JP6759544B2 - スラストころ軸受 - Google Patents
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Description
(1) 放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、
前記複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、
前記ころが当接する環状の第1レース部と、前記第1レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有する第1レースと、
前記ころが当接する環状の第2レース部と、前記第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有する第2レースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記保持器は、前記第2レースの前記外径側円筒部に近接対向して案内され、
前記第1レースの前記内径側円筒部の先端部分は、円周方向の少なくとも一部を径方向外方に折り曲げられ、前記第2レースの内径側部分の内周面より大径の保持部を有し、
前記第2レースは、前記第2レース部の内径側周縁から軸方向内側に湾曲した湾曲部を有し、
前記湾曲部の曲率半径は、前記第2レース部と前記外径側円筒部との境界部分の曲率半径よりも大きく、
前記保持部は、前記湾曲部と径方向且つ軸方向に重なる位置に形成され、前記第2レースの前記第1レースに対する分離を防止することを特徴とするスラストころ軸受。
(2) 前記保持部の軸方向外端面は、前記第2レース部の軸方向外側面と同一平面上、又は前記第2レース部の前記軸方向外側面よりも軸方向内側に位置することを特徴とする(1)に記載のスラストころ軸受。
(3) 前記複数のころ及び前記保持器は、一体型とされたケージアンドローラであり、
前記保持器は、樹脂製であり、
前記スラストころ軸受は、プラネタリ機構のキャリアの端面と、該端面と対向するプラネタリギヤの他の端面との間に形成された幅2mm以下の間隙空間に配置され、
前記第1レースの前記内径側円筒部は、前記キャリアと連結されるピニオンシャフトによって案内されることを特徴とする(1)又は(2)に記載のスラストころ軸受。
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るスラストころ軸受が適用されるプラネタリ機構について説明する。
図1は、プラネタリ機構1のプラネタリギヤ2及びキャリア3の周辺構造を示している。プラネタリギヤ2は、ピニオンシャフト4により回転自在に支持されており、図示しないサンギヤ及びリングギヤに噛合している。また、キャリア3は、ピニオンシャフト4の端部と連結され、ピニオンシャフト4とともに自らも回転する。
また、第1レース20の内径側円筒部22は、キャリア3と連結されるピニオンシャフト4によって案内されるので、ピニオンシャフト4に対して径方向に位置決めすることができる。
図3は、本発明の第2実施形態に係るスラストころ軸受の要部断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
図4(a)は、本発明の第3実施形態に係るスラストころ軸受の要部断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
上記実施形態では、第2レース30の第1レース20に対する分離を防止するための保持部として、第1レース20の内径側円筒部22の先端部分に、押し出し加工によるステーキングタブ23が形成されているが、本発明の保持部は、これに限らず、該先端部分を全周に亘って曲げ形成して成るフルカールや、該先端部分を円周方向複数箇所で曲げ形成して成るパーシャルカールによって形成してもよい。
2 プラネタリギヤ
3 キャリア
4 ピニオンシャフト
10,10a,10b,10c スラストころ軸受
11 保持器
12 ポケット
13 ころ
20 第1レース
21 第1レース部
22 内径側円筒部
23 ステーキングタブ(保持部)
30 第2レース
31 第2レース部
32 外径側円筒部
33 他の内径側円筒部(内径側部分)
34 境界部分
38 折り曲げ部(内径側部分)
39 段付き部(内径側部分)
Claims (3)
- 放射状に配置された複数のポケットを備える保持器と、
前記複数のポケット内に回動自在に配置される複数のころと、
前記ころが当接する環状の第1レース部と、前記第1レース部の内径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された内径側円筒部と、を有する第1レースと、
前記ころが当接する環状の第2レース部と、前記第2レース部の外径側周縁から軸方向に折り曲げ形成された外径側円筒部と、を有する第2レースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記保持器は、前記第2レースの前記外径側円筒部に近接対向して案内され、
前記第1レースの前記内径側円筒部の先端部分は、円周方向の少なくとも一部を径方向外方に折り曲げられ、前記第2レースの内径側部分の内周面より大径の保持部を有し、
前記第2レースは、前記第2レース部の内径側周縁から軸方向内側に湾曲した湾曲部を有し、
前記湾曲部の曲率半径は、前記第2レース部と前記外径側円筒部との境界部分の曲率半径よりも大きく、
前記保持部は、前記湾曲部と径方向且つ軸方向に重なる位置に形成され、前記第2レースの前記第1レースに対する分離を防止することを特徴とするスラストころ軸受。 - 前記保持部の軸方向外端面は、前記第2レース部の軸方向外側面と同一平面上、又は前記第2レース部の前記軸方向外側面よりも軸方向内側に位置することを特徴とする請求項1に記載のスラストころ軸受。
- 前記複数のころ及び前記保持器は、一体型とされたケージアンドローラであり、
前記保持器は、樹脂製であり、
前記スラストころ軸受は、プラネタリ機構のキャリアの端面と、該端面と対向するプラネタリギヤの他の端面との間に形成された幅2mm以下の間隙空間に配置され、
前記第1レースの前記内径側円筒部は、前記キャリアと連結されるピニオンシャフトによって案内されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスラストころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015181632A JP6759544B2 (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | スラストころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015181632A JP6759544B2 (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | スラストころ軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017057892A JP2017057892A (ja) | 2017-03-23 |
JP6759544B2 true JP6759544B2 (ja) | 2020-09-23 |
Family
ID=58391346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015181632A Active JP6759544B2 (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | スラストころ軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6759544B2 (ja) |
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2015
- 2015-09-15 JP JP2015181632A patent/JP6759544B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2017057892A (ja) | 2017-03-23 |
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