JP6296998B2 - 制御システム、制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば複数の温調計などの制御装置が独立に制御ループを構成する制御システムに関するものである。
スタンドアローンの温調計(原則として1個のPID演算機能と1個分の表示機能と操作パネルが1台に収納されている温調計)を多数使用するときがある。例えば図8に示す例は、加熱処理炉100の内部の温度PVを温調計C1〜C8によって制御する加熱装置の構成例である。温度センサS1〜S8は、それぞれヒータH1〜H8によって加熱される温度制御ゾーンZ1〜Z8の温度PVを測定する。温調計C1〜C8は、それぞれ温度センサS1〜S8によって測定された温度PVが温度設定値SPと一致するように操作量MVを算出する。電力調整器P1〜P8は、それぞれ温調計C1〜C8から出力された操作量MVに応じた電力をヒータH1〜H8に供給する。この図8に示した温度制御系においては、各温調計C1〜C8がそれぞれ対応する温度制御ゾーンZ1〜Z8の温度PVを独立に制御する制御ループが8個形成されていることになる。
温調計には、予め設定され記憶される必要があるパラメータが存在する。したがって、PCローダ(ソフトウェア)を使用して多数の温調計のパラメータ事前設定を行なう場合について、作業効率を改善する努力が行なわれている(特許文献1参照)。
特開2009−193506号公報
予め設定されるパラメータではなく、温調計を実装した製造装置などの実稼動中における操作結果の確認についても、その作業効率のさらなる改善が求められている。実稼動中の代表的な操作としては、設定値SPの変更がある。特許文献1に開示された技術では、PCローダと温調計の繋ぎ換えを検出したときに、オペレータによるパラメータの設定作業を支援するようにしているが、複数の温調計に対して設定値SPの変更作業を実施する場合、同じ設定値SP変更操作を温調計の数だけ繰り返すことになるので、同じ設定値SP変更操作を繰り返した後は、変更ミス(変更し損ないなど)を見落とす危険性がある。
なお、以上の問題は温調計に限らず、複数の制御装置を用いる制御システムにおいて同様に発生する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、複数の制御装置の実稼動中における設定値SPの操作結果の確認について、その作業効率を改善することができる制御システムおよび制御方法を提供することを目的とする。ただし、製造装置における操作は、予め計画されていないことを前提とする。
本発明の制御システムは、複数の制御装置を備え、各制御装置は、設定値SPを記憶する設定値記憶手段と、前記設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、前記設定値SPをオペレータが適宜変更するための設定値操作手段と、少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを共有機能手段に通知する設定値通知手段と、前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信手段と、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理手段とを備え、前記共有機能手段は、複数の制御装置の外部または複数の制御装置のうちのいずれか1つに設けられ、前記設定値通知手段からの設定値SPを受信する設定値受信手段と、この設定値受信手段が設定値SPを受信したときに、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派として特定する特定手段と、この特定手段が多数派と特定した制御装置に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するか、前記特定手段が多数派と特定しなかった制御装置に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するかの、少なくともいずれか一方を実行する表示指示通知手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御システムの1構成例において、前記設定値表示処理手段は、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合か、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合で、設定値SPの表示色を変えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御システムの1構成例において、前記設定値表示処理手段は、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合か、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合で、設定値SPの背景色を変えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置は、設定値SPを記憶する設定値記憶手段と、前記設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、前記設定値SPをオペレータが適宜変更するための設定値操作手段と、他の制御装置との通信が可能な共有機能手段と、少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを前記共有機能手段に通知する設定値通知手段と、前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信手段と、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理手段とを備え、前記共有機能手段は、自装置および他の制御装置の設定値通知手段から設定値SPを受信する設定値受信手段と、この設定値受信手段が設定値SPを受信したときに、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派として特定する特定手段と、この特定手段が多数派と特定した制御装置の表示指示受信手段に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するか、前記特定手段が多数派と特定しなかった制御装置の表示指示受信手段に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するかの、少なくともいずれか一方を実行する表示指示通知手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の制御装置は、設定値SPを記憶する設定値記憶手段と、前記設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、前記設定値SPをオペレータが適宜変更するための設定値操作手段と、少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを外部の共有機能手段に通知する設定値通知手段と、前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信手段と、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理手段とを備え、前記設定値表示処理手段は、前記共有機能手段が、複数の制御装置の設定値通知手段から受信した設定値SPを基に、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派と特定して、多数派と特定した制御装置の表示指示受信手段に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知したか、多数派と特定しなかった制御装置の表示指示受信手段に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知したときに、この共有機能手段からの指示に応じて設定値SPの表示を行なうことを特徴とするものである。
また、本発明は、複数の制御装置を用いる制御方法において、各制御装置が、設定値記憶手段に記憶されている設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、各制御装置が、前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、各制御装置が、少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、複数の制御装置の外部または複数の制御装置のうちのいずれか1つに設けられた共有機能手段に通知する設定値通知ステップと、前記共有機能手段が、前記設定値通知ステップで送信された設定値SPを受信する設定値受信ステップと、前記共有機能手段が、前記設定値受信ステップで受信した設定値SPを基に、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派として特定する制御装置特定ステップと、前記共有機能手段が、前記制御装置特定ステップで多数派と特定した制御装置に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するか、多数派と特定しなかった制御装置に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するかの、少なくともいずれか一方を実行する表示指示通知ステップと、各制御装置が、前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信ステップと、各制御装置が、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、各制御装置が、少なくともオペレータによる設定値SPの変更操作が発生したときに設定値SPを共有機能手段に通知し、共有機能手段が、受信した設定値SPを基に、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派として特定し、多数派と特定した制御装置に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するか、多数派と特定しなかった制御装置に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するかの、少なくともいずれか一方を実行するので、多数派と少数派で設定値SPの表示状態を変えることができ、誤操作の確認を容易に行なうことができる。その結果、本発明では、設定値SPの操作結果の確認について、作業効率を改善することができる。
本発明の実施の形態に係る制御システムの主要部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る温調計の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る温調計の設定値変更時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る共有機能装置の設定値変更時の動作を示すフローチャートである。 温調計の前面パネルの例を示す正面図である。 従来の温調計の前面パネルに表示される設定値の表示状態の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る温調計の前面パネルに表示される設定値の表示状態の例を示す図である。 8個の温度制御ゾーンを備える加熱装置の構成を示すブロック図である。
[発明の原理]
発明者は、設定値SP変更操作について、鋭意研究の結果、下記のような傾向を突き止めた。
図8のようなケースにおいては、スタンドアローンの全温調計が、原則として同時・同温度の設定値SP変更となる場合が多い。一方で、特殊なケースにおいては原則通りとは限らないので、同時・同温度の設定値SP変更に限定される機能(全自動方式などの機能)は好ましくない。ただし、原則通りではない場合であっても、1〜2台を除いて同時・同温度の設定値SP変更というように、ほぼ原則通りという場合もある。
発明者は、上記のような生産現場での利用実態を前提としたとき、同時・同温度の設定値SP変更が多いこと(多数派)により、温調計が設定値SPの多数派と少数派に分かれたときに、多数派と少数派の表示状態を異なるものにすればよいことに想到した。多数派と少数派という分け方にすることで、同時・同温度になるべき設定値SPを予め規定する必要もなく、同時・同温度になるべき温調計を予め限定する必要もなくなる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明では、図8に示したように、スタンドアローンの温調計を多数(図8の例では8個の制御ループ分)使用する製造装置(図8の例では加熱装置)などの制御システムを適用対象とする。温調計同士を連携させる機能は温調計の内部に設けてもよいが、本実施の形態では各温調計の外部に共有機能装置として設ける形態として説明する。
図1は本実施の形態に係る制御システムの主要部の構成を示すブロック図である。制御システムは、複数の温調計(制御装置)C1〜C8と、共有機能装置FU(共有機能手段)とを備えている。温調計C1〜C8に接続される電力調整器P1〜P8、ヒータH1〜H8、温度センサS1〜S8などの構成は図8に示したとおりであるので、図1では記載を省略する。
温調計C1は、設定値SPを記憶する設定値記憶部10と、制御量PVを計測器から入力する制御量入力部11と、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出部12と、操作量MVを温調計外部に出力する操作量出力部13と、設定値SPをオペレータが適宜変更するための設定値操作部14と、少なくともオペレータによる設定値SPの変更操作が発生したときに、設定値記憶部10に記憶されている設定値SPを共有機能装置FUに通知する設定値通知部15と、共有機能装置FUから設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信部16と、設定値記憶部10に記憶されている設定値SPを、共有機能装置FUから指示された表示状態で表示する設定値表示処理部17とを有する。図1では、温調計C1の構成を示しているが、他の温調計C2〜C8の構成も温調計C1と同一である。
共有機能装置FUは、設定値SPを受信する設定値受信部20と、設定値受信部20が設定値SPを受信したときに、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の温調計を多数派として特定する温調計特定部21と、温調計特定部21が多数派と特定した温調計に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知すると共に、多数派と特定しなかった温調計に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知する表示指示通知部22とを有する。
以下、本実施の形態の制御システムの動作について説明する。まず、各温調計C1〜C8の制御動作を図2を参照して説明する。
制御量PV(温度)は、計測器(図8の例では温度センサS1〜S8)によって計測され、制御量入力部11を介して操作量算出部12に入力される(図2ステップS100)。
操作量算出部12は、設定値記憶部10に記憶されている設定値SPと制御量入力部11から入力された制御量PVに基づいて、周知のPID制御演算により操作量MVを算出する(図2ステップS101)。
操作量出力部13は、操作量算出部12によって算出された操作量MVを制御対象に出力する(図2ステップS102)。温調計Ci(i=1〜8)においては、電力調整器Piが操作量MVの実際の出力先となる。
各温調計C1〜C8は、以上のようなステップS100〜S102の処理を例えばオペレータの指示によって制御が終了するまで(図2ステップS103においてYES)、温調計毎および制御周期毎に実行する。
次に、本実施の形態の制御システムの設定値SP変更時の動作について説明する。図3は温調計C1〜C8の動作を示すフローチャート、図4は共有機能装置FUの動作を示すフローチャートである。
オペレータは、必要に応じて、温調計の設定値操作部14を操作することにより、この温調計の設定値SPを変更する(図3ステップS200)。この操作により、設定値記憶部10に記憶されている設定値SPは、オペレータが設定値操作部14から入力した値に更新される(図3ステップS201)。
各温調計C1〜C8の設定値表示処理部17は、設定値SPの変更操作が発生した場合、自装置の表示部に表示させている設定値SPを、変更された値に更新する(図3ステップS202)。図5に示すように各温調計C1〜C8の前面パネル30には、制御量PVの表示のための表示部31と、設定値SPの表示のための表示部32と、複数の操作ボタン33とが設けられている。これら操作ボタン33のうち少なくとも一部が設定値操作部14を構成している。設定値表示処理部17は、制御量入力部11から入力された制御量PVを表示部31に表示させると共に、設定値記憶部10に記憶されている設定値SPを表示部32に表示させる。
各温調計C1〜C8の設定値通知部15は、設定値SPの変更操作が発生した場合、共有機能装置FUに対して、変更された時点(変更後)で設定値記憶部10に記憶されている設定値SPを通知する(図3ステップS203)。
なお、本実施の形態では、設定値SPの変更操作が行なわれたときに、共有機能装置FUに設定値SPを通知するようにしているが、設定値SPの変更操作の有無とは無関係に、常時(毎制御周期)通知するようにしてもよい。設定値SPの常時通知をしない場合には、設定値SPの初期状態を知らせるため、各温調計C1〜C8の設定値通知部15が、温調計C1〜C8の起動時に、初期状態の設定値SPを共有機能装置FUに通知することが好ましい。
次に、共有機能装置FUの温調計特定部21は、設定値受信部20が温調計C1〜C8からの設定値SPを受信すると(図4ステップS300においてYES)、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の温調計を多数派として特定する(図4ステップS301)。
共有機能装置FUの表示指示通知部22は、温調計C1〜C8のうち、温調計特定部21が多数派と特定した温調計に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知する(図4ステップS302)。
また、表示指示通知部22は、温調計C1〜C8のうち、温調計特定部21が多数派と特定しなかった温調計(少数派の温調計)に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知する(図4ステップS303)。
次に、各温調計C1〜C8の設定値表示処理部17は、表示指示受信部16が共有機能装置FUからの指示を受信したときに、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示であれば(図3ステップS204)、この指示に従って設定値SPの表示状態を、多数派であることを表す表示状態とする(図3ステップS205)。なお、少数派であることについての処理を省略して、多数派であることについての処理のみ実行してもよく、その場合は、多数派であることを表す表示状態は、指示を受信しない温調計とは確実に異なる表示状態になるようにすればよい。
また、各温調計C1〜C8の設定値表示処理部17は、表示指示受信部16が共有機能装置FUからの指示を受信したときに、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示であれば(図3ステップS206)、この指示に従って設定値SPの表示状態を、少数派であることを表す表示状態とする(図3ステップS207)。なお、多数派であることについての処理を省略して、少数派であることについての処理のみ実行してもよく、その場合は、少数派であることを表す表示状態は、指示を受信しない温調計とは確実に異なる表示状態になるようにすればよい。
例えば、多数派であることを表す方法としては、設定値SPを黄色系統で表示する方法が考えられ、少数派であることを表す方法としては、設定値SPを桃色系統で表示する方法が考えられる。ただし、これに限られず、多数派と少数派で背景色を変えるなどの方法も考えられる。
以上の図3、図4で説明した処理を必要に応じて繰り返すことにより、多数派と少数派で設定値SPの表示状態を変えることができる。
なお、全ての温調計の設定値SPが同じ値である場合には、多数派を特定できないので、ステップS302,S303の処理は実施されない。
また、設定値SPが第1の値である温調計のグループと、設定値SPが第2の値である温調計のグループといった例のように設定値SPが異なる複数のグループがあって、これら複数のグループに含まれる温調計のそれぞれの数が同数である場合にも、多数派を特定できない。
共有機能装置FUの表示指示通知部22は、温調計特定部21が多数派を特定できていた状態から特定できない状態に移行した場合には、直前まで多数派と特定されていた温調計に、多数派であることを表す設定値SPの表示解除の指示を通知し、直前まで少数派と特定されていた温調計に、少数派であることを表す設定値SPの表示解除の指示を通知するようにしてもよい。この通知により、多数派の表示状態にしていた温調計の設定値表示処理部17は、設定値SPの表示状態を通常の状態(多数派、少数派の区別がない状態)に戻し、少数派の表示状態にしていた温調計の設定値表示処理部17も、設定値SPの表示状態を通常の状態に戻す。
[操作例]
次に、具体的な操作例について説明する。ここでは、図8に示した加熱装置において、初期状態として温調計C1〜C8の設定値SPが、全て30℃(常温)であったとする。このとき、温調計C1〜C8の設定値SPを180℃(同時・同温度)に変更するケースを事例とする。なお、各温調計C1〜C8の制御機能は図2で説明したとおり常に動作しているので、説明を省略する。
温調計C1〜C8の設定値SPを、オペレータが180℃に変更する。ただし、誤って温調計C6の設定値SPを160℃に変更してしまうものとする。この場合、設定値SPが180℃の温調計C1〜C5,C7,C8が多数派として特定され、設定値SPが160℃の温調計C6が少数派として特定される。
この特定に応じて、温調計C1〜C5,C7,C8の設定値SPが黄色系統で表示され、温調計C6の設定値SPが桃色系統で表示される。
8台の温調計C1〜C8の前面パネル30−1〜30−8に表示される設定値SPの表示状態の例を図6、図7に示す。図6は本実施の形態を適用しない場合を示し、図7は本実施の形態を適用した場合を示している。本実施の形態を適用しない場合、温調計C6の前面パネル30−6に表示される設定値SPの値「160」は、他の温調計C1〜C5,C7,C8の前面パネル30−1〜30−5,30−7,30−8に表示される設定値SPの値「180」と同じ色で表示されるので、識別し難い。
一方、本実施の形態を適用した場合、温調計C6の前面パネル30−6に表示される設定値SPの値「160」は、他の温調計C1〜C5,C7,C8の前面パネル30−1〜30−5,30−7,30−8に表示される設定値SPの値「180」と異なる色で表示される。「180」と「160」のように、特に数字形状が似ているケースでは色分けが有効である。
以上のように、本来、温調計C1〜C8の設定値SPを全て180℃に変更したつもりであるときに、誤って160℃に変更してしまった温調計C6の設定値SPのみが桃色系統で表示されるので、誤操作の確認が容易にできることになる。
多数派と少数派という着眼なので、製造装置における操作は、予め計画されていないことを前提にできる。すなわち、予め規定された温度帯で設定値SPの色分けするような方法とは異なり、「180」と「182」のような識別や「280」と「380」のような識別が可能である。
また、全温調計が同時・同温度の設定値SP変更となる場合において、誤って1台を異なる設定値SPにしてしまうケースだけではなく、逆に1台を除いて同時・同温度の設定値SP変更となる場合において、誤って全温調計を同じ設定値SPにしてしまうケースでも、確認作業の効率を改善できることになる。
なお、本実施の形態では、共有機能装置FUを各温調計C1〜C8の外部に設けるものとして説明したが、例えば代表機種となるいずれか1つの温調計に、共有機能装置FUと同様の構成を有する共有機能手段を内蔵するようにしてもよい。全ての温調計が共有機能手段を備える必要はない。
本実施の形態で説明した温調計C1〜C8の各々は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各温調計のCPUは、各々の温調計の記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
また、本実施の形態のように共有機能装置FUを各温調計C1〜C8の外部に設ける場合、共有機能装置FUも別のコンピュータによって実現することができる。共有機能装置FUのCPUは、共有機能装置FUの記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、複数の制御装置を用いる制御システムに適用することができる。
C1〜C8…温調計、FU…共有機能装置、10…設定値記憶部、11…制御量入力部、12…操作量算出部、13…操作量出力部、14…設定値操作部、15…設定値通知部、16…表示指示受信部、17…設定値表示処理部、20…設定値受信部、21…温調計特定部、22…表示指示通知部。

Claims (8)

  1. 複数の制御装置を備え、
    各制御装置は、
    設定値SPを記憶する設定値記憶手段と、
    前記設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    前記設定値SPをオペレータが適宜変更するための設定値操作手段と、
    少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを共有機能手段に通知する設定値通知手段と、
    前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信手段と、
    前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理手段とを備え、
    前記共有機能手段は、複数の制御装置の外部または複数の制御装置のうちのいずれか1つに設けられ、
    前記設定値通知手段からの設定値SPを受信する設定値受信手段と、
    この設定値受信手段が設定値SPを受信したときに、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派として特定する特定手段と、
    この特定手段が多数派と特定した制御装置に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するか、前記特定手段が多数派と特定しなかった制御装置に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するかの、少なくともいずれか一方を実行する表示指示通知手段とを備えることを特徴とする制御システム。
  2. 請求項1記載の制御システムにおいて、
    前記設定値表示処理手段は、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合か、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合で、設定値SPの表示色を変えることを特徴とする制御システム。
  3. 請求項1記載の制御システムにおいて、
    前記設定値表示処理手段は、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合か、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合で、設定値SPの背景色を変えることを特徴とする制御システム。
  4. 設定値SPを記憶する設定値記憶手段と、
    前記設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    前記設定値SPをオペレータが適宜変更するための設定値操作手段と、
    他の制御装置との通信が可能な共有機能手段と、
    少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを前記共有機能手段に通知する設定値通知手段と、
    前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信手段と、
    前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理手段とを備え、
    前記共有機能手段は、
    自装置および他の制御装置の設定値通知手段から設定値SPを受信する設定値受信手段と、
    この設定値受信手段が設定値SPを受信したときに、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派として特定する特定手段と、
    この特定手段が多数派と特定した制御装置の表示指示受信手段に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するか、前記特定手段が多数派と特定しなかった制御装置の表示指示受信手段に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するかの、少なくともいずれか一方を実行する表示指示通知手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  5. 設定値SPを記憶する設定値記憶手段と、
    前記設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    前記設定値SPをオペレータが適宜変更するための設定値操作手段と、
    少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを外部の共有機能手段に通知する設定値通知手段と、
    前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信手段と、
    前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理手段とを備え、
    前記設定値表示処理手段は、前記共有機能手段が、複数の制御装置の設定値通知手段から受信した設定値SPを基に、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派と特定して、多数派と特定した制御装置の表示指示受信手段に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知したか、多数派と特定しなかった制御装置の表示指示受信手段に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知したときに、この共有機能手段からの指示に応じて設定値SPの表示を行なうことを特徴とする制御装置。
  6. 複数の制御装置を用いる制御方法において、
    各制御装置が、設定値記憶手段に記憶されている設定値SPと制御量PVとに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、
    各制御装置が、前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、
    各制御装置が、少なくともオペレータによる前記設定値SPの変更操作が発生したときに、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、複数の制御装置の外部または複数の制御装置のうちのいずれか1つに設けられた共有機能手段に通知する設定値通知ステップと、
    前記共有機能手段が、前記設定値通知ステップで送信された設定値SPを受信する設定値受信ステップと、
    前記共有機能手段が、前記設定値受信ステップで受信した設定値SPを基に、設定値SPが同じ値で装置数が最も多い複数の制御装置を多数派として特定する制御装置特定ステップと、
    前記共有機能手段が、前記制御装置特定ステップで多数派と特定した制御装置に、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するか、多数派と特定しなかった制御装置に、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示を通知するかの、少なくともいずれか一方を実行する表示指示通知ステップと、
    各制御装置が、前記共有機能手段から設定値SPの表示に関する指示を受信する表示指示受信ステップと、
    各制御装置が、前記設定値記憶手段に記憶されている設定値SPを、前記共有機能手段から指示された表示状態で表示する設定値表示処理ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  7. 請求項6記載の制御方法において、
    前記設定値表示処理ステップは、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合か、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合で、設定値SPの表示色を変えることを特徴とする制御方法。
  8. 請求項6記載の制御方法において、
    前記設定値表示処理ステップは、多数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合か、少数派であることを表す設定値SPの表示実行の指示があった場合で、設定値SPの背景色を変えることを特徴とする制御方法。
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