JP2006347411A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードと、連動して動作可能な連動モードとを有し、これら両モードを選択的に切換え操作することにより、車室内の利用バリエーションの向上と、操作性および使い勝手の確保との両立を図ることができる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】シートクッション18は前方に移動可能、シートバック19はシートクッション18の上方に略水平に倒伏可能に設けられ、シートクッション18の前方への移動とシートバック19の倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードと、シートクッション18の前方への移動とシートバック19の倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードとを有し、独立モードと連動モードとを選択的に操作可能なモード切換え操作機構90を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、前方に移動可能に設けられたシートクッションと、該シートクッションの上方に略水平に倒伏可能に設けられたシートバックとを備えたような車両用シート装置に関する。
従来、シートクッションとシートバックとを備えたリヤシートにおいて、シートクッションをシートバックとは独立して、一対のリンクを介して車両の前方に移動可能に構成すると共に、この前方に移動したシートクッションの座面上に、リクライニング軸を支点としてシートバックを略水平に前倒しすべく構成した車両用シート装置が既に発明されている(特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された従来技術においては、シートクッションを一旦、車両前方の移動位置に移動させない限り、シートバックをシートクッション上の倒伏位置に前倒し操作することができない問題点があるうえ、シートクッションとシートバックとが連動しないので、シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とが連動しないことは勿論、前方に移動させたシートクッションと、このシートクッション上に倒伏させたシートバックとを通常の使用位置(乗員が着座できるノーマル位置)に戻す場合にも、乗員が手動操作によりそれぞれ別々に元位置(使用位置)に復帰させる必要があった。
車室内の利用バリエーションの向上を図るためには、シートクッションの前方への移動と、シートバックの倒伏移動とが独立する形態(モード)と、シートクッションの前方への移動と、シートバックの倒伏移動とが連動する形態(モード)との2形態が要請されるが、上記特許文献1に開示された従来技術にあっては、斯る要請を満たすものではなく、車室内の利用バリエーションの向上が困難であり、かつ操作性および使い勝手が悪いという問題点があった。
特開2004−359158号公報
そこで、この発明は、シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードと、シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードとを有し、これら両モードを選択的に切換え操作することにより、車室内の利用バリエーションの向上と、操作性および使い勝手の確保との両立を図ることができる車両用シート装置の提供を目的とする。
この発明による車両用シート装置は、シートクッションとシートバックとを備えた車両用シート装置であって、上記シートクッションは前方に移動可能に設けられ、上記シートバックはシートクッションの上方に略水平に倒伏可能に設けら
る一方、上記シートクッションの前方への移動と上記シートバックの倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードと、上記シートクッションの前方への移動と上記シートバックの倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードとを有し、上記独立モードと連動モードとを選択的に操作可能なモード切換え操作機構を備えたものである。
上述のシートクッションとシートバックとは、リヤシートのシートクッションとシートバックとに設定してもよい。
上記構成によれば、モード切換え操作機構により独立モードが選択されると、上記シートクッションの前方への移動と、シートバックの倒伏移動とを独立して行なうことができ、また、モード切換え操作機構により連動モードが選択されると、上記シートクッションの前方への移動と、シートバックの倒伏移動とを連動して行なうことができる。
このように、シートクッションとシートバックとを連動して動作可能とするモードと、それぞれを別々に動かすことが可能なモードとを備えることで、車室内の利用バリエーションの向上と、操作性および使い勝手の確保との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートクッションが前方位置にあり、かつシートバックがシートクッション上に倒伏した倒伏位置にある状態から、シートクッションが使用位置で、かつシートバックが起立した使用位置に復帰する時、少なくとも上記連動モードが選択的に使用可能となるように構成したものである。
上記構成によれば、前方位置のシートクッションを通常の使用位置に復帰させると共に、倒伏位置のシートバックを引き起こして起立した使用位置に復帰させる時、連動モードの選択によりシートバックとシートクッションとが連動してそれぞれの使用位置に復帰するので、従来のようにシートバックとシートクッションとをそれぞれ別々に元位置(使用位置)に戻す必要がなく、使い勝手の大幅な向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記モード切換え操作機構はシートバックから離間した遠隔位置において操作可能な遠隔操作機構に設定されたものである。
上記構成によれば、モード切換え操作機構を遠隔操作機構に設定したので、シートバックから離間した遠隔位置において独立モードと連動モードとの切換えを行なうことができ、車室内の状況に応じてモード切換えを遠隔操作することができて、使い勝手の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記独立モードの選択時に、上記シートクッションのみをシートバックと独立して前方に移動させるように該シートバックから離間して遠隔操作可能なシートクッション遠隔操作機構を備えたものである。
上記構成によれば、独立モードの選択時に有効となるシートクッション遠隔操作機構を設けたので、シートクッションをシートバックと独立してシートから離間した位置(離間位置)において操作することができ、車室内のシート操作性が向上し、特に、シートクッションのみを車載荷物その他の車室内の状況に応じて遠隔操作することができるので、使い勝手の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記独立モードの選択時に、上記シートバックのみをシートクッションと独立して前方に倒伏移動させるように該シートバックから離間して遠隔操作可能なシートバック遠隔操作機構を備えたものである。
上記構成によれば、独立モードの選択時に有効となるシートバック遠隔操作機構を設けたので、シートバックをシートクッションと独立してシートから離間した位置(離間位置)において操作することができ、車室内のシート操作性が向上し、特に、シートバックのみを車載荷物その他の車室内の状況に応じて遠隔操作することができるので、使い勝手の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックの後方には荷室が設けられ、上記遠隔操作機構は操作レバーを具備すると共に、該操作レバーは上記荷室の側壁に配設されたものである。
上記構成によれば、シートバック後方の荷室(リヤ荷室)側から上述の操作レバーを用いて、モード切換、またはシートクッションとシートバックとによるシートアレンジを遠隔操作することができ、利便性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートクッションを前方移動可能に支持するシートクッション軸と、上記シートバックを倒伏可能に支持するシートバック軸とを備え、上記連動モードの選択時に、上記各軸の回転力を共用する機械的な動力伝達手段を備えたものである。
上述の機械的な動力伝達手段は、チェーン(無端帯)とスプロケット(回転部材)、またはタイミングベルト(無端帯)とタイミングプーリ(回転部材)、あるいは歯付きベルト(無端帯)とギヤ(回転部材)の何れに設定してもよい。
上記構成によれば、動力伝達手段を、電動モータ等を用いることなく、機械的に簡単かつ軽量に構成することができるうえ、連動モードの選択時には、シートクッションとシートバックとを連動させて移動、特に、使用位置に復帰させることができるので、操作性および使い勝手の向上を図ることができる。
この発明によれば、シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードと、シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードとを有し、これら両モードを選択的に切換え操作すべく構成したので、車室内の利用バリエーションの向上と、操作性および使い勝手の確保との両立を図ることができる効果がある。
車室内の利用バリエーションの向上と、操作性および使い勝手の確保との両立を図るという目的を、シートクッションとシートバックとを備えた車両用シート装置において、シートクッションを前方に移動可能に設け、シートバックをシートクッションの上方に略水平に倒伏可能に設ける一方、シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードと、シートクッションの前方への移動とシートバックの倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードとを有し、独立モードと連動モードとを選択的に操作可能なモード切換え操作機構を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シート装置を示すが、まず、図1〜図4を参照して車体構造について説明する。
車室の床面(下面)を形成するフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の後部には、前低後高状に立上がる段差状のキックアップ部2を介してフロアパネル1よりも1段高いキックアップフロア部3を連設し、このキックアップフロア部3の後部には後方に向けて略水平に延びるリヤフロア4(荷室フロア)を連設すると共に、このリヤフロア4の車幅方向の略中央部にはスペアタイヤパン5を凹設している。
上述のフロアパネル1の左右両側部には、サイドシルインナとサイドシルアウタとサイドシルレインフォースメントから成り、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面をもったサイドシル6を接合固定している。
またリヤフロア4の左右両側部下面からキックアップ部2の左右両側部下面まで車両の前後方向に延びるリヤサイドフレーム7を設け、上述のリヤフロア4とこのリヤサイドフレーム7との間には車両の前後方向に延びる閉断面を形成している。
さらに、上述のキックアップ部2およびキックアップフロア部3の車外側空間部(下方空間)には大型の車両補機としての燃料タンク8を配設する一方、この燃料タンク8の後部上方とスペアタイヤパン5の前部との間に対応して、キックアップフロア部3の下面には、左右のリヤサイドフレーム7,7を車幅方向に連結するリヤクロスメンバ9を設け、上述のキックアップフロア部3とこのリヤクロスメンバ9との間には車幅方向に延びる閉断面10を形成している。
ここで、上述のサイドシル6、リヤサイドフレーム7およびリヤクロスメンバ9は車体剛性部材(強度部材)である。なお、図中、11はフロントドア開口、12はリヤドア開口、13はセンタピラーである。
次に、図1〜図4を参照してシート構造について説明する。
フロアパネル1の上部には、シートクッション14と、シートバック15と、ヘッドレスト16とを備えたフロントシート17(ドライバーズシートおよびパッセンジャーズシートから成る前セパレート構造の前席シート)を配設する一方、キックアップフロア部3の上部にはシートクッション18と、シートバック19と、ヘッドレスト20とを備えたリヤシート21(後席シート)を配設している。この実施例においてはリヤシート21をベンチシートタイプに構成すると共に、シートクッション18の下部には凹部18aを形成している。この凹部18aはキックアップフロア部3と対応し、図6、図7に示すように、シートクッション18を前方へ移動させた時、該シートクッション18を可及的下方に位置させるように成すためのものである。
上述のリヤシート21におけるシートクッション18の前部下端は、左右一対のリンク22,22(但し、図面では一方のみを示す)の上端部(遊端部)に回動可能に支持されており、該シートクッション18は、図1に示す通常の着座使用位置(ノーマル位置)から図2、図3に示すように、リンク22を介して前方に移動可能に設けられており、該シートックション18は、シートバック19と独立して図2、図3に示す前方位置に移動、またはシートバック19と連動して図3に示す前方位置に移動すべく構成されている。
上述のリヤシート21におけるシートバック19はその下部に設けられたシートバック軸23を支点として回動可能に構成されており、図3、図4に示すように、該シートバック19は、シートクッション18と独立して、または図3に示すようにシートクッション18と連動して、該シートクッション18の座面上方に略水平に倒伏可能に設けられている。
図1に示すように、上述のリヤシート21のシートバック19の後方には、該シートバック19と、ルーフ部24と、荷室床面を形成するリヤフロア4と、リヤゲート25とで囲繞された荷室26(つまりリヤ荷室)が設けられている。
図1に示すノーマル状態(通常使用状態)から図2に示すように、シートクッション18のみをシートバック19とは独立して前方位置(格納位置)に移動させ、シートバック19は起立状態のままに保持すると、フロントシート17のシートバック15と、リヤシート21のシートクッション18およびシートバック19と、ルーフ部24とで囲繞された荷物置きスペースとなる1つの荷室27と、リヤシート21のシートバック19と、リヤフロア4と、リヤゲート25と、ルーフ部24とで囲繞された他の1つの荷室26との2つの荷室27,26を形成することができる。
一方、図1に示すノーマル状態から図4に示すように、シートバック19のみをシートクッション18とは独立して該シートクッション18の座面上部の格納位置に倒伏移動させると、フロントシート17のシートバック15と、リヤシート21のシートバック19と、リヤフロア4と、リヤゲート25と、ルーフ部24とで囲繞された荷室拡大スペース28が形成される。
さらに、図1に示すノーマル状態から図3に示すように、シートクッション18の前方への移動とシートバック19の倒伏移動とを独立して、または、連動させることで、前方位置に移動させたシートクッション18の座面上部に、シートバック軸23を支点として、シートバック19を前方の格納位置に倒伏させると、図2で示した2つの荷室26,27を前後に連通させた単一の荷室拡大スペース29が形成される。
図3に示す荷室拡大スペース29はシートクッション18を前方かつ下方に移動させた分、図4の荷室拡大スペース28よりも、さらに広くなる。
次に、図5〜図15を参照して車両用シート装置の具体構造について詳述する。
図5は図1の要部拡大図、図6は図2の要部拡大図、図7は図3の要部拡大図、図8は図4の要部拡大図であって、これらの各図において、リヤシート21のシートクッション18における前方部の車幅方向外方には左右一対のブラケット30,30(但し、図面では一方のみを示す)を設け、これら左右一対のブラケット30,30間には車幅方向に延びるシートクッション軸31を回転可能に横架している。
このシートクッション軸31は左右一対のリンク22,22を介してシートクッション18を前方移動可能(往復移動可能)に支持するシャフトである。
また、リヤシート21のシートバック19における下方部の車幅方向外方には左右一対のブラケット32,32(但し、図面では一方のみを示す)を設け、これら左右一対のブラケット32,32間には車幅方向に延びるシートバック軸23を回転可能に横架している。
このシートバック軸23はシートバック19を倒伏可能(起伏可能)に支持するシャフトである。
上述のシートクッション軸31およびシートバック軸23にはそれぞれスプロケット33,34を各軸31,23の軸方向に移動可能に設け、これら前後の各スプロケット33,34間には無端帯としてのチェーン35を張架している。チェーン35の一部にはチェーンガイド36,36を対設する一方、これら駆動部材(スプロケット33,34、チェーン35参照)はチェーンカバー等のカバー部材37により囲繞され、安全性を確保すべく構成している。
ここで、上述のカバー部材37の一部は、キックアップフロア部3の車幅方向外方に形成されたカバー部材配設用の凹部3aに沿って配設され、カバー部材37の上方への出っ張り量の低減を図ると共に、燃料タンク8の容量低減を防止すべく構成している。また、上述のスプロケット33,34、チェーン35は後述する連動モードm2(図11参照)の選択時に、各軸31,23の回転力を共用して、シートクッション18とシートバック19とを連動させて移動する機械的な動力伝達である。
図9は図5の要部の拡大平面図、図10,図11はその作用説明図、図12は図10のA−A線矢視断面図、図13は図11のB−B線矢視断面図であって、上述のシートクッション軸31は主軸部31aと、この主軸部31aよりも大径のスプライン軸部31bと、このスプライン軸部31bよりも大径のストッパ部31cとを一体または一体的に備えたものである。
上述のスプロケット33の内径部にはスプライン孔40を形成し、シートクッション軸31に配設したスプロケット33のスプライン孔40が主軸部31a(図12参照)とスプライン軸部31b(図13参照)との間に移動し得るように構成している。
このため上述のスプロケット33には環状凹溝構造のスリーブ41を一体形成する一方、支軸42を中心として揺動し、かつ、上述のスリーブ41を介してスプロケット33のスプライン孔40を図12に示すように主軸部31aに遊嵌、または図13に示すように、スプライン孔40をスプライン軸部31bにスプライン嵌合させるセレクタ43を設けている。
このセレクタ43はワイヤ44(詳しくはインナワイヤ)で操作され、このワイヤ44はアウタチューブ45内に移動可能に配設されている。
一方、シートクッション軸31においてスプロケット33と離間する主軸部31aには、固定ボルト46などの取付け部材を用いて、フランジ47を固定している。そして、このフランジ47と(軸31に固定した部材)と上述のブラケット30(ボディに固定した部材)との間には、シートクッション18を常時前方位置(図6、図7参照)へ付勢するねじりバネ48などの付勢部材を取付けている。
また、上述のフランジ47には、ねじりバネ48の付勢力に抗して該フランジ47およびシートクッション18を、該シートクッション18の通常着座使用位置(図5参照)にロックするためのロック孔49(図10、図11参照)を形成し、このロック孔49に係入するロックピン50により、フランジ47を固定して、シートクッション18を使用位置に保持すべく構成している。
さらに、上述のスプロケット33とフランジ47との間における主軸部31aには、一対のカラー51,51間に張架した付勢手段としてのコイルスプリング52を配設している。このコイルスプリング52はスプロケット33を常時図11の方向(スプライン孔40がスプライン軸部31bと嵌合する方向)にバネ付勢し、上述のカラー51は、シートクッション軸31の独立回転時にスプロケット33が共廻りするのを防止する。なお、必要に応じて一側および他側のカラー51は片側2枚配設するダブル構造と成してもよい。
ところで、上述のロック孔49およびロックピン50はシートクッション18を使用位置にロックするロック機構を構成し、このロックピン50にはシートクッション操作機構としてのシートクッション遠隔操作機構53(図1〜図4参照)を構成するワイヤ54(詳しくはインナワイヤ)を取付けている。
このシートクッション遠隔操作機構53は後述する独立モードm1(図9、図10参照)の選択時に、シートクッション18のみをシートバック19とは独立して前方に移動させるようにシートバック19から離間して遠隔操作可能に構成されている。
すなわち、該シートクッション遠隔操作機構53はワイヤ54の操作基端部(この実施例ではリヤ側の端部)に操作レバー55を備えており、該操作レバー55は図14、図15に示すトリム部材等の荷室側壁56に配設されている。
図14、図15に示すように上述の荷室側壁56には車幅方向外方に窪む凹部57を形成し、この凹部57の荷室26側にワイヤ54端部の操作レバー55を配設している。
上述の荷室側壁56の車外側の面には、チューブホルダ58を有するブラケット59を固定し、チューブホルダ58でアウタチューブ60を保持すると共に、このアウタチューブ60内を移動可能なワイヤ54の操作基端部に上述の操作レバー55を取付けている。
またワイヤ54にはスプリングリテーナ61を係合固定し、このスプリングリテーナ61と凹部57の前壁57aとの間に付勢手段としてのスプリング62を張架して、ワイヤ54先端のロックピン50が図9に示すようにロック孔49に係入すべくバネ付勢している。このため、操作レバー55の遠隔操作により、ワイヤ54を介してロック孔49からロックピン50を外すと、シートクッション18は図5に示す使用位置からねじりバネ48の付勢力により図6に示す前方位置へ移動する。
図9、図10、図11に示すように、上述のリンク22の基端部22aは円筒形状に形成されて、シートクッション軸31に嵌合固定されている。また該リンク22の遊端部22bはシートクッション18内のシートクッションフレーム63に対して回転自在にピン64連結されている。
以上がシートクッション軸31側の構成であるが、次に、シートバック軸23側の構成について説明する。
上述のシートバック軸23は主軸部23aと、この主軸部23aよりも大径のスプライン軸部23bと、このスプライン軸部23bよりも大径のストッパ部23cとを一体又は一体的に備えたものである。
上述のスプロケット34の内径部にはスプライン孔70を形成し、シートバック軸23に配設したスプロケット34のスプライン孔70が主軸部23aとスプライン軸部23bとの間に移動し得るように構成している。
このため上述のスプロケット34には環状凹溝構造のスリーブ71を一体形成する一方、支軸72を中心として揺動し、かつ、上述のスリーブ71を介してスプロケット34のスプライン穴70を主軸部23aに遊嵌、またはスプライン孔70をスプライン軸部23bにスプライン嵌合させるセレクタ73を設けている。
このセレクタ73はワイヤ74(詳しくはインナワイヤ)で操作され、このワイヤ74はアウタチューブ75内に移動可能に配設されている。
一方、シートバック軸23においてスプロケット34と離間する主軸部23aには、固定ボルト76などの取付け部材を用いて、フランジ77を固定している。そして、このフランジ77と(軸23に固定した部材)と上述のブラケット32(ボディに固定した部材)との間には、シートバック19を常時倒伏位置(図7、図8参照)へ付勢するねじりバネ78などの付勢部材を取付けている。
また、上述のフランジ77には、ねじりバネ78の付勢力に抗して該フランジ77およびシートバック19を、該シートバック19の通常着座使用位置(図5参照)にロックするためのロック孔79(図10、図11参照)を形成し、このロック孔79に係入するロックピン80により、フランジ77を固定して、シートバック19を使用位置に保持すべく構成している。
さらに、上述のスプロケット34とフランジ77との間における主軸部23aには、一対のカラー81,81間に張架した付勢手段としてのコイルスプリング82を配設している。このコイルスプリング82はスプロケット34を常時図11の方向(スプライン孔70がスプライン軸部23bと嵌合する方向)にバネ付勢し、上述のカラー81は、シートバック軸23の独立回転時にスプロケット34が共廻りするのを防止する。なお、必要に応じて一側および他側のカラー81は片側2枚配設するダブル構造と成してもよい。
ところで、上述のロック孔79およびロックピン80はシートバック19を使用位置にロックするロック機構を構成し、このロックピン80にはシートバック操作機構としてのシートバック遠隔操作機構83(図1〜図4参照)を構成するワイヤ84(詳しくはインナワイヤ)を取付けている。
このシートバック遠隔操作機構83は、後述する独立モードm1(図9、図10参照)の選択時に、シートバック19のみをシートクッション18とは独立して前方に倒伏移動させるように該シートバック19から離間して遠隔操作可能に構成されている。
すなわち、該シートバック遠隔操作機構83はワイヤ84の操作基端部(この実施例ではリヤ側の端部)に操作レバー85を備えており、該操作レバー85は図14、図15に示すトリム部材等の荷室側壁56に配設されている。
図14、図15に示すように上述の荷室側壁56には車幅方向外方に窪む凹部
57を形成し、この凹部57の荷室26側にワイヤ84端部の操作レバー85を配設している。
上述の荷室側壁56の車外側の面には、チューブホルダ86を有するブラケット59を固定し、チューブホルダ86でアウタチューブ87を保持すると共に、このアウタチューブ87内を移動可能なワイヤ84の操作基端部に上述の操作レバー85を取付けている。
またワイヤ84にはスプリングリテーナ88を係合固定し、このスプリングリテーナ88と凹部57の前壁57aとの間に付勢手段としてのスプリング89を張架して、ワイヤ84先端のロックピン80が図9に示すようにロック孔79に係入すべくバネ付勢している。このため、操作レバー85の遠隔操作により、ワイヤ84を介してロック孔79からロックピン80を外すと、シートバック19は図5に示す使用位置からねじりバネ78の付勢力により図7、図8に示す前方の倒伏位置へ移動する。
図9、図10、図11に示すように、上述のシートバック軸23には、シートバック19内のシートバックフレーム65を溶接手段等により固定している。
ところで、図9〜図11で示した上述の各ワイヤ44,74は独立モードm1(図9、図10参照)と連動モードm2とを選択的に操作可能なモード切換え遠隔操作機構90(図1〜図4、図14、図15参照)を構成するものである。
このモード切換え遠隔操作機構90は、図9、図10に示すように、スプロケット33,34のスプライン孔40,70を各軸31,23の主軸部31a,23aに同時に配置することで、シートクッション18の前方への移動と、シートバック19の倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードm1と、図11に示すように、スプロケット33,34のスプライン孔40,70を各軸31,23のスプライン軸部31b,23bに同時にスプライン嵌合することで、チェーン35を介して、シートクッション18の前方への移動と、シートバック19の倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードm2とを択一的に選択するモード切換え操作機構である。
しかも、このモード切換え遠隔操作機構90は、シートバック19から離間した遠隔位置においてワイヤ44,74を介して2つのセレクタ43,73を同時に遠隔操作すべく構成している。
すなわち、図15に示すように、上述のブラケット59はチューブホルダ91,92を有し、これらのチューブホルダ91,92に上述のアウタチューブ45,75を固定すると共に、これらアウタチューブ45,75からリヤ側に導出したワイヤ44,74をクランプ部材93で締結して一体化している。
そして、一体化された各ワイヤ44,74のリヤ側の端部には荷室側壁56の凹部57内に位置するように操作レバー94を取付けている。また、一体化された各ワイヤ44,74にはスプリングリテーナ95を係合固定し、このスプリングリテーナ95と凹部57の前壁57aとの間に付勢手段としてのスプリング96を張架して、各ワイヤ44,74によりセレクタ43,73を図11に示す連動モードm2側(スリーブ41,71を介してスプロケット33,34のスプライン孔40,70が各軸31,23のスプライン軸部31b,23bに嵌合される方向)にバネ付勢している。
このため、操作レバー94の遠隔プル操作により、一体化された各ワイヤ44,74とセレクタ43,73とを介してスプロケット33,34を図11の連動モードm2位置から図9、図10の独立モードm1位置に同時に操作することができる。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
このように構成した車両用シート装置の作用について、以下に説明する。
上述のモード切換え遠隔操作機構90により図9、図10に示す独立モードm1または図11に示す連動モードm2の何れか一方のモードを選択することができる。
まず、独立モードm1について述べると、モード切換え遠隔操作機構90の操作レバー94を図15の状態からプル操作すると、ワイヤ44,74およびセレクタ43,73を介して各スプロケット33,34を各軸31,23の主軸部31a,23aに同時に位置させることができ、シートクッション軸31およびシートバック軸23はスプロケット33,34を伴うことなく独立回転する態様(独立モード)となる。
そこで、図1、図5に示す通常の着座使用状態のリヤシート21において、同図の状態からシートクッション18のみをシートバック19とは独立して前方へ移動させ、図2、図6に示す状態を確保する場合、荷室側壁56に配設したシートクッション遠隔操作機構53の操作レバー55を用いて、ワイヤ54をプル操作すると、図9に示すロック位置のロックピン50が図10に示すようにロック孔49から外れて、アンロック状態となるので、ねじりバネ48の付勢力により、フランジ47、シートクッション軸31がシートクッション18を前方へ移動させる方向に一体的に回転し、このシートクッション軸31に固定したリンク22を介してシートクッション18は図2、図6に示す前方位置に移動する。
この場合、スプライン孔40とスプライン軸部31bとの両者のスプライン嵌合が解除されているので、スプロケット33,34、チェーン35が駆動されることはなく、シートクッション18のみをシートバック19とは独立して前方へ移動させることができる。
一方、図1、図5に示す通常の着座使用状態または図2、図6に示すシートクッション18のみが前方に移動した状態から、シートバック19のみをシートクッション18と独立して前方へ倒伏移動させて、図4、図8の状態または図3、図7の状態を確保する場合、荷室側壁56に配設したシートバック遠隔操作機構83の操作レバー85を用いて、ワイヤ84をプル操作すると、図9に示すロック位置のロックピン80が図10に示すようにロック孔79から外れて、アンロック状態となるので、ねじりバネ78の付勢力により、フランジ77、シートバック軸23がシートバック19を前方へ倒伏移動させる方向に一体的に回転し、シートバック軸23に固定したシートバックフレーム65を介してシートバック19は図4、図8または図3、図7に示す前方の倒伏位置に移動する。
この場合、スプライン孔70とスプライン軸部23bとの両者のスプライン嵌合が解除されているので、スプロケット33,34、チェーン35が駆動されることはなく、シートバック19のみをシートクッション18とは独立して前方へ倒伏移動させることができる。
また、図3、図7で示した状態、すなわち、前方に移動したシートクッション18と、このシートクッション18の座面上に略水平に倒伏移動したシートバック19とを、図1、図5に示す通常の着座使用位置に復帰させる場合には、乗員の手動操作により図3、図7に示す倒伏位置のシートバック19を引き起こすと、該シートバック19を通常の使用位置(図1、図5参照)に復帰させることができ、この復帰完了時には、スプリング89の付勢力によりワイヤ84を介してロックピン80がロック孔79に自動係入して、シートバック19の使用位置を保持する。
その後、シートクッション18を乗員の手動操作により図3、図7に示す前方位置からシートクッション軸31を中心としてリンク22を介して後退動作させると、該シートクッション18を通常の使用位置(図1、図5参照)に復帰させることができ、この復帰完了時には、スプリング62の付勢力によりワイヤ54を介してロックピン50がロック孔49に自動係入して、シートクッション18の使用位置を保持する。
次に、連動モードm2について述べると、モード切換え遠隔操作機構90の操作レバー94を図15の状態に戻すと、図11に示すように、ワイヤ44,74およびセレクタ43,73を介して各スプロケット33,34のスプライン孔40,70を各軸31,23のスプライン軸部31b,23bとスプライン嵌合させることができ、シートクッション軸31およびシートバック軸23はスプロケット33,34およびチェーン35を介して各軸31,23の回転力を共用する態様(連動モード)となる。
そこで、図1、図5に示す通常の着座使用状態からワイヤ54,84を介してロックピン50,80をロック孔49,79から外すと、ねじりバネ48,78の付勢力によりシートクッション18軸およびシートバック軸23が同時に回転して、図3、図7で示すようにシートクッション18を前方に移動させると共に、これに連動してシートバック19をシートクッション18の座面上に倒伏移動させることができる。
図3、図7に示すように、シートクッション18が前方位置(格納位置)にあり、かつシートバック19がシートクッション18上に倒伏した倒伏位置(格納位置)にある状態から、1図、図5に示すようにシートクッション18が使用位置で、かつシートバック19が起立した使用位置に復帰させる場合、上記連動モードm2の条件下において、乗員の手動操作にてシートバック19を引き起こすと、シートバック軸23の回転力は、スプライン軸部23b、スプライン孔70、スプロケット34、チェーン35、スプロケット33、スプライン孔40、スプライン軸部31bを介してシートクッション軸31に機械的に伝達されるので、シートバック軸23とシートクッション軸31とが、これらの回転力を共用して、同時に回転して、図1、図5に示すようにシートバック19およびシートクッション18を連動させて元の使用位置に復帰させることができ、両者19,18の復帰完了時にはスプリング89,62のバネ力により各ロックピン80,50が対応するロック孔79,49に自動係入して、シートバック19とシートクッション18との使用位置をそれぞれ保持するものである。
このように、上記実施例の車両用シート装置は、シートクッション18とシートバック19とを備えた車両用シート装置であって、上記シートクッション18は前方に移動可能に設けられ、上記シートバック19はシートクッション18の上方に略水平に倒伏可能に設けられる一方、上記シートクッション18の前方への移動と上記シートバック19の倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードm1(図9、図10参照)と、上記シートクッション18の前方への移動と上記シートバック19の倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードm2(図11参照)とを有し、上記独立モードm1と連動モードm2とを選択的に操作可能なモード切換え操作機構(モード切換え遠隔操作機構90参照)を備えたものである。
この構成によれば、モード切換え操作機構90により独立モードm1(図9、図10参照)が選択されると、上記シートクッション18の前方への移動と、シートバック19の倒伏移動とを独立して行なうことができ、また、モード切換え操作機構90により連動モードm2(図11参照)が選択されると、上記シートクッション18の前方への移動と、シートバック19の倒伏移動とを連動して行なうことができる。
このように、シートクッション18とシートバック19とを連動して動作可能とするモードm2と、それぞれを別々に動かすことが可能なモードm1とを備えることで、車室内の利用バリエーションの向上と、操作性および使い勝手の確保との両立を図ることができる。
また、上記シートクッション18が前方位置にあり、かつシートバック19がシートクッション18上に倒伏した倒伏位置にある状態(図7参照)から、シートクッション18が使用位置で、かつシートバック19が起立した使用位置(図5参照)に復帰する時、少なくとも上記連動モードm2(図11参照)が選択的に使用可能となるように構成したものである。
この構成によれば、前方位置のシートクッション18を通常の使用位置に復帰させると共に、倒伏位置のシートバック19を引き起こして起立した使用位置に復帰させる時、連動モードm2の選択によりシートバック19とシートクッション18とが連動してそれぞれの使用位置に復帰するので、従来のようにシートバックとシートクッションとをそれぞれ別々に元位置(使用位置)に戻す必要がなく、使い勝手の大幅な向上を図ることができる。
さらに、上記モード切換え操作機構90はシートバック19から離間した遠隔位置において操作可能な遠隔操作機構に設定されたものである。
この構成によれば、モード切換え操作機構90を遠隔操作機構に設定したので、シートバック19から離間した遠隔位置において独立モードm1と連動モードm2との切換えを行なうことができ、車室内の状況に応じてモード切換えを遠隔操作することができて、使い勝手の向上を図ることができる。
加えて、上記独立モードm1の選択時に、上記シートクッション18のみをシートバック19と独立して前方に移動させるように該シートバック19から離間して遠隔操作可能なシートクッション遠隔操作機構53を備えたものである。
この構成によれば、独立モードm1の選択時に有効となるシートクッション遠隔操作機構53を設けたので、シートクッション18をシートバック19と独立してリヤシート21から離間した位置(離間位置)において操作することができ、車室内のシート操作性が向上し、特に、シートクッション18のみを車載荷物その他の車室内の状況に応じて遠隔操作することができるので、使い勝手の向上を図ることができる。
また、上記独立モードm1の選択時に、上記シートバック19のみをシートクッション18と独立して前方に倒伏移動させるように該シートバック19から離間して遠隔操作可能なシートバック遠隔操作機構83を備えたものである。
この構成によれば、独立モードm1の選択時に有効となるシートバック遠隔操作機構83を設けたので、シートバック19をシートクッション18と独立してリヤシート21から離間した位置(離間位置)において操作することができ、車室内のシート操作性が向上し、特に、シートバック19のみを車載荷物その他の車室内の状況に応じて遠隔操作することができるので、使い勝手の向上を図ることができる。
しかも、上記シートバック19の後方には荷室26が設けられ、上記遠隔操作機構53,83または/および90は操作レバー55,85,94を具備すると共に、該操作レバー55,85,94は上記荷室26の側壁56に配設されたものである(図14、図15参照)。
この構成によれば、シートバック19後方の荷室26(リヤ荷室)側から上述の操作レバー55,85,94を用いて、モード切換、またはシートクッション18とシートバック19との両者によるシートアレンジを遠隔操作することができ、利便性の向上を図ることができる。
さらに、上記シートクッション18を前方移動可能に支持するシートクッション軸31と、上記シートバック19を倒伏可能に支持するシートバック軸23とを備え、上記連動モードm2の選択時に、上記各軸31,23の回転力を共用する機械的な動力伝達手段(スプロケット33,34、チェーン35参照)を備えたものである。
この構成によれば、動力伝達手段(スプロケット33,34、チェーン35参照)を、電動モータ等を用いることなく、機械的に簡単かつ軽量に構成することができるうえ、連動モードm2の選択時には、シートクッション18とシートバック19とを連動させて移動、特に、使用位置に復帰させることができるので、操作性および使い勝手の向上を図ることができる。
図16は車両用シート装置の他の実施例を示し、先の実施例においては機械的な動力伝達手段として、スプロケット33,34およびチェーン35を用いたが、図16に示すこの実施例においては動力伝達手段として、タイミングプーリ66,67およびタイミングベルト68を用いている。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図16において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図17は車両用シート装置のさらに他の実施例を示し、先の各実施例においては支軸42,72を支点として揺動するタイプのセレクタ43,73を用いたが、図17に示すこの実施例においては直線的に移動するタイプのセレクタ97,98を用いている。
すなわち、シートクッション軸31側のブラケット30には同軸31と平行になるようにセレクタガイド軸99を固定し、このセレクタガイド軸99に対してワイヤ44にて操作されるセレクタ97を設け、このセレクタ97をタイミングプーリ66の環状凹溝構造のスリーブ41に配設している。
同様に、シートバック軸23側のブラケット32には同軸23と平行になるようにセレクタガイド軸100を固定し、このセレクタガイド軸100に対してワイヤ74にて操作されるセレクタ98を設け、このセレクタ98をタイミングプーリ67の環状凹溝構造のスリーブ71に配設している。
このように構成すると、モードm1,m2の切換え時におけるタイミングプーリ66,67の移動をさらに円滑に行なうことができる。なお、図17で示したこの実施例においても、そのほかの構成、作用、効果については先の各実施例と同様であるから、図17において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のモード切換え操作機構は、実施例のモード切換え遠隔操作機構に対応し、
以下同様に、
機械的な動力伝達手段は、スプロケット33,34とチェーン35またはタイミングプーリ66,67とタイミングベルト68に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においてはベンチシートタイプのリヤシート21にシート装置を適用したが、これはセパレート構造のリヤシートに採用してもよい。
本発明の車両用シート装置を示す側面図 シートクッションのみを前方へ移動させた状態で示す側面図 前方へ移動させたシートクッション上にシートバックを倒伏させた状態で示す側面図 ノーマル位置のシートクッション上にシートバックを倒伏させた状態で示す側面図 図1の要部拡大側面図 図2の要部拡大側面図 図3の要部拡大側面図 図4の要部拡大側面図 図5の要部拡大平面図 アンロック時の説明図 連動モード時の説明図 図10のA−A線矢視断面図 図11B−B線矢視断面図 操作レバーの配設構造を示す平面図 図14のC−C線矢視断面図 車両用シート装置の他の実施例を示す要部拡大平面図 車両用シート装置のさらに他の実施例を示す要部拡大平面図
符号の説明
m1…独立モード
m2…連動モード
18…シートクッション
19…シートバック
23…シートバック軸
26…荷室
31…シートクッション軸
33,34…スプロケット(動力伝達手段)
35…チェーン(動力伝達手段)
53…シートクッション遠隔操作機構
55,85,94…操作レバー
56…荷室側壁
66,67…タイミングプーリ(動力伝達手段)
68…タイミングベルト(動力伝達手段)
83…シートバック遠隔操作機構
90…モード切換え遠隔操作機構

Claims (7)

  1. シートクッションとシートバックとを備えた車両用シート装置であって、
    上記シートクッションは前方に移動可能に設けられ、
    上記シートバックはシートクッションの上方に略水平に倒伏可能に設けられる一方、
    上記シートクッションの前方への移動と上記シートバックの倒伏移動とを独立して動作可能な独立モードと、
    上記シートクッションの前方への移動と上記シートバックの倒伏移動とを連動して動作可能な連動モードとを有し、
    上記独立モードと連動モードとを選択的に操作可能なモード切換え操作機構を備えた車両用シート装置。
  2. 上記シートクッションが前方位置にあり、かつシートバックがシートクッション上に倒伏した倒伏位置にある状態から、シートクッションが使用位置で、かつシートバックが起立した使用位置に復帰する時、
    少なくとも上記連動モードが選択的に使用可能となるように構成した
    請求項1記載の車両用シート装置。
  3. 上記モード切換え操作機構はシートバックから離間した遠隔位置において操作可能な遠隔操作機構に設定された
    請求項1または2記載の車両用シート装置。
  4. 上記独立モードの選択時に、上記シートクッションのみをシートバックと独立して前方に移動させるように該シートバックから離間して遠隔操作可能なシートクッション遠隔操作機構を備えた
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両用シート装置。
  5. 上記独立モードの選択時に、上記シートバックのみをシートクッションと独立して前方に倒伏移動させるように該シートバックから離間して遠隔操作可能なシートバック遠隔操作機構を備えた
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両用シート装置。
  6. 上記シートバックの後方には荷室が設けられ、上記遠隔操作機構は操作レバーを具備すると共に、該操作レバーは上記荷室の側壁に配設された
    請求項3〜4の何れか1に記載の車両用シート装置。
  7. 上記シートクッションを前方移動可能に支持するシートクッション軸と、
    上記シートバックを倒伏可能に支持するシートバック軸とを備え、
    上記連動モードの選択時に、上記各軸の回転力を共用する機械的な動力伝達手段を備えた
    請求項1〜6の何れか1に記載の車両用シート装置。
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