用被係止歯
63,前倒用被係止歯64は、前記係止歯61aと対応
した形状にそれぞれ3つづつ形成されており、前記着座
用被係止歯62は、シートクッション1を着座状態にし
た時に前記係止歯61aと係合する位置に形成され、前
記起立用被係止歯63は、シートクッション1を起立状
態にした時に前記係止歯61aと係合する位置に形成さ
れ、前記前倒用被係止歯64は、シートクッション1を
前倒状態にした時に前記係止歯61aと係合する位置に
形成されている。すなわち、前記着座用被係止歯62と
起立用被係止歯63と前倒用被係止歯64は、クッショ
ンアーム3の前端縁の周方向に90度づつ異なる位置に
配置されている。また、前記各被係止歯62,63,6
4の隣には凹部66が形成されており、この凹部66
は、前記係止片61の3つの係止歯61aが全て被係止
歯62,63,64に係合する時に前記係止片61の凸
部65と係合するようになっている。
【0024】前記クッションロック解除機構7は、前記
シート側ロック解除レバー71ならびに前記荷室側ロッ
ク解除レバー72と、ロック解除アーム73と、で構成
されている。
【0025】前記シート側ロック解除レバー71は、一
片が下を向き、他片が座席前方を向くようにL字形に形
成されており、下向き片が前記係止片61の先端部と重
なる位置に配置され、中央部が前記クッションベース4
に回動可能に取り付けられている。
【0026】また、このシート側ロック解除レバー71
の下向き片には、係止片押し下げピン71aと軸により
前記下向き片に回転可能に取り付けられたローラ状の係
止片押し上げ凸部71bが設けられており、図3に実線
で示したように、下向き片が下を向いている時には、前
記係止片押し上げ凸部71bが前記係止片61の先端部
下縁と係合し、係止片61の係止歯61aとクッション
アーム3の着座用被係止歯62,起立用被係止歯63,
前倒用被係止歯64とが係合可能な位置に係止片61を
保持している。また、図3に一点鎖線で示すように、シ
ート側ロック解除レバー71を矢印イの方向に回動させ
ると、下向き片が斜め前方を向き、係止片押し上げ凸部
71bが前記係止片61の先端部から離れ、係止片押し
下げピン71aが係止片61の先端部上縁を押して係止
片61を下方に回動させるので、係止片61の係止歯6
1aがクッションアーム3から離れ、シートクッション
1は固定が解除される。更に、シート側ロック解除レバ
ー71から手を離すと、係止片61は、リターンスプリ
ングの付勢力により係止歯61aがクッションアーム3
の着座用被係止歯62,起立用被係止歯63,前倒用被
係止歯64と係合可能な位置に戻る。
【0027】つまり、図3に示すように、シートクッシ
ョン1が着座状態に固定されている時、シート側ロック
解除レバー71を矢印イの方向に回動させると、シート
クッション1は固定が解除されるので、リターンスプリ
ング5の付勢力により起立する側に回動する。そして、
その間にシート側ロック解除レバー71から手を離す
と、係止片61の係止歯61aは、矢印ロの方向に移動
してきた起立用被係止歯63を捕まえてこれと係合する
ので、シートクッション1は起立状態に固定される。そ
の後、同様にして、シート側ロック解除レバー71を再
び矢印イの方向に回動させると、シートクッション1は
固定が解除されるので、リターンスプリング5の付勢力
により前倒する側に回動する。そして、その間にシート
側ロック解除レバー71から手を離すと、係止片61の
係止歯61aは、矢印ロの方向に移動してきた前倒用被
係止歯64を捕まえてこれと係合するので、シートクッ
ション1は前倒状態に固定される。
【0028】この時、係止片61の係止歯61aの隣に
は着座用被係止歯62,起立用被係止歯63,前倒用被
係止歯64よりも大きい凸部65が設けられているた
め、凸部65がクッションアーム3の被係止歯62,6
3,64を乗り越えて、3つの係止歯61aと3つの被
係止歯62,63,64が全て互いに係合するまでクッ
ションアーム3の回動は止まらない。つまり、係止歯6
1aと被係止歯62,63,64が中途半端な状態で引
っ掛かってシートクッション1が不安定な状態で止まる
といったことはない。
【0029】前記ロック解除アーム73は、くの字形に
形成されているアーム本体731と、そのアーム本体7
31の上端部に回動可能に取り付けられているアーム頭
732と、で構成されており、前記シート側ロック解除
レバー71の下向き片の下方に配置され、前記アーム本
体731の中央部が前記クッションベース4に回動可能
に取り付けられており、前記シート側ロック解除レバー
71の下向き片が下を向いている時に、前記アーム頭7
32が係止片押し上げ凸部71bと当接可能になってい
る。
【0030】また、前記アーム本体731は、図示を省
略した本体用リターンスプリングにより後方回動する側
に付勢されており、この後方回動は、クッションベース
4に設けられているエンボス部41と当接する位置まで
に規制されている。
【0031】更に、前記アーム頭732には、アーム本
体731に当ってアーム頭732の回動を前方へは許し
後方へは規制するストッパ732aが一体に形成されて
いると共に、前記ストッパ732aがアーム本体731
と当接する位置までアーム頭732を後方へ付勢する付
勢力を有した頭用リターンスプリング(図示省略)が設
けられている。前記荷室側ロック解除レバー72は、前
記シート装置の後方の荷室に設置されてワイヤ11を介
して前記アーム本体731の下端部と接続されている。
【0032】図4は前記ロック解除アーム73の作動を
示す図で、(i)は荷室側ロック解除レバー72を後方
へ引いた時、(ii)は荷室側ロック解除レバー72から
手を離した時の状態を示している。すなわち、荷室側ロ
ック解除レバー72を後方へ引くと、(i)に示すよう
に、ロック解除アーム73は、アーム本体731の下端
部がワイヤで後方に引っ張られて回動するので、アーム
頭732が前方移動する。すなわち、まず、実線で示す
ように、アーム頭732がシート側ロック解除レバー7
1の係止片押し上げ凸部71bに当たる。次に、アーム
頭732は、ストッパ732aがアーム本体731と当
接していて後方回動が規制されているので、二点鎖線で
示すように、係止片押し上げ凸部71bを押し上げなが
ら前方へ移動する。このようにしてアーム頭732で係
止片押し上げ凸部71bを押し上げると、シート側ロッ
ク解除レバー71が、図3に示したように矢印イの方向
に回動するので、シートクッション1は固定が解除され
る。更に荷室側ロック解除レバー72を後方へ引くと、
点線で示すように、アーム頭732が係止片押し上げ凸
部71bに届かなくなり、ロック解除アーム73は空回
りする。そうすると、シート側ロック解除レバー71
は、係止片61と共に図3に実線で示した元の位置に戻
る。
【0033】次に、荷室側ロック解除レバー72から手
を離すと、アーム本体731は、本体用リターンスプリ
ングの付勢力によって(ii)に示すように後方回動す
る。この時、アーム頭732は、実線で示したように係
止片押し上げ凸部71bに当たるので、その後、二点鎖
線で示すようにその反力によって前方へ倒れたまま係止
片押し上げ凸部71bを通過する。そして、アーム頭7
32が係止片押し上げ凸部71bから離れたら、アーム
頭732は、点線で示すように頭用リターンスプリング
の付勢力により元の真っ直ぐな状態に戻る。なお、頭用
リターンスプリング力より本体用リターンスプリング力
の方が強く形成されている。
【0034】つまり、シートクッション1の固定を解除
する時には、シート側ロック解除レバー71によって、
シート装置の側方あるいは前方から解除操作を行うこと
ができると共に、荷室側ロック解除レバー72によっ
て、荷室からでも解除操作を行うことができる。
【0035】図5はシート装置の使用形態を示す図で、
(i)はシートクッション1とシートバック2を共に着
座状態にし、(ii)はシートバック2は着座状態のまま
シートクッション1を起立状態にし、(iii) はシートバ
ック2を着座状態のままシートクッション1を前倒状態
にし、(iv)はシートクッション1を起立状態にすると
共にシートバック2を前倒状態にし、(v)はシートク
ッション1とシートバック2を共に前倒状態にしてい
る。
【0036】すなわち、(ii)の状態ではシートバック
2とシートクッション1との間の車体床面F2を荷台と
して使用することができ、(iii) の状態ではシートバッ
ク2とシートクッション1との間の車体床面F2ならび
にシートクッション1の裏面を荷台として使用すること
ができ、(iv)の状態ではシートバック2の背面を荷台
として使用することができ、(v)の状態ではシートバ
ック2の背面ならびにシートクッション1の裏面を荷台
として使用することができる。
【0037】つまり、複数の使用形態の中から用途に応
じて適宜選択することができるので使い勝手がよい。特
に、(v)の状態では、シートバック2の背面と前記シ
ートクッション1の裏面と荷室床面F1とを同一高さで
連続させることができ、平らで広い荷台を確保すること
ができるもので、従来積載できなかった長尺のものや幅
広のものを積載することができるようになる。
【0038】しかも、シートクッション1は各状態に固
定することができるので、振動や外力によってシートク
ッション1がぐらついたりせず、安定した積載状態が可
能になる。また、シートクッション1を着座状態から起
立状態にする時には、シートクッション1の固定を解除
するだけで、リターンスプリング5の付勢力により自動
的にシートクッション1を起立状態になるまで回動させ
ることができるし、シートクッション1を起立状態から
前倒状態にする時にも、シートクッション1の固定を解
除するだけで、リターンスプリング5の付勢力により自
動的にシートクッション1を前倒状態になるまで回動さ
せることができるので、力の弱い女性や老人でも楽にシ
ートクッション1を動かすことができる。
【0039】次に、図6〜図10に基づいて実施の形態
2のシート装置の構成を説明する。なお、本実施の形態
2のシート装置は、クッションロック機構ならびにクッ
ションロック解除機構が実施の形態1のシート装置と異
なるもので、その他の構成は実施の形態1と同一である
ので、クッションロック機構ならびにクッションロック
解除機構についてのみ説明する。
【0040】図6は実施の形態2のシート装置を示す側
面図、図7ならびに図8はクッションロック機構ならび
にクッションロック解除機構を示す図、図9ならびに図
10はクッションロック解除機構の要部を示す斜視図
で、図中12は前側クッションロック機構、13は後側
クッションロック機構、14はクッションロック解除機
構である。
【0041】前記前側クッションロック機構12は、シ
ートクッション1の起立状態と前倒状態とを固定するも
ので、シートクッション1の側面前部に設けられてお
り、係止歯121aを有する係止片121と、この係止
片121を所定の位置に保持する保持片122と、クッ
ションアーム3の前端縁に形成されている起立用被係止
歯123ならびに前倒用被係止歯124と、で構成され
ている。なお、前記係止片121の構成は、実施の形態
1の係止片61と同一であるので詳細な説明は省略す
る。
【0042】前記保持片122は、前記係止片121の
先端部と重なる位置に配置され、その上端部がクッショ
ンベース4に回動可能に取り付けられており、前記係止
片121の先端部上縁と係合する係止片押し下げピン1
22aならびに前記係止片121の先端部下縁と係合す
る係止片押し上げ凸部122bが設けられている。
【0043】また、前記クッションアーム3の前端部
は、回動中心から縁までの距離が徐々に変化しており、
図7に示すように、起立用被係止歯123近傍位置なら
びに前倒用被係止歯124近傍位置の半径R1は、シー
トクッション1が着座状態の時に係止片121の係止歯
121aと当たる部分の半径R2よりも大きくなってい
る。
【0044】前記後側クッションロック機構13は、シ
ートクッション1の着座状態を固定するもので、シート
クッション1の側面後部に設けられており、シートクッ
ション1の後端部に固定されているストライカ131
と、車体側に設けられているブラケット132とラッチ
133とラッチロック134と、で構成されている。
【0045】また、前記ブラケット132には、シート
クッション1が着座状態の時に前記ストライカを保持す
る保持溝132aが上向き開口で形成されており、前記
ラッチ133には、シートクッション1が着座状態の時
に前記ストライカ131と係合して前記ストライカ13
1が前記保持溝132aから抜け外れるのを防止するた
めの係合凹部133aが形成されている。また、このラ
ッチ133は、バックベース9に回動可能に設けられて
おり、この回動中心を挟んで前記係合凹部133aとは
反対側の位置には、前記ラッチロック134と係合可能
な係合段部133bが設けられている。前記ラッチロッ
ク134は、縦長形状に形成されており、その中央部が
前記バックベース9に回動可能に設けられており、上端
部が前記ラッチ133の係合段部133bと係合して前
記ラッチ133の回動を規制している。
【0046】前記クッションロック解除機構14は、前
記シートクッション1の前部に設けられているロック解
除アーム141、第1連動レバー142、第2連動レバ
ー143、前側ロック解除レバー144と、シートクッ
ション1の後方に設けられている第3連動レバー14
5、第4連動レバー146、後側ロック解除レバー14
7と、で構成されている。
【0047】前記ロック解除アーム141は、アーム本
体141aとアーム頭141bとで構成されており、ア
ーム本体141aを前方に回動させると、アーム頭14
1bが前記保持片122の係止片押し上げ凸部122b
を押し上げて、係止片121の係止歯121aとクッシ
ョンアーム3の被係止歯123,124との係合を解除
するようになっている。詳細な構成は実施の形態1のロ
ック解除アーム73と同一であるので説明を省略する。
【0048】前記第1連動レバー142ならびに前記第
2連動レバー143は、図9に示すように、前記ロック
解除アーム141と同一回動軸で回動可能に前記クッシ
ョンベース4に取り付けられており、各連動レバー14
2,143には、アーム本体141aの下端部を後側つ
まりロック解除方向に押圧可能な押圧部142a,14
3aが設けられている。また、前記第1連動レバー14
2と前記第2連動レバー143は、それぞれ独立して回
動可能になっている。
【0049】前記第3連動レバー145ならびに前記第
4連動レバー146は、図10に示すように、前記ラッ
チロック134と同一回動軸で回動可能に前記バックベ
ース9に取り付けられており、前記第3連動レバー14
5には、前記ラッチロック134の上端部を後側つまり
ロック解除方向に押圧可能な押圧部145aが設けら
れ、前記第4連動レバー146には、前記ラッチロック
134の下端部を前側つまりロック解除方向に押圧可能
な押圧部146aが設けられている。また、前記第3連
動レバー145と前記第4連動レバー146は、それぞ
れ独立して回動可能になっている。
【0050】前側ロック解除レバー144は、シートク
ッション1の前端部に配置され、前記クッションベース
4に回動可能に取り付けられており、ワイヤ148,1
49を介して前記第1連動レバー142の上端部と前記
第4連動レバー146の下端部に接続されている。
【0051】後側ロック解除レバー147は、前記シー
トバック2の後方に配置され、前記バックベース9に回
動可能に取り付けられており、ワイヤ150,151を
介して前記第2連動レバー143の下端部と前記第3連
動レバー145の上端部に接続されている。
【0052】すなわち、シートクッション1が着座状態
に固定されている時、図7に一点鎖線で示すように後側
ロック解除レバー147を動かすと、ロック解除アーム
141が第2連動レバー143の押圧部143aで押さ
れてロック解除方向に回動すると共に、ラッチロック1
34が第3連動レバー145の押圧部145aで押され
てラッチ133の係合段部133bから離間する方向に
回動する。従って、保持片122は係止片押し下げピン
122aで係止片121を押し下げる方向に回動し、係
止片121はクッションアーム3から離間する。同時
に、ラッチ133は回動自在になって、ストライカ13
1をブラケット132の保持溝132aに保持させる力
がなくなるので、リターンスプリング5の付勢力により
シートクッション1は、図6に矢印で示したように起立
側に回動する。そして、係止片121の係止歯121a
がクッションアーム3の起立用被係止歯123と係合す
ることによりシートクッション1は起立位置に固定され
る。
【0053】シートクッション1を起立状態から更に前
倒状態に変更する場合には、後側ロック解除レバー14
7を、図7に実線で示した位置に一旦戻し、もう一度、
一点鎖線で示すように動かす。そうすると、リターンス
プリング5の付勢力によりシートクッション1は図6に
矢印トで示したように前倒側に回動し、係止片121の
係止歯121aがクッションアーム3の前倒用被係止歯
124と係合することによりシートクッション1は前倒
位置に固定される。
【0054】また、上述のように、後側ロック解除レバ
ー147を動かす代わりに、図8に一点鎖線で示すよう
に、前側ロック解除レバー144を動かすことによって
も、シートクッション1を着座状態から起立状態に、あ
るいは起立状態から前倒状態に変更することができる。
ただし、前側ロック解除レバー144を動かした時に
は、ロック解除アーム141が第1連動レバー142の
押圧部142aで押されてロック解除方向に回動すると
共に、ラッチロック134が第4連動レバー146の押
圧部146aで押されてラッチ133の係合段部133
bから離間する方向に回動する。その他の作動は後側ロ
ック解除レバー147を動かした場合と同様であるので
説明を省略する。
【0055】つまり、実施の形態2にあっては、シート
クッション1の後端部に設けたストライカ131とラッ
チ133とラッチロック134でシートクッション1を
着座位置に固定できるようにしたので、その固定強度を
強固にすることができる。また、シートクッション1が
着座状態、起立状態、前倒状態のいずれの場合でも、シ
ートクッション1の前方に設けられている前側ロック解
除レバー144と、シートバック2の後方に設けられて
いる後側ロック解除レバー147のいずれか一方を動か
すだけで、シートクッション1の固定を解除することが
できるので、操作が極めて簡単である。
【0056】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明にあっては、シートバックが着座状態から前倒状態に
なるまで回動可能であると共に、シートクッションが着
座状態から前倒状態になるまで回動可能であり、しか
も、シートクッションは、クッションロック機構によっ
て着座状態と起立状態と前倒状態のそれぞれに固定可能
であるため、シート装置の部分を荷室として使用したい
場合には、シートバックを着座状態のままにすると共に
シートクッションを起立状態にしてシートバックとシー
トクッションとの間の車体床面を荷台として使用する形
態と、シートバックを着座状態のままにすると共にシ
ートクッションを前倒状態にしてシートバックとシート
クッションとの間の車体床面ならびにシートクッション
の裏面を荷台として使用する形態と、シートバックを
前倒状態にすると共にシートクッション1を起立状態に
してシートバックの背面を荷台として使用する形態
と、シートバックとシートクッションを共に前倒状態に
してシートバックの背面ならびにシートクッションの裏
面を荷台として使用する形態と、の中から、用途に応
じて適宜選択することができ、利便性が向上するという
効果が得られる。そして、上記の各形態とした
時に、シートクッションがクッションロック機構により
固定されるため、シートクッションが振動や外力によっ
てぐらつくことがないという効果が得られる。また、シ
ートクッションを着座状態から起立状態にする時には、
付勢力付与手段の付勢力により自動的にシートクッショ
ンを起立状態になるまで回動させることができるので、
力が弱い女性や老人でも楽にシートクッションを動かす
ことができ、また、遠隔操作化に有利であるという効果
が得られる。
【0058】請求項2記載の発明にあっては、シートバ
ックとシートクッションを共に前倒状態とさせることに
より、前記シートバックの背面と前記シートクッション
の裏面と荷室の床面とを同一高さで連続させることがで
きるので、平らで広い荷台を確保することができ、用途
の幅も拡がるという効果が得られる。請求項3記載の発
明にあっては、シートクッションを着座状態から起立状
態にする時だけでなく、着座状態から前倒状態にする時
や起立状態から前倒状態にする時も付勢力付与手段の付
勢力を利用することができるので、力が弱い女性や老人
でも楽にシートクッションを動かすことができ、しか
も、遠隔操作化にさらに有利となるという効果が得られ
る。請求項4記載の発明にあっては、シートクッション
のロックを解除すると、即座にクッションロック機構は
ロック可能な状態に復帰するため、例えば、着座状態か
ら起立状態に回動させる際に誤って起立状態を通過して
しまうなどの不具合が生じないものであり、特に、請求
項1または3記載の装置のように、シートクッションを
付勢力付与手段の付勢力によって回動させる際に、上記
通過が生じることがなく、高い利便性が得られるという
効果が得られる。
【0059】請求項5記載の発明にあっては、シートク
ッションを、着座状態と起立状態と前倒状態のそれぞれ
に固定させるクッションロック機構を、車体に固定され
たクッションベースと、シートクッションに固定されて
クッションベースに回動可能に取り付けられたクッショ
ンアームと、このクッションアームの前端縁部にそれぞ
れ形成された、着座用係止歯、起立用係止歯および前倒
用係止歯と、これら各係止歯と係合可能な係止歯を有し
た係止片とで構成したため、シートクッションの固定を
シートバックの位置に関係なくできるとともに、着座状
態、起立状態および前倒状態の3状態で固定できるた
め、利便性の向上を図ることができるという効果を奏
し、シートバック側に部材を設けないので部品点数の削
減を図ることができるという効果を奏するとともに、シ
ートバックの背面に出っ張りが生じることを無くすこと
ができ、荷物の積載の点で有利になるという効果を奏
し、さらに、シートクッションは、車体への取付時に車
体との位置のみを確認すればクッションロック機構は正
常に作動するものであり、クッションロック機構が正常
に作動することを目的としてシートバックとの相対位置
を確認することが不要となり、取付作業の簡略化を図る
ことができるという効果を奏する。
【0060】請求項6記載の発明にあっては、係止片
を、クッションアームの各係止歯と係合する方向に付勢
手段により付勢した構成としたため、係止片を変位させ
て各係止歯と係止歯との係合を解除してシートクッショ
ンを所望の位置に回動させた時に、係止片に対する操作
力を取り除くと、係止片は付勢手段の付勢力により各係
止歯と係止する位置に復帰し、着座状態と起立状態と前
倒状態のいずれかの状態で自動的に係止歯どうしの係合
がなされるものであり、操作性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のシート装置を示す側面図であ
る。
【図2】実施の形態1のシート装置のクッションロック
機構ならびにクッションロック解除機構を示す斜視図で
ある。
【図3】実施の形態1のシート装置のクッションロック
機構ならびにクッションロック解除機構を示す側面図で
ある。
【図4】ロック解除アームの作動を示す図で、(i)は
荷室側ロック解除レバーを後方へ引いた時、(ii)は荷
室側ロック解除レバーから手を離した時の状態を示して
いる。
【図5】実施の形態1のシート装置の使用形態を示す図
である。
【図6】実施の形態2のシート装置を示す側面図であ
る。
【図7】クッションロック機構ならびにクッションロッ
ク解除機構を示す図である。
【図8】クッションロック機構ならびにクッションロッ
ク解除機構を示す図である。
【図9】クッションロック解除機構の要部を示す斜視図
である。
【図10】クッションロック解除機構の要部を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 シートクッション 2 シートバック 3 クッションアーム 4 クッションベース 5 リターンスプリング 6 クッションロック機構 7 クッションロック解除機構 8 バックアーム 9 バックべース 10 バックロック解除レバー 11 ワイヤ 41 エンボス部 61 係止片 61a 係止歯 62 着座用被係止歯 63 起立用被係止歯 64 前倒用被係止歯 65 凸部 66 凹部 71 シート側ロック解除レバー 71a 係止片押し下げピン 71b 係止片押し上げ凸部 72 荷室側ロック解除レバー 73 ロック解除アーム 731 アーム本体 732 アーム頭 732a ストッパ F1 荷室床面 F2 車体床面 12 前側クッションロック機構 121 係止片 121a 係止歯 122 保持片 122a 保持片押し下げピン 122b 保持片押し上げ凸部 123 起立用被係止歯 124 前倒用被係止歯 13 後側クッションロック機構 131 ストライカ 132 ブラケット 132a 保持溝 133 ラッチ 133a 係合凹部 133b 係合段部 134 ラッチロック 14 クッションロック解除機構 141 ロック解除アーム 141a アーム本体 141b アーム頭 142 第1連動レバー 142a 押圧部 143 第2連動レバー 143a 押圧部 144 前側ロック解除レバー 145 第3連動レバー 145a 押圧部 146 第4連動レバー 146a 押圧部 147 後側ロック解除レバー 148,149,150,151 ワイヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションがその前部を中心に前
    後方向に回動可能に車体に取り付けられ、シートバック
    が、その下部を中心に前後方向に回動可能に車体に取り
    付けられているシート装置において、 前記シートクッションは、その座面が上を向く着座状態
    から座面が下を向く前倒状態になるまで回動可能に取り
    付けられ、 前記シートバックは、その背面が後を向く着座状態から
    その背面が上を向く前倒状態になるまで回動可能に取り
    付けられ、 前記シートクッションを少なくとも前記着座状態から座
    面が前を向く起立状態になるまで回動させる付勢力を付
    与している付勢力付与手段が設けられ、 前記シートクッションを前記着座状態と前記起立状態と
    前記前倒状態のそれぞれに固定可能なクッションロック
    機構が設けられ、 前記シートクッションの固定を解除可能なクッションロ
    ック解除機構が設けられていることを特徴とするシート
    装置。
  2. 【請求項2】 前記シートバックと前記シートクッショ
    ンとを前倒状態とした時に、前記シートバックの背面と
    前記シートクッションの裏面と荷室の床面とが同一高さ
    で連続するよう構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のシート装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢力付与手段が、前記シートクッ
    ションを着座状態から前倒状態とするまで付勢力を付与
    するよう構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載のシート装置。
  4. 【請求項4】 前記クッションロック機構ならびに前記
    クッションロック解除機構は、クッションロック機構の
    ロックを解除した直後にはロック可能な状態に復帰する
    よう構成されていることを特徴とする請求項1ないし3
    記載のシート装置。
  5. 【請求項5】 前記クッションロック機構が、車体に固
    定されたクッションベースと、シートクッションに固定
    されてシートクッションの回動中心となる回動軸により
    クッションベースに回動可能に取り付けられたクッショ
    ンアームと、このクッションアームの前端縁部にそれぞ
    れ形成された、着座用係止歯、起立用係止歯および前倒
    用係止歯と、これら各係止歯と係合可能な係止歯が形成
    され、前記シートクッションをそれぞれ着座状態、起立
    状態および前倒状態とした時にそれぞれ着座用係止歯、
    起立用係止歯および前倒用係止歯と係合可能な位置に配
    置され、かつ前記係止状態と係止解除状態とに変位可能
    に前記クッションベースに取り付けられた係止片とを備
    えていることを特徴とする請求項1ないし4記載のシー
    ト装置。
  6. 【請求項6】 前記係止片が、クッションアームの各係
    止歯と係合する方向に付勢手段により付勢されているこ
    とを特徴とする請求項5記載のシート装置。
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