JP2018051439A - クリーンローラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの変形、損傷、破損などの発生の抑制と、塵埃取ロールで取った塵埃の粘着テープロールへの粘着効率の向上との両立を図ること。【解決手段】この発明は、上粘着テープロール3において、上第1ガイド機構34と、上第1押圧機構35と、上第2ガイド機構36と、上第2押圧機構37とを備えるものである。この結果、この発明は、ワークの変形、損傷、破損などの発生の抑制と、塵埃取ロールで取った塵埃の粘着テープロールへの粘着効率の向上との両立を図ることができる。【選択図】 図2
Description
この発明は、ワークの表面に付着した塵埃を除去するクリーンローラ装置に関するものである。
従来のクリーンローラ装置には、たとえば、特許文献1に示すように、フレームに回転自在に支持されている粘着ラバーロールと粘着テープロールとを備えるものがある。このようなクリーンローラ装置は、粘着テープロールの両端の支持軸が、スライド回転軸受を介してフレームに対し上下方向にスライド可能に支持されていて、またスライド回転軸受には、加圧機構が設けられている。このクリーンローラ装置では、加圧機構を作動させて、スライド回転軸受、支持軸を介して粘着テープロールと粘着ラバーロールとの間の圧力、また、粘着ラバーロールを介して粘着ラバーロールと基板又はシートとの間の圧力を調整して、基板又はシートの表面に付着した塵埃を効率良く除去している。
ところで、従来のクリーンローラ装置においては、加圧機構の圧力が粘着テープロールの両端の支持軸に加わるので、粘着テープロールが変形する傾向にある。この粘着テープロールは、粘着テープロールの軸方向の長さが長くなればなる程、その中央側がワークから離れる方向(上下方向)に変形する。
このため、従来のクリーンローラ装置は、変形した粘着テープロールと粘着ラバーロールとの間において不均等な圧力分布が発生する場合がある。その不均等な圧力分布は、粘着ラバーロールと基板又はシートとの間にも作用し、それによって、粘着ラバーロールの塵埃を均一に除去できないことがある。
さらに、従来のクリーンローラ装置は、粘着ラバーロール、粘着テープロールなどのロールユニットをフレームから小さな力で簡単に引き出す手段が設けられていない。このため、従来のクリーンローラ装置は、ロールユニットをフレームから小さな力で簡単に引き出すことが困難である。
この発明が解決しようとする課題は、塵埃取ロール(いわゆる、ゴミ取ロール)で取った塵埃(いわゆる、ゴミ)を塵埃取ロールから粘着テープロールに効率良く粘着することができるクリーンローラ装置を提供することにある。
また、この発明が解決しようとする課題は、塵埃取ロールで取った塵埃を塵埃取ロールから粘着テープロールに効率良く粘着して、ワークの表面に付着した塵埃を効率良く除去することができるクリーンローラ装置を提供することにある。
さらに、この発明が解決しようとする課題は、ロールユニットをフレームから小さな力で簡単に引き出すことができるクリーンローラ装置を提供することにある。
この発明のクリーンローラ装置は、ワークの表面に付着した塵埃をワークの表面から取る塵埃取ロールと、塵埃取ロールで取った塵埃を塵埃取ロールから粘着する粘着テープロールをワークの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする第1ガイド機構と、粘着テープロールを第1ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて塵埃取ロールに押圧させる第1押圧機構と、塵埃取ロール、粘着テープロール、第1ガイド機構および第1押圧機構をワークの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする第2ガイド機構と、塵埃取ロール、粘着テープロール、第1ガイド機構および第1押圧機構を第2ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて、塵埃取ロールをワークの表面に、第1押圧機構による粘着テープロールの塵埃取ロールへの押圧力よりも小さく制御された押圧力で、押圧させる第2押圧機構と、を備える、ことを特徴とする。
この発明のクリーンローラ装置は、第1押圧機構が、第1ガイド機構に粘着テープロールと共に第1ガイド機構のガイド方向に移動可能にガイドされている押圧ロールと、押圧ロールを第1ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて粘着テープロールに押圧させる押圧アクチュエータと、を有する、ことが好ましい。
この発明のクリーンローラ装置は、押圧ロールが、押圧アクチュエータにより、粘着テープロールの中央部分を押圧する、ことが好ましい。
また、この発明のクリーンローラ装置は、粘着テープロールに当接する当接ロールを備える、ことを特徴とする。
この発明のクリーンローラ装置は、当接ロールが、粘着テープロールの中央部分に当接する、ことが好ましい。
この発明のクリーンローラ装置は、粘着テープロールおよび当接ロールをワークの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドするガイド機構と、当接ロールをガイド機構のガイド方向に沿って移動させて粘着テープロールに押圧させ、かつ、粘着テープロールをガイド機構のガイド方向に沿って移動させて塵埃取ロールに押圧させる押圧アクチュエータと、を備える、ことが好ましい。
さらに、この発明のクリーンローラ装置は、ワークを搬送する搬送ロールと、搬送ロール、塵埃取ロールおよび粘着テープロールが配置されているフレームと、を備え、搬送ロール、塵埃取ロール、粘着テープロールのうち少なくとも搬送ロールが、ロールユニットを構成し、ロールユニットとフレームとには、ロールユニットをフレームに対して搬送ロールの軸心方向もしくはほぼ軸心方向に移動可能にガイドするガイド機構と、てこによりロールユニットをフレームに対してガイド機構のガイド方向に沿って初期移動させる初期移動機構とが、設けられている、ことを特徴とする。
この発明のクリーンローラ装置は、初期移動機構が、ワークの搬送方向に配置されている第1レバーおよび第2レバーと、第1レバーの中間部をロールユニットのワークの搬送方向上流側に、ワークの搬送方向およびガイド機構のガイド方向に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付ける第1支点部材と、第2レバーの中間部をロールユニットのワークの搬送方向下流側に、ワークの搬送方向およびガイド機構のガイド方向に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付ける第2支点部材と、第1レバーの一端部と第2レバーの一端部とに、ワークの搬送方向およびガイド機構のガイド方向に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付けられている力点部材と、フレームのワークの搬送方向上流側に設けられていて、第1レバーの他端部が当接する第1作用点部材と、フレームのワークの搬送方向下流側に設けられていて、第2レバーの他端部が当接する第2作用点部材と、を有し、第1レバー、第2レバーのうち少なくともいずれか一方には、長孔が第1レバー、第2レバーのうち少なくともいずれか一方の長手方向に設けられていて、長孔には、力点部材が第1レバー、第2レバーのうち少なくともいずれか一方の長手方向に移動可能に嵌合されていて、力点部材と第1支点部材との間の距離が、第1支点部材と第1作用点部材との間の距離よりも長く、力点部材と第2支点部材との間の距離が、第2支点部材と第2作用点部材との間の距離よりも長い、ことが好ましい。
この発明のクリーンローラ装置は、塵埃取ロールで取った塵埃を塵埃取ロールから粘着テープロールに効率良く粘着することができる。また、この発明のクリーンローラ装置は、塵埃取ロールで取った塵埃を塵埃取ロールから粘着テープロールに効率良く粘着して、ワークの表面に付着した塵埃を効率良く除去することができる。さらに、この発明のクリーンローラ装置は、ロールユニットをフレームから小さな力で簡単に引き出すことができる。
以下、この発明にかかるクリーンローラ装置の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1の構成の説明)
図1〜図13は、この発明にかかるクリーンローラ装置の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかるワークWの表面に付着した塵埃を除去するためのクリーンローラ装置1の構成について説明する。なお、ワークWは、たとえば、電子部品が実装されている基板や液晶パネルなどの各種の基板、あるいは、基板の原料となるフィルム状の部材やシート状等である。なお、図1、図8〜図13において、符号「X」は、たとえば水平方向といったワークWを搬送する方向である。なお、搬送方向Xの上流側(図1において左側)を前側(正面側)とし、搬送方向Xの下流側(図1において右側)を後側(背面側)とする。また、図8〜図10、図12、図13において、符号「Y」は、ロールの軸心方向もしくはほぼ軸心方向(以下、「軸心方向」と称する)であり、搬送方向Xに対して垂直もしくはほぼ垂直である。また、図1、図8〜図11において、符号「Z」は、鉛直方向であり、搬送方向Xおよび軸心方向Yに対して垂直もしくはほぼ垂直となっている。
図1〜図13は、この発明にかかるクリーンローラ装置の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかるワークWの表面に付着した塵埃を除去するためのクリーンローラ装置1の構成について説明する。なお、ワークWは、たとえば、電子部品が実装されている基板や液晶パネルなどの各種の基板、あるいは、基板の原料となるフィルム状の部材やシート状等である。なお、図1、図8〜図13において、符号「X」は、たとえば水平方向といったワークWを搬送する方向である。なお、搬送方向Xの上流側(図1において左側)を前側(正面側)とし、搬送方向Xの下流側(図1において右側)を後側(背面側)とする。また、図8〜図10、図12、図13において、符号「Y」は、ロールの軸心方向もしくはほぼ軸心方向(以下、「軸心方向」と称する)であり、搬送方向Xに対して垂直もしくはほぼ垂直である。また、図1、図8〜図11において、符号「Z」は、鉛直方向であり、搬送方向Xおよび軸心方向Yに対して垂直もしくはほぼ垂直となっている。
(クリーンローラ装置1の説明)
クリーンローラ装置1は、フレーム2と、上ロールユニット3と、中ロールユニット4と、下ロールユニット5と、初期移動機構6と、を備える。クリーンローラ装置1は、フレーム2の内部に搬入されたワークWの表面に付着した塵埃を、上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5により除去する。
クリーンローラ装置1は、フレーム2と、上ロールユニット3と、中ロールユニット4と、下ロールユニット5と、初期移動機構6と、を備える。クリーンローラ装置1は、フレーム2の内部に搬入されたワークWの表面に付着した塵埃を、上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5により除去する。
(フレーム2の説明)
フレーム2は、図1、図11〜図13に示すように、この例では、金属製の支柱や金属製の板などの構造部材を組み合わせることで構成されている。フレーム2の前面側および後面側には、ワークWを搬入または搬出するための開口部がそれぞれ設けられている。フレーム2の左側面は、上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5を、フレーム2の内部から引き出すための開口部を有する。フレーム2の引き出し用の開口部には、引き出し用の開口部を開閉する開閉扉20が開閉可能に設けられている。
フレーム2は、図1、図11〜図13に示すように、この例では、金属製の支柱や金属製の板などの構造部材を組み合わせることで構成されている。フレーム2の前面側および後面側には、ワークWを搬入または搬出するための開口部がそれぞれ設けられている。フレーム2の左側面は、上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5を、フレーム2の内部から引き出すための開口部を有する。フレーム2の引き出し用の開口部には、引き出し用の開口部を開閉する開閉扉20が開閉可能に設けられている。
フレーム2の内部には、上ロールユニット3、中ロールユニット4、下ロールユニット5が、上、中、下の引き出しガイド機構23、24、25を介して、軸心方向Yに移動可能に収納されてかつ支持されている。上、中、下の引き出しガイド機構23、24、25は、フレーム2に軸心方向Yに敷設されている固定ガイドレールと、上ロールユニット3、中ロールユニット4、下ロールユニット5に軸心方向Yに敷設されている移動ガイドレールと、から構成されている。
上引き出しガイド機構23の固定ガイドレールは、フレーム2の前後両面の上部に上下2段にそれぞれ設けられている。上引き出しガイド機構23の移動ガイドレールは、上ロールユニット3の前後両面の上側と中側とにそれぞれ設けられている。また、中引き出しガイド機構24の固定ガイドレールは、フレーム2の前後両面の中部にそれぞれ設けられている。中引き出しガイド機構24の移動ガイドレールは、中ロールユニット4の前後両面にそれぞれ設けられている。また、下引き出しガイド機構25の固定ガイドレールは、フレーム2の前後両面の下部にそれぞれ設けられている。下引き出しガイド機構25の移動ガイドレールは、下ロールユニット5の前後両面にそれぞれ設けられている。
以上の上、中、下の引き出しガイド機構23、24、25は、上ロールユニット3、中ロールユニット4、下ロールユニット5がフレーム2に対して軸心方向Yへ移動するのを、ガイドするものである。
フレーム2と、上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5との間には、ストッパ機構(図示せず)が配置されている。このストッパ機構は、フレーム2の内部から引き出された上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5を、フレーム2内部に収納した時に、上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5がフレーム2内部の所定の位置に位置させるものである。
(中ロールユニット4の説明)
中ロールユニット4は、図9に示すように、中支持部材40と、2本の下塵埃取ロール41と、複数本の上搬送ロール42と、複数本の下搬送ロール43と、から構成されている。なお、図2、図3、図4においては、図面の簡略化のために、1本の下塵埃取ロール41を図示する。
中ロールユニット4は、図9に示すように、中支持部材40と、2本の下塵埃取ロール41と、複数本の上搬送ロール42と、複数本の下搬送ロール43と、から構成されている。なお、図2、図3、図4においては、図面の簡略化のために、1本の下塵埃取ロール41を図示する。
中支持部材40は、この例では、金属製の支柱や金属製の板などの構造部材を組み合わせることにより構成されている。中支持部材40の前後両側面には、中引き出しガイド機構24の移動ガイドレールが固定されている。中支持部材40の左右の垂直板部材には、2本の下塵埃取ロール41の左右両端部と、複数本の上搬送ロール42の左右両端部と、複数本の下搬送ロール43の左右両端部とが、それぞれ回転可能に取り付けられている。中支持部材40の左側端面には、引き出し用の取手45が設けられている(図11〜図13を参照)。
(下塵埃取ロール41の説明)
2本の下塵埃取ロール41は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。2本の下塵埃取ロール41は、回転軸と、ラバーロール体と、から構成されている。2本の下塵埃取ロール41は、ラバーロール体で、ワークWの下面に付着した塵埃を取る。
2本の下塵埃取ロール41は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。2本の下塵埃取ロール41は、回転軸と、ラバーロール体と、から構成されている。2本の下塵埃取ロール41は、ラバーロール体で、ワークWの下面に付着した塵埃を取る。
回転軸の両端部は、左右の垂直板部材に回転可能に支持されている。回転軸には、駆動モータの駆動力が駆動力伝達機構を介して伝達される。駆動力伝達機構は、この例では、非接触状態で駆動モータの駆動力を回転軸に伝達する磁気駆動力伝達機構である。磁気駆動力伝達機構は、磁気式(マグネット式)のカップリング部、磁気式のギアおよびギア輪列を有する。また、ラバーロール体は、回転軸の外側に軸心方向Yに所定の長さに亘って設けられている。ラバーロール体は、表面側に、たとえば、シリコンゴムなどの塵埃を取る性能に優れている材質から構成されている層が設けられ、ワークWの下面に付着した塵埃を効率良く取ることができる。
(上搬送ロール42、下搬送ロール43の説明)
複数本の上搬送ロール42と複数本の下搬送ロール43とは、鉛直方向ZにワークWの厚さ分の間隔を開けた状態かつ鉛直方向Zに対向した状態で配置されている。また、複数本の上搬送ロール42、複数本の下搬送ロール43は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。搬送方向Xに沿う下搬送ロール43と下塵埃取ロール41とが、交互に配置されている。
複数本の上搬送ロール42と複数本の下搬送ロール43とは、鉛直方向ZにワークWの厚さ分の間隔を開けた状態かつ鉛直方向Zに対向した状態で配置されている。また、複数本の上搬送ロール42、複数本の下搬送ロール43は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。搬送方向Xに沿う下搬送ロール43と下塵埃取ロール41とが、交互に配置されている。
上搬送ロール42および下搬送ロール43の回転軸の両端部は、左右の垂直板部材に回転可能に支持されている。この回転軸には、駆動モータの駆動力が、駆動力伝達機構44を介して伝達される。駆動力伝達機構44は、この例では、非接触状態で駆動モータの駆動力を回転軸に伝達する磁気駆動力伝達機構である。磁気駆動力伝達機構44は、磁気式(マグネット式)のカップリング部、磁気式のギアおよびギア輪列を有する。また、回転軸には、複数枚の回転搬送円板が所定の間隔を開けた状態で配置されている。複数枚の回転搬送円板は、ワークWの上面、下面に接触して、回転軸の回転力により、ワークWを搬送方向Xに搬送する。
(上ロールユニット3の説明)
上ロールユニット3は、図8に示すように、上支持部材30と、2本の上塵埃取ロール31と、2本の上粘着テープロール32と、2本の上当接ロール33と、2組の上第1ガイド機構34と、2個の上第1押圧機構35と、2組の上第2ガイド機構36と、2個の上第2押圧機構37と、から構成されている。
上ロールユニット3は、図8に示すように、上支持部材30と、2本の上塵埃取ロール31と、2本の上粘着テープロール32と、2本の上当接ロール33と、2組の上第1ガイド機構34と、2個の上第1押圧機構35と、2組の上第2ガイド機構36と、2個の上第2押圧機構37と、から構成されている。
なお、図2、図3、図4においては、図面の簡略化のために、1本の上塵埃取ロール31、1本の上粘着テープロール32、1本の上当接ロール33、1組の上第1ガイド機構34、1個の上第1押圧機構35、1組の上第2ガイド機構36および1個の上第2押圧機構37を図示する。上支持部材30は、この例では、金属製の支柱や金属製の板などの構造部材を組み合わせることにより構成されている。上支持部材30の前後両側面の上側と中側とには、上引き出しガイド機構23の移動ガイドレールがそれぞれ固定されている。
(上第2ガイド機構36の説明)
上第2ガイド機構36は、固定ガイド部360と、移動ガイド部361と、から構成されている。固定ガイド部360は、上支持部材30に固定されている。移動ガイド部361は、固定ガイド部360に鉛直方向Z、すなわち、ワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能に設けられている。
上第2ガイド機構36は、固定ガイド部360と、移動ガイド部361と、から構成されている。固定ガイド部360は、上支持部材30に固定されている。移動ガイド部361は、固定ガイド部360に鉛直方向Z、すなわち、ワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能に設けられている。
固定ガイド部360は、上支持部材30と兼用するものであっても良い。移動ガイド部361には、上塵埃取ロール31、上粘着テープロール32、上当接ロール33、上第1ガイド機構34および上第1押圧機構35が装備されている。この結果、上第2ガイド機構36は、上塵埃取ロール31、上粘着テープロール32、上当接ロール33、上第1ガイド機構34および上第1押圧機構35を、鉛直方向Zに移動可能にガイドする。
(上第2押圧機構37の説明)
上第2押圧機構37は、上第2ガイド機構36の固定ガイド部360と移動ガイド部361との間に介在されている。上第2押圧機構37は、たとえばアクチュエータの一種であるエアシリンダであり、固定ガイド部360の軸心方向Yの中央もしくはほぼ中央に配置されている(図6参照)。上第2押圧機構37は、図示しない制御装置により制御される。
上第2押圧機構37は、上第2ガイド機構36の固定ガイド部360と移動ガイド部361との間に介在されている。上第2押圧機構37は、たとえばアクチュエータの一種であるエアシリンダであり、固定ガイド部360の軸心方向Yの中央もしくはほぼ中央に配置されている(図6参照)。上第2押圧機構37は、図示しない制御装置により制御される。
(上第1ガイド機構34の説明)
上第1ガイド機構34は、固定ガイド部340と、上移動ガイド部341と、下移動ガイド部342と、から構成されている。固定ガイド部340は、上第2ガイド機構36の移動ガイド部361に固定されている。上移動ガイド部341および下移動ガイド部342は、固定ガイド部340に鉛直方向Z、すなわち、ワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能に設けられている。
上第1ガイド機構34は、固定ガイド部340と、上移動ガイド部341と、下移動ガイド部342と、から構成されている。固定ガイド部340は、上第2ガイド機構36の移動ガイド部361に固定されている。上移動ガイド部341および下移動ガイド部342は、固定ガイド部340に鉛直方向Z、すなわち、ワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能に設けられている。
固定ガイド部340は、上第2ガイド機構36の移動ガイド部361と兼用するものであっても良い。上移動ガイド部341には、上当接ロール33が装備されている。下移動ガイド部342には、上粘着テープロール32が装備されている。この結果、上第1ガイド機構34は、上粘着テープロール32と上当接ロール33とを、鉛直方向Zに移動可能にガイドする。なお、上粘着テープロール32は、ワークWの塵埃除去作業が行われていない時には、上塵埃取ロール31に当接していない。
(上第1押圧機構35の説明)
上第1押圧機構35は、この例では、押圧ロールと、押圧アクチュエータ350と、を有する。押圧ロールは、この例では、上当接ロール33であり、この上当接ロール33は、前記の通り、上粘着テープロール32と共に上第1ガイド機構34のガイド方向、すなわち、鉛直方向Zに移動可能にガイドされている。また、押圧アクチュエータ350は、上第1ガイド機構34の固定ガイド部340と上移動ガイド部341との間に介在されている。押圧アクチュエータ350は、軸心方向Yの左右両端部にそれぞれ配置されている。押圧アクチュエータ350は、たとえばアクチュエータの一種であるエアシリンダであり、上第1ガイド機構34の固定ガイド部340に固定されている(図6参照)。上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350は、上第2押圧機構37と同様に、図示しない制御装置により制御される。すなわち、上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350の押圧力と上第2押圧機構37の押圧力とは、上塵埃取ロール31のワークWへの押圧力が上粘着テープロール32の上塵埃取ロール31への押圧力よりも小さくなるように、制御装置により制御される。
上第1押圧機構35は、この例では、押圧ロールと、押圧アクチュエータ350と、を有する。押圧ロールは、この例では、上当接ロール33であり、この上当接ロール33は、前記の通り、上粘着テープロール32と共に上第1ガイド機構34のガイド方向、すなわち、鉛直方向Zに移動可能にガイドされている。また、押圧アクチュエータ350は、上第1ガイド機構34の固定ガイド部340と上移動ガイド部341との間に介在されている。押圧アクチュエータ350は、軸心方向Yの左右両端部にそれぞれ配置されている。押圧アクチュエータ350は、たとえばアクチュエータの一種であるエアシリンダであり、上第1ガイド機構34の固定ガイド部340に固定されている(図6参照)。上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350は、上第2押圧機構37と同様に、図示しない制御装置により制御される。すなわち、上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350の押圧力と上第2押圧機構37の押圧力とは、上塵埃取ロール31のワークWへの押圧力が上粘着テープロール32の上塵埃取ロール31への押圧力よりも小さくなるように、制御装置により制御される。
(上塵埃取ロール31の説明)
2本の上塵埃取ロール31は、前記の2本の下塵埃取ロール41と同様もしくはほぼ同様に、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。なお、2本の上塵埃取ロール31の構成および配置は、上述した2本の下塵埃取ロール41と同様であるので、その説明を省略するが、この上塵埃取ロール31の回転時の両端側が、上第2ガイド機構36の移動ガイド部361に移動可能に支持されている点で相違している。
2本の上塵埃取ロール31は、前記の2本の下塵埃取ロール41と同様もしくはほぼ同様に、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。なお、2本の上塵埃取ロール31の構成および配置は、上述した2本の下塵埃取ロール41と同様であるので、その説明を省略するが、この上塵埃取ロール31の回転時の両端側が、上第2ガイド機構36の移動ガイド部361に移動可能に支持されている点で相違している。
(上粘着テープロール32の説明)
2本の上粘着テープロール32は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。上粘着テープロール32は、図8に示すように、テープロール体320と、ホルダ321と、回転軸と、から構成されている。2本の上粘着テープロール32は、テープロール体320で、上塵埃取ロール31で取った塵埃を上塵埃取ロール31から粘着(粘着転写)する。テープロール体320は、巻き芯筒に粘着テープを多数枚巻回して構成されている。粘着テープは、巻回しの外側が粘着面となっていて、この粘着面が上塵埃取ロール31のラバーロール体で取った塵埃を粘着するものである。この粘着面の塵埃に対する粘着力は、ラバーロール体の塵埃に対する取る力よりも大きい。粘着テープは、例えば、紙やプラスチックなどの基材に、例えば、ゴム系やアクリル系などの粘着剤を塗布して粘着剤層を形成することにより構成されている。また、ホルダ321は、円板形状をなしていて、テープロール体320の巻き芯筒の両端中に着脱可能に嵌入される。また、回転軸は、ホルダ321の中心に固定されている。テープロール体320の両端の回転軸は、上第1ガイド機構34の下移動ガイド部342に回転可能に支持されている。
2本の上粘着テープロール32は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。上粘着テープロール32は、図8に示すように、テープロール体320と、ホルダ321と、回転軸と、から構成されている。2本の上粘着テープロール32は、テープロール体320で、上塵埃取ロール31で取った塵埃を上塵埃取ロール31から粘着(粘着転写)する。テープロール体320は、巻き芯筒に粘着テープを多数枚巻回して構成されている。粘着テープは、巻回しの外側が粘着面となっていて、この粘着面が上塵埃取ロール31のラバーロール体で取った塵埃を粘着するものである。この粘着面の塵埃に対する粘着力は、ラバーロール体の塵埃に対する取る力よりも大きい。粘着テープは、例えば、紙やプラスチックなどの基材に、例えば、ゴム系やアクリル系などの粘着剤を塗布して粘着剤層を形成することにより構成されている。また、ホルダ321は、円板形状をなしていて、テープロール体320の巻き芯筒の両端中に着脱可能に嵌入される。また、回転軸は、ホルダ321の中心に固定されている。テープロール体320の両端の回転軸は、上第1ガイド機構34の下移動ガイド部342に回転可能に支持されている。
(上当接ロール33の説明)
2本の上当接ロール33は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。それぞれの上当接ロール33は、回転軸と、ロール体と、から構成され、ロール体で、それぞれの上粘着テープロール32の中央部分に当接する。この回転軸の両端部は、上第1ガイド機構34の上移動ガイド部341に回転可能に支持されている。また、ロール体は、回転軸の外側に軸心方向Yに所定の長さに亘って設けられている。ロール体は、上粘着テープロール32に当接して、上粘着テープロール32を鉛直方向Zに上から下に押し下げる(押圧する)。なお、ロール体は、ワークWに接触しないことから、塵埃を取る機能がない。
2本の上当接ロール33は、搬送方向Xに所定の間隔を開けた状態で配置されている。それぞれの上当接ロール33は、回転軸と、ロール体と、から構成され、ロール体で、それぞれの上粘着テープロール32の中央部分に当接する。この回転軸の両端部は、上第1ガイド機構34の上移動ガイド部341に回転可能に支持されている。また、ロール体は、回転軸の外側に軸心方向Yに所定の長さに亘って設けられている。ロール体は、上粘着テープロール32に当接して、上粘着テープロール32を鉛直方向Zに上から下に押し下げる(押圧する)。なお、ロール体は、ワークWに接触しないことから、塵埃を取る機能がない。
(下ロールユニット5の説明)
下ロールユニット5は、図10に示すように、下支持部材50と、2本の下粘着テープロール52と、2本の下当接ロール53と、2組の下ガイド機構54と、2個の下押圧機構55と、から構成されている。なお、図2、図3、図4においては、図面の簡略化のために、1本の下粘着テープロール52、1本の下当接ロール53、1組の下ガイド機構54、1個の下押圧機構55を図示する。なお、下支持部材50は上支持部材30と同様の構成であり、下粘着テープロール52は上粘着テープロール32と同様の構成であるので、その説明を省略する。
下ロールユニット5は、図10に示すように、下支持部材50と、2本の下粘着テープロール52と、2本の下当接ロール53と、2組の下ガイド機構54と、2個の下押圧機構55と、から構成されている。なお、図2、図3、図4においては、図面の簡略化のために、1本の下粘着テープロール52、1本の下当接ロール53、1組の下ガイド機構54、1個の下押圧機構55を図示する。なお、下支持部材50は上支持部材30と同様の構成であり、下粘着テープロール52は上粘着テープロール32と同様の構成であるので、その説明を省略する。
(下ガイド機構54の説明)
下ガイド機構54は、固定ガイド部540と、上移動ガイド部541と、下移動ガイド部542と、から構成されている。固定ガイド部540は、下支持部材50に固定されている。上移動ガイド部541および下移動ガイド部542は、固定ガイド部540に鉛直方向Z、すなわち、ワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能に設けられている。
下ガイド機構54は、固定ガイド部540と、上移動ガイド部541と、下移動ガイド部542と、から構成されている。固定ガイド部540は、下支持部材50に固定されている。上移動ガイド部541および下移動ガイド部542は、固定ガイド部540に鉛直方向Z、すなわち、ワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能に設けられている。
固定ガイド部540は、下支持部材50と兼用するものであっても良い。上移動ガイド部541には、下粘着テープロール52が装備されている。下移動ガイド部542には、下当接ロール53が装備されている。この結果、下ガイド機構54は、下粘着テープロール52と下当接ロール53とを、鉛直方向Zに移動可能にガイドする。なお、下粘着テープロール52は、ワークWの塵埃除去作業が行われていない時には、下当接ロール53に当接していない。
(下押圧機構55の説明)
下押圧機構55は、下ガイド機構54の固定ガイド部540と下移動ガイド部542との間に介在されている。なお、下押圧機構55の構成および配置は、上述した第1押圧機構35と同様であるので、その説明を省略する。また、下当接ロール53は、上述した上当接ロール33と同様の構成であるので、その説明を省略する。
下押圧機構55は、下ガイド機構54の固定ガイド部540と下移動ガイド部542との間に介在されている。なお、下押圧機構55の構成および配置は、上述した第1押圧機構35と同様であるので、その説明を省略する。また、下当接ロール53は、上述した上当接ロール33と同様の構成であるので、その説明を省略する。
(初期移動機構6の説明)
初期移動機構6は、図9、図11〜図13に示すように、フレーム2と中ロールユニット4とに設けられている。初期移動機構6は、てこ(てこの原理)により中ロールユニット4をフレーム2に対して中引き出しガイド機構24のガイド方向、すなわち、軸心方向Yに沿って右側から左側に初期移動させるものである。初期移動機構6は、フレーム2および中ロールユニット4の左側面側、すなわち、開閉扉20側に配置されている。初期移動機構6は、第1レバー61、第2レバー62、第1支点部材63、第2支点部材64、力点部材60、第1作用点部材65および第2作用点部材66を有する。図12に示すように、第1レバー61および第2レバー62は、ワークWの搬送方向Xに配置されている。すなわち、第1レバー61は、ワークWの搬送方向X上流側(前側)に配置されている。一方、第2レバー62は、ワークWの搬送方向X下流側(後側)に配置されている。
初期移動機構6は、図9、図11〜図13に示すように、フレーム2と中ロールユニット4とに設けられている。初期移動機構6は、てこ(てこの原理)により中ロールユニット4をフレーム2に対して中引き出しガイド機構24のガイド方向、すなわち、軸心方向Yに沿って右側から左側に初期移動させるものである。初期移動機構6は、フレーム2および中ロールユニット4の左側面側、すなわち、開閉扉20側に配置されている。初期移動機構6は、第1レバー61、第2レバー62、第1支点部材63、第2支点部材64、力点部材60、第1作用点部材65および第2作用点部材66を有する。図12に示すように、第1レバー61および第2レバー62は、ワークWの搬送方向Xに配置されている。すなわち、第1レバー61は、ワークWの搬送方向X上流側(前側)に配置されている。一方、第2レバー62は、ワークWの搬送方向X下流側(後側)に配置されている。
第1レバー61の中間部は、中支持部材40の前側に、第1支点部材63により、ワークWの搬送方向Xおよび中引き出しガイド機構24のガイド方向(軸心方向Y)に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付けられている。一方、第2レバー62の中間部は、中支持部材40の後側に、第2支点部材64により、ワークWの搬送方向Xおよび中引き出しガイド機構24のガイド方向(軸心方向Y)に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付けられている。
第1レバー61の一端部と第2レバー62の一端部とには、力点部材60がワークWの搬送方向Xおよび中引き出しガイド機構24のガイド方向(軸心方向Y)に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付けられている。力点部材60は、この例では、操作レバーである。力点部材60の下端は、ピン形状をなす。力点部材60の下端のピン形状の軸は、鉛直方向Zと平行もしくはほぼ平行である。
フレーム2の前側には、第1作用点部材65がブラケットを介して設けられている。第1作用点部材65には、第1レバー61の他端部が当接する。フレーム2の後側には、第2作用点部材66がブラケットを介して設けられている。第2作用点部材66には、第2レバー62の他端部が当接する。
第1支点部材63、第2支点部材64、第1作用点部材65および第2作用点部材66は、ピン形状をなす。ピン形状の第1支点部材63、第2支点部材64、第1作用点部材65および第2作用点部材66の軸は、鉛直方向Zと平行もしくはほぼ平行である。また、第1レバー61の一端部には、長孔67が第1レバー61の長手方向に設けられている。第1レバー61の長孔67には、力点部材60の下端が第1レバー61の長手方向に移動可能に嵌合されている。また、第2レバー62の一端部には、円形孔が設けられている。第2レバー62の円形孔には、力点部材60の下端が回転可能に嵌合されている。
力点部材60と第1支点部材63との間の距離Aは、第1支点部材63と第1作用点部材65との間の距離Bよりも長い。また、力点部材60と第2支点部材64との間の距離Aは、第2支点部材64と第2作用点部材66との間の距離Bよりも長い。たとえば、A:B≒3.5:1である。
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
この実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
図2、図5は、初期状態を示す。まず、上ロールユニット3において、制御装置の制御により、上第2押圧機構37のロッドを、図2、図5中の矢印方向に伸長させると、移動ガイド部361が、固定ガイド部360(上支持部材30と兼用である)に対して、図2、図5中の矢印方向に、押し下げられる。すると、上塵埃取ロール31、上粘着テープロール32、上当接ロール33、上第1ガイド機構34および上第1押圧機構35も、固定ガイド部360に対して、図2、図5中の矢印方向に押し下げられる。そして、上塵埃取ロール31が所定の位置に達した時点で、上第2押圧機構37のロッドの伸長を止めることで、図3、図4、図6、図7に示すように、上塵埃取ロール31と下塵埃取ロール41との間には、ワークWの厚さと同等もしくはほぼ同等の隙間が形成される。なお、この隙間は、小さいので、図3、図4、図6、図7においては、上塵埃取ロール31と下塵埃取ロール41とが接しているように図示されている。
なお、下ロールユニット5においても同様の動作を行い、下当接ロール53が下粘着テープロール52に当接し、さらに、下粘着テープロール52が下塵埃取ロール41に当接した時点で、下押圧機構55のロッドの伸長を止める。すると、図3、図6に示すように、下当接ロール53が下粘着テープロール52の中間部分に、さらに下粘着テープロール52が下塵埃取ロール41に、それぞれ所定の押圧力で当接する。
次に、図3、図6に示す状態において、制御装置の制御により、押圧アクチュエータ350のロッドを、図3、図6中の矢印方向に、伸長させる。すると、上第1ガイド機構34の上移動ガイド部341が、固定ガイド部340(上第2ガイド機構36の移動ガイド部361と兼用である)に対して、図3、図6中の矢印方向に、押し下げられる。これに伴って、上移動ガイド部341に装備されている上当接ロール33(上第1押圧機構35の押圧ロールと兼用である)も、固定ガイド部340に対して、図3、図6中の矢印方向に、押し下げられる。これにより、図4、図7に示すように、上当接ロール33が上粘着テープロール32に当接する。
さらに、制御装置の制御により、上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350のロッドを、図4、図7中の矢印方向に伸長させる。すると、上当接ロール33がさらに押し下げられて、この上当接ロール33が当接している上粘着テープロール32も、下移動ガイド部342を伴って、固定ガイド部340に対して、図4、図7中の矢印方向に押し下げられる。この結果、図4、図7に示すように、上当接ロール33が上粘着テープロール32の中間部分に所定の押圧力で当接し、さらに上粘着テープロール32が上塵埃取ロール31に所定の押圧力で当接する。この時点で、上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350のロッドの伸長を止め、ワークWの塵埃除去作業の準備が完了する。
すなわち、上塵埃取ロール31と下塵埃取ロール41との間には、ワークWの厚さと同等もしくはほぼ同等の隙間が形成されている。また、上塵埃取ロール31には、上粘着テープロール32が所定の押圧力で当接し、下塵埃取ロール41には、下粘着テープロール52が所定の押圧力で当接している。また、上粘着テープロール32の中間部分には、上当接ロール33が所定の押圧力で当接し、下粘着テープロール52の中間部分には、下当接ロール53が所定の押圧力で当接している。
ここで、上ロールユニット3において、上塵埃取ロール31のワークWへの押圧力は、上粘着テープロール32の上塵埃取ロール31への押圧力よりも小さく制御された押圧力である。すなわち、上第2押圧機構37の押圧力と上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350の押圧力とは、制御装置により制御される。
そして、ワークWを、搬入手段を介して、クリーンローラ装置1に搬入させると、上塵埃取ロール31と下塵埃取ロール41とは、ワークWの上面と下面との2つの表面上を、回転しながら当接して、ワークWの表面に付着している塵埃を取る。これにより、ワークWの上面と下面との2つの表面に付着している塵埃は、除去される。一方、上塵埃取ロール31と下塵埃取ロール41とで取られた塵埃は、上塵埃取ロール31と下塵埃取ロール41とに所定の押圧力で当接している上粘着テープロール32と下粘着テープロール52とに粘着される。
以上のようにして、ワークWの上面と下面との2つの表面に付着している塵埃は、上ロールユニット3、中ロールユニット4および下ロールユニット5により除去される。塵埃が除去されたワークWは、搬出手段を介して、クリーンローラ装置1から外部に搬出される。これにより、ワークWの塵埃除去作業が完了する。
ここで、上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に塵埃がある程度粘着された時点で、テープロール体320、520の粘着テープのうち、塵埃が粘着された粘着テープを切り取る。これにより、テープロール体320、520の粘着テープは、塵埃が粘着されていない新しいものとなり、上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41で取った塵埃を粘着することができる。
なお、塵埃が粘着された粘着テープを切り取る場合は、ワークWの塵埃除去作業を一旦中断させて、開閉扉20を開いて、フレーム2内部から上ロールユニット3、下ロールユニット5を引き出す。この場合においては、伸長状態(図4、図7に示す状態)にある上第2押圧機構37のロッド、押圧アクチュエータ350のロッド、下押圧機構55のロッドを短縮させて、各ロール(すなわち、上当接ロール33、上粘着テープロール32、上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41、下粘着テープロール52、下当接ロール53)を、初期状態とする。そして、粘着テープの切取が完了した時点で、上ロールユニット3、下ロールユニット5をフレーム2内部に収納させて、開閉扉20を閉じる。このとき、上ロールユニット3、下ロールユニット5は、ストッパ機構により、所定の位置に位置する。
ここで、初期移動機構6による中ロールユニット4の引き出し操作について図12、図13を参照して説明する。まず、操作レバーである力点部材60を、握って、図12中の矢印方向に引く。すると、第1レバー61の一端部、第2レバー62の一端部が、第1支点部材63、第2支点部材64を中心として、図12中の矢印方向に回動する。すなわち、第1レバー61の一端部は、第1支点部材63を中心として、時計方向に回動し、第2レバー62の一端部は、第2支点部材64を中心として、反時計方向に回動する。
これにより、第1レバー61および第2レバー62の他端部が、第1作用点部材65、第2作用点部材66に当接する。この結果、てこの原理により、小さい力で、中ロールユニット4がフレーム2の内部から、図13中の矢印方向に、若干引き出される。すなわち、初期移動機構6のてこの原理により、小さい力で、相互に磁気吸引力が作用している磁気駆動力伝達機構44の駆動側磁気部材(駆動モータに連結されている部材)から従動側磁気部材(中ロールユニット4に取り付けられている部材)を引き離すことができる。また、初期移動機構6の操作により、中ロールユニット4をフレーム2の内部から若干引き出した時点で、中ロールユニット4の取手45を握って、中ロールユニット4をフレーム2の内部から引き出す。
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、上ロールユニット3において、上粘着テープロール32をワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする上第1ガイド機構34と、上粘着テープロール32を上第1ガイド機構34のガイド方向に沿って移動させて上塵埃取ロール31に押圧させる上第1押圧機構35と、上塵埃取ロール31、上粘着テープロール32、上第1ガイド機構34および上第1押圧機構35をワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする上第2ガイド機構36と、上塵埃取ロール31、上粘着テープロール32、上第1ガイド機構34および上第1押圧機構35を上第2ガイド機構36のガイド方向に沿って移動させて、上塵埃取ロール31をワークWの表面に押圧させる上第2押圧機構37と、を備える。
このため、上ロールユニット3においては、上塵埃取ロール31のワークWへの押圧力が、上粘着テープロール32の上塵埃取ロール31への押圧力よりも小さく制御された押圧力である。すなわち、上第2押圧機構37の押圧力および上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350の押圧力が、制御装置により制御される。そのため、上塵埃取ロール31のワークWへの押圧力が、上粘着テープロール32の上塵埃取ロール31への押圧力よりも小さいので、ワークWへの負担を軽減することができる。一方、上粘着テープロール32の上塵埃取ロール31への押圧力が上塵埃取ロール31のワークWへの押圧力よりも大きいので、上塵埃取ロール31で取った塵埃を上粘着テープロール32に確実に粘着することができる。これにより、従来のクリーンローラ装置と比較して、上ロールユニット3における上塵埃取ロール31で取った塵埃の上粘着テープロール32への粘着効率の向上を図ることができる。しかも、この上ロールユニット3における上塵埃取ロール31で取った塵埃の上粘着テープロール32への粘着効率の向上と、ワークWの変形、損傷、破損などの発生の抑制との両立を図ることができる。
しかも、上述のように押圧力を制御装置により制御する機構のため、従来のクリーンローラ装置のように、加圧機構と粘着テープロールとの間、粘着テープロールと粘着ラバーロールとの間、および上粘着ラバーロールと下粘着ラバーロールとの間に、緩衝機構を設ける必要がない。したがって、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、従来のクリーンローラ装置と比較して、安価に提供することができる。その上、緩衝機構において新たな塵埃が発生してワークWの2つの表面に付着することを防ぐことができる。これにより、ワークWの2つの表面から塵埃を確実に除去することができる。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、上ロールユニット3において、上第1押圧機構35が、上第1ガイド機構34に上粘着テープロール32と共に上第1ガイド機構34のガイド方向に移動可能にガイドされている押圧ロールとしての上当接ロール33と、押圧ロールとしての上当接ロール33を上第1ガイド機構34のガイド方向に沿って移動させて上粘着テープロール32に押圧させる押圧アクチュエータ350と、を有している。このため、押圧アクチュエータ350の押圧力が上当接ロール33を介して上粘着テープロール32に加わるので、従来のクリーンローラ装置と比較して、上粘着テープロール32の変形を抑制することができる。この結果、上ロールユニット3における上塵埃取ロール31で取った塵埃の上粘着テープロール32への粘着効率を確実に向上させることができる。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、上ロールユニット3において、押圧ロールとしての上当接ロール33が、押圧アクチュエータ350により、上粘着テープロール32の中央部分を押圧する。このため、従来のクリーンローラ装置と比較して、上粘着テープロール32の変形をさらに抑制することができる。この結果、上ロールユニット3における上塵埃取ロール31で取った塵埃の上粘着テープロール32への粘着効率をさらに確実に向上させることができる。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、上ロールユニット3、下ロールユニット5において、上当接ロール33、下当接ロール53が上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に当接する。このため、従来のクリーンローラ装置と比較して、上粘着テープロール32、下粘着テープロール52の変形を抑制することができる。この結果、上ロールユニット3、下ロールユニット5において、上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41で取った塵埃を上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に効率良く粘着して、ワークWの2つの表面に付着した塵埃を効率良く除去することができる。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、上ロールユニット3、下ロールユニット5において、上当接ロール33、下当接ロール53が上粘着テープロール32の中央部分、下粘着テープロール52の中央部分に当接する。このため、従来のクリーンローラ装置と比較して、上粘着テープロール32の変形をさらに抑制することができる。この結果、上ロールユニット3、下ロールユニット5において、上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41で取った塵埃を上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に確実に効率良く粘着して、ワークWの2つの表面に付着した塵埃を確実に効率良く除去することができる。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、上ロールユニット3において、上粘着テープロール32および上当接ロール33をワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする上第1ガイド機構34と、上当接ロール33を上第1ガイド機構34のガイド方向に沿って移動させて上粘着テープロール32に押圧させ、かつ、上粘着テープロール32を上第1ガイド機構34のガイド方向に沿って移動させて上塵埃取ロール31に押圧させる上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350と、を備えている。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、下ロールユニット5において、下粘着テープロール52および下当接ロール53をワークWの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする下ガイド機構54と、下当接ロール53を下ガイド機構54のガイド方向に沿って移動させて下粘着テープロール52に押圧させ、かつ、下粘着テープロール52を下ガイド機構54のガイド方向に沿って移動させて下塵埃取ロール41に押圧させる下押圧機構55と、を備えている。
このため、上第1押圧機構35の押圧アクチュエータ350、下押圧機構55の押圧力が上当接ロール33、下当接ロール53を介して上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に加わる。これにより、従来のクリーンローラ装置と比較して、上粘着テープロール32、下粘着テープロール52の変形をさらに抑制することができる。この結果、上ロールユニット3、下ロールユニット5において、上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41で取った塵埃を上粘着テープロール32、下粘着テープロール52にさらに確実に効率良く粘着して、ワークWの2つの表面に付着した塵埃をさらに確実に効率良く除去することができる。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、中ロールユニット4において、上搬送ロール42、下搬送ロール43が、中ロールユニット4を構成し、中ロールユニット4とフレーム2とには、中ロールユニット4をフレーム2に対して上搬送ロール42、下搬送ロール43の軸心方向Yもしくはほぼ軸心方向Yに移動可能にガイドする中引き出しガイド機構24と、てこにより中ロールユニット4をフレーム2に対して中引き出しガイド機構24のガイド方向に沿って初期移動させる初期移動機構6とが、設けられている。このため、従来のクリーンローラ装置と比較して、中ロールユニット4をフレーム2から小さな力で簡単に引き出すことができる。しかも、駆動力伝達機構として、磁気駆動力伝達機構44を使用しても、初期移動機構6のてこの原理により、相互に磁気吸引力が作用している磁気駆動力伝達機構44の駆動側磁気部材(駆動モータに連結されている部材)から従動側磁気部材(中ロールユニット4に取り付けられている部材)を小さな力で簡単に引き離すことができる。すなわち、中ロールユニット4をフレーム2から小さな力で簡単に引き出すことができる。
また、本実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、初期移動機構6が、第1レバー61、第2レバー62、第1支点部材63、第2支点部材64、力点部材60、第1作用点部材65および第2作用点部材66を有し、第1レバー61に長孔67が第1レバー61の長手方向に設けられていて、長孔67には力点部材60が第1レバー61の長手方向に移動可能に嵌合されていて、力点部材60と第1支点部材63との間の距離Aが、第1支点部材63と第1作用点部材65との間の距離Bよりも長く、力点部材60と第2支点部材64との間の距離Aが、第2支点部材64と第2作用点部材66との間の距離Bよりも長い。このため、従来のクリーンローラ装置と比較して、中ロールユニット4をフレーム2から小さな力でさらに簡単に引き出すことができる。
(実施形態2の説明)
図14は、この発明にかかるクリーンローラ装置の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかるクリーンローラ装置1Aについて説明する。前記の実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、例えば、図2〜図4に示すように、1本の上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に対して、1本の上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41を備えるものである。これに対して、この実施形態2にかかるクリーンローラ装置1Aは、1本の上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に対して、2本の上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41を備えるものである。
図14は、この発明にかかるクリーンローラ装置の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかるクリーンローラ装置1Aについて説明する。前記の実施形態1にかかるクリーンローラ装置1は、例えば、図2〜図4に示すように、1本の上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に対して、1本の上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41を備えるものである。これに対して、この実施形態2にかかるクリーンローラ装置1Aは、1本の上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に対して、2本の上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41を備えるものである。
この実施形態2にかかるクリーンローラ装置1Aは、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1にかかるクリーンローラ装置1と同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施形態2にかかるクリーンローラ装置1Aは、1本の上粘着テープロール32、下粘着テープロール52に対して、2本の上塵埃取ロール31、下塵埃取ロール41を備えるものであるから、ワークWの表面に付着した塵埃をさらに効率良く除去することができる。
なお、この実施形態2にかかるクリーンローラ装置1Aは、図14に示す装置を、1つ備えるものでも良く、複数備えるものでも良い。また、前記の実施形態1にかかるクリーンローラ装置1も、同様に、図2〜図4に示す装置を、1つ備えるものでも良く、複数備えるものでも良い。ここで、図2〜図4に示す装置を2つ備えたものは、前記の実施形態1中の図1、図8、図10に示すものである。
(実施形態1、2以外の例の説明)
なお、前記の実施形態1、2においては、下ロールユニット5が、下ガイド機構54と、下押圧機構55と、を備える例について説明するものである。しかしながら、この発明においては、下ロールユニット5が、上ロールユニット3と同様に、第1ガイド機構、第1押圧機構、第2ガイド機構および第2押圧機構を備えるものであっても良い。
なお、前記の実施形態1、2においては、下ロールユニット5が、下ガイド機構54と、下押圧機構55と、を備える例について説明するものである。しかしながら、この発明においては、下ロールユニット5が、上ロールユニット3と同様に、第1ガイド機構、第1押圧機構、第2ガイド機構および第2押圧機構を備えるものであっても良い。
また、前記の実施形態1、2においては、上ロールユニット3が上第1ガイド機構34、上第1押圧機構35、上第2ガイド機構36および上第2押圧機構37を備えるものである。しかしながら、この発明においては、上ロールユニット3が下ロールユニット5と同様にガイド機構と、押圧機構と、を備えるものであっても良い。すなわち、第2ガイド機構および第2押圧機構は、上ロールユニット3と下ロールユニット5のうち少なくともいずれか一方に備えるものであれば良い。
さらに、前記の実施形態1、2においては、駆動力伝達機構44として、非接触状態で駆動モータの駆動力を回転軸に伝達する磁気駆動力伝達機構44を使用するものである。しかしながら、この発明においては、駆動力伝達機構として、磁気駆動力伝達機構以外の駆動力伝達機構、たとえば、歯車式(機械式)のギアやベルトなどから構成されている駆動力伝達機構を使用しても良い。
さらにまた、前記の実施形態1、2においては、上当接ロール33、下当接ロール53は、1本で、上粘着テープロール32、下粘着テープロール52の中央部分に当接するものである。しかしながら、この発明においては、上当接ロール33、下当接ロール53が、複数本であっても良いし、また、上粘着テープロール32、下粘着テープロール52の両端部分あるいは軸心方向Yに全体に亘って当接するものであっても良いし、さらに、上ロールユニット3、下ロールユニット5のいずれか一方に設けるものであっても良い。
さらにまた、前記の実施形態1、2においては、上ロールユニット3、中ロールユニット4、下ロールユニット5が、フレーム2に、上、中、下の引き出しガイド機構23、24、25を介して、個別に、軸心方向Yに移動可能にガイドされている。しかしながら、この発明においては、上ロールユニット3と中ロールユニット4とが一体で、中ロールユニット4と下ロールユニット5とが一体で、あるいは、上ロールユニット3と中ロールユニット4と下ロールユニット5とが一体で、ガイド機構を介して、ガイドされるものであっても良い。
さらにまた、前記の実施形態1、2においては、初期移動機構6を中ロールユニット4とフレーム2とに設けるものである。しかしながら、この発明においては、初期移動機構6を、上ロールユニット3とフレーム2とに、また、下ロールユニット5とフレーム2とに、設けても良い。
さらにまた、前記の実施形態1、2においては、初期移動機構6の第1レバー61の一端部に長孔67を設けたものである。しかしながら、この発明においては、第2レバー62の一端部に長孔67を設けたものであっても良いし、第1レバー61の一端部と第2レバー62の一端部とにそれぞれ長孔67を設けたものであっても良い。
なお、この発明は、前記の実施形態1、2により限定されるものではない。
1、1A…クリーンローラ装置、2…フレーム、20…開閉扉、23…上引き出しガイド機構、24…中引き出しガイド機構、25…下引き出しガイド機構、3…上ロールユニット、30…上支持部材、31…上塵埃取ロール、32…上粘着テープロール、320…テープロール体、321…ホルダ、33…上当接ロール(押圧ロール)、34…上第1ガイド機構、340…固定ガイド部、341…上移動ガイド部、342…下移動ガイド部、35…上第1押圧機構、350…押圧アクチュエータ、36…上第2ガイド機構、360…固定ガイド部、361…移動ガイド部、37…上第2押圧機構、4…中ロールユニット、40…中支持部材、41…下塵埃取ロール、42…上搬送ロール、43…下搬送ロール、44…駆動力伝達機構(磁気駆動力伝達機構)、45…取手、5…下ロールユニット、50…下支持部材、52…下粘着テープロール、520…テープロール体、521…ホルダ、53…下当接ロール、54…下ガイド機構、540…固定ガイド部、541…上移動ガイド部、542…下移動ガイド部、55…下押圧機構、6…初期移動機構、60…力点部材、61…第1レバー、62…第2レバー、63…第1支点部材、64…第2支点部材、65…第1作用点部材、66…第2作用点部材、67…長孔、A…力点部材60と第1支点部材63との間の距離、力点部材60と第2支点部材64との間の距離、B…第1支点部材63と第1作用点部材65との間の距離、第2支点部材64と第2作用点部材66との間の距離、W…ワーク、X…搬送方向(前後方向)、Y…軸心方向(左右方向)、Z…鉛直方向(上下方向)。
Claims (8)
- ワークの表面に付着した塵埃を前記ワークの表面から取る塵埃取ロールと、
前記塵埃取ロールで取った塵埃を前記塵埃取ロールから粘着する粘着テープロールを前記ワークの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする第1ガイド機構と、
前記粘着テープロールを前記第1ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて前記塵埃取ロールに押圧させる第1押圧機構と、
前記塵埃取ロール、前記粘着テープロール、前記第1ガイド機構および前記第1押圧機構を前記ワークの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドする第2ガイド機構と、
前記塵埃取ロール、前記粘着テープロール、前記第1ガイド機構および前記第1押圧機構を前記第2ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて、前記塵埃取ロールを前記ワークの表面に、前記第1押圧機構による前記粘着テープロールの前記塵埃取ロールへの押圧力よりも小さく制御された押圧力で、押圧させる第2押圧機構と、
を備える、
ことを特徴とするクリーンローラ装置。 - 前記第1押圧機構は、
前記第1ガイド機構に前記粘着テープロールと共に前記第1ガイド機構のガイド方向に移動可能にガイドされている押圧ロールと、
前記押圧ロールを前記第1ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて前記粘着テープロールに押圧させる押圧アクチュエータと、
を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のクリーンローラ装置。 - 前記押圧ロールは、前記押圧アクチュエータにより、前記粘着テープロールの中央部分を押圧する、
ことを特徴とする請求項2に記載のクリーンローラ装置。 - 前記粘着テープロールに当接する当接ロールを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のクリーンローラ装置。 - 前記当接ロールは、前記粘着テープロールの中央部分に当接する、
ことを特徴とする請求項4に記載のクリーンローラ装置。 - 前記粘着テープロールおよび前記当接ロールを前記ワークの表面に対して垂直方向もしくはほぼ垂直方向に移動可能にガイドするガイド機構と、
前記当接ロールを前記ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて前記粘着テープロールに押圧させ、かつ、前記粘着テープロールを前記ガイド機構のガイド方向に沿って移動させて前記塵埃取ロールに押圧させる押圧アクチュエータと、
を備える、
ことを特徴とする請求項4または5に記載のクリーンローラ装置。 - ワークを搬送する搬送ロールと、
前記搬送ロール、前記塵埃取ロールおよび前記粘着テープロールが配置されているフレームと、
を備え、
前記搬送ロール、前記塵埃取ロール、前記粘着テープロールのうち少なくとも前記搬送ロールは、ロールユニットを構成し、
前記ロールユニットと前記フレームとには、前記ロールユニットを前記フレームに対して前記搬送ロールの軸心方向もしくはほぼ軸心方向に移動可能にガイドするガイド機構と、てこにより前記ロールユニットを前記フレームに対して前記ガイド機構のガイド方向に沿って初期移動させる初期移動機構とが、設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のクリーンローラ装置。 - 前記初期移動機構は、
前記ワークの搬送方向に配置されている第1レバーおよび第2レバーと、
前記第1レバーの中間部を前記ロールユニットの前記ワークの搬送方向上流側に、前記ワークの搬送方向および前記ガイド機構のガイド方向に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付ける第1支点部材と、
前記第2レバーの中間部を前記ロールユニットの前記ワークの搬送方向下流側に、前記ワークの搬送方向および前記ガイド機構のガイド方向に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付ける第2支点部材と、
前記第1レバーの一端部と前記第2レバーの一端部とに、前記ワークの搬送方向および前記ガイド機構のガイド方向に対して垂直もしくはほぼ垂直な軸回りに回転可能に取り付けられている力点部材と、
前記フレームの前記ワークの搬送方向上流側に設けられていて、前記第1レバーの他端部が当接する第1作用点部材と、
前記フレームの前記ワークの搬送方向下流側に設けられていて、前記第2レバーの他端部が当接する第2作用点部材と、
を有し、
前記第1レバー、前記第2レバーのうち少なくともいずれか一方には、長孔が前記第1レバー、前記第2レバーのうち少なくともいずれか一方の長手方向に設けられていて、
前記長孔には、前記力点部材が前記第1レバー、前記第2レバーのうち少なくともいずれか一方の長手方向に移動可能に嵌合されていて、
前記力点部材と前記第1支点部材との間の距離は、前記第1支点部材と前記第1作用点部材との間の距離よりも長く、
前記力点部材と前記第2支点部材との間の距離は、前記第2支点部材と前記第2作用点部材との間の距離よりも長い、
ことを特徴とする請求項7に記載のクリーンローラ装置。
Priority Applications (1)
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JP2016187276A JP2018051439A (ja) | 2016-09-26 | 2016-09-26 | クリーンローラ装置 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001046990A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-20 | Okatsune Haguruma Seisakusho:Kk | マット洗浄機 |
JP2004017008A (ja) * | 2002-06-20 | 2004-01-22 | Reyoon Kogyo:Kk | 基板又はシート表面洗浄装置 |
KR20050074403A (ko) * | 2005-06-24 | 2005-07-18 | 주식회사 대영테크 | 경사면을 갖는 판상 작업물 표면 클리닝 장치 및 그제어방법 |
JP2015202471A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 株式会社オサダコーポレーション | 薄形状物体用クリーニング装置 |
-
2016
- 2016-09-26 JP JP2016187276A patent/JP2018051439A/ja active Pending
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