JP2017174738A - 蓄電素子 - Google Patents
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Abstract
Description
正極活物質層112の空隙体積を増やすためには、例えば、正極の活物質とバインダと溶媒とを少なくとも含む合剤における固形分の量を多くして、斯かる合剤によって正極活物質層112を作製する。これによって、上記の空隙体積の比を調整する(空隙の全体積を増やす)ことができる。また、正極活物質層112を作製するときのプレス圧を小さくすることによっても、上記の空隙体積の比を調整する(空隙の全体積を増やす)ことができる。また、内部の空隙体積がより大きい二次粒子Aを採用することによっても、上記の空隙体積の比を調整することができる。なお、上記の空隙体積には、バインダや導電助剤の体積が含まれない。即ち、バインダや導電助剤がないとして上記のごとく空隙体積が測定される。
以下では、図1に示すように、蓋板32の長辺方向をX軸方向とし、蓋板32の短辺方向をY軸方向とし、蓋板32の法線方向をZ軸方向とする。
(1)正極の作製
溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と、導電助剤(アセチレンブラック)と、バインダ(PVdF)と、平均径が10μmの活物質(LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2)が互いに凝結した二次粒子(製品名「NCM111」BASF社製)とを、混合し、混練することで、正極用の合剤を調製した。詳しくは、導電助剤とバインダと活物質の二次粒子とを混合した後に溶媒を加えて混合し、所定時間混練することによってペースト上の合剤を調製した。導電助剤、バインダ、活物質の配合量は、それぞれ4.5質量%、4.5質量%、91質量%とした。調製した正極用の合剤を、アルミニウム箔(15μm厚み)の両面に、乾燥後の塗布量(目付量)が8mg/cm2となるようにそれぞれ塗布した。乾燥後、ロールプレスを行った。その後、真空乾燥して、水分等を除去した。プレス後の活物質層(1層分)の厚みは、30μmであった。活物質層の密度は、2.5g/cm3であった。
活物質としては、粒子状の黒鉛(グラファイト)を用いた。また、バインダとしては、PVdFを用いた。負極用の合剤は、溶媒としてNMPと、バインダと、活物質とを混合、混練することで調製した。バインダは、7質量%となるように配合し、活物質は、93質量%となるように配合した。調製した負極用の合剤を、乾燥後の塗布量(目付量)が4.0mg/cm2となるように、銅箔(10μm厚み)の両面にそれぞれ塗布した。乾燥後、ロールプレスを行い、真空乾燥して、水分等を除去した。活物質層(1層分)の厚みは、35μmであった。活物質層の密度は、1.2g/cm3であった。
セパレータとして厚みが22μmのポリエチレン製微多孔膜を用いた。ポリエチレン製微多孔膜の透気度は、100秒/100ccであった。
電解液としては、以下の方法で調製したものを用いた。非水溶媒として、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートを、いずれも1容量部ずつ混合した溶媒を用い、この非水溶媒に、塩濃度が1mol/LとなるようにLiPF6を溶解させ、電解液を調製した。
上記の正極、上記の負極、上記の電解液、セパレータ、及びケースを用いて、一般的な方法によって電池を製造した。
まず、セパレータが上記の正極および負極の間に配されて積層されてなるシート状物を巻回した。次に、巻回されてなる電極体を、ケースとしてのアルミニウム製の角形電槽缶のケース本体内に配置した。続いて、正極及び負極を2つの外部端子それぞれに電気的に接続させた。さらに、ケース本体に蓋板を取り付けた。上記の電解液を、ケースの蓋板に形成された注液口からケース内に注入した。最後に、ケースの注液口を封止することにより、ケースを密閉した。
正極活物質層の厚み方向断面の走査型電子顕微鏡観察像において、少なくとも100個の二次粒子の直径を測定し、測定値を平均することによって求めた。二次粒子が真球状でない場合、最も長い径を直径として測定した。この結果、二次粒子の平均径は、9μmであった。
・二次粒子の内部のバインダ濃度、二次粒子の外部のバインダ濃度
正極活物質層の厚み方向断面の電子顕微鏡(SEM)写真で、二次粒子の内部のバインダ断面に含まれるドット数を二次粒子Aの内部のバインダの面積とした。また、二次粒子Aの内部の空隙に含まれるドット数を、二次粒子Aの内部における空隙の面積とした。このとき、バインダや導電助剤の断面の面積も空隙の面積の一部として扱った。空隙の面積に対するバインダの面積を二次粒子Aの内部のバインダ濃度として算出した。一方、二次粒子の外部のバインダ断面に含まれるドット数を二次粒子の外部のバインダの面積とした。また、二次粒子の外部の空隙に含まれるドット数を、二次粒子の外部における空隙の面積とした。このとき、バインダや導電助剤の断面の面積も空隙の面積の一部として扱った。空隙の面積に対するバインダの面積を二次粒子の外部のバインダ濃度として算出した。そして、二次粒子の外部のバインダ濃度に対する、二次粒子の内部のバインダ濃度の比を求めた。
・正極活物質層の空隙体積に対する、正極活物質層の二次粒子の内部の空隙体積の比
上述したSEMの断面写真を用いた方法によって測定した。断面写真において、上記の方法によって求めた正極活物質層に形成された空隙の全面積に対する、二次粒子の内部の空隙面積の比を算出することによって、上記空隙体積の比を求めた。
電池を表1に示す構成となるように変更した点以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を製造した。
電池を表1に示す構成となるように変更した点以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を製造した。
製造した各電池について、満充電から放電を開始した直後の電圧降下量を測定し、その測定値の逆数を、出力性能を表す値として算出した。その結果を表1に示す。出力性能を示す値は、実施例1の値を100としたときの相対値で表されている。
2:電極体、
26:非被覆積層部、
3:ケース、 31:ケース本体、 32:蓋板、
4:セパレータ、
5:集電体、 50:クリップ部材、
6:絶縁カバー、
7:外部端子、 71:面、
11:正極、
111:正極の金属箔(正極基材)、 112:正極活物質層、
12:負極、
121:負極の金属箔(負極基材)、 122:負極活物質層、
91:バスバ部材、
100:蓄電装置。
Claims (4)
- 正極と負極とを備え、
前記正極及び前記負極の少なくともいずれか一方は、粒子状の活物質とバインダとを含む活物質層を有し、
前記活物質層は、前記活物質の間の空隙によって多孔質に形成され、
前記活物質層は、前記活物質の一次粒子が凝集した二次粒子であって内部に空隙が形成された二次粒子を含み、
前記二次粒子の内部のバインダ濃度は、前記二次粒子の外部のバインダ濃度よりも低い、蓄電素子。 - 前記活物質層の空隙体積に対する、前記二次粒子の内部の空隙体積の比は、0.01以上0.5未満である、請求項1に記載の蓄電素子。
- 前記二次粒子の外部のバインダ濃度に対する、前記二次粒子の内部のバインダ濃度の比は、0.01以上0.5以下である、請求項1または2に記載の蓄電素子。
- 前記二次粒子の平均径は、3μm以上30μm以下である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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2016
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