JP2015169386A - 空気調和装置 - Google Patents

Abstract

【課題】室外機のメンテナンスを行う際に、室外機から室内機の運転を停止し、運転の再開を行うことができる空気調和装置を提供する。
【解決手段】室外機１と、室外機１に冷媒配管を介して接続され、リモコン１６の操作に基づいて室内の空調を室外機１とで行う室内機１１とを備え、室外機１には、停止スイッチ４ａ及び復帰スイッチ４ｂと、室内の空調が行われているときに、停止スイッチ４ａがオン操作されると、室内機１１及び室外機１の運転を停止させて室内の空調を停止し、停止スイッチ４ａのオン操作により室内の空調が停止状態のときに、復帰スイッチ４ｂがオン操作されたときには、室内機１１の運転を再開させて、室外機１とで室内の空調が行われるようにするマイクロコンピューター３とが設けられている。
【選択図】図１

Description

本発明は、室外機のメンテナンスを行う際に、室外機から室内機の運転を停止させる機能を備えた空気調和装置に関するものである。

従来の空気調和装置として、室外機に運転操作スイッチを設け、この運転操作スイッチのオン時間に応じて、冷媒回収の開始、試運転の開始、運転停止の何れかを行うものがある（例えば、特許文献１参照）。
また、従来の空気調和装置として、室外機に試運転スイッチ及び停止スイッチを設け、試運転スイッチがオンされたときに試運転を開始し、停止スイッチがオンされたときには試運転を停止するものがある（例えば、特許文献２参照）。
さらに、従来の空気調和装置として、室外機に試運転スイッチを設け、この試運転スイッチにより複数の室内機を順次に単独運転するものがある（例えば、特許文献２参照）。

前述の空気調和装置は、何れも空気調和装置の運転を停止状態にすることを前提としており、一度、室内にあるリモコンを操作して運転を止めた後に、室外機から操作を行うようにしている。

特開２０１１−２０２９２４号公報（第３―４頁、第１―３図） 特開２００９−１４４９９０号公報（第３―４頁、第１図） 特開２００１−３２４１９７号公報（第２―３頁、第１図、第４図）

従来の空気調和装置は、前述のように、メンテナンス等で運転を停止させる際に、室内に設置されているリモコンにより停止操作を行う必要がある。このため、室外機側のメンテナンスを行う場合、再度、室内に戻ってリモコンを操作する必要がある。空気調和装置の設置条件によっては運転を復帰させるために大変時間を要する場合があり、また、室内機が設置されている室内に進入不可の場合には、室内機の運転を停止できない等の課題があった。

本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、第１の目的は、室外機のメンテナンスを行う際に、室外機から室内機の運転を停止し、運転の再開を行うことができる空気調和装置を得るものである。

また、第２の目的は、室外機のメンテナンスによって室内機の運転を停止させたときに、リモコンから操作できないようにする空気調和装置を得るものである。

本発明に係る空気調和装置は、室外機と、室外機に冷媒配管を介して接続され、リモコンの操作に基づいて室内の空調を室外機とで行う室内機とを備え、室外機には、停止スイッチ及び復帰スイッチと、室内の空調が行われているときに、停止スイッチがオン操作されると、室内機及び室外機の運転を停止させて室内の空調を停止し、停止スイッチのオン操作により室内の空調が停止状態のときに、復帰スイッチがオン操作されたときには、室内機の運転を再開させて、室外機とで室内の空調が行われるようにする室外制御部とが設けられている。

本発明によれば、室内の空調が行われているときに、停止スイッチがオン操作されると、室内機及び室外機の運転を停止させて室内の空調を停止し、停止スイッチのオン操作により室内の空調が停止状態のときに、復帰スイッチがオン操作されたときには、室内機の運転を再開させて、室外機とで室内の空調が行われるようにしている。この構成により、室内機のリモコンを操作せずに室内機の運転の停止、復帰させることができる。これにより、室外機のメンテナンスを行う際に、室内に設置されているリモコンを操作して室内機側から運転を停止する手間が不要となるため、メンテナンス時間を短縮することができる。また、室内機が設置されている室内への進入が不可な場合であってもメンテナンスを行うことができる。

実施の形態１に係る空気調和装置において室外機及び室内機の概略構成を示す回路ブロック図。 図１に示す室外機の保守用操作部の操作に基づく空気調和装置の動作を示すフローチャート。 実施の形態２に係る空気調和装置において復帰スイッチのオン時間と運転モードとの関係を示す図。 実施の形態２の変形例を示す室外機の概略構成を示す回路ブロック図。

実施の形態１．
図１は実施の形態１に係る空気調和装置において室外機及び室内機の概略構成を示す回路ブロック図である。
空気調和装置１００は、室外機１と、室外機１に冷媒配管を介して接続される室内機１１とを備えている。室外機１は、屋外に設置され、室外制御基板２、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室外送風機などを備えている。室外機１の室外熱交換器は、冷房運転時には凝縮器として作用し、暖房運転時には蒸発器として作用する。室内機１１は、室内の壁あるいは天井に設置され、室内制御基板１２、室内熱交換器、室内送風機などを備えている。室内機１１の室内熱交換器は、冷房運転時には蒸発器として作用し、暖房運転時には凝縮器として作用する。

室外制御基板２には、室外機制御用のマイクロコンピューター３、空気調和装置１００の運転を停止させる停止スイッチ４ａと運転を復帰させる復帰スイッチ４ｂとを有する保守用操作部４、室外通信回路５などが実装されている。マイクロコンピューター３は、室外制御部を備え、圧縮機の運転制御、冷房あるいは暖房運転に応じて四方弁の弁切換制御、膨張弁の開度制御、室外送風機の運転制御を行う。

前述のマイクロコンピューター３は、停止スイッチ４ａがオン操作されたときに、室内機１１の運転を停止させる停止信号を室外通信回路５を介して室内機１１に送信する。さらに、マイクロコンピューター３は、停止スイッチ４ａのオン操作により室内機１１の運転を停止、即ち空気調和装置１００の運転を停止した後に、復帰スイッチ４ｂがオン操作されたときには、室内機１１の運転を復帰させる運転復帰信号を室外通信回路５を介して室内機１１に送信する。

室内制御基板１２には、室内機制御用のマイクロコンピューター１３、室内通信回路１４、メモリ１５などが実装されている。また、室内制御基板１２には、室内の空調を設定する操作ボタン１６ａと液晶表示部１６ｂとを有するリモコン１６が通信線１７を介して接続されている。その通信線１７は、室内制御基板１２を介してマイクロコンピューター１３と接続される。

なお、リモコン１６をワイヤードリモコンとしたが、これに代えて、ワイヤレスリモコンでも良い。リモコン１６をワイヤレスリモコンとした場合、室内制御基板１２には、リモコン１６からの赤外線を受光し電気信号に変換してマイクロコンピューター１３に入力する受光部が実装される。

マイクロコンピューター１３は、室内制御部を備え、リモコン１６により設定された風量に応じて室内送風機の運転を制御する。このマイクロコンピューター１３は、室外通信回路５からの停止信号が室内通信回路１４を介して受信されたときには、現在の運転状態、例えば冷房あるいは暖房の何れかの運転モード、室内の設定温度などを運転情報としてメモリ１５に記憶し、室内機１１の運転を停止する。

また、マイクロコンピューター１３は、室外通信回路５からの復帰信号が室内通信回路１４を介して受信されたときには、メモリ１５に記憶した運転情報を基に停止前の運転状態に復帰するように、室内機１１の運転を再開すると共に、その運転情報を室内通信回路１４を介して室外通信回路５に送信し、室外機１の運転を再開させる。

前記のように構成された空気調和装置１００において保守用操作部４の操作に基づく室外機１及び室内機１１の動作について図２を用いて説明する。
図２は図１に示す室外機の保守用操作部の操作に基づく空気調和装置の動作を示すフローチャートである。なお、図中の左側のフローチャートは室外機１の動作を示し、右側のフローチャートは室内機１１の動作を示している。

室外機１のマイクロコンピューター３は、リモコン１６の操作に基づく運転を継続しているときに（Ｓ１）、保守用操作部４の停止スイッチ４ａがオン操作されると（Ｓ２）、停止信号を室外通信回路５を介して室内機１１の室内通信回路１４に送信する（Ｓ３）。

その後、マイクロコンピューター３は、室外機１の運転を停止する（Ｓ４）。室外機１の運転停止として、圧縮機の運転を停止し、膨張弁を閉じ、後述する室内機１１の運転停止後に室外送風機の運転を停止する。ここで、室外機１のメンテナンスを行うことができる。マイクロコンピューター３は、保守用操作部４の復帰スイッチ４ｂがオンされたかどうかを判定し（Ｓ５）、復帰スイッチ４ｂがオンされていないときには、復帰スイッチ４ｂがオンされるまで待機する。

一方、室内機１１のマイクロコンピューター１３は、リモコン１６の操作に基づく運転を継続しているときに（Ｓ１１）、室外通信回路５からの停止信号が室内通信回路１４を介して受信されると（Ｓ１２）、リモコン１６の液晶表示部１６ｂにリモコン１６の操作が無効である旨を表示すると共に、リモコン１６の操作ボタン１６ａの操作を無効にする（Ｓ１３、Ｓ１４）。これは、室外機１のメンテナンス中にリモコン操作によって空気調和装置１００が動作しないようにしている。

そして、マイクロコンピューター１３は、室内機１１の運転を停止する直前の運転情報をメモリ１５に記憶し（Ｓ１５）、室内機１１の運転を停止する（Ｓ１６）。室内機１１の運転停止として、室内送風機の運転を停止し、ルーバーを閉じる。その後、マイクロコンピューター１３は、室外通信回路５からの復帰信号が室内通信回路１４を介して受信されたかどうかを判定し（Ｓ１７）、復帰信号が受信されていないときには、復帰信号が受信されるまで待機する。

室外機１のマイクロコンピューター３は、Ｓ５で待機しているときに、復帰スイッチ４ｂがオンされたときには、復帰信号を室外通信回路５を介して室内機１１の室内通信回路１４に送信する（Ｓ６）。そして、マイクロコンピューター３は、停止直前の運転情報が室外通信回路５を介して受信されたかどうかを判定し（Ｓ７）、その運転情報が受信されていないときには、運転情報が受信されるまで待機する。

一方、室内機１１のマイクロコンピューター１３は、Ｓ１７で待機しているときに、復帰信号が室内通信回路１４を介して受信されたときには、液晶表示部１６ｂに表示した操作無効を消去し（Ｓ１８）、リモコン１６の操作ボタン１６ａの操作を有効にする（Ｓ１９）。その後、マイクロコンピューター１３は、メモリ１５に記憶した停止直前の運転情報を読み出して、その運転情報を室内通信回路１４を介して室外機１の室外通信回路５に送信する（Ｓ２０）。そして、マイクロコンピューター１３は、運転情報を基に停止前の運転状態に復帰するように、室内機１１の運転を再開する（Ｓ２１）。この場合、ルーバーの可変制御、室内送風機の運転などを前述の運転情報に基づいて実施する。

室外機１のマイクロコンピューター３は、Ｓ７で待機しているときに、運転情報が室外通信回路５を介して受信されたときには、その運転情報に基づいて室外機１の運転を再開し（Ｓ８）、室内機１１とで停止前の空調となるようにする。

以上のように実施の形態１によれば、室外機１の停止スイッチ４ａがオン操作されたときに室内機１１の運転を室外機１と共に停止し、また、停止スイッチ４ａのオン操作により空調を停止した後に、復帰スイッチ４ｂがオン操作されたときには室内機１１の運転を室外機１と共に再開するようにしている。この構成により、室内機１１のリモコン１６を操作せずに室内機１１の運転を停止、再開することができる。これにより、室外機１のメンテナンスを行う際に、室内に設置されているリモコン１６を操作して室内機１１側から運転を停止する手間が不要となるため、メンテナンス時間を短縮することができる。また、室内機１１が設置されている室内への進入が不可な場合であってもメンテナンスを行うことができる。

室内機１１が運転を再開する際に、停止直前にメモリ１５に記憶した運転情報を基に停止前の運転状態に復帰するように室外機１とで空調を行うようにしている。この構成により、メンテナンスを行う前の運転状態で空調が行われるので、ユーザーの再設定の手間を省くことができ、より良いメンテナンスのサービスを提供できる。

さらに、室外機１のメンテナンス中は、室内機１１のリモコン１６の液晶表示部１６ｂに操作が無効である旨を表示すると共に、リモコン１６の操作を無効にするようにしている。この構成により、室外機１のメンテナンスを安全に実施することができる。

実施の形態２．
実施の形態２は、停止スイッチ４ａのオン操作により室内機１１の運転が室外機１と共に停止しているときに、復帰スイッチ４ｂの操作により、室外機１と室内機１１とを試運転したり、試運転を停止できるようにしたものである。

図３は実施の形態２に係る空気調和装置において復帰スイッチのオン時間と運転モードとの関係を示す図である。なお、実施の形態２の構成は、図１に示す実施の形態１と同様である。

実施の形態２においては、室外機１のマイクロコンピューター３は、復帰スイッチ４ｂのオン時間ｔが第１設定時間ｔ１よりも長く第２設定時間ｔ２よりも短い（ｔ１＜ｔ≦ｔ２）ときに試運転を開始し、試運転が行われているときに、復帰スイッチ４ｂのオン時間ｔが第２設定時間ｔ２よりも長い（ｔ２＜ｔ）ときには試運転を停止する室外制御部を備えている。試運転は、停止スイッチ４ａのオン操作で室外機１と室内機１１とが停止しているときに行われる。

このマイクロコンピューター３は、復帰スイッチ４ｂのオン時間ｔから試運転と判断したときには、室内機１１のマイクロコンピューター１３に試運転を行わせる試運転開始信号を室外通信回路５及び室内通信回路１４を介して送信する。さらに、マイクロコンピューター３は、試運転を行っているときに、復帰スイッチ４ｂのオン時間ｔから試運転停止と判断した場合には、室内機１１のマイクロコンピューター１３に試運転を停止する試運転停止信号を室外通信回路５及び室内通信回路１４を介して送信する。

また、マイクロコンピューター３は、復帰スイッチ４ｂのオン時間ｔが第１設定時間ｔ１よりも短い（０＜ｔ≦ｔ１）ときには、実施の形態１と同様に、停止スイッチ４ａのオン操作で停止した室内機１１の運転を室外機１と共に再開する。運転を再開した際、室外機１と室内機１１は、室内機１１によりメモリ１５に記憶された停止直前の運転情報に基づいて動作する。

以上のように実施の形態２によれば、室外機１側で運転を停止させ、リモコン１６の操作を無効にさせた状態において、試運転を実施することができるようにしているので、リモコン１６が設置されている室内へ進入できない状況であっても、メンテナンスをスムーズに、かつ安全に実施することができる。

なお、実施の形態２では、復帰スイッチ４ｂのオン時間ｔが第１設定時間ｔ１よりも長く第２設定時間ｔ２よりも短いときに試運転を開始するようにしたが、試運転を実施する際に、冷房あるいは暖房の何れかの運転モードを任意に選択できるようにしても良い。
図４は実施の形態２の変形例を示す室外機の概略構成を示す回路ブロック図である。図中に示すように、室外機１の室外制御基板２に運転モードを切り替えるディップスイッチ１８を設けて、復帰スイッチ４ｂで試運転を実施する前に、そのディップスイッチ１８で冷房あるいは暖房の何れかの運転モードを選択する。

マイクロコンピューター１９は、実施の形態２に示すマイクロコンピューター３の機能に加えて、ディップスイッチ１８の切替操作に基づいて、冷房あるいは暖房の何れかの運転モードを選択する。このマイクロコンピューター１９は、選択した運転モード（冷房あるいは暖房）の実行を、復帰スイッチ４ｂのオン時間ｔ（ｔ１＜ｔ≦ｔ２）から試運転と判断したときに行う。

１ 室外機、２ 室外制御基板、３ マイクロコンピューター、４ 保守用操作部、４ａ 停止スイッチ、４ｂ 復帰スイッチ、５ 室外通信回路、１１ 室内機、１２ 室内制御基板、１３ マイクロコンピューター、１４ 室内通信回路、１５ メモリ、１６ リモコン、１６ａ 操作ボタン、１６ｂ 液晶表示部、１７ 通信線、１８ ディップスイッチ、１９ マイクロコンピューター、１００ 空気調和装置。

Claims (5)

1. 室外機と、
   前記室外機に冷媒配管を介して接続され、リモコンの操作に基づいて室内の空調を前記室外機とで行う室内機とを備え、
   前記室外機には、
   停止スイッチ及び復帰スイッチと、
   室内の空調が行われているときに、前記停止スイッチがオン操作されると、前記室内機及び前記室外機の運転を停止させて室内の空調を停止し、前記停止スイッチのオン操作により室内の空調が停止状態のときに、前記復帰スイッチがオン操作されたときには、前記室内機の運転を再開させて、前記室外機とで室内の空調が行われるようにする室外制御部と
   が設けられていることを特徴とする空気調和装置。
2. 前記室内機には、前記停止スイッチのオン操作により運転を停止した際に、前記リモコンの操作を無効にする室内制御部が設けられていることを特徴とする請求項１記載の空気調和装置。
3. 前記室内制御部は、前記リモコンの操作を無効にした際に、当該リモコンの表示部に操作が無効である旨を表示することを特徴とする請求項２記載の空気調和装置。
4. 前記室内制御部は、前記停止スイッチのオン操作により室内の空調を停止する際に、停止前の運転情報を保持し、前記復帰スイッチのオン操作により運転を再開する際には、前記運転情報を基に停止前の運転状態に復帰するように前記室外機とで室内の空調を行うことを特徴とする請求項２又は３記載の空気調和装置。
5. 前記室外制御部は、前記停止スイッチのオン操作により運転が停止状態のときに、前記復帰スイッチのオン時間が第１設定時間よりも長く、かつ第１設定時間よりも長い第２設定時間よりも短いときには試運転を開始し、試運転が行われているときに、前記復帰スイッチのオン時間が前記第２設定時間よりも長いときには試運転を停止することを特徴とする請求項１〜４の何れか１項に記載の空気調和装置。

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