JP2015078742A - ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円周方向に関して各柱部11b、11bと整合する部分には、両リム部10b、10bの外周面に形成される外周側通油溝23、23と、ポケット12b、12bと異なる構成を有し、各柱部11b、11bに形成され、半径方向に貫通する通油穴25、25とが設けられ、外周側通油溝23、23と通油穴25、25は、円周方向において同位相に形成する。
【選択図】図1
Description
(1) 軸方向に間隔を開けて設けられた円環状の1対のリム部と、該両リム部間に円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部とを備え、円周方向に隣り合う前記柱部と前記両リム部とによりそれぞれ画成される複数のポケットに、各ころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
円周方向に関して前記各柱部と整合する部分で、且つ、少なくとも前記両リム部の外周面に形成された外周側通油溝と、
前記ポケットと異なる構成を有し、前記各柱部または前記両リム部に形成され、半径方向に貫通する通油穴と、
を備え、
前記外周側通油溝と前記通油穴とは、円周方向で同位相に形成されていることを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。
(2) 前記通油穴は、前記各柱部の軸方向両端部に形成されることを特徴とする(1)に記載のラジアルころ軸受用保持器。
(3) 円周方向に関して前記各柱部と整合する部分で、且つ、少なくとも前記両リム部の内周面に、前記外周側通油溝及び前記通油穴と円周方向で同位相に形成された内周側通油溝を更に備え、
前記通油穴は前記外周側通油溝と前記内周側通油溝とを連通することを特徴とする(1)に記載のラジアルころ軸受用保持器。
(4) 前記通油穴は前記両リム部に形成され、
前記各通油穴の中心線は、径方向外側に向かうにつれて軸方向中心側から両端部側に向って傾斜していることを特徴とする(3)に記載のラジアルころ軸受用保持器。
(5) 前記保持器は、金属製の素材からなり、
前記各柱部は、前記各ころのピッチ円よりも径方向外方に配置される状態で軸方向両端部に設けられた大径部と、前記各ころのピッチ円よりも径方向内方に配置される状態で軸方向中間部に設けられた小径部と、前記大径部と前記各小径部とを軸方向に連続させた連続部とを備えることを特徴とする(1)又は(2)に記載のラジアルころ軸受用保持器。
(6) 前記保持器は、合成樹脂製の素材からなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のラジアルころ軸受用保持器。
(7) 内周面に円筒状の外輪軌道を設けた外輪相当部材と、
外周面に円筒状の内輪軌道を設けた内輪相当部材と、
前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数のころと、
前記各ころを保持する保持器とを備えたラジアルころ軸受であって、
前記保持器が、(1)〜(6)のいずれかに記載のラジアルころ軸受用保持器であることを特徴とするラジアルころ軸受。
(8) 前記内輪相当部材には、外周面に開口部を有する油供給部が設けられており、
前記通油穴は、前記油供給部の開口部と軸方向にオーバーラップする位置に設けられることを特徴とする(7)に記載のラジアルころ軸受。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、金属製の素材に削り加工を施すことで形成される。なお、本発明の特徴は、保持器7cに後述する外周側通油溝23、23と、通油穴25とを設けた点にある。この特徴部分以外の基本的な構造は、従来から知られているラジアルころ軸受用保持器の構造とほぼ同様であるから、従来と同様に構成する部分に就いては説明を省略若しくは簡略にし、以下、本実施形態の特徴部分を中心に説明する。
また、通油穴25は、ポケット12bと異なる寸法を有しているので、ころ6の誤組みを防止することができる。
図3及び図4は、本発明の第2実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、金属製の薄板状の素材にプレス加工を施すことで形成される。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第1実施形態の場合とほぼ同様である。
図5及び図6は、本発明の第3実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、第2実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cと同様に、金属製の薄板状の素材にプレス加工を施すことで形成され、各通油穴25、25は、各柱部11b、11bの外径寄り部分19a、19aから傾斜部20a、20a、及び内径寄り部分18a、18aの一部(軸方向両端部)にかけて、軸方向両側の2か所に分割して形成されている。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第2実施形態の場合とほぼ同様である。
図7及び図8は、本発明の第4実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、金属製の薄板状の素材にプレス加工を施すことで形成され、第3実施形態と同様に、各柱部11b、11bの軸方向両側に分割して形成された各通油穴25、25に加えて、両通油穴25、25の間となる、内径寄り部分18a、18aの軸方向中央部に通油穴25が追加して形成されている。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第1実施形態の場合とほぼ同様である。
図9及び図10は、本発明の第5実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、ポリアミドなどの合成樹脂を射出成形することで形成される。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第1実施形態の場合とほぼ同様である。
図11及び図12は、本発明の第6実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、第5実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cと同様に、ポリアミドなどの合成樹脂を射出成形することで形成される。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第5実施形態の場合とほぼ同様である。
図13及び図14は、本発明の第7実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、第5及び第6実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cと同様に、ポリアミドなどの合成樹脂を射出成形することで形成される。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第6実施形態の場合とほぼ同様である。
図15及び図16は、本発明の第8実施形態に係るラジアルころ軸受を示している。本実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cは、第5実施形態のラジアルころ軸受用保持器7cと同様に、ポリアミドなどの合成樹脂を射出成形することで形成される。
その他の構成及び作用・効果に就いては、前述した第6実施形態の場合とほぼ同様である。
なお、本実施形態では全て、通油穴は、外周側通油溝と直接連通する構成となっているが、これに限定されるものでなく、外周側通油溝が軸方向に貫通して、通油穴より径方向外側の空間に臨むことで、通油穴と外周側通油溝とが連通する構成であればよい。したがって、例えば、第1実施形態のような削り加工によって形成される保持器において、通油穴25を柱部11b、11bの内径寄り部分18a、18aにのみ形成する一方、外周側通油溝23、23を両リム部10b、10bから柱部11b、11bの外径寄り部分19a、19aに向かって軸方向に貫通する構成であってもよい。
また、外周側通油溝は、軸方向両端が開口して、柱部の径方向外方の空間と、リム部の軸方向外方の空間とを軸方向に連通できる構造であればよく、形状や深さ寸法は限定されるものではない。また、通油穴は、ラジアルころ軸受用保持器の内径側空間と外径側空間とを連通できる構造であれば、形状は任意である。
また、本発明のラジアルころ軸受用保持器は、外輪案内方式のものについて説明したが、内輪案内或いは転動体(ころ)案内方式のものにおいても適用することができる。
2 動力伝達軸(内輪相当部材)
3 ラジアルころ軸受
4 外輪軌道
5 内輪軌道
6 ころ
7,7a,7b,7c ラジアルころ軸受用保持器
10 リム部
11,11b 柱部
12,12a,12b,12c ポケット
18a 内径寄り部分(小径部)
19a 外径寄り部分(大径部)
20a 傾斜部(連続部)
23 外周側通油溝
23a 内周側通油溝
25 通油穴
CL 通油穴の中心線
Claims (8)
- 軸方向に間隔を開けて設けられた円環状の1対のリム部と、該両リム部間に円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部とを備え、円周方向に隣り合う前記柱部と前記両リム部とによりそれぞれ画成される複数のポケットに、各ころが転動自在に保持されるラジアルころ軸受用保持器であって、
円周方向に関して前記各柱部と整合する部分で、且つ、少なくとも前記両リム部の外周面に形成された外周側通油溝と、
前記ポケットと異なる構成を有し、前記各柱部または前記両リム部に形成され、半径方向に貫通する通油穴と、
を備え、
前記外周側通油溝と前記通油穴とは、円周方向で同位相に形成されていることを特徴とするラジアルころ軸受用保持器。 - 前記通油穴は、前記各柱部の軸方向両端部に形成されることを特徴とする請求項1に記載のラジアルころ軸受用保持器。
- 円周方向に関して前記各柱部と整合する部分で、且つ、少なくとも前記両リム部の内周面に、前記外周側通油溝及び前記通油穴と円周方向で同位相に形成された内周側通油溝を更に備え、
前記通油穴は前記外周側通油溝と前記内周側通油溝とを連通することを特徴とする請求項1に記載のラジアルころ軸受用保持器。 - 前記通油穴は前記両リム部に形成され、
前記各通油穴の中心線は、径方向外側に向かうにつれて軸方向中心側から両端部側に向って傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のラジアルころ軸受用保持器。 - 前記保持器は、金属製の素材からなり、
前記各柱部は、前記各ころのピッチ円よりも径方向外方に配置される状態で軸方向両端部に設けられた大径部と、前記各ころのピッチ円よりも径方向内方に配置される状態で軸方向中間部に設けられた小径部と、前記大径部と前記各小径部とを軸方向に連続させた連続部とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のラジアルころ軸受用保持器。 - 前記保持器は、合成樹脂製の素材からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のラジアルころ軸受用保持器。
- 内周面に円筒状の外輪軌道を設けた外輪相当部材と、
外周面に円筒状の内輪軌道を設けた内輪相当部材と、
前記外輪軌道と前記内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数のころと、
前記各ころを保持する保持器とを備えたラジアルころ軸受であって、
前記保持器が、請求項1〜6のいずれか1項に記載のラジアルころ軸受用保持器であることを特徴とするラジアルころ軸受。 - 前記内輪相当部材には、外周面に開口部を有する油供給部が設けられており、
前記通油穴は、前記油供給部の開口部と軸方向にオーバーラップする位置に設けられることを特徴とする請求項7に記載のラジアルころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013216265A JP2015078742A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 |
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JP2013216265A JP2015078742A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 |
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JP2015078742A true JP2015078742A (ja) | 2015-04-23 |
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Family Applications (1)
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JP2013216265A Pending JP2015078742A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019173780A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 株式会社ジェイテクト | ケージアンドローラ |
WO2020036071A1 (ja) | 2018-08-17 | 2020-02-20 | Ntn株式会社 | 保持器付きころおよび遊星歯車支持構造 |
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-
2013
- 2013-10-17 JP JP2013216265A patent/JP2015078742A/ja active Pending
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