JP2013214394A - 非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】活物質層と集電体との密着性が高い非水電解質二次電池用電極を提供する。
【解決手段】非水電解質二次電池用電極は、集電体と、活物質層とを備える。活物質層は、集電体の上に配されている。活物質層は、活物質粒子と、第1のバインダーと、第2のバインダーとを含む。活物質粒子の空孔率は、6体積%以上である。第1のバインダーのガラス転移温度は、30℃以上である。第2のバインダーのガラス転移温度は、ガラス転移温度が0℃以下である。活物質層は、高濃度層と低濃度層とを有する。高濃度層は、集電体層に接するように設けられている。高濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に高い。低濃度層は、高濃度層の集電体とは反対側の表面の上に設けられている。低濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に低い。
【選択図】図1
【解決手段】非水電解質二次電池用電極は、集電体と、活物質層とを備える。活物質層は、集電体の上に配されている。活物質層は、活物質粒子と、第1のバインダーと、第2のバインダーとを含む。活物質粒子の空孔率は、6体積%以上である。第1のバインダーのガラス転移温度は、30℃以上である。第2のバインダーのガラス転移温度は、ガラス転移温度が0℃以下である。活物質層は、高濃度層と低濃度層とを有する。高濃度層は、集電体層に接するように設けられている。高濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に高い。低濃度層は、高濃度層の集電体とは反対側の表面の上に設けられている。低濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に低い。
【選択図】図1
Description
本発明は、非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池に関する。
従来、電子機器などの電源として、リチウム二次電池などの非水電解質二次電池が広く用いられている。
近年、大きな放電容量を有する非水電解質二次電池が求められている。例えば、特許文献1では、2次粒子の空孔率が30%以下のリチウムニッケル複合酸化物からなる正極活物質粒子を用い、リチウム二次電池の放電容量を改善することが提案されている。
しかしながら、例えば特許文献1に記載のリチウム二次電池では、活物質層と集電体との密着性が低下しやすいという問題がある。
本発明は、活物質層と集電体との密着性が高い非水電解質二次電池用電極を提供することを主な目的とする。
本発明に係る非水電解質二次電池用電極は、集電体と、活物質層とを備える。活物質層は、集電体の上に配されている。活物質層は、活物質粒子と、第1のバインダーと、第2のバインダーとを含む。活物質粒子の空孔率は、6体積%以上である。第1のバインダーのガラス転移温度は、30℃以上である。第2のバインダーのガラス転移温度は、0℃以下である。活物質層は、高濃度層と低濃度層とを有する。高濃度層は、集電体に接するように設けられている。高濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に高い。低濃度層は、高濃度層の集電体とは反対側の表面の上に設けられている。低濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に低い。
非水電解質二次電池は、上記の非水電解質二次電池用電極を備える。
本発明によれば、活物質層と集電体との密着性が高い非水電解質二次電池用電極を提供することができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。ただし、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率などは、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1に示されるように、非水電解質二次電池1は、電池容器17を備えている。本実施形態では、電池容器17は、扁平形状である。ただし、本発明において、電池容器の形状は、扁平形状に限定されない。電池容器の形状は、例えば、円筒形状、角形状などであってもよい。
電池容器17内には、非水電解質を含浸した電極体10が収納されている。
非水電解質としては、例えば、公知の非水電解質を用いることができる。非水電解質は、溶質、非水系溶媒などを含む。
非水電解質の溶質は、リチウムイオン伝導性を有するものであれば特に限定されない。非水電解質の溶質としては、例えば、LiPF6、LiAsF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(ClF2l+1SO2)(CmF2m+1SO2)(l,mは、それぞれ0以上の整数である。)、LiC(CpF2p+1SO2)(CqF2q+1SO2)(CrF2r+1SO2)(p、q、rは、それぞれ0以上の整数である。)などが挙げられる。溶質は、非水電解質中、0.1M/L〜1.8M/L程度含まれることが好ましく、0.5M/L〜1.8M/L程度含まれることがより好ましい。非水電解質は、1種類の溶質を含んでいてもよいし、複数種類の溶質を含んでいてもよい。
非水電解質の非水系溶媒としては、例えば、環状炭酸エステル、水素原子の一部がフッ素原子で置換されている環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、水素原子の一部がフッ素原子で置換されている鎖状炭酸エステル、エステル類、環状エーテル類、鎖状エーテル類、ニトリル類、アミド類などが挙げられる。環状炭酸エステルの具体例としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどが挙げられる。水素原子の一部がフッ素原子で置換されている環状炭酸エステルの具体例としては、トリフルオロプロピレンカーボネート、フルオロエチルカーボネートなどが挙げられる。鎖状炭酸エステルの具体例としては、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネートなどが挙げられる。
電極体10は、負極11と、正極12と、負極11及び正極12の間に配置されているセパレータ13とが巻回されてなる。
セパレータ13は、負極11と正極12との接触による短絡を抑制でき、非水電解質を含浸して、リチウムイオン伝導性を示すものであれば特に限定されない。セパレータ13は、例えば、樹脂製の多孔膜により構成することができる。樹脂製の多孔膜の具体例としては、ポリプロピレン製やポリエチレン製の多孔膜、ポリプロピレン製の多孔膜とポリエチレン製の多孔膜との積層体などが挙げられる。
負極11は、負極集電体と、負極集電体の少なくとも一方の表面の上に配された負極活物質層とを有する。負極集電体は、例えば、Cuなどの金属、Cuなどの金属を含む合金などからなる箔により構成することができる。
負極活物質層には、負極活物質が含まれる。負極活物質は、リチウムを可逆的に吸蔵・放出できるものであれば特に限定されない。負極活物質としては、例えば、黒鉛やコーク
スなどの炭素材料、酸化錫などの金属酸化物、ケイ素や錫などのリチウムと合金化してリチウムを吸蔵することができる金属、金属リチウムなどが挙げられる。これらの中でも、炭素材料は、リチウムの吸蔵、放出に伴う体積変化が少なく、可逆性に優れるため、負極活物質として好ましい。炭素材料としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、メソフェーズピッチ系炭素繊維(MCF)、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、コークス、ハードカーボンなどが挙げられる。充放電特性を向上させる観点からは、黒鉛材料を低結晶性炭素で被覆した炭素材料を用いることが好ましい。
スなどの炭素材料、酸化錫などの金属酸化物、ケイ素や錫などのリチウムと合金化してリチウムを吸蔵することができる金属、金属リチウムなどが挙げられる。これらの中でも、炭素材料は、リチウムの吸蔵、放出に伴う体積変化が少なく、可逆性に優れるため、負極活物質として好ましい。炭素材料としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、メソフェーズピッチ系炭素繊維(MCF)、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、コークス、ハードカーボンなどが挙げられる。充放電特性を向上させる観点からは、黒鉛材料を低結晶性炭素で被覆した炭素材料を用いることが好ましい。
負極活物質層には、グラファイトなどの炭素導電剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、スチレンブタジエンゴム(SBR)などの結着剤などが含まれていてもよい。
図2に示されるように、正極12は、正極集電体12aと、正極集電体12aの上に配された正極活物質層12bとを有する。正極集電体12aは、例えば、Alなどの金属、Alなどの金属を含む合金などからなる箔により構成することができる。
正極活物質層12bは、正極活物質粒子と、第1及び第2のバインダーとを含む。
正極活物質粒子の空孔率は、6体積%以上である。正極活物質粒子の空孔率は、7体積%以上であることが好ましく、8体積%以上であることがより好ましい。正極活物質粒子の空孔率は、50体積%以下であることが好ましい。本発明において、空孔率とは、正極活物質粒子の一次粒子を凝集させて形成された2次粒子の空孔率をいう。具体的には、空孔率とは、正極活物質粒子の2次粒子の断面全体の面積に対する空孔部分の面積の比率(面積比)である。
正極活物質の電子伝導度は、1×10−18S/cm以上であることが好ましく、1×10−17S/cm以上であることがより好ましい。正極活物質の電子伝導度は、1×10−7S/cm以下であることが好ましく、1×10−9S/cm以下であることがより好ましい。
電子伝導度が1×10−18S/cm以上、1×10−7S/cm以下の正極活物質では、正極活物質粒子の2次粒子における空孔率を6体積%以上とすることにより、十分な比容量が得られる。
正極活物質としては、リチウム含有遷移金属オキシアニオン化合物、フッ化金属化合物などが挙げられる。
リチウム含有遷移金属オキシアニオン化合物としては、オリビン構造を有するものや、ナシコン構造を有するものが挙げられる。オリビン構造を有するものとしては、例えば、一般式(1):Li1+nMXO4(nは、0〜1の数である。Mは、Fe,Co,Ni,Mn,及びTiからなる群から得らばれた少なくとも1種の元素である。Xは、PまたはSiである。)で表される化合物などが挙げられる。なお、上記一般式(1)において、Mには、Feが主成分として含まれることが好ましい。また、上記一般式(1)において、Mに含まれるFeの一部が、Mn、Co、Ni、Tiなどで置換されていることが好ましい。一般式(1)で表される化合物の具体例としては、LiFePO4、Li2MnSiO4、LiMnPO4、LiCoPO4、LiNiPO4などが挙げられる。また、ナシコン構造を有するものとしては、一般式(2):Li1+nM2(PO4)3(nは、0〜2の数である。Mは、Fe,Co,Ni,Mn,及びTiからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素である。)で表される化合物などが挙げられる。
フッ化金属化合物としては、一般式(3):MF3(Mは、Fe,Co,Ni,Mn,及びTiからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素である。)で表される化合物などが挙げられる。
なお、本発明において、電子伝導度は、正極活物質の体積抵抗率を測定し、その逆数を計算することで、算出した値である。具体的には、JIS K6911に準拠した粉体抵抗測定システム(三菱化学アナリテック社製、粉体抵抗測定システムMCP−PD41、ハイレスタ−UP)を用いて体積抵抗率を求め、その逆数を計算することで電子伝導度を算出した。
リチウム含有遷移金属オキシアニオン化合物などの電子伝導度を、下記表1に示す。
電子伝導度が1×10−7S/cmを超える正極活物質は、体積抵抗率が低く、十分な電子伝導度を有する。よって、このような正極活物質は、2次粒子の空孔率の大小に関わらず、十分に大きな比容量を有する。従って、電子伝導度が1×10−7S/cmを超える正極活物質の空孔率を例えば6体積%以上としても、放電容量などを向上させることが難しい。電子伝導度が1×10−7S/cmを超える正極活物質の具体例としては、LiCoO2、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2、LiMn2O4などが挙げられる。
また、電子伝導度が1×10−18S/cm未満の正極活物質は、石英ガラスと同等の絶縁性を有する。よって、このような正極活物質では、体積抵抗率が高く、電子伝導度が極端に低くなる。従って、正極活物質粒子の空孔率の大小に関わらず、十分に大きな比容量が得られない。よって、電子伝導度が1×10−18S/cm未満の正極活物質粒子の空孔率を例えば6体積%以上としても、放電容量などを向上させることが難しい。
正極活物質層12bは、高濃度層と低濃度層とを有する。高濃度層は、正極集電体12aに接するように設けられている。高濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に高い。低濃度層は、高濃度層の集電体とは反対側の表面の上に設けられている。低濃度層は、第1のバインダーの濃度が相対的に低い。
第1のバインダーのガラス転移温度(Tg)は、30℃以上である。第1のバインダーのガラス転移温度(Tg)は、40℃以上であることが好ましく、50℃以上であることがより好ましい。第1のバインダーのガラス転移温度(Tg)は、通常、150℃以下である。
第1のバインダーのガラス転移温度(Tg)を30℃以上とすることで、分子間の凝集力が高くなり、正極活物質粒子の空孔に第1のバインダーが取り込まれにくくなる。これにより、正極集電体12aと正極活物質層12bとの密着性が良くなる。一方、第1のバインダーのガラス転移温度(Tg)が高くなると、分子間の凝集力が高くなり、正極集電
体12aと正極活物質層12bとの密着性は良くなる。しかしながら、正極活物質層12bの柔軟性が悪くなり、正極活物質層12bにひび割れなどが生じやすくなる。このため、ガラス転移温度(Tg)は、150℃以下であることが好ましい。
体12aと正極活物質層12bとの密着性は良くなる。しかしながら、正極活物質層12bの柔軟性が悪くなり、正極活物質層12bにひび割れなどが生じやすくなる。このため、ガラス転移温度(Tg)は、150℃以下であることが好ましい。
第1のバインダーのガラス転移温度(Tg)は、JIS K7121に記載の方法により測定した値である。
第1のバインダーの重量平均分子量は、1万以上であることが好ましく、2万以上であることがより好ましい。第1のバインダーの重量平均分子量が小さすぎると、正極活物質層12bと正極集電体12aとの密着性が低下する場合がある。第1のバインダーの重量平均分子量は、50万以下であることが好ましい。第1のバインダーの重量平均分子量が大きすぎると、溶媒などに溶けにくくなり、高濃度層を作製することが困難になる場合がある。
第1のバインダーは、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、及びポリ(メタ)アクリル酸からなる群から選択された少なくとも1種を含むことが好ましい。第1のバインダーは、これらの中でも、ポリアクリロニトリルを含むことがより好ましい。
高濃度層における第1のバインダーの含有量は、1.0g/m2以上であることが好ましく、1.5g/m2以上であることがより好ましく、2.0g/m2以上であることがさらに好ましい。高濃度層における第1のバインダーの含有量が少なすぎると、正極活物質層12bと正極集電体12aとの密着性が悪くなりやすい。高濃度層における第1のバインダーの含有量は、100g/m2以下であることが好ましく、80g/m2以下であることがより好ましく、50g/m2以下であることがさらに好ましい。高濃度層における第1のバインダーの含有量が多すぎると、正極活物質層12bの導電性が低下しやすい。
高濃度層の厚みは、正極活物質層12bの厚みの1%以上であることが好ましく、3%以上であることがより好ましい。高濃度層の厚みは、正極活物質層12bの厚みの90%以下であることが好ましく、80%以下であることがより好ましい。高濃度層の厚みは、1μm以上であることが好ましく、3μm以上であることがより好ましい。高濃度層の厚みは、450μm以下であることが好ましく、400μm以下であることがより好ましい。
低濃度層における第1のバインダーの濃度(g/m2)は、高濃度層に含まれる第1のバインダーの濃度(g/m2)の1/10未満であることが好ましく、低濃度層には、第1のバインダーが含まれないことがより好ましい。低濃度層において、第1のバインダーの濃度が高くなりすぎると、正極活物質層12bの柔軟性が悪くなる場合がある。なお、高濃度層と低濃度層との間には、高濃度層と低濃度層とが混合された中間層が存在してもよい。中間層における第1のバインダーの濃度は、高濃度層における第1のバインダーの濃度よりも相対的に低く、低濃度層における第1のバインダーの濃度よりも相対的に高い。
正極活物質層12bに含まれる第2のバインダーのガラス転移温度(Tg)は0℃以下である。第2のバインダーのガラス転移温度(Tg)は、−5℃以下であることがより好ましく、−10℃以下であることがさらに好ましい。第2のバインダーのガラス転移温度(Tg)は、通常、−80℃以上である。
第2のバインダーのガラス転移温度(Tg)が0℃よりも大きい場合、分子間の凝集力が高くなり、極板の柔軟性が悪くなりやすい。第2のバインダーのガラス転移温度(Tg
)が−80℃よりも小さい場合、高濃度層と低濃度層との密着性が低下しやすい。
)が−80℃よりも小さい場合、高濃度層と低濃度層との密着性が低下しやすい。
第2のバインダーは、ポリフッ化ビニリデン、スチレンブタジエンゴム、ポリビニルメチルエーテル、及びポリブチルアクリレートからなる群から選択された少なくとも1種を含むことが好ましい。
正極活物質層12bにおいて、低濃度層に含まれる第2のバインダーの含有量は、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。正極活物質層12bにおける低濃度層に含まれる第2のバインダーの含有量が少なすぎると、正極活物質層12bと正極集電体12aとの密着性が低下しやすい。低濃度層に含まれる第2のバインダーの含有量は、10質量%以下であることが好ましく、8質量%以下であることがより好ましい。低濃度層に含まれる第2のバインダーの含有量が多すぎると、正極活物質層12bの導電性が低下しやすい。
高濃度層には、正極活物質粒子、第2のバインダーなどが含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。
正極活物質層12bには、導電剤などがさらに含まれていてもよい。導電剤の具体例としては、黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラックなどの炭素材料などが挙げられる。
正極活物質粒子の空孔率が大きいと、正極活物質粒子の空孔の占める割合が大きくなる。このため、正極活物質粒子と非水電解質との界面における接触面積が大きくなる。よって、正極活物質粒子の2次粒子の空孔率を大きくすることによって、放電容量の大きい非水電解質二次電池とすることが考えられる。しかしながら、正極活物質粒子の2次粒子の空孔率を大きくすると、正極活物質層中のポリフッ化ビニリデン(PVDF)などのバインダーが正極活物質粒子の空孔に取り込まれ、正極活物質層と集電体との密着性が低下しやすくなる。
正極活物質層12bは、ガラス転移温度(Tg)が30℃以上である第1のバインダーの濃度が、低濃度層よりも相対的に高い高濃度層を有する。この高濃度層は、正極集電体12aに接するように設けられている。第1のバインダーは、ガラス転移温度(Tg)が30℃以上であり、分子間の凝集力が高い。このため、第1のバインダーは、正極活物質粒子の空孔に取り込まれにくいと考えられる。よって、正極活物質層12bと正極集電体12aとの密着性が高い。さらに、高濃度層を有する正極活物質層12bは、柔軟性にも優れるため、正極12の柔軟性も高い。
また、正極活物質層12bは、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である第2のバインダーを含む。このため、正極活物質層12bが第1のバインダーのみを含む場合と比較して、分子間の凝集力が小さくなり、正極12の柔軟性が高いと考えられる。よって、正極集電体12aに接するようにして高濃度層を設け、高濃度層の集電体とは反対側の表面の上に低濃度層を設けることにより、正極活物質層12bと正極集電体12aとの密着性が高く、柔軟性の良い正極12が得られる。
本実施形態においては、正極12が、上記の高濃度層と低濃度層とを有する正極活物質層12bを備える場合について説明した。ただし、本発明は、この形態に限定されない。本発明においては、負極の負極活物質層が、上記の高濃度層と低濃度層とを有するものであってもよい。この場合、負極活物質層と負極集電体との密着性が高められる。さらに、負極活物質層は、柔軟性にも優れるため、負極の柔軟性も高められる。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
(実施例1)
(正極の作製)
バインダーとしてのポリアクリロニトリル(PAN、Tgは約100℃、重量平均分子量は約10万)をN−メチルピロリドン(NMP)に溶解させて、4質量%のバインダー濃度に調整したスラリーを得た。このスラリーを集電体としてのアルミニウム箔の片面上にドクターブレード法を用いて塗布した。次に、ホットプレートを用いて80℃で乾燥させて、第1層を形成した。第1層の厚みは1μmであった。第1層におけるバインダーの量は、1.2g/m2であった。
(正極の作製)
バインダーとしてのポリアクリロニトリル(PAN、Tgは約100℃、重量平均分子量は約10万)をN−メチルピロリドン(NMP)に溶解させて、4質量%のバインダー濃度に調整したスラリーを得た。このスラリーを集電体としてのアルミニウム箔の片面上にドクターブレード法を用いて塗布した。次に、ホットプレートを用いて80℃で乾燥させて、第1層を形成した。第1層の厚みは1μmであった。第1層におけるバインダーの量は、1.2g/m2であった。
次に、LiFePO4粉末(電子伝導度1×10−9S/cm、空孔率11%(面積比))と、炭素材料(アセチレンブラック)と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF、Tgは約−40℃)とを、質量比で90:5:5の割合で加えて混合した。さらに、N−メチルピロリドンを適量加え混合して、正極合剤スラリーを得た。
正極合剤スラリーを、第1層の上からドクターブレード法を用いて塗布した後、ホットプレートを用いて80℃で乾燥させた。正極活物質層の塗布量は65g/m2であった。これを圧延ローラーにて圧延して、正極極板を得た。次に、正極極板を2cm×2cmのサイズに切り取り、アルミニウム製の集電タブを取り付けた。次に、110℃で2時間真空乾燥させて正極活物質層を形成し、正極を得た。なお、正極活物質層における電極充填密度は、約1.8g/cm3とした。
LiFePO4粉末の空孔率(2次粒子内部の空孔率(面積比))は、以下のようにして算出した。
LiFePO4と、炭素材料(アセチレンブラック)と、PVDFとが含まれる電極を、クロスセクションポリッシャーにて切断した。次に得られた電極断面におけるリチウム含有遷移金属オキシアニオン化合物の2次粒子部分のSEM像を、倍率1万倍〜5万倍の条件で観察して画像を得た。この画像から、Image−Pro Plusの解析ソフトを用いて、LiFePO4粉末の空孔率を計算した。具体的には、LiFePO4粉末の2次粒子の空孔部分の色と2次粒子の空孔部分以外の部分の色を、白色と黒色または黒色と白色の部分に分割し、それぞれの面積を求めた。その面積の比から、空孔率(面積比)を求めた。
(負極及び参照極の作製)
負極及び参照極として、それぞれリチウム金属を用いた。
負極及び参照極として、それぞれリチウム金属を用いた。
(非水電解質の調製)
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとジメチルカーボネートとを、体積比で3:3:4の割合で混合した。得られた溶媒に、1モル/リットルのLiPF6を溶解させ、さらにビニレンカーボネートを2質量%加えて非水電解質とした。
エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとジメチルカーボネートとを、体積比で3:3:4の割合で混合した。得られた溶媒に、1モル/リットルのLiPF6を溶解させ、さらにビニレンカーボネートを2質量%加えて非水電解質とした。
(電池の作製)
図3に示されるように、正極21(作用極)と負極22との間、及び正極21と参照極24との間に、それぞれセパレータ23を配し、これらをアルミニウムのラミネート体25で包み込むことにより、セルA(20)を作製した。
図3に示されるように、正極21(作用極)と負極22との間、及び正極21と参照極24との間に、それぞれセパレータ23を配し、これらをアルミニウムのラミネート体25で包み込むことにより、セルA(20)を作製した。
(実施例2)
第1層の塗布に用いたスラリーのバインダー濃度を6質量%としたこと以外は、セルAと同様にして、セルBを作製した。なお、第1層の厚みは2μmであった。第1層におけるバインダーの量は、2.4g/m2であった。
第1層の塗布に用いたスラリーのバインダー濃度を6質量%としたこと以外は、セルAと同様にして、セルBを作製した。なお、第1層の厚みは2μmであった。第1層におけるバインダーの量は、2.4g/m2であった。
(実施例3)
第1層の塗布に用いたスラリーのバインダー濃度を8質量%としたこと以外は、セルAと同様にして、セルCを作製した。なお、第1層の厚みは3μmであった。第1層におけるバインダーの量は、3.5g/m2であった。
第1層の塗布に用いたスラリーのバインダー濃度を8質量%としたこと以外は、セルAと同様にして、セルCを作製した。なお、第1層の厚みは3μmであった。第1層におけるバインダーの量は、3.5g/m2であった。
(正極活物質層中の第1のバインダーの量)
実施例1〜3で作製した正極活物質層の厚み方向の断面において、厚み方向を3等分して得られる3つの層に対して、それぞれSEM/EDSによる元素分析を行った。その結果、集電体に最も近い層の中央部分にはPANが含まれていた。正極集電体から最も遠い層の中央部分にはPANが含まれていなかった。これらの2つの層の間の層の中央部分にはPANが含まれていた。
実施例1〜3で作製した正極活物質層の厚み方向の断面において、厚み方向を3等分して得られる3つの層に対して、それぞれSEM/EDSによる元素分析を行った。その結果、集電体に最も近い層の中央部分にはPANが含まれていた。正極集電体から最も遠い層の中央部分にはPANが含まれていなかった。これらの2つの層の間の層の中央部分にはPANが含まれていた。
(比較例1)
LiFePO4粉末(空孔率11%(面積比))と、炭素材料(アセチレンブラック)と、PANとを、質量比で90:5:5の割合で加えて混合した。さらに、N−メチルピロリドンを適量加え混合し、スラリーを作製した。このスラリーを、アルミニウム箔の片面上にドクターブレード法を用いて塗布し、ホットプレートを用いて80℃で乾燥させたこと以外は、セルAと同様にして正極極板を作製した。正極極板の柔軟性が悪かったため、正極の作製時に、正極活物質層が割れてしまい、セルDを作製することができなかった。
LiFePO4粉末(空孔率11%(面積比))と、炭素材料(アセチレンブラック)と、PANとを、質量比で90:5:5の割合で加えて混合した。さらに、N−メチルピロリドンを適量加え混合し、スラリーを作製した。このスラリーを、アルミニウム箔の片面上にドクターブレード法を用いて塗布し、ホットプレートを用いて80℃で乾燥させたこと以外は、セルAと同様にして正極極板を作製した。正極極板の柔軟性が悪かったため、正極の作製時に、正極活物質層が割れてしまい、セルDを作製することができなかった。
(比較例2)
PANの代わりにPVDFを用いたこと以外は、セルDと同様にして、正極極板を作製した。ところが、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラリーの乾燥物が剥がれてしまい、セルEを作製することができなかった。
PANの代わりにPVDFを用いたこと以外は、セルDと同様にして、正極極板を作製した。ところが、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラリーの乾燥物が剥がれてしまい、セルEを作製することができなかった。
(比較例3)
第1層の形成において、PANの代わりにPVDFを用いたこと以外は、セルCと同様にして、正極極板を作製した。ところが、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラリーの乾燥物が剥がれてしまい、セルFを作製することができなかった。なお、第1層の厚みは2μmであった。第1層におけるバインダーの量は、3.5g/m2であった。
第1層の形成において、PANの代わりにPVDFを用いたこと以外は、セルCと同様にして、正極極板を作製した。ところが、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラリーの乾燥物が剥がれてしまい、セルFを作製することができなかった。なお、第1層の厚みは2μmであった。第1層におけるバインダーの量は、3.5g/m2であった。
(比較例4)
空孔率4%(面積比)のLiFePO4粉末を用いたこと以外は、セルEと同様にして、セルGを作製した。
空孔率4%(面積比)のLiFePO4粉末を用いたこと以外は、セルEと同様にして、セルGを作製した。
(比較例5)
空孔率4%(面積比)のLiFePO4粉末を用いたこと以外は、セルAと同様にして、セルHを作製した。なお、第1層の厚みは1μmであった。第1層におけるバインダーの量は、1.2g/m2であった。
空孔率4%(面積比)のLiFePO4粉末を用いたこと以外は、セルAと同様にして、セルHを作製した。なお、第1層の厚みは1μmであった。第1層におけるバインダーの量は、1.2g/m2であった。
(放電容量の測定)
セルA〜セルC、セルG、及びセルHについて、それぞれ、以下の充放電条件で充放電を行い、放電容量を測定した。結果を表2に示す。
セルA〜セルC、セルG、及びセルHについて、それぞれ、以下の充放電条件で充放電を行い、放電容量を測定した。結果を表2に示す。
[充放電条件]
温度:室温(25℃)
充電条件:0.7mAの電流でセル電圧が4.2V(vs.Li/Li+)になるまで定電流充電を行った。
温度:室温(25℃)
充電条件:0.7mAの電流でセル電圧が4.2V(vs.Li/Li+)になるまで定電流充電を行った。
放電条件:0.7mAの電流でセル電圧が2.0V(vs.Li/Li+)になるまで定電流放電を行った。
(正極極板の柔軟性の測定)
また、セルA〜セルHの作製と共に、正極極板の柔軟性を、以下のようにして測定した。アルミニウム箔の両面に第1層を形成し、正極合剤スラリーを塗布したこと以外は、セルAと同様にして、正極極板を作成した。この正極極板を2cm×5cmに切り出し、2cm×0.5cmの両面テープ(ニチバン株式会社製、ナイスタックNW−20)を正極極板の端(2cm側)に貼り付けた。次に、3cm×13cmのアクリル板にアーチ上になるように正極極板を貼り付けた。その後、押圧延機(日本電産シンポ株式会社製、FGS−TV及びFGP−0.5)を用い、アーチ状の正極極板の中心部に押圧速度20mm/分の速度で荷重を加えた。加えた荷重と変位量の関係から、最大の荷重となる値(mN)を正極極板の柔軟性を示す指標とした。
また、セルA〜セルHの作製と共に、正極極板の柔軟性を、以下のようにして測定した。アルミニウム箔の両面に第1層を形成し、正極合剤スラリーを塗布したこと以外は、セルAと同様にして、正極極板を作成した。この正極極板を2cm×5cmに切り出し、2cm×0.5cmの両面テープ(ニチバン株式会社製、ナイスタックNW−20)を正極極板の端(2cm側)に貼り付けた。次に、3cm×13cmのアクリル板にアーチ上になるように正極極板を貼り付けた。その後、押圧延機(日本電産シンポ株式会社製、FGS−TV及びFGP−0.5)を用い、アーチ状の正極極板の中心部に押圧速度20mm/分の速度で荷重を加えた。加えた荷重と変位量の関係から、最大の荷重となる値(mN)を正極極板の柔軟性を示す指標とした。
(正極極板における密着性評価)
セルA〜セルHの作製時に、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラリーの乾燥物が剥がれてしまったものを密着性が悪い(×)と評価し、剥がれなかったものを密着性が良い(〇)と評価した。結果を表2に示す。
セルA〜セルHの作製時に、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラリーの乾燥物が剥がれてしまったものを密着性が悪い(×)と評価し、剥がれなかったものを密着性が良い(〇)と評価した。結果を表2に示す。
表2から明らかなように、正極活物質粒子として、空孔率が11%のLiFePO4粉を用い、集電体の上にバインダーとしてPANを含む第1層を形成し、さらに第1層の上にはバインダーとしてPVDFを用いたセルA〜セルCでは、放電容量が大きかった。また、セルA〜セルCの作製に際し、正極極板の密着性と柔軟性も良好であった。
これに対して、第1層を設けずに、バインダーとしてPANを用いたセルDでは、正極極板の柔軟性が悪かったため、正極の作製時に、正極活物質層が割れてしまった。また、第1層を設けずに、バインダーとしてPVDFを用いたセルEでは、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラリーの乾燥物が剥がれてしまい、正極極板の密着性が悪かった。PVDFを含む第1層を形成し、さらに第1層の上にはバインダーとしてPVDFを用いたセルFにおいても、正極極板を得る際に行った圧延によって、正極合剤スラ
リーの乾燥物が剥がれてしまい、正極極板の密着性が悪かった。
リーの乾燥物が剥がれてしまい、正極極板の密着性が悪かった。
正極活物質粒子として、空孔率が4%のLiFePO4粉を用い、第1層を設けずに、バインダーとしてPVDFを用いたセルGでは、放電容量が小さかった。また、正極活物質粒子として、空孔率が4%のLiFePO4粉を用い、集電体の上にバインダーとしてPANを含む第1層を形成し、さらに第1層の上にはバインダーとしてPVDFを用いたセルHでも、放電容量が小さかった。
1…非水電解質二次電池
10…電極体
11…負極
12…正極
12a…正極集電体
12b…正極活物質層
13…セパレータ
17…電池容器
20…セル
21…正極(作用極)
22…負極(対極)
23…セパレータ
24…参照極
25…アルミニウムのラミネート体
10…電極体
11…負極
12…正極
12a…正極集電体
12b…正極活物質層
13…セパレータ
17…電池容器
20…セル
21…正極(作用極)
22…負極(対極)
23…セパレータ
24…参照極
25…アルミニウムのラミネート体
Claims (11)
- 集電体と、
前記集電体の上に配されており、空孔率が6体積%以上である活物質粒子と、ガラス転移温度が30℃以上である第1のバインダーと、ガラス転移温度が0℃以下である第2のバインダーとを含む活物質層と、
を備え、
前記活物質層は、前記集電体に接するように設けられており、前記第1のバインダーの濃度が相対的に高い高濃度層と、前記高濃度層の前記集電体とは反対側の表面の上に設けられており、前記第1のバインダーの濃度が相対的に低い低濃度層とを有する、非水電解質二次電池用電極。 - 前記低濃度層に含まれる前記第1のバインダーの濃度(g/m2)が、前記高濃度層に含まれる前記第1のバインダーの濃度(g/m2)の1/10未満である、請求項1に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記第1のバインダーの重量平均分子量が、1万以上である、請求項1または2に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記活物質粒子に含まれる活物質の電子伝導度が1×10−18S/cm以上、1×10−7S/cm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記高濃度層における前記第1のバインダーの含有量が、1.0g/m2以上、100g/m2以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記第1のバインダーが、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、及びポリ(メタ)アクリル酸からなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記第2のバインダーが、ポリフッ化ビニリデン、スチレンブタジエンゴム、ポリビニルメチルエーテル、及びポリブチルアクリレートからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記活物質粒子の空孔率が、6体積%以上50体積%以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記活物質粒子が、リチウム含有遷移金属オキシアニオン化合物を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 前記リチウム含有遷移金属オキシアニオン化合物が、LiFePO4を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用電極を備える、非水電解質二次電池。
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JP2012083605A JP2013214394A (ja) | 2012-04-02 | 2012-04-02 | 非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池 |
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-
2012
- 2012-04-02 JP JP2012083605A patent/JP2013214394A/ja active Pending
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