JP2015173059A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量が大きく、且つ内部抵抗が低い蓄電装置を提供する。【解決手段】本発明の一側面に係る蓄電装置100は、正極10と負極30と電解液40とを備える蓄電装置であって、正極10は、金属箔12と、金属箔12の表面を覆い、正極活物質を含む正極活物質層14と、を有し、正極活物質層14の空隙率が、31.08〜35.40体積%である。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置に関する。
リチウムイオン二次電池等の蓄電装置は、例えば、ハイブリット自動車、電気自動車、フォークリフト等の重機、電子機器又はスマートグリットの技術分野において実用化されている(下記特許文献1参照。)。
特開10−255842号公報
本発明は、容量が大きく、且つ内部抵抗が低い蓄電装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電装置は、正極と負極と電解液を備える蓄電装置であって、正極は、金属箔と、金属箔の表面を覆い、正極活物質を含む正極活物質層と、を有し、正極活物質層の空隙率が、31.08〜35.40体積%である。
本発明の一側面に係る蓄電装置では、正極活物質層がセラミック粒子を含んでよい。
本発明によれば、容量が大きく、且つ内部抵抗が低い蓄電装置が提供される。
図1aは、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の断面の概略図であり、図1bは、図1aのリチウムイオン二次電池が備える正極の断面の概略図である。 図2は、図1bに示す正極活物質層の断面の一部の模式的な拡大図である。 図3は、本発明の各実施例及び比較例の各リチウムイオン二次電池が備える正極活物質層の空隙率と各電池の容量及び内部抵抗との関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一又は同等の構成要素については同一の符号を付す。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
以下では、本発明に係る蓄電装置の一実施形態であるのリチウムイオン二次電池について説明する。
図1a及び図1bに示すように、リチウムイオン二次電池100は、正極10、セパレータ20、負極30、電解液40、及びケース70を備える。正極10、セパレータ20、負極30及び電解液40は、ケース70に内包されており、ケース70は密封されている。ケース70の内部の空間は、電解液40で満たされている。なお、リチウムイオン二次電池100の構造は、上記の構造に限定されない。
正極10は、正極用金属箔12(正極用集電体)と、正極用金属箔12の表面の全体を覆う正極活物質層14と、を有する。ただし、正極活物質層14は、正極用金属箔12の表面の一部のみを覆ってもよい。図1aに示すように、正極活物質層14は、正極用金属箔12の一方の面のみを覆う。ただし、図1bに点線で示すように、正極活物質層14は、正極用金属箔12の両面を覆っていてもよい。
負極30は、負極用金属箔32(負極用集電体)と、負極用金属箔32の表面の全体を覆う負極活物質層34と、を有する。ただし、負極活物質層34は、負極用金属箔32の表面の一部のみを覆ってもよい。図1aに示すように、負極活物質層34は、負極用金属箔32の一方の面のみを覆う。ただし、負極活物質層34は、負極用金属箔32の両面を覆っていてもよい。
セパレータ20は、正極10及び負極30の間に位置し、両極の接触(電流の短絡)を防止する。リチウムイオンは、セパレータ20を透過する。正極10の正極活物質層14及び負極30の負極活物質層34はそれぞれ、セパレータ20に対向している。
電解液40の少なくとも一部は、正極活物質層14、負極活物質層34及びセパレータ20の内部(空隙)に含浸される。
正極用金属箔12の端部はタブ部12tである。タブ部12tには正極活物質層14が形成されていない。タブ部12tは、正極用リード16と電気的に接続される。
負極用金属箔32の端部はタブ部32tである。タブ部32tには負極活物質層34が形成されていない。タブ部32tは、負極用リード36が電気的に接続される。
正極用リード16と負極用リード36とは互いに絶縁される。正極用リード16及び負極用リード36は、ケース70と絶縁される。正極用リード16は、ケース70の外側に配置された正極端子と電気的に接続されてよい。負極用リード36は、ケース70の外側に配置された負極端子と電気的に接続されてよい。
正極活物質層14は、粒子状の正極活物質11を含む。正極活物質11は、例えば、リチウムニッケルコバルトマンガン酸化物(LiNiCoMn(x+y+z+a=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦a≦1、MはAl、Mg、Nb、Ti、Cu、Zn及びCrより選ばれる一種類以上の元素である。)、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、リチウムマンガンスピネル(LiMn)、リチウムバナジウム化合物(LiV)、チタン酸リチウム(LiTi12)、又はオリビン型のLiMPO(ただし、Mは、Co、Ni、Mn、Fe、Mg、Nb、Ti、Al、B、Nb、Cu、Zn、Mo、Ca、Sr、W及びZrより選ばれる一種類以上の元素又はVOである。)であってよい。
正極活物質層14の空隙率は、31.08〜35.40体積%である。空隙率とは、例えば、以下の式1又は式2で表すことができる。式1及び式2は、数学的に等価である。
ε={(Va−Vt)/Va}×100 (1)
ε={1−(M/Va)/(M/Vt)}×100 (2)
εは、正極活物質層14の空隙率である。Vaは、正極活物質層14の見かけの体積(単位:cm)であって、正極活物質層を構成する物質(固体)間の空間を含む体積である。つまり、Vaは、正極活物質層14内に形成された空隙15の体積を含む。Vtは、正極活物質層14を構成する物質(固体)自体の体積(単位:cm)であって、正極活物質層14を構成する物質(固体)間の空隙15を含まない体積である。Mは、正極活物質層14全体の質量(単位:g)である。M/Vaは、正極活物質層14の見かけの密度(単位:g/cm)である。M/Vtは、正極活物質層の真密度(単位:g/cm)である。正極活物質層14に含浸される電解液40の体積は、VaにもVtにも含まれない。正極活物質層14に含浸される電解液40の質量は、Mに含まれない。体積の単位は、cmに限定されない。
正極活物質層14に含まれる正極活物質11間に空隙15が形成されていることにより、空隙15内に電解液40が保持され易くなる。つまり、空隙15によって、正極活物質層14における保液性(正極活物質11の周りにおける保液性)が高まる。その結果、正極活物質11間におけるリチウム又はリチウムイオンの伝導性が高まる。そして、正極活物質層14の空隙率が31.08〜35.40体積%であることにより、リチウムイオン二次電池100の大きな容量と、低い内部抵抗とが両立する。なお、「容量」とは、リチウムイオン二次電池100が備える一対の正極及び負極当たりの容量を意味する。空隙率が31.08体積%以上であることにより、容量が増加し、内部抵抗が低下する傾向がある。空隙率が35.40体積%を超えると、容量が減少し、内部抵抗が増加する傾向がある。
正極活物質層14の空隙率は、31.46〜35.26体積%、32.45〜35.26体積%、又は33.93〜35.26体積%、又は33.93〜34.00体積%であってもよい。
正極活物質層14における正極活物質11の含有率は、正極活物質層14全体の質量に対して、例えば88〜98質量%であってよい。正極活物質11の含有率が上記数値範囲内である場合、正極活物質層14の空隙率が31.08〜35.40体積%の範囲内に収まる傾向がある。つまり、正極活物質層14における正極活物質11の含有率によって、正極活物質層14の空隙率を制御してよい。
正極活物質層14は複数(多数)のセラミック粒子13を含んでよい。粒子状の正極活物質11及びセラミック粒子13が正極活物質層14において均一に分散していてよい。セラミック粒子13は、例えば、無機酸化物を含む粒子、又は無機酸化物からなる粒子であってよい。セラミック粒子13は、多孔質であってよい。無機酸化物は、電池反応を阻害しない物質であればよい。電池反応とは、例えば、正極活物質11におけるリチウム又はリチウムイオン(Li)の吸蔵及び放出(インターカレーション)、又は、リチウム若しくはリチウムイオンとカウンターアニオン(電解液40中の電解質)とに係る反応である。無機酸化物は、例えば、Al、SiO、TiO、ZrO、Sc、Y、Bi、La、CeO、Nd及びSmからなる群より選ばれる少なくとも一種であってよい。
正極活物質層14がセラミック粒子13を含む場合、セラミック粒子13が粒子状の正極活物質11の間に配置され、正極活物質11間において空隙15が保持され易い。つまり、セラミック粒子13が正極活物質11の間に介在することにより、正極活物質11の間隔が維持され易い。その結果、電解液40が空隙15内に保持され易くなり、正極活物質11間におけるリチウム又はリチウムイオンの伝導性が高まる。
正極活物質層14全体の質量からセラミック粒子13の質量を引いた値が100質量部であるとき、正極活物質層14におけるセラミック粒子13の含有量は、例えば0.02〜1.00質量部、又は0.02〜0.50質量部であってよい。セラミック粒子13の含有量がこれらの数値範囲内である場合、正極活物質層14の空隙率が31.08〜35.40体積%の範囲内に収まり易い傾向がある。つまり、正極活物質層14におけるセラミック粒子13の含有率によって、正極活物質層14の空隙率を制御してよい。正極活物質層14全体の質量からセラミック粒子13の質量を引いた値とは、正極活物質層14のうちセラミック粒子13(及び電解液40)以外の部分の質量と言い換えられる。
粒子状の正極活物質11は、一次粒子であってもよく、二次粒子であってもよい。正極活物質11の一次粒子の最大粒径の平均値は、例えば、0.5〜5μmであってよい。正極活物質11の一次粒子の凝集体である二次粒子の平均粒径(正極活物質11の平均二次粒径)は、例えば、1〜20μmであってよい。セラミック粒子13は、一次粒子であってもよく、二次粒子であってもよい。セラミック粒子13の一次粒子の最大粒径の平均値は、例えば、0.1〜5μmであってよい。セラミック粒子13の一次粒子の凝集体である二次粒子の平均粒径(セラミック粒子13の平均二次粒径)は、例えば、1〜10μmであってよい。正極活物質11の一次粒子の最大粒径の平均値は、セラミック粒子13の一次粒子の最大粒径の平均値よりも大きくてよい。正極活物質11の平均二次粒径は、セラミック粒子13の平均二次粒径よりも大きくてよい。正極活物質11及びセラミック粒子13それぞれ粒径が上記の条件を満たす場合、正極活物質層14の空隙率が31.08〜35.40体積%の範囲内に収まり易い傾向がある。
正極活物質11の一次粒子の最大粒径の平均値は、例えば、正極活物質11の一次粒子の定方向接線径(Feret径)の内の最大の値であってよい。走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、20個以上の一次粒子(正極活物質11)の最大粒径を測定して、その平均値を算出してもよい。正極活物質11の平均二次粒径は、例えば、レーザ回折法に基づいて測定した正極活物質11の体積基準の累積粒度分布において累積率が50%である粒径(メジアン径、D50)であってよい。
セラミック粒子13の一次粒子の最大粒径の平均値は、例えばセラミック粒子13のFeret径の内の最大の値であってよい。SEMを用いて、20個以上の一次粒子(セラミック粒子13)の最大粒径を測定して、その平均値を算出してもよい。セラミック粒子13の平均二次粒径は、例えば、レーザ回折法に基づいて測定したセラミック粒子13の体積基準の累積粒度分布におけるメジアン径D50であってよい。
正極活物質層14は、導電助剤を含んでよい。導電助剤は、例えば、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック(登録商標)、気相法炭素繊維(Vapor Grown Carbon Fiber :VGCF)等の炭素系粒子であってよい。正極活物質層14における導電助剤の含有量は、例えば、100質量部の正極活物質11に対して、1〜30質量部であってよい。
正極活物質層14は、バインダーを含んでよい。バインダーは、正極活物質層14に含まれる上記物質同士を結着させ、また正極活物質11全体を正極用金属箔12の表面に結着させる。バインダーは、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、又はアルコキシシリノレ基含有樹脂であってよい。正極活物質層14におけるバインダーの含有量は、例えば、100質量部の正極活物質11に対して、1〜30質量部であってよい。
正極活物質層14の縦幅は、例えば、0.01〜0.5mであってよい。正極活物質層14の横幅は、例えば、0.01〜200mであってよい。正極活物質層14の厚みは、例えば、40〜70μmであってよい。ただし、正極活物質層14の寸法は、上記の範囲に限定されない。
正極用金属箔12は、例えば、アルミニウム、銅、ステンレス鋼、チタン及びニッケルからなる群より選ばれる少なくとも一種を含んでよい。正極用金属箔12の厚みは、例えば、15〜20μmであってよい。
正極10の作製方法は、例えば、以下の通りであってよい。
正極活物質11、セラミック粒子13、導電助剤及び溶媒を含むスラリーを正極用金属箔12の表面に塗布して、塗膜を正極用金属箔12の表面に形成する。塗膜は、正極活物質層14の前駆体である。この塗膜を乾燥させた後、塗膜及び正極用金属箔12をプレスすることにより、正極10が得られる。このプレス時における塗膜の厚さ、又は塗膜に加える圧力の調整によって、正極活物質層14の空隙率を制御してもよい。スラリー用の溶媒は、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、メタノール、又はメチルイソブチルケトン(MIBK)であってよい。
負極活物質層34は、正極活物質11の代わりに、負極活物質を含有すること以外は、正極活物質層14と同様であってよい。負極活物質層34は、正極活物質層14と同様にセラミック粒子13を含有してもよく、含有しなくてもよい。
負極活物質は、例えば、リチウムを吸蔵して放出する炭素系材料、リチウムと合金化する元素、リチウムと合金化する元素を含む化合物、又は高分子材料であってよい。
炭素系材料は、例えば、難黒鉛化性炭素、コークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物の焼成体、炭素繊維、活性炭又はカーボンブラック類であってよい。有機高分子化合物の焼成体とは、フェノール類又はフラン類等の高分子を焼成して炭素化したものをいう。
リチウムと合金化する元素は、例えば、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ti、Ag、Zn、Cd、Al、Ga、1n、Si、Ge、Sn、Pb、Sb及びBiからなる群より選ばれる少なくとも一種であってよい。
リチウムと合金化する元素を含む化合物は、例えば、ZnLiAl、AlSb、SiB、SiB、MgSi、MgSn、NiSi、TiSi、MoSi、CoSi、NiSi、CaSi、CrSi、CuSi、FeSi、MnSi、NbSi、TaSi、VSi、WSi、ZnSi、SiC、Si、SiO、SiO(0<v≦2、又は0.5≦v≦1.5)、SnO(0<w≦2)、SnSiO、スズ合金(例えばCu−Sn合金又はCo−Sn合金)、LiSiO、及びLiSnOからなる群より選ばれる少なくとも一種であってよい。
高分子材料は、例えば、ポリアセチレン又はポリピロールであってよい。
負極用金属箔32は、例えば、銅を含んでよい。
負極30の作製方法は、用いる活物質の組成が異なる以外は正極10と同様であってよい。
セパレータ20は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン若しくはポリエチレン等の合成樹脂から構成された多孔質膜、又はセラミックスから構成された多孔質膜であってよい。
電解液40は、電解質と、電解質を溶解する溶媒とを含んでよい。電解液40に含まれる電解質は、例えば、LiBF、LiPF、LiClO、LiAsF、LiCFSO又はLiN(CFSO等のリチウム塩であればよい。電解液40の溶媒は、例えば、環状エステル類、鎖状エステル類又はエーテル類であればよい。環状エステルは、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ガンマブチロラクトン、ビニレンカーボネート、2−メチル−ガンマブチロラクトン、アセチル−ガンマブチロラクトン、又はガンマバレロラクトンであってよい。鎖状エステル類は、例えば、メチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピオン酸アルキルエステル、マロン酸ジアルキルエステル、又は酢酸アルキルエステルであってよい。エーテル類は、例えば、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、又は1,2−ジブトキシエタンであってよい。電解液40における電解質の濃度は、例えば、0.5〜1.7mol/Lであってよい。電解液40は、ゲル化剤を含んでよい。
ケース70は、例えば、樹脂又は金属から構成されていてよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は以下の形態であってもよい。
リチウムイオン二次電池100は、例えば、セパレータを介して交互に積層された複数の正極及び負極(電極組立体)を備える積層型電池であってもよい。また、リチウムイオン二次電池100は、捲回型の電極組立体を備える電池であってもよい。
蓄電装置は、例えば、金属リチウム二次電池、ニッケル水素二次電池、電気二重層キャパシタ、又はリチウムイオンキャパシタであってもよい。
以下では実施例及び比較例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
[正極の作製]
正極活物質、セラミック粒子、導電助剤1、導電助剤2、バインダー及び溶媒を混合して、スラリーを調整した。スラリーにおける正極活物質、セラミック粒子、導電助剤1、導電助剤2及びバインダーそれぞれの配合量(単位:質量部)は、下記表1に示す値に調整した。スラリーを矩形状のアルミニウム箔上に塗布して、矩形状の塗膜を形成した。この塗膜を加熱して乾燥した。乾燥した塗膜をロールプレス機でプレスすることにより、アルミニウム箔と当該アルミニウム箔の表面を覆う正極活物質層とを有する正極を作製した。正極活物質層に含まれる正極活物質の質量、及び正極活物質層の質量は、下記表1に示す値に調整した。
正極活物質としては、LiNi0.5Co0.2Mn0.3(いわゆるNCM523)を用いた。
セラミック粒子としてアルミナを用いた。
導電助剤1としては、鱗片状黒鉛を用いた。
導電助剤2としては、アセチレンブラックを用いた。
バインダーとしては、ポリビニリデンフルオライドを用いた。
溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を用いた。
下記式3に基づき、正規極活物質層の真密度(M/Vt)を算出した。正規極活物質層の真密度(単位:g/cm)を下記表1に示す。
M/Vt=D1+D2+D3+D4+D5 (3)
式3中のD1、D2、D3、D4及びD5は以下の式で表される。
D1=d1×m1/mt。
D2=d2×m2/mt。
D3=d3×m3/mt。
D4=d4×m4/mt。
D5=d5×m5/mt。
d1は、セラミック粒子の真密度であり、4.00g/cmである。
d2は、正極活物質の真密度であり、4.69g/cmである。
d3は、導電助剤1の真密度であり、1.80g/cmである。
d4は、導電助剤2の真密度であり、2.23g/cmである。
d5は、バインダーの真密度であり、1.75g/cmである。
m1は、下記表1に示すセラミック粒子の配合量(質量部)である。
m2は、下記表1に示す正極活物質の配合量(質量部)である。
m3は、下記表1に示す導電助剤1の配合量(質量部)である。
m4は、下記表1に示す導電助剤2の配合量(質量部)である。
m5は、下記表1に示すバインダーの配合量(質量部)である。
mtは、(m1+m2+m3+m4+m5)を意味する。
正規極活物質層全体の質量Mを正極活物質層全体の見かけの体積Vaで除することにより、正規極活物質層の見かけの密度(M/Va)を求めた。正規極活物質層の見かけの密度(単位:g/cm)を下記表1に示す。正極活物質層全体の見かけの体積Vaは、正極活物質層の見かけの縦幅、横幅及び厚さの積である。
下記式2に基づき、正規極活物質層の空隙率(ε)を算出した。正規極活物質層の空隙率(単位:体積%)を下記表1に示す。
ε={1−(M/Va)/(M/Vt)}×100 (2)
[負極の作製]
黒鉛粉末、カルボキシメチルセルロース、スチレンブタジエンゴム及びイオン交換水を混合して、スラリーを調整した。スラリーを矩形状の銅箔上に塗布して矩形状の塗膜を形成した。この塗膜を乾燥させた後、塗膜をロールプレス機でプレスすることにより、銅箔と当該銅箔の表面を覆う負極活物質層とを有する負極を作製した。
[リチウムイオン二次電池の組み立て]
正極及び負極のタブ部にそれぞれリードを接続した。正極の正極活物質層と、負極の負極活物質層とを対向させ、正極活物質層と負極活物質層との間にセパレータを介在させ、正極、負極及びセパレータからなる積層体(電極組立体)を作製した。セパレータとしては、ポリプロピレン多孔膜を用いた。電極組立体を、開口部が形成されたケースに収容した。ケース内の電極組立体のリードを、開口部を介して、ケースの内側から外部へ突出させた。電解液をケース内に注入した後、ケースを密封した。以上の工程を得て、リチウムイオン二次電池を得た。
電解液用の溶媒としては、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、及びジメチルカーボネートの混合液を用いた。電解液用の電解質としては、LiPFを用いた。
[リチウムイオン二次電池の評価]
<SOC10−80%容量及び内部抵抗の測定>
上記のリチウムイオン二次電池のSOC10−80%容量を測定した。「SOC10−80%容量」とは、リチウムイオン二次電池の電圧が、SOCが80%である電圧になるまで、1Cのレートで2.5時間かけてCCCV充電を行った後、リチウムイオン二次電池の電圧が、SOCが10%である電圧になるまで、1Cで2.5時間かけてCCCV放電を行ったときの放電容量である。SOC10−80%容量の測定後、リチウムイオン二次電池の電圧が、SOCが10%である電圧になっている状態から、10秒間1CでCC放電を行った。この放電前後の電圧の差分を1Cの電流値で割ることにより、SOC10%放電抵抗(内部抵抗)を求めた。測定されたSOC10−80%容量及び内部抵抗を下記表1に示す。なお、「SOC」とは、State Of Chargeを意味する。「CCCV」とは、Constant Current ‐ Constant Voltageを意味する。
SOC10−80%容量を正極活物質の質量で除することにより、正極活物質の単位質量当たりの容量を算出した。正極活物質の単位質量当たりの容量を下記表1に示す。
(実施例2〜6及び比較例1〜3)
正極活物質の質量、正極活物質層の質量及びセラミック粒子の配合量を下記表1に示す値に調整したこと以外は、実施例1と同様に、実施例2〜6及び比較例1〜3それぞれのリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例1と同様の方法で、他の実施例及び比較例の各正規極活物質層の真密度(単位:g/cm)を算出した。各正極活物質層の真密度を下記表1に示す。実施例1と同様の方法で、他の実施例及び比較例の各正規極活物質層の見かけの密度を算出した。各正極活物質層の見かけの密度を下記表1に示す。実施例1と同様の方法で、他の実施例及び比較例の各正極活物質層の空隙率を算出した。各正極活物質層の空隙率を下記表1に示す。
実施例1と同様の方法で、他の実施例及び比較例の各リチウムイオン二次電池を評価した。各リチウムイオン二次電池のSOC10−80%容量、内部抵抗、及び正極活物質の単位質量当たりの容量を下記表1に示す。
表1に記載の空隙率と表1に記載の各電池のSOC10−80%容量及び内部抵抗との関係を、図3に示す。図3中の黒い菱形印は、SOC10−80%容量を意味し、図3中の白い正方形印は、内部抵抗を意味する。
Figure 2015173059
表1及び図3に示すように、正極活物質層の空隙率が31.08〜35.40体積%である場合、大きなSOC10−80%容量と、低い内部抵抗とが両立することが確認された。正極活物質層の空隙率が31.08体積%以上である場合、SOC10−80%容量が増加し、内部抵抗が低下することが確認された。正極活物質層の空隙率が35.40体積%を超えると、内部抵抗が増加することが確認された。
10…正極、11…正極活物質、12…金属箔(正極用金属箔)、13…セラミック粒子、14…正極活物質層、15…空隙、20…セパレータ、30…負極、40…電解液、100…蓄電装置(リチウムイオン二次電池)。

Claims (2)

  1. 正極と負極と電解液とを備える蓄電装置であって、
    前記正極は、金属箔と、
    前記金属箔の表面を覆い、正極活物質を含む正極活物質層と、
    を有し、
    前記正極活物質層の空隙率が、31.08〜35.40体積%である、
    蓄電装置。
  2. 前記正極活物質層がセラミック粒子を含む、
    請求項1に記載の蓄電装置。
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