JP2015190218A - 水洗式大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄水の漏れを防止する。【解決手段】水洗式大便器Aは、便鉢部10のリム通水路11に洗浄水を供給する供給路26L,26Rを有し、供給路26L,26Rの下面側部分を形成する第1成形体40と、供給路26L,26Rの上面側を形成する第2成形体50とを上下に接合させて構成された陶器製のものであり、第1成形体40と第2成形体50に形成されたリブ41L,41R,51L,51Rによって構成された左右一対の外側壁部30L,30Rと、両外側壁部30L,30Rの間に配され、第1成形体40の上面と第2成形体50の下面から突出し、相手側の成形体40,50と非接触の仕切部43,53とを備え、仕切部43,53に沿った空間が、供給路26L,26Rとなっている。【選択図】図4

Description

本発明は、水洗式大便器に関する。
特許文献1には、上縁部にリム通水路が形成された便鉢部と、便鉢部の後方に配置された洗浄タンクを載置するとともに便座を取り付けるための給水部とを備える陶器製の便器本体が開示されている。給水部の内部には、洗浄水をリム通水路に供給するための給水路が形成されている。給水路は、給水部の後端の給水口から前方に延びた1本の共用流路を有しており、共用流路の前端は、二股に分岐してリム通水路に連通している。
特開2002−004392号公報
便器本体の製造は、成形工程、接合工程、乾燥工程、施釉工程、焼成工程を経て行われる。成形工程では、給水部とリム通水路の下側領域を構成する第1成形体と、給水部とリム通水路の上側領域を構成する第2成形体を、夫々、別々に鋳込み成形する。接合工程では、第1成形体の上に第2成形体を重ね合わせ、泥漿により両成形体を接着する。
給水部は、その上面に給水タンクを載置する必要上、幅広に構成される。一方、共用流路は、強い流れを生成するために、幅狭の経路にする必要がある。したがって、給水部には、左右一対の外側壁部が形成されるのに加え、両外側壁部の内側に、共用流路を形成するための左右一対の内側壁部が形成される。ところが、鋳込み成形された第1成形体と第2成形体の寸法精度は比較的低いため、接合工程では、第1成形体の外側壁部と第2成形体の外側壁部とが接合していることは目視で確認できるのであるが、両外側壁部の内側に位置する内側壁部に関しては、第1成形体の内側壁部と第2成形体の内側壁部が接合していることを目視で確認することはできない。そのため、内側壁部が正しく接合されずに接合面に空気が閉じ込められた状態となっていた場合には、閉じこめられた空気が焼成工程で膨張し、その結果、内側壁部に亀裂が生じ、洗浄水が、共用流路の外、即ち、内側壁部と外側壁部との間の空間へ漏出する虞がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、洗浄水の漏出を防止することを解決すべき課題としている。
本発明の水洗式大便器は、便鉢部のリム通水路に洗浄水を供給する供給路を有し、前記供給路の下面側部分を形成する第1成形体と、前記供給路の上面側を形成する第2成形体とを上下に接合させて構成された陶器製の水洗式大便器であって、
前記第1成形体の上面と前記第2成形体の下面のうち少なくとも一方に形成されたリブによって構成された左右一対の外側壁部と、
前記左右一対の外側壁部の間に配され、前記第1成形体の上面と前記第2成形体の下面のうち少なくとも一方の成形体側から突出し、相手側の成形体と非接触の仕切部とを備え、前記仕切部の側縁に沿った空間が前記供給路となっていることを特徴とする。
給水部を構成する左右一対の外側壁部に関しては、第1成形体と第2成形体を接合させる工程で接合状態を目視確認できるので、確実に接合させることができる。したがって、焼成工程で外側壁部に亀裂が生じる虞が無く、亀裂の発生に起因して供給路内の洗浄水が外側壁部から給水部の外へ漏出することが防止される。また、左右一対の外側壁部の間に配された仕切部に関しては、相手側の仕切部又は成形体と接合されているかどうかを目視確認することはできない。しかし、仕切部は相手側の成形体とは非接触なので、仕切部において第1成形体と第2成形体との間に空気が閉じこめられることはない。したがって、焼成工程で仕切部に亀裂が発生する虞がなく、仕切部で亀裂が発生することに起因する洗浄水の漏出が防止される。
実施例1の水洗式大便器の側断面図 第1成形体の形状をあらわす平断面図 第2成形体の形状をあらわす底断面図 図2のX−X線断面図 実施例2の水洗式大便器の側断面図 第1成形体の形状をあらわす平断面図 図6のY−Y線断面図
(1)本発明の水洗式大便器は、前記仕切部が、左右方向における略中央部に配されており、前記左右一対の外側壁部と前記仕切部とによって左右に区画された2つの空間が、2本の前記供給路となっていてもよい。この構成によれば、1カ所に設けた仕切部によって2本の供給路を形成することができる。
(2)本発明の水洗式大便器は、前記第2成形体の上面には、前記便鉢部とほぼ同じ幅の載置面部が形成されており、前記左右一対の外側壁部が、前記載置面部の左右両外縁よりも内側に配置されていてもよい。この構成によれば、外側壁部を構成するリブの接合面の継ぎ目が、載置面部に隠れて上から見えないので、美観を損なわずに済む。
(3)本発明の水洗式大便器は、(1)において、給水口に接続される基端部と、前記基端部から分岐して前記左右2本の供給路内に挿通される2本の分岐ホースとを有するディストリビュータを備えており、前記左右一対の外側壁部が、前記分岐ホースを前記供給路内に挿通するときのガイドとなっていてもよい。この構成によれば、外側壁部のガイド機能により、分岐ホースを前記供給路内に挿通し易くなるので、ディストリビュータを給水部に取り付ける際の作業性が向上する。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図4を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後方向に関しては、図1における右側及び図2,3における下側を前側と定義する。また、左右方向に関しては、図2,4にあらわれる向きを、そのまま左側及び右側と定義する。
本実施例1の水洗式大便器Aは、図1に示すように、上面が開放された形態であって汚物(図示省略)を受け止めるための略擂鉢状の便鉢部10と、給水部20とを備えて構成されている。図2に示すように、便鉢部10の上縁部にはリム通水路11が形成されている。便鉢部10の上縁部における右後端部には、上流端が後方に開口した第1吐水路12Rと、第1吐水路12Rの下流端においてリム通水路11に向けて開口した第1吐水口13Rとが形成されている。便鉢部10の上縁部における左後端部には、上流端が後方に開口した第2吐水路12Lと、第2吐水路12Lの下流端においてリム通水路11に向けて開口した第2吐水口13Lとが形成されている。便鉢部10内の汚物は、第1吐水口13Rと第2吐水口13Lからリム通水路11に吐出された洗浄水(図示省略)により、封水部14と排水路15とを順に通って排出されるようになっている。
給水部20は、便鉢部10の後方に配置され、便鉢部10と一体をなすように形成されている。給水部20は、洗浄水を貯留する洗浄タンク(図示省略)を支持する機能と、便座(図示省略)を支持するための機能と、洗浄タンクに貯留されている洗浄水を便鉢部10に供給するための機能とを兼ね備えている。給水部20の上面のうちの前半領域には、便座を取り付けるための手段として便鉢部10とほぼ同じ幅の載置面部21が形成されている。また、給水部20の上面のうちの後半領域は、上方へ開放された開口部22が形成されていて、この開口部22には洗浄タンクが液密状に取り付けられるようになっている。給水部20の後端部には、洗浄タンクの底面の給水口23が臨んでいる。給水口23は、給水部20の左右方向における中央に位置している。
図2に示すように、給水部20の内部には、給水口23からリム通水路11に洗浄水を供給するための導水路24が形成されている。導水路24は、給水口23に連通するように形成された後部空間25、後部空間25から斜め右前方へ延びるように形成された右側供給路26R(請求項に記載の供給路)と、後部空間25から斜め左前方へ延びるように形成された左側供給路26L(請求項に記載の供給路)とを備えて構成されている。右側供給路26Rの下流端(前端)は、第1吐水路12Rの上流端に連通し、左側供給路26Lの下流端(前端)は、第2吐水路12Lの上流端に連通している。したがって、給水口23から後部空間25に流入した洗浄水は、左右に分岐し、右側供給路26Rと第1吐水路12Rを経て第1吐水口13Rから吐出される経路と、左側供給路26Lと第2吐水路12Lを経て第2吐水口13Lから吐出される経路とを経て、リム通水路11に供給されるようになっている。
導水路24は、略水平な下面部27と、略水平な上面部28と、左右方向に延びた後壁部29と、前後方向に延びた左右一対の外側壁部30L,30Rと、便鉢部10の上縁部の一部を構成する前壁部31とで囲まれた形態となっている。上面部28は、便鉢部10の上縁部と同じ高さに配置され、下面部27は、上面部28よりも少し低い高さに配置されている。後壁部29は、下面部27の後端縁から上方へ立ち上がっている。左右一対の外側壁部30L,30Rは、下面部27と上面部28の左右両側縁同士を連結した形態である。前壁部31は、下面部27と上面部28の前縁同士を連結した形態である。
左右一対の外側壁部30L,30Rは、平面視において、載置面部21の左右両側縁よりも左右方向内側に配置されている。図2,3に示すように、左右一対の外側壁部30L,30Rの平面視形状は、両外側壁部30L,30Rの左右方向の間隔が前後方向における略中央部で最も狭くなるように屈曲した形状である。つまり、平面視において、一対の外側壁部30L,30Rの前端側領域は、前後方向線(図示省略)に対し、給水口23に向かって相互間隔が狭まるように傾斜している。また、一対の外側壁部30L,30Rの後端側領域は、前後方向線(図示省略)に対し、給水口23に向かって相互間隔が拡がるように傾斜している。左右一対の外側壁部30L,30Rの前端は、便鉢部10の上縁部を構成する外縁壁16に連なっている。
給水部20の内部には、左右両供給路26L,26Rを区画するための区画部32が設けられている。区画部32は、給水部20(導水路24)の左右方向における中央部に配置されている。したがって、左側の外側壁部30Lと区画部32と右側の外側壁部30Rが左右に間隔を空けて並んだ形態となっている。そして、左右両外側壁部30L,30Rと区画部32との間の空間が、左右2本の供給路26L,26Rとなっている。また、前後方向において、区画部32は、後壁部29と前壁部31との間に配置されている。そして、後壁部29と区画部32の後縁との間の空間が、給水口23と連通する後部空間25となっている。後部空間25の左右両端部には、左右両供給路26L,26Rの上流端(後端)が連通している。
右側供給路26Rの右壁面は、右側の外側壁部30Rによって構成されているが、右側の外側壁部30Rは斜め右前方に延びているので、右側供給路26Rも、下流側に向かって斜め右前方に延びた経路となっている。一方、左側供給路26Lの左壁面は、左側の外側壁部30Lによって構成されているが、左側の外側壁部30Lは斜め左前方に延びているので、左側供給路26Lも、下流側に向かって斜め左前方に延びた経路となっている。つまり、左右2本の供給路26L,26Rは、後部空間25から左右に分岐し、給水口23から前方のリム通水路11(下流側)に向かって左右方向の相互間隔が次第に拡がるような流路となっている。
本実施例1の水洗式大便器Aは、陶器製であり、成形工程、接合工程、乾燥工程、施釉工程、焼成工程を経て製造される。成形工程では、給水部20の下面側部分を形成する第1成形体40と、給水部20の上面側部分を形成する第2成形体50が、別々に鋳込み成形される。接合工程では、第1成形体40の上に第2成形体50を重ね合わせ、泥漿により両成形体40,50を接着する。
図1に示すように、第1成形体40は、便鉢部10のうち上端面部分を除いた大部分と、リム通水路11の下面側部分と、封水部14の全体とを形成する。図2,4に示すように、第1成形体40には、下面部27の全体と、後壁部29の全体と、左右一対の外側壁部30L,30Rの下側領域を構成する左右一対の第1リブ41L,41Rと、前壁部31の下側領域を構成する第1壁部42と、区画部32の下側領域を構成する第1仕切部43とが形成されている。第1リブ41L,41Rは、下面部27の左右両側縁から上方へ壁状に立ち上がった形態である。第1仕切部43は、下面部27から上方へ台座状に膨出した形態であり、第1仕切部43の上面は、下面部27と同じく水平な面である。
第1仕切部43の右側面は、右側供給路26Rの左壁面を構成し、右側の外側壁部30R(右側の第1リブ41R)の前端側領域とほぼ平行をなしている。したがって、右側供給路26Rの下側領域の大部分は、左右方向の幅寸法がほぼ一定な流路となっている。また、第1仕切部43の左側面は、左側供給路26Lの右壁面を構成し、左側の外側壁部30L(左側の第1リブ41L)の前端側領域とほぼ平行をなしている。したがって、左側供給路26Lの下側領域の大部分も、左右方向の幅寸法がほぼ一定な流路となっている。
第2成形体50は、便鉢部10の上面部28と、リム通水路11の上面側部分とを形成する。図3,4に示すように、第2成形体50には、上面部28の全体と、左右一対の外側壁部30L,30Rの上側領域を構成する左右一対の第2リブ51L,51Rと、前壁部31の上側領域を構成する第2壁部52と、区画部32の上側領域を構成する第2仕切部53とが形成されている。第2リブ51L,51Rは、上面部28の左右両側縁から下方へ壁状に垂れた形態である。
第2仕切部53は、上面部28から下方へ台座状に膨出した形態であり、第2仕切部53の上面は、上面部28、下面部27及び第1仕切部43の上面と同じく、水平な面である。第2仕切部53の幅寸法は、前端から後端に亘ってほぼ一定であり、第1仕切部43の後端部と概ね同じ寸法となっている。つまり、第2仕切部53の左右両側面は、ほぼ前後方向に延びている。したがって、右側供給路26Rと左側供給路26Lの上側領域の幅寸法は、下流側(前方)に向かって幅広となっている。
上記の形状に鋳込み成形された第1成形体40と第2成形体50は寸法精度が比較的低いのであるが、前壁部31と外側壁部30L,30Rに関しては、給水部20の外面に露出している。したがって、両成形体40,50の接合工程では、第1壁部42の上端面と第2壁部52の下端面との接合状態、及び第1リブ41L,41Rの上端面と第2リブ51L,51Rの下端面との接合状態は、目視で確認することができる。これにより、前壁部31と左右一対の外壁部に関しては、確実に液密状に接合させることができる。したがって、後部空間25内、右側供給路26R内、及び左側供給路26L内の洗浄水が、前壁部31や左右両外側壁部30L,30Rの接合面60(図4を参照)を通って導水路24(給水部20)の外へ漏出することはない。
また、第1仕切部43と第2仕切部53に関しては、その左右両側が一対の外側壁部30L,30Rが覆い隠されているとともに、前側が前壁部31で覆い隠されている。そのため、第1仕切部43の上面と第2仕切部53の下面との接合状態を目視で確認することはできない。そこで、後述するように仕切部43,53に焼成工程で亀裂が発生するのを防止するため、図4に示すように、第1仕切部43の上面と第2仕切部53の下面との間には、その全領域に亘って隙間Sが確保されている。尚、この隙間Sは、右側供給路26Rと左側供給路26Lとを連通させるのであるが、非常に狭いので、右側供給路26Rと左側供給路26Lとの間で洗浄水が大量に流動したり、後部空間25内の洗浄水がこの隙間Sに大量に流入したりする虞はない。したがって、右側供給路26R内及び左側供給路26L内において洗浄水の流れが乱れたり流量が低下したりすることはない。
本実施例1の水洗式大便器Aは、陶器製であり、便鉢部10のリム通水路11に洗浄水を供給する左右2本の供給路26L,26Rが形成された給水部20を有し、給水部20が、両供給路26L,26Rの下面側部分を形成する第1成形体40と、両供給路26L,26Rの上面側を形成する第2成形体50とを上下に接合させて構成されている。給水部20は、第1成形体40の上面に形成された第1リブ41L,41Rと第2成形体50の下面に形成された第2リブ51L,51Rとによって液密状に構成された左右一対の外側壁部30L,30Rと、左右一対の外側壁部30L,30Rの間に配されて第1成形体40の上面から突出した第1仕切部43と、第2成形体50の下面から突出した第2仕切部53とを備えている。この第1仕切部43の上面と第2仕切部53の下面は、その全領域に亘り,相手側の成形体40,50(相手側の仕切部43,53)とは非接触となっている。そして、左右一対の外側壁部30L,30Rと両仕切部43,53(区画部32)とによって左右に区画された2つの空間(つまり、仕切部43,53の左右両側縁に沿った2つの空間)が、左右2本の供給路26L,26Rとなっている。
かかる構成によれば、給水部20を構成する左右一対の外側壁部30L,30Rに関しては、第1成形体40と第2成形体50を接合させる工程で接合状態を目視確認できる。これにより、第1リブ41L,41Rと第2リブ51L,51Rを確実に接合させることができ、第1リブ41L,41Rと第2リブ51L,51Rとの接合面60に空気が閉じこめられることを確実に回避できる。したがって、焼成工程で外側壁部30L,30Rに亀裂が生じる虞は無く、亀裂の発生に起因して供給路26L,26R内の洗浄水が外側壁部30L,30Rから給水部20の外へ漏出することが防止される。
また、左右一対の外側壁部30L,30Rの間に配された仕切部43,53に関しては、両仕切部43,53が互いに接合されているかどうかを目視確認することはできない。しかし、第1仕切部43と第2仕切部53の対向面同士は、その全領域に亘って非接触となっている。つまり、第1仕切部43は第2成形体50とは非接触であり、第2仕切部53は第1成形体40とは非接触である。したがって、接合工程で、第1仕切部43(第1成形体40)の上面と第2仕切部53(第2成形体50)の下面との間に空気が閉じこめられることはない。これにより、閉じこめられた空気が焼成工程で膨張することに起因して、第1仕切部43や第2仕切部53に亀裂が発生する、という事態が回避される。したがって、仕切部43,53では、亀裂が発生することに起因して供給路26L,26R内の洗浄水が漏出することを確実に防止できる。また、仕切部43,53を左右方向における中央部に配置したので、1カ所に設けた仕切部43,53によって2本の供給路26L,26Rを形成することができる。
また、第2成形体50の上面のうち給水部20を構成する領域には、便鉢部10とほぼ同じ幅の載置面部21が形成され、左右一対の外側壁部30L,30Rが、載置面部21の左右両外縁よりも内側に配されている。この構成によれば、外側壁部30L,30Rを構成する第1リブ41L,41Rと第2リブ51L,51Rとの接合面60の継ぎ目が、載置面部21に隠れて上から見えないので、美観を損なわずに済む。
また、給水部20の後端部には、左右2本の供給路26L,26Rの上流端に連通する1つの給水口23が設けられ、左右2本の供給路26L,26Rの下流端が便鉢部10の左右両側縁部に配されている。そして、左右一対の外側壁部30L,30Rは後方に向かって相互間隔が狭まるように配され、左右2本の供給路26L,26Rが、その相互間隔が給水口23に向かって次第に狭まるように斜めに延びた形態となっている。この構成によれば、第2成形部50(給水部20)の上面に比較的幅広の載置面部21を確保した上で、給水部20内の2本の供給路26L,26Rを比較的幅狭にすることができる。これにより、両供給路26L,26Rにおける洗浄水の流動を安定させることができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図5〜図7を参照して説明する。本実施例2の水洗式大便器Bは、実施例1の水洗式大便器Aにディストリビュータ70を設けたものである。その他の構成については上記実施例1の水洗式大便器Aと同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
実施例1の水洗式大便器Aでは、洗浄水が、給水口23から導水路24(後部空間25内と右側供給路26R内と左側供給路26L内)を流れるようになっているが、本実施例2では、洗浄水が、導水路24内に設けたディストリビュータ70内を流れることによって、第1吐水路12Rと第2吐水路12Lに供給されるようになっている。
ディストリビュータ70は、基端部71と、基端部71から斜め右前方へ片持ち状に延出した第1ホース72R(請求項に記載の分岐ホース)と、基端部71から斜め左前方へ片持ち状に延出した第2ホース72L(請求項に記載の分岐ホース)とを備えて構成されている。基端部71は、後部空間25内に収容され、後部空間25の上方に位置する給水口23に接続されている。第1ホース72Rは右側供給路26R内に収容され、第2ホース72Lは第2供給路26L内に収容されている。給水口23から基端部71に供給された洗浄水は、第1ホース72Rと第2ホース72Lとに分岐して下流側(前方)へ流れ、第1吐水路12Rと第2吐水路12Lに流入するようになっている。
ディストリビュータ70は、給水部20の上面における後端側領域の開口部22から導水路24(給水部20)内に収容される。このとき、基端部71から左右に分岐した第1ホース72Rと第2ホース72Lを、同時に、右側供給路26R内と左側供給路26L内に挿入する。ここで、右側供給路26Rの右側面を構成する右側の外側壁部30Rが、第1ホース72Rを右側供給路26R内に挿入する際のガイドとなるように滑らかな面形状を有している。また、左側供給路26Lの左側面を構成する左側の外側壁部30Lも、第2ホース72Lを右側供給路26L内に挿入する際のガイドとなるように滑らかな面形状を有している。したがって、ディストリビュータ70の組付け作業を円滑に行うことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1,2では、外側壁部を構成するリブを、第1成形体の上面と第2成形体の下面の両方に形成したが、リブは、第1成形体の上面と第2成形体の下面のうちいずか一方のみに形成されていてもよい。
(2)上記実施例1,2では、左右両供給路を区画する仕切部を、第1成形体の上面と第2成形体の下面の両方に形成したが、仕切部は、第1成形体の上面と第2成形体の下面のうちいずか一方のみに形成されていてもよい。
(3)上記実施例1,2では、第2成形体の上面に、幅広(便鉢部とほぼ同じ幅)の載置面部を設けたが、本発明は、第2成形体の上面に幅広の載置面部を有しない水洗式大便器にも適用することができる。
(4)上記実施例1,2では、給水部の左右両外側壁部を、載置面部の左右両外縁よりも内側に配したが、給水部の左右両外側壁部を載置面部の左右両外縁に沿うように配してもよい。
(5)上記実施例1,2では、左右一対の外側壁部(左右2本の供給路)が、後方(給水口側)に向かって幅狭となるように傾斜した位置関係としたが、左右一対の外側壁部(左右2本の供給路)は、互いに平行をなして前後方向に延びる形態としてもよい。
(6)上記実施例1,2では、供給路を2本設けたが、供給路の数は、3本以上でも、1本でもよい。供給路を1本とする形態としては、仕切部を左右いずれかに偏った配置として空いた空間を供給路にする形態や、左右2つの仕切部の間を供給路にする形態が可能である。
A…水洗式大便器
10…便鉢部
11…リム通水路
21…載置面部
23…給水口
26L…左側供給路(供給路)
26R…右側供給路(供給路)
30L,30R…外側壁部
40…第1成形体
41L,41R…第1リブ(リブ)
43…第1仕切部(仕切部)
50…第2成形体
51L,51R…第2リブ(リブ)
53…第2仕切部(仕切部)
70…ディストリビュータ
71…基端部
72L…第2ホース(分岐ホース)
72R…第1ホース(分岐ホース)

Claims (4)

  1. 便鉢部のリム通水路に洗浄水を供給する供給路を有し、
    前記供給路の下面側部分を形成する第1成形体と、前記供給路の上面側を形成する第2成形体とを上下に接合させて構成された陶器製の水洗式大便器であって、
    前記第1成形体の上面と前記第2成形体の下面のうち少なくとも一方に形成されたリブによって構成された左右一対の外側壁部と、
    前記左右一対の外側壁部の間に配され、前記第1成形体の上面と前記第2成形体の下面のうち少なくとも一方の成形体側から突出し、相手側の成形体とは非接触の仕切部とを備え、
    前記仕切部の側縁に沿った空間が前記供給路となっていることを特徴とする水洗式大便器。
  2. 前記仕切部が、左右方向における略中央部に配されており、
    前記左右一対の外側壁部と前記仕切部とによって左右に区画された2つの空間が、2本の前記供給路となっていることを特徴とする請求項1記載の水洗式大便器。
  3. 前記第2成形体の上面には、前記便鉢部とほぼ同じ幅の載置面部が形成されており、
    前記左右一対の外側壁部が、前記載置面部の左右両外縁よりも内側に配されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水洗式大便器。
  4. 給水口に接続される基端部と、前記基端部から分岐して前記左右2本の供給路内に挿通される2本の分岐ホースとを有するディストリビュータを備えており、
    前記左右一対の外側壁部が、前記分岐ホースを前記供給路内に挿通するときのガイドとなっていることを特徴とする請求項2記載の水洗式大便器。
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