JP2015190545A - スラストころ軸受装置 - Google Patents

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Koichi Kitamura
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【課題】潤滑油の通油方向や供給量を制御して、潤滑油を必要とする任意の部位に適量の潤滑油を供給することができるスラストころ軸受装置を提供する。【解決手段】第2レース14には、第2レース部14aと外径側円筒部14bとを接続する曲げ部14cから外径側円筒部14bまでの間に、複数の油孔18が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、第2レース14の第2レース部14aと第1レース13の内径側円筒部13cとの間の内径側開口部19から供給され、第2レース14に形成された複数の油孔18から排出される。【選択図】図1

Description

本発明は、スラストころ軸受装置に関し、より詳細には、自動車のトランスミッションやコンプレッサなどのスラスト荷重が負荷される軸部を支持するスラストころ軸受装置に関する。
近年、自動車のオートマチックトランスミッションなどにおいてスラスト荷重を支持するスラストころ軸受には、低燃費化の観点から低トルク化が要求されている。従来のスラストころ軸受としては、外輪の外輪鍔部に径方向に貫通する油孔を設けることで、潤滑油の通油性の向上を図ったスラストころ軸受が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、インナレースの折曲げ部に、インナレースの折曲げ部と保持器の内径部との間に潤滑油を供給可能とする貫通孔を形成し、インナレースの内径部と保持器内径との間の摺動抵抗を低減するようにしたスラストころ軸受が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2008−240752号公報 特開2010−159787号公報
スラストころ軸受が組み込まれる機械装置、例えば、自動車のトランスミッション等には、大きな負荷が作用する部分と、それほど大きな負荷が作用しない部分とが混在する場合があり、当然、負荷が大きい部分には、多くの潤滑油を供給することが要求される。負荷の大きさに係わらず、各部に多量の潤滑油を供給すれば潤滑上の問題はなくなるが、潤滑油供給装置が大型となるばかりでなく、多量の潤滑油により撹拌抵抗が増大する不具合がある。従って、機械装置の各部に、適切な量の潤滑油を供給することが望ましい。しかしながら、特許文献1及び2に開示されているスラストころ軸受は、潤滑油の供給部位の選択や供給量を制御する機能を有しておらず、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、潤滑油の通油方向や供給量を制御して、潤滑油を必要とする任意の部位に適量の潤滑油を供給することができるスラストころ軸受装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、回転軸を収容する内周面、及び、端面と対向する他の端面を有するハウジングと、放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、ころが当接する環状の第1レース部と、第1レース部の外径側周縁及び内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部及び内径側円筒部と、を有し、回転軸の端面に固定される第1レースと、ころが当接する環状の第2レース部と、第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された他の外径側円筒部と、を有し、ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、を有するスラストころ軸受装置であって、第2レースには、第2レース部と他の外径側円筒部とを接続する曲げ部から他の外径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、第2レースの第2レース部と第1レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、第2レースに形成された複数の油孔から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
(2) 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、回転軸を収容する内周面、及び、端面と対向する他の端面を有するハウジングと、放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、ころが当接する環状の第1レース部と、第1レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、回転軸の端面に固定される第1レースと、ころが当接する環状の第2レース部と、第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、を有するスラストころ軸受装置であって、第1レースは、第1レース部と内径側円筒部とを接続する曲げ部から内径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースに形成された複数の油孔から供給され、第2レースの外径側円筒部と第1レースの第1レース部との間の外径側開口部から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
(3) 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、回転軸を収容する内周面、及び、端面と対向する他の端面を有するハウジングと、放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、ころが当接する環状の第1レース部と、第1レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、回転軸の端面に固定される第1レースと、ころが当接する環状の第2レース部と、第2レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、を有するスラストころ軸受装置であって、第1レースは、第1レース部と外径側円筒部とを接続する曲げ部から外径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースの第1レース部と第2レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、第1レースに形成された複数の油孔、及び第1レースの外径側円筒部と第2レースの第2レース部との間の外径側開口部から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
(4) 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、回転軸を収容する内周面、及び、端面と対向する他の端面を有するハウジングと、放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、ころが当接する環状の第1レース部と、第1レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、回転軸の端面に固定される第1レースと、ころが当接する環状の第2レース部と、第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、を有するスラストころ軸受装置であって、第1レースは、内径側円筒部の先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップを備え、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースに形成された複数のスキャラップから供給され、第2レースの外径側円筒部と第1レースの第1レース部との間の外径側開口部から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
(5) 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、回転軸を収容する内周面、及び、端面と対向する他の端面を有するハウジングと、放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、ころが当接する環状の第1レース部と、第1レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、回転軸の端面に固定される第1レースと、ころが当接する環状の第2レース部と、第2レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、を有するスラストころ軸受装置であって、第1レースは、外径側円筒部の先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップを備え、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースの第1レース部と第2レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、第1レースに形成された複数のスキャラップから排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
本発明のスラストころ軸受装置によれば、外径側円筒部及び内径側円筒部を有する第1レースと、他の外径側円筒部を有する第2レースと、を備え、第2レースには、第2レース部と他の外径側円筒部とを接続する曲げ部から他の外径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、第2レースの第2レース部と第1レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、第2レースに形成された複数の油孔から排出される。このため、第1及び第2レースの外径側円筒部間に、潤滑油を排出するための開口がなくても、第2レースの複数の油孔から排出することができ、通油性を確保することができる。また、第2レースの複数の油孔を、スラストころ軸受が組み込まれた機械装置の潤滑油を必要とする部位に向けて配置することにより、潤滑油の流れを制御して潤滑性能を向上させることができる。また、油孔の大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
また、本発明のスラストころ軸受装置によれば、内径側円筒部を備える第1レースと、外径側円筒部を第2レースと、を備え、第1レースは、第1レース部と内径側円筒部とを接続する曲げ部から内径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースに形成された複数の油孔から供給され、第2レースの外径側円筒部と第1レースの第1レース部との間の外径側開口部から排出される。このため、第2レースの第2レース部と、第1レースの内径側円筒部との間の隙間から潤滑油を供給する必要がなく、軸部とハウジングの内周面と間の環状空間に油を流通させる必要がなく、第2レースの第2レース部により潤滑を要しない部位への潤滑油の流れを抑制することができ、これにより、潤滑油を必要とする部位に、より多くの潤滑油を供給することができ、潤滑性能が向上する。また、油孔の大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
また、本発明のスラストころ軸受装置によれば、外径側円筒部を備える第1レースと、内径側円筒部を第2レースと、を備え、第1レースは、第1レース部と外径側円筒部とを接続する曲げ部から外径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースの第1レース部と第2レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、第1レースに形成された複数の油孔、及び第1レースの外径側円筒部と第2レースの第2レース部との間の外径側開口部から排出される。このため、スラストころ軸受が組み込まれた機械装置の複数個所に潤滑油を供給することができ、潤滑性能を向上させることができる。また、油孔の大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
また、本発明のスラストころ軸受装置によれば、内径側円筒部を備える第1レースと、外径側円筒部を第2レースと、を備え、第1レースは、内径側円筒部の先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップを備え、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースに形成された複数のスキャラップから供給され、第2レースの外径側円筒部と第1レースの第1レース部との間の外径側開口部から排出される。このため、軸部とハウジングの内周面と間の環状空間に油を流通させる必要がなく、第2レースの第2レース部により潤滑を要しない部位への潤滑油の流れを抑制することができ、これにより、潤滑油を必要とする部位に、より多くの潤滑油を供給することができ、潤滑性能が向上する。また、スキャラップの大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
また、本発明のスラストころ軸受装置によれば、外径側円筒部を備える第1レースと、内径側円筒部を第2レースと、を備え、第1レースは、外径側円筒部の先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップを備え、潤滑油は、回転軸の潤滑油供給口に対向する、第1レースの第1レース部と第2レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、第1レースに形成された複数のスキャラップから排出される。このため、通油性を確保することができる。また、スキャラップの大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の流れを制御して潤滑性能を向上させることができる。
本発明に係る第1実施形態のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 (a)は図1の第2レースの一例を示す斜視図、(b)は図1の第2レースの他の一例を示す斜視図、(c)は図1の第2レースの更に他の一例を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る第2実施形態のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 (a)は図4の第1レースの一例を示す斜視図、(b)は図4の第1レースの他の一例を示す斜視図、(c)は図4の第1レースの更に他の一例を示す斜視図である。 第2実施形態の変形例のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る第3実施形態のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 第3実施形態の変形例のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る第4実施形態のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 図9の第1レースの断面図である。 第4実施形態の変形例のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る第5実施形態のスラストころ軸受装置の要部断面図である。 図12の第1レースの断面図である。
以下、本発明に係るスラストころ軸受装置の各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、本発明に係る第1実施形態のスラストころ軸受装置について説明する。
図1に示すように、スラストころ軸受装置10は、回転軸11と、ハウジング12と、スラストころ軸受17と、を備える。スラストころ軸受17は、回転軸11に固定される第1レース13と、ハウジング12に固定される第2レース14と、第1レース13及び第2レース14間に配置され、保持器16のポケット16a内に回動自在に配置された複数のころ15と、を有する。
回転軸11は、軸部11aと、軸部11aから径方向に延設されるフランジ部11bとを備え、フランジ部11bには、回転軸11の軸線に直交する端面11cが設けられている。ハウジング12は、回転軸11を収容する内周面12aと、フランジ部11bの端面11cと対向し、回転軸11の軸線に直交する端面12bと、を有している。
回転軸11の軸部11aには、ハウジング12の端面12b近傍に開口し、軸部11aとハウジング12の内周面12aとの間に形成される環状空間Cに連通する潤滑油供給口11dが設けられている。潤滑油供給口11dは、回転軸11に形成された不図示の油路を介して潤滑油供給装置(図示せず)に接続している。
第1レース13は、環状の第1レース部13aと、第1レース部13aの外径側周縁及び内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部13b及び内径側円筒部13cと、を有し、断面略コの字形の環状に形成されている。内径側円筒部13cの先端には、径方向外側に折り曲げられ、保持器16の端部と係合可能な係止部13dを有し、後述する第2レース14の係止部14dと協働して、スラストころ軸受17を不分離に組み付ける。第1レース13は、内径側円筒部13cが回転軸11の軸部11aに外嵌すると共に、第1レース部13aが回転軸11の端面11cに当接して固定されている。
第2レース14は、環状の第2レース部14aと、第2レース部14aの外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部14bと、を有し、断面略Lの字形の環状に形成されている。外径側円筒部14bの先端には、径方向内側に折り曲げられた係止部14dを有し、保持器16の外径側隅部に形成された段差部16aと係合する。
なお、保持器16の構成は、任意であり、単一の部材によって構成されてもよいし、または、2枚の部材によって構成されてもよい。
図2も参照して、第2レース14には、第2レース部14aと外径側円筒部14bとを接続する曲げ部14cに、複数の油孔18が円周方向に沿って形成されている。図2(a)に示す第2レース14には20個の油孔18が、図2(b)に示す第2レース14には10個の油孔18が、また、図2(c)に示す第2レース14には4個の油孔18が、それぞれ円周方向に等間隔で形成されている。なお、油孔18の個数、大きさ、間隔は、任意に設定可能であり、通油性を考慮して適宜選択される。第2レース14は、第2レース部14aが、ハウジング12の端面12bに当接して固定されている。
そして、第1レース13の第1レース部13aと、第2レース14の第2レース部14a間には、複数のころ15が転動自在に当接し、スラストころ軸受17に作用するスラスト荷重を支承している。
このように構成されるスラストころ軸受装置10の潤滑油は、不図示の潤滑油供給装置から軸部11aの潤滑油供給口11d、軸部11aとハウジング12の内周面12aとの間に形成される環状空間Cを介して第2レース14の第2レース部14aと、第1レース13の内径側円筒部13cとの間の隙間である内径側開口部19からスラストころ軸受17の内部に供給される。
軸受内部に供給された潤滑油は、第1レース13と第2レース14との間を放射状に貫通して流れ、ころ15および保持器16の摺動面を潤滑した後、第2レース14に形成された複数の油孔18から排出される。
このとき、第2レース14の油孔18を、大きな負荷が作用する部位に対応して設けておくことで、潤滑油の流れを制御して高負荷部分に潤滑油を無駄なく導くことができる。また、図2に示すように、油孔18の大きさ、個数、或いは油孔18の間隔を適宜変更することで、適正量の潤滑油を適正位置に供給して潤滑することができる。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受装置10によれば、第2レース14には、第2レース部14aと外径側円筒部14bとを接続する曲げ部14cに、複数の油孔18が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、第2レース14の第2レース部14aと第1レース13の内径側円筒部13cとの間の内径側開口部19から供給され、第2レース14に形成された複数の油孔18から排出されるようにしたため、第1及び第2レース13,14の外径側円筒部13b,14b間に、潤滑油を排出するための開口がなくても、第2レース14の複数の油孔18から排出することができ、通油性を確保することができる。また、第2レース14の複数の油孔18を、スラストころ軸受17が組み込まれた機械装置の潤滑油を必要とする部位に向けて配置することにより、潤滑油の流れを制御して潤滑性能を向上させることができる。また、油孔18の大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
なお、油孔18は、潤滑油を必要とする部位に応じて、第2レース14の曲げ部14cから外径側円筒部14bまでの間に形成されてもよい。
(変形例)
本実施形態の変形例として、第1レース13の内径側円筒部13cの軸方向長さを短くすると共に、保持器16の第2レース14側の内径側隅部に段差部16cを形成した図3に示す構成としてもよい。これにより、内径側開口部19が広くなり、内径側開口部19からスラストころ軸受17の内部に供給される潤滑油の量を増加させることができる。
(第2実施形態)
次に、図4及び図5を参照して、本発明に係る第2実施形態のスラストころ軸受装置について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のスラストころ軸受装置20は、回転軸11と、ハウジング12と、スラストころ軸受27と、を備える。スラストころ軸受27は、回転軸11に固定される第1レース23と、ハウジング12に固定される第2レース24と、第1レース23及び第2レース24間に配置され、保持器16のポケット16a内に回動自在に配置された複数のころ15と、を有する。
回転軸11の軸部11aには、回転軸11の端面11c近傍に開口する潤滑油供給口11dが設けられている。潤滑油供給口11dは、回転軸11に形成された不図示の油路を介して潤滑油供給装置(図示せず)に接続している。
第1レース23は、環状の第1レース部23aと、第1レース部23aの内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部23cを有し、断面略L字形の環状に形成されている。内径側円筒部23cの先端には、径方向外側に折り曲げられ、保持器16の内径側隅部に形成された段差部16cと係合可能な係止部23dを有し、後述する第2レース24の係止部24dと協働して、スラストころ軸受27を不分離に組み付ける。第1レース23は、内径側円筒部23cが回転軸11の軸部11aに外嵌すると共に、第1レース部23aが回転軸11の端面11cに当接して固定されている。
図5も参照して、第1レース23には、第1レース部23aと内径側円筒部23cとを接続する曲げ部23eに、複数の油孔28が円周方向に沿って形成されている。複数の油孔28と、回転軸11の潤滑油供給口11dとは、軸方向において対向する位置に設けられている。
図5(a)に示す第1レース23には16個の油孔28が、図5(b)に示す第1レース23には8個の油孔28が、また、図5(c)に示す第1レース23には3個の油孔28が、それぞれ円周方向に等間隔で形成されている。なお、油孔28の個数、大きさ、間隔は、任意に設定可能であり、通油性を考慮して適宜選択される。
第2レース24は、環状の第2レース部24aと、第2レース部24aの外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部24bと、を有し、断面略Lの字形の環状に形成されている。外径側円筒部24bの先端には、径方向内側に折り曲げられた係止部24dを有する。第2レース24は、第2レース部24aが、ハウジング12の端面12bに当接して固定されている。また、第2レース部24aの内周面は、第1レース23の内径側円筒部23cと径方向に重なる位置まで延び、軸部11aの外周面と僅かな隙間で対向し、軸部11aとハウジング12の内周面12aとの間に形成される環状空間Cの一端を遮蔽して、潤滑油供給口11dから供給される潤滑油の流入を阻止している。
このように構成されるスラストころ軸受装置20の潤滑油は、不図示の潤滑油供給装置から軸部11aの潤滑油供給口11d、及び第1レース23の油孔28からスラストころ軸受27の内部に供給され、第1レース23と第2レース24との間を放射状に貫通して流れ、ころ15および保持器16の摺動面を潤滑した後、第2レース24の外径側円筒部24bと第1レース23の第1レース部23aとの間の外径側開口部26から排出される。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受装置20によれば、第1レース23は、第1レース部23aと内径側円筒部23cとを接続する曲げ部23eに、複数の油孔28が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、回転軸11の潤滑油供給口11dに対向する、第1レース23に形成された複数の油孔28から供給され、第2レース24の外径側円筒部24bと第1レース23の第1レース部23aとの間の外径側開口部26から排出されるため、第2レース24の第2レース部24aと、第1レース23の内径側円筒部23cとの間の隙間から潤滑油を供給する必要がなく、軸部11aとハウジング12の内周面12aと間の環状空間Cに油を流通させる必要がなくなり、第2レース24の第2レース部24aにより潤滑を要しない部位への潤滑油の流れを抑制することができ、これにより、潤滑油を必要とする部位により多くの潤滑油を供給することができ、潤滑性能が向上する。また、油孔28の大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
なお、油孔28は、潤滑油供給口11dの位置に応じて、第1レース23の曲げ部23eから内径側円筒部23cまでの間に形成されてもよい。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
(変形例)
本実施形態の変形例として、第2レース24の外径側円筒部24bの軸方向長さを短くすると共に、保持器16の第1レース23側の外径側隅部に段差部16bを形成した図6に示す構成としてもよい。これにより、外径側開口部26から排出される潤滑油の排出量を増加させて通油性を向上することができる。
(第3実施形態)
次に、図7を参照して、本発明に係る第3実施形態のスラストころ軸受装置について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のスラストころ軸受装置30は、回転軸11と、ハウジング12と、スラストころ軸受37と、を備える。スラストころ軸受37は、回転軸11に固定される第1レース33と、ハウジング12に固定される第2レース34と、第1レース33及び第2レース34間に配置され、保持器16のポケット16a内に回動自在に配置された複数のころ15と、を有する。
回転軸11の軸部11aには、回転軸11の端面11c近傍に開口する潤滑油供給口11dが設けられている。潤滑油供給口11dは、回転軸11に形成された不図示の油路を介して潤滑油供給装置(図示せず)に接続している。
第1レース33は、環状の第1レース部33aと、第1レース部33aの外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部33bを有し、断面略L字形の環状に形成されている。外径側円筒部33bの先端には、径方向内側に折り曲げられ、保持器16の端部と係合可能な係止部33dを有し、後述する第2レース34の係止部34dと協働して、スラストころ軸受37を不分離に組み付ける。
第1レース33には、第1レース部33aと外径側円筒部33bとを接続する曲げ部33eに、複数の油孔38が円周方向に沿って形成されている。第1レース33は、第1レース部33aが回転軸11の端面11cに当接して固定されている。なお、油孔38の個数、大きさ、間隔は、第1実施形態で示した第2レース14の曲げ部14cに形成された油孔18と同様に、任意に設定可能であり、通油性を考慮して適宜選択される。
第2レース34は、環状の第2レース部34aと、第2レース部34aの内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部34cと、を有し、断面略Lの字形の環状に形成されている。内径側円筒部34cの先端には、径方向外側に折り曲げられた係止部34dを有し、保持器16の内径側隅部に形成された段差部16cに係合する。第2レース34は、第2レース部34aが、ハウジング12の端面12bに当接して固定されている。また、内径側円筒部34cの内周面は、軸部11aの外周面と僅かな隙間で対向し、軸部11aとハウジング12の内周面12aとの間に形成される環状空間Cの一端を遮蔽して、潤滑油供給口11dから供給される潤滑油が環状空間Cに流入するのを阻止している。
そして、第1レース33の第1レース部33aと、第2レース34の第2レース部34a間には、複数のころ15が転動自在に当接し、スラストころ軸受37に作用するスラスト荷重を支承している。
このように構成されるスラストころ軸受装置30の潤滑油は、不図示の潤滑油供給装置から軸部11aの潤滑油供給口11dを介して第1レース33の第1レース部33aと、第2レース34の内径側円筒部34cとの間の隙間である内径側開口部39からスラストころ軸受37の内部に供給され、第1レース33と第2レース34との間を放射状に貫通して流れ、ころ15および保持器16の摺動面を潤滑した後、第1レース33に形成された複数の油孔38、及び第1レース33の外径側円筒部33bと、第2レース34の第2レース部34aとの間の隙間である外径側開口部36から排出される。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受装置30によれば、第1レース33は、第1レース部33aと外径側円筒部33bとを接続する曲げ部33eに、複数の油孔38が円周方向に沿って形成され、潤滑油は、回転軸11の潤滑油供給口11dに対向する、第1レース33の第1レース部33aと第2レース34の内径側円筒部34cとの間の内径側開口部39から供給され、第1レース33に形成された複数の油孔38、及び第1レース33の外径側円筒部33bと第2レース34の第2レース部34aとの間の外径側開口部36から排出されるため、スラストころ軸受37が組み込まれた機械装置の複数個所に潤滑油を供給することができ、潤滑性能を向上させることができる。また、油孔38の大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
なお、油孔38は、潤滑油を必要とする部位に応じて、第1レース33の曲げ部33eから外径側円筒部33bまでの間に形成されてもよい。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
(変形例)
本実施形態の変形例として、第1レース33の外径側円筒部33bの軸方向長さを短くすると共に、保持器16の第2レース34側の外径側隅部に段差部16bを形成した図8に示す構成としてもよい。これにより、外径側開口部36から排出される潤滑油の排出量を増加させて通油性を向上することができる。
(第4実施形態)
次に、図9及び図10を参照して、本発明に係る第4実施形態のスラストころ軸受装置について説明する。なお、本実施形態のスラストころ軸受装置は、第1レースの形状が第2実施形態の第1レースと異なり、その他は同一であるので、第2実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のスラストころ軸受装置40は、回転軸11と、ハウジング12と、スラストころ軸受47と、を備える。スラストころ軸受47は、回転軸11に固定される第1レース43と、ハウジング12に固定される第2レース24と、第1レース43及び第2レース24間に配置され、保持器16のポケット16a内に回動自在に配置された複数のころ15と、を有する。
回転軸11の軸部11aには、第1レース43の内径側円筒部43cの先端部(スキャラップ43f)近傍に開口する潤滑油供給口11dが設けられている。潤滑油供給口11dは、回転軸11に形成された不図示の油路を介して潤滑油供給装置(図示せず)に接続している。
第1レース43は、環状の第1レース部43aと、第1レース部43aの内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部43cを有し、断面略L字形の環状に形成されている。図10に示すように、内径側円筒部43cは、先端部の一部が、例えば円弧状に切り欠かれて複数のスキャラップ43fが形成されている。スキャラップ43fの個数、大きさ、間隔は、任意に設定可能であり、通油性を考慮して適宜選択される。また、内径側円筒部43cは、径方向外側に折り曲げられ、保持器16の内径側に形成された段差部16cと係合可能な係止部43dを有し、第2レース24の係止部24dと協働して、スラストころ軸受47を不分離に組み付ける。
このように構成されるスラストころ軸受装置40の潤滑油は、不図示の潤滑油供給装置から軸部11aの潤滑油供給口11dを介して第1レース43のスキャラップ43fからスラストころ軸受47の内部に供給され、第1レース43と第2レース24との間を放射状に貫通して流れ、ころ15および保持器16の摺動面を潤滑した後、第1レース43の第1レース部43aと第2レース24の外径側円筒部24bとの間の隙間である外径側開口部46から排出される。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受装置40によれば、第1レース43は、内径側円筒部43cの先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップ43fを備え、潤滑油は、回転軸11の潤滑油供給口11dに対向する、第1レース43に形成された複数のスキャラップ43fから供給され、第2レース24の外径側円筒部24bと第1レース43の第1レース部43aとの間の外径側開口部46から排出されるため、軸部11aとハウジング12の内周面12aと間の環状空間Cに油を流通させる必要がなく、第2レース24の第2レース部24aにより潤滑を要しない部位への潤滑油の流れを抑制することができ、これにより、潤滑油を必要とする部位に、より多くの潤滑油を供給することができ、潤滑性能が向上する。また、スキャラップ43fの大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の供給量を制御することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第2実施形態と同様である。
(変形例)
本実施形態の変形例として、第2レース24の外径側円筒部24bの軸方向長さを短くすると共に、保持器16の第1レース43側の外径側隅部に段差部16bを形成した図11に示す構成としてもよい。これにより、外径側開口部46から排出される潤滑油の排出量を増加させて通油性を向上することができる。
(第5実施形態)
次に、図12及び図13を参照して、本発明に係る第5実施形態のスラストころ軸受装置について説明する。なお、本実施形態のスラストころ軸受装置は、第1レースの形状が第3実施形態の第1レースと異なり、その他は同一であるので、第3実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のスラストころ軸受装置50は、回転軸11と、ハウジング12と、スラストころ軸受57と、を備える。スラストころ軸受57は、回転軸11に固定される第1レース53と、ハウジング12に固定される第2レース34と、第1レース53及び第2レース34間に配置され、保持器16のポケット16a内に回動自在に配置された複数のころ15と、を有する。
回転軸11の軸部11aには、回転軸11の端面11c近傍に開口する潤滑油供給口11dが設けられている。潤滑油供給口11dは、回転軸11に形成された不図示の油路を介して潤滑油供給装置(図示せず)に接続している。
第1レース53は、環状の第1レース部53aと、第1レース部53aの外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部53bを有し、断面略L字形の環状に形成されている。図13に示すように、外径側円筒部53bは、先端部の一部が、例えば円弧状に切り欠かれて複数のスキャラップ53fが形成されている。スキャラップ53fの個数、大きさ、間隔は、任意に設定可能であり、通油性を考慮して適宜選択される。また、外径側円筒部53bは、径方向内側に折り曲げられ、保持器16の外径側隅部と係合可能な係止部53dを有し、第2レース34の係止部34dと協働して、スラストころ軸受57を不分離に組み付ける。
このように構成されるスラストころ軸受装置50の潤滑油は、不図示の潤滑油供給装置から軸部11aの潤滑油供給口11dを介して第1レース53の第1レース部53aと第2レース34の内径側円筒部34cとの間の隙間である内径側開口部59からスラストころ軸受57の内部に供給され、第1レース53と第2レース34との間を放射状に貫通して流れ、ころ15および保持器16の摺動面を潤滑した後、第1レース53のスキャラップ53fから排出される。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受装置50によれば、第1レース53は、外径側円筒部53bの先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップ53fを備え、潤滑油は、回転軸11の潤滑油供給口11dに対向する、第1レース53の第1レース部53aと第2レース34の内径側円筒部34cとの間の内径側開口部59から供給され、第1レース53に形成された複数のスキャラップ53fから排出されるため、通油性を確保することができる。また、スキャラップ53fの大きさや個数を適宜調整することにより、潤滑油の流れを制御して潤滑性能を向上させることができる。
尚、本発明は、前述した各実施形態及び変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
なお、上記実施形態では、第1レース又は第2レースが係止部によって保持器と係合することにより不分離とされるスラストころ軸受について説明したが、係止部を持たずに第1レース又は第2レースが保持器と分離可能なスラストころ軸受であってもよい。
10,20,30,40,50 スラストころ軸受装置
11 回転軸
11a 軸部
11b フランジ部
11c 端面
11d 潤滑油供給口
12 ハウジング
12a 内周面
12b 他の端面
13,23,33,43,53 第1レース
13a,23a,33a,43a,53a 第1レース部
13b,33b,53b 外径側円筒部
13c,23c,34c,43c 内径側円筒部
13d,14d,23d,24d,33d,34d,43d,53d 係止部
14,24,34 第2レース
14a,24a,34a 第2レース部
14b,24b 他の外径側円筒部
14c,23e,33e 曲げ部
15 ころ
16 保持器
16a ポケット
17,27,37,47,57 スラストころ軸受
18,28,38 油孔
19,39,59 内径側開口部
26,36,46 外径側開口部
43f,53f スキャラップ

Claims (5)

  1. 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、
    前記回転軸を収容する内周面、及び、前記端面と対向する他の端面を有するハウジングと、
    放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、
    前記複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、
    前記ころが当接する環状の第1レース部と、前記第1レース部の外径側周縁及び内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部及び内径側円筒部と、を有し、前記回転軸の端面に固定される第1レースと、
    前記ころが当接する環状の第2レース部と、前記第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された他の外径側円筒部と、を有し、前記ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、
    を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、
    を有するスラストころ軸受装置であって、
    前記第2レースには、前記第2レース部と前記他の外径側円筒部とを接続する曲げ部から前記他の外径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、
    前記潤滑油は、前記第2レースの第2レース部と前記第1レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、前記第2レースに形成された前記複数の油孔から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
  2. 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、
    前記回転軸を収容する内周面、及び、前記端面と対向する他の端面を有するハウジングと、
    放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、
    前記複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、
    前記ころが当接する環状の第1レース部と、前記第1レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、前記回転軸の端面に固定される第1レースと、
    前記ころが当接する環状の第2レース部と、前記第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、前記ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、
    を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、
    を有するスラストころ軸受装置であって、
    前記第1レースは、前記第1レース部と前記内径側円筒部とを接続する曲げ部から前記内径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、
    前記潤滑油は、前記回転軸の潤滑油供給口に対向する、前記第1レースに形成された前記複数の油孔から供給され、前記第2レースの外径側円筒部と前記第1レースの第1レース部との間の外径側開口部から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
  3. 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、
    前記回転軸を収容する内周面、及び、前記端面と対向する他の端面を有するハウジングと、
    放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、
    前記複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、
    前記ころが当接する環状の第1レース部と、前記第1レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、前記回転軸の端面に固定される第1レースと、
    前記ころが当接する環状の第2レース部と、前記第2レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、前記ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、
    を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、
    を有するスラストころ軸受装置であって、
    前記第1レースは、前記第1レース部と前記外径側円筒部とを接続する曲げ部から前記外径側円筒部までの間に、複数の油孔が円周方向に沿って形成され、
    前記潤滑油は、前記回転軸の潤滑油供給口に対向する、前記第1レースの第1レース部と前記第2レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、前記第1レースに形成された前記複数の油孔、及び第1レースの外径側円筒部と第2レースの第2レース部との間の外径側開口部から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
  4. 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、
    前記回転軸を収容する内周面、及び、前記端面と対向する他の端面を有するハウジングと、
    放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、
    前記複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、
    前記ころが当接する環状の第1レース部と、前記第1レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、前記回転軸の端面に固定される第1レースと、
    前記ころが当接する環状の第2レース部と、前記第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、前記ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、
    を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、
    を有するスラストころ軸受装置であって、
    前記第1レースは、前記内径側円筒部の先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップを備え、
    前記潤滑油は、前記回転軸の潤滑油供給口に対向する、前記第1レースに形成された前記複数のスキャラップから供給され、前記第2レースの外径側円筒部と前記第1レースの第1レース部との間の外径側開口部から排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
  5. 軸部、及び端面を有するフランジ部を備えた回転軸と、
    前記回転軸を収容する内周面、及び、前記端面と対向する他の端面を有するハウジングと、
    放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、
    前記複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、
    前記ころが当接する環状の第1レース部と、前記第1レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有し、前記回転軸の端面に固定される第1レースと、
    前記ころが当接する環状の第2レース部と、前記第2レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有し、前記ハウジングの他の端面に固定される第2レースと、
    を備え、外部から供給される潤滑油によって潤滑されるスラストころ軸受と、
    を有するスラストころ軸受装置であって、
    前記第1レースは、前記外径側円筒部の先端部の一部が切り欠かれて形成された複数のスキャラップを備え、
    前記潤滑油は、前記回転軸の潤滑油供給口に対向する、前記第1レースの第1レース部と前記第2レースの内径側円筒部との間の内径側開口部から供給され、前記第1レースに形成された前記複数のスキャラップから排出されることを特徴とするスラストころ軸受装置。
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