JP2009239107A - ウェーハ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送装置の数を減らすることによりウェーハ処理装置の製造費用を抑える。
【解決手段】回路パターンが形成された表面に表面保護フィルム(110)が貼付けられているウェーハ(20)を処理するウェーハ処理装置(10)は、ダイシングテープ(3)をマウントフレーム(36)とウェーハの裏面とに貼付けてマウントフレームとウェーハとを一体化させるダイシングテープ貼付ユニット(30)と、剥離テープ(4)を用いて表面保護フィルムをウェーハの表面から剥離する表面保護フィルム剥離ユニット(50)とを具備する。さらに、ウェーハ処理装置は、ダイシングテープ貼付ユニットにおいてマウントフレームと一体化されたウェーハを反転させて表面保護フィルム剥離ユニットまで搬送すること、および表面保護フィルム剥離ユニットにおいて表面保護フィルムが剥離されたウェーハを該ウェーハの収容場所まで搬送することの少なくとも一方を行う多関節ロボット(60)を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路パターンが形成された表面に表面保護フィルムが貼付けられているウェーハを処理するウェーハ処理装置に関する。
半導体製造分野においてはウェーハが年々大型化する傾向にあり、また、実装密度を高めるためにウェーハの薄葉化が進んでいる。ウェーハを薄葉化するために、半導体ウェーハの裏面を研削するバックグラインドが行われている。バックグラインド時には、ウェーハ表面に形成された回路パターンを保護するために表面保護フィルムがウェーハ表面に貼付けられる。
バックグラインドが終了すると、ウェーハはウェーハ処理装置まで搬送される。特許文献1に開示されるウェーハ処理装置は、ダイシングテープ貼付ユニットと、余剰ダイシングテープ巻取ユニットと、表面保護フィルム剥離ユニットとを含んでいる。そして、ウェーハは、ダイシングテープ貼付ユニットにおいてダイシングテープが貼付けられることによりマウントフレームと一体化される。次いで、余剰のダイシングテープは余剰ダイシングテープ巻取ユニットにより巻取られ、次いで、ウェーハ表面に貼付けられた表面保護フィルムが表面保護フィルム剥離ユニットにおいて剥離される。その後、ウェーハには、バーコードラベラユニットによってバーコードラベルが貼付けられて、収容ユニットであるカセットに収容される。
特開2007−214496号公報
ウェーハ処理装置においては、ウェーハは、通常、搬送コンベアなどの搬送装置によってユニット間において搬送される。そのような搬送装置はウェーハ処理装置にて使用される専用品であるので、使用される搬送装置の数が増えると、ウェーハ処理装置全体の製造費用もそれに応じて増加する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、搬送装置の数を減らしてウェーハ処理装置の製造費用を抑えることのできるウェーハ処理装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、回路パターンが形成された表面に表面保護フィルムが貼付けられているウェーハを処理するウェーハ処理装置において、ダイシングテープをマウントフレームと前記ウェーハの裏面とに貼付けて前記マウントフレームと前記ウェーハとを一体化させるダイシングテープ貼付ユニットと、剥離テープを用いて前記表面保護フィルムを前記ウェーハの表面から剥離する表面保護フィルム剥離ユニットと、前記ダイシングテープ貼付ユニットにおいて前記マウントフレームと一体化された前記ウェーハを反転させて前記表面保護フィルム剥離ユニットまで搬送すること、および前記表面保護フィルム剥離ユニットにおいて前記表面保護フィルムが剥離された前記ウェーハを該ウェーハの収容場所まで搬送することのうちの少なくとも一方を行う多関節ロボットとを具備するウェーハ処理装置が提供される。
すなわち1番目の発明においては、単一の多関節ロボットがウェーハの反転とウェーハの搬送とに使用されるので、ウェーハを搬送する搬送装置、例えばコンベヤの数を少なくできる。従って、ウェーハ処理装置を製造する製造費用を下げることができる。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記多関節ロボットの先端には前記ウェーハを搬送および反転させるのに用いられるハンドが取付けられており、前記ウェーハとは異なる寸法の他のウェーハを搬送および反転させるのに用いられる他のハンドに前記ハンドを取替える取替領域をさらに具備する。
すなわち2番目の発明においては、多関節ロボットが取替領域においてハンドを取替えることができ、操作者が介在することなしに、異なる寸法のウェーハに迅速に対応することができる。取替領域は、ロボットの動作範囲内でかつ処理ユニットの存在しない場所、例えば表面保護フィルム剥離ユニットの後方であるのが好ましい。
3番目の発明によれば、1番目の発明において、さらに、前記ダイシングテープ貼付ユニットおよび前記表面保護フィルム剥離ユニットのうちの少なくとも一方が、洗浄流体を供給する洗浄ノズルを具備する。
すなわち3番目の発明においては、ウェーハを支持するテーブルまたはウェーハ自体を、別の洗浄ユニットに利用することなしに、洗浄することができる。なお、洗浄ノズルからは乾燥空気などが供給され、それにより、裏面研削時に生じた異物をウェーハ面から排除できる。
4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明において、前記ダイシングテープが紫外線を照射することにより硬化する紫外線硬化性である場合に、前記表面保護フィルムを剥離した後で前記ダイシングテープに紫外線を照射する紫外線照射ユニット、前記表面保護フィルムを剥離した後で前記ウェーハをダイシングするダイシングユニット、およびダイシングされた前記ウェーハをエキスパンドするエキスパンドユニットのうちの少なくとも一つを具備し、前記多関節ロボットは、前記ユニットから前記ウェーハの収容場所までの搬送および前記ユニット間における前記ウェーハの移動のうちの少なくとも一方を行うようにした。
すなわち4番目の発明においては、単一の多関節ロボットが複数箇所においてウェーハを搬送するので、ウェーハを搬送する搬送装置、例えばコンベヤの数をさらに少なくできる。従って、ウェーハ処理装置を製造する製造費用をさらに下げることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1においては、ウェーハ処理装置10はバックグラインダ1に隣接して配置されている。図1に示されるように、このウェーハ処理装置10は第一UV照射部5(紫外線照射部)によってバックグラインダ1に連結されている。
図1におけるウェーハ処理装置10のハウジング12の右側部12aには、複数のマウントフレーム36が配置されるマウントフレーム設置部15が設けられている。また、このハウジング12には、マウントフレーム36と一体化されたウェーハ20を収容するカセット16がマウントフレーム設置部15に隣接して着脱自在に設けられている。さらに、図1においては、マウントフレーム36のテープ面にバーコードラベルを貼付けるバーコードラベラ11がマウントフレーム設置部15の反対側においてハウジング12の左側部12bに設けられている。
図2から分かるように、ハウジング12の底面には複数のキャスタ18および複数のストッパ19が設けられている。キャスタ18によってウェーハ処理装置10を床L上の所望の位置まで移動させ、ストッパ19によってウェーハ処理装置10をこの位置に固定することができる。
また、図2に示されるように、ウェーハ処理装置10の下方部分には扉17が設けられており、これら扉17を開放すると、ウェーハ処理装置10の下方部分に配置された図示しない制御部89、例えばデジタルコンピュータにアクセスすることができる。なお、制御部89はウェーハ処理装置10における各種部材、ユニットの制御を行うものとする。
再び図1を参照すると、ウェーハ処理装置10のハウジング12内には、長手方向に延びる一対のレール91、92が設けられている。これらレール91、92上には、ハウジング12の右側部12aから見て順番に、ダイシングテープ貼付ユニット30と、余剰ダイシングテープ巻取ユニット40と、表面保護フィルム剥離ユニット50とが配置されている。
図1においてはウェーハ処理装置10のハウジング12の長手方向に延びる直線状のレール91、92が示されているが、他の形状のレール91、92を採用することもできる。例えばレール91、92が図1におけるハウジング12の内壁に沿って湾曲する曲線部分を含んでいてもよい。
図1の右下においては、軸部38aとこの軸部38aの両端に取付けられたローラ38b、38cからなるスライダ38が示されている。このスライダ38は同様な構成からなる他のスライダ39と共に、ダイシングテープ貼付ユニット30の下端に取付けられている。同様な構成のスライダ48、49は余剰ダイシングテープ巻取ユニット40の下端に取付けられており、スライダ58、59は表面保護フィルム剥離ユニット50の下端に同様に取付けられている。図示されるように、これらスライダのローラはそれぞれレール91、92に摺動可能に係合している。このような構成により、ダイシングテープ貼付ユニット30、余剰ダイシングテープ巻取ユニット40および表面保護フィルム剥離ユニット50は共通のレール91、92上を摺動することができる。
図1に示されるように、ロボット60がレール91、92の隣に配置されている。ロボット60は多関節ロボット、例えば六軸の多関節ロボットであり、各軸回りに回動できるようになっている。このロボット60は、ウェーハ処理装置10の各ユニットにアクセス可能に配置されている。
また、ハウジング12の左側部12b付近には、ハンド取替領域28が在る。ハンド取替領域28には、ロボットのアーム先端に取付けられるべきハンド69a、69bが配置されている。ハンド取替領域28においては、ロボット60はハンド69を所望の他のハンドに取替えることができる。従って、異なる寸法の他のウェーハを処理する場合であっても、操作者が介在することなしに、他のウェーハに迅速かつ容易に対応可能である。なお、図1に示されるロボット60にはハンド69は装着されていないことに注意されたい。
さらに、図示されるように、バックグラインダ1とは反対側においては、表面保護フィルム110の剥離後にダイシングテープ3に紫外線を照射する第二UV照射部27、表面保護フィルム110の剥離後にウェーハ20をダイシングするダイシング装置2およびダイシング後のウェーハ20を公知の手法でエキスパンドするエキスパンド装置6が配置されている。これら第二UV照射部27、ダイシング装置2およびエキスパンド装置6はいずれもロボット60の動作範囲内に位置している。
図3(a)から図5(b)は本発明に基づくウェーハ処理装置の一連の動作を説明する図である。理解を容易にするために、図3(a)から図5(b)にはロボット60および後述する昇降駆動部85の図示を適宜省略している。これら図面においてハウジング12の右側部12a側には、ウェーハ20およびマウントフレーム36を吸着支持する昇降テーブル71が配置されている。昇降駆動部85(図2を参照されたい)は、昇降テーブル71に隣接して配置されている。この昇降駆動部85は、昇降テーブル71に支持されたマウントフレーム36の縁部を把持するスライダ86と、該スライダ86を鉛直方向に案内するガイド部87とから主に構成されている。
昇降テーブル71の左方には、駆動部74によってハウジング12の長手方向にレール91、92に沿って移動可能な移動テーブル72が設けられている。移動テーブル72もウェーハ20およびマウントフレーム36を吸着して支持できる。駆動部74は移動テーブル72を鉛直軸線回りに回転させることもできる。なお、図3(a)等と図1とを比較して分かるように、昇降テーブル71の前方(紙面の手前側)には、UV照射部5が連結されている。
以下、図面を参照しつつ、本発明のウェーハ処理装置10の動作について説明する。
はじめに、ウェーハ表面の回路パターンを保護する表面保護フィルム110が表面21に貼付けられた状態でウェーハ20がバックグラインダ1に供給される。バックグラインダ1においては、ウェーハ20の表面21側の表面保護フィルム110が吸着された状態で、ウェーハ20の裏面22が公知の手法により研削される。これにより、ウェーハ20の厚さは例えば50マイクロメートルまたはそれ以下の厚さまで研削される。次いで、ウェーハ20は裏面22、つまり研削面22が把持された状態で第一UV照射部5まで供給される。
バックグラインダ1とウェーハ処理装置10とを連結する第一UV照射部5のステージ5aは透明の硬質材料から形成されており、ステージ5aの下方には図示しないUV照射装置が配置されている。第一UV照射部5を通過するときには、ウェーハ20の表面21、つまり表面保護フィルム110がUV照射部5のステージ5aに対面している。このとき、第一UV照射部5によってUVがステージ5aを通って表面保護フィルム110に照射される。これにより、表面保護フィルム110が硬化するので、ウェーハ20の表面21に対する表面保護フィルム110の粘着性はいくぶん低下し、後述する表面保護フィルム110の剥離が容易になる。
当然のことながら、表面保護フィルム110が上記のような紫外線硬化性を有していない場合には、第一UV照射部5における照射作用は行われず、ウェーハ20はUV照射部5を単に通過するだけである。
次いで、図3(a)に示されるように、ダイシングテープ貼付ユニット30を昇降テーブル71の左方までレール91、92上を摺動させる。これにより、昇降テーブル71の上方において、ウェーハ20およびマウントフレーム36を搬送するのに十分な空間が確保される。その後、第一UV照射部5を通過したウェーハ20は、図示しないハンドリングユニットによりウェーハ処理装置10の昇降テーブル71まで搬送され、昇降テーブル71に吸着保持される。つまり、ウェーハ20の表面保護フィルム110が昇降テーブル71に保持され、ウェーハ20の裏面22が露出した状態になる。同様に、一つのマウントフレーム36がマウントフレーム設置部15から昇降テーブル71まで搬送され、同様に吸着保持される。
ダイシングテープ貼付ユニット30はダイシングテープ3を繰出す繰出ロール31と、ダイシングテープ3のリリースを巻取るリリース巻取ロール32とを含んでいる。図示されるようにウェーハ20およびマウントフレーム36上にダイシングテープ3を貼付ける貼付ロール35が繰出ロール31とリリース巻取ロール32との間においてダイシングテープ貼付ユニット30の下方に設けられている。
また、ダイシングテープ3の巻取ロール41は余剰ダイシングテープ巻取ユニット40に含まれている。つまり、繰出ロール31から繰出されたダイシングテープ3は貼付ロール35を介して余剰ダイシングテープ巻取ユニット40の巻取ロール41に巻取られるようになっている。従って、ダイシングテープ貼付ユニット30の繰出ロール31と余剰ダイシングテープ巻取ユニット40の巻取ロール41とが連動して、ダイシングテープ3が貼付けおよび巻取りされる。なお、図示されるように、複数の案内ロールおよび/またはダンサロールが繰出ロール31と巻取ロール41およびリリース巻取ロール32との間に設けられているのが分かるであろう。
次いで、図3(b)に示されるように、ダイシングテープ貼付ユニット30をレール91、92に沿って摺動させつつ、貼付ロール35を用いてダイシングテープ3をウェーハ20の裏面22とマウントフレーム36とに貼付ける。ダイシングテープ貼付ユニット30が右側部12aまで摺動すると、ダイシングテープ3の貼付が終了する。これにより、ウェーハ20はマウントフレーム36と一体化するようになり、後工程におけるハンドリングが容易になる。
図4(a)に示されるように、ウェーハ処理装置10は切断部80を備えている。切断部80は通常は昇降テーブルの上方または後方に配置されており、必要とされる場合に昇降テーブル71上まで移動されるものとする。図4(a)から分かるように、切断部80の鉛直軸部81周りにカッタ82を周回させ、それにより、ダイシングテープ3をマウントフレーム36の表面に沿って円形に切断する。その結果、ダイシングテープ3にはマウントフレーム36の外形に準じた孔が形成されるようになる。その後、切断部80を元位置まで後退させる。なお、言うまでもないが、予め打抜き加工が施されているダイシングテープ3を使用する場合には、切断部80は使用されない。
次いで、図4(b)に示されるように、余剰ダイシングテープ巻取ユニット40の巻取ロール41を駆動させて余剰のダイシングテープ3を巻取りつつ、余剰ダイシングテープ巻取ユニット40を右側部12aに向かって摺動させる。余剰ダイシングテープ巻取ユニット40がダイシングテープ貼付ユニット30に隣接した位置まで摺動すると、余剰のダイシングテープ3が巻き取られたことになる。
次いで、ロボット60を用いたウェーハ20の反転動作を行う。この反転動作は、図5(a)に示されるように、余剰ダイシングテープ巻取ユニット40がダイシングテープ貼付ユニット30に隣接した右側部12a側の位置にあり、かつ表面保護フィルム剥離ユニット50が左側部12b付近の位置にあるときに行われる。つまり、反転動作は余剰ダイシングテープ巻取ユニット40と表面保護フィルム剥離ユニット50との間に十分な空間が形成されている状態のときに行われる。図5(a)を参照して分かるように、この空間は昇降テーブル71および初期位置に在る移動テーブル72の上方に形成される。
図6(a)から図6(d)は、ロボットを用いた反転動作を説明するための図である。はじめに、図6(a)に示されるように、昇降駆動部85のスライダ86によってマウントフレーム36の縁部を把持すると共に吸着部89によりダイシングテープ3を介してウェーハ20を吸着する。次いで、スライダ86をガイド部87に沿って昇降テーブル71から離間するよう上昇させる。
図6(b)に示されるように、ロボット60がハンド69を鉛直上方に向けてハンド69をウェーハ20の下方まで移動させる。そして、ウェーハ20の表面保護フィルム110およびマウントフレーム36をハンド69に吸着させ、スライダ86の把持作用および吸着部89の吸着作用を解除する。次いで、図6(c)に示されるように、ハンド69およびウェーハ20を一体的に180°だけ回転させ、それにより、ウェーハ20を反転させる。その結果、ウェーハ20のダイシングテープ3が下方を向くようになる。
その後、図6(d)に示されるように、ロボット60がハンド69を移動テーブル72まで移動させ、マウントフレーム36とウェーハ20とが一体化された状態で、ダイシングテープ3を介してウェーハ20を移動テーブル72に吸着保持させる。次いでロボット60は後退する。これにより、ウェーハ20は反転した状態で移動テーブル72に吸着されるようになる。つまり、移動テーブル72においては、ウェーハ20の表面21に予め貼付けられた表面保護フィルム110が露出した状態となる。このように、本発明においては、ロボット60はウェーハ20を反転させるのに利用される。
図5(b)を参照すると、表面保護フィルム剥離ユニット50は、剥離テープ4を繰出す繰出ロール51と、繰出ロール51からの剥離テープ4を巻取る巻取ロール52とを含んでいる。さらに、剥離テープ4をウェーハ20上の表面保護フィルム110に貼付ける剥離ロール55が繰出ロール51と巻取ロール52との間において表面保護フィルム剥離ユニット50の下方に設けられている。繰出ロール51から繰出された剥離テープ4は剥離ロール55を介して巻取ロール52に巻取られるようになっている。また、表面保護フィルム剥離ユニット50に設けられた押下機構部57は剥離ロール55を適宜押下げる役目を果たす。なお、図示されるように、複数の案内ロールおよび/またはダンサロールが繰出ロール51と巻取ロール52との間に設けられているのが分かるであろう。
次いで図5(b)に示されるように、移動テーブル72を左側部12bに向かって矢印B1方向に摺動させる。ウェーハ20の縁部が剥離ロール55の下方を通過するときに、押下機構部57によって剥離ロール55が剥離テープ4を介してウェーハ20の縁部に押付けられ、それにより、剥離テープ4がウェーハ20上の表面保護フィルム110に貼付けられるようになる。次いで、移動テーブル72を左側部12bまでさらに摺動させながら、繰出ロール51および巻取ロール52の動作と連動させて、表面保護フィルム110を剥離テープ4と共にウェーハ20から剥離する。
その後、バーコードラベラ11においてバーコードがマウントフレームのテープ表面に貼付けられる(図1を参照されたい)。一連の作業が終了した後、ウェーハ20およびマウントフレーム36は、移動テーブル72上に保持された状態で、受け渡場所(図5(a)の実線部)まで移動する。次いで、ウェーハ20は、ロボット60によってマウントフレーム36と一緒に移動テーブル72から第二UV照射部27まで搬送される。第二UV照射部27は第一UV照射部5と同様の構成である。すなわち、第二UV照射部27のステージ27aは透明の硬質材料から形成されており、ステージ5aの下方には図示しないUV照射装置が配置されている。
第二UV照射部27においてはウェーハ20はその裏面22、つまりダイシングテープ3がステージ27aに対面している。従って、第二UV照射部27においてUVをステージ27aに通してダイシングテープ3に照射する。紫外線硬化性であるダイシングテープ3はUV照射により硬化する。
次いで、ウェーハ20はロボット60により第二UV照射部27からダイシング装置2まで搬送され、公知の手法によりダイシング、例えばハーフカットされる。ダイシングテープ3はUV照射により設定レベルまで硬化しているので、ダイシング時にダイシングテープ3の粘着剤がダイシングブレード(図示しない)に固着することはない。その後、ウェーハ20はロボット60によりダイシング装置2からエキスパンド装置6まで搬送される。エキスパンド装置6においては、ダイシングされたウェーハ20が公知の手法でエキスパンドされる。
その後、ウェーハ20はロボット60によりエキスパンド装置6からカセット16まで搬送され、カセット16に収容される。つまり、本発明においては、裏面22が研削されたウェーハ20は、インラインでマウントフレーム36と一体化され、ダイシングおよびエキスパンドされた状態でカセット16に収容される。なお、第二UV照射部27、ダイシング装置2およびエキスパンド装置6を排除し、ロボット60が剥離後のウェーハ20をカセット16に直接的に収容するようにしてもよい。なお、ロボット60は、搬送の途中でマウントフレーム36の向きを変えるような回転機能も有している。
このように、本発明においては、ロボット60は、ウェーハ20を昇降テーブル71、移動テーブル72、第二UV照射部27、ダイシング装置2、エキスパンド装置6およびカセット16の間で搬送することができる。それゆえ、本発明においては、ウェーハ20を搬送するのに使用されるコンベヤの数を少なくでき、その結果、ウェーハ処理装置10を製造する製造費用を下げることが可能である。
ところで、図2に示されるように、ダイシングテープ貼付ユニット30および表面保護フィルム剥離ユニット50には洗浄ノズル95が設けられている。なお、この洗浄ノズル95は余剰ダイシングテープ巻取ユニット40に設けられていても良い。これら洗浄ノズル95は少なくともウェーハ20の直径、好ましくはマウントフレーム36の直径を越える範囲にわたってレール91、92の横断方向に延びている。本発明においては、ダイシングテープ3の貼付動作から表面保護フィルム110の剥離動作の途中でウェーハ20またはテーブル71、72を洗浄する必要があるときは、これら洗浄ノズル95を用いてウェーハ20またはテーブル71、72を洗浄することができる。
図7(a)は洗浄ノズルの略断面図であり、図7(b)は洗浄ノズルの概略斜視図である。これら図面に示されるように、洗浄ノズル95のハウジング96の下方には、開口部97がレール91、92の横断方向に形成されている。さらに、ハウジング96内には、管路98がレール91、92の横断方向に延びている。開口部97に対面する管路98の下方部分には開口部99がレール91、92の横断方向に同様に形成されている。図示されるように、ハウジング96の開口部97と管路98の開口部99とは同じ側に形成されている。
図7(b)および図7(a)に示されるように、管路98に洗浄流体、例えば乾燥空気を矢印C1方向に流すと、この洗浄流体は管路98に沿って開口部99から噴出され、矢印C2で示されるように開口部97を通じてハウジング96から流出する。ハウジング96から流出した洗浄流体は、洗浄ノズル95の下方に位置するテーブル71、72に衝突して、これらテーブルを洗浄する。その後、洗浄流体は矢印C3で示されるようにハウジング96の内壁に沿って上昇し、ハウジング96内を矢印C4方向に流れて回収される。当然のことながら、テーブル71、72に保持されたウェーハ20を洗浄するために洗浄ノズル95を使用してもよい。
このような洗浄ノズル95はレール91、92上を摺動するユニット30、50等に設けられているので、各ユニット30、50の本来の動作と連動してテーブル71、72および/またはウェーハ20を洗浄することができる。例えば図3(a)に示されるようにダイシングテープ3を貼付ける前に、ダイシングテープ貼付ユニット30を昇降テーブル71の左方まで摺動させつつ、昇降テーブル71上のウェーハ20の裏面22を洗浄することは、新規なウェーハを処理するのに有利であることが分かるであろう。
ウェーハ20の裏面22はバックグラインダ1により研削された研削面であるので、裏面22には研削屑が付着している可能性がある。ダイシングテープ3の貼付前に洗浄ノズル95によって裏面22を洗浄すれば、研削屑を飛散させられ、清浄な裏面22にダイシングテープ3を貼付けられ、それにより、ダイシングテープ3の密着力を高めることも可能である。
同様な理由により、剥離テープ4を貼付ける前にウェーハ20の表面21に貼付けられた表面保護フィルム110を表面保護フィルム剥離ユニット50の洗浄ノズル95によって洗浄するのも有利である。なお、洗浄ノズル95はウェーハ20を洗浄するだけでなく、昇降テーブル71、72の頂面を洗浄するのに使用することもできる。さらに、ユニット30、50を摺動させるだけでなく、移動テーブル72を移動させて洗浄を行うようにしてもよい。また、このような洗浄動作は表面保護フィルム110の剥離動作の完了後に、テーブル72を矢印B2方向(図5(b))に戻すときに行うようにしてもよい。このように、本発明においては、別の洗浄ユニット(図示しない)に利用することなしに、ウェーハ20またはテーブル71、72を適宜洗浄することが可能である。
なお、洗浄ノズル95をレール91、92に沿って移動させる場合にはテーブル71、72の中心以外の領域において洗浄流体が噴出される。この場合には、ウェーハ処理装置10内に洗浄流体が流入し、ウェーハ処理装置10内の微小な異物がウェーハ処理装置10内に飛散する可能性がある。このため、ウェーハ20の半径または直径にほぼ等しい長さの洗浄ノズル95をウェーハ20上またはテーブル71、72上においてその中心線回りに回転させつつ洗浄流体を噴出するのが好ましい。この場合には、微小な異物がウェーハ処理装置10内に飛散するのを防止できることが分かるであろう。
本発明に基づくウェーハ処理装置の平面図である。 図1に示されるウェーハ処理装置の側面図である。 (a)ウェーハ処理装置の動作を説明する第一の図である。(b)ウェーハ処理装置の動作を説明する第二の図である。 (a)ウェーハ処理装置の動作を説明する第三の図である。(b)ウェーハ処理装置の動作を説明する第四の図である。 (a)ウェーハ処理装置の動作を説明する第五の図である。(b)ウェーハ処理装置の動作を説明する第六の図である。 (a)ロボットを用いた反転動作を説明するための第一の図である。(b)反転動作を説明するための第二の図である。(c)反転動作を説明するための第三の図である。(d)反転動作を説明するための第四の図である。 (a)洗浄ノズルの略断面図である。(b)洗浄ノズルの概略斜視図である。
符号の説明
3 ダイシングテープ
4 剥離テープ
5 第一UV照射部
10 ウェーハ処理装置
12 ハウジング
12a 右側部
12b 左側部
15 マウントフレーム設置部
16 カセット(収容場所)
20 ウェーハ
21 表面
22 裏面
27 第二UV照射部
28 ハンド取替領域
30 ダイシングテープ貼付ユニット
36 マウントフレーム
40 余剰ダイシングテープ巻取ユニット
50 表面保護フィルム剥離ユニット
60 ロボット
69、69a、69b ハンド
71 昇降テーブル
72 移動テーブル
85 昇降駆動部
89 制御部
91、92 レール
95 洗浄ノズル
110 表面保護フィルム

Claims (4)

  1. 回路パターンが形成された表面に表面保護フィルムが貼付けられているウェーハを処理するウェーハ処理装置において、
    ダイシングテープをマウントフレームと前記ウェーハの裏面とに貼付けて前記マウントフレームと前記ウェーハとを一体化させるダイシングテープ貼付ユニットと、
    剥離テープを用いて前記表面保護フィルムを前記ウェーハの表面から剥離する表面保護フィルム剥離ユニットと、
    前記ダイシングテープ貼付ユニットにおいて前記マウントフレームと一体化された前記ウェーハを反転させて前記表面保護フィルム剥離ユニットまで搬送すること、および前記表面保護フィルム剥離ユニットにおいて前記表面保護フィルムが剥離された前記ウェーハを該ウェーハの収容場所まで搬送することのうちの少なくとも一方を行う多関節ロボットとを具備するウェーハ処理装置。
  2. 前記多関節ロボットの先端には前記ウェーハを搬送および反転させるのに用いられるハンドが取付けられており、
    前記ウェーハとは異なる寸法の他のウェーハを搬送および反転させるのに用いられる他のハンドに前記ハンドを取替える取替領域をさらに具備する請求項1に記載のウェーハ処理装置。
  3. さらに、前記ダイシングテープ貼付ユニットおよび前記表面保護フィルム剥離ユニットのうちの少なくとも一方が、洗浄流体を供給する洗浄ノズルを具備する請求項1に記載のウェーハ処理装置。
  4. さらに、前記ダイシングテープが紫外線を照射することにより硬化する紫外線硬化性である場合に、前記表面保護フィルムを剥離した後で前記ダイシングテープに紫外線を照射する紫外線照射ユニット、前記表面保護フィルムを剥離した後で前記ウェーハをダイシングするダイシングユニット、およびダイシングされた前記ウェーハをエキスパンドするエキスパンドユニットのうちの少なくとも一つを具備し、
    前記多関節ロボットは、前記ユニットから前記ウェーハの収容場所までの搬送および前記ユニット間における前記ウェーハの移動のうちの少なくとも一方を行うようにした請求項1から3のいずれかに記載のウェーハ処理装置。
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