JP5558890B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、室外機に複数台の室内機を接続した空気調和装置に関する。
従来、室外機に複数台の室内機を冷媒配管で並列に接続し、冷房又は暖房運転を可能とした空気調和装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この空気調和装置では、複数台の室内機を相互で異なる運転モード(冷房運転又は冷房運転)で運転できないため、複数台の室内機を一台の親機と残りの複数台の子機とに区別して、親機の指示する運転モードに従い室外機を運転すると共に、親機の指示する運転モードに従い子機を運転している。
特開昭62−258945号公報
しかしながら、上記従来の構成では、子機は、親機の指示する運転モードと異なる運転モードを指示することができなかった。このため、すべての室内機に対し、冷房又は暖房運転のいずれかを個別に指示可能に構成し、室外機を指示の多い運転モードに従い運転することが望まれている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、室外機を指示の多い運転モードに従い運転可能な空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、室外機に複数台の室内機を冷媒配管で接続し、冷房又は暖房運転を可能とした空気調和装置において、すべての室内機に対し、リモートコントローラを介して、冷房又は暖房運転のいずれかを個別に指示可能に構成し、前記室外機を指示の多い運転モードに従い運転すると共に、指示多数派の室内機をサーモオンし、指示少数派の室内機をサーモオフする制御部を備え、前記制御部は、サーモオフした室内機も運転中であると見なし、室内機から運転開始指示、運転停止指示、冷房指示、暖房指示のうちいずれかを受信したときに、運転中の室内機の運転モードの指示数を判別するとともに、運転中に指示多数派に変更があり、運転モードの指示が同数になった場合には、前記室外機を前回の運転モードに従い運転することを特徴とする。
上記構成において、前記制御部は、運転中に指示多数派に変更があったとき、前記室外機の運転モードを指示多数派の運転モードに変更すると共に、変更後の指示多数派の室内機をサーモオンに変更し、変更後の指示少数派の室内機をサーモオフに変更してもよい。
上記構成において、前記制御部は、サーモオフした室内機の室内膨張弁を閉じ、室内ファンの運転を停止してもよい。
上記構成において、前記リモートコントローラは、表示画面を備え、前記制御部は、指示少数派の室内機をサーモオフした旨を前記表示画面に表示してもよい。
上記構成において、前記室内機は、それぞれ室内制御部を備え、前記室内制御部は、前記リモートコントローラからの運転停止指示を前記制御部に送信してもよい。
本発明によれば、すべての室内機に対し、リモートコントローラを介して、冷房又は暖房運転のいずれかを個別に指示可能に構成し、室外機を指示の多い運転モードに従い運転すると共に、指示多数派の室内機をサーモオンし、指示少数派の室内機をサーモオフする制御部を備えたため、室外機を指示の多い運転モードに従い運転できる。また、指示少数派の室内機をサーモオフするため、指示した運転モードと異なる運転モードで空調された空気が室内機から送風されることを防止できる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置を示す構成図である。 室外制御装置の動作処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る空気調和装置を示す構成図である。
空気調和装置10は、ガス管13及び液管14を備えてなるユニット間配管(冷媒配管)15に室外機11が接続されると共に、複数台(図1では、5台)の室内機12A〜12Eが並列に接続されて構成される。
室内機12A〜12Eは、室内冷媒配管16に室内膨張弁17及び室内熱交換器18が配設されて構成され、室内冷媒配管16の一端がガス管13に、他端が室内膨張弁17を介して液管14にそれぞれ接続される。室内熱交換器18には、この室内熱交換器18へ送風する送風ファンとしての室内ファン22が隣接して配置されている。
また、各室内機12A〜12Eには、室内膨張弁17及び室内ファン22を制御する室内制御装置(室内制御部)42が設けられている。さらに、各室内機12A〜12Eは、それぞれの室内制御装置42に対して運転モード(冷房運転又は暖房運転)の指示や各種の設定等を行うためのリモートコントローラ(以下、リモコンという。)43を備え、各リモコン43には、表示画面44が設けられている。
室外機11は、室外冷媒配管19に圧縮機20が配設され、この圧縮機20の吸込側にアキュムレータ21が配設され、吐出側に四方弁23が配設され、さらに、四方弁23側の室外冷媒配管19に室外熱交換器24、室外膨張弁25が順次配設されて構成される。また、室外熱交換器24には、この室外熱交換器24へ送風する室外ファン26が隣接して配置されている。
室外機11には、空気調和装置10全体を制御する室外制御装置(制御部)41が設けられている。この室外制御装置41は、圧縮機20、四方弁23、室外膨張弁25、室外ファン26等を制御すると共に、各室内機12A〜12Eの室内制御装置42に室内膨張弁17および室内ファン22を制御するための指令を送る。つまり、室外制御装置41は、各室内機12A〜12Eの室内制御装置42を介して室内膨張弁17および室内ファン22を制御している。
本実施の形態では、すべての室内機12A〜12Eに対し、リモコン43を介して、運転開始又は運転停止を個別に指示可能に構成されると共に、冷房又は暖房運転のいずれかを個別に指示可能に構成されている。より詳細には、各リモコン43は、対応する室内制御装置42に対し、運転開始又は運転停止に加え、冷房運転又は暖房運転を指示可能に構成されている。
各室内制御装置42は、対応するリモコン43から運転停止指示を受信すると、その室内機を運転停止すると共に、運転停止指示を室外制御装置41に送信する。ここで、室内機を運転停止するとは、室内膨張弁17を全閉し、室内ファン22の運転を停止することを示す。また、各室内制御装置42は、対応するリモコン43から運転開始指示や運転モード指示(冷房指示又は暖房指示)を受信すると、そのときに指示された運転モード指示を室外制御装置41に送信する。
室外制御装置41は、室内制御装置42から受信した運転モード指示の指示数に基づき、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転すると共に、指示多数派の室内機をサーモオンし、指示少数派の室内機をサーモオフする制御を行う。ここで、室内機をサーモオフするとは、室内膨張弁17を全閉し、室内ファン22の運転を停止することを示す。また、室内機をサーモオンするとは、室内膨張弁17を開け、室内ファン22を運転することを示す。
さらに、室外制御装置41は、室内制御装置42を介して、リモコン43の表示画面44にその室内機の運転状態を表示する。例えば、指示多数派の室内機の表示画面44には、指示した運転モードが多数派である旨、及び/又は、室内機が稼働中(サーモオン)である旨が表示され、指示少数派の室内機の表示画面44には、指示した運転モードが少数派である旨、及び/又は、室内機が待機中(サーモオフ)である旨が表示される。
このように構成された空気調和装置10において、室外機11を冷房運転する場合は、暖房運転を指示する室内機がサーモオフされ、冷房運転を指示する室内機がサーモオンされる。すなわち、暖房運転を指示する室内機では、室内膨張弁17が全閉され、室内ファン22が停止され、冷房運転を指示する室内機では、室内膨張弁17の弁開度及び室内ファン22の回転数が冷房負荷に応じて調整される。また、室外膨張弁25が全開に制御され、室外ファン26の回転数が冷房負荷に応じて制御される。さらに、四方弁23が冷房側に切り替えられ、冷媒が破線矢印Aの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経て室外熱交換器24に至り、この室外熱交換器24で凝縮され、室外膨張弁25を経て液管14に流れ、冷房運転を指示する室内機に分流され、その室内機の室内膨張弁17を経て減圧された後、室内熱交換器18で蒸発されて室内を冷房する。冷房運転を指示する室内機の室内熱交換器18からの冷媒は、ガス管13で合流し、室外機11に流され、この室外機11の四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
一方、室外機11を暖房運転する場合は、冷房運転を指示する室内機がサーモオフされ、暖房運転を指示する室内機がサーモオンされる。すなわち、冷房運転を指示する室内機では、室内膨張弁17が全閉され、室内ファン22が停止され、暖房運転を指示する室内機では、室内膨張弁17の弁開度及び室内ファン22の回転数が暖房負荷に応じて調整される。また、室外膨張弁25の弁開度及び室外ファン26の回転数が暖房負荷に応じて調整される。さらに、四方弁23が暖房側に切り替えられ、冷媒が実線矢印Bの如く流れる。そして、圧縮機20の運転により圧縮機20から吐出された冷媒は、四方弁23を経てガス管13に吐出される。そして、暖房運転を指示する室内機に分流して、その室内機の室内熱交換器18にて凝縮して室内を暖房する。室内熱交換器18にて凝縮された冷媒は室内膨張弁17を経て液管14にて合流され、室外機11に流されて、この室外機11の室外膨張弁25で減圧され、室外熱交換器24で蒸発された後、四方弁23及びアキュムレータ21を経て圧縮機20に戻される。
次に、図2を参照し、室外制御装置41の動作処理を詳細に説明する。
図2は、室外制御装置41の動作を示すフローチャートである。
室外制御装置41は、まず、室内機12A〜12Eの室内制御装置42から指示を受信したか否か判別する(ステップS1)。ここで、指示とは、運転開始指示、運転停止指示、冷房指示、暖房指示を含む。室外制御装置41は、室内制御装置42から指示を受信するまで、ステップS1の処理を反復する(ステップS1:No)。
室内制御装置42から指示を受信すると(ステップS1:Yes)、室外制御装置41は、室内制御装置42からの指示が運転停止指示か否か判別する(ステップS2)。
室内制御装置42からの指示が運転停止指示でない場合(ステップS2:No)、室外制御装置41は、運転中の室内機の室内制御装置42から受信した運転モード指示のうち、冷房指示数と暖房指示数が同数か否か判別する(ステップS3)。ここで、運転中の室内機とは、リモコン43を介して運転開始が指示された室内機を示す。
冷房指示数と暖房指示数が同数でない場合(ステップS3:No)、室外制御装置41は、冷房指示数が暖房指示数より多いか否か判別する(ステップS4)。
室外制御装置41は、冷房指示数が多数派の場合(ステップS4:Yes)、室外機11の運転モードMを冷房に設定し(ステップS5)、一方、暖房指示数が多数派の場合(ステップS4:No)、室外機11の運転モードMを暖房に設定し(ステップS6)、設定した運転モードMが前回の運転モードM0と一致するか否か判別する(ステップS7)。
設定した運転モードMが前回の運転モードM0と一致する場合(ステップS7:Yes)、室外制御装置41は、室外機11が停止中のときには、室外機11を前回の運転モードM0で運転開始し、室外機11が運転中のときには、室外機11を前回の運転モードM0で継続運転すると共に、ステップS1の指示を送信した室内制御装置42に、その室内機をサーモオンする指示と、そのリモコン43の表示画面44にその室内機の運転状態を表示する指示とを送信し(ステップS8)、処理をステップS1に移行する。これにより、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転できる。さらに、サーモオンした室内機のリモコン43の表示画面44に、その室内機の運転状態、例えば、指示した運転モードが多数派である旨、及び/又は、室内機が稼働中(サーモオン)である旨が表示されるため、指示した運転モードが指示多数派であることが明確になる。
設定した運転モードMが前回の運転モードM0と一致しない場合(ステップS7:No)、室外制御装置41は、室外機11の運転モードを設定した運転モードMに切り替える処理を行う(ステップS9)。より詳細には、室外制御装置41は、室外機11が停止中のときには、そのまま室外機11の運転モードを設定した運転モードMに切り替え、室外機11が運転中のときには、室外機11を停止すると共に、サーモオンした室内機の室内制御装置42にその室内機をサーモオフする指示を送信し、室外機11の運転モードを設定した運転モードMに切り替える。
そして、室外制御装置41は、運転モードMで室外機11を運転すると共に、運転中の室内機に対し、指示多数派の室内制御装置42には、その室内機をサーモオンする指示と、そのリモコン43の表示画面44にその室内機の運転状態を表示する指示とを送信し、指示少数派の室内制御装置42には、その室内機をサーモオフする指示と、そのリモコン43の表示画面44にその室内機の運転状態を表示する指示とを送信する(ステップS10)。これにより、室外機11の運転中に指示多数派に変更があった場合でも、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転できる。また、指示少数派の室内機をサーモオフ、すなわち、指示少数派の室内機の室内膨張弁17を閉じ、室内ファン22の運転を停止するため、指示少数派の室内機が指示した運転モードと異なる運転モードで空調された空気がその室内機から送風されることを防止できと共に、サーモオフした室内機において、室内ファン22の停止によって、室内冷媒配管16に冷媒が溜まること(冷媒の寝込み)を防止できる。さらに、指示多数派の室内機のリモコン43の表示画面44に、その室内機の運転状態、例えば、指示した運転モードが多数派である旨、及び/又は、室内機が稼働中(サーモオン)である旨が表示されるため、指示した運転モードが指示多数派であることが明確になる。一方、指示少数派の室内機のリモコン43の表示画面44に、その室内機の運転状態、例えば、指示した運転モードが少数派である旨、及び/又は、室内機が待機中(サーモオフ)である旨が表示されるため、室内機のサーモオフが指示少数派によるものであることが明確になるので、例えば、リモコン43が必要以上に操作されたり、故障と判断されたりする事態を未然に防止できる。
次いで、室外制御装置41は、設定した運転モードMを新たな前回の運転モードM0として設定し(ステップS11)、処理をステップS1に移行する。
ステップS3の判別において、冷房指示数と暖房指示数が同数の場合(ステップS3:Yes)、室外制御装置41は、そのまま処理をステップS8に移行する。これにより、室外機11の運転中に運転モードの指示が同数になっても、室外機11の運転を継続できる。また、運転モードの指示が同数になっても、室外機11の運転モードを変更しないので、室外機11の運転モードが頻繁に変更されることを防止できる。
ステップS2の判別において、室内制御装置42から送信された指示が運転停止指示の場合(ステップS2:Yes)、室外制御装置41は、室内機のいずれかが運転中か否か判別する(ステップS12)。ここで、室外制御装置41は、サーモオンした室内機に加え、サーモオフした室内機も運転中であると見なす。
室内機が運転中の場合(ステップS12:Yes)、室外制御装置41は、室外制御装置41は、運転中の室内機の室内制御装置42から受信した運転モード指示のうち、冷房指示数と暖房指示数が同数か否か判別する(ステップS13)。
冷房指示数と暖房指示数が同数の場合(ステップS13:Yes)、室外制御装置41は、そのまま処理をステップS1に移行し、冷房指示数と暖房指示数が同数でない場合(ステップS13:No)、冷房指示数が暖房指示数より多いか否か判別する(ステップS14)。
室外制御装置41は、冷房指示数が多数派の場合(ステップS14:Yes)、室外機11の運転モードMを冷房に設定し(ステップS15)、一方、暖房指示数が多数派の場合(ステップS14:No)、室外機11の運転モードMを暖房に設定し(ステップS16)、設定した運転モードMが前回の運転モードM0と一致するか否か判別する(ステップS17)。
設定した運転モードMが前回の運転モードM0と一致しない場合(ステップS17:No)、室外制御装置41は、処理をステップS9に移行し、設定した運転モードMが前回の運転モードM0と一致する場合(ステップS17:Yes)、そのまま処理をステップS1に移行する。
このように、室内制御装置42は、リモコン43からの運転停止指示を室外制御装置41に送信するため、室内機12A〜12Eのいずれかが運転停止されても、その後の運転モードの指示数に基づいて、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転できる。
ステップS12の判別において、すべての室内機が停止中の場合(ステップS12:No)、室外制御装置41は、室外機11を停止し(ステップS18)、処理を終了する。ここで、室外制御装置41は、室外機11を停止しても、前回の運転モードM0を記憶している。
以上説明したように、本実施の形態によれば、すべての室内機12A〜12Eに対し、リモコン43を介して、冷房又は暖房運転のいずれかを個別に指示可能に構成し、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転すると共に、指示多数派の室内機をサーモオンし、指示少数派の室内機をサーモオフする室外制御装置41を備えるため、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転できる。また、指示少数派の室内機をサーモオフするため、指示少数派の室内機が指示した運転モードと異なる運転モードで室内が空調されることを防止できる。
また、本実施の形態によれば、室外制御装置41は、運転中に指示多数派に変更があったとき、室外機11の運転モードを指示多数派の運転モードに変更すると共に、変更後の指示多数派の室内機をサーモオンに変更し、変更後の指示少数派の室内機をサーモオフに変更するため、室外機11の運転中に指示多数派に変更があった場合でも、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転できる。
また、本実施の形態によれば、室外制御装置41は、サーモオフした室内機の室内膨張弁17を閉じ、室内ファン22の運転を停止するため、サーモオフした室内機において、室内ファン22の停止による冷媒の寝込みを防止できる。
また、本実施の形態によれば、室外制御装置41は、運転中に指示多数派に変更があり、運転モードの指示が同数になった場合に、室外機11を前回の運転モードに従い運転するため、室外機11の運転中に運転モードの指示が同数になっても、室外機11の運転を継続できる。また、運転モードの指示が同数になっても、室外機11の運転モードを変更しないので、室外機11の運転モードが頻繁に変更されることを防止できる。
また、本実施の形態によれば、リモコン43は、表示画面44を備え、室外制御装置41は、指示少数派の室内機をサーモオフした旨を表示画面44に表示するため、室内機のサーモオフが指示少数派によるものであることが明確になるので、例えば、リモコン43が必要以上に操作されたり、故障と判断されたりする事態を未然に防止できる。
また、本実施の形態によれば、室内機12A〜12Eは、それぞれ室内制御装置42を備え、室内制御装置42は、リモコン43からの運転停止指示を室外制御装置41に送信するため、室内機12A〜12Eのいずれかが運転停止されても、その後の運転モードの指示数に基づいて、室外機11を指示の多い運転モードに従い運転できる。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、室内機12A〜12Eはそれぞれリモコン43を備えていたが、すべての室内機に対し、冷房又は暖房運転のいずれかを個別に指示可能であれば、複数台の室内機に1つのリモコン43を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、リモコン43の表示画面44は、そのリモコン43によって指示した運転モードが多数派或いは少数派である旨、及び/又は、その室内機が稼働中或いは待機中である旨を表示する構成としたが、室内機のサーモオフが指示少数派によるものであることを表示できれば、これに限定されない。
また、冷房指示数と暖房指示数が同数の場合に、室外制御装置41は、運転中の室内機の室内制御装置42に、そのリモコン43の表示画面44にその室内機の運転状態を表示する指示を送信してもよい。これにより、運転中の室内機のリモコン43の表示画面44に、その室内機の運転状態、例えば、指示した運転モードが同数である旨、及び/又は、室内機が稼働中である旨が表示されるため、指示した運転モードが同数であることが明確になる。
また、上記実施の形態では、室内機12A〜12Eからの運転モード(冷房運転又は暖房運転)の指示数に応じて、室外機11の運転モードや室内機12A〜12Eの運転状態(サーモオン又はサーモオフ)が制御されていたが、運転モードの指示数には、空調負荷を含めるものとする。この場合、室外制御装置41は、室外機を要求負荷の多い運転モードに従い運転すると共に、要求負荷の多い運転モードを指示する室内機をサーモオンし、要求負荷の少ない運転モードを指示する室内機をサーモオフする構成とすればよい。
10 空気調和装置
11 室外機
12A〜12E 室内機
15 ユニット間配管(冷媒配管)
17 室内膨張弁
22 室内ファン
43 リモコン(リモートコントローラ)
41 室外制御装置(制御部)
42 室内制御装置(室内制御部)
44 表示画面

Claims (5)

  1. 室外機に複数台の室内機を冷媒配管で接続し、冷房又は暖房運転を可能とした空気調和装置において、
    すべての室内機に対し、リモートコントローラを介して、冷房又は暖房運転のいずれかを個別に指示可能に構成し、前記室外機を指示の多い運転モードに従い運転すると共に、指示多数派の室内機をサーモオンし、指示少数派の室内機をサーモオフする制御部を備え
    前記制御部は、
    サーモオフした室内機も運転中であると見なし、室内機から運転開始指示、運転停止指示、冷房指示、暖房指示のうちいずれかを受信したときに、運転中の室内機の運転モードの指示数を判別するとともに、
    運転中に指示多数派に変更があり、運転モードの指示が同数になった場合には、前記室外機を前回の運転モードに従い運転することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記制御部は、運転中に指示多数派に変更があったとき、前記室外機の運転モードを指示多数派の運転モードに変更すると共に、変更後の指示多数派の室内機をサーモオンに変更し、変更後の指示少数派の室内機をサーモオフに変更することを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記制御部は、サーモオフした室内機の室内膨張弁を閉じ、室内ファンの運転を停止することを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和装置。
  4. 前記リモートコントローラは、表示画面を備え、
    前記制御部は、指示少数派の室内機をサーモオフした旨を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 前記室内機は、それぞれ室内制御部を備え、
    前記室内制御部は、前記リモートコントローラからの運転停止指示を前記制御部に送信することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和装置。
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