JP2015202471A - 薄形状物体用クリーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄形状物体の表裏面だけでなく、薄形状物体の前後両端面をも安定・高品質・高能率にクリーニングすることのできる簡潔で安価な薄形状物体用クリーニング装置を提供するものである。【解決手段】吸引式ベルト搬送機構31における搬送開始端と粘着式クリーニング機構61おけるクリーニング開始端との間には、薄形状物体11の前端面11Fや後端面11Bをクリーニングするための払拭式の端面クリーニング手段71が、吸引式ベルト搬送機構31の搬送面側と対面してその吸引式ベルト搬送機構31の幅方向にわたり配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、フィルム・ラミネートフィルム・シート・ラミネートシート・プラスチック製薄板・プラスチック製薄型合板・半導体基板・プリント基板・木製薄板・薄型木版・木製薄型合板・金属製薄板・金属製薄型合板・金属箔・板ガラス・セラミック板・紙・板紙などの薄形状物体や、その他の薄形状物体(積層構造のものも含む)について、当該薄形状物体の被清掃面を高度に清浄化するためのクリーニング装置に関する。
空気中の浮遊物が付着することで生じる物体(物品)のコンタミネーション(略称:コンタミ)は、不可避的な自然現象の一つである。それは自明のとおり、浮遊微小粒子(塵埃など)や浮遊微生物(黴・細菌・ウイルスなど)を空気中から皆無することができず、物を生産したり加工したり取り扱ったりする建屋内などでも、この種の汚染が定常的に発生するからである。したがって、工場内でつくられる各種の製品などは、高度のコンタミ対策を講じないかぎり微視的レベルで汚染される。
コンタミについてさらにいうと、人体その他に悪影響を及ぼさないのであれば、これを無視してよいケースがかなりある。現状における大多数の製品も、種別や用途に鑑み、コンタミ対策を不要としている。これに対し、低汚染性や非汚染性が強く要求される「医療関係」・「食料品関係」・「半導体関係」などの分野では、クリーンルーム内で製品を製造・加工・包装するというコンタミ対策や、得られた製品をクリーニング装置に掛けるというコンタミ対策を実施している。
既述の薄形状物体用について、これのクリーニング装置としては、吸引式ベルト搬送機構と粘着式クリーニング機構との組み合わせからなるものが広く知られている。かかるクリーニング装置によるときは、吸引式ベルト搬送機構の無端ベルト搬送面で薄形状物体の片面(被吸引面)を吸引保持しながらこれを無端ベルトのエンドレス回転方向へと送り、当該搬送と同期して薄形状物体の他の片面(被清掃面)に粘着ローラを押し当てる。よって、薄形状物体の被清掃面に付着している汚染物が粘着ローラで粘着除去される。
上記薄形状物体用クリーニング装置はつぎの点で望ましい。その一つは薄形状物体の搬送手段が吸引式ベルト機構からなることである。これによるときは薄形状物体をベルト搬送面にしっかりと吸引させてこれを終始安定して搬送することができる。他の一つは粘着式クリーニング機構からなる薄形状物体の汚染物除去手段である。これは廉価な粘着ローラを主体にしたものであるから、イニシャルコストのみならずランニングコストをも抑制することができ、しかも、粘着ローラの強力な粘着性に依存して高い汚染物除去効果(クリーニング効果)を発揮する。
薄形状物体用クリーニング装置の先行技術について、吸引式ベルト搬送機構と粘着式クリーニング機構とを組み合わせたものは、下記の特許文献1(図2参照)に開示されている。この場合の各機構についても、吸引式ベルトを主体にした搬送機構は、クリーニング装置以外の技術分野でみられる汎用機構であり、粘着ローラを主体にした粘着式クリーニング機構も、粉塵除去技術などにおける常套手段となっている。
この種の汚染物除去については、また、クリーニング処理後の薄形状物体が再汚染されるのを回避しなければならない。その対策として、薄形状物体の汚染物除去を高クリーン雰囲気下で実施することが行われている。より具体的には、高クリーン度に保持されたクリーンルーム内で薄形状物体の汚染物を除去しているのである。
上記クリーンルームのような高クリーン雰囲気下で薄形状物体の汚染物を除去するときは、クリーニング処理後の薄形状物体を再汚染のない状態で取り扱うことができる。けれどもクリーンルームの場合は、一室全体とか建屋全体とかいう、きわめて大きな空間領域を定常的に高クリーン化することを要するので設備費や運転費が嵩む。このようなことから、必要最小限度の空間領域を高クリーン化するタイプのクリーンブースが実用化されている。下記の特許文献2に開示されたものは、典型的なクリーンブースの一例である。特許文献2に開示されたクリーンブースは、軽便かつコンパクトで内部空間も小さいから、クリーンルームと比べた場合に、設備費や運転費がかなり低減できることとなる。
特開2007−222777号公報 特開2002−286265号公報
特許文献1に開示された薄形状物体用クリーニング装置は、薄形状物体の表面や裏面をクリーニングすることに終始した技術内容のものである。すなわち、この文献記載装置の場合、薄形状物体について、その表裏面のクリーニングはできるとしても、薄形状物体の前後両端面(極薄の前後面)や左右両端面(極薄の両側面)をクリーニングする手段がないため、この部分の汚染物を取り除くことができない。ゆえに、このような既成技術の場合は、かかる局部汚染が解消されないまま残されてしまう。
上記薄形状物体の端面汚染対策として、薄形状物体の前後両端面や左右両端面をクリーニングするときは、その表裏面クリーニングの場合と同様、適当な汚染物除去具を薄形状物体の端面にあてがいながら当該端面をブラッシングしたり払拭したり粘着剥離したりすればよいかのごとくである。しかしながら薄形状物体は薄くて撓みやすい。それゆえ、汚染物除去に必要な力をかけながら汚染物除去具を薄形状物体の端面にあてがった際など、薄形状物体の周縁部が変形して汚染物除去具が薄形状物体の端面に適切にフィットしなくなる。はなはだしいときは、あてがった汚染物除去具に起因して薄形状物体の周縁部が損傷したり破損したりすることもある。加えて薄形状物体は、その表面や裏面をクリーニングするために送りが掛けられているのである。ゆえに、薄形状物体の表裏面クリーニングと同期してその端面をもクリーニングするというときは、クリーニング難度がさらに高いものになる。
これまでの説明で明らかなように、薄形状物体について表裏面のみならず端面をも含めてこれをクリーニング処理するときは、上述した高難度の技術課題を克服しなければならないこととなる。
他方、薄形状物体用クリーニング装置に適用することのできるクリーンブースについていうと、特許文献2などにみられる既存のクリーンブースは、クリーニング装置とは別体かつ独立した構成のものである。この既存のクリーンブースは、もちろん、ブース内のクリーン化やクリーン状態の保持機能を満足させるものである。しかしながら、ブース構成を簡潔廉価にしたりクリーニング装置への適用を容易にしたりする点では、まだ、改善の余地が残されているものである。
本発明は上記のような技術課題に鑑み、薄形状物体の表裏面だけでなく薄形状物体の前後両端面をも安定・高品質・高能率にクリーニングすることのできる簡潔で安価な薄形状物体用クリーニング装置を提供しようとするものである。本発明は、また、安定クリーニング・高品質クリーニング・高能率・簡潔構成・低コストなどを満足させることのできるブース付きの薄形状物体用クリーニング装置を提供しようとするものである。
本発明に係る薄形状物体用クリーニング装置、ならびに、本発明に係るブース付きの薄形状物体用クリーニング装置は、所期の目的を達成するために下記<01>〜<05>の課題解決手段を特徴とする。
<01> 吸引式ベルト搬送機構と粘着式クリーニング機構とが組み合わされたものであること、および、
吸引式ベルト搬送機構が、多数の吸気孔をエンドレス回転方向沿いに有する搬送用無端ベルトと、搬送用無端ベルトをエンドレス回転させるための駆動手段と、搬送用無端ベルトの吸気孔を通じて薄形状物体を搬送用無端ベルトの搬送面に吸着にするための吸気手段とを備えていること、および、
粘着式クリーニング機構が一次クリーニング用の粘着ローラと二次クリーニング用の巻物状粘着ローラとを備えていること、および、
粘着式クリーニング機構の一次クリーニング用粘着ローラについては、搬送用無端ベルトの搬送開始端と搬送終了端との間に配置されて、そのローラ周面が、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着されて搬送される薄形状物体の被清掃面と接触自在に対応し、かつ、粘着式クリーニング機構の二次クリーニング用粘着ローラについては、そのローラ周面が、一次クリーニング用粘着ローラの周面と接触自在に対応していること、および、
吸引式ベルト搬送機構における吸気手段の吸引部については、搬送用無端ベルトのエンドレス回転空間内に配置されて搬送用無端ベルト搬送面の裏側から搬送用無端ベルトの吸気孔に通じていること、および、
クリーニング対象物として吸引式ベルト搬送機構で搬送される薄形状物体については、その搬送方向の先頭部側を前端部とし、かつ、その搬送方向の後尾部側を後端部として、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着保持されながら当該搬送用無端ベルトのエンドレス回転方向へ搬送されるものであり、かつ、その薄形状物体の表面が一次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされること、および、
一次クリーニング用の粘着ローラについては二次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされ、かつ、二次クリーニング用の粘着ローラについては、その巻物状のものが巻き戻し削除されたときに新たなローラ周面が露呈されるものであること
を前提とする薄形状物体用クリーニング装置において、
吸引式ベルト搬送機構における搬送開始端と粘着式クリーニング機構におけるクリーニング開始端との間には、薄形状物体の前端面や後端面をクリーニングするための払拭式の端面クリーニング手段が、吸引式ベルト搬送機構の搬送面側と対面してその吸引式ベルト搬送機構の幅方向にわたり配置されていること
を特徴とする薄形状物体用クリーニング装置。
<02> 吸引式ベルト搬送機構と粘着式クリーニング機構とが組み合わされたものであること、および、
吸引式ベルト搬送機構が、多数の吸気孔をエンドレス回転方向沿いに有する搬送用無端ベルトと、搬送用無端ベルトをエンドレス回転させるための駆動手段と、搬送用無端ベルトの吸気孔を通じて薄形状物体を搬送用無端ベルトの搬送面に吸着にするための吸気手段とを備えていること、および、
粘着式クリーニング機構が一次クリーニング用の粘着ローラと二次クリーニング用の巻物状粘着ローラとを備えていること、および、
粘着式クリーニング機構の一次クリーニング用粘着ローラについては、搬送用無端ベルトの搬送開始端と搬送終了端との間に配置されて、そのローラ周面が、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着されて搬送される薄形状物体の被清掃面と接触自在に対応し、かつ、粘着式クリーニング機構の二次クリーニング用粘着ローラについては、そのローラ周面が、一次クリーニング用粘着ローラの周面と接触自在に対応していること、および、
吸引式ベルト搬送機構における吸気手段の吸引部については、搬送用無端ベルトのエンドレス回転空間内に配置されて搬送用無端ベルト搬送面の裏側から搬送用無端ベルトの吸気孔に通じていること、および、
クリーニング対象物として吸引式ベルト搬送機構で搬送される薄形状物体については、その搬送方向の先頭部側を前端部とし、かつ、その搬送方向の後尾部側を後端部として、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着保持されながら当該搬送用無端ベルトのエンドレス回転方向へ搬送されるものであり、かつ、その薄形状物体の表面が一次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされること、および、
一次クリーニング用の粘着ローラについては二次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされ、かつ、二次クリーニング用の粘着ローラについては、その巻物状のものが巻き戻し削除されたときに新たなローラ周面が露呈されるものであること
を前提とする薄形状物体用クリーニング装置において、
吸引式ベルト搬送機構における搬送開始端と粘着式クリーニング機構におけるクリーニング開始端との間には、薄形状物体の前端面や後端面をクリーニングするための払拭式の端面クリーニング手段が、吸引式ベルト搬送機構の搬送面側と対面してその吸引式ベルト搬送機構の幅方向にわたり配置されていること、および、
吸引式ベルト搬送機構における搬送開始端と粘着式クリーニング機構におけるクリーニング開始端との間であって、その吸引式ベルト搬送機構の両側部には、薄形状物体の両側面をクリーニングするための払拭式の側面クリーニング手段が配置されていること
を特徴とする薄形状物体用クリーニング装置。
<03> 端面クリーニング手段が、回転払拭ブラシと停止払拭ブラシと揺動払拭ブラシとのうちから選択されたいずれかのブラシを備えている上記<01>または<02>に記載された薄形状物体用クリーニング装置。
<04> 薄形状物体の表面をクリーニングするためのものとして上記<01>〜<03>のいずれに記載された薄形状物体用クリーニング装置を備えていること、および、
薄形状物体の裏面をクリーニングするためのものとして上記<01>〜<03>のいずれに記載された薄形状物体用クリーニング装置を備えていること、および、
薄形状物体の表面をクリーニングするための薄形状物体用クリーニング装置がその薄形状物体の表面と対応し、かつ、薄形状物体の裏面をクリーニングするための薄形状物体用クリーニング装置がその薄形状物体の裏面と対応するように、それぞれの薄形状物体用クリーニング装置が相対的な前後関係を保持して薄形状物体の進行方向沿いに配置されていること
を特徴とする薄形状物体用クリーニング装置。
<05> 上記<01>〜<04>のいずれかに記載された薄形状物体用クリーニング装置とクリーンブースとを備えたものであること、および、
クリーンブースが底面を開放されたものからなるとともに、そのクリーンブースの周壁が可撓性を有するシート状材料で形成されていること、および、
薄形状物体用クリーニング装置の底面を除く周囲がクリーンブースで覆われており、かつ、薄形状物体用クリーニング装置を覆うクリーンブースの内部がそのクリーンブース外部よりも高圧に保持されるものであること、および、
薄形状物体用クリーニング装置を覆うクリーンブースが、薄形状物体用クリーニング装置に設けられた支持部材を介して支持されていること、および、
クリーンブースにおける周壁の下端部が薄形状物体用クリーニング装置の下端部よりも高位にあり、かつ、薄形状物体用クリーニング装置に設けられた支持部材で支持された当該クリーンブースが宙吊りされていること
を特徴とするブース付きの薄形状物体用クリーニング装置。
本発明に係る薄形状物体用クリーニング装置によるときは、概略、つぎのようにして薄形状物体がクリーニングされる。
クリーニングの際に薄形状物体を搬送する吸引式ベルト搬送機構は、多数の吸気孔を有する搬送用無端ベルトで薄形状物体を確実に吸引保持してこれを安定搬送する。粘着式クリーニング機構の一次クリーニング用粘着ローラは、搬送用無端ベルトで搬送される薄形状物体の表面または裏面に無理なく接触してその薄形状物体表面または薄形状物体裏面の汚染物を粘着除去する。除去された汚染物は、一次クリーニング用粘着ローラから二次クリーニング用巻物状粘着ローラへと転移する。よって、一次クリーニング用粘着ローラは長く清浄な状態を保つ。一方で端面クリーニング手段は、搬送状態にある薄形状物体の前端面・後端面・左端面・右端面などをクリーニングする。たとえば、回転払拭ブラシ・停止払拭ブラシ・揺動払拭ブラシなどを介してそれらの端面をクリーニングする。この端面クリーニングは粘着式クリーニング機構よりも先行する。かくて薄形状物体は、吸引式ベルト搬送機構を介して搬送される間に所定の各部をクリーニングされる。
本発明に係る薄形状物体用クリーニング装置は、上記のようにして薄形状物体をクリーニングするものである。かかる本発明装置の場合、下記<11>〜<21>で述べるような効果を有する。
[安定クリーニング]
<11> クリーニング時の薄形状物体は、吸引式ベルト搬送機構の搬送用無端ベルトにより吸引保持されてずれ動くことなく安定搬送される。粘着式クリーニング機構の一次クリーニング用粘着ローラは、この安定搬送状態にある薄形状物体の表面(裏面)に接触しつつ安定回転し、かつ、粘着性にて薄形状物体表面(裏面)の汚染物を粘着除去する。一方、端面クリーニング手段の場合は、安定搬送状態にある薄形状物体の前端面・後端面・左端面・右端面などに接触しながらそれらの端面を掻取作用や払拭作用でクリーニングする。本発明装置については、このように、クリーニング作用を行う能動的な各要素(搬送用無端ベルト・一次クリーニング用粘着ローラ・端面クリーニング用回転ブラシ等)が複雑化することのない回転運動で安定作動し、かつ、クリーニング処理される受動的な要素(薄形状物体)も搬送用無端ベルトにより吸引保持されて安定移動し、かつ、端面クリーニング手段も薄形状物体の各端面に接触して安定なクリーニング作用を行うものである。
<12> ゆえに本発明装置によるときは、薄形状物体の汚染物を除去する際の安定クリーニングを期すことができる。
[高品質クリーニング]
<13> 薄形状物体については、その「表面」および/または「裏面」のみをクリーニングするのが一般である。これに対する本発明の場合、薄形状物体の表裏面のみならず、その前後両端面や左右両端面をもクリーニングする。これは薄形状物体の表裏両面を粘着式クリーニング機構でクリーニングし、薄形状物体の前後両端面や左右両端面を端面クリーニング手段(回転払拭ブラシ・停止払拭ブラシ・揺動払拭ブラシなど)でクリーニングするのであるから、薄形状物体全体からみた汚染物の除去率が格段に高まり、クリーニング後の薄形状物体がより清浄なものになる。
<14> 端面クリーニング手段による薄形状物体の前端面クリーニングや後端面クリーニングについて、これを薄形状物体の表面側と裏面側との双方から行うときは、端面汚染物の取り残しがより生じがたいものになる。その理由は、薄形状物体の表面側から端面接触させたブラシのクリーニング作用が薄形状物体の裏面側端面領域にまで満足に及ばないという事態が生じるとしても、薄形状物体の裏面側から端面接触させたブラシのクリーニング作用がその薄形状物体の裏面側端面領域に対して十分に及び、それによって上記の事態に起因したクリーニング不足が解消されるからである。逆に、薄形状物体の裏面側から端面接触させたブラシのクリーニング作用が薄形状物体の表面側端面領域にまで満足に及ばない場合も、薄形状物体の表面側から端面接触させたブラシのクリーニング作用がその薄形状物体の表面側端面領域に対して十分に及ぶ。よってこの場合も、上記の事態に起因したクリーニング不足が解消される。
<15> 端面クリーニング手段を介した薄形状物体の端面クリーニングは、粘着式クリーニング機構による薄形状物体表面(薄形状物体裏面)の粘着クリーニングに先行して行われる。この端面クリーニング手段の一次的機能(主機能)は、もちろん薄形状物体の端面クリーニングであるが、その一方において、粘着式クリーニング機構に至る前の薄形状物体の表面(裏面)にも接触し、当該表面(裏面)を事前ブラッシングするという二次的機能も奏しているのである。すなわちこれは、粘着式クリーニング機構に掛けられる前の薄形状物体表面(薄形状物体裏面)が端面クリーニング手段を介して事前清掃を受けているのである。さらにいうと、薄形状物体の表面(裏面)などは、汚染物の一部が事前清掃作用で除去されたり、残部汚染物が事前清掃作用で取り除きやすい状態になっていたりするのである。したがってこの後、粘着式クリーニング機構でクリーニングされる薄形状物体の表面(裏面)は、このさらなるクリーニング処理によって汚染物を高率除去されたものに仕上がる。
<16> ゆえに本発明装置によるときは、薄形状物体をより高品質にクリーニングすることができる。
[高能率]
<17> 薄形状物体の表裏両面・前後両端面・左右両端面など、これらのクリーニングについては一連の流れ作業で同期的に行うことができる。また、薄形状物体の端面クリーニングと表裏面クリーニングとをクリーニング種ごとに間欠的に行うこともできる。もちろん各クリーニングについては間欠的に行うよりも同期的に行う方が能率よいといえるが、そのいずれであれ、クリーニングの流れ作業が実現するので、当該作業の高速性を保持することができる。
<18> ゆえに本発明装置によるときは、薄形状物体をクリーニング処理する際の高能率をはかることができる。
[簡潔構成と低コスト]
<19> 本発明装置で主要な構成要素は吸引式ベルト搬送機構・粘着式クリーニング機構・端面クリーニング手段の三つである。このうちの吸引式ベルト搬送機構については、吸気孔のある搬送用無端ベルトを吸引機構を組み合わせるだけで簡潔に構成することができ、しかも、搬送用無端ベルトのエンドレス回転空間を利用してそこに吸引機構の吸引端部側を介在配置させることにより、コンパクト構成をはかりながら搬送用無端ベルトの吸引作用の高めることができる。また、粘着式クリーニング機構や端面クリーニング手段も、吸引式ベルト搬送機構の搬送用無端ベルトに対応させて、それぞれのローラを所定位置に配置するだけであるから、各主要構成要素の相対関係において、きわめて簡潔な組み合わせ構成となる。
<20> さらに、安定クリーニング・高品質クリーニング・高能率を期すことのできる本発明装置の主要構成要素が上記「三つ」と数少なく、かつ、各主要構成要素の構成やそれらの組み合わせ構成も簡潔なものであるから、有用で有益な装置でありながらも、これの低コストを満足させることができる。
<21> ゆえに本発明装置によるときは、簡潔構成や低コストもはかることができる。
本発明に係るブース付き薄形状物体用クリーニング装置においては、クリーンブース内のクリーニング装置を介して薄形状物体のクリーニングが前記と同様に行われる。この場合の薄形状物体用クリーニング装置とクリーンブースについて、さらにいうと、クリーニング装置は底面を除く周囲が底面開放型のクリーンブースで覆われており、クリーンブースはその内部がクリーンブース外部よりも高圧に保持されている。したがって、クリーニング装置の周囲を覆うクリーンブースの場合、クリーンブース内部→クリーンブースの開放された底面→クリーンブース外部という気体の流れが生じてそのクリーンブース内部が定常的に清浄状態に保持される。それゆえ、クリーンブース内でクリーニング装置により汚染物を除去された薄形状物体の場合、もちろん再汚染などは起こらず、クリーンブース内と同等以上のクリーン度に保持される。
本発明に係るブース付き薄形状物体用クリーニング装置の場合、その主要構成要素が本発明に係る既述の薄形状物体用クリーニング装置と共通するものである。したがってブース付き当該装置の場合、上記<11>〜<21>で述べたと同様の効果があるが、当該装置については、そのブース構成によるところの下記<22>〜<>のような効果もある。
[安定なクリーン雰囲気]
<22> 底面開放型のクリーンブースは上記のとおり、薄形状物体用クリーニング装置に設けられた支持部材で支持されている。クリーンブースは、また、その内部へ清浄気体が定常的に供給されることにより、クリーンブース外の気圧よりも高圧状態を呈するものである。よってクリーンブース内からは、開放されたブース底面を通じてブース外へと気体が流れ出る。このクリーンブースの内部空間の場合、底面側を除く他の部分がすべて覆われているので、これらの部分からブース内への汚染物侵入はない。一方、開放されたブース底面について、ここも外向きの気流が生じているのでブース内への汚染物侵入がない。そればかりか、外向き気流がブース周囲の床面などにある塵埃その他の汚染原因物質を遠方へ吹き飛ばすので、ブース周辺についても一部清浄化される。
<23> ゆえにブース付きの本発明装置によるときは、清浄気体で満たされるブース内部のクリーン度が自明のとおり高いものになり、しかも、ブース底面側からの外向き気流で周辺環境をも清浄することができるので、ブース内部のクリーン雰囲気をより安定に保持するすることができる。
[実施形態の変化に対する適応性]
<24> ブース付き本発明装置の場合、これのみの単独使用はもちろんのこと、各種の製造ラインに組み込んで使用することも自由に行える。それは薄形状物体用クリーニング装置に設けられた支持部材を介して支持されたクリーンブースが当該装置と一体であること、クリーンブース底面が開放されていること、クリーンブース周壁が可撓性を有するシート状材料で形成されていること、クリーンブースの周壁下端部がクリーニング装置下端部よりも高位にあることによる。すなわちこれは、本発明装置に設けられた支持部材でクリーンブースが宙吊りされているのである。このブース付き本発明装置の場合、所要のスペースがあるかぎり、どこにでも自由に設置することができ、その場で随意に使用することができる。また、作業員などは、クリーンブース周壁(可撓性シート状材料)の裾部を持ち上げるとか、あるいは、二枚重ねで閉じられたブース周壁の一部を開けるなど、簡単な操作でブース内外に出入りすることができる。さらに、製造ラインの中間部位や端末などにブース付き本発明装置を組み込むときも、クリーンブース周壁のライン対応箇所を捲り上げ開放する、あるいは、その該当箇所を必要なだけ切除開放することにより、簡単に製造ラインに応じることができるようになる。
<25> ブース付き本発明装置は上記のとおり、単独使用や製造ライン組み込み使用など実施形態の変化に対する適応性も十分にある。
[クリーン雰囲気形成の低コスト]
<26> ブース付きの本発明装置におけるクリーンブースは、廉価で軽量な可撓性シート状材料を主体にして構成されるものである。これを宙吊りに支持するため、本発明装置に設けられる支持部材も、可撓性シート状材料が軽量なものであるから、特段の強度を要しない低廉材かつ軽量材でよいこととなる。さらに、本発明装置を利用したブース宙吊り支持構成であるので、支持部材の節減もはかれる。あとは、清浄気体を送り込むための送気手段をクリーンブースに接続すればよいだけである。
<27> ゆえにブース付きの本発明装置によるときは、クリーン雰囲気形成を低コストで実現することができる。
[クリーニング装置への負荷荷重の軽減]
<28> ブース付き本発明装置の場合は上記のように、クリーンブースの構成材料である可撓性シート状材料が軽量なものであり、かつ、これを支持するための支持部材も軽量でよいものである。したがって、本発明装置を基礎にしたクリーンブース支持構成であるといえども、本発明装置に与える負荷荷重は小さく、負荷荷重に起因して当該装置に好ましくない影響を与えることがない。
<29> ゆえにブース付きの本発明装置によるときは、クリーニング装置への負荷荷重を軽減することができ、それによって当該装置は、長く適正に作動することとなる。
本発明に係る薄形状物体用クリーニング装置の一実施形態を略示した正面図である。 図1の装置をより具体的に示した正面図である。 図2の装置の右側面図である。 本発明装置を介して端面クリーニングされている薄形状物体の前後両端面を略示した正面図である。 本発明装置における前後両端面のクリーニング手段について他の実施形態を略示した要部正面図である。 本発明における端面クリーニング手段についてこれに用いられる各種ブラシを略示した斜視図である。 本発明装置の要部である端面クリーニング手段のうちで、薄形状物体の両側端面をクリーニングするための手段を略示した正面図である。 本発明に係るブース付きの薄形状物体用クリーニング装置についてその一実施形態をブース切開状態で略示した正面図である。 図8の装置についてブース切開状態で略示した左側面図である。
はじめに、本発明に係る薄形状物体用クリーニング装置の一実施形態について添付の図面に基づき説明する。
図1〜図5の各図において、11は薄形状物体、21はケーシング、31は吸引式ベルト搬送機構、41は駆動手段、51は吸気手段、61は粘着式クリーニング機構をそれぞれ示す。さらに、図1〜図5の各図において、71は薄形状物体11の前端面11Fと後端面11Bとをクリーニングするための端面クリーニング手段を示し、81は薄形状物体11の左端面11Lと右端面11Rとをクリーニングするための端面クリーニング手段を示す。
本発明でクリーニング対象となる薄形状物体11は、既述のフィルム・ラミネートフィルム・シート・ラミネートシート・プラスチック製薄板・プラスチック製薄型合板・半導体基板・プリント基板・木製薄板・薄型木版・木製薄型合板・金属製薄板・金属製薄型合板・金属箔・板ガラス・セラミック板・紙・板紙などの薄形状物体や、その他の薄形状物体(積層構造のものも含む)がこれに該当する。
ケーシング21は金属製および/または合成樹脂製(FRPを含む)のフレームやパネルなどを主体にして構成される立体構造のものである。これは周知のように、所要の構成要素を内蔵するための内部空間を有するほか、必要な部品や部材を取り付けたり支持したりするための内部構造も備えている。ケーシング21の底面にはキャスタ24が取り付けられている。中空構造物としてケーシング21の形態は、およそ直方体か立方体である。図1・図2で明らかなように、ケーシング21は左右両側面に入口22と出口23を有しており、かつ、入口22には薄形状物体11用の給送コンベア25、出口23には薄形状物体11用の受取コンベア26とが装備されている。
吸引式ベルト搬送機構31の場合、これは多数の吸気孔33をエンドレス回転方向沿いに有する搬送用無端ベルト32と、搬送用無端ベルト32をエンドレス回転させるための駆動手段41と、搬送用無端ベルト32の吸気孔33を通じて薄形状物体11を搬送用無端ベルト32の搬送面に吸着にするための吸気手段51とを備えているものである。
搬送用無端ベルト32はゴムとか合成樹脂などの周知材料を主体にしてつくられた無端ループ状のものである。これは穴明きベルトといわれたりもしている。この搬送用無端ベルト32については、一つまたは二つ程度の広幅ベルトを採用する実施形態もあるが、図示例の場合は図3で明らかなように、細幅ベルトが多数あってそれが平行並列状態で並ぶという実施形態が採用されている。多数ある細幅の搬送用無端ベルト32は、図1〜図3で明らかなように、ケーシング21内で回転自在に支持された三本のコンベア軸34a・34b・34cの回りを周回するように掛け回されている。より具体的には、各搬送用無端ベルト32は、各コンベア軸34a・34b・34cの外周面に等間隔で取り付けられたそれぞれのローラ35に掛け回されて該各ベルト32が平行並列しているものである。この場合のコンベア軸34cは、搬送用無端ベルト32に張りを与えるための機能を有する。したがって、このローラ35付きのコンベア軸34cは、テンションシャフトまたはテンションローラといわれたりする。
搬送用無端ベルト32を所定の方向へエンドレス回転させるための駆動手段41については、チェーン伝動系・ベルト伝動系・歯車伝動系のうちから選択されたいずれかの伝動系と、電動機(モータ)42との組み合わせが採用されるものである。図示例の場合はその一例して図2に示すように、電動機42とチェーン伝動系43との組み合わせが採用されている。チェーン伝動系43は周知の伝動用無端チェーン44と複数のスプロケットギア45a・45b・45cとからなる。このうちで、スプロケットギア45aは電動機42側の原動軸42sに取り付けられており、スプロケットギア45bはコンベア軸34aに取り付けられている。さらに、無端チェーン44に張りを与えるための張力付加用のスプロケットギア45cは、ケーシング21内の所定部に揺動自在に設けられた揺動軸46に取り付けられている。伝動用無端チェーン44は、この三つのスプロケットギア45a・45b・45cに掛け回され、かつ、電動機42の動力でエンドレス回転するようになっている。
吸引式ベルト搬送機構31の吸気手段51は、一例として周知の吸引式電気掃除機と同様の構成からなる。この場合の吸気手段51の本体部は、吸引口53と排気口54とを有するハウジング52内に、吸引用電動機を主体にした図示しない吸引機、図示しないフィルタ(例:HEPAフィルタ・ULPAフィルタ)、その他が内蔵されて構成されているものである。吸気手段51には、また、多数の接続口を有する中空ヘッダ56・57が含まれている。両中空ヘッダ56・57は扁平な直方体型の中空形状をしており、その一つの面に多数の接続口が並んでいる。両中空ヘッダ56・57は、互いに対応する接続口相互が図2・図3のように配管58で接続されているものである。したがって両中空ヘッダ56・57は相互に連通している。そのうちの一方の中空ヘッダ56は、図1〜図3のように、吸引式ベルト搬送機構31の搬送用無端ベルト32内にある空間を利用してその内部空間に配置されている。この配置状態において、搬送用無端ベルト32の内面と対面する中空ヘッダ56の扁平面には、搬送用無端ベルト32の吸気孔33と連通可能な吸引孔(図示せず)が多数形成されている。一方の中空ヘッダ57は、ケーシング21内における搬送用無端ベルト32の外方へ配置されてその位置に保持されている。中空ヘッダ57は、さらに、配管59を介して吸気手段51(吸引機)に接続されている。
図1・図2を参照して明らかなように、粘着式クリーニング機構61は一次クリーニング用の粘着ローラ62と二次クリーニング用の巻物状粘着ローラ63とを備えてユニット化されている。このうちで一方の粘着ローラ62は、ゴムロールまたは合成樹脂ロールの軸心部に軸が設けられているもの、しかも、そのロールに粘着剤が添加されているものである。ちなみに、この場合の粘着剤としては、周知のゴム系粘着剤・アクリル系粘着剤・シリコーン系粘着剤・ウレタン系粘着剤などのうちから適当なものが選択される。これに対し、二次クリーニング用の巻物状粘着ローラ63は、周知のように、粘着剤を塗布された長尺シートが芯軸の外周面に積層ロール状に巻き付けられたものである。これは使用済み部分を切除することで、未使用の粘着面が露呈するものである。
二つの粘着ローラ62・63は軸受用の内部ホルダ64を介して回転自在に保持されるものである。より具体的にいうと、一次クリーニング用粘着ローラ62の場合は内部ホルダ64の先端部側に配置され、かつ、その内部ホルダ64に設けられた軸受で回転自在に保持される。二次クリーニング用巻物状粘着ローラ63の場合は、一次クリーニング用粘着ローラ62の外周面に接してその内方に配置され、かつ、これも内部ホルダ64の軸受で回転自在に保持される。いずれの粘着ローラ62・63も脱着可能な態様で内部ホルダ64に保持されるが、二次クリーニング用巻物状粘着ローラ63については、一次クリーニング用粘着ローラ62側へ移動可能なように、その芯軸が内部ホルダ64の長い軸孔に嵌め込まれる。さらに当該粘着ローラ62には、他方の粘着ローラ62と常に接触させるためのバネ65(図1参照)も装着される。
内部ホルダ64についていうと、これは図2で明らかなように外部ホルダ66内に配置されているものである。内部ホルダ64と外部ホルダ66は、周知のシリンダ(エアシリンダ)67を介して連結されている。それで内部ホルダ64の場合は、シリンダ67を伸縮操作することにより、外部ホルダ66の先端側から突出したり没入したりするものである。このようしてユニット化された粘着式クリーニング機構61は、一次クリーニング用粘着ローラ62の周面が搬送用無端ベルト32の搬送面側と対面するように、ケーシング21内に配置されるものである。
上記のようにしてユニット化されている粘着式クリーニング機構61については、たとえば図2において、その紙面と直行する方向へ押し込んだり引き出したりすることが可能なようにケーシング21内に組み付けるのが望ましい。そのような場合、ケーシング21内の一部と粘着式クリーニング機構61の外部ホルダ66に、家具の引出機構などで周知のスライドレールが設けられる。粘着式クリーニング機構61は、そのスライドレールを介してケーシング内外に押し込まれたり引き出されたりする。
図1〜図5に例示された端面クリーニング手段71、すなわち、薄形状物体11の前後両端面をクリーニングするための端面クリーニング手段71は、払拭式の部材を主体にしたものである。より具体的にいうと、その払拭式部材は払拭ブラシ72からなる。図1〜図5に例示された払拭ブラシ72は回転するので、回転払拭ブラシ72ということができる。この回転払拭ブラシ72は、金属製または周知の合成樹脂製からなる芯軸の外周面に繊維系の払拭材料が装着されたものである。払拭材料の一例として合成繊維モールをあげることができ、これが芯軸の外周面に巻き付け装着される。他の一例としてパイル状に起毛させた合成繊維をあげることができ、これが芯軸の外周面に巻き付け装着される。
端面クリーニング手段71の払拭ブラシ72は、開放面を有する吸引箱73内に内装されて回転自在に保持されている。さらに、吸引箱73の内部は、周知の吸引手段を介して吸引されるようになっている。それはたとえば、吸引箱73に接続された吸引配管74が吸気手段51に接続されるとか、あるいは、別途に装備された吸引手段(吸気手段51と同種)に接続されるというものである。
払拭ブラシ72を内蔵した吸引箱73は、その開放面が搬送用無端ベルト32の搬送面側と対面するようにケーシング21内に配置され、かつ、吸引箱73の開放面より突出した払拭ブラシ72が、搬送用無端ベルト32の搬送面と近接または接触するものである。もちろんこの場合の払拭ブラシ72は、吸引式ベルト搬送機構31の全幅に対応するものである。さらに、この場合の払拭ブラシ72は、吸引式ベルト搬送機構31における搬送開始端(搬送用無端ベルト32の送り開始端)と粘着式クリーニング機構61におけるクリーニング開始端(一次クリーニング用粘着ローラ62)との間に位置する。すなわち、払拭ブラシ72は、搬送用無端ベルト32の搬送面上において、粘着式クリーニング機構61(一次クリーニング用粘着ローラ62)よりも前段にある。
上述した実施形態において、吸引式ベルト搬送機構31と粘着式クリーニング機構61と端面クリーニング手段71とによる組み合わせ機構(装置)はケーシング21内に二基ある。図1・図2のケーシング21内において、その一基は左半領域にあり、残る一基は右半領域にある。このうちで、左半領域にある一基の機構(装置)は薄形状物体11の表面をクリーニングするためのものであり、右半領域にある一基の機構(装置)は薄形状物体11の裏面をクリーニングするためのものある。この二基の機構(装置)は、薄形状物体11の表面や裏面に対応させるべく、ケーシング21内に対称的に装備しただけであり、実質的な構成上の相違はないものである。ただし、伝動用無端チェーン44を利用した回転伝達の仕方は若干異なる。ちなみに、図2で左側にある払拭ブラシ72の吸引式は、歯車を介してコンベア軸34aからの回転伝達を受けるようになっているのに対し、図2で右側にある払拭ブラシ72の芯軸は、これに取り付けられたスプロケットギアに伝動用無端チェーン44が掛け回されて回転伝達をうけるようになっている。
本発明において、薄形状物体11の表面または裏面のいずれか一方のみをクリーニングするとき、上記左半領域ある機構(装置)、または、上記右半領域にある機構(装置)が省略されることとなる。
図1〜図5の実施形態において薄形状物体11の各部をクリーニングするときは、自明のとおり、吸引式ベルト搬送機構31・粘着式クリーニング機構61・端面クリーニング手段71をそれぞれ運転状態にする。これによって、薄形状物体11の各部はつぎのようにクリーニングされる。
はじめに、薄形状物体11はつぎコンベア24を介してケーシング21の入口22からその内部に進入し、前段のつぎベルト搬送機構31(前段の搬送用無端ベルト32)上に乗る。ここで薄形状物体11は前段の搬送用無端ベルト32により吸引保持されて当該ベルトの移動方向に搬送される。
このようにして搬送される薄形状物体11が端面クリーニング手段71の回転払拭ブラシ72にまで到来したとき、その薄形状物体11の前端面11Fが図4(A)のように回転払拭ブラシ72と接触し、その前端面11Fの汚染物が回転払拭ブラシ72で払拭除去される。この場合における前端面11Fの下端部については、回転払拭ブラシ72による払拭清掃作用がこの部分にまで及びがたいかのごとくである。とはいえ薄形状物体11の前端面11Fは、かなりの領域が回転払拭ブラシ72と接触するので、その上端部から下端部側に至る約90%程度の領域が払拭清掃されることとなる。
前段の搬送用無端ベルト32を介して吸引搬送される薄形状物体11は、この後、回転払拭ブラシ72下を通過していく。そして薄形状物体11の後端面11Bが回転払拭ブラシ72と接触するに至ったとき、当該後端面11Bも図4(B)のように回転払拭ブラシ72で払拭清掃(クリーニング)される。この場合の後端面11Bも上記と同様、約90%程度の領域が払拭清掃されることとなる。
上記のようにして薄形状物体11が前段の回転払拭ブラシ72を通過していくとき、その薄形状物体11の表面は粘着清掃を受ける前の予備清掃をも受ける。これについては、薄形状物体11の表面が回転払拭ブラシ72で一次清掃されているともいえる。
上記の払拭清掃で回転払拭ブラシ72に付着した汚染物(塵埃等)は、吸引箱73に接続された吸引配管74を通じて所定の処理部で捕捉除去処理される。
つぎに、薄形状物体11は前段の搬送用無端ベルト32の吸引搬送により粘着式クリーニング機構61の一次クリーニング用の粘着ローラ62と接触する。この粘着ローラ62下を通過していく薄形状物体11は、とくにその表面に付着している汚染物を粘着ローラ62の周面で粘着除去されることとなる。一方、薄形状物体11の前端面11Fや後端面11Bも、粘着ローラ62によるクリーニング作用を受けるかのようであるが、粘着ローラ62の場合は払拭ブラシ72ほどの端面フィッティング性がないので、汚染物の粘着除去効果はそれほど期待できない。
上記の粘着クリーニングで一次クリーニング用粘着ローラ62の周面に付着した汚染物は、当該粘着ローラ62に接触している二次クリーニング用の巻物状粘着ローラ63へ転移する。すなわち、この際に捕捉した汚染物は、一次クリーニング用粘着ローラ62よりも粘着力の強い二次クリーニング用巻物状粘着ローラ63へ転移する。したがって、一次クリーニング用粘着ローラ62の周面は定常的なクリーン性を保持することとなる。一方で二次クリーニング用巻物状粘着ローラ63の場合は、クリーン度が所定値まで低下したときに、その汚れた最外周部が切除される。それによって二次クリーニング用巻物状粘着ローラ63が再度クリーンな状態になる。
この後も前段の搬送用無端ベルト32で搬送される薄形状物体11は、ケーシング21内を左半領域から右半領域へと進行し、今度は、薄形状物体11の裏面側を主体にしたクリーニングが以下のようにして行われる。
すなわち薄形状物体11は、ケーシング21の左半領域にある前段の搬送用無端ベルト32から、ケーシング21の右半領域にある後段の搬送用無端ベルト32へと移り変わるのである。これについて、前段の搬送用無端ベルト32では、薄形状物体11の裏面側が吸引されていたが、今度は、後段の搬送用無端ベルト32で薄形状物体11の表面側が吸引され、下を向いた薄形状物体11の裏面がクリーニング対象面として露呈される。
後段の搬送用無端ベルト32で吸引搬送されるときの薄形状物体11が、後段にある端面クリーニング手段71の回転払拭ブラシ72にまで到来したとき、その薄形状物体11の前端面11Fが図4(C)のように回転払拭ブラシ72と接触し、その前端面11Fの汚染物が回転払拭ブラシ72で払拭除去される。この場合における前端面11Fの上端部については、回転払拭ブラシ72による払拭清掃作用がこの部分にまで及びがたいかのごとくである。しかしながら前端面11Fの上端部は、前段の回転払拭ブラシ72を介してすでにクリーニングされているので問題ない。また、この場合における薄形状物体11の前端面11Fも、かなりの領域が回転払拭ブラシ72と接触するので、その下端部から上端部側に至る約90%程度の領域が払拭清掃されることとなる。
後段の搬送用無端ベルト32を介して吸引搬送される薄形状物体11は、この後、回転払拭ブラシ72上を通過していく。そして薄形状物体11の後端面11Bが回転払拭ブラシ72と接触するに至ったとき、当該後端面11Bも図4(D)のように回転払拭ブラシ72で払拭清掃(クリーニング)される。この場合の後端面11Bも約90%程度の領域が払拭清掃される。
上記のようにして薄形状物体11が回転払拭ブラシ72を通過していくとき、その薄形状物体11の裏面は粘着清掃を受ける前の予備清掃をも受ける。これについては既述の場合と同様、薄形状物体11の裏面が回転払拭ブラシ72で一次清掃されているといえる。
また、上記の払拭清掃で回転払拭ブラシ72に付着した汚染物(塵埃等)も既述の場合と同様、吸引箱73に接続された吸引配管74を通じて所定の処理部で捕捉除去処理される。
後段の搬送用無端ベルト32で吸引搬送される薄形状物体11はつぎに、粘着式クリーニング機構61の一次クリーニング用の粘着ローラ62と接触する。この粘着ローラ62上を通過していく薄形状物体11は、とくにその裏面に付着している汚染物を粘着ローラ62の周面で粘着除去されることとなる。一方、薄形状物体11の前端面11Fや後端面11Bも、粘着ローラ62による汚染物の粘着除去効果はそれほどない。
上記後段の粘着クリーニングで一次クリーニング用粘着ローラ62の周面に付着した汚染物は、当該粘着ローラ62に接触している二次クリーニング用の巻物状粘着ローラ63へ転移するから、定常的なクリーン性を保持する。二次クリーニング用巻物状粘着ローラ63も、クリーン度が所定値まで低下したときに、汚れのある最外周部が切除されて再度クリーン状態になる。
上記の実施形態における端面クリーニング手段71は乾式のものである。これを湿式の端面クリーニング手段71とする場合は図5のようなものになる。すなわち、図5に略示する湿式の端面クリーニング手段71は、払拭ブラシ72を湿潤状態にしたり液濡れ状態にしたりするための湿式供給管75が吸引箱73内に配管されているものである。この湿式供給管75は図示しない液体供給系たとえば噴射ポンプを備えた液体供給系に接続されており、その先端部には周知のノズルが取り付けられている。
図5に例示された湿式供給管75は、清浄水・消毒液・殺菌液・洗浄液などのうちから選択される適当な液を、そのまま、または、霧状や液滴状にして払拭ブラシ72に吹き付け供給するものである。この場合の液は、常温、常温以下の低温、常温以上の高温など、いずれであってもよい。この場合の液は、また、揮発性のものであってもよいし、不揮発性のものであってもよい。
本発明において採用することのできる払拭ブラシ72は、図6に略示するようなものであってもよい。このうちで、図6(A)の払拭ブラシ72は植毛型、図6(B)の払拭ブラシ72はパッド型、図6(C)の払拭ブラシ72はエンドレスベルト型(中空筒状)である。これらのブラシ部は、植物繊維・化学繊維・動物繊維のいずれか一つ以上を素材にして植毛状・布状・不織布状などとし、それを図示のような形態にしているものである。もちろん、このようにしてつくられる払拭ブラシ72には除電ブラシも含まれる。
図6(A)の払拭ブラシ72としては、停止状態で用いる停止型(停止態様)と、同図の直線矢印方向に往復動させる直線揺動型(揺動態様)とがある。図6(B)の払拭ブラシ72としては、停止状態で用いる停止型(停止態様)と、同図の直線矢印方向に往復動させる直線揺動型(揺動態様)と、同図の円弧矢印方向に往復動させる円弧揺動型(揺動態様)とがある。図6(C)の払拭ブラシ72としては、停止状態で用いる停止型(停止態様)と、エンドレス連続回転型(回転態様)と、エンドレス間欠回転型(回転態様)とがある。
図1〜図5で説明した払拭ブラシ72にも、停止型(停止態様)・直線揺動型(揺動態様)・円弧揺動型(揺動態様)・連続回転型(回転態様)・間欠回転型(回転態様)などがある。
図7の実施形態は、左右両端面用の端面クリーニング手段81を介して薄形状物体11の左端面11Lや右端面11Rをクリーニングする例を示したものである。
すなわち図7の実施形態においては、端面クリーニング手段81の主要部材として、前例(払拭ブラシ72)と同様の払拭ブラシ82が用いられるものである。この場合、ケーシング21内の前段領域には左端面用払拭ブラシ82(二つ)と右端面用払拭ブラシ82(二つ)とが配置されるとともに、ケーシング21内の後段領域には左端面用払拭ブラシ82(二つ)と右端面用払拭ブラシ82(二つ)とが配置される。払拭ブラシ82はもちろん左端面用が一つ、右端面用が一つであってもよい。払拭ブラシ82は、搬送用無端ベルト32の搬送開始端と払拭ブラシ72との間、および/または、払拭ブラシ72と一次クリーニング用粘着ローラ62との間において、搬送用無端ベルト32で吸引搬送される薄形状物体11の左端面11Lや右端面11Rと接触対応するように配置される。この払拭ブラシ82が回転式のものであるとき、その芯軸には前述した伝動系を介して電動機42の回転が伝達されるように構成される。したがって、払拭ブラシ82は図7の矢印方向に回転するようになる。
図7の実施形態において、薄形状物体11が搬送用無端ベルト32を介して同図の矢印方向へ吸引搬送されるとき、薄形状物体11の左端面11Lや右端面11Rがつぎのようにして端面クリーニングされる。すなわち、はじめは、ケーシング21内の前段領域にある各払拭ブラシ82で薄形状物体11の左端面11Lや右端面11Rが端面クリーニングされ、その後は、ケーシング21内の後段領域にある各払拭ブラシ82で薄形状物体11の左端面11Lや右端面11Rが端面クリーニングされる。
図7の実施形態における払拭ブラシ82については、垂直な芯軸を軸心にして水平回転するものであってもよい。また、図6で説明したようなブラシも、図7の実施形態に適用することができる。
本発明に係るブース付きの薄形状物体用クリーニング装置について、図8・図9を参照して説明する。
図8・図9における薄形状物体用クリーニング装置(ケーシング21で示すもの)については、これまでに説明したと同様の構成のものである。そのケーシング21が図示のごとくクリーンブース91で覆われている。
クリーンブース91は底面が開放されたものからなり、そのクリーンブース91の周壁が可撓性を有するシート状材料92で形成されている。シート状材料92は、また、たとえば流体遮断性の高い合成樹脂(一例:ビニール)、金属膜および/または布材と合成樹脂シートとを貼り合わせた流体遮断性の高いラミネートシートなどからなる。シート状材料92として透明や半透明のものが採用されることもある。クリーンブース91については、たとえば、正面が二枚重ねのシート状になっていて、その重なり部分をめくることでブース内外に出入りすることができるものである。クリーンブース91については、生産ラインとの結合のために、開口部を切り抜き形成することができる。また、そのような開口部93が形成されていて、不使用時にそこがファスナ開閉自在な局部シートで閉じられていることもある。
クリーンブース91を支持するための支持部材27は、周知のアングル材・パイプ材・角材など、適当な材料を梁や桁にして枠型天井骨格のように構成され、それがケーシング21の上部に組み付けられるものである。そのために、たとえばケーシング21の上面には筒状の支持スタンド28が取り付けられ、そこに支持部材27の支柱部29が脱着自在に差し込み挿入されている。クリーンブース91の周壁を形成しているシート状材料92は、支持部材27を覆うべく、これに被せられてケーシング21の周囲にブース空間を形成している。このクリーンブース91は支持部材27で宙吊りされている。
クリーンブース91には、また、清浄気体を送り込むための周知の送風手段94が接続される。送風手段94は外気を取り込んでそれをHEPAフィルタなどで浄化し、その浄化気体を送気配管95でクリーンブース91内に供給するというものである。そのためにクリーンブース91の天井には、送風手段94に通じる送気配管95の先端部が脱着自在に接続されている。図示例の送風手段94は室外機として床面に設置されている。これについては、送風手段94がクリーンブース91の天井部に装備されるものもある。
薄形状物体用クリーニング装置が稼働しているときに上記クリーンブース91内には、送風手段94から送気配管95を通じて浄化気体が定常的に送り込まれて清浄状態が保持される。このおときのクリーンブース91の内部はそのクリーンブース外部よりも高圧に保持される。したがって、クリーンブース91の裾部からクリーンブース外に向けて気体が吹き出すこととなる。
本発明に係る薄形状物体用クリーニング装置は、薄形状物体の表裏面だけでなく薄形状物体の前後両端面をも安定・高品質・高能率にクリーニングすることのできる簡潔で安価なものである。本発明に係るブース付きの薄形状物体用クリーニング装置は、安定クリーニング・高品質クリーニング・高能率・簡潔構成・低コストなどを満足させることができるものである。したがって、産業上の利用可能性が高いといえる。
11 薄形状物体
11F 薄形状物体の前端面
11B 薄形状物体の後端面
11L 薄形状物体の左端面
11R 薄形状物体の右端面
21 ケーシング
22 入口
23 出口
24 キャスタ
25 給送コンベア
26 受取コンベア
27 支持部材
28 支持スタンド
29 支柱部
31 吸引式ベルト搬送機構
32 搬送用無端ベルト
33 吸気孔
34a コンベア軸
34b コンベア軸
34c コンベア軸
35 ローラ
41 駆動手段
42 電動機
42a 原動軸
43 チェーン伝動系
44 伝動用無端チェーン
45a スプロケットギア
45b スプロケットギア
45c スプロケットギア
46 揺動軸
51 吸気手段
52 ハウジング
53 吸引口
54 排気口
56 中空ヘッダ
57 中空ヘッダ
58 配管
59 配管
61 粘着式クリーニング機構
62 一次クリーニング用の粘着ローラ
63 二次クリーニング用の巻物状粘着ローラ
64 内部ホルダ
65 バネ
66 外部ホルダ
67 シリンダ
71 端面クリーニング手段(前後両端面用)
72 払拭ブラシ
73 吸引箱
74 吸引配管
75 湿式供給管
81 端面クリーニング手段(左右両端面用)
82 払拭ブラシ
91 クリーンブース
92 シート状材料92
93 開口部
94 送風手段
95 送気配管
11 薄形状物体
11F 薄形状物体の前端面
11B 薄形状物体の後端面
11L 薄形状物体の左端面
11R 薄形状物体の右端面
21 ケーシング
22 入口
23 出口
24 キャスタ
25 給送コンベア
26 受取コンベア
27 支持部材
28 支持スタンド
29 支柱部
31 吸引式ベルト搬送機構
32 搬送用無端ベルト
33 吸気孔
34a コンベア軸
34b コンベア軸
34c コンベア軸
35 ローラ
41 駆動手段
42 電動機
42s 原動軸
43 チェーン伝動系
44 伝動用無端チェーン
45a スプロケットギア
45b スプロケットギア
45c スプロケットギア
46 揺動軸
51 吸気手段
52 ハウジング
53 吸引口
54 排気口
56 中空ヘッダ
57 中空ヘッダ
58 配管
59 配管
61 粘着式クリーニング機構
62 一次クリーニング用の粘着ローラ
63 二次クリーニング用の巻物状粘着ローラ
64 内部ホルダ
65 バネ
66 外部ホルダ
67 シリンダ
71 端面クリーニング手段(前後両端面用)
72 払拭ブラシ
73 吸引箱
74 吸引配管
75 湿式供給管
81 端面クリーニング手段(左右両端面用)
82 払拭ブラシ
91 クリーンブース
92 シート状材料92
93 開口部
94 送風手段
95 送気配管

Claims (5)

  1. 吸引式ベルト搬送機構と粘着式クリーニング機構とが組み合わされたものであること、および、
    吸引式ベルト搬送機構が、多数の吸気孔をエンドレス回転方向沿いに有する搬送用無端ベルトと、搬送用無端ベルトをエンドレス回転させるための駆動手段と、搬送用無端ベルトの吸気孔を通じて薄形状物体を搬送用無端ベルトの搬送面に吸着にするための吸気手段とを備えていること、および、
    粘着式クリーニング機構が一次クリーニング用の粘着ローラと二次クリーニング用の巻物状粘着ローラとを備えていること、および、
    粘着式クリーニング機構の一次クリーニング用粘着ローラについては、搬送用無端ベルトの搬送開始端と搬送終了端との間に配置されて、そのローラ周面が、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着されて搬送される薄形状物体の被清掃面と接触自在に対応し、かつ、粘着式クリーニング機構の二次クリーニング用粘着ローラについては、そのローラ周面が、一次クリーニング用粘着ローラの周面と接触自在に対応していること、および、
    吸引式ベルト搬送機構における吸気手段の吸引部については、搬送用無端ベルトのエンドレス回転空間内に配置されて搬送用無端ベルト搬送面の裏側から搬送用無端ベルトの吸気孔に通じていること、および、
    クリーニング対象物として吸引式ベルト搬送機構で搬送される薄形状物体については、その搬送方向の先頭部側を前端部とし、かつ、その搬送方向の後尾部側を後端部として、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着保持されながら当該搬送用無端ベルトのエンドレス回転方向へ搬送されるものであり、かつ、その薄形状物体の表面が一次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされること、および、
    一次クリーニング用の粘着ローラについては二次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされ、かつ、二次クリーニング用の粘着ローラについては、その巻物状のものが巻き戻し削除されたときに新たなローラ周面が露呈されるものであること
    を前提とする薄形状物体用クリーニング装置において、
    吸引式ベルト搬送機構における搬送開始端と粘着式クリーニング機構におけるクリーニング開始端との間には、薄形状物体の前端面や後端面をクリーニングするための払拭式の端面クリーニング手段が、吸引式ベルト搬送機構の搬送面側と対面してその吸引式ベルト搬送機構の幅方向にわたり配置されていること
    を特徴とする薄形状物体用クリーニング装置。
  2. 吸引式ベルト搬送機構と粘着式クリーニング機構とが組み合わされたものであること、および、
    吸引式ベルト搬送機構が、多数の吸気孔をエンドレス回転方向沿いに有する搬送用無端ベルトと、搬送用無端ベルトをエンドレス回転させるための駆動手段と、搬送用無端ベルトの吸気孔を通じて薄形状物体を搬送用無端ベルトの搬送面に吸着にするための吸気手段とを備えていること、および、
    粘着式クリーニング機構が一次クリーニング用の粘着ローラと二次クリーニング用の巻物状粘着ローラとを備えていること、および、
    粘着式クリーニング機構の一次クリーニング用粘着ローラについては、搬送用無端ベルトの搬送開始端と搬送終了端との間に配置されて、そのローラ周面が、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着されて搬送される薄形状物体の被清掃面と接触自在に対応し、かつ、粘着式クリーニング機構の二次クリーニング用粘着ローラについては、そのローラ周面が、一次クリーニング用粘着ローラの周面と接触自在に対応していること、および、
    吸引式ベルト搬送機構における吸気手段の吸引部については、搬送用無端ベルトのエンドレス回転空間内に配置されて搬送用無端ベルト搬送面の裏側から搬送用無端ベルトの吸気孔に通じていること、および、
    クリーニング対象物として吸引式ベルト搬送機構で搬送される薄形状物体については、その搬送方向の先頭部側を前端部とし、かつ、その搬送方向の後尾部側を後端部として、搬送用無端ベルトの搬送面に吸着保持されながら当該搬送用無端ベルトのエンドレス回転方向へ搬送されるものであり、かつ、その薄形状物体の表面が一次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされること、および、
    一次クリーニング用の粘着ローラについては二次クリーニング用の粘着ローラを介してクリーニングされ、かつ、二次クリーニング用の粘着ローラについては、その巻物状のものが巻き戻し削除されたときに新たなローラ周面が露呈されるものであること
    を前提とする薄形状物体用クリーニング装置において、
    吸引式ベルト搬送機構における搬送開始端と粘着式クリーニング機構におけるクリーニング開始端との間には、薄形状物体の前端面や後端面をクリーニングするための払拭式の端面クリーニング手段が、吸引式ベルト搬送機構の搬送面側と対面してその吸引式ベルト搬送機構の幅方向にわたり配置されていること、および、
    吸引式ベルト搬送機構における搬送開始端と粘着式クリーニング機構におけるクリーニング開始端との間であって、その吸引式ベルト搬送機構の両側部には、薄形状物体の両側端面をクリーニングするための払拭式の端面クリーニング手段が配置されていること
    を特徴とする薄形状物体用クリーニング装置。
  3. 端面クリーニング手段が、回転払拭ブラシと停止払拭ブラシと揺動払拭ブラシとのうちから選択されたいずれかのブラシを備えている請求項1または2に記載された薄形状物体用クリーニング装置。
  4. 薄形状物体の表面をクリーニングするためのものとして請求項1〜3のいずれに記載された薄形状物体用クリーニング装置を備えていること、および、
    薄形状物体の裏面をクリーニングするためのものとして請求項1〜3のいずれに記載された薄形状物体用クリーニング装置を備えていること、および、
    薄形状物体の表面をクリーニングするための薄形状物体用クリーニング装置がその薄形状物体の表面と対応し、かつ、薄形状物体の裏面をクリーニングするための薄形状物体用クリーニング装置がその薄形状物体の裏面と対応するように、それぞれの薄形状物体用クリーニング装置が相対的な前後関係を保持して薄形状物体の進行方向沿いに配置されていること
    を特徴とする薄形状物体用クリーニング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された薄形状物体用クリーニング装置とクリーンブースとを備えたものであること、および、
    クリーンブースが底面を開放されたものからなるとともに、そのクリーンブースの周壁が可撓性を有するシート状材料で形成されていること、および、
    薄形状物体用クリーニング装置の底面を除く周囲がクリーンブースで覆われており、かつ、薄形状物体用クリーニング装置を覆うクリーンブースの内部がそのクリーンブース外部よりも高圧に保持されるものであること、および、
    薄形状物体用クリーニング装置を覆うクリーンブースが、薄形状物体用クリーニング装置に設けられた支持部材を介して支持されていること、および、
    クリーンブースにおける周壁の下端部が薄形状物体用クリーニング装置の下端部よりも高位にあり、かつ、薄形状物体用クリーニング装置に設けられた支持部材で支持された当該クリーンブースが宙吊りされていること
    を特徴とするブース付きの薄形状物体用クリーニング装置。
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