JP2570900Y2 - 車両用シ−ト構造 - Google Patents

車両用シ−ト構造

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JP2570900Y2
JP2570900Y2 JP1991005792U JP579291U JP2570900Y2 JP 2570900 Y2 JP2570900 Y2 JP 2570900Y2 JP 1991005792 U JP1991005792 U JP 1991005792U JP 579291 U JP579291 U JP 579291U JP 2570900 Y2 JP2570900 Y2 JP 2570900Y2
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rail
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健一 丹羽
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はシ−トクッション上に
シ−トバックを略平行に前倒しさせたシ−トユニットを
略直立に起立させたタンブル位置に移動させるタンブル
機能を備えた車両用シ−ト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば自動車等の車両の車室内
に配設される車両用シ−トとしてベンチシ−トタイプの
ものが知られている。このベンチシ−トタイプの車両用
シ−トは主に車室内に車体の前後方向に沿ってシ−トが
3列に配設された車両におけるフロントシ−トとサ−ド
シ−トとの間に配置されるセカンドシ−ト、或いは車室
内に車体の前後方向に沿ってシ−トが2列に配設された
車両におけるリヤシ−トとして使用されることが多い。
【0003】ところで、この種のベンチシ−トタイプの
車両用シ−トとしてシ−トクッション上にシ−トバック
を略平行に前倒しさせたシ−トユニットを略直立に起立
させたタンブル位置に移動させるタンブル機能を設け、
このシ−トの後方の荷室空間の拡大を図る構成にすると
ともに、シ−トバックを正規の使用形状から前傾状態に
移動した後、シ−トを通常使用位置よりも前側に移動さ
せることにより、車体のドア用開口部の後席乗降空間面
積を拡大させるウォ−クイン機能を上記タンブル機能を
備えたシ−トに追加したものが開発されている。
【0004】また、ウォ−クイン機能を備えたシ−トで
はシ−ト本体を通常使用位置から前側のウォ−クイン位
置までスライド操作するスライド機構がシ−トの両側に
それぞれ設けられているとともに、このスライド機構の
可動レ−ルを常にウォ−クイン位置方向に付勢するばね
部材、このばね部材のばね力に抗してシ−ト本体を通常
使用位置に移動させた状態でスライド機構の可動レ−ル
を固定レ−ル側にロックさせてシ−ト本体を通常使用位
置でロックするスライドロック部材およびこのスライド
ロック部材のロック解除部材がそれぞれ設けられてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ベンチシ−トタイプの
シ−トではシ−トをウォ−クイン操作した後、再び元の
通常の使用位置に戻す場合には車外からドア用開口部を
介してシ−トの一側部側のみでこのシ−トをウォ−クイ
ン位置から使用位置に押し戻す作業を行なうことが多
い。
【0006】しかしながら、このようにシ−トの一側部
側のみでこのシ−トをウォ−クイン位置から使用位置に
押し戻す作業を行なう場合にはシ−トの他側部側にはシ
−トを押し戻す力が十分には伝達されないおそれがあっ
たので、シ−トをウォ−クイン位置から使用位置に押し
戻す際にはシ−トの押し戻し力が直接伝わるシ−トの一
側部側がこのシ−トの他側部側に比べて移動量が多くな
り、シ−トの他側部側がウォ−クイン位置側に残される
状態でシ−ト全体が左右方向で若干斜めに傾くおそれが
あった。
【0007】そのため、シ−トがウォ−クイン位置から
使用位置に押し戻された状態でシ−トの一側部側のみで
スライドロック部材によるロックが行なわれ、他側部側
ではシ−トのスライドロックが行なわれないおそれがあ
った。このようにシ−トの左右のスライド機構の一方側
のみがスライドロックされ、他方がロックされていない
状態でタンブル操作が行なわれた場合にはタンブル位置
でロックされていないスライド機構側の可動レ−ルがシ
−トユニットの自重によって下方向に移動してシ−トユ
ニット全体が捩じれるおそれがあるので、タンブル位置
でのシ−トユニットの固定が不安定になる問題があっ
た。
【0008】この考案は上記事情に着目してなされたも
ので、シ−ト部をタンブル操作した際にシ−ト部の両側
のスライド機構の可動部を確実にロックさせることがで
き、タンブル位置でシ−ト部を安定に保持させることが
でき、加えてタンブル操作をシ−ト部の左右どちら側か
ら行っても確実にシ−ト部をロックできるうえ、構成が
簡単で、かつタンブル状態でスライド機構を操作しよう
としてもシ−ト部はその自重により下方へ落ちてくる事
がなく安全な車両用シ−ト構造を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案はシ−トクッシ
ョン及びシ−トバックを備えるシ−ト部と、同シ−ト部
を車両前後方向に移動可能なスライド機構と、同スライ
ド機構により移動された上記シ−ト部の位置を固定する
ロック機構とを備えるとともに、上記シ−トバックを上
記シ−トクッションに対して略平行に前倒しさせて折り
畳み、上記シ−トクッション先端部を中心に回動させて
略直立状態とするタンブル操作可能な車両用シ−ト構造
において、上記スライド機構は、上記車両の車幅方向に
夫々配設された一組の、車体側に固定可能なロアレ−ル
及び同ロアレ−ル上を移動可能なアッパレ−ルとを含
み、上記ロック機構は、上記両アッパレ−ル側に夫々配
設され、上記アッパレ−ルに形成されたアッパレ−ル開
口部及び上記ロアレ−ルに形成されたロアレ−ル開口部
に夫々貫通されることで上記アッパレ−ルとロアレ−ル
とを互いに固定するロック部材を含み、さらに、上記両
アッパレ−ルの車両前後方向前端部に夫々突き当て部材
を形成し、上記タンブル操作中、上記シ−ト部が最終タ
ンブル位置となる前に上記両突き当て部材を上記車体側
に固定された一組の固定部に当接させ、上記アッパレ−
ル開口部及び上記ロアレ−ル開口部とが対向されるよう
上記アッパレ−ルを強制的に移動させ、上記ロック部材
を上記アッパレ−ル開口部及び上記ロアレ−ル開口部と
に貫通させることを特徴とする車両用シ−ト構造であ
る。
【0010】
【作用】上記の構成において、シ−ト部のタンブル操作
時にはシ−ト部のタンブル動作中にシ−ト部が最終タン
ブル位置まで移動する前にスライド機構の可動部側の突
き当て部材を固定部側に当接させ、アッパレ−ル開口部
及びロアレ−ル開口部とが対向されるようアッパレ−ル
を強制的に移動させてロック部材をアッパレ−ル開口部
及びロアレ−ル開口部とに貫通させることにより、ロッ
クされていないスライド機構側の可動部を強制的にロッ
クさせるようにしたものである。
【0011】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0012】図2は例えば自動車等の車両の車室内の後
部側に配設されるベンチシ−トタイプのシ−ト1全体の
外観を示すもので、2はこのシ−ト1のシ−トクッショ
ン、3はシ−トバックである。なお、このベンチシ−ト
1は例えば車室内に車体の前後方向に沿ってシ−トが3
列に配設された車両におけるフロントシ−トとサ−ドシ
−トとの間に配置されるセカンドシ−ト、或いは車室内
に車体の前後方向に沿ってシ−トが2列に配設された車
両におけるリヤシ−トとして使用される。
【0013】このシ−ト1のシ−トバック3の両側には
図2に示すように前倒してア−ムレストとして使用可能
なサイドバック4がそれぞれ配設されている。この場
合、シ−ト1は例えば3人着座状態と2人着座状態とに
選択的に使い分けることができるようになっている。そ
して、シ−トバック本体3aの両側のサイドバック4,
4をシ−トバック本体と一体化して使用する通常使用位
置では3人着座状態、シ−トバック本体3aの両側のサ
イドバック4,4を前倒しさせた状態では2人着座状態
でそれぞれ使用されるようになっている。なお、シ−ト
バック3の本体3a側の上端部には左右一対のヘッドレ
スト5,5が着脱可能に装着されている。
【0014】さらに、シ−ト1には図1に示すようにシ
−トクッション2側にシ−トバック支持機構6が装着さ
れている。このシ−トバック支持機構6にはシ−トクッ
ション2側に固定される固定ブラケット6aとこの固定
ブラケット6aにシ−トバック3のリクライニング調整
用の第1のヒンジ部7を中心に回動可能に連結された回
動ブラケット6bとが設けられている。そして、この回
動ブラケット6bにはさらにシ−トバック3をシ−トク
ッション2と略平行に前倒しされた折り畳み状態まで回
動可能に支持する第2のヒンジ部8が取付けられてい
る。
【0015】また、このシ−ト1にはシ−トクッション
2を図13に示す通常の使用位置から図14に示す前方
の退避位置まで車体の前後方向にスライド操作するウォ
−クイン操作用の左右一対のスライド機構11,11が
設けられている。これらのスライド機構11の前端部は
図13に示す前端側連結機構12を介して車体側のフロ
アパネル13に回動自在に連結されているとともに、こ
れらのスライド機構11の後端部は後端側連結機構14
を介して車体側のフロアパネル13に係脱可能に連結さ
れている。
【0016】また、スライド機構11には図3に示すよ
うに断面形状が略コ字状の固定側のロアレ−ル21とこ
のロアレ−ル21に沿って車体前後方向にスライド動作
する断面形状が略コ字状の可動側のアッパレ−ル22と
が設けられている。この場合、ロアレ−ル21の開口面
側の端部には外側に向けて略直角に折り曲げられたフラ
ンジ部21a,21aが形成されている。さらに、アッ
パレ−ル22の開口面側の端部には内側に向けて略直角
に折り曲げられたフランジ部22a,22aが形成され
ている。そして、これらのロアレ−ル21の両フランジ
部21a,21aとアッパレ−ル22の両フランジ部2
2a,22aとの間には図示しない多数の鋼球が介挿さ
れている。
【0017】また、ロアレ−ル21には図4に示す断面
形状が略コ字状の第1のロアブラケット23および図3
に示す断面形状が略L字状の第2のロアブラケット24
がそれぞれ溶接されている。この場合、第1のロアブラ
ケット23は前端側連結機構12の一部を構成するもの
で、このブラケット23のコ字状断面の底面部分がロア
レ−ル21の下面に溶接されている。
【0018】さらに、この第1のロアブラケット23の
一側部にはばね受け部材25が溶接されている。このば
ね受け部材25の上端部にはアッパレ−ル22を前方の
退避位置方向に引張るばね部材26の一端部が取付けら
れている。
【0019】また、前端側連結機構12には図1に示す
ようにフロアパネル13に固定された固定ブラケット2
8が設けられている。この固定ブラケット28には回動
ピン27が回動可能に連結されている。この回動ピン2
7の両端部は第1のロアブラケット23にそれぞれ溶接
されている。そして、ロアレ−ル21はこの回動ピン2
7を中心に後部側を前方向に跳ね上げ可能になってい
る。
【0020】さらに、第2のロアブラケット24には図
9に示すように後端側連結機構14の一部を形成する第
3のロアブラケット29が固定されている。この後端側
連結機構14には図10に示すようにフロアパネル13
に固定された略コ字状の固定ピン30が設けられてい
る。
【0021】また、第3のロアブラケット29の板面は
第2のロアブラケット24に対して離間対向配置されて
いる。そして、この第3のロアブラケット29の板面の
一部に内方に陥没された凹陥部が形成されており、この
凹陥部が第2のロアブラケット24側に溶接されてい
る。
【0022】さらに、第2のロアブラケット24および
第3のロアブラケット29の離間対向配置部分の下面側
には固定ピン30が挿入される凹部31が形成されてい
る。また、第2のロアブラケット24および第3のロア
ブラケット29の板面接合部分には図10および図11
に示すようにロアレ−ル21とアッパレ−ル22との間
をスライド動作を禁止するロック部材49の挿入用の開
口部32が形成されている。
【0023】さらに、第2のロアブラケット24と第3
のロアブラケット29との離間対向配置部分間には固定
ピン30に係脱可能に係合するフック34が回動ピン3
5を中心に回動可能に取付けられている。このフック3
4にはばね受け用のピン36および操作ピン39がそれ
ぞれ突設されている。この場合、操作ピン39はフック
34の基端部側に配置されており、ばね受けピン36は
回動ピン35を中心に操作ピン39とは反対側(フック
34の先端部側)に配置されている。
【0024】また、第3のロアブラケット29にはばね
受けピン36および操作ピン39との当たりを逃げる円
弧状の長孔37、40がそれぞれ形成されているととも
に、ばね受部29aが形成されている。さらに、フック
34のばね受けピン36と第3のロアブラケット29の
ばね受部29aとの間にはフック34を固定ピン30と
の係合方向に常に付勢するばね部材38が架設されてい
る。そして、このフック34は後述するタンブル操作時
以外の通常時(非タンブル操作時)は図10に示すよう
に固定ピン30に係合された状態で保持されるようにな
っている。
【0025】一方、アッパレ−ル22には図3に示す断
面形状が略コ字状の第1のアッパブラケット41が溶接
されている。さらに、この第1のアッパブラケット41
には図9に示すように第2のアッパブラケット42およ
び第3のアッパブラケット43がそれぞれ固定されてい
る。そして、第3のアッパブラケット43の後端部には
図5に示すように一側部にばね受け部43aが形成され
ている。このばね受け部43aの先端部にはばね部材2
6の他端部が取付けられており、アッパレ−ル22はこ
のばね部材26のばね力によって常時前方の退避位置方
向に引張られる状態で保持されている。
【0026】さらに、第2のアッパブラケット42には
フック34を固定ピン30との係合解除方向に移動操作
するロック解除機構33が装着されている。このロック
解除機構33には回動操作部材44が設けられている。
この回動操作部材44は第2のアッパブラケット42に
回動ピン45を中心に回動可能に取付けられている。
【0027】また、回動操作部材44にはフック34の
操作ピン39を押圧操作する操作突部44aが突設され
ているとともに、ばね受け部44bおよび図示しない操
作ワイヤの連結部47がそれぞれ形成されている。この
場合、ばね受け部44bは回動ピン45を中心に操作突
部44aとは反対側に配置されている。また、回動操作
部材44の連結部47に一端が連結された操作ワイヤの
他端は例えばこのロック解除機構33の操作ノブに連結
されている。
【0028】さらに、第2のアッパブラケット42には
ばね受部42aが形成されている。この第2のアッパブ
ラケット42のばね受部42aと回動操作部材44のば
ね受け部44bとの間には回動操作部材44のリタ−ン
スプリング46が架設されている。そして、ロック解除
機構33の操作ノブの操作時以外の通常時は回動操作部
材44はこのリタ−ンスプリング46のばね力によって
図10に示す定位置で保持されている。また、ロック解
除機構33の操作ノブの操作時には図示しない操作ワイ
ヤを介して回動操作部材44が図10中で時計回り方向
に回動操作されるようになっており、この回動操作部材
44の回動動作にともない操作突部44aによってフッ
ク34の操作ピン39が同図中で下方向に押し下げら
れ、同時にこの操作ピン39とともにフック34が回動
ピン35を中心に反時計回り方向に回動操作されて固定
ピン30とフック34との係合が解除されるようになっ
ている。そのため、この状態で図15に示すように例え
ばシ−トバック3をシ−トクッション2と略平行に前倒
しさせて折り畳んだ折り畳みシ−トユニットの後部側を
シ−トクッション2の前端側連結機構12の回動ピン2
7を中心に前方上向き側に回動させて図1に示すように
略直立状態で保持させるタンブル操作が行なわれるよう
になっている。
【0029】また、第1のアッパブラケット41とアッ
パレ−ル22との間には図11および図12に示すよう
にロアレ−ル21とアッパレ−ル22との間のロック部
材49およびこのロック部材49をロック方向またはロ
ック解除方向にそれぞれ移動操作するロック操作機構4
8が装着されている。
【0030】ロック部材49は略直線状の角棒によって
形成されている。このロック部材49は第1のアッパブ
ラケット41の両側部にそれぞれ形成された挿入孔5
0,50内に貫通され、これらの挿入孔50,50に沿
ってアッパレ−ル22のスライド方向と直交する方向に
移動可能な状態で保持されている。
【0031】さらに、ロック操作機構48には図12に
示すように回動レバ−51が設けられている。この回動
レバ−51は略中央部位が回動ピン52を介して第1の
アッパブラケット41側に回動自在に取付けられてい
る。
【0032】また、回動レバ−51の一端部は回動ピン
52を介してロック部材49の略中央部位に回動自在に
連結されている。そして、この回動レバ−51の回動動
作にともないロック部材49がアッパレ−ル22のスラ
イド方向と直交する方向に移動操作されるようになって
いる。
【0033】さらに、この回動レバ−51の他端部には
図示しない操作ワイヤの一端が連結される連結部55が
設けられている。この操作ワイヤの他端は例えばウォ−
クイン操作用の操作ノブに連結されている。
【0034】また、第1のアッパブラケット41には回
動レバ−51のリタ−ンスプリング54の一端が固定さ
れている。そして、回動レバ−51はこのリタ−ンスプ
リング54のばね力によって常時図12中で時計回り方
向に付勢されている。そのため、図12に示すように第
1のアッパブラケット41の挿入孔50,50と第2の
ロアブラケット24および第3のロアブラケット29の
開口部32とが対向配置された状態(シ−トクッション
2が通常の使用位置で保持されている状態)ではこの回
動レバ−51を介してロック部材49が第2のロアブラ
ケット24および第3のロアブラケット29の開口部3
2側に挿入された状態で保持され、ロアレ−ル21とア
ッパレ−ル22との間のスライド動作が禁止されるよう
になっている。
【0035】また、例えばウォ−クイン操作用の操作ノ
ブの操作にともない図示しない操作ワイヤを介して回動
レバ−51に図12中に矢印で示す反時計方向の力が作
用した場合にはリタ−ンスプリング54のばね力に抗し
てロック部材49が図12中で左方向に引き込み操作さ
れ、このロック部材49が第2のロアブラケット24お
よび第3のロアブラケット29の開口部32から外れる
ようになっている。そのため、この状態ではアッパレ−
ル22のロックが外れるので、アッパレ−ル22はばね
部材26のばね力によって前方の退避位置方向に引張ら
れ、シ−ト1が図14に示すように前方の退避位置にス
ライド操作されるようになっている。なお、ウォ−クイ
ン操作時にはシ−トバック3は通常の使用形状(所定の
リクライニング調整範囲の後傾形状)から前傾状態に移
動操作されるようになっており、この状態でシ−トクッ
ション2が正規の使用位置から前方の退避位置に移動さ
れて車体のドア用開口部の後席乗降空間面積が拡大され
るようになっている。
【0036】さらに、シ−トクッション2が図14に示
す前方の退避位置から正規の使用位置に戻された場合に
は第1のアッパブラケット41の挿入孔50,50と第
2のロアブラケット24および第3のロアブラケット2
9の開口部32とが対向配置された時点でリタ−ンスプ
リング54のばね力によって回動レバ−51を介してロ
ック部材49が第2のロアブラケット24および第3の
ロアブラケット29の開口部32側に挿入され、ロアレ
−ル21とアッパレ−ル22との間のスライド動作が禁
止されるロック状態に切換え操作されるようになってい
る。
【0037】一方、フロアパネル13に固定された固定
ブラケット28の一側部側には図6に示すように例えば
金属製の丸棒を略クランク状に屈曲させたロアシャフト
61が固定されている。この場合、ロアシャフト61の
一端部側にロアシャフト61側に溶接等の手段によって
固定された固定部61a、他端部側にこの固定部61a
の前側上方に向けて延設された延設部61bがそれぞれ
形成されている。
【0038】また、スライド機構11の可動部側である
アッパレ−ル22側の第1のアッパブラケット41には
前端部に溶接等の手段によって固定された突き当て部材
62が設けられている。この突き当て部材62には図7
および図8に示すようにロアシャフト61の延設部61
bと離間対向する位置に延出された屈曲部63が設けら
れている。そして、この突き当て部材62の屈曲部63
はシ−トバック3をシ−トクッション2と略平行に前倒
しさせて折り畳んだ折り畳みシ−トユニットを回動ピン
27を中心に前方上向き側に回動させて略直立に立設さ
せたタンブル位置に移動させるシ−トユニットのタンブ
ル動作中にシ−トユニットがタンブル位置まで移動する
前にロアシャフト61の延設部61bと当接し、シ−ト
ユニットがタンブル位置まで移動する動作にともないス
ライド機構11のアッパレ−ル22を上方向に押圧し、
このアッパレ−ル22を第1のアッパブラケット41の
挿入孔50,50と第2のロアブラケット24および第
3のロアブラケット29の開口部32とが対向配置され
る位置まで移動させてロック操作機構48のロック部材
49をロック方向に強制的に移動させるようになってい
る。
【0039】次に、上記構成の作用について説明する。
【0040】まず、車室内のサ−ドシ−トに乗員が乗り
込む場合にはセカンドシ−ト1のシ−トクッション2が
正規の使用位置から前方の退避位置に移動されて車体の
ドア用開口部の後席乗降空間面積が拡大されるウォ−ク
イン操作が行なわれる。
【0041】このウォ−クイン操作時には例えばウォ−
クイン操作用の操作ノブの操作にともないシ−トバック
3が通常の使用形状(所定のリクライニング調整範囲の
後傾形状)から前傾状態に移動操作されるとともに、操
作ワイヤを介して回動レバ−51に図12中に矢印で示
す反時計方向の力が作用し、リタ−ンスプリング54の
ばね力に抗してロック部材49が図12中で左方向に引
き込み操作され、このロック部材49が第2のロアブラ
ケット24および第3のロアブラケット29の開口部3
2から外れる。そのため、この状態ではアッパレ−ル2
2のロックが外れるので、アッパレ−ル22はばね部材
26のばね力によって前方の退避位置方向に引張られ、
シ−ト1が図14に示すように前方の退避位置にスライ
ド操作される。
【0042】さらに、シ−トクッション2が図14に示
す前方の退避位置から正規の使用位置に戻された場合に
は第1のアッパブラケット41の挿入孔50,50と第
2のロアブラケット24および第3のロアブラケット2
9の開口部32とが対向配置された時点でリタ−ンスプ
リング54のばね力によって回動レバ−51を介してロ
ック部材49が第2のロアブラケット24および第3の
ロアブラケット29の開口部32側に挿入され、ロアレ
−ル21とアッパレ−ル22との間のスライド動作が禁
止されるロック状態に切換え操作される。
【0043】また、シ−ト1の後方の荷室空間を拡大さ
せる場合にはこのシ−ト1をタンブル操作させる。この
場合には最初に図15に示すようにシ−トバック3をシ
−トバック支持機構6の第2のヒンジ部8を中心にシ−
トクッション2と略平行に前倒しされた折り畳み状態ま
で回動させる。
【0044】次に、ロック解除機構33の操作ノブを操
作して固定ピン30とフック34との係合を解除させ
る。そして、この状態でシ−トバック3をシ−トクッシ
ョン2と略平行に前倒しさせて折り畳んだ折り畳みシ−
トユニットの後部側をシ−トクッション2の前端側連結
機構12の回動ピン27を中心に前方上向き側に回動さ
せて図1に示すように略直立状態で保持させるタンブル
操作を行なう。
【0045】このとき、スライド機構11の一方側のみ
がスライドロックされ、他方がロックされていない状態
でタンブル操作が行なわれた場合にはタンブル操作中、
ロックされていない方のスライド機構11ではシ−トユ
ニットがタンブル位置まで移動する前にアッパレ−ル2
2に固定された突き当て部材62の屈曲部63がロアシ
ャフト61の延設部61bと当接する。そして、突き当
て部材62の屈曲部63がロアシャフト61の延設部6
1bと当接した時点からシ−トユニットがタンブル位置
まで移動する動作にともないスライド機構11のアッパ
レ−ル22が上方向に押圧される。そのため、アッパレ
−ル22が上方向に移動する動作にともない第1のアッ
パブラケット41の挿入孔50,50と第2のロアブラ
ケット24および第3のロアブラケット29の開口部3
2とが対向配置される位置まで移動した時点で、リタ−
ンスプリング54のばね力によって回動レバ−51を介
してロック部材49が第2のロアブラケット24および
第3のロアブラケット29の開口部32側に挿入された
状態に強制的に移動され、ロック操作機構48のロック
部材49がロックされる。
【0046】そこで、上記構成のものにあってはシ−ト
ユニットのタンブル操作時にスライド機構11の一方側
のみがスライドロックされ、他方がロックされていない
状態でタンブル操作が行なわれた場合にはシ−トユニッ
トのタンブル動作中にシ−トユニットがタンブル位置ま
で移動する前にスライド機構11のアッパレ−ル22に
固定された突き当て部材62の屈曲部63がロアシャフ
ト61の延設部61bと当接し、続いてシ−トユニット
がタンブル位置まで移動する動作にともないスライド機
構11のアッパレ−ル22を上昇させることにより、ロ
ックされていないスライド機構11側のロック部材49
を強制的にロックさせるようにしたので、シ−トユニッ
トをタンブル操作した際にシ−トユニットの両側のスラ
イド機構11のアッパレ−ル22を確実にロックさせる
ことができる。そのため、従来のようにタンブル位置で
ロックされていないスライド機構11側のアッパレ−ル
22がシ−トユニットの自重によって下方向に移動して
シ−トユニット全体が捩じれることを確実に防止するこ
とができるので、タンブル位置でシ−トユニットを従来
に比べて安定に保持させることができる。
【0047】なお、この考案は上記実施例に限定される
ものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
【0048】
【考案の効果】この考案によればタンブル操作中、シ−
ト部が最終タンブル位置となる前に両アッパレ−ルの突
き当て部材を車体側の固定部に当接させてアッパレ−ル
開口部及びロアレ−ル開口部とが対向されるようアッパ
レ−ルを強制的に移動させ、ロック部材をアッパレ−ル
開口部及びロアレ−ル開口部とに貫通させることによ
り、ロックされていないスライド機構側の可動部を強制
的にロックさせるようにしたので、シ−ト部をタンブル
操作した際にシ−ト部の両側のスライド機構の可動部を
確実にロックさせることができ、タンブル位置でシ−ト
を安定に保持させることができる。さらに、シ−トの
幅方向両側に設けたスライド機構夫々にロック部材及び
突き当て部材を設けたので、タンブル操作をシ−トの左
右どちら側から行っても確実にシ−トをロックできる。
さらに、シ−トを前後にスライドさせ、その位置を固定
するロック機構をそのまま利用してタンブル時のロック
を行えるので構成が簡単である。また、タンブル状態で
スライド機構を操作しようとしても突き当て部材と固定
部とが当接状態にあるので、シ−トはその自重により下
方へ落ちてくる事がなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のシ−トユニットのタンブル
操作状態を示す側面図。
【図2】シ−ト全体の外観を示す斜視図。
【図3】シ−トスライド機構のガイドレ−ルの概略構成
を示す縦断面図。
【図4】ガイドレ−ルのロアレ−ル側のばね部材の固定
部を示す縦断面図。
【図5】ガイドレ−ルのアッパレ−ル側のばね部材の固
定部を示す縦断面図。
【図6】突き当て部材およびロアシャフトの取付け状態
を示す斜視図。
【図7】突き当て部材およびロアシャフトの取付け位置
関係を示す側面図。
【図8】図7と同一部分の平面図。
【図9】シ−トクッションの後端側連結機構を示す斜視
図。
【図10】シ−トクッションの後端側連結機構のロック
状態を示す側面図。
【図11】図10のA−A線断面図。
【図12】アッパレ−ルとロアレ−ルとのロック操作機
構の概略構成を示す横断面図。
【図13】シ−トが通常使用位置で保持されている状態
を示す側面図。
【図14】シ−トクッションがウォ−クイン位置までス
ライド操作された状態を示す側面図。
【図15】シ−トバックがシ−トクッション上に略平行
に前倒しされたシ−トユニットを示す側面図。
【符号の説明】
2…シ−トクッション,3…シ−トバック,6…シ−ト
バック支持機構,11…スライド機構,12…前端側連
結機構,13…フロアパネル,14…後端側連結機構,
27…回動ピン(前端側支持点),48…ロック操作機
構(スライドロック機構),61…ロアシャフト,62
…突き当て部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シ−トクッション及びシ−トバックを備
    えるシ−ト部と、 同シ−ト部を車両前後方向に移動可能なスライド機構
    と、 同スライド機構により移動された上記シ−ト部の位置を
    固定するロック機構とを備えるとともに、 上記シ−トバックを上記シ−トクッションに対して略平
    行に前倒しさせて折り畳み、上記シ−トクッション先端
    部を中心に回動させて略直立状態とするタンブル操作可
    能な車両用シ−ト構造において、 上記スライド機構は、 上記車両の車幅方向に夫々配設された一組の、車体側に
    固定可能なロアレ−ル及び同ロアレ−ル上を移動可能な
    アッパレ−ルとを含み、 上記ロック機構は、 上記両アッパレ−ル側に夫々配設され、上記アッパレ−
    ルに形成されたアッパレ−ル開口部及び上記ロアレ−ル
    に形成されたロアレ−ル開口部に夫々貫通されることで
    上記アッパレ−ルとロアレ−ルとを互いに固定するロッ
    ク部材を含み、 さらに、上記両アッパレ−ルの車両前後方向前端部に夫
    々突き当て部材を形成し、 上記タンブル操作中、上記シ−ト部が最終タンブル位置
    となる前に上記両突き当て部材を上記車体側に固定され
    た一組の固定部に当接させ、上記アッパレ−ル開口部及
    び上記ロアレ−ル開口部とが対向されるよう上記アッパ
    レ−ルを強制的に移動させ、上記ロック部材を上記アッ
    パレ−ル開口部及び上記ロアレ−ル開口部とに貫通させ
    ことを特徴とする車両用シ−ト構造。
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